JPH06344026A - 複雑形状の被加工物の修正方法および装置 - Google Patents

複雑形状の被加工物の修正方法および装置

Info

Publication number
JPH06344026A
JPH06344026A JP14221893A JP14221893A JPH06344026A JP H06344026 A JPH06344026 A JP H06344026A JP 14221893 A JP14221893 A JP 14221893A JP 14221893 A JP14221893 A JP 14221893A JP H06344026 A JPH06344026 A JP H06344026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction
workpiece
work piece
correcting
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14221893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3072875B2 (ja
Inventor
Toshimi Sato
登志美 佐藤
Koichiro Goto
弘一郎 後藤
Akihiko Harima
昭彦 張間
Yasuo Kimura
康雄 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP05142218A priority Critical patent/JP3072875B2/ja
Publication of JPH06344026A publication Critical patent/JPH06344026A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3072875B2 publication Critical patent/JP3072875B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タービンブレードのごとき三次元的非対称断
面をした比較的長尺な被加工物であっても、自動的に能
率よく、しかも過修正にならないように修正し得る複雑
形状の被加工物の修正技術を提供すること。 【構成】 修正の目標値59である設計形状と、被加工
物を前記目標値59に修正するために実験により求めら
れた各種修正パターン60と、公差61とを予め設定し
ておき、被加工物の修正時にその形状を計測し、前記目
標値59と計測値62,63から適用すべき修正パター
ンと修正量とを割り出し、この割り出された修正パター
ンおよび修正量に基づいて被加工物に修正を加え、被加
工物を修正後、再び被加工物の形状を計測し、前記目標
値59と修正後の計測値との差を求め、その差が前記公
差61内に収まっていないときは前記修正工程を繰り返
して行い、被加工物の形状が公差61内に収まるように
修正するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タービンブレードのご
とき複雑形状の被加工物の修正方法および装置に係り、
特に複雑形状の被加工物を予め設定された公差内に能率
よく修正するために好適な修正方法と、これを実施する
ための修正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タービンブレードのごとき複雑な形状の
被加工物を修正するための従来技術としては、特開昭5
5−141328号公報,特開昭56−23319号公
報,および特開昭60−210323号公報等に記載の
技術がある。
【0003】前掲特開昭55−141328号公報に記
載の従来技術では、立体形状物(以下、「ワーク」とい
う。)の任意断面の位置をそれぞれ計測し、これらの計
測値を座標上に取って座標値を求めるとともに、モデル
について前記ワークと同様に計測して基準座標値を求
め、ワークおよびモデルの前記座標値をそれぞれ比較す
ることによりワークの変形量を算出し、ついでその変形
量をもとにしてワークに荷重を付加してその材料特性
(比例定数)を算出し、この比例定数をもとにして荷重
を除去したのちのたわみ量が前記変形量と同一になるよ
うに荷重をコントロールするようにしている。また、ワ
ークの変形量を捩り変形量と、X,Y軸方向の曲げ変形
量とし、前記捩り変形量をワークの座標軸とモデルの基
準座標軸の各2点を結ぶ各直線座標軸に対する傾きを求
めて算出し、前記X,Y軸方向の曲げ変形量は前記捩り
変形量を修正したのちのワークの座標値とモデルの基準
座標値を比較することにより算出するようにしている。
【0004】前掲特開昭56−23319号公報に記載
の従来技術では、タービンブレード(以下、従来の技術
の項では「ブレード」という。)の植込部を把持してブ
レードを回転させる面板と、この面板の前面に取り付け
られかつ面板の左右から中心部に向かって進退可能に組
み付けられたモデルワーク用の計測支持台と、同じく面
板の前面に取り付けられかつ面板の上下から中心部に進
退可能に組み付けられた腹側アームおよび背側アーム
と、モデルワークやブレードの蒸気通路に向かって進退
可能に設置されかつモデルワークやブレードの蒸気通路
の形状を測定する測定装置と、プレス台を有しかつ面板
に向かって進退可能に設置されたサドルと、プレス台の
プレス面に設けられかつブレードに向かって進退可能に
組み込まれたラグ受けおよび2個一対のプレス受けと、
ブレードをはさんで前記プレス面の反対側に設けられた
ポンチと、このポンチをブレードに押圧する押圧機構
と、前記サドルに設けられかつブレードのテノンを把持
する捩りチャックとを備えている。
【0005】そして、この特開昭56−23319号公
報に記載の従来技術では、前記計測支持台を繰り出して
モデルワークを支持し、計測装置をモデルワークに接近
させ、この計測装置によりモデルワークを計測し、その
値をコンピュータに記憶させる。
【0006】ついで、モデルワークを取り外し、代わり
に計測支持台上にブレードを取り付け、これを腹側アー
ムおよび背側アームにより把持し、前記計測支持台を後
退させる。
【0007】その後、面板を回転させ、ブレードのテノ
ンを捩りチャックで把持可能な姿勢にセットし、サドル
を面板に向かって進出させ、捩りチャックでブレードの
テノンを把持する。この状態で面板をさらに一定角度回
転させ、ブレードを捩ったのち、再び元の角度に戻し、
捩りチャックを解放したのち、サドルを基の位置に後退
させる。ついで、ブレードの捩り戻り量を計測し、その
値から弾性係数を求めるとともに、計測値から変形量を
求める。次に、ブレードの根元曲げ修正の場合は、ブレ
ードを背側アームとラグ受けにより支持し、押圧機構に
よりポンチを作動させ、ブレードの所要個所を押圧して
修正する。また、ブレードの中間曲げ修正の場合には、
ブレードの植込部を腹側アームおよび背側アームにより
挟持し、面板を回転させ、ブレードの先端がほぼ水平に
なるようにセットし、ブレードの背側に2個一対のプレ
ス受けを当て、ついで前記根元曲げ修正の場合と同様の
要領で修正する。さらに、ブレードの捩り修正の場合に
は、ブレードの植込部を腹側アームおよび背側アームに
より把持する一方、ブレードのテノンを捩りチャックで
把持して固定し、面板を回転させて修正するようにして
いる。
【0008】さらに、前掲特開昭60−210323号
公報に記載の従来技術では、演算機能付きの制御系と、
ベース板と、左,右側の支柱および上部のガータレール
と、左,右側に配置されかつガータレールに沿ってブレ
ードの長さ方向に移動可能に設けられしかもブレードを
回転可能に構成された第1,第2のブレード把持機構
と、ガータレールに沿ってブレードの長さ方向に移動可
能に設けられた第1の台車と,これに支持された前後方
向のスライドと,このスライドの下部に取り付けられた
第1,第2,第3の油圧ラムと,この第1,第2,第3
の油圧ラムに設けられた第1,第2,第3の加圧駒の組
と、前記ベース板上に設置されかつ前後方向に移動可能
に取り付けられた第2の台車と、この第2の台車上に設
置された上下方向のスライドと,これの上部に設置され
た受け台と,この受け台に付設されかつブレードをクラ
ンプ可能に取り付けられた押し付けリンクの組と、同第
2の台車上に設置されかつブレードの長さ方向に移動可
能なスライドと,これの上部に設置された上下方向のス
ライドと,これの上部に設けられかつブレードの外形を
測定可能に取り付けられた光学変位計の組と、同第2の
台車上においてブレードの長さ方向の左側に設置されか
つブレードの長さ方向に移動可能なスライドと,これの
上部に設置された前後方向のスライドと,これの上部に
設置された上下方向のスライドと,これの上部に設けら
れた第1の受け駒の組と、同第2の台車上においてブレ
ードの長さ方向の右側に設置されかつブレードの長さ方
向に移動可能なスライドと,これの上部に設置された前
後方向のスライドと,これの上部に設置された上下方向
のスライドと,これの上部に設けられた第2の受け駒の
組と、同第2の台車上に設置されかつブレードの長さ方
向に移動可能なスライドと,これの上部に設置された前
後方向のスライドと,これの上部に設けられた上下方向
のスライドと,これの上部に設けられた第3の受け駒の
組とを備えて構成されている。
【0009】そして、この特開昭60−210323号
公報に記載の従来技術では、被加工物であるブレードを
受け台上に載置し、押し付けリンクにより押さえてクラ
ンプし、第2の台車により第1,第2のブレード把持機
構の前後方向に対応する位置まで搬送する。次に、上下
方向のスライドにより受け台上のブレードを第1,第2
のブレード把持機構の上下方向に対応する位置に上昇さ
せる。ついで、第2のブレード把持機構によりブレード
の長さ方向の他端部を把持し、その後押し付けリンクが
ブレードをアンクランプし、受け台が下降し、ブレード
を第2のブレード把持機構に引き渡し、第2の台車が後
退する。ついで、第2のブレード把持機構によりブレー
ドを第1のブレード把持機構内の位置決め板に押し当て
て位置決めし、第1のブレード把持機構によりブレード
を持ち替え、第2のブレード把持機構を戻す。ついで、
第2の台車によりブレードの位置に光学変位計を移動さ
せ、この光学変位計によりブレードの外形を測定し、そ
の測定結果を制御系に送り込み、ブレードの歪の種類,
程度を演算し、装置各部に動作指令を送る。而して、ブ
レードのそり歪を修正する場合は、第2の台車により第
1,第2の受け駒をブレードに対応する位置に移動さ
せ、ブレードを第1,第2の受け駒により支持し、第1
の台車により第1の加圧駒をブレードに対応する位置に
移動させ、油圧ラムにより第1の加圧駒を下降させ、ブ
レードを加圧し、そり歪を修正する。修正後、再び光学
変位計により外形を測定し、修正量を演算し、再び修正
する必要がある場合には、前述の修正工程を繰り返して
実施する。次に、捩れ歪を修正する場合には、第1の受
け駒または第2の受け駒と、第1の加圧駒間でブレード
の所定位置を固定し、第2のブレード把持機構によりブ
レードの捩れ位置を把持し、第2のブレード把持機構を
ブレードの捩れ修正方向に回転させて行う。この捩れ修
正後も、ブレードの外形を測定し、修正量を演算し、再
び修正する必要がある場合には、前述の修正工程を繰り
返して実施する。また、開き歪を修正する場合には、ブ
レードを第3の受け駒により支持し、第2の加圧駒によ
りブレードを加圧して行い、すぼみ歪を修正する場合に
は、ブレードを第3の受け駒により支持し、第3の加圧
駒または第2の加圧駒によりブレードを加圧して行う。
これら開き歪およびすぼみ歪の修正後も、ブレードの外
形を測定し、修正量を演算し、再び修正する必要がある
場合には、前述の修正工程を繰り返して実施する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
はそのいずれも被加工物の外形の計測,加圧または捩り
修正,修正量の割り出しにわたる一連の工程を繰り返し
て行う必要があり、修正能率が悪いという問題があり、
また過修正に陥りやすいという問題があった。
【0011】本発明の目的は、タービンブレードのごと
き三次元的非対称断面をした比較的長尺な被加工物であ
っても、自動的に能率よく、しかも過修正にならないよ
うに修正し得る複雑形状の被加工物の修正方法を提供す
ることにある。
【0012】本発明の他の目的は、前記修正方法を的確
に実施し得る複雑形状の被加工物の修正装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的は、修正の目標
値である設計形状と、被加工物を前記目標値に修正する
ために実験により求められた各種修正パターンと、公差
とを予め設定しておき、被加工物の修正時にその形状を
計測し、前記目標値と計測値から修正パターンと修正量
とを割り出し、この割り出された修正パターンおよび修
正量に基づいて被加工物に修正を加え、被加工物を修正
後、再び被加工物の形状を計測し、前記目標値と修正後
の計測値との差を求め、その差が前記公差内に収まって
いないときは前記修正工程を繰り返して行い、被加工物
の形状が公差内に収まるように修正することにより、達
成される。
【0014】前記目的は、修正の目標値である設計形状
と、被加工物を前記目標値に修正するために実験により
求められた各種修正パターンと、公差とを予め設定して
おき、被加工物の修正時にその形状を計測し、前記目標
値と計測値から修正パターンと修正量とを割り出し、こ
の割り出された修正パターンおよび修正量に基づいて被
加工物に修正力を加えて塑性変形させ、ついで被加工物
に加えた修正力をいったん取り除き、修正後の被加工物
の形状を計測し、前記目標値と修正後の計測値から被加
工物の実際の塑性変形量を算出し、この塑性変形量を次
回の修正力の算出過程にフィードバックし、次回の修正
時に被加工物に加えるべき修正力を演算し、この演算で
求められた修正力により被加工物を塑性変形させ、被加
工物の形状が公差内に収まるように修正することによ
り、達成される。
【0015】前記目的は、修正の目標値である設計形状
と、被加工物を前記目標値に修正するために実験により
求められた各種修正パターンと、公差とを予め設定して
おき、被加工物の形状を計測し、前記目標値と計測値か
ら修正パターンと1回目の修正量とを割り出し、この割
り出された修正パターンおよび演算された修正量に基づ
いて被加工物に修正を加えたのち、修正力をいったん取
り除き、ついで1回目の修正前と修正後の被加工物の塑
性変形量を計測し、被加工物に塑性変形が生じていない
場合には、2回目からは1回目の修正量に修正回数を乗
算した修正量により被加工物に塑性変形が生じるまで繰
り返して修正を加え、被加工物に塑性変形が生じた場合
には、修正の目標値から塑性変形量を減算した残量を算
出し、直前回の修正量に残量を加算した修正量により被
加工物を修正し、この修正を繰り返して実施し、被加工
物の形状が公差内に収まるように修正することにより、
達成される。
【0016】前記目的は、被加工物としてのタービンブ
レードの修正方法において、このタービンブレードの計
測時に、タービンブレードの平らな根部を基準に支持
し、計測することにより、また前記被加工物としてのタ
ービンブレードの修正方法において、前記修正パターン
を、タービンブレードの根部腹側曲がり修正を行うパタ
ーンと、根部背側曲がり修正を行うパターンと、先端腹
側曲がり修正を行うパターンと、先端背側曲がり修正を
行うパターンと、プラス側捩り修正を行うパターンと、
マイナス側捩り修正を行うパターンの6種類を設定した
ことにより、さらには前記被加工物としてのタービンブ
レードの修正方法において、修正の目標値である設計形
状と、タービンブレードを前記目標値に修正するために
実験により求められた各種修正パターンと、公差とを予
め設定しておき、タービンブレードの修正時にその形状
を計測し、前記目標値と計測値から修正パターンと修正
量とを割り出し、しかもタービンブレードの先端が水平
状態になるように配置し、さらにタービンブレードをそ
の長さ方向に間隔をおいて設定された2点の下方で支持
し、この2点間のほぼ中間部を押し込んで塑性変形させ
る修正と、片持ち状に支持してタービンブレードの先端
を上方より下方に向かって斜め直線状に押し込んで塑性
変形させる修正と、タービンブレードの一端部を把持し
て固定し、他端部を回転させる捩り修正とを加えること
によって、達成される。
【0017】前記目的は、フレームと、被加工物をその
長さ方向,幅方向および上下方向に位置決めしてクラン
プするクランプ装置と、被加工物の長さ方向の所定位置
の外形を計測し出力する非接触型の計測装置と、修正時
に被加工物を支持する修正用サポート型および被加工物
に修正力を加えて塑性変形させる修正用押し型と、被加
工物の捩り修正手段と、修正の目標値である設計形状と
実験により求められた各種修正パターンと公差とを予め
記憶し、かつ計測装置から被加工物の実際の計測値を取
り込み、前記目標値と計測値から修正パターンおよび修
正量を割り出し、前記修正用サポート型と修正用押し型
と捩り修正手段とに修正実行指令を送り込む演算器とを
備えていることにより、達成される。
【0018】前記目的は、前記クランプ装置内に、被加
工物の形状計測時に被加工物の一端部の下面を基準面に
押し当ててクランプする計測ステーションと、被加工物
の修正時に前記計測ステーションから被加工物を持ち上
げてクランプするクランプステーションとを組み込んだ
ことにより、達成される。
【0019】前記目的は、前記計測装置を第1,第2の
計測手段により構成し、前記第1の計測手段を、被加工
物を挿通可能な中空に形成されかつ被加工物の長さ方向
に移動可能に設置されたセンサ取り付け板と、このセン
サ取り付け板に取り付けられかつ被加工物の形状を計測
する非接触型のセンサとにより構成し、前記第2の計測
手段として位置認識センサを用い、この位置認識センサ
を被加工物に加えた修正に対応して変位する被加工物の
一方の端部側に設置したことにより、また前記第1の計
測手段のセンサとして複数個の発光側レーザセンサと、
これと同数の受光側レーザセンサとを用い、前記発光側
レーザセンサを被加工物の長さ方向と直角な面での断面
における高さ方向の一方の面側と、幅方向の一方の面側
とにそれぞれレーザ光幅が一部重なるように配置し、前
記受光側レーザセンサを被加工物の前記断面における高
さ方向の他方の面側と、幅方向の他方の面側とにそれぞ
れ当該発光側レーザセンサに対向させて配置したことに
よって、達成される。
【0020】前記目的は、前記修正用サポート型を、被
加工物に対する受け面形状の異なる複数の修正用サポー
ト型部材を被加工物の幅方向に設置し、かつ被加工物の
幅方向に移動させ位置決め可能に構成し、前記修正用押
し型を、押し面形状の異なる複数の押し型部材を被加工
物の幅方向に設置し、かつ被加工物の幅方向に移動させ
位置決め可能に構成したことにより、さらには前記フレ
ームを下側フレーム部材と、上側フレーム部材と、左側
面フレーム部材と、右側面フレーム部材とを箱型に組み
合わせて構成するとともに、前記下側フレーム部材を
左,右側面フレーム部材に、被加工物の修正時に前記修
正用サポート型の反力を受け止める結合構造を介して組
み付け、前記上側フレーム部材を左,右側面フレーム部
材に、被加工物の修正時に修正用押し型の反力を受け止
める結合構造を介して組み付けたことによって、達成さ
れる。
【0021】
【作用】本発明方法では、修正の目標値である設計形状
と、被加工物を前記目標値に修正するために実験により
求められた各種修正パターンと、公差とを予め設定して
おく。そして、被加工物の修正時にその形状を計測し、
前記目標値と計測値から修正パターンと修正量とを割り
出す。ついで、この割り出された修正パターンおよび修
正量に基づいて被加工物に修正を加える。被加工物の修
正後、再び被加工物の形状を計測し、目標値と修正後の
計測値との差を求め、その差が公差内に収まっていない
ときは前記修正工程を繰り返して行い、修正後の被加工
物の形状が公差内に収まるように修正する。
【0022】以上のように、本発明では予め設定された
目標値(設計形状)と被加工物を実際に計測した計測値
から修正パターンと修正量とを割り出し、この割り出さ
れた修正パターンおよび修正量に基づいて被加工物に修
正を加えるようにしているので、被加工物が例えタービ
ンブレードのごとき三次元的非対称断面をした比較的長
尺な被加工物であっても、自動的に能率よく、しかも過
修正にならないように修正することができる。
【0023】また、本発明方法では前記目標値と、被加
工物の実際の計測値から割り出された修正パターンおよ
び修正量に基づいて被加工物に修正力を加えて塑性変形
させる。次に、被加工物に加えた修正力をいったん取り
除き、被加工物の実際の塑性変形量を算出する。つい
で、前記算出された塑性変形量を次回の修正力の算出過
程にフィードバックし、次回の修正時に被加工物に加え
るべき修正力を演算し、この演算で求められた修正力に
より被加工物を塑性変形させ、被加工物の形状が公差内
に収まるようにしている。
【0024】その結果、本発明方法によれば被加工物を
より一層能率よく、かつ過修正を防止しつつ修正するこ
とができる。
【0025】さらに、本発明方法では前記目標値と、被
加工物の実際の計測値から修正パターンと1回目の修正
量を割り出す。ついで、前記割り出された修正パターン
および修正量に基づいて被加工物に修正を加える。その
後、修正力をいったん取り除き、1回目の修正前と修正
後の被加工物の塑性変形量を計測する。そして、被加工
物に塑性変形が生じていない場合には、2回目からは1
回目の修正量に修正回数を乗算した修正量により被加工
物に塑性変形が生じるまで繰り返して修正を加える。そ
の後、被加工物に塑性変形が生じた場合には、修正の目
標値から塑性変形量を減算した残量を算出し、直前回の
修正量に残量を加算した修正量により被加工物を修正
し、この修正を繰り返して実施し、被加工物の形状が公
差内に収まるように修正する。
【0026】その結果、本発明方法によれば被加工物を
より一層能率よく、かつ過修正を防止しつつ修正するこ
とができる。
【0027】そして、本発明方法では被加工物としての
タービンブレードの修正方法において、このタービンブ
レードの計測時に、タービンブレードの平らな根部を基
準に支持し、計測するようにしている。
【0028】したがって、本発明方法によれば三次元的
非対称断面をした比較的長尺な被加工物であるタービン
ブレードを安定的に支持し、その形状を正確に計測し、
修正に供することができる。
【0029】また、本発明方法では前記被加工物として
のタービンブレードの修正方法において、前記修正パタ
ーンを、タービンブレードの根部腹側曲がり修正を行う
パターンと、根部背側曲がり修正を行うパターンと、先
端腹側曲がり修正を行うパターンと、先端背側曲がり修
正を行うパターンと、プラス側捩り修正を行うパターン
と、マイナス側捩り修正を行うパターンの6種類を設定
している。そして、前記目標値と、被加工物であるター
ビンブレードの形状の計測値から修正パターンを割り出
す際、前記6種類のパターンのうちから選択する。
【0030】その結果、本発明方法によれば三次元的非
対称断面をした比較的長尺な被加工物であるタービンブ
レードを的確に、しかもより一層能率よく修正すること
ができる。
【0031】さらに、本発明方法では前記被加工物とし
てのタービンブレードの修正方法において、修正の目標
値である設計形状と、タービンブレードを前記目標値に
修正するために実験により求められた各種修正パターン
と、公差とを予め設定しておき、タービンブレードの修
正時にその形状を計測し、前記目標値と計測値から修正
パターンと修正量とを割り出し、しかもタービンブレー
ドの先端が水平状態になるように配置し、さらにタービ
ンブレードをその長さ方向に間隔をおいて設定された2
点の下方で支持し、この2点間のほぼ中間部を押し込ん
で塑性変形させる修正と、片持ち状に支持してタービン
ブレードの先端を上方より下方に向かって斜め直線状に
押し込んで塑性変形させる修正と、タービンブレードの
一端部を把持して固定し、他端部を回転させる捩り修正
とを加えるようにしている。
【0032】これにより、本発明方法によれば被加工物
であるタービンブレードの支持姿勢を変えない一段取り
で、タービンブレードの二次元的な修正を行い得るの
で、修正能率をより一層向上させることができるし、タ
ービンブレードの先端の修正を斜め直線状に押し込んで
行うようにしているので、次回の修正力の演算を簡易化
することができる。
【0033】そして、本発明装置はフレームと、被加工
物のクランプ装置と、被加工物の形状を非接触で計測す
る計測装置と、被加工物の修正用サポート型および修正
用押し型と、被加工物の捩り修正手段と、演算器とを備
えている。前記演算器は、修正の目標値である設計形状
と実験により求められた各種修正パターンと公差とを予
め記憶し、かつ計測装置から被加工物の実際の計測値を
取り込み、前記目標値と計測値から修正パターンおよび
修正量を割り出し、前記修正用サポート型と修正用押し
型と捩り修正手段とに修正実行指令を送り込む機能を有
している。
【0034】而して、本発明装置では前記クランプ装置
により被加工物をクランプし、セットする。ついで、前
記計測装置で被加工物の形状を計測し、その計測値を演
算器に送り込む。前記演算器では、計測装置から送り込
まれた被加工物の実際の計測値と前記目標値(設計形
状)から、修正パターンと修正量とを割り出し、前記修
正用サポート型および修正用押し型や、捩り修正手段に
修正実行指令を送り込む。
【0035】そこで、被加工物の所定個所を押し込んで
修正する修正パターンが選択されたときは、前記演算器
からの修正実行指令に基づいて前記修正用サポート型お
よび修正用押し型が所定位置に移動し、修正用サポート
型は被加工物を支持し、修正用押し型は演算器で割り出
された修正量に従って被加工物を押し込み、修正を加え
る。また、被加工物を捩り修正する修正パターンが選択
されたときは、前記演算器からの修正実行指令に基づい
て例えば修正用サポート型と拘束型により被加工物の一
端部を把持して固定し、捩り修正手段により被加工物の
他端部を、演算器で割り出された修正量に従って捩り、
修正を加える。いずれの場合も、修正後、前記計測装置
により再び被加工物の形状を計測し、その計測値を演算
器に送り込む。前記演算器では、修正の目標値と修正後
の計測値との差を求め、その差が前記公差内に収まって
いるか,否かを判定し、公差内に収まっていないときは
前記修正工程を繰り返して行い、被加工物の形状が公差
内に収まるように修正する。
【0036】したがって、本発明装置によれば前記本発
明方法を的確に実施することができる。
【0037】また、本発明装置では前記クランプ装置内
に、被加工物の計測ステーションと、被加工物のクラン
プステーションとを組み込んでいる。
【0038】そして、前記計測ステーションでは被加工
物の形状計測時に被加工物の一端部の下面を基準ブロッ
ク等の基準面に押し当ててクランプする。一方、前記ク
ランプステーションでは被加工物の修正時に、前記計測
ステーションから被加工物を持ち上げてクランプする。
【0039】このように、本発明装置によれば被加工物
の形状計測時には被加工物を計測ステーションによりク
ランプし、被加工物の修正時には被加工物をクランプス
テーションで被加工物を持ち上げてクランプするように
しており、計測ステーションには修正時の荷重が掛から
ないため、計測ステーションを正常な状態に維持するこ
とができ、したがって被加工物の形状を常に正確に計測
することができる。
【0040】さらに、本発明装置では前記計測装置を第
1の計測手段と第2の計測手段とにより構成している。
前記第1の計測手段を、被加工物を挿通可能な中空に形
成されかつ被加工物の長さ方向に移動可能に設置された
センサ取り付け板に、被加工物の形状を計測するセンサ
を取り付けて構成している。一方、前記第2の計測手段
には位置認識センサを用い、この位置認識センサを被加
工物に加えた修正に対応して変位する被加工物の一方の
端部側に設置している。
【0041】したがって、本発明装置では第1の計測手
段により被加工物の長さ方向の所望個所の形状を非接触
で計測できるし、第2の計測手段により、被加工物に加
えた修正に対応して変位する側の被加工物の形状を非接
触で計測できるので、これら2系統からの計測結果によ
り、被加工物の形状を正確に把握することが可能とな
る。
【0042】そして、本発明装置では前記第1の計測手
段のセンサとして複数個の発光側レーザセンサと、これ
と同数の受光側レーザセンサとを用いている。また、前
記発光側レーザセンサを被加工物の長さ方向と直角な面
での断面における高さ方向の一方の面側と、幅方向の一
方の面側とにそれぞれレーザ光幅が一部重なるように配
置している。しかも、前記受光側レーザセンサを被加工
物の前記断面における高さ方向の他方の面側と、幅方向
の他方の面側とにそれぞれ当該発光側レーザセンサに対
向させて配置している。
【0043】その結果、本発明装置によれば例えばター
ビンブレードの蒸気通路の断面形状のごとく、エッジ部
分があるような形状のものであっても、比較的安価で入
手しやすいレーザセンサを用いて断面の形状全部にわた
って正確に計測することができる。
【0044】また、本発明装置では前記修正用サポート
型を、被加工物に対する受け面形状の異なる複数の修正
用サポート型部材を被加工物の幅方向に設置し、かつ被
加工物の幅方向に移動させ位置決め可能に構成してい
る。一方、前記修正用押し型を、押し面形状の異なる複
数の押し型部材を被加工物の幅方向に設置し、かつ被加
工物の幅方向に移動させ位置決め可能に構成している。
【0045】その結果、本発明装置によれば演算器で選
択された修正パターンに適応した修正用サポート型部材
と修正用押し型部材とを選択し、かつ所定位置に速やか
に位置決めして使用することができる。
【0046】さらに、本発明装置では前記フレームを下
側フレーム部材と、上側フレーム部材と、左側面フレー
ム部材と、右側面フレーム部材とを箱型に組み合わせて
構成している。また、前記下側フレーム部材を左,右側
面フレーム部材に、被加工物の修正時に前記修正用サポ
ート型の反力を受け止める結合構造を介して組み付けて
いる。そして、前記上側フレーム部材を左,右側面フレ
ーム部材に、被加工物の修正時に修正用押し型の反力を
受け止める結合構造を介して組み付けている。
【0047】したがって、本発明装置によれば被加工物
の修正時にその修正力によりフレームが変形する、いわ
ゆる膨れることに起因する修正誤差を極めて小さく抑え
ることができるので、被加工物を正確に修正することが
できる。
【0048】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0049】(第1の実施例)図1〜図18は本発明の
第1の実施例を示すもので、被加工物としてタービンブ
レードを対象としている。
【0050】これらの図に示す第1の実施例では、図1
および図2に示すフレーム1を備えている。
【0051】このフレーム1は、下側フレーム部材2
と、上側フレーム部材3と、左側面フレーム部材4と、
右側面フレーム部材5とを箱型に組み合わせて構成され
ている。前記下側フレーム部材2は、図2に示すよう
に、この下側フレーム部材2の左,右側部に設けられた
肩部を上側に配し、かつ左,右側面フレーム部材4,5
の下部に設けられた肩部を下側に配して組み合わせた結
合構造6を介して、被加工物の修正時の修正用サポート
型の反力を受け止め得るように構成されている。前記上
側フレーム部材3は、図2に示すように、上側フレーム
部材3の左,右側部に設けられた肩部を下側に配し、か
つ左,右側面フレーム4,5の上部に設けられた肩部を
上部に配して組み合わせた結合構造7を介して、被加工
物の修正時に修正用押し型の反力を受け止め得るように
構成されている。
【0052】前記フレーム1の下側フレーム部材2にお
ける被加工物の長さ方向の一端側には、図1に示すよう
に、中間ベース8が固定されている。この中間ベース8
の上部には、NCロータリテーブル9が設置されてい
る。このNCロータリテーブル9の一方の端面には、ク
ランプ装置10が可逆回転可能に取り付けられている。
【0053】前記クランプ装置10内には、図6〜図8
に示すように、被加工物の上下方向の基準ブロック1
1,12と、長さ方向の位置決めブロック15と、幅方
向の位置決めブロック17,18と、上下方向のクラン
プ治具19,20とが配置されている。前記上下方向の
基準ブロック11,12は、互いに被加工物の幅方向に
所定の間隔をおいて配置され、かつクランプ装置10内
に固定されていて、被加工物であるタービンブレードの
根部の平らな面を載置するようになっている。前記長さ
方向の位置決めブロック13は、エアシリンダ14に嵌
挿されたピストンロッドに取り付けられていて、被加工
物の長さ方向に位置を調節可能に設けられており、この
位置決めブロック13に被加工物の長さ方向の一端面を
押し当てることにより、被加工物の長さ方向の位置を決
めるようになっている。前記幅方向の位置決めブロック
15,16は、当該基準ブロック11,12上に搭載さ
れている。また、この位置決めブロック15,16は当
該エアシリンダ17,18に嵌挿されたピストンロッド
に取り付けられており、前記基準ブロック11,12上
に載置された被加工物の幅方向の両側に当接し、被加工
物の幅方向の位置を決めるようになっている。前記上下
方向のクランプ治具19,20は、当該油圧シリンダ2
1,22に嵌挿されたピストンロッドに取り付けられて
いる。そして、前記基準ブロック11,12とクランプ
治具19とにより、被加工物の形状の計測時に基準ブロ
ック11,12の上面を基準面として被加工物をクラン
プする計測ステーションが構成されている。また、前記
クランプ治具19,20により、被加工物の計測後、修
正時に上部のクランプ治具19を所定位置まで上昇さ
せ、下部のクランプ治具20により基準ブロック11,
12上の被加工物を持ち上げてクランプするクランプス
テーションが構成されている。
【0054】前記下側フレーム部材2の上面には、図
1,図2に示すように、被加工物の幅方向に所定の間隔
をおいて、被加工物の長さ方向に長いガイドレール23
が2本平行に敷設されている。また、下側フレーム部材
2の上部には、ガイドレール23に沿って往復移動可能
に、自走式の第1,第2の移動台24,25が配置され
ている。
【0055】前記第1の移動台24の上部には、第1の
修正用サポート型29が取り付けられている。この第1
の修正用サポート型29は、上面が平面に形成されてい
て、被加工物であるタービンブレード65の根部65a
を受け止めるように形成されている。また、この第1の
修正用サポート型29は、油圧シリンダ30(図9参
照)に嵌挿されたピストンロッドに取り付けられてい
る。
【0056】前記第2の移動台25は、図1に示すよう
に、下部移動部分26と、上部ガイドレール27と、上
部移動部分28とを有している。前記下部移動部分26
は、自走式で前記下部ガイドレール23に沿って被加工
物の長さ方向に移動可能に取り付けられている。前記上
部ガイドレール27は、下部移動部分26の上面に、被
加工物の長さ方向に所定の間隔をおいて2本平行に配置
され、かつ被加工物の幅方向に長く設置されている。前
記上部移動部分28は、自走式で前記上部ガイドレール
27に沿って被加工物の幅方向に移動可能に取り付けら
れている。
【0057】前記第2の移動台25の上部移動部分28
の上部には、修正用サポート型の取り付け台31が設置
されている。この取り付け台31は、油圧シリンダ32
(図9,図10参照)に嵌挿されたピストンロッドに取
り付けられている。前記取り付け台31の上面には、図
11に示すように、第2,第3,第4の修正用サポート
型33,34,35が取り付けられている。前記第2の
修正用サポート型33は、上面がほぼ凹円弧型に形成さ
れ、被加工物であるタービンブレード65の根部腹側曲
がり修正時に背側を受け止めるようになっている。前記
第3の修正用サポート型34は、上面がほぼ凸円弧型に
形成され、被加工物であるタービンブレード65の根部
背側および先端背側曲がり修正時に腹側を受け止めるよ
うになっている。前記第4の修正用サポート型35は、
上面が平面に形成され、被加工物であるタービンブレー
ド65の曲がり修正時には背側を受け止め、また捩り修
正時には腹側を受け止めるようになっている。
【0058】さらに、前記第2の移動台25の一側部に
は、図1および図2に示すように、被加工物の支持台3
6が配置されている。この支持台36は、エアシリンダ
37に嵌挿されたピストンロッドに取り付けられてい
る。
【0059】前記上側フレーム部材3の下面には、図
1,図2に示すように、被加工物の幅方向に所定の間隔
をおいて、被加工物の長さ方向に長い上部ガイドレール
38が2本平行に固定されている。この上部ガイドレー
ル38には、第3の移動台39が取り付けられている。
【0060】前記第3の移動台39は、図1に示すよう
に、上部移動部分40と、下部ガイドレール41と、下
部移動部分42とを有している。前記上部移動部分40
は、自走式で前記上部ガイドレール38に沿って被加工
物の長さ方向に移動可能に取り付けられている。前記下
部ガイドレール41は、上部移動部分40の下面に、被
加工物の長さ方向に所定の間隔をおいて2本平行に配置
され、かつ被加工物の幅方向に長く設置されている。前
記下部移動部分42は、自走式で前記下部ガイドレール
41に沿って被加工物の幅方向に移動可能に取り付けら
れている。
【0061】前記第3の移動台39の下部移動部分42
の下側には、修正用押し型の取り付け台43が配置され
ている。この取り付け台43は、下部移動部40内に設
けられた油圧シリンダ44(図8,図9参照)に嵌挿さ
れたピストンロッドに取り付けられている。前記取り付
け台43の下面には、図11に示すように、第1,第2
の修正用押し型45,46が取り付けられている。前記
第1の修正用押し型45は、下面が凸円弧型に形成され
ており、被加工物であるタービンブレード65の根部腹
側および先端腹側の曲がり修正時には腹側を押し、先端
背側曲がり修正時には背側を押すようになっている。前
記第2の修正用押し型46は、下面が平面に形成されて
いて、被加工物であるタービンブレード65の根部曲が
り修正時に背面を押すようになっている。
【0062】また、前記第3の移動台39の下部移動部
分の一側部には、捩り修正手段の拘束型47が配置され
ている。この拘束型47は、図1および図2に示すよう
に、下部移動部分42に支持された油圧シリンダ48に
嵌挿されたピストンロッドに取り付けられており、被加
工物の捩り修正時に、前記第2の修正用サポート型33
とにより被加工物の所定個所を挟み付けて拘束するよう
になっている。
【0063】前記左,右側面フレーム部材4,5におけ
るこの実施例では右側面フレーム部材5の内面に、ガイ
ドレール49が装架されている。このガイドレール49
は、図1,図2に示すように、上下方向に所定の間隔を
おいて2本平行に配置され、かつ被加工物の長さ方向に
長く配置され、固定されている。前記ガイドレール49
には、第4の移動台52が装着されており、この第4の
移動台52は駆動装置に連結されている。この駆動装置
は、モータ50と、これに連結されたスクリューロッド
51と、第4の移動台52内に設けられかつスクリュー
ロッド51に螺合されたナット(図示せず)とを有して
いる。そして、この駆動装置はモータ50を順方向また
は逆方向に回転させることにより、スクリューロッド5
1とナットのねじ作用により第4の移動台52をガイド
レール49に沿って往き側または帰り側に移動させるよ
うになっている。前記第4の移動台52には、被加工物
の計測装置が取り付けられている。
【0064】前記計測装置は、図1,図2に示すよう
に、前記第4の移動台52に固定されたセンサ取り付け
板53に取り付けられた第1の計測手段と、前記センサ
取り付け板53の一方の面に固定されたセンサ取り付け
台54に設置された第2の計測手段とを有している。前
記センサ取り付け板53は、図3から分かるように、中
空の矩形に形成されていて、被加工物を挿通させ得るよ
うになっており、自らも被加工物の長さ方向に移動し得
るようになっている。
【0065】前記第1の計測手段は、図3に示すよう
に、センサ取り付け板53の上辺の一方の面に取り付け
られた発光側レーザセンサ55a,55c,55d,5
5fと、同じく上辺の他方の面に取り付けられた発光側
レーザセンサ55b,55eと、センサ取り付け板53
の右辺の一方の面に取り付けられた発光側レーザセンサ
55g,55iと、同じく右辺の他方の面に取り付けら
れた発光側レーザセンサ55hと、センサ取り付け板5
3の下辺の一方の面に取り付けられた受光側レーザセン
サ56a,56c,56d,56fと、同じく下辺の他
方の面に取り付けられた受光側レーザセンサ56b,5
6eと、センサ取り付け板53の左辺の一方の面に取り
付けられた受光側レーザセンサ56g,56iと、同じ
く左辺の他方の面に取り付けられた受光側レーザセンサ
56hとを組み合わせて構成されている。また、前記発
光側レーザセンサ55a〜55iのうち、発光側レーザ
センサ55a,55b,55cと、発光側レーザセンサ
55d,55e,55fと、発光側レーザセンサ55
g,55h,55iとがそれぞれ1組をなしている。そ
して、前記受光側レーザセンサ56a〜56iのうち、
受光側レーザセンサ56a,56b,56cと、受光側
レーザセンサ56d,56e,56fと、受光側レーザ
センサ56g,56h,56iとがそれぞれ1組をなし
ていて、当該発光側レーザセンサの組に対向させて配置
され、さらに図5に発光側レーザセンサ55a,55
b,55cに対向させて配置された受光側レーザセンサ
56a,56b,56cの組を代表させて示すように、
1組の発光側レーザセンサから発光されるレーザ光幅が
一部重なるように組み合わされていて、被加工物がター
ビンブレードであって、その蒸気通路の断面形状のごと
くエッジ部分があるような形状のものであっても、その
全域にレーザ光を照射し、形状を計測し得るように構成
されている。
【0066】前記第2の計測手段には、位置認識センサ
57が用いられており、この位置認識センサ57は前記
センサ取り付け台54上に設置されていて、被加工物の
一方の端部側で、被加工物の形状を撮影するようになっ
ている。前記第1の計測手段の受光側レーザセンサ56
a〜56i、および第2の計測手段である位置認識セン
サ57は、それぞれ演算器58に対して出力するように
接続されている。
【0067】前記演算器58には、図2に示すように、
修正の目標値59と、各種修正パターン60と、修正の
公差61とが予め入力され、記憶されている。前記目標
値59は、設計形状であり、CADデータである。前記
修正パターン60は、被加工物を前記目標値59に修正
するために実験により求められたもので、被加工物がタ
ービンブレード65の場合は、例えば図14に示すごと
きパターン1〜6の6種類である。また、演算器58に
は前記第1,第2の計測手段により、被加工物の実際の
計測値62,63が入力される。そして、演算器58は
前記修正の目標値59と被加工物の計測値62,63に
基づいて、各種修正パターン60のうちから適用すべき
修正パターンと修正量とを割り出し、この割り出された
修正パターンおよび修正量に基づいて、各部に修正実行
指令64を出力するように構成されている。
【0068】次に、前記実施例にかかる修正装置の動作
に関連して、本発明修正方法の一例を説明する。なお、
この実施例では被加工物をタービンブレード65とした
場合について説明する。
【0069】まず、初期状態では図6〜図8に示す高さ
方向の基準ブロック11,12は水平面上に配置され、
長さ方向の位置決めブロック13はタービンブレード6
5を位置決めする位置に配置され、幅方向の位置決めブ
ロック15,16は後退位置に配置され、上下方向のク
ランプ治具19,20はそれぞれ基準ブロック11,1
2から上下方向に後退した位置に配置され、第1,第2
の移動台24,25は待機位置に配置され、第1の移動
台24に設けられた第1の修正用サポート型29および
第2の移動台25に設けられた第2〜第4の修正用サポ
ート型33〜35は修正用位置より後退した位置に配置
され、第2の移動台25の側部に設けられた支持台36
はタービンブレード65を受け取る位置に配置され、第
3の移動台39は待機位置に配置され、これに設けられ
た第1,第2の修正用押し型45,46および拘束型4
7もそれぞれ作用位置から後退した位置に配置され、第
4の移動台52とこれに設けられた計測装置も後退位置
に配置されているものとする。
【0070】一方、図2に示す修正の目標値59と修正
パターン(図17に示すパターン1〜6の6種類)60
と公差61は予め設定され、それぞれ演算器58に記憶
されているものとする。
【0071】ここで、図18に示すステップ1では被加
工物であるタービンブレード65をその根部65aをク
ランプ装置10側に向け、第4の移動台52に固定され
た中空のセンサ取り付け板53内に挿通し、第2の移動
台25に設けられた支持台36上に載置する。ついで、
第2の移動台25をクランプ装置10に接近する方向に
移動させ、タービンブレード65の根部65aをクラン
プ装置10内の計測ステーションに挿入する。
【0072】次に、ステップ2では被加工物であるター
ビンブレード65を修正装置に対して位置決めする。こ
の位置決めは、まずタービンブレード65の根部65a
を図6〜図8に示す上下方向の基準ブロック11,12
上に載置し、ついで根部65aの端面を長さ方向の位置
決めブロック13に当接させる。また、幅方向の位置決
めブロック15,16を互いに接近する方向に移動さ
せ、タービンブレード65の根部65aの幅方向の両側
面に当接させ、さらに上部のクランプ治具19を下降さ
せ、タービンブレード65の平らな面を有する根部65
aを基準ブロック11,12の上面に押し当てる。これ
により、計測ステーション内でタービンブレード65は
その根部65aを基準として三次元方向に位置決めされ
る。
【0073】次に、ステップ3では、被加工物であるタ
ービンブレード65の形状の計測を行う。この形状の計
測では、計測装置の第1の計測手段による外形の計測
と、第2の計測手段による位置の計測との二つを実施す
る。
【0074】このタービンブレード65の形状の計測を
行うには、まず第4の移動台52の駆動装置のモータ5
0を順方向に回転駆動し、スクリューロッド51および
第4の移動台52内に設けられたナットによるねじ作用
により、第4の移動台52を往き側、つまりクランプ装
置10に接近する方向に移動させる。
【0075】そして、計測装置の発光側レーザセンサ5
5a〜55iと受光側レーザセンサ56a〜56iとに
よる第1の計測手段を、被加工物であるタービンブレー
ド65の長さ方向に予め決められた位置にセットし、タ
ービンブレード65の形状を計測し、その計測値62を
演算器58に対して出力する。ここで、この実施例では
図5に受光側レーザセンサ56a〜56cを代表させて
示したところからも分かるように、発光側レーザセンサ
および受光側レーザセンサとも3個で1組とし、その1
組の発光側レーザセンサから発せられるレーザ光の光幅
の一部が重なるように組み合わせている。これにより、
光幅の比較的狭いレーザセンサを用いて、エッジを有す
る断面形状の複雑なタービンブレード65であっても、
その断面形状の全域にわたって計測することが可能とな
る。なお、図5では受光側レーザセンサ56a〜56c
の出力をCH1〜CH3で示している。
【0076】ついで、第4の移動台52を帰り側に、つ
まりタービンブレード65の先端65bから外れた所定
の位置に移動させ、計測装置の第2の計測手段である位
置認識センサ57により、タービンブレード65の先端
65bの形状を計測(撮影)し、その計測値63を演算
器58に対して出力する。
【0077】次に、ステップ4では被加工物であるター
ビンブレード65の合否の判定を行う。この合否の判定
は、演算器58により修正の目標値59と、公差61
と、タービンブレード65の実際の計測値62,63と
を照合し、タービンブレード65を修正する必要がある
か,否かを判定する。判定の結果、修正の必要がない場
合はステップ9に進み、修正の必要がある場合はステッ
プ5に進む。
【0078】ステップ5では、演算器58により修正の
目標値59と、計測値62,63から実行すべき修正パ
ターンと修正量とを割り出す。実行すべき修正パターン
は、図17に示すパターン1〜パターン6のうちから選
択して決定する。ついで、演算器58は割り出された修
正パターンおよび修正量に基づき各部に対して修正実行
指令64を出力する。
【0079】次に、ステップ6では演算器58から出力
された修正パターンおよび修正量に従って、タービンブ
レード65に修正を加える。この実施例では、タービン
ブレード65に加える修正パターンは前述のごとくパタ
ーン1〜パターン6までの6種類である。
【0080】いま、演算器58から図17に示すパター
ン5またはパターン6、つまりプラス側またはマイナス
側の捩り修正とその修正量とが割り出され、その修正実
行指令64が出力されたときは、次のようにして修正す
る。
【0081】すなわち、図6,図7に示す幅方向の位置
決めブロック15,16をタービンブレード65の根部
65aの両側から離し、ついで上部のクランプ治具19
を所定位置まで上昇させ、続いて下部のクランプ治具2
0を上昇させ、タービンブレード65の根部65aを基
準ブロック11,12の上方に持ち上げ、上下方向のク
ランプ治具19,20によりクランプし、タービンブレ
ード65を計測ステーションによるクランプから、修正
時にはクランプステーションによるクランプに持ち替
え、修正時に計測ステーションの構成部材に荷重が作用
しないようにする。
【0082】また、第2の移動台25を介して、図10
および図11に示す第4の修正用サポート型35をター
ビンブレード65の先端65b側の所定位置まで移動さ
せ、第3の移動台39を介して、図10に示す拘束型4
7を前記第4の修正用サポート型35に対応する上方位
置に移動させ、図10に示すように、第4の修正用サポ
ート型35と拘束型47とによりタービンブレード65
の先端65bの所定位置を固定する。そして、タービン
ブレード65をパターン5に基づいてプラス側に捩り修
正する場合には、図1に示すNCロータリテーブル9に
よりクランプ装置10を図1のB−B方向から見て時計
方向に、演算器58で割り出された修正量に基づいて所
定の回転角度捩って修正する。また、パターン6に基づ
いてマイナス側に修正する場合には、クランプ装置10
を図1のB−B方向から見て反時計方向に、所定の回転
角度捩って修正する。いずれの修正の場合も、修正後は
第2の計測手段である位置認識センサ57によりタービ
ンブレード65の先端65bの位置を計測し、その計測
値63を演算器58に送り込む。そこで、演算器58で
はタービンブレード65の変位量を演算し、目標値59
と比較して合否を判定する。判定の結果、修正の必要が
ない場合には次のステップ7に進み、さらに修正の必要
がある場合にはその修正量を割り出し、前述の修正工程
を繰り返して行い、修正後の形状が公差61内に収まる
ように修正する。
【0083】また、前記ステップ5で図17に示すパタ
ーン3、つまりタービンブレード65の先端65b側の
腹側の曲がり修正と、その修正量とが割り出され、その
修正実行指令64が出力されたときは、ステップ6で次
のようにして修正する。
【0084】すなわち、被加工物であるタービンブレー
ド65の根部65a側を基準ブロック11,12から持
ち上げた状態で上下方向のクランプ治具19,20によ
り支持する。また、タービンブレード65の背側を下側
に配しかつ先端65bが水平状態になるように、クラン
プ装置10を回転させる。さらに、第2の移動台25を
介して修正用サポート型の取り付け台31をタービンブ
レード65の長さ方向の所定位置にセットする。つい
で、第2の移動台25の上部移動部分28を介して、図
11および図13に示す第4の修正用サポート型35を
タービンブレード65の背側に対応する位置にセットす
る。その後、油圧シリンダ32により修正用サポート型
の取り付け台31を介して第4の修正用サポート型35
を上昇させ、タービンブレード65の背側に当接させ
る。また、第3の移動台39を介して修正用押し型の取
り付け台43をタービンブレード65の長さ方向に移動
させ、第4の修正用サポート型35よりも先端65b側
に寄った所定位置にセットする。ついで、第3の移動台
39の下部移動部分42を介して、図11および図13
に示す第1の修正用押し型45をタービンブレード65
の腹側に当接する位置にセットする。その後、油圧シリ
ンダ44により修正用押し型の取り付け台43を下降さ
せ、演算器58で演算された修正量に基づいてタービン
ブレード65を押し込み、塑性変形させ、修正する。こ
の修正後、前述のパターン5またはパターン6の修正と
同様に処理する。
【0085】さらに、前記ステップ5で図17に示すパ
ターン4、つまりタービンブレード65の先端65b側
の背側の曲がり修正と、その修正量とが割り出され、そ
の修正実行指令64が出力されたときは、ステップ6で
次のようにして修正する。
【0086】すなわち、タービンフレード65の根部6
5a側の基準ブロック11,12から持ち上げた状態で
上下方向のクランプ治具19,20により支持する。ま
た、タービンブレード65の腹側を下側に配しかつ先端
65bが水平状態になるように、クランプ装置10を回
転させる。さらに、第2の移動台25を介して修正用サ
ポート型の取り付け台31をタービンブレード65の長
さ方向の所定位置にセットする。ついで、第2の移動台
25の上部移動部分28を介して、図8および図11に
示す第3の修正用サポート型34をタービンブレード6
5の腹側に対応する位置にセットする。その後、前記パ
ターン4の場合と同様の工程で修正を行う。修正後は、
前記パターン5またはパターン6の修正と同様に処理す
る。
【0087】そして、前記ステップ5で図17に示すパ
ターン1、つまりタービンブレード65の根部65a側
の腹側の曲がり修正と、その修正量とが割り出され、そ
の修正実行指令64が出力されたときは、ステップ6で
は次のようにして修正する。
【0088】すなわち、上下方向のクランプ治具19,
20によりタービンブレード65の根部65aをクラン
プし、クランプ装置10を回転させ、タービンブレード
65の背側を下側に配しかつ根部65aが水平状態にな
るようにセットする。次に、上部のクランプ治具19を
上昇させ、タービンブレード65をアンクランプする。
【0089】また、第1の移動台24を移動させ、これ
に取り付けられている第1の修正用サポート型29を、
タービンブレード65の根部65aを受け取り可能な位
置にセットする。さらに、油圧シリンダ30により、前
記第1の修正用サポート型29を上昇させ、タービンブ
レード65の根部65aの受け取りレベルにセットす
る。
【0090】また、第2の移動台25を移動させ、修正
用サポート型の取り付け台31をタービンブレード65
の長さ方向の所定位置にセットする。さらに、第2の移
動台25の上部移動部分28を移動させ、図11に示す
ように、前記取り付け台31に取り付けられている第2
の修正用サポート型33をタービンブレード65の下方
にセットする。続いて、油圧シリンダ32により取り付
け台31を介して、第2の修正用サポート型33をター
ビンブレード65の受け取りレベルにセットする。
【0091】ついで、図7〜図10に示すエアシリンダ
14により位置決めブロック13を進出させ、タービン
ブレード65をその長さ方向に押し込み、タービンブレ
ード65をクランプ装置10内のクランプステーション
から第1,第2の修正用サポート型29,33に引き渡
し、図11に示すように、第1の修正用サポート型29
によりタービンブレード65の根部65aを支持し、第
2の修正用サポート型33によりタービンブレード65
の長さ方向に第1の修正用サポート型29と所定の間隔
をおいた位置を支持する。また、第3の移動台39を移
動させ、修正用押し型の取り付け台43を、タービンブ
レード65を押し込んで修正する位置の上方にセットす
る。さらに、第3の移動台39の下部移動部分42を移
動させ、前記取り付け台43に取り付けられている第1
の修正用押し型45を第1,第2の修正用サポート型2
9,33間の所定位置の上方にセットする。ついで、第
3の移動台39に取り付けられている油圧シリンダ44
により取り付け台43を介して第1の修正用押し型45
を下降させ、図9,図11および図12に示すように、
第1の修正用押し型45により第1,第2の修正用サポ
ート型29,33間の所定位置を、演算器58で演算さ
れた修正量に基づいて押し込み、塑性変形させ、修正す
る。この修正後は、前記パターン5またはパターン6の
修正と同様に処理する。
【0092】さらに、前記ステップ5で図17に示すパ
ターン2、つまりタービンブレード65の根部65a側
の背側の曲がり修正と、その修正量とが割り出され、そ
の修正実行指令64が出力されたときは、ステップ6で
次のようにして修正する。
【0093】すなわち、上下方向のクランプ治具19,
20によりタービンブレード65の根部65aをクラン
プしたのち、クランプ装置10を回転させ、タービンブ
レード65の腹側を下側に配しかつ根部65aが水平状
態になるようにセットする。次に、タービンブレード6
5をアンクランプする。また、第1の移動台24を移動
させ、かつ油圧シリンダ30により第1の修正用サポー
ト型29をタービンブレード65の根部65aの受け取
り位置にセットする。さらに、第2の移動台25を移動
させ、かつその上部移動部分28を移動させ、さらには
油圧シリンダ32により第3の修正用サポート型34
を、タービンブレード65を受け取りかつその長さ方向
の所定位置を支持し得る位置にセットする。ついで、エ
アシリンダ14により位置決めブロック13を進出さ
せ、タービンブレード65をクランプ装置10内のクラ
ンプステーションから第1,第3の修正用サポート型2
9,34に引き渡し、かつ支持する。さらに、第3の移
動台39を移動させ、かつ下部移動部分42を移動さ
せ、第2の修正用押し型46を第1,第3の修正用サポ
ート型29,34間の所定位置の上方にセットする。続
いて、前記パターン1と同様の工程で修正を行う。ま
た、修正後は前記パターン5またはパターン6の修正と
同様に処理する。
【0094】次に、図18に示すステップ7では前述の
ごとく修正したタービンブレード65の形状計測を行
う。この形状計測は、前記計測装置の第1の計測手段を
構成している発光側レーザセンサ55a〜55iと受光
側レーザセンサ56a〜56iとにより行い、その計測
値62を演算器58に送り込む。
【0095】続いて、図18に示すステップ8では修正
されたタービンブレード65の合否の判定を行う。この
合否の判定は、予め演算器58に記憶されている修正の
目標値59および公差61と、前記ステップ7で計測し
たタービンブレード65の実際の計測値62とを照合し
て判定する。判定の結果、修正の必要がないときはステ
ップ9に進み、再度修正の必要があるときは前記ステッ
プ5に戻る。
【0096】ついで、ステップ9では前述の工程で修正
されたタービンブレード65を修正装置から取り外し、
図1,図2に示す支持台36に載せ、第2の移動台25
を介して搬出し、1本のタービンブレード65の修正ス
トロークを終了する。
【0097】以上のように、この実施例では演算器58
に予め修正の目標値(設計形状)59と、タービンブレ
ード65の修正について必要で十分なパターン1〜6の
6種類の修正パターン60と、修正の公差62とを記憶
させておき、ついで被加工物であるタービンブレード6
5の形状を計測装置の第1,第2の計測手段により計測
し、その計測値62,63を演算器58に送り込み、演
算器58により前記修正の目標値59と、各種修正パタ
ーン60と、実際の計測値62,63から、修正パター
ンと修正量とを割り出し、各部に修正実行指令64を送
り、タービンブレード65に修正を加えるようにしてい
るので、被加工物が三次元的非対称断面をした比較的長
尺なタービンブレード65であっても、自動的にかつ極
めて能率よく、しかも過修正にならないように修正する
ことができる。
【0098】また、この実施例ではタービンブレード6
5の形状の計測時に、タービンブレード65の平らな根
部65aを基準に支持するようにしているので、タービ
ンブレード65を安定的に支持し、その形状を正確に計
測することができる。
【0099】さらに、この実施例ではパターン1〜6の
うちからパターン1〜4のいずれかが選択されたとき、
第2〜第4の修正用サポート型33〜35および第1,
第2の修正用押し型45,46のうちから適正な型を選
択し、かつタービンブレド65のサポート位置および押
し込み位置をも割り出すことができるので、図12と図
14の組、図13と図15の組から分かるように、ター
ビンブレード65の姿勢を変えない一段取りで、タービ
ンブレード65の二次元的な修正を行うことができる結
果、修正能率をより一層高めることが可能である。
【0100】さらにまた、この実施例では曲がり修正時
には修正用サポート型および修正用押し型を選択的に使
用し、かつ前記修正用サポート型および修正用押し型を
演算器58からの修正実行指令64に従って移動させて
位置決めして作動させ、また捩り修正時には修正手段を
作動させることにより、図16から分かるように、被加
工物の曲がり修正と捩り修正とを1段取りで、より一層
能率よく行うことも可能である。
【0101】しかも、この実施例ではパターン3または
パターン4による曲がり修正の際、タービンブレード6
5の先端65b側寄りの位置を第4の修正用サポート型
35または第3の修正用サポート型34により片持ち状
に支持し、第1の修正用押し型45によりタービンブレ
ード65の先端65bを斜め直線状に押し込んで修正す
るようにしているので、次回の修正力の演算を簡易化す
ることができる。
【0102】また、この実施例ではクランプ装置10内
に、被加工物の計測ステーションと、被加工物のクラン
プステーションとを組み込み、前記計測ステーションで
は基準ブロック11,12上に被加工物の下面を載置
し、長さ方向の位置決めブロック13、および幅方向の
位置決めブロック15,16により位置決めし、ついで
上部のクランプ治具19により押さえ、この状態で被加
工物の形状の計測を行い、その計測後、上部のクランプ
治具19を上昇させ、被加工物をアンクランプし、下部
のクランプ治具20を上昇させ、タービンブレード65
の根部65aを持ち上げて支持し、修正時には被加工物
を計測ステーションからクランプステーションに持ち替
えるようにしている。その結果、修正時に計測ステーシ
ョンには荷重が掛からないので、計測ステーションを正
常な状態に維持することができ、したがって被加工物の
形状を正確に計測することができる。
【0103】さらに、この実施例では被加工物の計測装
置として、共に非接触型の第1の計測手段と第2の計測
手段とを備えている。また、第1の計測手段としては発
光側レーザセンサ55a〜55iおよび受光側レーザセ
ンサ56a〜56iを組み合わせて用い、第2の計測手
段としては位置認識センサ57を用いている。特に、前
記第1の計測手段を構成している発光側レーザセンサ5
5a〜55iを被加工物の外形に当たる空間部に、適正
に配置するとともに、レーザ光幅の一部が重なるように
配置し、受光側レーザセンサ56a〜56iを当該発光
側レーザセンサ55a〜55iに対向させて配置してい
るので、被加工物がタービンブレード65の蒸気通路の
断面形状のごとく、エッジ部分があるような複雑な形状
のものであっても、比較的安価で入手しやすいレーザセ
ンサを用いて正確に計測することができる。
【0104】そして、この実施例ではフレーム1を下側
フレーム部材2と、上側フレーム部材3と、左,右側面
フレーム部材4,5とを箱型に組み合わせ、かつ下側フ
レーム部材2を左,右側面フレーム部材4,5に、被加
工物の修正時に修正用サポート型の反力を受け止める結
合構造6を介して組み付け、上側フレーム部材3を左,
右側面フレーム部材4,5に、被加工物の修正時に修正
用押し型の反力を受け止める結合構造7を介して組み付
けているので、被加工物の修正時における下,上側フレ
ーム部材2,3の変形を防止し、被加工物を正確に修正
することができる。
【0105】(第2の実施例)ところで、一般に図19
に示すように、被加工物66の曲がりおよび捩り修正方
法では、図20に示すような応力−歪線図を実験により
算出し、その線図をもとに修正力を制御する。しかし、
被加工物66の機械的特性(弾性係数,スプリングバッ
ク量)は、いったん塑性変形を与えたのち、逆に反対方
向に塑性変形を与える修正力と最初の塑性変形を与える
修正力は、図20に曲線66,67に示すように大きく
異なるため、修正作業は非常に難しい。
【0106】そこで、この第2の実施例では演算器に修
正の目標値(設計形状)と、被加工物を前記目標値に修
正するために実験により求められた各種修正パターン
と、公差とを予め記憶させておく。
【0107】ついで、被加工物の形状を実際に計測し、
その計測値を前記演算器に送り込む。
【0108】前記演算器では、前記修正の目標値と、被
加工物の実際の計測値から、適用すべき修正パターン
と、修正量とを割り出して修正実行指令を出力する。
【0109】ついで、割り出された修正パターンおよび
修正量に基づいて、被加工物に修正力を加えて塑性変形
させる。
【0110】次に、被加工物に加えた修正力をいったん
取り除き、被加工物の実際の塑性変形量を算出する。そ
して、前記算出された塑性変形量を次回の修正力の算出
過程にフィードバックし、次回の修正時に被加工物に加
えるべき修正力を演算器で演算する。
【0111】ついで、演算で求められた修正力により被
加工物を塑性変形させ、被加工物の形状が公差内に収ま
るように修正する。
【0112】その結果、この実施例によれば、機械的特
性が異なる被加工物であっても、過修正を防止しつつ、
能率よく修正することができる。
【0113】(第3の実施例)次に、図21〜図22に
より本発明の第3の実施例を説明する。
【0114】これらの図に示す第3の実施例では、図2
1に示すように、被加工物としてタービンブレード65
を対象とし、しかも演算器で選択された修正パターンが
タービンブレード65の先端65b側の曲がり修正の場
合について例示している。
【0115】而して、この図21に示す実施例ではター
ビンブレード65の根部65a側に設置された第1の修
正用サポート型71と、曲げ修正時にタービンブレード
65の先端65b側寄りの部分を支持する第2の修正用
サポート型72と、修正用押し型73と、この修正用押
し型73を制御する油圧シリンダ74と、前記修正用押
し型73の位置を検出する変位計75と、タービンブレ
ード65の計測装置の第1,第2の計測手段76,77
と、演算器78とを備えている。
【0116】前記第1の計測手段76には、例えば前記
図1〜図5に示す発光側レーザセンサ55a〜55iと
受光側レーザセンサ56a〜56iを用いる。前記第2
の計測手段77には、前記図1,図2および図11に示
す位置認識センサ57を用いている。
【0117】前記演算器78には、予め修正の目標値
(設計形状)79と、各種修正パターン80と、修正の
公差81とが記憶されている。また、演算器78には、
第1,第2の計測手段76,77からそれぞれ計測値8
2,83が入力される。さらに、演算器78では第1,
第2の計測手段76,77からタービンブレード65の
実際の計測値82,83と、修正の目標値79と各種修
正パターン80と修正の公差81とを照合し、修正パタ
ーンとその修正量とを割り出し、修正用押し型73の油
圧シリンダ74を含む各部に修正実行指令84を出力す
るように構成されている。
【0118】そして、この実施例では第1,第2の計測
手段76,77によりタービンブレード65の所定位置
の形状を計測し、その計測値82,83を演算器78に
送り込む。
【0119】前記演算器78では、タービンブレード6
5の実際の計測値82,83を取り込み、修正の目標値
79および各種修正パターン80と照合し、修正パター
ンとずれ量(Y,Z,A)を算出する。また、図21お
よび図22に示すように、修正のパターンとしてタービ
ンブレード65の先端65b側の曲がり修正が選択され
たときは、タービンブレード65の先端65bからの第
2の修正用サポート型72のセット位置(l1+l2
と、修正用押し型73のセット位置(l2)と、1回目
の修正量である押し込み量Z1とを割り出し、各部に修
正実行指令84を送る。なお、1回目,2回目,3回
目,4回目,5回目,…の修正量Z1,Z2,Z3,Z
4,Z5,…は次の数1により求められる。
【0120】
【数1】
【0121】ここで、数1の諸元は図21および図22
の表示に従う。
【0122】前記1回目の修正を行ったときの修正用押
し型73の位置を変位計75により検出しておき、2回
目の修正時には修正用押し型73による押し込みを、1
回目の修正を行った位置からはじめるようにする。
【0123】1回目の修正後、修正力(荷重)を取り除
き、第2の計測手段77によりタービンブレード65の
先端65bの位置を計測し、その計測値83を演算器7
8に送る。
【0124】そこで、演算器78では1回目の修正前と
修正後の変化量を算出する。変化量がない場合には、1
回目の修正量Z1の2倍押し込み、修正を行う。まだ変
化量が現われない場合には、1回目の修正量Z1の3倍
押し込み、つまり1回目の押し込み量に修正回数を乗算
した押し込み量で押し込み、以下この修正工程を変化量
が現われるまで繰り返して実施する。
【0125】被加工物であるタービンブレード65に塑
性変形が発生したら、演算器78では目標とする修正量
1から塑性変形量を差し引いた残量を算出し、前回の
押し込み量に残量を加算した押し込み量で修正を行い、
これを繰り返して目標値(設計形状)79になるまで修
正する。
【0126】修正後の形状が修正の公差81内に収まっ
たときは、修正の1ストロークを終了する。
【0127】なお、タービンブレード65の根部65a
側の曲がり修正、および捩り修正も前述したところと同
様の工程で行う。
【0128】以上のように、この実施例では修正方法を
パターン化していること、被加工物に修正力を加えて修
正する際、修正力に対して被加工物に変化が発生しない
段階では1回目の修正力に修正回数を乗算した修正力を
与えて修正し、被加工物に変化が発生した段階からは目
標とする修正量から塑性変形量を減じた残量を算出し、
前回の修正力に残量を加算した修正力で修正するように
していることとにより、機械的特性の異なる被加工物で
あっても、過修正に陥ることなく、しかも能率よく修正
を行うことができる。
【0129】また、前述のごとく、過修正を回避できる
結果、被加工物の曲げ部分に掛かる曲げ応力を一方向か
らの負荷となし得るので、残留応力を均一化することが
できる。
【0130】さらに、過修正することがないため、被加
工物のY方向(左右方向)、Z方向(上下方向)、A方
向(捩り方向)を一方向ずつ修正する方法に限らず、3
方向同時に修正することも可能である。
【0131】なお、本発明はタービンブレード65の修
正に限らず、他の被加工物にも適用できること勿論であ
り、特に三次元的に複雑な形状の被加工物に適用して有
益である。
【0132】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、次のよう
な効果がある。
【0133】(請求項1)修正の目標値である設計形状
と、被加工物を前記目標値に修正するために実験により
求められた各種修正パターンと、公差とを予め設定して
おき、被加工物の修正時にその形状を計測し、前記目標
値と計測値から修正パターンと修正量とを割り出し、こ
の割り出された修正パターンおよび修正量に基づいて被
加工物に修正を加え、被加工物を修正後、再び被加工物
の形状を計測し、前記目標値と修正後の計測値との差を
求め、その差が前記公差内に収まっていないときは前記
修正工程を繰り返して行い、被加工物の形状が公差内に
収まるように修正するようにしているので、三次元的非
対称断面をした比較的長尺な被加工物であっても、自動
的に能率よく、しかも過修正にならないように修正し得
る効果がある。
【0134】(請求項2)修正の目標値である設計形状
と、被加工物を前記目標値に修正するために実験により
求められた各種修正パターンと、公差とを予め設定して
おき、被加工物の修正時にその形状を計測し、前記目標
値と計測値から修正パターンと修正量とを割り出し、こ
の割り出された修正パターンおよび修正量に基づいて被
加工物に修正力を加えて塑性変形させ、ついで被加工物
に加えた修正力をいったん取り除き、修正後の被加工物
の形状を計測し、前記目標値と修正後の計測値から被加
工物の実際の塑性変形量を算出し、この塑性変形量を次
回の修正力の算出過程にフィードバックし、次回の修正
時に被加工物に加えるべき修正力を演算し、この演算で
求められた修正力により被加工物を塑性変形させ、被加
工物の形状が公差内に収まるように修正するようにして
いるので、機械的特性が異なる被加工物であっても、過
修正を防止し、かつ能率よく修正し得る効果がある。
【0135】(請求項3)修正の目標値である設計形状
と、被加工物を前記目標値に修正するために実験により
求められた各種修正パターンと、公差とを予め設定して
おき、被加工物の形状を計測し、前記目標値と計測値か
ら修正パターンと1回目の修正量とを割り出し、この割
り出された修正パターンおよび演算された修正量に基づ
いて被加工物に修正を加えたのち、修正力をいったん取
り除き、ついで1回目の修正前と修正後の被加工物の塑
性変形量を計測し、被加工物に塑性変形が生じていない
場合には、2回目からは1回目の修正量に修正回数を乗
算した修正量により被加工物に塑性変形が生じるまで繰
り返して修正を加え、被加工物に塑性変形が生じた場合
には、修正の目標値から塑性変形量を減算した残量を算
出し、直前回の修正量に残量を加算した修正量により被
加工物を修正し、この修正を繰り返して実施し、被加工
物の形状が公差内に収まるように修正するようにしてい
るので、機械的特性の異なる被加工物であっても、過修
正を的確に防止し、かつ能率よく修正し得る効果があ
る。
【0136】(請求項4)被加工物としてのタービンブ
レードの修正方法において、このタービンブレードの計
測時に、タービンブレードの平らな根部を基準に支持
し、計測するようにしているので、被加工物としてのタ
ービンブレードを安定的に支持し、その形状を正確に計
測し、修正に供し得る効果がある。
【0137】(請求項5)被加工物としてのタービンブ
レードの修正方法において、修正パターンを、タービン
ブレードの根部腹側曲がり修正を行うパターンと、根部
背側曲がり修正を行うパターンと、先端腹側曲がり修正
を行うパターンと、先端背側曲がり修正を行うパターン
と、プラス側捩り修正を行うパターンと、マイナス側捩
り修正を行うパターンの6種類を設定しているので、被
加工物としてのタービンブレードを的確に、しかもより
一層能率よく修正し得る効果がある。
【0138】(請求項6)被加工物としてのタービンブ
レードの修正方法において、修正の目標値である設計形
状と、タービンブレードを前記目標値に修正するために
実験により求められた各種修正パターンと、公差とを予
め設定しておき、タービンブレードの修正時にその形状
を計測し、前記目標値と計測値から修正パターンと修正
量とを割り出し、しかもタービンブレードの先端が水平
状態になるように配置し、さらにタービンブレードをそ
の長さ方向に間隔をおいて設定された2点の下方で支持
し、この2点間のほぼ中間部を押し込んで塑性変形させ
る修正と、片持ち状に支持してタービンブレードの先端
を上方より下方に向かって斜め直線状に押し込んで塑性
変形させる修正と、タービンブレードの一端部を把持し
て固定し、他端部を回転させる捩り修正とを加えるよう
にしているので、被加工物であるタービンブレードの支
持姿勢を変えない一段取りで、タービンブレードの二次
元的な修正を行うことができる結果、修正能率をより一
層向上させ得る効果があり、タービンブレードの先端の
曲がり修正を斜め直線状に押し込んで行うようにしてい
るため、次回の修正力の演算を簡易化し得る効果もあ
る。
【0139】(請求項7)フレームと、被加工物をその
長さ方向,幅方向および上下方向に位置決めしてクラン
プするクランプ装置と、被加工物の長さ方向の所定位置
の外形を計測し出力する非接触型の計測装置と、修正時
に被加工物を支持する修正用サポート型および被加工物
に修正力を加えて塑性変形させる修正用押し型と、被加
工物の捩り修正手段と、修正の目標値である設計形状と
実験により求められた各種修正パターンと公差とを予め
記憶し、かつ計測装置から被加工物の実際の計測値を取
り込み、前記目標値と計測値から修正パターンおよび修
正量を割り出し、前記修正用サポート型と修正用押し型
と捩り修正手段とに修正実行指令を送り込む演算器とを
備えているので、本発明装置によれば前記本発明方法を
的確に実施し得る効果がある。
【0140】(請求項8)前記クランプ装置内に、被加
工物の形状計測時に被加工物の一端部の下面を基準面に
押し当ててクランプする計測ステーションと、被加工物
の修正時に前記計測ステーションから被加工物を持ち上
げてクランプするクランプステーションとを組み込んで
おり、被加工物の計測ステーションに修正時の荷重が掛
からないため、計測ステーションを正常な状態に維持す
ることができ、したがって被加工物の形状を常に正確に
計測し、修正に供し得る効果がある。
【0141】(請求項9)前記計測装置を第1,第2の
計測手段により構成し、前記第1の計測手段を、被加工
物を挿通可能な中空に形成されかつ被加工物の長さ方向
に移動可能に設置されたセンサ取り付け板と、このセン
サ取り付け板に取り付けられかつ被加工物の形状を計測
する非接触型のセンサとにより構成し、前記第2の計測
手段として位置認識センサを用い、この位置認識センサ
を被加工物に加えた修正に対応して変位する被加工物の
一方の端部側に設置しており、これら2系統からの計測
結果により、被加工物の形状を正確に把握し得る効果が
ある。
【0142】(請求項10)前記第1の計測手段のセン
サとして複数個の発光側レーザセンサと、これと同数の
受光側レーザセンサとを用い、前記発光側レーザセンサ
を被加工物の長さ方向と直角な面での断面における高さ
方向の一方の面側と、幅方向の一方の面側とにそれぞれ
レーザ光幅が一部重なるように配置し、前記受光側レー
ザセンサを被加工物の前記断面における高さ方向の他方
の面側と、幅方向の他方の面側とにそれぞれ当該発光側
レーザセンサに対向させて配置しているので、例えばタ
ービンブレードの蒸気通路の断面形状のごとく、エッジ
部分があるような形状のものであっても、比較的安価で
入手しやすいレーザセンサを用いて断面の形状全部にわ
たって正確に計測し得る効果がある。
【0143】(請求項11)前記修正用サポート型を、
被加工物に対する受け面形状の異なる複数の修正用サポ
ート型部材を被加工物の幅方向に設置し、かつ被加工物
の幅方向に移動させ位置決め可能に構成し、前記修正用
押し型を、押し面形状の異なる複数の押し型部材を被加
工物の幅方向に設置し、かつ被加工物の幅方向に移動さ
せ位置決め可能に構成しているので、演算器で選択され
た修正パターンに適応した修正用サポート型部材および
修正用押し型部材とを選択し、かつ所定位置に速やかに
位置決めして使用し得る効果がある。
【0144】(請求項12)前記フレームを下側フレー
ム部材と、上側フレーム部材と、左側面フレーム部材
と、右側面フレーム部材とを箱型に組み合わせて構成す
るとともに、前記下側フレーム部材を左,右側面フレー
ム部材に、被加工物の修正時に前記修正用サポート型の
反力を受け止める結合構造を介して組み付け、前記上側
フレーム部材を左,右側面フレーム部材に、被加工物の
修正時に修正用押し型の反力を受け止める結合構造を介
して組み付けて構成しているので、被加工物の修正時に
その反力による下側フレーム部材および上側フレーム部
材の変形に起因する修正誤差を極めて小さく抑えること
ができる結果、被加工物を正確に修正し得る効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する装置を示すもので、左側
面フレーケ部材を取り除いて示した側面図である。
【図2】図1のB−B矢視図である。
【図3】被加工物の計測装置の第1の計測手段の拡大斜
視図である。
【図4】図3に示す第1の計測手段の作用説明図であ
る。
【図5】図4に示す第1の計測手段の出力特性図であ
る。
【図6】図1のC−C線拡大断面図である。
【図7】図1に示す装置の計測ステーションの作用説明
図である。
【図8】図1に示す装置において、クランプステーショ
ンの作用と被加工物の先端側の曲がり修正時の各部の作
用を示す図である。
【図9】図1に示す装置における被加工物の根部側の曲
がり修正時の各部の作用を示す図である。
【図10】図1に示す装置における被加工物の捩り修正
時の各部の作用を示す図である。
【図11】図1に示す装置の第1〜第4の修正用サポー
ト型と第1,第2の修正用押し型と第2の計測手段の作
用状態の拡大斜視図である。
【図12】図1に示す装置において、被加工物であるタ
ービンブレードの根部側の曲がり修正時の各部の作用を
示す拡大斜視図である。
【図13】図1に示す装置において、被加工物であるタ
ービンブレードの先端側の曲がり修正時の各部の作用を
示す拡大斜視図である。
【図14】同タービンブレードの曲がり修正の拡大説明
図である。
【図15】同タービンブレードの捩り修正の拡大説明図
である。
【図16】本発明により被加工物の各種曲がり修正およ
び捩り修正を1段取りで行っている状態の説明図であ
る。
【図17】被加工物のタービンブレードを修正するため
の6種類のパターンを示す説明図である。
【図18】同タービンブレードを修正するためのステッ
プを示すフローチャートである。
【図19】機械的特性(弾性係数,スプリングバック
量)の異なる被加工物の曲がり修正の説明図である。
【図20】同じく機械的特性の異なる被加工物の応力−
歪線図である。
【図21】本発明の他の実施例を示す説明図である。
【図22】図21に示す実施例において、修正量決定の
アルゴリズムを示す説明図である。
【符号の説明】
1…修正装置のフレーム、2,3…下,上側フレーム部
材、4,5…左,右側面フレーム部材、6,7…フレー
ムの結合構造、9…NCロータリテーブル、10…被加
工物のクランプ装置、11,12…被加工物の上下方向
の基準ブロック、13…同じく長さ方向の位置決めブロ
ック、15,16…同じく幅方向の位置決めブロック、
19,20…同じく上下方向のクランプ治具、24,2
5…第1,第2の移動台、29…第1の修正用サポート
型、31…修正用サポート型の取り付け台、33〜35
…第2〜第4の修正用サポート型、36…被加工物の支
持台、39…第3の移動台、43…修正用押し型の取り
付け台、45,46…第1,第2の修正用押し型、47
…捩り修正用の拘束型、52…第4の移動台、53…セ
ンサ取り付け板、54…センサ取り付け台、55a〜5
5i…計測装置の第1の計測手段を構成している発光側
レーザセンサ、56a〜56i…同受光側レーザセン
サ、57…第2の計測手段である位置認識センサ、58
…演算器、59…修正の目標値(設計形状)、60…各
種修正パターン、61…修正の公差、62,63…第
1,第2の計測手段による計測値、64…修正実行指
令、65…被加工物であるタービンブレード、65a…
タービンブレードの根部、65b…同じく先端、71,
72…第1,第2の修正用サポート型、73…修正用押
し型、75…修正用押し型の変位計、76,77…計測
装置の第1,第2の計測手段、78…演算器、79…修
正の目標値(設計形状)、80…修正パターン、81…
修正の公差、82,83…第1,第2の計測手段による
計測値、84…修正実行指令。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 康雄 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 修正の目標値である設計形状と、被加工
    物を前記目標値に修正するために実験により求められた
    各種修正パターンと、公差とを予め設定しておき、被加
    工物の修正時にその形状を計測し、前記目標値と計測値
    から修正パターンと修正量とを割り出し、この割り出さ
    れた修正パターンおよび修正量に基づいて被加工物に修
    正を加え、被加工物を修正後、再び被加工物の形状を計
    測し、前記目標値と修正後の計測値との差を求め、その
    差が前記公差内に収まっていないときは前記修正工程を
    繰り返して行い、被加工物の形状が公差内に収まるよう
    に修正することを特徴とする複雑形状の被加工物の修正
    方法。
  2. 【請求項2】 修正の目標値である設計形状と、被加工
    物を前記目標値に修正するために実験により求められた
    各種修正パターンと、公差とを予め設定しておき、被加
    工物の修正時にその形状を計測し、前記目標値と計測値
    から修正パターンと修正量とを割り出し、この割り出さ
    れた修正パターンおよび修正量に基づいて被加工物に修
    正力を加えて塑性変形させ、ついで被加工物に加えた修
    正力をいったん取り除き、修正後の被加工物の形状を計
    測し、前記目標値と修正後の計測値から被加工物の実際
    の塑性変形量を算出し、この塑性変形量を次回の修正力
    の算出過程にフィードバックし、次回の修正時に被加工
    物に加えるべき修正力を演算し、この演算で求められた
    修正力により被加工物を塑性変形させ、被加工物の形状
    が公差内に収まるように修正することを特徴とする複雑
    形状の被加工物の修正方法。
  3. 【請求項3】 修正の目標値である設計形状と、被加工
    物を前記目標値に修正するために実験により求められた
    各種修正パターンと、公差とを予め設定しておき、被加
    工物の形状を計測し、前記目標値と計測値から修正パタ
    ーンと1回目の修正量とを割り出し、この割り出された
    修正パターンおよび修正量に基づいて被加工物に修正を
    加えたのち、修正力をいったん取り除き、ついで1回目
    の修正前と修正後の被加工物の塑性変形量を計測し、被
    加工物に塑性変形が生じていない場合には、2回目から
    は1回目の修正量に修正回数を乗算した修正量により被
    加工物に塑性変形が生じるまで繰り返して修正を加え、
    被加工物に塑性変形が生じた場合には、修正の目標値か
    ら塑性変形量を減算した残量を算出し、直前回の修正量
    に残量を加算した修正量により被加工物を修正し、この
    修正を繰り返して実施し、被加工物の形状が公差内に収
    まるように修正することを特徴とする複雑形状の被加工
    物の修正方法。
  4. 【請求項4】 前記被加工物としてのタービンブレード
    の修正方法において、このタービンブレードの計測時
    に、タービンブレードの平らな根部を基準に支持し、計
    測することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の複雑形状の被加工物の修正方法。
  5. 【請求項5】 前記被加工物としてのタービンブレード
    の修正方法において、前記修正パターンを、タービンブ
    レードの根部腹側曲がり修正を行うパターンと、根部背
    側曲がり修正を行うパターンと、先端腹側曲がり修正を
    行うパターンと、先端背側曲がり修正を行うパターン
    と、プラス側捩り修正を行うパターンと、マイナス側捩
    り修正を行うパターンの6種類を設定したことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の複雑形状の被加工
    物の修正方法。
  6. 【請求項6】 前記被加工物としてのタービンブレード
    の修正方法において、修正の目標値である設計形状と、
    タービンブレードを前記目標値に修正するために実験に
    より求められた各種修正パターンと、公差とを予め設定
    しておき、タービンブレードの修正時にその形状を計測
    し、前記目標値と計測値から修正パターンと修正量とを
    割り出し、しかもタービンブレードの先端が水平状態に
    なるように配置し、さらにタービンブレードをその長さ
    方向に間隔をおいて設定された2点の下方で支持し、こ
    の2点間のほぼ中間部を押し込んで塑性変形させる修正
    と、片持ち状に支持してタービンブレードの先端を上方
    より下方に向かって斜め直線状に押し込んで塑性変形さ
    せる修正と、タービンブレードの一端部を把持して固定
    し、他端部を回転させる捩り修正とを加えることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の複雑形状の被加
    工物の修正方法。
  7. 【請求項7】 フレームと、被加工物をその長さ方向,
    幅方向および上下方向に位置決めしてクランプするクラ
    ンプ装置と、被加工物の長さ方向の所定位置の外形を計
    測し出力する非接触型の計測装置と、修正時に被加工物
    を支持する修正用サポート型および被加工物に修正力を
    加えて塑性変形させる修正用押し型と、被加工物の捩り
    修正手段と、修正の目標値である設計形状と実験により
    求められた各種修正パターンと公差とを予め記憶し、か
    つ計測装置から被加工物の実際の計測値を取り込み、前
    記目標値と計測値から修正パターンおよび修正量を割り
    出し、前記修正用サポート型と修正用押し型と捩り修正
    手段とに修正実行指令を送り込む演算器とを備えている
    ことを特徴とする複雑形状の被加工物の修正装置。
  8. 【請求項8】 前記クランプ装置内に、被加工物の形状
    計測時に被加工物の一端部の下面を基準面に押し当てて
    クランプする計測ステーションと、被加工物の修正時に
    前記計測ステーションから被加工物を持ち上げてクラン
    プするクランプステーションとを組み込んだことを特徴
    とする請求項7記載の複雑形状の被加工物の修正装置。
  9. 【請求項9】 前記計測装置を第1,第2の計測手段に
    より構成し、前記第1の計測手段を、被加工物を挿通可
    能な中空に形成されかつ被加工物の長さ方向に移動可能
    に設置されたセンサ取り付け板と、このセンサ取り付け
    板に取り付けられかつ被加工物の形状を計測する非接触
    型のセンサとにより構成し、前記第2の計測手段として
    位置認識センサを用い、この位置認識センサを被加工物
    に加えた修正に対応して変位する被加工物の一方の端部
    側に設置したことを特徴とする請求項7記載の複雑形状
    の被加工物の修正装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の計測手段のセンサとして複
    数個の発光側レーザセンサと、これと同数の受光側レー
    ザセンサとを用い、前記発光側レーザセンサを被加工物
    の長さ方向と直角な面での断面における高さ方向の一方
    の面側と、幅方向の一方の面側とにそれぞれレーザ光幅
    が一部重なるように配置し、前記受光側レーザセンサを
    被加工物の前記断面における高さ方向の他方の面側と、
    幅方向の他方の面側とにそれぞれ当該発光側レーザセン
    サに対向させて配置したことを特徴とする請求項9記載
    の複雑形状の被加工物の修正装置。
  11. 【請求項11】 前記修正用サポート型を、被加工物に
    対する受け面形状の異なる複数の修正用サポート型部材
    を被加工物の幅方向に設置し、かつ被加工物の幅方向に
    移動させ位置決め可能に構成し、前記修正用押し型を、
    押し面形状の異なる複数の押し型部材を被加工物の幅方
    向に設置し、かつ被加工物の幅方向に移動させ位置決め
    可能に構成したことを特徴とする請求項7記載の複雑形
    状の被加工物の修正装置。
  12. 【請求項12】 前記フレームを下側フレーム部材と、
    上側フレーム部材と、左側面フレーム部材と、右側面フ
    レーム部材とを箱型に組み合わせて構成するとともに、
    前記下側フレーム部材を左,右側面フレーム部材に、被
    加工物の修正時に前記修正用サポート型の反力を受け止
    める結合構造を介して組み付け、前記上側フレーム部材
    を左,右側面フレーム部材に、被加工物の修正時に修正
    用押し型の反力を受け止める結合構造を介して組み付け
    たことを特徴とする請求項7記載の複雑形状の被加工物
    の修正装置。
JP05142218A 1993-06-14 1993-06-14 複雑形状の被加工物の修正方法および装置 Expired - Fee Related JP3072875B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05142218A JP3072875B2 (ja) 1993-06-14 1993-06-14 複雑形状の被加工物の修正方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05142218A JP3072875B2 (ja) 1993-06-14 1993-06-14 複雑形状の被加工物の修正方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06344026A true JPH06344026A (ja) 1994-12-20
JP3072875B2 JP3072875B2 (ja) 2000-08-07

Family

ID=15310160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05142218A Expired - Fee Related JP3072875B2 (ja) 1993-06-14 1993-06-14 複雑形状の被加工物の修正方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3072875B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102861792A (zh) * 2012-09-20 2013-01-09 无锡市新叶机械配件有限公司 叶片的校正方法
KR20160109593A (ko) * 2015-03-12 2016-09-21 삼우금속공업 주식회사 터보팬 엔진 안내날개의 가공방법
JP2016183612A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 日立金属株式会社 タービンブレード用素材の形状矯正方法、タービンブレード用素材の形状矯正装置及びタービンブレード用素材の製造方法
CN110883564A (zh) * 2019-12-18 2020-03-17 无锡透平叶片有限公司 用于汽轮机叶片回转铣削加工的搭子夹具
CN113996673A (zh) * 2021-10-29 2022-02-01 徐州徐工挖掘机械有限公司 一种结构件平面度自动矫正装置及矫正方法
CN115921594A (zh) * 2022-12-15 2023-04-07 山东沃尔鑫机械有限公司 一种500吨级自动化智能校形设备

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102861792A (zh) * 2012-09-20 2013-01-09 无锡市新叶机械配件有限公司 叶片的校正方法
KR20160109593A (ko) * 2015-03-12 2016-09-21 삼우금속공업 주식회사 터보팬 엔진 안내날개의 가공방법
JP2016183612A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 日立金属株式会社 タービンブレード用素材の形状矯正方法、タービンブレード用素材の形状矯正装置及びタービンブレード用素材の製造方法
CN110883564A (zh) * 2019-12-18 2020-03-17 无锡透平叶片有限公司 用于汽轮机叶片回转铣削加工的搭子夹具
CN113996673A (zh) * 2021-10-29 2022-02-01 徐州徐工挖掘机械有限公司 一种结构件平面度自动矫正装置及矫正方法
CN113996673B (zh) * 2021-10-29 2024-01-23 徐州徐工挖掘机械有限公司 一种结构件平面度自动矫正装置及矫正方法
CN115921594A (zh) * 2022-12-15 2023-04-07 山东沃尔鑫机械有限公司 一种500吨级自动化智能校形设备
CN115921594B (zh) * 2022-12-15 2023-11-03 山东沃尔鑫机械有限公司 一种500吨级自动化智能校形设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3072875B2 (ja) 2000-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3108311B1 (de) Verfahren, bearbeitungsmaschine und computerprogrammprodukt zum bildbasierten platzieren von werkstückbearbeitungsvorgängen
CN205129792U (zh) 一种3d打印机工作平台调平装置
EP0897766B1 (en) A table for defining the position of a sheet-metal piece in a system for producing bent sheet-metal articles
EP1503874A2 (de) Fertigungseinrichtung, insbesondere biegepresse, und verfahren zum betrieb der fertigungseinrichtung
JP2022500266A (ja) 残留ワークからワーク部分を取り出す方法および装置
KR20150144802A (ko) 판상 워크의 비틀림 유지 장치 및 비틀림 유지 방법 및 비틀림 성형 방법
JPH0739939A (ja) 曲げ加工方法およびその装置
US5913929A (en) Bending arrangement for aluminum profile
JPH06344026A (ja) 複雑形状の被加工物の修正方法および装置
JP2001520121A (ja) 少なくとも1つのクラウニングシステムと相互作用する上部桟及び下部桟の偏向検出装置を備えたプレス曲げ装置。
EP1914867A2 (en) Generator stator bar quick-form tooling system and method
JP2002143929A (ja) 可搬式溝形材用矯正機
CN116637969A (zh) 一种板料折弯的自动定位系统
JP4708541B2 (ja) 曲げ加工方法及び曲げ加工システム
JPS6321569B2 (ja)
CN110788169B (zh) 一种电梯地坎的折弯工艺及其折弯设备
JP2021137913A (ja) シート計測装置及びロボット補正方法
JPH03124318A (ja) ベンディング装置のゲージング処理方法
JPH06541A (ja) 線状加熱装置
JP2504472B2 (ja) 板材加工機のバックゲ−ジ装置
JP2964291B2 (ja) 工作物の曲り検出装置付きプレス装置
CN212703842U (zh) 翻领成型器曲面自动弯制机
CN219025484U (zh) 压车梁通用校形装置
CN218452518U (zh) 一种折弯机的斜线折弯机构
CN107538085A (zh) 大型非金属复合材料锥形舱体的加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080602

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090602

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110602

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130602

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees