JPH06343775A - 電気かみそり - Google Patents

電気かみそり

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JPH06343775A
JPH06343775A JP13965793A JP13965793A JPH06343775A JP H06343775 A JPH06343775 A JP H06343775A JP 13965793 A JP13965793 A JP 13965793A JP 13965793 A JP13965793 A JP 13965793A JP H06343775 A JPH06343775 A JP H06343775A
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JP
Japan
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blade
outer blade
ribs
gap
skin
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Withdrawn
Application number
JP13965793A
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English (en)
Inventor
Yasunori Ueda
泰教 上田
Harutaka Otsuka
陽孝 大塚
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 何処の部位の肌においても、外刃刃厚を薄く
せずに、毛を短く、しかも刺激や出血がなく安全に剃る
ことができる。 【構成】 外刃8の周面上に配設されるカバー3に、外
刃8の湾曲方向Cと平行に延びる肌押し用のリブ13を
外刃8の長手方向Bに間隔をあけて並設する。リブ13
間に外刃8の湾曲方向Cと平行に延びる毛導入用の隙間
14を設ける。肌にリブ13を押し当てて毛穴の周囲の
肌をリブ13によって押す。押された肌は隙間14に入
り込んで突出した状態となる。突出した毛は外刃8の刃
穴8aに導入され易くなり、外刃8の刃厚を薄くしなく
ても、毛を短く剃れる。万一肌を切っても刺激、出血の
無い程度に抑えられ、安全なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気かみそりに関し、
詳しくはヘッド上に肌押し用のリブ及び毛導入用の隙間
を設ける技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、外刃の内面に内刃が摺動する
電気かみそりにおいて、外刃には多数の様々な形状をし
た穴(以下、「刃穴」と呼ぶ。)が形成されており、外
刃を肌に直接当てて、刃穴に毛を導入させ、内刃のモー
タ等の駆動部を介した往復及び回転等の運動により、外
刃内面を内刃ブレードが摺動して外刃の刃穴エッジと内
刃ブレードのエッジとで毛を切断していたが、これは外
刃と内刃とで毛をはさんで切断する原理であるため、毛
が外刃の刃厚みよりも短く剃れなかった。そこで、従来
では、刃穴の形状や大きさを変え、肌と共に毛を刃穴に
導入して毛を肌もろとも切断したり、或いは刃厚を薄く
したりして、毛をいかに薄く剃るかといった方法が研究
されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電気
かみそりでは、外刃の刃穴を大きくすると毛を短く剃る
ことができる反面、刺激を感じたり、或いは肌を切って
出血したりすることがある。また、刃厚を薄くすると、
外刃の強度が弱くなり、外力に対して外刃が破れ易くな
るといった至命的な欠点がある。しかも、上記のような
欠点がないように刃厚を適度に設定できたとしても、そ
の設定は身体の一部分の肌を対象としたものであって、
例えば、腋のような、柔らかい肌に設定した刃で足のよ
うな硬い肌を剃っても短くならないし、その逆であると
柔らかい肌は刃穴に導入されすぎて、刺激を感じたり或
いは出血したりして安全面でも問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、何処の部位の肌に
おいても、外刃刃厚を薄くせずに、毛を短く剃ることが
でき、しかも刺激や出血がなく安全に剃ることができる
ようにした電気かみそりを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、かまぼこ状に湾曲した外刃
8の内面に内刃4が摺動する電気かみそりにおいて、上
記外刃8の周面上に、外刃8の湾曲方向Cと平行に延び
る肌押し用のリブ13が外刃8の長手方向Bに間隔をあ
けて並設され、上記リブ13間には外刃8の湾曲方向C
と平行に延びる毛導入用の隙間14が設けられているこ
とを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、略半球状の外刃
8′の内面に回転駆動される内刃4′が摺動する電気か
みそりにおいて、上記外刃8′の周面上に、外刃8′の
回転中心から放射状に延びる肌押し用のリブ13′が配
設され、上記リブ′間の毛導入用の隙間14′を放射状
に形成したことを特徴とする。ここで、上記リブ13間
の隙間14は、外刃8の湾曲方向端部Dから外刃8の頂
上部Eに向かって漸次狭くなるように形成されるのが好
ましい。また、かみそり本体7の一側面にトリマー15
を設け、リブ13間の隙間14がトリマー15に近い一
端部14aからトリマー15から離れた他端部14bに
向かって漸次狭くなるように形成されるのが好ましい。
また、リブ13間の隙間14は間隔が広い部分では外刃
8の刃穴8aが外刃8の湾曲方向Cに沿って長いスリッ
ト状に形成され、間隔が狭い部分では外刃8の刃穴8a
が小穴状に形成されているのが好ましい。また、上記リ
ブ13は、隙間14の間隔が広い部分ではリブ下面13
aがリブ上面13bよりも広い断面台形状に形成される
と共に、隙間14の間隔が狭い部分ではリブ下面13a
とリブ上面13bとが略同じ幅に形成されているのが好
ましい。また、上記リブ13は、リブ13間の隙間14
の間隔が広い部分ではリブ高さH1 を高くし、リブ13
間の隙間14の間隔が狭い部分ではリブ高さH2 を低く
するのが好ましい。また、上記リブ13間の隙間14
は、外刃8を囲むようにかみそり本体7に取付けられる
カバー3に形成されているのが好ましい。また、上記外
刃8に隣接した位置にトリマー15を設け、トリマー1
5の外側に肌当部30を設けると共に、かみそり本体7
にはカバー3を着脱自在に設け、該カバー3に肌当部3
0の上方に位置する覆部31を形成するのが好ましい。
さらに、上記リブ13間の隙間14は、複数の外刃8を
有する多ヘッド間に亘って設けられているのが好まし
い。
【0007】
【作用】本発明によれば、往復式電気かみそり2の外刃
8の周面上に、外刃8の湾曲方向Cと平行に延びる肌押
し用のリブ13を複数本、外刃8の長手方向Bに間隔を
あけて並設してリブ13間に毛導入用の隙間14を設け
たことにより、或いは回転式電気かみそり2′の外刃
8′の周面上に、外刃8′中心から放射状に延びる肌押
し用のリブ13′を配設してリブ13′間の毛導入用の
隙間14′を放射状に形成したことにより、肌にリブ1
3(13′)を押し当てると、毛穴の周囲の肌がリブ1
3によって押され、押された肌はリブ13間に設けられ
た隙間14に入り込み、カバー3の下に位置する外刃8
(8′)に対して肌が突出した状態となる。従って、突
出した毛をカバー3の下に位置する外刃8の刃穴8aに
導入し易くなり、外刃8の刃厚を薄くしないで、短く剃
れるようになり、万一肌を切っても刺激、出血の無い程
度に抑えられ、安全なものとなる。
【0008】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。図1乃至図6に本発明の第1実施例を示
す。本実施例では、一対の外刃ヘッド1,1とその上面
に装着される毛つまみ出し用カバー3を備えた往復式電
気かみそり2を例示する。この往復式電気かみそり2
は、図1に示すように、2つの並設した外刃ヘッド1,
1と、一対の内刃4,4と、一対の駆動子5,5を備え
たかみそり本体7とで構成される。2つの外刃ヘッド
1,1は、図5及び図6に示すように、2枚のかまぼこ
状の外刃8の長手方向Bを揃えて互いに平行に向かい合
わせて配置したものであり、各外刃8は図1に示す角筒
状の内カセット9内に取付けられている。また、かみそ
り本体7上面に突出した一対の駆動子5,5には内刃
4,4が夫々保持される。各内刃4は、外刃ヘッド1,
1と外刃フレーム10とで囲まれた空間に配置されると
共に、多数枚の内刃ブレード11が内刃基台12に並設
されこの内刃基台12が駆動子5に結合されている。各
内刃4,4は、かみそり本体7の駆動部の往復運動が上
記駆動子5,5を介して伝達されて外刃8内面と摺動す
る構造となっている。
【0009】上記一対の外刃ヘッド1,1は、かみそり
本体7の上面に着脱自在に装着される外刃フレーム10
内に取付けられている。外刃フレーム10には、外刃8
の周面上に設置される毛つまみ出し用のカバー3が装着
可能となっている。該カバー3の上面部には、カバー3
の短手方向(外刃8の湾曲方向C)と平行に延びる肌押
し用のリブ13が複数本、カバー3の長手方向(外刃8
の長手方向B)に沿って間隔をあけて並設されていると
共に、各リブ13間には外刃8の湾曲方向Cと平行な毛
導入用の隙間14が複数本設けられている。なお、肌の
滑りを良くするために、上記カバー3表面の肌に接する
部分のリブ13には例えばフッ素コーティングのような
低摩擦材を施せるようになっている。
【0010】ここで、リブ13間の隙間14は、図2に
示すように、外刃8の湾曲方向端部Dにおいて広く、外
刃8の頂上部Eに向かって漸次狭くなるように形成され
ている。そして、隙間14の間隔が広い湾曲方向端部D
付近においては、外刃8の刃穴8aが湾曲方向Cに沿っ
て長いスリット状に形成されており、また、リブ下面1
3aがリブ上面13bよりも広い断面台形状に形成され
ている。さらに隙間14の間隔が広い湾曲方向端部D付
近においてはリブ高さH1 が高くなっている。これに対
し、隙間14の間隔が狭い頂上部E付近では、外刃8の
刃穴8aが小穴状に形成されており、また、リブ下面1
3aとリブ上面13bとが略同じ幅に形成されている。
さらに隙間14の間隔が狭い頂上部E付近ではリブ高さ
2 (<H1 )が低くなっている。そして、上記隙間1
4は、図1に示すように、一対の外刃ヘッド1,1間に
亘って連続して設けられており、各外刃ヘッド1,1ご
とに連続したカッティングを行なえるようになってい
る。
【0011】また、かみそり本体7の一側面には、トリ
マー15が設けられる。このトリマー15は、外刃フレ
ーム10に取付けられると共に、例えば2mm以上の長
い毛を粗剃りをし、次に外刃8で剃ることができるよう
にするものであって、図1に示すように、櫛刃状の固定
刃16及び可動刃17と、可動刃17にモータのトルク
を伝達する機構を持つ駆動子6と、固定刃16と可動刃
17の密着を助ける押上バネ(図示せず)と、押上バネ
を保持するバネ押さえ板18とから成る。このトリマー
15は、かみそり本体7に対して上下にスライド自在の
状態で、トリマー支持ボタン19から成る部品にて保持
されている。このトリマー支持ボタン19にはトリマー
ハンドル20が設けられ、このトリマーハンドル20は
図5及び図6に示すように、外刃フレーム10に設けら
れた窓部21から外部に面して配置され、外部からトリ
マーハンドル20を上下に移動させることによって、駆
動子6の駆動力でトリマー15を駆動できるようになっ
ている。なお、毛つまみ出し用のカバー3には上記外刃
フレーム10の窓部21に対応する開口部22(図1)
が設けられており、該カバー3を装着した状態で、トリ
マーハンドル20の操作が可能となっている。
【0012】ところで、一般に、毛は、生えている毛穴
のある一定距離を押さえることにより、毛が毛穴より
0.数mm程度絞り出される現象があり、これを利用し
たリブ13と隙間14の構造となっていれば、絞り出さ
れて突出した毛をカバー3の下に位置する外刃8の刃穴
8aに導入して、短く切断できるようになる。また、毛
は、毛穴の周囲を押さえる動作を解除すると、再び毛穴
の中に引き込まれるといった現象もあり、従って、剃り
後の毛の長さは毛穴の肌面よりも中になり、究極の短さ
を実現できる。
【0013】そこで、毛を剃る場合に、毛つまみ出し用
のカバー3をかみそり本体7に装着して、該カバー3を
肌に押し当てながら、スイッチ釦23(図1)を操作し
て、かみそり本体7を外刃8の湾曲方向C(剃り方向)
に沿って移動させる。このとき、図4(a)〜(c)に
示すように、カバー3に設けたリブ13が毛穴24のあ
る一定周囲をリブ13がP1 の力で押すことによって、
毛25がL1 からL2(>L1 )まで絞り出され(図4
(b)の状態)、最終的に肌26が隙間14に入り込ん
でリブ13間で圧迫力P2 を受け、結果的に毛25はL
3 (>L2 )の長さで外刃8の刃穴8a側に突出した状
態(図4(c)の状態)となる。
【0014】ここで、リブ13間の隙間14は、図2に
示すように、外刃8の頂上部Eになるほど狭く形成され
ているので、外刃8を剃り方向に動かしていくだけで、
広い隙間14の部分に入った肌が徐々に狭くなる隙間1
4に挟み込まれ、これにより、肌が絞りだされて毛をつ
まみ出す効果が生じ、毛は毛穴からより多く、確実につ
まみ出される効果がある。
【0015】また、上記リブ13は、図3に示すよう
に、隙間14の間隔が広い部分ではリブ下面13aがリ
ブ上面13bよりも広い断面台形状に形成されると共
に、隙間14の間隔が狭い部分ではリブ下面13aとリ
ブ上面13bとを略同じ幅に形成されているから、リブ
13の断面形状の変化によって、傾斜の緩い隙間14の
広い部分では肌を大きく捕らえることができ、また傾斜
の大きい部分では肌がリブ13間で挟まれて徐々に圧迫
され、肌のつまみ出し効果がより高まり、毛を毛穴から
さらに突出させて、毛を一層短く剃ることが可能とな
る。またこのとき、隙間14の広い部分ではリブ高さH
1 を高くしてあるから、肌が入り易くなると同時に外刃
8のスリット状に長い刃穴で肌が切られるという心配が
なく、一方、隙間14の狭い部分では、リブ高さH2
低くしてあるから、肌は頂上部Eの外刃8の刃穴8aに
は入り込み難くなり、より一層短く剃ることができる。
【0016】さらに、上記外刃8の刃穴8aの形状を、
隙間14が広い部分では湾曲方向Cに沿って長いスリッ
ト状に形成し、且つ隙間14の狭い部分では小穴状に形
成したことにより、通常の肌の状態で長い毛を、外刃8
のスリット状に長い刃穴の部分でより多く導入できる一
方で、隙間14の狭い部分ではつまみ出し効果によって
より短く仕上げることができ、さらに外刃8の刃穴8a
が小穴状であるため、肌は導入しないため肌を切る心配
が全くない。
【0017】その結果、外刃8の周面上に装着されるカ
バー3に並設された複数本のリブ13及びその隙間14
により、常に肌の絞り出し効果が得られ、毛が毛穴より
突出するため、肌を切らないようにしながら、毛を短く
剃ることができ、また万一肌を切っても刺激、出血の無
い程度に抑えられ、安全なものとなる。従って、外刃8
の刃厚を薄くする必要がなくなり、外刃8の強度を強く
保つことができるという利点がある。
【0018】また、本実施例では、リブ13間の隙間1
4を、外刃8の湾曲方向Cの両端部で夫々広くして、外
刃8の頂上部E付近で狭くしたから、湾曲方向Cの両側
のどちらからでも剃れるようになり、剃り方向が2方向
となり、よりフレキシブルな剃りを実現できる。さら
に、毛つまみ出し用のカバー3に、リブ13間の隙間1
4を一対の外刃ヘッド1,1間に亘って連続して設けた
ことにより、各外刃ヘッド1,1間で連続した位置に同
一直線上に隙間14を設置できるようになる。従って、
1回のシェービングで外刃ヘッド1,1ごとにカッティ
ングチャンスが増え、カッティングメカニズムが外刃ヘ
ッド1,1ごとに繰り返されるため、第1の外刃ヘッド
1で剃られた毛は、第2の外刃ヘッド1でより短く剃ら
れ、また惜しくも第1外刃ヘッド1で剃られずに漏れた
毛は、第2外刃ヘッド1で剃られることとなり、より短
く、より確実なカッティングが行なわれ、仕上がりが一
層よくなる。そのうえ、カバー3表面の肌に接する部分
のリブ13に、例えばフッ素コーティングのような低摩
擦材を施すことにより、カバー3表面の低摩擦材によっ
て肌の滑りが良く、且つ上記リブ13の絞り出し効果も
一段と向上するという利点がある。なお、リブ13間の
隙間14を多ヘッド間で例えば千鳥状に設置して、多ヘ
ッド間で隙間14を連続しないように設置してもよい。
【0019】上記実施例では、毛つまみ出し用のカバー
3にリブ13及び隙間14を設けたけれど、これに代え
て、外刃8の外周に直接設けるようにしてもよく、この
場合においても同様な安全な剃り効果が得られる。ま
た、上記実施例では、かまぼこ状の外刃8を例示したけ
れど、外刃8を短手方向と長手方向Bの両方にアーチ状
に湾曲させた略かまぼこ状の外刃8にも適用することが
できる。さらに、外刃ヘッドの数は2つに限られるもの
ではなく、1つ或いは3つ以上であってもよく、さらに
はトリマー15の無いものであってもよい。
【0020】本発明の第2実施例を図7乃至図9に示
す。本実施例では、外刃8に隣接した位置にトリマー1
5を設け、トリマー15の外側のフレーム34に肌当部
30を設け、かみそり本体7に毛つまみ出し用のカバー
3を着脱自在に設けると共に、該カバー3に肌当部30
の上方に位置する覆部31を形成したものである。ま
た、図8に示すように、カバー3に設けられるリブ13
間の隙間14はトリマー15に近い一端部からトリマー
15から離れた他端部14bに向かって漸次狭くなるよ
うに形成してある。従って、トリマー15の前方にフレ
ーム34の肌当部30が配置され、この肌当部30はト
リマー刃面15aよりも上方に位置して、トリマー刃面
15aとフレーム34の肌当部30との間に上下に段差
32が形成され、一方、カバー3には上記肌当部30よ
りも上方に位置する覆部31が設けられ、トリマー刃面
15aとフレーム34の肌当部30との間に上記段差3
2よりも低い段差33が形成されるようになっている。
【0021】ここで、柔らかい肌の部分を剃る場合は、
図8に示すように、毛つまみ出し用のカバー3をフレー
ム34の外面に装着して剃る。これにより、トリマー刃
面15aとカバー3の覆部31との間の段差33が小さ
くなるため、肌の柔らかい部分がトリマー15に深く入
りすぎないようにすることができる。これに対し、かた
い肌の部分を剃る場合は、図9に示すように、カバー3
をフレーム34から取外して剃る。これにより、トリマ
ー刃面15aとフレーム34の肌当部30との間の段差
32が大きくなり、肌のかたい部分であってもトリマー
15に容易に入り込めるようにすることができる。この
ように、トリマー刃面15aとフレーム34の肌当部3
0との段差32をカバー3を外した状態でかたい肌用に
設定でき、カバー3を装着した状態では柔らかい肌用に
設定でき、カバー3の着脱によって肌の特性に応じた段
差調整が可能となる。従って、肌の柔らかい部分でカバ
ー3を付けて剃り、肌のかたい部分ではカバー3を付け
て剃るといった肌に合った使い分けをすることができ
る。
【0022】また、上記トリマー15を設けると剃り方
向が定まるが、トリマー15に近いリブ13間の隙間1
4を広くし、トリマー15から離れた隙間14を狭くし
たことにより、トリマー15で粗剃りされた後の毛を上
記隙間14の広い部分でより多く導入でき、しかも隙間
14の狭い部分で肌が挟まれて、毛はより多くつまみ出
されてより短く剃ることができるといったシステム的な
剃り方ができる。さらに、毛つまみ出し用のカバー3の
リブ13は外刃8の上面に設けてあるので、カバー3自
体が外刃8の保護キャップの役割を果たすという利点も
ある。
【0023】本発明の第3実施例を図10に示す。本実
施例では、略半球状の外刃8′の内面に回転駆動される
内刃4′が摺動する回転式電気かみそり2′において、
外刃8′の周面上に位置する毛つまみ出し用のカバー3
に、外刃8′の回転軸60から放射状に延びる肌押し用
のリブ13′を配設し、上記リブ13′間の毛導入用の
隙間4′を放射状に形成したものである。ここで、回転
式電気かみそり2′のように、剃り方向が定まっていな
くても、リブ13′を球面中心より放射状に設けたこと
により、常に肌の絞り出し効果が得られ、これにより、
上記実施例と同様、毛が毛穴より突出するため毛を短
く、且つ肌を切らないように安全に剃ることができると
共に、外刃8′の刃厚を薄くせずにその強度を強く保て
るようになる。図10中、11′は内刃ブレード、1
2′は内刃基台、41は外刃基台、23はスイッチ釦で
ある。
【0024】
【発明の効果】上述のように、請求項1記載の発明は、
かまぼこ状に湾曲した外刃の内面に内刃が摺動する電気
かみそりにおいて、上記外刃の周面上に、外刃の湾曲方
向と平行に延びる肌押し用のリブが外刃の長手方向に間
隔をあけて並設され、上記リブ間には外刃の湾曲方向と
平行に延びる毛導入用の隙間が夫々設けられているか
ら、毛が毛穴より突出するため、常に肌の絞り出し効果
が得られ、外刃を薄くせずに、毛を短く、且つ肌も切ら
ないように安全に剃ることができるという効果を奏す
る。
【0025】また、請求項2記載の発明は 略半球状の
外刃の内面に回転駆動される内刃が摺動する電気かみそ
りにおいて、上記外刃の周面上に、外刃の回転中心から
放射状に延びる肌押し用のリブが配設され、上記リブ間
の毛導入用の隙間を放射状に形成したから、剃り方向が
定まっていなくても、リブを球面の中心より放射状に設
けたことにより、常に肌の絞り出し効果が得られ、これ
により、外刃刃厚を薄くせずに、毛を短く、且つ肌を切
らないように安全に剃ることができるという効果を奏す
る。
【0026】また、請求項3記載の発明は 請求項1又
は2記載のリブ間の隙間を、外刃の湾曲方向端部から外
刃の頂上部に向かって漸次狭くなるように形成したもの
であるから、外刃を剃り方向に動かしていくことによ
り、外刃の湾曲方向端部の広い隙間の部分に入った肌は
徐々に狭くなる隙間に挟み込まれ、これにより、肌が絞
りだされて毛をつまみ出す効果が生じ、毛は毛穴からよ
り多く、確実につまみ出される効果がある。従って、肌
も切らないようにしながら、毛をより一層短く剃れるよ
うになる。
【0027】また、請求項4記載の発明は 請求項3記
載のかみそり本体の一側面にトリマーを設け、リブ間の
隙間がトリマーに近い一端部からトリマーから離れた他
端部に向かって漸次狭くなるように形成されているか
ら、トリマーにて例えば2mm以上の長い毛を粗剃りを
し、次に外刃でより短く剃ることができるといったシス
テム的な剃り方ができる。
【0028】また、請求項5記載の発明は 請求項3記
載の隙間を、間隔が広い部分では外刃の刃穴が外刃の湾
曲方向に沿って長いスリット状に形成され、間隔が狭い
部分では外刃の刃穴が小穴状に形成したから、通常の肌
の状態で長い毛を、外刃のスリット状に長い刃穴の部分
でより多く導入でき、しかも隙間の狭い部分ではつまみ
出し効果によってより短く仕上げることができると共
に、外刃の刃穴が小穴状であるため、肌は導入しないた
め肌を切る心配が全くない。
【0029】また、請求項6記載の発明は 請求項3記
載のリブを、隙間の間隔が広い部分ではリブ下面がリブ
上面よりも広い断面台形状に形成すると共に、隙間の間
隔が狭い部分ではリブ下面とリブ上面とが略同じ幅に形
成したから、リブ断面の形状変化によって、傾斜の緩い
隙間の広い部分では肌を大きく捕らえ、また傾斜の大き
い部分では肌がリブ間で挟まれて徐々に圧迫され、肌の
つまみ出し効果がより高まり、毛を毛穴からさらに突出
させて、毛を一層短く剃ることができる。
【0030】また、請求項7記載の発明は 請求項6記
載のリブを、リブ間の隙間の間隔が広い部分ではリブ高
さを高くし、リブ間の隙間の間隔が狭い部分ではリブ高
さを低くしたから、隙間が広い部分では、外刃の刃穴が
スリット状に長く、且つリブ高さが高くなっているた
め、肌が入り易くなると同時に外刃のスリット状に長い
刃穴で肌が切られるという心配がない。しかも隙間の狭
い部分では、外刃の刃穴が小さく、且つリブ高さが低く
なっているため、リブ間でつまみ出された毛を外刃の頂
上部の刃穴へより深く導入できると共に、肌は頂上部の
外刃の刃穴には入り込み難くなり、より安全で、しかも
より短く剃ることができる。
【0031】また、請求項8記載の発明は、請求項1又
は2記載のリブ間の隙間を、外刃を囲むようにかみそり
本体に取付けられるカバーに形成したから、仮りにカバ
ー表面の肌に接する部分のリブに低摩擦材を施すことが
でき、この場合、肌の滑りが良く、上記リブの絞り出し
効果も一段と向上する。また、請求項9記載の発明は、
請求項8記載の外刃に隣接した位置にトリマーを設け、
トリマーの外側に肌当部を設けると共に、かみそり本体
にはカバーを着脱自在に設け、該カバーに肌当部の上方
に位置する覆部を形成したから、肌の柔らかい部分でカ
バーを付けて剃り、肌のかたい部分ではカバーを付けて
剃るといった肌に合った使い分けをする。この場合、ト
リマーの刃面とフレームの肌当部との段差をカバーを外
した状態で、かたい肌用に設定でき、カバーを装着した
状態では柔らかい肌用に設定でき、カバーの着脱によっ
て肌の特性に応じた段差調整が可能になる。
【0032】さらに、請求項10記載の発明は、請求項
1又は2記載のリブ間の隙間を、複数の外刃を有する多
ヘッド間に亘って設けたから、1回のシェービングで外
刃ヘッドごとにカッティングチャンスが増え、カッティ
ングメカニズムが外刃ヘッドごとに繰り返され、より短
く、より確実にカッティングすることができ、仕上がり
が一層良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に用いられる往復式電気か
みそりの分解斜視図である。
【図2】同上のリブ及び隙間を示し、(a)は要部正面
図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図3】(a)は図2(a)のG−G線断面図、(b)
は図2(a)のF−F線断面図である。
【図4】(a)〜(c)は同上のリブ及び隙間による肌
の絞り出し及び毛つまみ出し動作を示す断面図である。
【図5】同上の外刃ヘッドの斜視図である。
【図6】同上の外刃ヘッドの断面図である。
【図7】本発明の第2実施例の毛つまみ出し用カバーの
斜視図である。
【図8】図7のカバーを装着した外刃ヘッド付近の断面
図である。
【図9】図8のカバーを取外した状態の断面図である。
【図10】本発明の第3実施例の回転式電気かみそりの
分解斜視図である。
【符号の説明】
1 外刃ヘッド 3 カバー 4 内刃 7 かみそり本体 8 外刃 8a 刃穴 13 リブ 13a リブ下面 13b リブ上面 14 隙間 15 トリマー 30 肌当部 31 覆部 B 長手方向 C 湾曲方向 D 湾曲方向端部 E 頂上部 H1 ,H2 リブ高さ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かまぼこ状に湾曲した外刃の内面に内刃
    が摺動する電気かみそりにおいて、上記外刃の周面上
    に、外刃の湾曲方向と平行に延びる肌押し用のリブが外
    刃の長手方向に間隔をあけて並設され、上記リブ間には
    外刃の湾曲方向と平行に延びる毛導入用の隙間が夫々設
    けられていることを特徴とする電気かみそり。
  2. 【請求項2】 略半球状の外刃の内面に回転駆動される
    内刃が摺動する電気かみそりにおいて、上記外刃の周面
    上に、外刃の回転中心から放射状に延びる肌押し用のリ
    ブが配設され、上記リブ間の毛導入用の隙間を放射状に
    形成したことを特徴とする電気かみそり。
  3. 【請求項3】 上記リブ間の隙間は、外刃の湾曲方向端
    部から外刃の頂上部に向かって漸次狭くなるように形成
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電気
    かみそり。
  4. 【請求項4】 上記かみそり本体の一側面にトリマーを
    設け、リブ間の隙間がトリマーに近い一端部からトリマ
    ーから離れた他端部に向かって漸次狭くなるように形成
    されていることを特徴とする請求項3記載の電気かみそ
    り。
  5. 【請求項5】 上記リブ間の隙間は、間隔が広い部分で
    は外刃の刃穴が外刃の湾曲方向に沿って長いスリット状
    に形成され、間隔が狭い部分では外刃の刃穴が小穴状に
    形成されていることを特徴とする請求項3記載の電気か
    みそり。
  6. 【請求項6】 上記リブは、隙間の間隔が広い部分では
    リブ下面がリブ上面よりも広い断面台形状に形成される
    と共に、隙間の間隔が狭い部分ではリブ下面とリブ上面
    とが略同じ幅に形成されていることを特徴とする請求項
    3記載の電気かみそり。
  7. 【請求項7】 上記リブは、リブ間の隙間の間隔が広い
    部分ではリブ高さを高くし、リブ間の隙間の間隔が狭い
    部分ではリブ高さを低くしたことを特徴とする請求項6
    記載の電気かみそり。
  8. 【請求項8】 上記リブ間の隙間は、外刃を囲むように
    かみそり本体に取付けられるカバーに形成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の電気かみそり。
  9. 【請求項9】 上記外刃に隣接した位置にトリマーを設
    け、トリマーの外側に肌当部を設けると共に、かみそり
    本体にはカバーを着脱自在に設け、該カバーに肌当部の
    上方に位置する覆部が形成されていることを特徴とする
    請求項8記載の電気かみそり。
  10. 【請求項10】 上記リブ間の隙間は、複数の外刃を有
    する多ヘッド間に亘って設けられていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の電気かみそり。
JP13965793A 1993-06-10 1993-06-10 電気かみそり Withdrawn JPH06343775A (ja)

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