JPH0634341A - 3次元撮像装置 - Google Patents

3次元撮像装置

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JPH0634341A
JPH0634341A JP4189471A JP18947192A JPH0634341A JP H0634341 A JPH0634341 A JP H0634341A JP 4189471 A JP4189471 A JP 4189471A JP 18947192 A JP18947192 A JP 18947192A JP H0634341 A JPH0634341 A JP H0634341A
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Mitsuo Oshima
光雄 大島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少なくとも2つの感光面の相対位置精度を確
保し、対応点検索装置の負担を軽減し、さらに振動等に
よる2つの感光面の相対位置のずれ等を防止する。 【構成】 被写体からの光は結像装置51,52を通
り、光路変換部材40内のミラー41,42,43,4
4で光路が変えられ、半導体チップ内に集積化された固
体撮像素子30の2つの感光面31,32に結像され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータビジョン
(CV)及びコンピュータグラフィックス(CG)等の
3次元画像情報技術において、ステレオ画像法を用いた
3次元画像入力装置に使用される3次元撮像装置、特に
2つの感光面を集積化して対応点検索装置の負担の軽減
が可能な3次元撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがある。 文献1;映像情報、22[9](1990−5)産業開
発機構(株)P.23−30 文献2;テレビジョン学会誌、45[4](1991)
P.446−452 文献3;テレビジョン学会誌、45[4](1991)
P.453−460 従来、3次元画像入力方式には、受動的手法(パッシブ
手法)と能動的手法(アクティブ手法)とがある。能動
的手法とは、3次元情報を取得するために、巧みに制御
され、その形状パターンや濃淡、スペクトル等に対し何
等かの意味を持ったエネルギー(光波、電波、音波等)
を対象に照射する手法のことを指す。これに対して受動
的手法とは、対象に対して通常の照明等は行うにして
も、計測に関して意味のあるエネルギーを利用しない計
測のことをいう。一般的にいって、能動的手法の方が、
受動的手法のものより計測の信頼性が高くなる。受動的
手法の代表的なものがステレオ画像法であり、それを図
2に示す。
【0003】図2は、前記文献3に記載された従来の3
次元画像入力方式の一つであるステレオ画像法の説明図
である。このステレオ画像法では、2台の2次元画像入
力装置1,2を所定間隔離間して配置し、左右の2次元
画像入力装置1,2で撮られた被写体3の結像位置の
差、即ち位相差を利用し、三角測量法によって被写体3
までの距離を計る方法である。
【0004】2次元画像入力装置1,2は、結像用のレ
ンズ、及び光電変換装置等でそれぞれ構成されている。
光電変換装置としては、撮像管や固体撮像素子が使用さ
れている。ステレオ画像法においては、小型、軽量、長
寿命、さらに画素の配置精度が良いことから、固体撮像
素子の方が使用しやすく、前記文献1の技術では該固体
撮像素子が電荷結合素子(以下、CCDという)で構成
されている。図2の装置では、各2次元画像入力装置
1,2にCCDをそれぞれ設け、該2次元画像入力装置
1と2を離間して被写体3の3次元画像を入力する。2
台の2次元画像入力装置1,2では、例えば左目で見た
画面と、右目で見た画面が得られる。そして、左右の画
面に見えている被写体3の位相差を検出して該被写体3
までの距離を計る。この際、被写体3の特徴をそれぞれ
抽出し、その特徴点が左右の画面のどの位置に存在する
かの対応点検索を行って位相差を検出し、該位相差を距
離値に変換する方法が採用されている。
【0005】図3は、図2のステレオ画像法で得られた
濃淡画像と距離画像の説明図である。濃淡画像は、図2
の第1と第2の2次元画像入力装置1,2で得られるカ
ラーや白黒の画像である。距離画像は、3次元位置に関
する画像であり、マトリクスデータで一つ一つの画素が
対象物(被写体3)の奥行きに関する情報を持つもので
ある。このような濃淡画像と距離画像とから、偏光フイ
ルタを用いた両眼融合方式によって立体画像表示を行っ
たり、レンチキュラ板を用いて立体画像表示を行ったり
している。立体画像表示の一例を図4に示す。
【0006】図4は、前記文献2に記載された従来の3
次元画像表示方式の一つである多眼式レンチキュラ方式
の原理を示す図である。多眼式レンチキュラ方式は、複
数のかまぼこ状のレンズ板からなるレンチキュラ板10
を用い、各レンズ板の焦点面に左右画像をストライプ状
に配置した方式である。1個のレンズ板内にはa,b,
c,…,fの部分に、それぞれa1 ,b1 ,c1 ,…,
1 という多方向から撮像したストライプ状の多眼像1
1を表示する。レンズ板の作用によって各方向のストラ
イプ状の多眼像11は左右の眼12,13に別々に入
り、視点を移動すれば、横方向の立体映像を見ることが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の装置では、2台の2次元画像入力装置1,2が別々
に組み立てられた後に、その2台を離間して配置してい
るので、各2次元画像入力装置1,2内に設けられるC
CDからなる2次元撮像装置の感光面の水平及び垂直の
それぞれの中心、及び相対的な回転ずれを調整すること
は、1画素の大きさが約10μm 程度と小さいので、非
常に困難である。この位置関係がずれると、被写体3の
特徴点の対応点検索において、X方向、Y方向、及び回
転の補正が大規模な装置となり、しかもその補正の処理
時間に大幅な時間を要する欠点がある。その上、その中
心を微調整して整合させても、振動等によって変化しや
すいという欠点もあり、未だ技術的に十分満足のゆく2
次元撮像装置を得ることが困難であった。
【0008】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、離間して配置する2つの2次元固体撮像素子の
感光面の相対位置を精度良く出すことが困難な点、その
相対位置がずれた場合の対応点検索装置の規模が大きく
なって処理時間も多大な時間を要する点、及び振動によ
って感光面の相対位置が変わってしまうという点につい
て解決した、2つの感光面を集積化した3次元撮像装置
を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、3次元画像入力装置に使用される3
次元撮像装置において、画素が2次元配列された光/電
変換機能を有する感光面が少なくとも2つ半導体チップ
に集積化された固体撮像素子と、対称な2つの光軸を有
する結像装置と、前記固体撮像素子と前記結像装置との
間に配置された光路変更用の光路変換部材とを備え、前
記各感光面の画面中心と前記結像装置及び光路変換部材
の各光軸とを整合し一体化している。第2の発明では、
第1の発明の2つの感光面を、位相差検出方向に離間し
て配置形成している。第3の発明では、画素が2次元配
列された光/電変換機能を有する感光面が少なくとも2
つ半導体チップに集積化された固体撮像素子と、前記2
つの感光面のそれぞれの側方に配置され該感光面と平行
な光軸を有する2つの結像装置と、前記固体撮像素子と
前記結像装置との間に配置された光路変更用の光路変換
部材とを備え、前記各感光面の画面中心と前記各結像装
置及び光路変換部材の各光軸とを整合し一体化してい
る。第4の発明では、第3の発明の2つの感光面を、位
相差検出方向と直角な方向に離間して配置形成してい
る。第5の発明では、第4の発明の2つの感光面を、点
対称に配置形成している。
【0010】
【作用】第1の発明によれば、以上のように3次元撮像
装置を構成したので、被写体からの光は結像装置及び光
路変換部材における2つの光路を別々に通って固体撮像
素子の各感光面に結像される。そして、少なくとも2つ
の感光面を有する固体撮像素子が半導体チップに集積化
され、結像装置及び光路変換部材と共に一体化されてい
るので、2つの感光面の相対位置精度を確保し、対応点
検索装置の負担の軽減化が図れる。第2の発明によれ
ば、位相差検出方向に離間して配置された2つの感光面
は、十分遠方の距離にある被写体の特徴点検出を容易に
させる働きがあり、対応点検索装置の負担の軽減化が図
れる。第3の発明によれば、第1の発明とほぼ同様の作
用を行うと共に、光路変換部材の構成の簡単化を図り、
例えばバックフォーカスの小さなレンズで結像装置の構
成が可能になる。第4及び第5の発明によれば、2つの
感光面は、それを集積化する半導体チップ面積の小型化
を可能にさせる。従って、前記課題を解決できるのであ
る。
【0011】
【実施例】第1の実施例 図1(a)〜(c)は、本発明の第1の実施例を示す3
次元撮像装置の構成図であり、同図(a)は全体側面
図、同図(b)は全体平面図、及び同図(c)は固体撮
像素子の拡大平面図である。この3次元撮像装置は、パ
ッケージ20を有し、該パッケージ20には、半導体チ
ップに第1及び第2の感光面31,32が集積化された
固体撮像素子30がダイボンド(固定)されている。固
体撮像素子30と対向する位置には、光路を変更するた
めの2つの光路を持つ光路変換部材40が設けられてい
る。光路変換部材40には、2つの第1のミラー41,
42と2つの第2のミラー43,44とが設けられてい
る。光路変換部材40の2つの光路に対応して2つの結
像装置51,52が配置されている。
【0012】各結像装置51,52は、光軸H1,H2
を有するレンズでそれぞれ構成されている。一方の結像
装置51は、光軸H1を有し、第1の感光面31に像を
結び、他方の結像装置52は、光軸H2を有し、第2の
感光面32に像を結ぶ機能を有している。これらのパッ
ケージ20、固体撮像素子30、光路変換部材40、及
び結像装置51,52は、図示しない筺体等によって一
体化されている。
【0013】半導体チップに集積化された固体撮像素子
30は、第1と第2の感光面31,32を有し、それら
が位相差検出方向Aに間隔Dだけ離間して配置形成され
ている。各感光面31,32には、多数の光/電変換用
の感光素子31a,32aが2次元に配列され、さらに
該感光素子31a,32aの信号を垂直方向へ転送する
垂直CCD31b,32bと、該垂直CCD31b,3
2bの信号を水平方向へ転送する水平CCD31c,3
2cと、該水平CCD31c,32cの信号を増幅して
出力する出力アンプ31d,32dとが、それぞれ設け
られている。
【0014】なお、各感光面31,32には、他にクロ
ック入力端子や電源入力端子等が設けられているが、本
実施例には直接関係がないので、図示されていない。次
に、動作について説明する。被写体からの光は、光軸H
1及びH2を通って第1,第2の感光面31,32へ到
達するが、それらの2つの光路は対称配置としてあるの
で、片側の光路のみを説明する。光軸H1の光は、結像
装置51を通り、光路変換部材40内の第1のミラー4
1で直角に反射され、さらに第2のミラー43で直角に
曲げられて固体撮像素子30内の第1の感光面31に入
射される。第1の感光面31に入射した光は、感光素子
31aで信号電荷に変換され、それが垂直CCD31b
によって順次水平CCD31cへと転送されていく。そ
して、1垂直CCD段毎に水平CCD31cより順次出
力アンプ31dで増幅され、その増幅された出力電圧が
外部へ出力される。第2の感光面32においても、第1
の感光面31と同様に、出力アンプ32dを通して出力
電圧の形で外部へ出力される。
【0015】この第1の実施例では、次のような利点を
有している。 (1) 第1と第2の感光面31,32は、同一の半導
体チップ内に集積化されているので、該第1と第2感光
面31,32の相対位置精度は半導体集積回路の製造精
度であり、μm オーダ以下の位置精度になっている。そ
のため、X方向、Y方向、及び回転のそれぞれのずれが
ないので、第1と第2の感光面31,32の相対位置を
調整する困難さを解消できる。例えば、位相差が検出さ
れない程度の十分遠方の距離にある被写体は、第1の感
光面31の結像位置と、第2の感光面32の結像位置と
が、同じになってくるので、複雑な特徴点抽出を行わな
くても、簡単な対応点検索でそのまま打ち消せる利点が
ある。即ち、十分遠方の被写体は、濃淡あるいはカラー
にしても、その特長距離を定めておけば、十分遠方にあ
ることが容易に判明できるので、その他の距離にある被
写体についてのみ特徴抽出、及び対応点検索等を行うだ
けでよく、対応点検索装置の負担を軽減できる。
【0016】(2) 光路変換部材40は、半導体チッ
プの面積を小さくするために光軸H1とH2の光路間隔
を広げる役目をしており、各結像装置51,52の鏡筒
径が大きくとも、平行に配置させることができる。な
お、図1(c)に示す感光面間隔Dは、光路変換部材4
0のクロストーク等からのがれるための寸法であり、固
体撮像素子30と該光路変換部材40との間隔にもよる
が、例えば5mm程度に設定されている。 (3) パッケージ20、固体撮像素子30、光路変換
部材40、及び結像装置51,52は、一体構造となっ
ているので、振動等が生じても、それらの全ての相対的
な位置関係が保持できるので、該振動等にも強いという
利点を有している。 (4) 図5は、図1の光軸間隔の拡大例を示す図であ
り、53,54,55,56はミラーである。
【0017】ステレオ画像法にて距離を検出する場合、
少なくとも2つの光軸H1,H2を離間して配置する必
要がある。この光軸間隔は大きいほど長距離の検出がで
きるので、長距離の検出を行うときには、結像装置5
1,52の外側にミラー53,54,55,56を配置
すれば、光軸間隔を任意に拡大できる。
【0018】第2の実施例 図6(a)〜(c)は、本発明の第2の実施例を示す3
次元撮像装置の構成図であり、同図(a)は全体側面
図、同図(b)は全体平面図、及び同図(c)は固体撮
像素子の拡大平面図であり、第1の実施例を示す図1及
び図5中の要素と共通の要素には共通の符号が付されて
いる。この3次元撮像装置では、図1の固体撮像素子3
0及び光路変換部材40と異なる固体撮像素子30A及
び光路変換部材40Aが設けられると共に、結像装置5
1,52の外側にミラー55,56が設けられている。
固体撮像素子30Aは、図1と同様に、第1及び第2の
感光面31,32が半導体チップに集積化されている
が、その第1の感光面31と第2の感光面32とが位相
差検出方向Bと直角な方向に間隔Eだけ離間して配置形
成され、さらにその第1の感光面31と第2の感光面3
2とが点対称に配置されている。固体撮像素子30Aと
対向して光路変換部材40Aが設けられ、該光路変換部
材40Aが2つの光路を有する直角反射用のミラー41
及び42で構成されている。光路変換部材40Aの両側
には、結像装置51,52がそれぞれ設けられ、さらに
それらの外側に、該結像装置51,52の光路H1,H
2を直角に曲げるためのミラー55,56が設けられて
いる。そして、ミラー55,56によって直角に曲げら
れた光軸H1とH2は、ある間隔を持った平行線となる
ように配置されている。
【0019】図6(a),(b)の3次元撮像装置は、
第1の実施例と同様に、図示しない筺体等に一体形成さ
れている。この3次元画像装置の動作は、被写体からの
光がミラー55で直角に反射され、結像装置51を通
し、光路変換部材40A内のミラー41で直角に反射さ
れ、固体撮像素子30A内の第1の感光面31上に結像
される。第2の感光面32側も、第1の感光面31側と
対称なので、光軸H2で結像される。固体撮像素子30
Aにおける、光の入射から信号出力までは第1の実施例
と同様である。
【0020】第1のミラー55,56,31,32の数
(偶奇数)によって被写体の左右等が変わるが、それは
第1,第2の感光面31,32の読み出し順序を変える
ことで対応できるので、何等問題はない。この第2の実
施例では、第1の実施例と同様な利点を有する他に、次
のような利点を有している。 (i)結像装置51,52をそれぞれ構成するレンズに
は、焦点面が存在し、レンズ外形からその焦点面までの
距離をバックフォーカスと呼んでいる。このバックフォ
ーカスは、レンズ後端から感光面までの光軸が描く長さ
になる。第1の実施例では、2回反射を利用する光路変
換部材40を使用するので、その分、光路が長く、バッ
クフォーカスの大きなレンズしか使用できないという不
都合がある。これに対して第2の実施例では、光路変換
部材40Aが1回の反射を行う構造のため、1回分の反
射を削減しており、その分、光路長が短くなり、バック
フォーカスの小さなレンズを使用でき、装置の小型化が
可能になる。 (ii)光軸H1とH2の間隔を広げる場合、第1の実施
例では、図5に示すようなミラー53,54,55,5
6を必要としたが、第2の実施例では、ミラー55と5
6の間隔を広げればよく、光学装置の部品点数を削減で
きる。 (iii)図6(c)の感光面間隔Eを図1の間隔Dと同じ
とした場合、その間隔E内に水平CCD31c,32c
や出力アンプ31d,32dを配置でき、その分、半導
体チップの面積を有効に使える。 (iv)図6(c)のような一般的なCCDは、例えば、
テレビジョンのアスペクト比に合わせて、水平方向の長
さ4に対して垂直方向の長さ3のように、感光面サイズ
を決めており、位相差検出方向Bが長いのが通常であ
る。そこで、第2の実施例では、図6(c)に示すよう
な感光面配置が可能なので、光路変換部材40Aのミラ
ー41,42は感光面31,32の垂直方向の高さ(位
相差検出方向Bと直角方向)分に相当する分だけ反射面
を有すれば良い。そのため、第1の実施例の水平方向の
長さ(図1(c)の位相差検出方向A)分に相当する分
だけの反射面よりも、光軸H1,H2方向に対して小さ
くて良いので、より光軸方向の長さを短くでき、バック
フォーカスを短くしたレンズに対して、より優位な面を
有する。 (v)図6(c)に示す第1及び第2の感光面31,3
2は、点対称に配置形成されているので、光路変換部材
40Aの回転ずれに対しても同じ変化となり、該回転ず
れに対しても強い。
【0021】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (a) 第2の実施例においても、図5に示すようなミ
ラー53,54を別に設けてもよい。 (b) 上記実施例の固体撮像素子30,30Aは、2
つの感光面31,32を有しているが、4つの感光面
等、多数配置してもよい。例えば、4つの感光面を有す
る場合、その一対を焦点合わせし、他の対では少しぼけ
た像を結像させる等の応用が考えられる。 (c) 固体撮像素子30,30Aは、図示以外の構成
に変更してもよい。同様に、光路変換部材40,40A
や結像装置51,52等の光学装置は、図示以外の構成
に変更してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1及び第
2の発明によれば、少なくとも2つの感光面を有する固
体撮像素子を同一の半導体チップ上に集積化したので、
光軸に対する2つの感光面の相対的なずれをなくせ、し
かも、光路変換部材及び結像装置によって光軸間隔を確
保した上で一体化しているので、従来の反射面位置調整
作業の困難さを解消できると共に、その作業の削減化が
可能となる。さらに、対応点検索を簡単化できるので、
対応点検索装置の負担を軽減でき、対応点検索装置規模
の削減と、対応点検索時間の短縮化が可能となる。ま
た、結像装置及び光路変換部材を設けているので、感光
面配置間隔の損失を低減でき、半導体チップを小さくで
きる。第3の発明によれば、第1の発明とほぼ同様の効
果を有する他に、光路変換部材を構成する例えばミラー
の数を減少でき、それによってバックフォーカスの短い
レンズからなる結像装置を使用できる。さらに、結像装
置及び光路変換部材等の光学装置の部品点数を減少で
き、しかも、少なくとも2つの感光面を有する固体撮像
素子を集積化した半導体チップの面積を有効に使用でき
る。第4の発明によれば、2つの感光面は位相差検出方
向と直角な方向に離間して配置したので、半導体チップ
上のミラー等による光路を短くでき、よりバックフォー
カスの小さなレンズからなる結像装置を使用でき、装置
全体の小型化が可能となる。第5の発明によれば、2つ
の感光面は点対称に配置されているので、それを集積化
した半導体チップの面積を有効に利用でき、該半導体チ
ップの小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す3次元撮像装置の
構成図である。
【図2】従来の3次元画像入力方式の一つであるステレ
オ画像法の説明図である。
【図3】図2のステレオ画像法で得られた濃淡画像と距
離画像の説明図である。
【図4】従来の3次元画像表示方式の一つである多眼式
レンチキュラ方式の原理図である。
【図5】図1の光軸間隔拡大例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す3次元撮像装置の
構成図である。
【符号の説明】
20 パッケージ 30,30A 固体撮像素子 31,32 第1,第2の感光面 31a,32a 感光素子 31b,32b 垂直CCD 31c,32c 水平CCD 40,40A 光路変換部材 41,42 第1のミラー 43,44 第2のミラー 51,52 結像装置 A,B 位相差検出方向 D,E 感光面間隔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素が2次元配列された光/電変換機能
    を有する感光面が少なくとも2つ半導体チップに集積化
    された固体撮像素子と、 対称な2つの光軸を有する結像装置と、 前記固体撮像素子と前記結像装置との間に配置された光
    路変更用の光路変換部材とを備え、 前記各感光面の画面中心と前記結像装置及び光路変換部
    材の各光軸とを整合し一体化したことを特徴とする3次
    元撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記2つの感光面は、位相差検出方向に
    離間して配置形成した請求項1記載の3次元撮像装置。
  3. 【請求項3】 画素が2次元配列された光/電変換機能
    を有する感光面が少なくとも2つ半導体チップに集積化
    された固体撮像素子と、 前記2つの感光面のそれぞれの側方に配置され該感光面
    と平行な光軸を有する2つの結像装置と、 前記固体撮像素子と前記結像装置との間に配置された光
    路変更用の光路変換部材とを備え、 前記各感光面の画面中心と前記各結像装置及び光路変換
    部材の各光軸とを整合し一体化したことを特徴とする3
    次元撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記2つの感光面は、位相差検出方向と
    直角な方向に離間して配置形成した請求項3記載の3次
    元撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記2つの感光面は、点対称に配置形成
    した請求項4記載の3次元撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009529824A (ja) * 2006-03-09 2009-08-20 シリコンファイル・テクノロジーズ・インコーポレイテッド 3次元映像獲得用cmosステレオカメラ
JP2014027669A (ja) * 2007-11-27 2014-02-06 Capso Vision Inc 1チップ上に複数の画素アレイを備えたカメラシステム

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