JPH06341919A - 翼周囲流れの解析実験装置 - Google Patents

翼周囲流れの解析実験装置

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JPH06341919A
JPH06341919A JP13090593A JP13090593A JPH06341919A JP H06341919 A JPH06341919 A JP H06341919A JP 13090593 A JP13090593 A JP 13090593A JP 13090593 A JP13090593 A JP 13090593A JP H06341919 A JPH06341919 A JP H06341919A
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light
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blade
wind tunnel
light source
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Kosuke Isomura
浩介 磯村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 翼周囲流れの解析実験装置に係り、供試翼列
まわりの流れ場の可視化と壁圧等の同時計測を可能とす
る。 【構成】 風洞ダクト2の一内壁面を形成する金属製の
平面鏡21に片持ち梁状に植え込まれる翼列5と、平面
鏡21に対向する透過部材4と、外部に配される光源6
から出射された放射光L1を平行光L2に変えかつ透過部
材の方向に偏向させる偏向部材8と、偏向部材8と光源
6との間に配置される半透明鏡9により反射された反射
光L3の焦点位置Fに配されるスリット部材10と、ス
リット部材10を透過させられた反射光L3を結像させ
る受像手段11とを具備しており、風洞ダクト2内の超
音速空気流Aの屈折率の変化を利用して翼周囲流れの圧
力変動を可視化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジェットエンジンのフ
ァン動翼等の周囲に形成される超音速空気流を模擬的に
発生させて観察することにより、該超音速空気流の様相
を解析するための翼周囲流れの解析実験装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ジェットエンジンのファン動翼等の周囲
には、機体の超音速航行時に超音速空気流が形成され、
衝撃波が発生する等の複雑な流れの様相を呈する。該衝
撃波は、その前後において大きな圧力差を生じるため、
近傍に配されるファン動翼等に過大な応力が発生して該
ファン動翼の健全性を損わせる可能性がある。したがっ
て、ジェットエンジンの設計にあたっては、ファン動翼
の周囲に発生する超音速空気流の様相を予め解析してお
く必要があり、該解析結果に基づくシミュレーション等
によって充分な安全率を確保しておく必要がある。
【0003】ファン動翼の周囲に形成される超音速空気
流を解析する方法としては、従来より、シュリーレン法
による流れの可視化方法が採用されている。該シュリー
レン法は、流体の密度に変化が発生すると一定の法則性
をもって屈折率が変化させられることを利用した光学的
な流れの可視化方法である。
【0004】該シュリーレン法を利用した解析実験装置
としては、図3に示す構造のものがある。該解析実験装
置1は、内部に超音速空気流Aを形成する風洞ダクト2
と、該風洞ダクト2の対向する一対の壁面に配設された
ガラスよりなる平面鏡3および透過ガラス4と、該平面
鏡3および透過ガラス4を連結するように両持ち梁状に
配設される翼列5とを具備する。風洞ダクト2の外部に
は、例えば、アルゴンレーザ光L(以下、単にレーザ光
Lという。)を出射可能な光源6と、該光源6から出射
されたレーザ光Lを放射光L1に変化させるビームエキ
スパンダ7と、放射光L1を反射して平行光L2に偏向す
る凹面鏡8とが設けられ、平行光L2が前記透過ガラス
4を通して風洞ダクト2内に入射させられるようになっ
ている。前記凹面鏡8とビームエキスパンダ7との中間
位置には半透明鏡9が配設されており、ビームエキスパ
ンダ7からの放射光L1のみ透過させ、凹面鏡8からの
反射光L3は反射して、ビームエキスパンダ7とは異な
る方向に向かわせるようになっている。反射光L3の焦
点位置Fには、該焦点位置Fにおいて集光される反射光
3のみを透過可能なスリット手段10が設けられ、該
スリット手段10の前方には、該スリット手段10を挿
通させられた後の反射光L3を撮影するビデオカメラ1
1が設けられている。
【0005】このように構成された解析実験装置1によ
れば、光源6からレーザ光Lが出射させられると、該レ
ーザ光Lは、ビームエキスパンダ7によって放射光L1
に変化させられる。そして、該放射光L1は、凹面鏡8
によって反射されることにより平行光L2に偏向させら
れて、風洞ダクト2内に透過ガラス4から入射させられ
る。風洞ダクト2内に入射させられた平行光L2は、翼
5aの周囲を挿通させられた後に透過ガラス4に対向す
る平面鏡3によって反射させられる。これにより、平行
光L2は、透過ガラス4を再度透過させられて風洞ダク
ト2の外方に出射され、凹面鏡8によってビームエキス
パンダ7の方向に向かって縮小する反射光L3に変化さ
せられる。凹面鏡8とビームエキスパンダ7との中間位
置には、半透明鏡9が配されているので、反射光L3
該半透明鏡9によってスリット手段10の方向に反射さ
れ、スリット手段10の位置で焦点を結んで該スリット
手段10を透過した後に再度放射状の反射光L3となっ
てビデオカメラ11に撮影されることになる。
【0006】この場合にあって、風洞ダクト2内に超音
速空気流Aが形成されることにより、翼列5の周囲に衝
撃波が発生させられると、その前後の圧力差によって空
気の密度に疎密が発生し、その結果、屈折率が一定の法
則性をもって変化させられる。これにより、平行光L2
が部分的に偏向され、風洞ダクト2に入射したときと異
なる経路で風洞ダクト2から出射させられることにな
る。このようにして経路を異ならせられたレーザ光L2
は、その焦点位置Fをも変化させられるため、焦点位置
Fに配設されているスリット手段10を透過することが
できず、ビデオカメラ11まで到達しない。したがっ
て、空気の密度が変化させられた部分の翼5a周囲の流
れの様相は、レーザ光Lの到達しない映像、すなわち、
暗部として可視化され、密度の変化の度合いによって、
濃淡を有する映像としてビデオカメラ11に結像するこ
とになる。
【0007】また、上記解析実験装置1においては、可
視化された超音速空気流Aの様相とともに、該超音速空
気流Aが形成されている風洞ダクト2内の圧力変化等の
諸値を計測しておく必要がある。このため、例えば、風
洞ダクト2の内壁面である平面鏡3の表面近傍の圧力
(以下、壁圧という。)および各翼5aの表面に沿う非
定常な圧力変動を計測することとしている。すなわち、
壁圧は、風洞ダクト2の壁面2aを貫通する壁圧計測孔
12を配設し、該壁圧計測孔12に圧力計(図示略)を
接続することにより測定し、また、翼面に沿う圧力変動
は、翼5aに圧力センサ13を埋め込むことにより計測
することとしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の解析実験装置1であると、翼列5を植込む平面
鏡3がガラス製であるために、機械的強度が不足し、翼
列5を平面鏡3と透過ガラス4との間に両持ち梁状に取
り付けなければならなかった。このため、翼列5を平面
鏡3と透過ガラス4との間に両持ち梁状に取り付けるこ
ととすると、その取付け部において平面鏡3の反射面積
および透過ガラス4の透過面積を狭めることになり、シ
ュリーレン法によって得られる情報量の低下を招くとい
う不都合があった。
【0009】さらに、壁圧を測定する壁圧計測孔12
は、精密に加工される必要があるが、ガラス製の平面鏡
3には精密な加工を実施することができない。したがっ
て、上記解析実験装置1においては、精密な壁圧計測孔
12を穿孔した筒状の金属部材を埋め込むか、または、
平面鏡3から外れた翼列5の遠方位置に配設しなければ
ならない。しかしながら、前者の方法であると、上記と
同様にして平面鏡3の反射面積が狭められ、得られる情
報量が低下してしまうという問題点があり、また、後者
の方法であると、翼列5近傍の壁圧を計測できないため
に、撮影される超音速空気流Aの様相との対応において
誤差が発生してしまうという不都合がある。
【0010】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、供試翼列まわりの流れ場の可視化と、壁
圧および翼面の非定常な圧力変動を同時計測することが
できる翼周囲流れの解析実験装置を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、次の3つの手段を提案している。第1の
手段は、風洞ダクトの一内壁面を形成する金属製の平面
鏡と、該平面鏡に片持ち梁状に植え込まれ風洞ダクト内
に突出させられる翼列と、前記平面鏡に対向する風洞ダ
クトの他の壁面を構成し外部から入射される光を風洞ダ
クト内に透過させる透過部材と、風洞ダクトの外部に配
される光源と、前記平面鏡に前記透過部材を挟んで対向
状態に配置され前記光源から出射された放射光を平行光
に変えかつ透過部材の方向に偏向させる偏向部材と、該
偏向部材と前記光源との間に配置され光源から偏向部材
に向かう放射光を透過しかつ偏向部材から光源に向かう
反射光を反射する半透明鏡と、該半透明鏡により反射さ
れた反射光の焦点位置に配置されるスリット部材と、該
スリット部材を透過させられた反射光を結像させる受像
手段とを具備している翼周囲流れの解析実験装置を提案
している。第2の手段は、第1の手段に係る解析実験装
置において、平面鏡が、鏡面研磨されたジュラルミンよ
りなる母材に、アルミニウムを蒸着させてなる翼周囲流
れの解析実験装置を提案している。第3の手段は、第1
または第2の手段に係る解析実験装置において、平面鏡
に、該平面鏡に沿う風洞ダクト内の圧力を計測する圧力
計測孔が配設されている翼周囲流れの解析実験装置を提
案している。
【0012】
【作用】本発明の第1の手段に係る翼周囲流れの解析実
験装置によれば、風洞ダクト外部の光源から発せられた
放射光が、偏向部材によって平行光に偏向され、透過部
材を透過した後に風洞ダクト内に入射させられる。風洞
ダクト内に配された翼列は、充分な機械的強度を有する
金属製の平面鏡に片持ち梁状に植え込まれ、実機に近い
実験条件を成立させることが可能となる。平面鏡によっ
て反射された平行光は、翼列を支持していない透過部材
をなんら遮られることなく透過して風洞ダクトの外部に
出射させられる。そして、偏向部材によって光源の方向
に向かわせられ、その途中位置に配されている半透明鏡
によって反射された後に、スリット手段を通過して受像
手段に結像されることになる。第2の手段に係る翼周囲
流れの解析実験装置によれば、平面鏡の母材がジュラル
ミンで形成されていることにより、機械的強度が向上さ
れ、耐久的な実験を実施することが可能となる。しか
も、ジュラルミンは、アルミニウム合金であるため、そ
の表面にアルミニウムが確実に蒸着されることになる。
また、鏡面研磨されたジュラルミンにアルミニウムを蒸
着させることにより、反射率が高められ、翼周囲流れの
様相を細部まで可視化することが可能となる。第3の手
段に係る翼周囲流れの解析実験装置によれば、平面鏡に
圧力計測孔を設けることにより、翼列近傍の壁圧を計測
し得て、翼周囲流れの様相と対応した精度の高いな壁圧
データを得ることが可能となる。平面鏡は金属製または
ジュラルミンを母材として形成されているため、圧力計
測孔を精度良く穿孔することができ、壁圧データの計測
精度が向上されることになる。しかも、平面鏡に直接圧
力計測孔を穿孔するので、該圧力計測孔の穿孔によって
発生する情報量の低下が低減されることになる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る翼周囲流れの解析実験装
置の一実施例を、図1ないし図2を参照して説明する。
これら各図において、符号20は解析実験装置、21は
平面鏡、22は母材、23は高純度アルミニウム、24
は圧力センサ、25はケーブル、26は壁圧計測孔、2
7はニップル、28はエアチューブ、29はビームチョ
ッパ、30はビームチョッパコントローラ、31はタコ
メータである。なお、本実施例において、図3に示す従
来例と構成を共通とする箇所に同一符号を付して説明を
簡略化する。
【0014】本実施例の解析実験装置20も、シュリー
レン法を利用したものであって、対向する一対の壁面に
平面鏡21および透過ガラス4を配設し、それらの間に
翼列5を配した構成の風洞ダクト2と、その外部に、レ
ーザ光Lを出射する光源6と、該光源6から出射された
レーザ光Lを放射光L1に変化させるビームエキスパン
ダ7と、放射光L1を反射して平行光L2に偏向する凹面
鏡8と、該凹面鏡8とビームエキスパンダ7との間に配
される半透明鏡9と、該半透明鏡9からの反射光L3
焦点位置Fに配されるスリット手段10と、該スリット
手段10の前方に配されるビデオカメラ11とを有して
いる点において、図3に示す従来例と共通している。し
かし、本実施例の解析実験装置20は、風洞ダクト2の
平面鏡21の構造において、従来例と相違している。
【0015】本実施例の解析実験装置20における平面
鏡21は、図2に示すように、ジュラルミンよりなる板
材を旋削して円盤状に形成された母材22の一面に、鏡
面研磨加工を施した後に、高純度アルミニウムを蒸着さ
せることによりアルミニウム被膜23を形成したもので
ある。平面鏡21には、ワイヤカットによって、貫通状
態の植込孔21aが形成されている。各植込孔21a
は、翼形状に切り抜かれ、蒸着面の裏面から翼5aが挿
入されるようになっている。
【0016】該翼5aは、例えば、その長手方向に、前
記植込孔21aの断面形状に填り合う断面形状を有する
柱状に形成されており、その挿入後端に配されるフラン
ジ部5bをボルト5cによって平面鏡21の裏面に締結
することができるようになっている。翼面5dには、該
翼面5dに発生する圧力変動を計測するための圧力セン
サ24が埋め込まれている。該圧力センサ24は、翼5
aの流体力学的特性を乱さないように、翼面5dと面一
状態に埋設されている。該圧力センサ24に接続される
ケーブル25は、翼5aの挿入後端から外部に取り出さ
れ、図示しないデータ処理装置に接続されるようになっ
ている。
【0017】前記平面鏡21には、翼列5の上流側およ
び下流側に配される位置に、それぞれ板厚方向に貫通す
る複数の壁圧計測孔26が配設されている。該壁圧計測
孔26は、蒸着面に入射されるレーザ光Lの反射に影響
を与えない程度の極小径寸法に、かつ、圧力検出精度を
向上すべく精度良く穿孔されている。該壁圧計測孔26
には、平面鏡21の裏面側にニップル27を介してエア
チューブ28が接続されており、図示しない圧力変換器
に接続されている。
【0018】本実施例の解析実験装置20には、光源6
とビームエキスパンダ7との間にビームチョッパ29が
配設されている。該ビームチョッパ29は、ビームチョ
ッパコントローラ30およびタコメータ31に接続され
ており、光源6から出射されるレーザ光Lを翼5aの振
動周波数に合わせて点滅させることができるようになっ
ている。そして、これにより、ストロボ同期状態を実現
し、翼5aの動き方、発生する衝撃波の振動変位と翼5
aの振動変位との位相関係等を目視することができるよ
うになっている。
【0019】また、スリット手段10は、例えば、半透
明鏡9からの反射光L3の焦点位置Fに配される貫通孔
10aを有する板材であって、前記貫通孔10aは、そ
の内面がナイフエッジ状に形成されている。これによ
り、反射光L3がスリット手段10の板厚によって影響
を受けることなく貫通孔10aを通過することができる
ようになっているとともに、風洞ダクト2内で偏向され
前記焦点位置Fにおいて他の光束とともに焦点を形成す
ることのない経路のずれた反射光L3を有効に遮ること
ができるようになっている。
【0020】このように構成された解析実験装置20に
よれば、翼列5が片持ち梁状に平面鏡21に取り付けら
れているので、風洞ダクト2内において翼5aの周囲に
形成される超音速空気流Aを実機に即した条件で発生さ
せることができる。すなわち、翼5aの自由端を形成す
ることにより、超音速空気流Aによる翼5aの振動を発
生させることができるとともに、自由端と透過ガラス4
との間に翼端間隙流れを発生させることができる等の点
において、より実機に近い実験条件を成立させることが
できるものである。
【0021】上記のように、平面鏡21に翼5aを片持
ち梁状に取り付けることを可能としたのは、平面鏡21
を機械的強度の高いジュラルミンを母材22として構成
したためである。しかも、該母材22の表面を鏡面研磨
した後に、高純度アルミニウムを蒸着させることによっ
て、従来のガラス製の平面鏡3と同等の反射率が達成さ
れている。これにより、平面鏡21の機械的強度の向上
と、反射率の向上による流れの可視化精度の向上とを同
時に図ることが可能である。
【0022】また、翼列5を平面鏡21に片持ち梁状に
取り付けることにより、翼列5と透過ガラス4とが接触
しないので、該透過ガラス4を通して風洞ダクト2内に
入射され、あるいは、風洞ダクト2から出射される平行
光L2が遮られることがない。このため、スリット手段
10またはビデオカメラ11に到達する反射光L3を最
大限に確保して、情報量の低下を防止することができ
る。すなわち、ビデオカメラ11に撮影される映像に不
必要な影部を形成することがないので、撮影された映像
が見易く、かつ、必要な部分の超音速空気流Aの映像が
失われることがない。
【0023】また、平面鏡21に壁圧計測孔26が配設
されているので、翼5aの近傍において壁圧を測定する
ことが可能となり、可視化される超音速空気流Aの様相
と対応させた壁圧データを計測することができる。さら
に、翼面5dに埋設された圧力センサ24によって計測
される翼面5dの非定常な圧力変動をも、前記壁圧デー
タに対応づけて計測することが可能となり、測定データ
を加工することなく利用することができる。その結果、
翼5a周囲流れの解析の精度を向上することができるこ
とになる。
【0024】なお、本発明に係る翼周囲流れの解析実験
装置20にあっては、以下の技術を採用することができ
る。 ジュラルミンを母材22とし高純度のアルミニウム
被膜23を蒸着させることにより平面鏡21を構成した
が、これに代えて、充分な機械的強度を有しかつ反射率
の高いものであることを条件として、他の金属材料を使
用すること。 透過部材として透過ガラス4を使用することとした
が、平行光L2を透過しかつ充分な耐圧強度を有するも
のであることを条件として、他の任意の透過部材を採用
すること。 光源6としてアルゴンレーザ光を発するものを採用
したが、これに代えて、他の光源6を採用すること。 スリット部材10として内面がナイフエッジ状に形
成された貫通孔10aを有する板材を採用したが、これ
に代えて、他の任意のスリット手段10を採用するこ
と。 受像手段としてビデオカメラ11を採用したが、こ
れに代えて、スクリーン等の他の受像手段を採用するこ
と。 母材22の形状を旋削容易性より円盤状としたが、
これに代えて、任意の形状とすること。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の手
段に係る翼周囲流れの解析実験装置は、風洞ダクトの一
内壁面を形成する金属製の平面鏡に片持ち梁状に植え込
まれる翼列と、平面鏡に対向する透過部材と、外部に配
される光源から出射された放射光を平行光に変えかつ透
過部材の方向に偏向させる偏向部材と、偏向部材と光源
との間に配置される半透明鏡により反射された反射光の
焦点位置に配されるスリット部材と、スリット部材を透
過させられた反射光を結像させる受像手段とを具備して
いるので、以下の効果を奏する。 翼列を片持ち梁状に支持することにより、実機に即
した実験条件を実現することができ、実機の設計にあた
っての実験データの利用性を向上することができる。 翼列が透過部材に支持されないので、該透過部材を
透過する平行光が遮られることなく、最大限の情報量を
受像手段に伝達することができる。本発明の第2の手段
に係る翼周囲流れの解析実験装置は、平面鏡が、鏡面研
磨されたジュラルミンよりなる母材に、アルミニウムを
蒸着させることにより構成されているので、第1の手段
の効果に加えて、機械的強度の向上と、反射率の向上を
図ることにより、耐久的な解析実験を可能とするととも
に、鮮明な映像を受像手段に結像させることができると
いう効果を奏する。本発明の第3の手段に係る翼周囲流
れの解析実験装置は、平面鏡に、該平面鏡に沿う風洞ダ
クト内の圧力を計測する壁圧計測孔が配設されているの
で、上記効果に加えて、翼周囲流れの様相と翼近傍の壁
面に沿う圧力とを、同一条件下における計測データとし
て同時計測することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る翼周囲流れの解析実験装置の一実
施例を示す全体図である。
【図2】図1の解析実験装置の平面鏡と翼列とを示す斜
視図である。
【図3】翼周囲流れの解析実験装置の従来例を示す全体
図である。
【符号の説明】
A 超音速空気流 F 焦点位置 L レーザ光 L1 放射光 L2 平行光(光) L3 反射光 2 風洞ダクト 4 透過ガラス(透過部材) 5 翼列 6 光源 7 ビームエキスパンダ 8 凹面鏡(偏向部材) 9 半透明鏡 10 スリット部材 11 ビデオカメラ(受像手段) 20 解析実験手段(翼周囲流れの解析実験装置) 21 平面鏡 22 母材 23 アルミニウム被膜 26 壁圧計測孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風洞ダクトの一内壁面を形成する金属製
    の平面鏡と、該平面鏡に片持ち梁状に植え込まれ風洞ダ
    クト内に突出させられる翼列と、前記平面鏡に対向する
    風洞ダクトの他の壁面を構成し外部から入射される光を
    風洞ダクト内に透過させる透過部材と、風洞ダクトの外
    部に配される光源と、前記平面鏡に前記透過部材を挟ん
    で対向状態に配置され前記光源から出射された放射光を
    平行光に変えかつ透過部材の方向に偏向させる偏向部材
    と、該偏向部材と前記光源との間に配置され光源から偏
    向部材に向かう放射光を透過しかつ偏向部材から光源に
    向かう反射光を反射する半透明鏡と、該半透明鏡により
    反射された反射光の焦点位置に配置されるスリット部材
    と、該スリット部材を透過させられた反射光を結像させ
    る受像手段とを具備していることを特徴とする翼周囲流
    れの解析実験装置。
  2. 【請求項2】 平面鏡が、鏡面研磨されたジュラルミン
    よりなる母材に、アルミニウムを蒸着させてなることを
    特徴とする請求項1記載の翼周囲流れの解析実験装置。
  3. 【請求項3】 平面鏡に、該平面鏡に沿う風洞ダクト内
    の圧力を計測する圧力計測孔が配設されていることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の翼周囲流れの解
    析実験装置。
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