JPH06341769A - 不定形耐火物の混練方法 - Google Patents
不定形耐火物の混練方法Info
- Publication number
- JPH06341769A JPH06341769A JP12970993A JP12970993A JPH06341769A JP H06341769 A JPH06341769 A JP H06341769A JP 12970993 A JP12970993 A JP 12970993A JP 12970993 A JP12970993 A JP 12970993A JP H06341769 A JPH06341769 A JP H06341769A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- kneading
- water
- optimum
- amount
- kneaded
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- Withdrawn
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- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 使用する材料や、気温、水温などの諸条件に
拘わらず、自動的に最適の混練状態とすることができる
不定形耐火材料の混練方法を得る。 【構成】 予め不定形耐火物の最適混練水量で混練され
た混練機における負荷特性を求め、混練する不定形耐火
物に最適混練水分よりも少ない水量を添加して混練を開
始し、次いで水量を供給しつつ混練し、混練機の最適負
荷特性に到達した時点で、水の供給を停止する。
拘わらず、自動的に最適の混練状態とすることができる
不定形耐火材料の混練方法を得る。 【構成】 予め不定形耐火物の最適混練水量で混練され
た混練機における負荷特性を求め、混練する不定形耐火
物に最適混練水分よりも少ない水量を添加して混練を開
始し、次いで水量を供給しつつ混練し、混練機の最適負
荷特性に到達した時点で、水の供給を停止する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、取鍋，タンディッシュ
等の内張りに使用される不定形耐火物の混練方法に関す
る。
等の内張りに使用される不定形耐火物の混練方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、鉄鋼業における窯炉設備の内張り
ライニング材として、熟練工による煉瓦積み工法が採用
されてきたが、近年の築炉技術施工法の進歩により、あ
らかじめ成形しない粉状製品からなる不定形耐火物が広
く使用されるようになった。
ライニング材として、熟練工による煉瓦積み工法が採用
されてきたが、近年の築炉技術施工法の進歩により、あ
らかじめ成形しない粉状製品からなる不定形耐火物が広
く使用されるようになった。
【０００３】これらの不定形耐火物材料の特色は、一定
の処方にて混合した調合物で、施工現場において水やそ
の他の添加剤を加え混練して適宜使用するものと、すで
に調合混練し可塑性状態で市販されているものとがあ
る。
の処方にて混合した調合物で、施工現場において水やそ
の他の添加剤を加え混練して適宜使用するものと、すで
に調合混練し可塑性状態で市販されているものとがあ
る。
【０００４】添加される水または液状の配合剤は、混練
により各粒子を被覆し、減摩剤として粒子間の運動を円
滑にする役をなすもので、混練された不定形耐火物材料
が、必要な強度とワーカビリティーを持つように、添加
する水の量を調整し、所定の粘性のものとすることが重
要となる。
により各粒子を被覆し、減摩剤として粒子間の運動を円
滑にする役をなすもので、混練された不定形耐火物材料
が、必要な強度とワーカビリティーを持つように、添加
する水の量を調整し、所定の粘性のものとすることが重
要となる。
【０００５】従来現場施工で混練する不定形耐火物にお
いては、不定形耐火材料を混練機中に投入し、混練開始
後、投入された材料に対し、予め設定された水分量を一
度に添加して一定時間混練を行っている。添加水量の調
整は混練中の状態を目視により観察し、経験と照らし合
わせて不足分を混練中に追加するか、あるいは混練後に
流動性を調べて不足分を追加して再混練する。
いては、不定形耐火材料を混練機中に投入し、混練開始
後、投入された材料に対し、予め設定された水分量を一
度に添加して一定時間混練を行っている。添加水量の調
整は混練中の状態を目視により観察し、経験と照らし合
わせて不足分を混練中に追加するか、あるいは混練後に
流動性を調べて不足分を追加して再混練する。
【０００６】ところが、この方式においては、添加する
水の量は、使用する材料と流動性との関係を予め調査
し、この結果に基づいて決定されるため、材料が変更さ
れる毎に必要な水の量を変更する必要が生じる。また、
添加水分量と流動性は、気温、水温によって変化するた
め、調査時と実作業時の気温、水温に差異が生じる場合
調整が難しくなる。さらに 添加水分の不足を回避する
ために、始めから過剰の水分を添加したり、途中から添
加する水分量も基準が不明確で過剰添加となりやすい。
水の量は、使用する材料と流動性との関係を予め調査
し、この結果に基づいて決定されるため、材料が変更さ
れる毎に必要な水の量を変更する必要が生じる。また、
添加水分量と流動性は、気温、水温によって変化するた
め、調査時と実作業時の気温、水温に差異が生じる場合
調整が難しくなる。さらに 添加水分の不足を回避する
ために、始めから過剰の水分を添加したり、途中から添
加する水分量も基準が不明確で過剰添加となりやすい。
【０００７】また、このような不定形耐火物の混練作業
を自動化したものとして、例えば実開昭５７−３２１０
８号公報には、混練速度と圧送ポンプによる圧送速度の
調整ができて、円滑な施工が行える不定形耐火物混練装
置が提案されているが、同混練装置においても、添加す
る水は上記と略同じ手順にて行われるため、完全な自動
化が困難である。
を自動化したものとして、例えば実開昭５７−３２１０
８号公報には、混練速度と圧送ポンプによる圧送速度の
調整ができて、円滑な施工が行える不定形耐火物混練装
置が提案されているが、同混練装置においても、添加す
る水は上記と略同じ手順にて行われるため、完全な自動
化が困難である。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
すべき課題は、使用する材料や、気温、水温などの諸条
件に拘わらず、自動的に最適の混練状態とすることがで
きる不定形耐火材料の混練方法を得ることにある。
すべき課題は、使用する材料や、気温、水温などの諸条
件に拘わらず、自動的に最適の混練状態とすることがで
きる不定形耐火材料の混練方法を得ることにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】不定形耐火物の最適な混
練状態は、混練された不定形耐火物の粘性と強い相関関
係を有することは知られており、添加水量が少ない場合
には粘度が高く、また添加水量が多過ぎる場合には、最
適状態よりも低い粘性となる。本発明者は、このような
粘性の変化を利用することによって、添加水の自動化が
可能なことを思いつき本発明を完成するに至ったもので
ある。
練状態は、混練された不定形耐火物の粘性と強い相関関
係を有することは知られており、添加水量が少ない場合
には粘度が高く、また添加水量が多過ぎる場合には、最
適状態よりも低い粘性となる。本発明者は、このような
粘性の変化を利用することによって、添加水の自動化が
可能なことを思いつき本発明を完成するに至ったもので
ある。
【００１０】すなわち、本発明の不定形耐火物の混練方
法は、予め不定形耐火物の最適混練水量で混練された混
練機における負荷特性を求め、混練する不定形耐火物に
最適混練水分よりも少ない水量を添加して混練を開始
し、次いで水量を補足しつつ混練し、混練機の最適負荷
特性に到達した時点で、水の供給を停止することを特徴
とする。
法は、予め不定形耐火物の最適混練水量で混練された混
練機における負荷特性を求め、混練する不定形耐火物に
最適混練水分よりも少ない水量を添加して混練を開始
し、次いで水量を補足しつつ混練し、混練機の最適負荷
特性に到達した時点で、水の供給を停止することを特徴
とする。
【００１１】ここで、当初添加する水量は過剰添加防止
と、混練時間短縮の両方の点から、最適添加量とされて
いる量の９０％程度が望ましい。
と、混練時間短縮の両方の点から、最適添加量とされて
いる量の９０％程度が望ましい。
【００１２】また、混練当初においては、材料との充分
な混練が困難なため、一定の定常状態となるまで、水の
供給は停止するのが望ましい。
な混練が困難なため、一定の定常状態となるまで、水の
供給は停止するのが望ましい。
【００１３】さらに、供給する水は連続的に行わず、１
〜５秒間供給後、３０秒程度無供給時間を設けることに
よって、水の過剰供給を防止することができる。
〜５秒間供給後、３０秒程度無供給時間を設けることに
よって、水の過剰供給を防止することができる。
【００１４】
【作用】本発明においては、流動性に応じて混練機の回
転トルクが変化する性質を利用し、必要な水の供給量を
混練機の負荷量によりリアルタイムに検出することがで
き、気温や水温また材料の含水比の変化にも追随可能と
なる。
転トルクが変化する性質を利用し、必要な水の供給量を
混練機の負荷量によりリアルタイムに検出することがで
き、気温や水温また材料の含水比の変化にも追随可能と
なる。
【００１５】
【実施例】以下本発明の特徴を図面に示す実施例に基づ
いて具体的に説明する。
いて具体的に説明する。
【００１６】図１は本発明の実施に使用する不定形耐火
物の混練装置のブロック図で、１は混練機本体、２は混
練機１への材料供給装置、３は混練水供給装置である。
混練装置１には混練用のモータ４が設けられ、このモー
タ４の回転軸４ａには、回転トルクを検出するトルク計
５が設けられている。
物の混練装置のブロック図で、１は混練機本体、２は混
練機１への材料供給装置、３は混練水供給装置である。
混練装置１には混練用のモータ４が設けられ、このモー
タ４の回転軸４ａには、回転トルクを検出するトルク計
５が設けられている。
【００１７】また、混練機１には投入された材料を計量
する計量装置６が設けられている。７は混練水供給装置
３、トルク計５、及び計量装置６に接続された制御部
で、予め、材料の特性に応じた最適混練状態のトルクが
記憶されている。
する計量装置６が設けられている。７は混練水供給装置
３、トルク計５、及び計量装置６に接続された制御部
で、予め、材料の特性に応じた最適混練状態のトルクが
記憶されている。
【００１８】この制御部７では、計量装置６のデータに
基づいて、初期水量を決定して混練水供給装置３から所
定量の水を供給し、混練開始後は、トルク計５のデータ
に基づいて、最適混練状態のトルクとなるまで、混練水
供給装置３を作動させて、混練機１内に水を供給する。
基づいて、初期水量を決定して混練水供給装置３から所
定量の水を供給し、混練開始後は、トルク計５のデータ
に基づいて、最適混練状態のトルクとなるまで、混練水
供給装置３を作動させて、混練機１内に水を供給する。
【００１９】図２はこの制御例を示す説明図で、先ず予
め想定される最適水量Ｑの４５％の水Ｑ1 が供給され、
この状態で、混練機１のトルクがピーク値を若干過ぎる
までｔ1 時間混練される、混練開始からｔ1 経過後に
０．０５Ｑの水が供給され、さらにｔ2 時間混練され
る。これによって、予め定めた回転トルクの上限値に達
する。ここで０．２Ｑの水が追加供給されてｔ3 時間混
練され、さらに０．２Ｑの水が供給されるこの状態ｔ4
時間混練し、トルクが所定の基準値となった時点で水の
供給を停止する。
め想定される最適水量Ｑの４５％の水Ｑ1 が供給され、
この状態で、混練機１のトルクがピーク値を若干過ぎる
までｔ1 時間混練される、混練開始からｔ1 経過後に
０．０５Ｑの水が供給され、さらにｔ2 時間混練され
る。これによって、予め定めた回転トルクの上限値に達
する。ここで０．２Ｑの水が追加供給されてｔ3 時間混
練され、さらに０．２Ｑの水が供給されるこの状態ｔ4
時間混練し、トルクが所定の基準値となった時点で水の
供給を停止する。
【００２０】このような水の供給によって、混練水の自
動供給が可能となり、また不定型耐物の強度低下を招き
易い混練水の過剰供給を完全に防ぐことができ、良質の
不定形耐火物を得ることができる。
動供給が可能となり、また不定型耐物の強度低下を招き
易い混練水の過剰供給を完全に防ぐことができ、良質の
不定形耐火物を得ることができる。
【００２１】以上に述べたように、本実施例において
は、流動性に応じて混練機の回転トルクが変化する性質
を利用し、必要な水の供給量を混練機の負荷量によっ
て、リアルタイムに検出することにより、気温や水温ま
た材料の含水比の変化にも追随可能となる。
は、流動性に応じて混練機の回転トルクが変化する性質
を利用し、必要な水の供給量を混練機の負荷量によっ
て、リアルタイムに検出することにより、気温や水温ま
た材料の含水比の変化にも追随可能となる。
【００２２】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
ができる。
【００２３】（１）混練機の回転トルクを計測し、これ
を水供給の制御パラメータとすることで、使用する材料
や、気温、水温などの諸条件に拘わらず、自動的に最適
の混練状態とすることができる。
を水供給の制御パラメータとすることで、使用する材料
や、気温、水温などの諸条件に拘わらず、自動的に最適
の混練状態とすることができる。
【００２４】（２）先ず少ない水を供給して水を徐々に
添加ながら適正値に合わせることにより、不定形耐火物
にとって不利な過剰水分添加を防止できる。
添加ながら適正値に合わせることにより、不定形耐火物
にとって不利な過剰水分添加を防止できる。
【図１】本発明を実施するための混練装置のブロック図
である。
である。
【図２】図１に示す混練装置を用いた第１の制御例を示
す説明図である。
す説明図である。
１ 混練機本体 ２ 材料供給装置 ３ 混練水供給装置 ４ 駆動モータ ４ａ 駆動軸 ５ トルク計 ６ 計量装置 ７ 制御部
Claims (1)
- 【請求項１】 予め不定形耐火物の最適混練水量で混練
された混練機における負荷特性を求め、混練する不定形
耐火物に最適混練水分よりも少ない水量を添加して混練
を開始し、次いで水量を供給しつつ混練し、混練機の最
適負荷特性に到達した時点で、水の供給を停止すること
を特徴とする不定形耐火物の混練方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12970993A JPH06341769A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 不定形耐火物の混練方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12970993A JPH06341769A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 不定形耐火物の混練方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06341769A true JPH06341769A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15016268
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12970993A Withdrawn JPH06341769A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 不定形耐火物の混練方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06341769A (ja) |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP12970993A patent/JPH06341769A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000801 |