JPH06341492A - Vベルト - Google Patents

Vベルト

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JPH06341492A
JPH06341492A JP15437593A JP15437593A JPH06341492A JP H06341492 A JPH06341492 A JP H06341492A JP 15437593 A JP15437593 A JP 15437593A JP 15437593 A JP15437593 A JP 15437593A JP H06341492 A JPH06341492 A JP H06341492A
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JP
Japan
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core
belt
rubber
layer
rubber portion
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Pending
Application number
JP15437593A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomomitsu Kurokawa
朝光 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06341492A publication Critical patent/JPH06341492A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屈曲性に優れるとともにコグ部の亀裂の発生
を防止したVベルトの提供を目的とする。 【構成】 外周側より伸張ゴム部2、心線5を埋設した
接着ゴム部3、内周面に繊維を充填したV芯ゴム部4よ
りなるローエッジタイプのVベルト1において、V芯ゴ
ム部4は外周側のV芯上層6と内周側のV芯下層7から
なり、V芯上層6に比してV芯下層7の硬度を高く設定
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はスクーター及び一般産
業用の変速ベルトなどに用いられるVベルトに係わり、
詳しくは屈曲性に優れるとともにコグ部の亀裂の発生を
防止したVベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、スクーターまたは一般産業用
の機械の分野において、駆動プーリと従動プーリの夫々
の有効径を変化させて変速するベルト駆動装置にローエ
ッジタイプのコグを有するVベルトが用いられている。
このような用途に用いられるベルトは図9、図10に示
すように走行時のベルト40のプーリ41中での変形に
起因する心線42と接着ゴム部43との間で剥離が起き
心線42が飛び出してしまうという現象を防止すること
と耐側圧性および良好な屈曲性が求められていた。
【0003】心線の飛び出し防止と耐側圧性を得るため
にはゴムの硬度を高めてベルトの走行時の変形を小さく
することと、ベルト幅方向の剛性つまり横剛性を高める
ことを必要とし、一般的にベルトの硬度および剛性を高
めるのはゴム中の繊維充填率をあげることにより行って
いる。V芯ゴム部の全体を一定の充填率にて繊維を充填
したゴムで構成したベルトが使用されていたが、心線の
飛び出し防止と耐側圧性の向上のためにゴムの硬度を高
めすぎるとベルトの屈曲性が悪くなる。ベルトの屈曲性
と耐側圧性は相反する特性であり、両方の特性を共に良
好な状態に設定したベルトを得ることは難しかった。
【0004】そこで、両方の特性を共に高い状態に保っ
たベルトを得るためにV芯ゴム部を2層にし内周側のゴ
ム層の硬度を低くし外周側のゴムの硬度を高くしたベル
トが提案されている(実開昭63−173538号)。
その他にもV芯ゴム部の外周側を弾性係数の高いゴムで
形成し内周側を弾性係数の小さいゴムで形成したベルト
が開示されている(特開昭61−286637号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】繊維充填率が高く、硬
度の高いゴム層を配置すると、確かにベルトのプーリ内
への沈み込みによるベルトの変形を防止する効果はあ
る。しかし、硬度の高いゴム層を心線の近くに配置する
と心線の屈曲性に大きく影響し、ベルトの屈曲性を著し
く低下させることになると共に心線の部分の変形に追従
できなくなるので、かえってV芯ゴム部と心線を埋設し
た接着ゴム部との剥離が起こりやすくなり、ベルトを走
行させると早期に心線の飛びだしによる故障が発生する
ことがわかった。
【0006】そこで本発明は上記に関わるような問題点
を解消しベルトの変形を抑えてなおかつV芯ゴム部と心
線を埋設した接着ゴム部との剥離が起こりにくく心線の
飛び出しを防止するとともに、ベルトの屈曲性にも優れ
るVベルトの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記のような
目的を達成するために外周側より伸張ゴム部、心線を埋
設した接着ゴム部、内周面に繊維を充填したV芯ゴム部
よりなるローエッジタイプのVベルトにおいて、V芯ゴ
ム部は外周側のV芯上層と内周側のV芯下層からなり、
V芯上層に比してV芯下層は硬度が高いことを特徴とす
る。
【0008】また、後述の理由によりV芯ゴム部のV芯
上層はゴム100重量部に対して繊維が15〜25重量
部の割合で充填されており、V芯下層はゴム100重量
部に対して繊維が17〜30重量部の割合で充填されて
いること、V芯ゴム部のV芯上層のゴムに対する繊維の
充填率とV芯下層のゴムに対する繊維の充填率の比が、
0.5〜0.9の範囲であること、V芯ゴム部のV芯上
層とV芯下層に層厚みの比が0.2〜3.0であるこ
と、V芯ゴム部のV芯上層に充填する繊維がポリアミド
系繊維及びアラミド系繊維のうち少なくとも一方であ
り、V芯下層に充填する繊維がアラミド系繊維であるこ
とが望ましい。
【0009】
【作用】本発明では、外周側より伸張ゴム部、心線を埋
設した接着ゴム部、内周面に繊維を充填したV芯ゴム部
よりなるローエッジタイプのVベルトにおいて、V芯ゴ
ム部は外周側のV芯上層と内周側のV芯下層からなり、
V芯上層に比してV芯下層は硬度を高くした構成を取っ
ており、硬度が高いV芯下層によってベルトはプーリに
対する耐側圧性を保ち、ベルトが沈み込むことによる変
形を抑えV芯ゴム部と心線を埋設した接着ゴム層との間
の剥離の発生を起きにくくし心線の飛び出しによるベル
トの故障を防止することができるとともに、V芯上層は
硬度を低く設定しているので接着ゴム層内に埋設した心
線の屈曲を阻害することもなくベルト自体の屈曲性も良
好にし、また、接着ゴム層内の心線の動きに対して追従
することができV芯ゴム部と接着ゴム層のあいだの接着
性もよい。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図1は本発明に係るVベルトの実施例を示す要
部斜視図である。本発明のVベルト1は、外周側から伸
張ゴム部2、接着ゴム部3、V芯ゴム部4によって構成
されており、更に、接着ゴム層3内には心線5が埋設さ
れている。そして、V芯ゴム部4は二層構造になってお
り接着ゴム部3に近い外周側のV芯上層6と内周側のV
芯下層7に分かれている。また、伸張ゴム部2の上面に
は帆布8積層されている。
【0011】V芯ゴム部4にはゴム中に繊維が充填され
ており、V芯上層6とV芯下層7はその繊維の充填量や
充填する繊維の種類が異なる。V芯上層6と比べてV芯
下層7の繊維の充填量は多くなっており、V芯上層6に
はゴム100重量部に対して繊維が15〜25重量部配
合され、V芯下層7にはゴム100重量部に対して繊維
が17〜30重量部配合されている。また、V芯上層6
とV芯下層7中に配合されている繊維の配合率の比が
0.5〜0.9の範囲であることが好ましい。
【0012】V芯上層6への繊維の配合量がゴム100
重量部に対して15重量部未満になると横方向からの力
(プーリからの力)に対してV芯上層6の耐側圧性が弱
くなりすぎ心線の飛び出しの原因となり、25重量部を
越えるとV芯上層6が硬くなりすぎ、ベルトの屈曲性を
損なってしまうのでいずれも好ましくない。
【0013】V芯下層7への繊維の配合量がゴム100
重量部に対して17重量部未満になるとV芯下層の耐側
圧性が弱くなりすぎて横方向の力に耐えられなくなり、
30重量部を越えるとV芯下層7自体が曲げにくくなり
ベルトの屈曲性を阻害するのでいずれも好ましくない。
【0014】そして、V芯上層6とV芯下層7の繊維の
配合率の比が0.5未満であるとV芯上層6側で変形が
大きくなり、心線の飛び出し等の不具合発生の原因とな
り、0.9を越えて1.0に近づくとV芯ゴム部4を2
層にし屈曲性と耐側圧性を両方とも生かそうとした意味
がなくなってしまうので好ましくない。
【0015】ここでいう繊維の配合率は重量比であり重
量比=繊維の重量/(繊維の重量+ゴムの重量)で求め
られる値である。更に、V芯ゴム部4を構成するV芯上
層6とV芯下層7の厚みの比が0.2〜3.0の範囲内
であることが望ましく、その比が0.2未満であるとV
芯上層6の厚みが薄くなりすぎて、耐変形性に対する硬
貨が小さくなりすぎ、3.0を越えるとV芯下層の厚み
が薄くなりすぎて、屈曲性が低くなってしまうので好ま
しくない。
【0016】伸張ゴム部2およびV芯ゴム部4の材料と
して使われるゴムは、NR(天然ゴム)、CR(クロロ
プレンゴム)、CSM(クロロスルフォン化ポリエチレ
ン)、H−NBR(水素添加ニトリルゴム)等の単一材
またはこれらのゴムを適宜ブレンドしたゴムが用いられ
る。接着ゴム部3の材料として使われるゴムは、NR、
SBR(スチレン・ブタジエンゴム)、CR、NBR
(ニトリルゴム)等の単一材またはこれらを適宜ブレン
ドしたゴムからなっている。
【0017】V芯ゴム部4に充填される繊維として使用
されるのは、アラミド繊維、ポリアミド繊維、ポリエス
テル繊維、綿等の繊維からなり繊維の長さは繊維の種類
によって異なるが1〜10mm程度の短繊維が用いら
れ、例えばアラミド繊維であると3〜5mm程度、ポリ
アミド繊維、ポリエステル繊維、綿であると5〜10m
m程度のものが用いられる。そして、V芯ゴム部4中の
短繊維の方向はベルトの長手方向に対して直角方向を向
いているのを90°としたときほとんどの短繊維が70
°〜110°の範囲内に配向されていることが望まし
い。繊維の種類によって同じ配合量でもゴムの硬度は異
なり、硬度の低いV芯上層6の方にはポリエステル繊
維、綿、ポリアミド繊維等の単一材またはポリエステル
繊維、綿、ポリアミド繊維、アラミド繊維等の混合物を
配合し、硬度の高いうちゴム層7の方にはアラミド繊維
のみあるいはアラミド繊維とポリアミド繊維の混合した
ものを配合するなどの組み合わせが用いられる。
【0018】接着ゴム部3内に埋設される心線5として
は、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アラミド繊維
などの低伸度高強力の材料からなる抗張体ロープが使用
される。伸張ゴム部2の上面に積層される帆布8は、綿
糸よりなるバイアス帆布やバイアス角度が80〜120
°の広角度帆布、あるいはウーリー加工した捲縮ナイロ
ン経糸と通常のナイロン緯糸で織成した伸縮性帆布など
のゴム付きカバー布が複数枚、通常2〜7枚積層貼着さ
れている。
【0019】以上のように、V芯ゴム部4を構成するV
芯上層6とV芯下層7のうち、V芯上層6を硬度の低い
層とし、V芯下層7を硬度の高い層としており、硬度の
高いうちゴム層7がプーリからの側圧に対する耐側圧性
を保持するとともにベルトがプーリ中に沈み込むことに
より発生する変形を少なくし、V芯ゴム部4と接着ゴム
部3とのあいだの剥離を防止することができる。また、
心線5を埋設した接着ゴム部3に近いV芯上層6を硬度
の低いそうとしているので、心線の屈曲を阻害せずベル
トの屈曲性を損なわないとともに心線5の動きに対して
追従することができるという意味で、前記のベルトの変
形を少なくすることと別の方向からV芯ゴム部4と接着
ゴム部3とのあいだの剥離を防止することができる。
【0020】更に、高速走行時におけるスリップも少な
い状態に抑えることができる。続いて、本発明の効果を
たしかめるための具体的実施例を述べる。まず、低速試
験と高速試験を行い、V芯ゴム部と接着ゴム部とのあい
だの剥離による心線の飛びだし故障の発生と、屈曲性の
阻害による亀裂の発生までの時間を比較した。
【0021】本発明の実施例及び比較例1、比較例2、
比較例3は表1に示すものを用い、心線が飛び出してし
まうまでの時間を比較する低速試験には図2に示すよう
に駆動側プーリ10と従動側プーリ11のピッチ径の比
が1:2.4、従動軸の負荷は5psで駆動軸を600
0rpmでベルト14を走行させて行った。また、ベル
トに亀裂が発生するまでの時間を比較する高速試験には
図3に示すように駆動側プーリ12と従動側プーリ13
のピッチ径の比が1:0.9、従動軸の負荷は5psで
駆動軸を6000rpmでベルト14を走行させて行っ
た。
【0022】試験用のサンプル(実施例、比較例1〜
3)に使用したベルトの仕様を表1に示す。充填する短
繊維はアラミド繊維とポリアミド繊維を用いており、ア
ラミド繊維の長さは3〜4mmのもので、ポリアミド繊
維の長さは8mのものを使用した。低速試験と高速試験
の夫々について故障が発生するまでの時間を比較例2を
1として実施例、比較例1、比較例3の時間を表2に示
した。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0008】表2に示した結果より、V芯ゴム部を2層
にした本願発明品(実施例)は、V芯ゴム部が夫々アラ
ミド繊維のみとアラミド繊維とポリアミド繊維の混合物
を配合した単層構造の従来品(比較例2、比較例3)と
比べると、芯線の飛び出し防止性が問われる低速試験に
おける耐久性では比較例1のアラミド繊維のみを配合し
た単層のV芯ゴム部を有するベルトの耐久性をほぼ維持
していることがわかるとともにV芯ゴム部を2層にした
比較例1とも同等である。これは、比較例2がアラミド
繊維のみを配合した硬い層のみで構成されプーリからの
側圧がかかってもあまり変形しないのに比べて、比較例
3はアラミドとポリアミドを混合した軟らかい層のみか
らなっており、実施例と比較例1は、2層のV芯ゴム部
のうち1層が硬い層からなっていて変形を防止する効果
を有しているからである。
【0025】また、ベルトの屈曲性が問われる高速試験
における耐久性で比較例3のアラミド繊維とポリアミド
繊維の混合物を配合した単層のV芯ゴム部を有するベル
トの耐久性と同等の屈曲性を示していることが判る。ま
た、比較例1の場合は実施例と同様にV芯ゴム部が硬い
層と軟らかい層の2層からなっているが、耐久性におい
ては実施例、比較例3と比べて多少劣っている。それ
は、比較例1の場合V芯ゴム部のうち硬い層が心線に近
いV芯上層のほうにあるので、接着ゴム部内に埋設され
た心線の動きに追従することができず、かえって接着ゴ
ム層と心線との剥離現象が起きやすくなるためである。
【0026】上記の高速試験で得られたスリップ率の経
時変化を図4に示す。図4より、本願発明品は比較例2
のアラミド繊維のみを配合した単層のV芯ゴム部を有す
るベルトのスリップ率とあまり変わらず、本願発明品の
V芯ゴム部中のアラミド繊維を配合したV芯上層がベル
トに十分な耐側圧性を与えており、ベルト側面の摩耗が
少なくなってスリップ率も小さな値となることが判る。
以上、実施例、比較例1、比較例2、比較例3について
動的な試験の結果を示したが、更に本願発明の効果を確
かめるために静的な試験の結果を次に示す。
【0027】図5に示すように、ベルトの切片20を台
の上におき横方向に荷重をかけたときのベルトの歪み量
を測定した。その結果を図6に示す。図6より本発明品
である実施例はアラミド繊維とポリアミド繊維の混合物
を配合した単層のV芯ゴム部を有する比較例3と比べて
アラミド繊維のみを配合した単層のV芯ゴム部を有する
比較例2に近い横剛性を有していることが判る。比較例
1とはほぼ同等の値を示している。
【0028】また、図7に示すようにベルト30を径が
Xmmの円盤31に巻き、押しバネばかり32で円盤3
1を巻く方向に押さえつけ、円盤31の円周の半分に沿
ったときの押しバネばかり32の目盛りを読んだ。その
結果を図8に示す。図8より本発明品である実施例はア
ラミド繊維のみを配合したV芯ゴム部を有する比較例2
と比べてアラミド繊維とポリアミド繊維の混合物を配合
したV芯ゴム部を有する比較例3に近い屈曲性を有して
いることが判る。比較例1はアラミド繊維を配合した硬
い層が心線の付近に存在するので、心線の屈曲性が阻害
されており、軟らかい層を心線の付近に配置した実施例
のほうが屈曲性においては優れている。
【0029】
【発明の効果】本発明では外周側より伸張ゴム部、心線
を埋設した接着ゴム部、内周面に繊維を充填したV芯ゴ
ム部よりなるローエッジタイプのVベルトにおいて、V
芯ゴム部は外周側のV芯上層と内周側のV芯下層からな
り、V芯上層に比してV芯下層は硬度が高く設定してお
り、V芯ゴム部のうちベルトの芯線に近いV芯上層に軟
らかいゴム層を配置していることからベルトの屈曲性を
損なわないと共に、心線の動きに対して柔軟に沿うこと
ができ心線を埋設したクッションゴム部とV芯ゴム部と
のあいだの剥離が起こりにくく、心線の飛び出しによる
故障が少ない。そして、V芯ゴム部のV芯下層には硬い
ゴム層を配置していることからベルトの横剛性を有して
おり、プーリからの側圧に対して十分に耐えうることが
できるのでベルト走行時のスリップも少ないベルトを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るVベルトの要部斜視図である。
【図2】低速試験の様子を示す概要図である。
【図3】高速試験の様子を示す概要図である。
【図4】高速試験で得られたスリップ率の経時変化を示
す図である。
【図5】横剛性試験の様子を示す概要図である。
【図6】横剛性試験の結果を示す図である。
【図7】曲げ評価試験の様子を示す概要図である。
【図8】曲げ評価試験の結果を示す図である。
【図9】従来のベルトが走行時に変形しているところを
示す断面図である。
【図10】心線の飛び出し現象を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 Vベルト 2 伸張ゴム部 3 接着ゴム部 4 V芯ゴム部 5 心線 6 V芯上層 7 V芯下層 8 帆布

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周側より伸張ゴム部、心線を埋設した
    接着ゴム部、内周面に繊維を充填したV芯ゴム部よりな
    るローエッジタイプのVベルトにおいて、V芯ゴム部は
    外周側のV芯上層と内周側のV芯下層からなり、V芯上
    層に比してV芯下層は硬度が高いことを特徴とするVベ
    ルト。
  2. 【請求項2】 V芯ゴム部のV芯上層はゴム100重量
    部に対して繊維が15〜25重量部の割合で充填されて
    おり、V芯下層はゴム100重量部に対して繊維が17
    〜30重量部の割合で充填されている請求項1記載のV
    ベルト。
  3. 【請求項3】 V芯ゴム部のV芯上層のゴムに対する繊
    維の充填率とV芯下層のゴムに対する繊維の充填率の比
    が、0.5〜0.9の範囲である請求項2記載のVベル
    ト。
  4. 【請求項4】 V芯ゴム部のV芯上層とV芯下層に層厚
    みの比が0.2〜3.0である請求項1から3までのい
    ずれかに記載のVベルト。
  5. 【請求項5】 V芯ゴム部のV芯上層に充填する繊維が
    ポリエステル繊維、綿、ポリアミド繊維及びアラミド繊
    維から選ばれる少なくとも一つであり、V芯下層に充填
    する繊維がアラミド繊維である請求項1から3までのい
    ずれかに記載のVベルト。
JP15437593A 1993-05-31 1993-05-31 Vベルト Pending JPH06341492A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023210605A1 (ja) * 2022-04-27 2023-11-02 三ツ星ベルト株式会社 自転車用無段変速機に備わるベルト機構

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