JPH06341389A - 冷凍装置における差圧給油装置 - Google Patents

冷凍装置における差圧給油装置

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JPH06341389A
JPH06341389A JP6597394A JP6597394A JPH06341389A JP H06341389 A JPH06341389 A JP H06341389A JP 6597394 A JP6597394 A JP 6597394A JP 6597394 A JP6597394 A JP 6597394A JP H06341389 A JPH06341389 A JP H06341389A
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JP
Japan
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pressure
flow rate
differential pressure
opening
rate control
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JP6597394A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Shimizu
信行 清水
Shinnosuke Yamamoto
慎之介 山本
Toyokazu Nasu
豊和 那須
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】起動時のみ、所定の高圧圧力に基づいて油分離
器の圧力を一定以上になるように制御することにより、
従来のような複雑な圧力制御をなくして、簡単な圧力制
御で油分離器からの差圧給油不足による圧縮機の焼き付
けを防止する。 【構成】所定の高圧圧力で動作する開閉器7と、油分離
器2の出口側で凝縮器4への冷媒流量を制御する流量制
御機構8とをもつ。冷凍運転の開始時、開閉器7の動作
で、高圧圧力が予め設定する設定圧力より低いとき流量
制御機構8を閉じ、冷凍運転開始後、流量制御機構8を
徐々に開く流量制御回路9とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍装置における差圧
給油装置、詳しくは、圧縮機に、該圧縮機の吸入側と吐
出側との高低差圧により油分離器で分離した油を給油す
るようにした差圧給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍装置に用いる圧縮機の給油装
置は、例えば特開平4−350384号公報に記載さ
れ、また、図8に示すように、スクリュー圧縮機Aの吐
出側に油分離器Bを設け、この油分離器Bで分離した油
を、油冷却器C及びフィルタDから給油管Eを介して前
記圧縮機Aの低圧及び中間圧部分に差圧給油するように
し、また、前記油分離器Bのガス冷媒を高圧ガス管Fを
介して凝縮器Gに送るようにしたものが知られているの
である。そして、以上のように、前記圧縮機Aに差圧給
油する場合、冬季の冷凍運転時や起動時において、外気
温度が低すぎるときに、吐出圧力が低下しすぎて給油さ
れにくくなり、特に起動時においては、給油されるまで
に時間がかかり、給油不足が生じ、焼き付けが生じるこ
とから、前記圧縮機Aの吐出圧力を検出する圧力検出器
Hを設けると共に、前記油分離器Bの出口側に電動流量
制御弁Jを設け、また、前記圧力検出器Hに、該圧力検
出器Hからの圧力信号に基づいて前記電動流量制御弁J
の開度を設定するコントローラLを接続して、該コント
ローラLの指示で、前記電動流量制御弁Jの開度を吐出
圧力に応じて調節し、前記油分離器B内の圧力を常に一
定圧力以上に制御する圧力制御機構Kを設けている。従
って、以上のように構成する給油装置では、前記圧力制
御機構Kの動作により、前記油分離器B内の圧力は、常
に差圧給油に必要な圧力以上になるように保持され、差
圧による給油が外気温度や負荷の減少に関係なく確実に
行えるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の圧力制御機構Kは、前記圧縮機Aの吐出圧力を
前記圧力検出器Hで検出し、この圧力検出器Hで検出し
た圧力信号に基づいて前記コントローラLにより前記電
動流量制御弁Jの開度を常時設定し、このコントローラ
Lの指示で、前記電動流量制御弁Jの開度が吐出圧力に
応じてリニヤーに調節されて、前記油分離器B内の圧力
を常に一定圧力以上に制御するようにしていたため、圧
力変化に応じて前記電動流量制御弁Jの開度を常に調節
するという複雑な制御が必要となり、差圧給油装置全体
として構造が複雑になるし、圧力を制御する制御回路も
複雑になる問題があった。
【0004】また、本願出願人は、前記圧縮機Aの吐出
側圧力について、さらに検討した結果、差圧給油による
給油不足が生じるのは、主に起動時のみに生じ、運転中
においては、吐出側圧力は、外気温度が低くても差圧給
油に必要な圧力を保持していることが解ったのである。
【0005】そこで、本発明は、起動時のみ、所定の高
圧圧力に基づいて油分離器の圧力を一定以上になるよう
に制御することにより、従来のような複雑な圧力制御を
なくして、簡単な圧力制御で油分離器からの差圧給油不
足による圧縮機の焼き付けを防止する差圧給油装置を提
供することを目的としたのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、圧縮機1、油分離器2、凝縮器4及び蒸
発器6を備え、前記圧縮機1に、該圧縮機1の吸入側と
吐出側との高低差圧により油分離器2で分離した油を給
油するようにした冷凍装置における差圧給油装置におい
て、所定の高圧圧力で動作する開閉器7と、前記油分離
器2の出口側で前記凝縮器4への冷媒流量を制御する流
量制御機構8と、冷凍運転の開始時、高圧圧力が予め設
定する設定圧力より低いとき前記流量制御機構8を閉
じ、冷凍運転開始後、前記流量制御機構8を徐々に開く
流量制御回路9とを備えたのである。
【0007】また、前記流量制御機構8は電動流量制御
弁81から構成すると共に、前記流量制御回路9は、冷
凍運転の停止時で、高圧圧力が予め設定する設定圧力よ
り低いとき前記電動流量制御弁81を閉じる閉動作回路
91と、開閉器7の検出値が予め設定する設定圧力以上
のとき前記電動流量制御弁81を開く開動作回路92
と、冷凍運転開始時に高圧圧力が設定圧力より低いと
き、冷凍運転開始後に閉動作している前記電動流量制御
弁81を徐々に開く緩開動作回路93とを備え、この緩
開動作回路93は、冷凍運転開始後動作するインターラ
プタータイマー2−IRを備えていることが好ましい。
【0008】更に、起動時には、外気温度や負荷条件が
毎回種々異なるので、流量制御機構8を開いていく速度
の最適値がその都度変化してくる点に鑑み、流量制御機
構8の出口側圧力と低圧圧力との間の差圧を検出する差
圧検出器13と、冷凍運転の開始から一定時間経過後、
前記差圧検出器13の検出差圧が所定値以下のとき、徐
々に開きつつある前記流量制御機構8の現状開度を保持
させ、前記検出差圧が所定値を越えるとき、その開度保
持を解除する開度保持回路14とを設けるのが好まし
い。
【0009】
【作用】冷凍運転開始時、前記圧縮機1の吐出側圧力が
外気温度の低下や負荷の減少などにより差圧給油に必要
な圧力より低くなるような場合でも、前記開閉器7が動
作する所定の高圧圧力を差圧給油に必要な圧力に基づい
て予め設定しておき、冷凍運転停止状態から運転開始す
る際に、高圧圧力が前記開閉器7の設定圧力より低くな
っていたときには、該開閉器7の開閉動作により前記流
量制御機構8を閉じておき、運転開始後、例えば低容量
運転やポンプダウン運転などが終了した後の冷凍運転開
始時に前記流量制御機構8を徐々に開くようにしたか
ら、冷凍運転開始時、高圧圧力が低い場合でも、前記油
分離器2内の圧力を差圧給油に必要な圧力以上に直ぐに
立ち上げることができ、差圧給油が可能となるのであ
り、しかも、運転中は常に前記流量制御機構8を開いて
おくだけであるから、つまり、その開度制御をしないか
ら、従来のように圧縮機の吐出圧力を検出して、この検
出結果により、電動流量制御弁の開度を常時調節するよ
うな複雑な流量制御を行わなくとも、所定の高圧圧力で
開閉する前記開閉器7と、この開閉器7の動作で開閉す
る前記流量制御機構8とを設け、運転開始時に高圧圧力
が低いときのみ前記流量制御機構8を閉じ、冷凍運転の
開始後徐々に開くようにするだけの簡単な制御で、運転
開始後の差圧給油を可能にできるので、前記圧縮機1の
差圧給油不良による油不足を解消できる。また、冷凍運
転を開始する際に前記流量制御機構8を全閉状態として
いても、運転開始後に前記流量制御機構8を徐々に開く
ようにしているので、適度に高圧ガスを前記凝縮器4側
に流すことができ、運転開始後の前記油分離器2の過圧
も防止できるのである。
【0010】また、前記流量制御機構8を電動流量制御
弁81から構成すると共に、前記流量制御回路9は、冷
凍運転の停止時で高圧圧力が予め設定する設定圧力より
低いとき前記電動流量制御弁81を閉じる閉動作回路9
1と、高圧圧力が予め設定する設定圧力以上のとき前記
電動流量制御弁81を開く開動作回路92と、冷凍運転
開始時に高圧圧力が設定圧力より低いとき、冷凍運転開
始後に閉動作している前記電動流量制御弁81を徐々に
開く緩開動作回路93とを備え、この緩開動作回路93
に、冷凍運転開始後動作するインターラプタータイマー
2−IRを備えるようにしたときには、簡単な制御回路
で前記電動流量制御弁81の運転開始後における緩開動
作を制御できるのである。
【0011】更に、外気温度や負荷条件によって、流量
制御機構8を開いていく速度が最適値に対し速過ぎる場
合は、高圧圧力が差圧給油に必要な所定圧力まで上がら
ないおそれもあるが、流量制御機構8の開速度が速く
て、その出口側圧力と低圧圧力との差圧が所定値以下の
ときには、弁開度保持回路14により、全開に向けて開
きつつある流量制御機構8の現状開度を一時的に保持す
るため、差圧給油に必要な高圧圧力を所定値以上に確保
することができる。一方、流量制御機構8を開けていく
速度が最適値に対し速過ぎることがない場合には、流量
制御機構8の開度を途中で保持することはなく、徐々に
その開度を開けていく制御を継続して行うのであるか
ら、高圧圧力が異常に高くなる弊害も防止することがで
きる。こうして、流量制御回路9による一律的な流量制
御機構8の開速度制御を補い、外気温度等の変動要因に
良好に対処することができて、差圧給油に必要な差圧を
一層適切に確保することができるのである。
【0012】
【実施例】本発明の冷凍装置における差圧給油装置の第
1実施例を図1に基づいて説明する。
【0013】図1に示した冷凍装置は、スクリュー圧縮
機1の吐出側に吐出ガス管31を介して油分離器2を設
け、該油分離器2の油域には、油冷却器21及び油フィ
ルタ22を介して前記圧縮機1の給油箇所に連通する給
油配管23を接続しており、また、前記油分離器2のガ
ス域における出口側には、高圧ガス管32を介して空冷
式の凝縮器4を接続し、この凝縮器4の出口側には膨張
弁5を介して蒸発器6を接続すると共に、この蒸発器6
の出口側を吸入ガス管33を介して前記圧縮機1の吸入
側に接続し、矢印のように冷媒を循環させる冷凍サイク
ルを形成している。
【0014】そして、前記油分離器2、油冷却器21、
油フィルタ22、及び、給油配管23により、前記圧縮
機1の吸入側と吐出側との高低差圧で前記油分離器2で
分離した油を前記圧縮機1に給油するようにした差圧給
油装置を構成するのである。
【0015】しかして、前記差圧給油装置に、所定の高
圧圧力で動作する開閉器7と、前記油分離器2の出口側
で前記凝縮器4への冷媒流量を制御する流量制御機構8
と、冷凍運転の開始時、高圧圧力が予め設定する設定圧
力より低いとき前記流量制御機構8を閉鎖し、冷凍運転
開始後、前記流量制御機構8を徐々に開く流量制御回路
9とを設けるのである。
【0016】図1に示した実施例の前記開閉器7は、凝
縮器4の近くに付設され、外気温度を検出するサーモス
タットスイッチ(23FS)71から成り、該サーモス
タットスイッチ71は、予め設定する設定温度、例えば
5℃以上で作動するごとく成している。つまり、前記サ
ーモスタットスイッチ(23FS)71は、前記凝縮器
4の近傍に配設して、前記凝縮器4における所定の外気
温度を基に、この外気温度で決まる高圧圧力が所定圧力
になる高圧圧力相当の外気温度で動作するように成すの
である。
【0017】そして、前記流量制御機構8は、電動モー
タを用いた電動流量制御弁81を用いるのであって、前
記油分離器2の出口側に接続する前記高圧ガス管32に
設けて、前記流量制御回路9からの信号で前記凝縮器4
への冷媒流量を制御するようにしている。
【0018】また、前記冷凍装置には、前記圧縮機1の
容量制御を行うために容量制御機構11を前記圧縮機に
配設し、かつ、前記圧縮機の吸入側圧力を検出する低圧
圧力検出スイッチ(LSP)12を前記吸入ガス管33
に配設しており、制御器10により、冷凍負荷を基にし
た前記容量制御機構11の制御や、冷凍運転開始時にお
ける液圧縮を防止するためのポンプダウン運転の制御を
行うようにしている。尚、このポンプダウン運転の終了
は前記低圧圧力検出スイッチ12の動作又はタイマーに
より行っている。
【0019】さらに、前記流量制御回路9は、図2に示
すように、冷凍運転の停止時で、高圧圧力が予め設定す
る前記開閉器7の動作設定圧力より低いとき、つまり、
図1に示した実施例では、外気温度が5℃より低く、前
記サーモスタットスイッチ71が開状態のときに、前記
流量制御弁81を閉じる閉動作回路91と、冷凍装置の
運転に関係なく、高圧圧力が予め設定する前記開閉器7
の動作設定圧力以上のとき、つまり、外気温度が5℃以
上で、前記サーモスタットスイッチ71が閉じたときに
前記流量制御弁81を開く開動作回路92と、冷凍運転
開始時に高圧圧力が設定圧力より低い状態から、冷凍運
転を開始した後、つまり、前記サーモスタットスイッチ
71が開状態である外気温度が5℃より低いときに冷凍
運転を開始し、前記したポンプダウン運転の終了後に前
記流量制御弁81を徐々に開く緩開動作回路93とから
構成し、この緩開動作回路93に、冷凍運転開始後動作
するインターラプタータイマー2−IRを設けるのであ
る。
【0020】さらに前記流量制御回路9について詳記す
ると、前記閉動作回路91に、圧縮機1の運転スイッチ
の閉動作時、つまり、運転中開き、前記運転スイッチの
開動作時、つまり、停止中閉じる常閉接点S1を設け、
また、前記緩開動作回路93に、運転中閉じ、停止中開
く常開接点S2を設けるのである。
【0021】さらに、前記流量制御回路9には、外気温
度が設定温度5℃以上のとき閉じ、設定温度より低いと
きに開く、前記サーモスタットスイッチ(23FS)7
1とリレー23FSXとの直列回路を設けるのであっ
て、外気温度が設定温度5℃以上のときに、リレー23
FSXを励磁させて、前記開動作回路92に設けたメイ
ク接点23FSX−1を閉じ、前記閉動作回路91に設
けたブレーク接点23FSX−2及び緩開動作回路93
に設けたブレーク接点23FSX−3を開いて、前記流
量制御弁81の第1コイル81aを励磁して前記制御弁
81を冷凍運転に関係なく全開状態に成るようにし、ま
た、外気温度が設定温度5℃より低いときには、前記接
点23FSX−1が開き、接点23FSX−2及び接点
23FSX−3が閉じるのであり、このため設定温度よ
り低いときに、冷凍装置を停止している場合には、前記
接点S1が閉じられているから、前記流量制御弁81の
第2コイル81bが励磁され、前記制御弁81を全閉と
なし、前記油分離器2から前記高圧ガス管32への冷媒
の流れを阻止するのである。
【0022】また、前記緩開動作回路93には、ポンプ
ダウン運転の終了時閉じる接点Xと直列に接続されるイ
ンターラプタータイマー2−IRの接点2−IRを、前
記常開接点S2と前記サーモスタットスイッチ(23F
S)の接点23FSX−2と直列に介装しており、前記
接点Xが閉じると、インターラプタータイマー2−IR
が励磁され、前記緩開動作回路93に設けた前記接点2
−IRが開閉作動するようにしている。このインターラ
プタータイマー2−IRは、例えばその接点2−IRが
2秒間閉じ、その後2秒間開く動作を繰り返すごとく設
定している。つまり、冷凍運転開始により前記接点S2
が閉じ、かつ、外気温度が設定温度より低く前記サーモ
スタットスイッチ71の接点23FSX−2が閉じてい
るときに、前記インターラプタータイマー2−IRが励
磁されると、前記接点2−IRの間歇的な閉動作によ
り、前記流量制御弁81の第1コイル81aが間歇的に
励磁して前記制御弁81が徐々に開くのである。尚、前
記インターラプタータイマー2−IRの開閉動作時間は
前記流量制御弁81の緩開動作時間の設定条件により任
意に設定することができるのであり、例えば、全開する
までの時間を遅くする場合には、前記接点2−IRが閉
じている時間を短くし、開いている時間を長く設定した
りして、弁の緩開動作時間を自由に設定できるのであ
る。
【0023】従って、外気温度が設定温度5℃より低い
ときには、前記スイッチ(23FS)71が開いて、前
記接点23FSX−1を開き、接点23FSX−2及び
接点23FSX−3を閉じるから、冷凍運転の停止中は
勿論、冷凍運転を開始しても、前記制御弁81は全閉す
ることになる。この冷凍運転の開始後、ポンプダウン運
転が終了し、前記接点Xが閉じると、前記インターラプ
タータイマー2−IRが励磁され、前記緩開動作回路9
3に設けた接点2−IRを開閉作動させるのであり、こ
の接点2−IRの開閉作動により前記流量制御弁81が
徐々に開かれるのである。
【0024】次に、作用について説明すると、冷凍運転
開始時、前記圧縮機1の吐出圧力が外気温度の低下や負
荷の減少などにより差圧給油に必要な圧力より低くなる
ような場合、前記サーモスタットスイッチ71の設定温
度を前記差圧給油に必要な圧力に基づいて設定しておく
ことにより、冷凍装置の運転を停止しているときに設定
温度より低くなったとき、つまり、前記凝縮器4におけ
る空気出口側の外気温度が設定温度より低くなったとき
には、前記サーモスタットスイッチ71は作動せず、前
記流量制御回路9の閉動作回路91により前記流量制御
弁81が閉じる。
【0025】また、前記サーモスタットスイッチ71の
設定温度より低い状態で運転を開始する場合でも、ポン
プダウン運転が終了するまでは、前記制御弁81は閉じ
たままとなり、ポンプダウン運転が終了し冷凍運転が開
始されるときには、前記インターラプタータイマー2−
IRにより全閉状態の前記流量制御弁81を徐々に開く
ことになる。つまり、運転開始後の所定の時間帯だけ前
記流量制御弁81を閉じ、その後閉状態から開状態へと
ゆっくりと開動作させ、前記流量制御弁81が直ちに全
開と成るのを防止しているので、冷凍運転開始後、前記
油分離器2内の圧力を差圧給油に必要な圧力以上に直ぐ
に立ち上げることができるのであり、しかも、運転中は
常に前記流量制御弁81を開いておくだけでよく、従っ
て、従来のように圧縮機の吐出圧力を検出して、この検
出結果により、電動流量制御弁の開度を常時調節するよ
うな複雑な流量制御を行わなくとも、所定の高圧圧力
(設定温度)で開閉する前記開閉器7と、この開閉器7
の動作で開閉する前記電動流量制御弁81とを設け、運
転開始時において高圧圧力が設定圧力より低いときにみ
前記電動流量制御弁81を徐々に開くようにするだけの
簡単な流量制御で、運転開始後の油分離器2内の圧力を
差圧給油が行える圧力に制御できるので、簡単な構成
で、コスト高になることなく前記圧縮機1の差圧給油に
よる油不足を解消して、前記圧縮機1の焼き付けを防止
することができるのである。また、冷凍装置の運転停止
中に前記流量制御弁81を全閉状態とし、この全閉状態
から運転を開始しても、運転開始後に前記流量制御弁8
1を徐々に開くようにしているので、適度に高圧ガスを
前記凝縮器4側に流すことができ、運転開始後の前記油
分離器2の過圧も防止できるのである。
【0026】また、前記流量制御機構8を電動流量制御
弁81から構成し、前記流量制御回路9を、前記閉動作
回路91と、前記開動作回路92と、前記緩開動作回路
93とから構成して、該緩開動作回路93に、冷凍運転
開始後動作するインターラプタータイマー2−IRを備
えたから、該インターラプタータイマー2−IRにより
前記電動流量制御弁81の運転開始後における緩開動作
を簡単に制御できるのである。
【0027】尚、前記実施例では、高圧圧力を検出する
開閉器7としてサーモスタットスイッチ71を用い、前
記凝縮器4の近傍に配設して外気温度を基に高圧圧力を
検出するようにしたが、図3及び図4に示す第2実施例
のように、前記吐出ガス管31に所定の圧力でスイッチ
が開閉する圧力開閉スイッチ(63PSX)72を設け
て、該圧力開閉スイッチ72が設定圧力以上のときに閉
じ、この閉動作により、前記流量制御弁81を全開する
一方、設定圧力より低いときに開いて、運転停止時には
前記流量制御弁81を全閉状態となし、運転開始により
前記流量制御弁81を徐々に開くようにしてもよい。こ
のとき、図4に示す流量制御回路9は、図2のサーモス
タットスイッチ71を圧力開閉スイッチ(63PSX)
72に置き換えただけで、制御は同様に行うのである。
【0028】また、前記各実施例は、流量制御機構8と
して電動モータで開閉する電動流量制御弁81を用いた
が、図5に示す第3実施例のように、前記油分離器2の
出口側に複数の流量制御通路82,83,84を設けて
前記高圧ガス管32に連結し、前記各通路82,83,
84に電磁弁85,86,87を設けて、高圧圧力が設
定圧力より低いときに停止しているときは、全ての前記
電磁弁85,86,87を閉じ、運転を開始するときに
前記各電磁弁85,86,87を一つずつ順次開けてい
くようになし、前記高圧ガス管32に流入する冷媒の量
を徐々に増やすようにしてもよい。
【0029】斯くするときには、第1,第2実施例に示
した電動流量制御弁よりも安価な電磁弁を使用すること
ができるので、低コストにできるのである。
【0030】図6は第4実施例を示し、電動流量制御弁
81の出口側の高圧ガス管32と吸入ガス管33との間
に、これら電動流量制御弁81の出口側圧力と低圧圧力
との間の差圧で作動し、その差圧が給油に必要な最低差
圧以下のとき閉じる圧力開閉スイッチ63PSから成る
差圧検出器13を設けると共に、制御器10に、冷凍運
転の開始から一定時間経過後、前記差圧検出器13の検
出差圧が所定値以下のとき、徐々に開きつつある前記電
動流量制御弁81の現状開度を保持させ、前記検出差圧
が所定値を越えるとき、その開度保持を解除する開度保
持回路14を設けたものである。
【0031】開度保持回路14は、具体的には、図7に
示すように、起動後一定時間経過後に閉じるタイマー接
点Yと、差圧検出器13を構成する圧力開閉スイッチ6
3PSと、リレーPSXとを直列に接続すると共に、前
記リレーPSXのブレーク接点PSX−bをインターラ
プタータイマー2−IRの励磁線路に直列に接続して構
成するのである。
【0032】こうして、外気温度や負荷条件によって、
電動流量制御弁81を開いていく速度が最適値に対し速
過ぎ、起動から一定時間経過後に圧力開閉スイッチ63
PSが閉じている場合には、リレーPSXのブレーク接
点PSX−bによりインターラプタータイマー2−IR
の励磁線路を開き、緩開動作回路93を開くことによ
り、全開に向けて開きつつある電動流量制御弁81の現
状開度を一時的に保持するのである。そして、この開度
保持により、差圧給油に必要な高圧圧力を所定値以上に
確保することができるのであって、この高圧圧力の高ま
りによって、圧力開閉スイッチ63PSが開くと、イン
ターラプタータイマー2−IRによる緩開制御が続行さ
れるのである。一方、電動流量制御弁81を開けていく
速度が最適値に対し速過ぎることがなく、起動から一定
時間経過後に圧力開閉スイッチ63PSが開いている場
合には、電動流量制御弁81の開度を途中で保持するこ
とはなく、インターラプタータイマー2−IRによる緩
開制御が継続して行われるのであり、高圧圧力が異常に
高くなる弊害も防止できるのである。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明の冷凍装置におけ
る差圧給油装置は、所定の高圧圧力で動作する開閉器7
と、前記油分離器2の出口側で前記凝縮器4への冷媒流
量を制御する流量制御機構8と、冷凍運転の開始時、高
圧圧力が予め設定する設定圧力より低いとき前記流量制
御機構8を閉じ、冷凍運転開始後、前記流量制御機構8
を徐々に開く流量制御回路9とを備えたから、冷凍運転
開始時、前記圧縮機1の吐出側圧力が外気温度の低下や
負荷の減少などにより差圧給油に必要な圧力より低くな
るような場合でも、前記開閉器7が動作する所定の高圧
圧力を差圧給油に必要な圧力に基づいて予め設定してお
き、冷凍運転停止状態から運転開始する際に、高圧圧力
が前記開閉器7の設定圧力より低くなっていたときに
は、該開閉器7の開閉動作により前記流量制御機構8を
閉じておき、運転開始後、例えば低容量運転やポンプダ
ウン運転などが終了した後の冷凍運転開始時に前記流量
制御機構8を徐々に開くようにしたから、冷凍運転開始
時、高圧圧力が低い場合でも前記油分離器2内の圧力を
差圧給油に必要な圧力以上に直ぐに立ち上げることがで
き、差圧給油が可能となるのであり、しかも、運転中は
常に前記流量制御機構8を開いておくだけであるから、
つまり、その開度制御をしないから、従来のように圧縮
機の吐出圧力を検出して、この検出結果により、電動流
量制御弁の開度を常時調節するような複雑な流量制御を
行わなくとも、所定の高圧圧力で開閉する前記開閉器7
と、この開閉器7の動作で開閉する前記流量制御機構8
とを設け、運転開始時に高圧圧力が低いときのみ前記流
量制御機構8を閉じ、冷凍運転の開始後徐々に開くよう
にするだけの簡単な制御で、運転開始後の差圧給油を可
能にできるので、簡単な構成で、かつ、コスト高になる
ことなく、前記圧縮機1の差圧給油不良による油不足を
解消できる。また、冷凍運転を開始する際に前記流量制
御弁81を全閉状態としていても、運転開始後に前記流
量制御弁81を徐々に開くようにしているので、適度に
高圧ガスを前記凝縮器4側に流すことができ、運転開始
後の前記油分離器2の過圧も防止できるのである。
【0034】また、前記流量制御機構8を電動流量制御
弁81から構成すると共に、前記流量制御回路9は、冷
凍運転の停止時で高圧圧力が予め設定する設定圧力より
低いとき前記電動流量制御弁81を閉じる閉動作回路9
1と、高圧圧力が予め設定する設定圧力以上のとき前記
電動流量制御弁81を開く開動作回路92と、冷凍運転
開始時に高圧圧力が設定圧力より低いとき、冷凍運転開
始後に前記電動流量制御弁81を徐々に開く緩開動作回
路93とを備え、この緩開動作回路93に、冷凍運転開
始後動作するインターラプタータイマー2−IRを備え
るようにしたときには、簡単な制御回路で前記電動流量
制御弁81の運転開始後における緩開動作を制御できる
のである。
【0035】更に、流量制御機構8の出口側圧力と低圧
圧力との間の差圧を検出する差圧検出器13と、冷凍運
転の開始から一定時間経過後、前記差圧検出器13の検
出差圧が所定値以下のとき、徐々に開きつつある前記流
量制御機構8の現状開度を保持させ、前記検出差圧が所
定値を越えるとき、その開度保持を解除する開度保持回
路14とを設けたときには、流量制御回路9による一律
的な流量制御機構8の開速度制御を補い、外気温度等の
変動要因に良好に対処することができて、差圧給油に必
要な差圧を一層適切に確保することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷凍装置における差圧給油装置の第1
実施例の冷凍サイクルの冷媒配管系統図。
【図2】第1実施例の流量制御回路を示した電気回路
図。
【図3】本発明の冷凍装置における差圧給油装置の第2
実施例の冷凍サイクルの冷媒配管系統図。
【図4】第2実施例の流量制御回路を示した電気回路
図。
【図5】本発明の冷凍装置における差圧給油装置の第3
実施例の冷凍サイクルの冷媒配管系統図。
【図6】本発明の冷凍装置における差圧給油装置の第4
実施例の冷凍サイクルの冷媒配管系統図。
【図7】第4実施例の流量制御回路を示した電気回路
図。
【図8】従来の冷凍装置における差圧給油装置を示した
冷媒配管系統図。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 油分離器 4 凝縮器 6 蒸発器 7 開閉器 8 流量制御機構 81 流量制御弁 9 流量制御回路 91 閉動作回路 92 開動作回路 93 緩開動作回路 13 差圧検出器 14 開度保持回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(1)、油分離器(2)、凝縮器
    (4)及び蒸発器(6)を備え、前記圧縮機(1)に、
    該圧縮機(1)の吸入側と吐出側との高低差圧により油
    分離器(2)で分離した油を給油するようにした差圧給
    油装置において、所定の設定高圧圧力で動作する開閉器
    (7)と、前記油分離器(2)の出口側で前記凝縮器
    (4)への冷媒流量を制御する流量制御機構(8)と、
    冷凍運転の開始時、高圧圧力が予め設定する設定圧力よ
    り低いとき前記流量制御機構(8)を閉鎖し、冷凍運転
    開始後、前記流量制御機構(8)を徐々に開く流量制御
    回路(9)とを備えていることを特徴する冷凍装置にお
    ける差圧給油装置。
  2. 【請求項2】流量制御機構(8)は電動流量制御弁(8
    1)により構成すると共に、流量制御回路(9)は、冷
    凍運転の停止時で、高圧圧力が予め設定する設定圧力よ
    り低いとき前記電動流量制御弁(81)を閉じる閉動作
    回路(91)と、高圧圧力が予め設定する設定圧力以上
    のとき電動流量制御弁(81)を開く開動作回路(9
    2)と、冷凍運転開始時に高圧圧力が設定圧力より低い
    とき、冷凍運転開始後に閉動作している前記電動流量制
    御弁(81)を徐々に開く緩開動作回路(93)とを備
    え、この緩開動作回路(93)は、冷凍運転開始後動作
    するインターラプタータイマー(2−IR)を備えてい
    る請求項1記載の冷凍装置における差圧給油装置。
  3. 【請求項3】流量制御機構(8)の出口側圧力と低圧圧
    力との間の差圧を検出する差圧検出器(13)と、冷凍
    運転の開始から一定時間経過後、前記差圧検出器(1
    3)の検出差圧が所定値以下のとき、徐々に開きつつあ
    る前記流量制御機構(8)の現状開度を保持させ、前記
    検出差圧が所定値を越えるとき、その開度保持を解除す
    る開度保持回路(14)とを設けている請求項1記載の
    冷凍装置における差圧給油装置。
JP6597394A 1993-04-05 1994-04-04 冷凍装置における差圧給油装置 Pending JPH06341389A (ja)

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JP5-78086 1993-04-05
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006258104A (ja) * 2006-06-22 2006-09-28 Kobe Steel Ltd 油冷式圧縮機の再起動方法及びその装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006258104A (ja) * 2006-06-22 2006-09-28 Kobe Steel Ltd 油冷式圧縮機の再起動方法及びその装置

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