JPH06339959A - スクリュー式射出装置の危険警告方法及び装置 - Google Patents
スクリュー式射出装置の危険警告方法及び装置Info
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- JPH06339959A JPH06339959A JP15625993A JP15625993A JPH06339959A JP H06339959 A JPH06339959 A JP H06339959A JP 15625993 A JP15625993 A JP 15625993A JP 15625993 A JP15625993 A JP 15625993A JP H06339959 A JPH06339959 A JP H06339959A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 射出装置の加熱筒が所定以上の高温・高圧の
状態において射出装置の分解作業を開始しないようにす
る。 【構成】 スクリュー式射出装置28の加熱筒ヘッド2
6を貫通して温度センサ30及び圧力センサ32がそれ
ぞれ設けられている。射出装置に隣接して加熱筒危険警
告盤34が設けられている。加熱筒危険警告盤には、温
度計測値表示器36、温度規定値表示器38、圧力計測
値表示器40、圧力規定値表示器42及び危険表示ラン
プ44が設けられている。温度センサ及び圧力センサ
は、信号線31及び33を介して加熱筒危険警告盤の温
度計測値表示器及び圧力計測値表示器にそれぞれ接続さ
れている。温度規定値表示器には、分解作業を開始して
も安全な温度があらかじめ設定されるようになってい
る。同様に圧力規定値表示器には、分解作業を開始して
も安全な圧力があらかじめ設定されるようになってい
る。危険表示ランプは、計測値表示器の表示値が、両方
とも規定値表示器の表示値よりも高い場合に点灯して、
危険を表示するようになっている。
状態において射出装置の分解作業を開始しないようにす
る。 【構成】 スクリュー式射出装置28の加熱筒ヘッド2
6を貫通して温度センサ30及び圧力センサ32がそれ
ぞれ設けられている。射出装置に隣接して加熱筒危険警
告盤34が設けられている。加熱筒危険警告盤には、温
度計測値表示器36、温度規定値表示器38、圧力計測
値表示器40、圧力規定値表示器42及び危険表示ラン
プ44が設けられている。温度センサ及び圧力センサ
は、信号線31及び33を介して加熱筒危険警告盤の温
度計測値表示器及び圧力計測値表示器にそれぞれ接続さ
れている。温度規定値表示器には、分解作業を開始して
も安全な温度があらかじめ設定されるようになってい
る。同様に圧力規定値表示器には、分解作業を開始して
も安全な圧力があらかじめ設定されるようになってい
る。危険表示ランプは、計測値表示器の表示値が、両方
とも規定値表示器の表示値よりも高い場合に点灯して、
危険を表示するようになっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリュー式射出装置
の危険警告方法及び装置に関するものである。
の危険警告方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出装置は、高温の溶融材料に圧力をか
けて金型内に強制的に注入する装置である。従来の射出
装置としては、図4に示されるようなものがある。これ
に示されるインラインスクリュー式射出装置は、加熱筒
10と、これに回転可能かつ軸方向移動可能にはめ合わ
されたスクリュー12と、加熱筒10の後部部分に固定
されたホッパ14と、加熱筒10の先端部分に設けられ
たノズル16と、スクリュー12の先端部側にそれぞれ
設けられたスクリューヘッド18、逆流防止リング20
及び押し金22と、加熱筒10の外周部に設けられた複
数のヒータ24と、を有している。なお、大径のスクリ
ュー12を用いる場合には、加熱筒10及びノズル16
間に複数の加熱筒ヘッド26を設けることもある。可塑
化工程において、ヒータ24に通電するとともに、スク
リュー12が図示してないスクリュー駆動装置の回転駆
動部によって回転駆動されることにより、ホッパ14内
の成形材料は、加熱筒10の材料供給口10aを通り、
スクリュー12のらせん溝12aに沿ってノズル16側
に移送され、加熱及びせん断作用により溶融・混練さ
れ、スクリューヘッド18の前側の溶融材料貯留部に順
次貯留される(貯留部の溶融材料圧力によりスクリュー
12は後退させられる)。所定量の溶融材料が貯留され
ると、スクリュー12の回転が停止され、可塑化工程が
終了する。次に射出工程が行われる。すなわち、図示し
てないスクリュー駆動装置の軸方向駆動部によってスク
リュー12が前進駆動されることにより、貯留された溶
融材料がノズル16を通り、金型90のキャビティC内
に射出される。このとき逆流防止リング20は、押し金
22の前端部に押し付けられることにより、貯留中の溶
融材料がホッパ14側に逆流するのを防止している。所
定の保圧・冷却工程に続いて型開が行われている間に次
の可塑化工程が開始される。金型90から成形品が取り
出され、再び型閉が行われて射出成形の1サイクルが終
了する。このようなサイクルが繰り返されて射出成形品
が繰り返し成形される。成形作業中にノズル16の穴が
詰まって射出量が減少したり、射出不能となったりした
場合や、成形品の色調が変化(色焼け)したり、異物が
混入したりした場合には、ノズル16、加熱筒ヘッド2
6などを取り外して清掃する必要がある。この場合、加
熱筒10内の溶融材料が冷却・固化してしまうと分解、
清掃作業が困難になるので、溶融材料の温度が高いうち
に分解作業を開始するようにしている。
けて金型内に強制的に注入する装置である。従来の射出
装置としては、図4に示されるようなものがある。これ
に示されるインラインスクリュー式射出装置は、加熱筒
10と、これに回転可能かつ軸方向移動可能にはめ合わ
されたスクリュー12と、加熱筒10の後部部分に固定
されたホッパ14と、加熱筒10の先端部分に設けられ
たノズル16と、スクリュー12の先端部側にそれぞれ
設けられたスクリューヘッド18、逆流防止リング20
及び押し金22と、加熱筒10の外周部に設けられた複
数のヒータ24と、を有している。なお、大径のスクリ
ュー12を用いる場合には、加熱筒10及びノズル16
間に複数の加熱筒ヘッド26を設けることもある。可塑
化工程において、ヒータ24に通電するとともに、スク
リュー12が図示してないスクリュー駆動装置の回転駆
動部によって回転駆動されることにより、ホッパ14内
の成形材料は、加熱筒10の材料供給口10aを通り、
スクリュー12のらせん溝12aに沿ってノズル16側
に移送され、加熱及びせん断作用により溶融・混練さ
れ、スクリューヘッド18の前側の溶融材料貯留部に順
次貯留される(貯留部の溶融材料圧力によりスクリュー
12は後退させられる)。所定量の溶融材料が貯留され
ると、スクリュー12の回転が停止され、可塑化工程が
終了する。次に射出工程が行われる。すなわち、図示し
てないスクリュー駆動装置の軸方向駆動部によってスク
リュー12が前進駆動されることにより、貯留された溶
融材料がノズル16を通り、金型90のキャビティC内
に射出される。このとき逆流防止リング20は、押し金
22の前端部に押し付けられることにより、貯留中の溶
融材料がホッパ14側に逆流するのを防止している。所
定の保圧・冷却工程に続いて型開が行われている間に次
の可塑化工程が開始される。金型90から成形品が取り
出され、再び型閉が行われて射出成形の1サイクルが終
了する。このようなサイクルが繰り返されて射出成形品
が繰り返し成形される。成形作業中にノズル16の穴が
詰まって射出量が減少したり、射出不能となったりした
場合や、成形品の色調が変化(色焼け)したり、異物が
混入したりした場合には、ノズル16、加熱筒ヘッド2
6などを取り外して清掃する必要がある。この場合、加
熱筒10内の溶融材料が冷却・固化してしまうと分解、
清掃作業が困難になるので、溶融材料の温度が高いうち
に分解作業を開始するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のスクリュー式射出装置には、上記のような
部品の分解作業が危険な場合があるという問題点があ
る。すなわち、ノズル16の穴詰まりの場合には、加熱
筒10内の溶融材料が加圧されたままになっていること
が多く、部品の分解に伴って内部圧力が解放されるの
で、高温の溶融材料が噴出したり、分解作業中の部品を
吹き飛ばしたりして作業者や機械装置に損傷を与える危
険がある。本発明はこのような課題を解決することを目
的としている。
ような従来のスクリュー式射出装置には、上記のような
部品の分解作業が危険な場合があるという問題点があ
る。すなわち、ノズル16の穴詰まりの場合には、加熱
筒10内の溶融材料が加圧されたままになっていること
が多く、部品の分解に伴って内部圧力が解放されるの
で、高温の溶融材料が噴出したり、分解作業中の部品を
吹き飛ばしたりして作業者や機械装置に損傷を与える危
険がある。本発明はこのような課題を解決することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、加熱筒内先端
部の圧力とこの部分の温度とを測定し、両測定値があら
かじめ設定した圧力及び温度の設定値よりそれぞれ大き
い間は、取り外し作業を開始しないように危険信号を出
力することにより上記課題を解決する。すなわち本発明
のスクリュー式射出装置の危険警告方法は、あらかじめ
射出装置の分解作業を開始しても危険でないと想定され
る射出装置の溶融材料貯留部の温度及び圧力の設定値を
それぞれ設定しておき、溶融材料貯留部の実際の温度及
び圧力を計測し、両計測値がともに対応する設定値より
も大きい場合には、分解作業が危険であることを知らせ
る光、音などの危険信号を出力するようにしている。な
お、上記危険信号が出力されているにもかかわらず、分
解作業を開始した場合には、分解作業を中止すべきであ
ることを警告するために上記危険信号とは異なる種類の
音、光などの危険信号を出力するようにするとよい。ま
た上記方法を実施するための装置は、加熱筒(10)
と、これに回転可能かつ軸方向移動可能にはめ合わされ
たスクリュー(12)と、加熱筒10の先端部分に設け
られたノズル(16)と、加熱筒(10)の外周部に設
けられた複数のヒータ(24)と、を有するものを対象
にしており、加熱筒(10)の先端側の温度及び圧力を
計測する温度センサ(30)及び圧力センサ(32)
と、加熱筒危険警告盤(34)と、加熱筒危険警告盤
(34)にそれぞれ設けられた温度計測値表示器(3
6)、温度規定値表示器(38)、圧力計測値表示器
(40)、圧力規定値表示器(42)、及び第1危険信
号発生装置(44)と、を有しており、温度センサ(3
0)及び圧力センサ(32)は、信号線(31及び3
3)を介して加熱筒危険警告盤(34)の温度計測値表
示器(36)及び圧力計測値表示器(40)にそれぞれ
接続されており、温度規定値表示器(38)には、射出
装置(28)の分解作業を開始しても安全な温度があら
かじめ設定可能であるとともに、圧力規定値表示器(4
2)には、分解作業を開始しても安全な圧力があらかじ
め設定可能であり、第1危険信号発生装置(44)は、
両計測値がともに対応する設定値よりも高い場合には
光、音などの第1危険信号を出力するように構成されて
いる。なお、ノズル(16)などの分解に伴う位置変位
を検知して、所定以上の位置変位が生じた場合に変位信
号を出力する位置センサ(54・56・58・60)
と、第2危険信号発生装置(62)と、作業中止指令信
号発生装置(64)と、が設けられており、第2危険信
号発生装置(62)は、位置センサ(54・56・58
・60)に接続されており、これから変位信号が出力さ
れた場合に光、音などの第2危険信号を出力するように
構成されており、作業中止指令信号発生装置(64)
は、上記第1危険信号発生装置(44)及び第2危険信
号発生装置(62)の両方から危険信号が出力された場
合にのみ音、光などの作業中止指令信号が出力されるよ
うに構成されている。あるいは射出装置の外周側に設け
られたカバー(70及び72)と、カバー(70及び7
2)の分解に伴う位置変位を検知して、所定以上の位置
変位が生じた場合に変位信号を出力する位置センサ(7
4・76)と、第3危険信号発生装置(82)と、作業
中止指令信号発生装置(84)と、が設けられており、
第3危険信号発生装置(82)は、位置センサ(74・
76)に接続されており、これから変位信号が出力され
た場合に光、音などの第3危険信号を出力するように構
成されており、作業中止指令信号発生装置(84)は、
上記第1危険信号発生装置(44)及び第3危険信号発
生装置(82)の両方から危険信号が出力された場合に
のみ音、光などの作業中止指令信号が出力されるように
構成されている。なお、かっこ内の符号は実施例の対応
する部材を示す。
部の圧力とこの部分の温度とを測定し、両測定値があら
かじめ設定した圧力及び温度の設定値よりそれぞれ大き
い間は、取り外し作業を開始しないように危険信号を出
力することにより上記課題を解決する。すなわち本発明
のスクリュー式射出装置の危険警告方法は、あらかじめ
射出装置の分解作業を開始しても危険でないと想定され
る射出装置の溶融材料貯留部の温度及び圧力の設定値を
それぞれ設定しておき、溶融材料貯留部の実際の温度及
び圧力を計測し、両計測値がともに対応する設定値より
も大きい場合には、分解作業が危険であることを知らせ
る光、音などの危険信号を出力するようにしている。な
お、上記危険信号が出力されているにもかかわらず、分
解作業を開始した場合には、分解作業を中止すべきであ
ることを警告するために上記危険信号とは異なる種類の
音、光などの危険信号を出力するようにするとよい。ま
た上記方法を実施するための装置は、加熱筒(10)
と、これに回転可能かつ軸方向移動可能にはめ合わされ
たスクリュー(12)と、加熱筒10の先端部分に設け
られたノズル(16)と、加熱筒(10)の外周部に設
けられた複数のヒータ(24)と、を有するものを対象
にしており、加熱筒(10)の先端側の温度及び圧力を
計測する温度センサ(30)及び圧力センサ(32)
と、加熱筒危険警告盤(34)と、加熱筒危険警告盤
(34)にそれぞれ設けられた温度計測値表示器(3
6)、温度規定値表示器(38)、圧力計測値表示器
(40)、圧力規定値表示器(42)、及び第1危険信
号発生装置(44)と、を有しており、温度センサ(3
0)及び圧力センサ(32)は、信号線(31及び3
3)を介して加熱筒危険警告盤(34)の温度計測値表
示器(36)及び圧力計測値表示器(40)にそれぞれ
接続されており、温度規定値表示器(38)には、射出
装置(28)の分解作業を開始しても安全な温度があら
かじめ設定可能であるとともに、圧力規定値表示器(4
2)には、分解作業を開始しても安全な圧力があらかじ
め設定可能であり、第1危険信号発生装置(44)は、
両計測値がともに対応する設定値よりも高い場合には
光、音などの第1危険信号を出力するように構成されて
いる。なお、ノズル(16)などの分解に伴う位置変位
を検知して、所定以上の位置変位が生じた場合に変位信
号を出力する位置センサ(54・56・58・60)
と、第2危険信号発生装置(62)と、作業中止指令信
号発生装置(64)と、が設けられており、第2危険信
号発生装置(62)は、位置センサ(54・56・58
・60)に接続されており、これから変位信号が出力さ
れた場合に光、音などの第2危険信号を出力するように
構成されており、作業中止指令信号発生装置(64)
は、上記第1危険信号発生装置(44)及び第2危険信
号発生装置(62)の両方から危険信号が出力された場
合にのみ音、光などの作業中止指令信号が出力されるよ
うに構成されている。あるいは射出装置の外周側に設け
られたカバー(70及び72)と、カバー(70及び7
2)の分解に伴う位置変位を検知して、所定以上の位置
変位が生じた場合に変位信号を出力する位置センサ(7
4・76)と、第3危険信号発生装置(82)と、作業
中止指令信号発生装置(84)と、が設けられており、
第3危険信号発生装置(82)は、位置センサ(74・
76)に接続されており、これから変位信号が出力され
た場合に光、音などの第3危険信号を出力するように構
成されており、作業中止指令信号発生装置(84)は、
上記第1危険信号発生装置(44)及び第3危険信号発
生装置(82)の両方から危険信号が出力された場合に
のみ音、光などの作業中止指令信号が出力されるように
構成されている。なお、かっこ内の符号は実施例の対応
する部材を示す。
【0005】
【作用】あらかじめ温度規定値表示器には、分解作業を
開始しても安全な温度を設定しておく。同様に圧力規定
値表示器には、分解作業を開始しても安全な圧力を設定
しておく。射出成形作業中、加熱筒内の成形材料は、高
温、高圧の状態とされている。射出成形作業中に射出装
置のノズルの目詰まり、成形材料の色焼け、異物の混入
などが生じた場合には、分解、清掃作業が必要になる。
加熱筒内の溶融材料の温度及び圧力の計測値は加熱筒危
険警告盤にそれぞれ表示されており、また対応する設定
値もそれぞれ表示されている。各計測値は、対応する設
定値と比較され、両方の計測値がそれぞれ対応する設定
値よりも高い場合には危険信号発生装置から危険信号が
出力される。したがって危険信号が出力されている間
は、危険状態であると作業者が認識することができ、分
解、清掃作業を開始しないで待機していることになる。
危険信号が出力されなくなってから分解、清掃作業が開
始される。これにより高温・高圧の溶融材料が吹き出し
て作業者が火傷やけがをしたり、装置が損傷したりする
危険を防止することができる。
開始しても安全な温度を設定しておく。同様に圧力規定
値表示器には、分解作業を開始しても安全な圧力を設定
しておく。射出成形作業中、加熱筒内の成形材料は、高
温、高圧の状態とされている。射出成形作業中に射出装
置のノズルの目詰まり、成形材料の色焼け、異物の混入
などが生じた場合には、分解、清掃作業が必要になる。
加熱筒内の溶融材料の温度及び圧力の計測値は加熱筒危
険警告盤にそれぞれ表示されており、また対応する設定
値もそれぞれ表示されている。各計測値は、対応する設
定値と比較され、両方の計測値がそれぞれ対応する設定
値よりも高い場合には危険信号発生装置から危険信号が
出力される。したがって危険信号が出力されている間
は、危険状態であると作業者が認識することができ、分
解、清掃作業を開始しないで待機していることになる。
危険信号が出力されなくなってから分解、清掃作業が開
始される。これにより高温・高圧の溶融材料が吹き出し
て作業者が火傷やけがをしたり、装置が損傷したりする
危険を防止することができる。
【0006】
(第1実施例)図1に本発明の第1実施例を示す。イン
ラインスクリュー式射出装置28は、加熱筒10、これ
に回転可能かつ軸方向移動可能にはめ合わされたスクリ
ュー12、加熱筒10の図示を省略した後部部分に固定
されたホッパ(図示してないが図4に示すものと同じも
のである)、加熱筒10の先端部分に設けられたノズル
16、スクリュー12の先端部側にそれぞれ設けられた
スクリューヘッド18、逆流防止リング20、押し金2
2、加熱筒10の外周部に設けられた複数のヒータ2
4、及び加熱筒10とノズル16との間に配置された加
熱筒ヘッド26などを有している。スクリュー12はこ
れに連結された図示してないスクリュー駆動装置によっ
て回転させられ、また軸方向に駆動される。加熱筒ヘッ
ド26を貫通して温度センサ30及び圧力センサ32が
それぞれ設けられている。インラインスクリュー式射出
装置28に隣接して加熱筒危険警告盤34が設けられて
いる。加熱筒危険警告盤34には、温度計測値表示器3
6、温度規定値表示器38、圧力計測値表示器40、圧
力規定値表示器42、及び危険表示ランプ(第1危険信
号発生装置)44が設けられている。温度センサ30及
び圧力センサ32は、信号線31及び33を介して加熱
筒危険警告盤34の温度計測値表示器36及び圧力計測
値表示器40にそれぞれ接続されている。温度規定値表
示器38には、射出装置28の分解作業を開始しても安
全な温度があらかじめ設定されるようになっている。同
様に圧力規定値表示器42には、分解作業を開始しても
安全な圧力があらかじめ設定されるようになっている。
危険表示ランプ44は、温度計測値表示器36の表示値
が、温度規定値表示器38の表示値よりも高いととも
に、圧力計測値表示器40の表示値が圧力規定値表示器
42の表示値よりも高い場合にのみ点灯(危険信号を出
力)するようになっている。温度センサ30、圧力セン
サ32、信号線31、33、各表示器36、38、4
0、42、及び危険表示ランプ44によって危険警告装
置が構成されている。
ラインスクリュー式射出装置28は、加熱筒10、これ
に回転可能かつ軸方向移動可能にはめ合わされたスクリ
ュー12、加熱筒10の図示を省略した後部部分に固定
されたホッパ(図示してないが図4に示すものと同じも
のである)、加熱筒10の先端部分に設けられたノズル
16、スクリュー12の先端部側にそれぞれ設けられた
スクリューヘッド18、逆流防止リング20、押し金2
2、加熱筒10の外周部に設けられた複数のヒータ2
4、及び加熱筒10とノズル16との間に配置された加
熱筒ヘッド26などを有している。スクリュー12はこ
れに連結された図示してないスクリュー駆動装置によっ
て回転させられ、また軸方向に駆動される。加熱筒ヘッ
ド26を貫通して温度センサ30及び圧力センサ32が
それぞれ設けられている。インラインスクリュー式射出
装置28に隣接して加熱筒危険警告盤34が設けられて
いる。加熱筒危険警告盤34には、温度計測値表示器3
6、温度規定値表示器38、圧力計測値表示器40、圧
力規定値表示器42、及び危険表示ランプ(第1危険信
号発生装置)44が設けられている。温度センサ30及
び圧力センサ32は、信号線31及び33を介して加熱
筒危険警告盤34の温度計測値表示器36及び圧力計測
値表示器40にそれぞれ接続されている。温度規定値表
示器38には、射出装置28の分解作業を開始しても安
全な温度があらかじめ設定されるようになっている。同
様に圧力規定値表示器42には、分解作業を開始しても
安全な圧力があらかじめ設定されるようになっている。
危険表示ランプ44は、温度計測値表示器36の表示値
が、温度規定値表示器38の表示値よりも高いととも
に、圧力計測値表示器40の表示値が圧力規定値表示器
42の表示値よりも高い場合にのみ点灯(危険信号を出
力)するようになっている。温度センサ30、圧力セン
サ32、信号線31、33、各表示器36、38、4
0、42、及び危険表示ランプ44によって危険警告装
置が構成されている。
【0007】次に、この第1実施例の作用を説明する。
あらかじめ温度規定値表示器38には、分解作業を開始
しても安全な温度(使用される成形材料に応じて、たと
えば100℃〜150℃の中から適宜選択した温度)を
設定しておく。同様にあらかじめ圧力規定値表示器42
には、分解作業を開始しても安全な圧力(たとえば1〜
2kgf/cm2 の圧力)を設定しておく。射出成形作
業時には、インラインスクリュー式射出装置28が駆動
されて可塑化工程が開始される。すなわち、ヒータ24
が通電され、スクリュー12が回転させられる。これに
より加熱筒10内の成形材料が加熱されるとともにかく
はんされることにより溶融・混練される。したがってイ
ンラインスクリュー式射出装置28全体が高温の状態と
なる。所定量の溶融材料が貯留されると、スクリュー1
2の回転が停止させられ、射出工程が開始される。すな
わち、スクリュー12に前進方向の力が加えられること
により、溶融材料が加圧され、ノズル16から図示して
ない金型に射出される。射出成形作業中にノズル16の
目詰まり、成形材料の色焼け、異物の混入などが生じた
場合には、分解、清掃作業が必要になる。本発明装置に
おいては、加熱筒10内の溶融材料の温度及び圧力が温
度センサ30及び圧力センサ32によってそれぞれ計測
されており、これらの計測値が加熱筒危険警告盤34に
それぞれ表示されており、また対応する設定値もそれぞ
れ表示されている。各計測値は、対応する設定値と比較
され、両方の計測値がそれぞれ対応する設定値よりも高
い場合には危険表示ランプ44が点灯する。したがって
危険表示ランプ44が点灯している間は、危険状態であ
ると作業者が認識することができ、分解、清掃作業を開
始しないで待機していることになる。危険表示ランプ4
4が消灯してから分解、清掃作業が開始される。これに
より高温・高圧の溶融材料が吹き出して作業者が火傷や
けがをしたり、装置を損傷したりする危険を防止するこ
とができる。
あらかじめ温度規定値表示器38には、分解作業を開始
しても安全な温度(使用される成形材料に応じて、たと
えば100℃〜150℃の中から適宜選択した温度)を
設定しておく。同様にあらかじめ圧力規定値表示器42
には、分解作業を開始しても安全な圧力(たとえば1〜
2kgf/cm2 の圧力)を設定しておく。射出成形作
業時には、インラインスクリュー式射出装置28が駆動
されて可塑化工程が開始される。すなわち、ヒータ24
が通電され、スクリュー12が回転させられる。これに
より加熱筒10内の成形材料が加熱されるとともにかく
はんされることにより溶融・混練される。したがってイ
ンラインスクリュー式射出装置28全体が高温の状態と
なる。所定量の溶融材料が貯留されると、スクリュー1
2の回転が停止させられ、射出工程が開始される。すな
わち、スクリュー12に前進方向の力が加えられること
により、溶融材料が加圧され、ノズル16から図示して
ない金型に射出される。射出成形作業中にノズル16の
目詰まり、成形材料の色焼け、異物の混入などが生じた
場合には、分解、清掃作業が必要になる。本発明装置に
おいては、加熱筒10内の溶融材料の温度及び圧力が温
度センサ30及び圧力センサ32によってそれぞれ計測
されており、これらの計測値が加熱筒危険警告盤34に
それぞれ表示されており、また対応する設定値もそれぞ
れ表示されている。各計測値は、対応する設定値と比較
され、両方の計測値がそれぞれ対応する設定値よりも高
い場合には危険表示ランプ44が点灯する。したがって
危険表示ランプ44が点灯している間は、危険状態であ
ると作業者が認識することができ、分解、清掃作業を開
始しないで待機していることになる。危険表示ランプ4
4が消灯してから分解、清掃作業が開始される。これに
より高温・高圧の溶融材料が吹き出して作業者が火傷や
けがをしたり、装置を損傷したりする危険を防止するこ
とができる。
【0008】(第2実施例)図2に本発明の第2実施例
を示す。図2(a)は射出装置の外観を示す平面図、同
図(b)は、同図(a)の矢印b方向から見た図であ
る。この第2実施例の第1実施例と異なるところは、取
付ボルト50(加熱筒ヘッド26を加熱筒10に固定す
るための締結部材)の頭部を覆うカバー52が設けられ
ていること、ノズル16、加熱筒ヘッド26、カバー5
2、及び加熱筒10に電気接点54、56、58、及び
60がそれぞれ設けられていること、及び加熱筒危険警
告盤34aに分解表示ランプ(第2危険信号発生装置)
62と警報ブザー(作業中止指令信号発生装置)64と
が設けられていることである。電気接点54、56、5
8、及び60は、順次接触して電気的に直列回路を形成
するように配置されており、これらの両端側の電気接点
54及び60は信号線55及び61を介して加熱筒危険
警告盤34aの分解表示ランプ62に接続されている。
分解表示ランプ62は、直列回路が閉じている間は点灯
せず、直列回路が開いたとき(遮断されたとき)点灯す
るように構成されている。警報ブザー64は、危険表示
ランプ44及び分解表示ランプ62が両方とも点灯状態
となったときに警報が鳴るようになっている。
を示す。図2(a)は射出装置の外観を示す平面図、同
図(b)は、同図(a)の矢印b方向から見た図であ
る。この第2実施例の第1実施例と異なるところは、取
付ボルト50(加熱筒ヘッド26を加熱筒10に固定す
るための締結部材)の頭部を覆うカバー52が設けられ
ていること、ノズル16、加熱筒ヘッド26、カバー5
2、及び加熱筒10に電気接点54、56、58、及び
60がそれぞれ設けられていること、及び加熱筒危険警
告盤34aに分解表示ランプ(第2危険信号発生装置)
62と警報ブザー(作業中止指令信号発生装置)64と
が設けられていることである。電気接点54、56、5
8、及び60は、順次接触して電気的に直列回路を形成
するように配置されており、これらの両端側の電気接点
54及び60は信号線55及び61を介して加熱筒危険
警告盤34aの分解表示ランプ62に接続されている。
分解表示ランプ62は、直列回路が閉じている間は点灯
せず、直列回路が開いたとき(遮断されたとき)点灯す
るように構成されている。警報ブザー64は、危険表示
ランプ44及び分解表示ランプ62が両方とも点灯状態
となったときに警報が鳴るようになっている。
【0009】次に、この第2実施例の作用を説明する。
危険表示ランプ44が点灯しているにもかかわらず、作
業者がうっかり分解作業を開始すると、ノズル16、加
熱筒ヘッド26、カバー52、及び加熱筒10のうち、
隣接するいずれか2つの部材の相対位置が変化し、電気
接点54、56、58、及び60のうちいずれか1つが
開となる。すなわち、直列回路が遮断される。これによ
り分解表示ランプ62が点灯し、危険表示ランプ44が
点灯していることと合わせて警報ブザー64が鳴ること
になり、分解作業の中止を指令することができる。緩め
たボルトを元どおり締め込んで、各部材を正しい組付け
状態に戻せば、すべての電気接点54、56、58、及
び60が閉じて、分解表示ランプ62が消灯し、警報ブ
ザー64が鳴り止むことになる。危険表示ランプ44が
消灯するのを待って分解作業を開始すれば、電気接点5
4、56、58、及び60のうちいずれか1つが開とな
っても警報ブザー64が鳴ることはなく、分解・清掃を
行うことができる。
危険表示ランプ44が点灯しているにもかかわらず、作
業者がうっかり分解作業を開始すると、ノズル16、加
熱筒ヘッド26、カバー52、及び加熱筒10のうち、
隣接するいずれか2つの部材の相対位置が変化し、電気
接点54、56、58、及び60のうちいずれか1つが
開となる。すなわち、直列回路が遮断される。これによ
り分解表示ランプ62が点灯し、危険表示ランプ44が
点灯していることと合わせて警報ブザー64が鳴ること
になり、分解作業の中止を指令することができる。緩め
たボルトを元どおり締め込んで、各部材を正しい組付け
状態に戻せば、すべての電気接点54、56、58、及
び60が閉じて、分解表示ランプ62が消灯し、警報ブ
ザー64が鳴り止むことになる。危険表示ランプ44が
消灯するのを待って分解作業を開始すれば、電気接点5
4、56、58、及び60のうちいずれか1つが開とな
っても警報ブザー64が鳴ることはなく、分解・清掃を
行うことができる。
【0010】(第3実施例)図3に本発明の第3実施例
を示す。図3(a)は、射出装置のカバーを切断して示
す平面図、同図(b)は、同図(a)の矢印b方向から
見た図である。この第3実施例の第1実施例と異なると
ころは、ヒータ24の外周部を覆うヒータカバー70が
設けられていること、ノズル16から加熱筒10先端部
にかけて、これらの外周部を覆うヘッドカバー72が設
けられていること、ヒータカバー70にリミットスイッ
チ74が取り付けられていること、ヘッドカバー72に
(リミットスイッチ74と対向する位置に)カム76が
設けられていること、及び加熱筒危険警告盤34bに分
解表示ランプ(第3危険信号発生装置)82及び警報ブ
ザー(作業中止指令信号発生装置)84が設けられてい
ることである。リミットスイッチ74の信号線78は、
分解表示ランプ82に接続されている。なお、ヘッドカ
バー72は、複数のボルト80をもってヒータカバー7
0に取り付けられている。正常の組立状態においては、
リミットスイッチ74の作動片は、カム76によって押
込み位置に位置させられており、分解表示ランプ82は
点灯しない構成とされている。また、危険表示ランプ4
4及び分解表示ランプ82の両方が点灯した場合にのみ
警報ブザー84が鳴るようになっている。
を示す。図3(a)は、射出装置のカバーを切断して示
す平面図、同図(b)は、同図(a)の矢印b方向から
見た図である。この第3実施例の第1実施例と異なると
ころは、ヒータ24の外周部を覆うヒータカバー70が
設けられていること、ノズル16から加熱筒10先端部
にかけて、これらの外周部を覆うヘッドカバー72が設
けられていること、ヒータカバー70にリミットスイッ
チ74が取り付けられていること、ヘッドカバー72に
(リミットスイッチ74と対向する位置に)カム76が
設けられていること、及び加熱筒危険警告盤34bに分
解表示ランプ(第3危険信号発生装置)82及び警報ブ
ザー(作業中止指令信号発生装置)84が設けられてい
ることである。リミットスイッチ74の信号線78は、
分解表示ランプ82に接続されている。なお、ヘッドカ
バー72は、複数のボルト80をもってヒータカバー7
0に取り付けられている。正常の組立状態においては、
リミットスイッチ74の作動片は、カム76によって押
込み位置に位置させられており、分解表示ランプ82は
点灯しない構成とされている。また、危険表示ランプ4
4及び分解表示ランプ82の両方が点灯した場合にのみ
警報ブザー84が鳴るようになっている。
【0011】次に、この第3実施例の作用を説明する。
危険表示ランプ44が点灯しているにもかかわらず、作
業者がうっかり分解作業を開始すると、ヒータカバー7
0及びヘッドカバー72の相対位置が変化する。これに
よりリミットスイッチ74の作動片が、カム76から外
れて押込み位置から突出位置に移動する。したがって分
解表示ランプ82が点灯し、警報ブザー84が鳴って作
業中止を指令することになる。
危険表示ランプ44が点灯しているにもかかわらず、作
業者がうっかり分解作業を開始すると、ヒータカバー7
0及びヘッドカバー72の相対位置が変化する。これに
よりリミットスイッチ74の作動片が、カム76から外
れて押込み位置から突出位置に移動する。したがって分
解表示ランプ82が点灯し、警報ブザー84が鳴って作
業中止を指令することになる。
【0012】なお、上記各実施例の説明においては、イ
ンラインスクリュー式射出装置に本発明を実施するもの
としたが、別の形式のスクリュー式射出装置(スクリュ
ープリプラ式射出装置)に本発明を実施するようにする
こともできる。また、上記各実施例の説明においては、
温度センサ30及び圧力センサ32を設けるものとした
が、これらのセンサが別の制御の目的ですでに設けられ
ている場合には、追加して設ける必要はなく、既設のセ
ンサを兼用することができる。さらに、上記第1実施例
の説明においては、危険信号発生装置として危険表示ラ
ンプ44を設けるものとしたが、表示ランプの代わりに
警報ブザーを用いるようにすることもできる。なお、上
記第2実施例の説明においては、位置変化を検出する手
段として電気接点54、56、58、及び60を設ける
ものとしたが、位置変化を検出することができれば、他
の電気的手段、光学的手段、磁気的手段を用いることが
できる。また、上記第2実施例の説明においては、電気
接点54、56、58、及び60が電気的に直列回路を
形成するものとしたが、この回路には、安全を考慮して
必要最小限の微弱電流が流され、また、上記接点は他の
機械部品と接触しないように絶縁保護されることはいう
までもない。さらに、上記第3実施例においては、射出
装置を覆うカバーとしてヒータカバー70及びヘッドカ
バー72を設けるものとしたが、一体のカバーとするこ
ともできる。またリミットスイッチ74以外の位置検出
手段、たとえば、ポテンショメータを用いることもでき
る。なお、上記第2及び第3実施例の説明においては、
作業中止指令信号発生装置として警報ブザー64及び8
4をそれぞれ用いるものとしたが、音以外の作業中止指
令信号を出力するようにすることもできる。また、上記
各実施例の説明においては、加熱筒危険警告盤34を射
出装置28に隣接して設けるものとしたが、加熱筒危険
警告盤34を機械の電気制御盤などの便利な場所に設け
るようにしても差し支えない。
ンラインスクリュー式射出装置に本発明を実施するもの
としたが、別の形式のスクリュー式射出装置(スクリュ
ープリプラ式射出装置)に本発明を実施するようにする
こともできる。また、上記各実施例の説明においては、
温度センサ30及び圧力センサ32を設けるものとした
が、これらのセンサが別の制御の目的ですでに設けられ
ている場合には、追加して設ける必要はなく、既設のセ
ンサを兼用することができる。さらに、上記第1実施例
の説明においては、危険信号発生装置として危険表示ラ
ンプ44を設けるものとしたが、表示ランプの代わりに
警報ブザーを用いるようにすることもできる。なお、上
記第2実施例の説明においては、位置変化を検出する手
段として電気接点54、56、58、及び60を設ける
ものとしたが、位置変化を検出することができれば、他
の電気的手段、光学的手段、磁気的手段を用いることが
できる。また、上記第2実施例の説明においては、電気
接点54、56、58、及び60が電気的に直列回路を
形成するものとしたが、この回路には、安全を考慮して
必要最小限の微弱電流が流され、また、上記接点は他の
機械部品と接触しないように絶縁保護されることはいう
までもない。さらに、上記第3実施例においては、射出
装置を覆うカバーとしてヒータカバー70及びヘッドカ
バー72を設けるものとしたが、一体のカバーとするこ
ともできる。またリミットスイッチ74以外の位置検出
手段、たとえば、ポテンショメータを用いることもでき
る。なお、上記第2及び第3実施例の説明においては、
作業中止指令信号発生装置として警報ブザー64及び8
4をそれぞれ用いるものとしたが、音以外の作業中止指
令信号を出力するようにすることもできる。また、上記
各実施例の説明においては、加熱筒危険警告盤34を射
出装置28に隣接して設けるものとしたが、加熱筒危険
警告盤34を機械の電気制御盤などの便利な場所に設け
るようにしても差し支えない。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば加
熱筒内の温度及び圧力の両方が所定以上の値の場合に
は、分解作業が危険であることを作業者に知らせること
ができるので、危険な状態で分解作業をしないようにす
ることができる。また、設定値からの偏差を確認するこ
とができるので、適切なタイミングで分解のための準備
作業を開始することができる。万一危険な状態であるこ
とを見落として分解作業を開始したとしても、分解作業
中止を指令する信号を出力することができるので、直ち
に分解作業を中止させることができる。
熱筒内の温度及び圧力の両方が所定以上の値の場合に
は、分解作業が危険であることを作業者に知らせること
ができるので、危険な状態で分解作業をしないようにす
ることができる。また、設定値からの偏差を確認するこ
とができるので、適切なタイミングで分解のための準備
作業を開始することができる。万一危険な状態であるこ
とを見落として分解作業を開始したとしても、分解作業
中止を指令する信号を出力することができるので、直ち
に分解作業を中止させることができる。
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す図である。
【図4】インラインスクリュー式射出装置を示す図であ
る。
る。
10 加熱筒 12 スクリュー 16 ノズル 24 ヒータ 30 温度センサ 32 圧力センサ 34 加熱筒危険警告盤 36 温度計測値表示器 38 温度規定値表示器 40 圧力計測値表示器 42 圧力規定値表示器 44 危険表示ランプ(第1危険信号発生装置) 54、56、58、60 電気接点 62 分解表示ランプ(第2危険信号発生装置) 64 警報ブザー(作業中止指令信号発生装置) 70 ヒータカバー 72 ヘッドカバー 74 リミットスイッチ 76 カム 82 分解表示ランプ(第3危険信号発生装置) 84 警報ブザー(作業中止指令信号発生装置)
Claims (5)
- 【請求項1】 あらかじめ射出装置の分解作業を開始し
ても危険でないと想定される射出装置の溶融材料貯留部
の温度及び圧力の設定値をそれぞれ設定しておき、溶融
材料貯留部の実際の温度及び圧力を計測し、両計測値が
ともに対応する設定値よりも大きい場合には、分解作業
が危険であることを知らせる光、音などの危険信号を出
力することを特徴とするスクリュー式射出装置の危険警
告方法。 - 【請求項2】 上記危険信号が出力されているにもかか
わらず、分解作業を開始した場合には、分解作業を中止
すべきであることを警告するために上記危険信号とは異
なる種類の音、光などの作業中止指令信号を出力するこ
とを特徴とする請求項1記載のスクリュー式射出装置の
危険警告方法。 - 【請求項3】 加熱筒(10)と、これに回転可能かつ
軸方向移動可能にはめ合わされたスクリュー(12)
と、加熱筒(10)の先端部側に設けられたノズル(1
6)と、加熱筒(10)の外周部に設けられた複数のヒ
ータ(24)と、を有するスクリュー式射出装置におい
て、 加熱筒(10)の先端側の溶融材料貯留部の温度及び圧
力をそれぞれ計測する温度センサ(30)及び圧力セン
サ(32)と、 加熱筒危険警告盤(34)と、 加熱筒危険警告盤(34)にそれぞれ設けられた温度計
測値表示器(36)、温度規定値表示器(38)、圧力
計測値表示器(40)、圧力規定値表示器(42)、及
び第1危険信号発生装置(44)と、を有しており、 温度センサ(30)及び圧力センサ(32)は、信号線
(31及び33)を介して加熱筒危険警告盤(34)の
温度計測値表示器(36)及び圧力計測値表示器(4
0)にそれぞれ接続されており、 温度規定値表示器(38)には、射出装置(28)の分
解作業を開始しても安全な温度があらかじめ設定可能で
あるとともに、圧力規定値表示器(42)には、分解作
業を開始しても安全な圧力があらかじめ設定可能であ
り、 第1危険信号発生装置(44)は、両計測値がともに対
応する設定値よりも高い場合には光、音などの第1危険
信号を出力するように構成されていることを特徴とする
スクリュー式射出装置の危険警告装置。 - 【請求項4】 ノズル(16)などの分解に伴う位置変
位を検知して、所定以上の位置変位が生じた場合に変位
信号を出力する位置センサ(54・56・58・60)
と、 第2危険信号発生装置(62)と、 作業中止指令信号発生装置(64)と、が設けられてお
り、 第2危険信号発生装置(62)は、位置センサ(54・
56・58・60)に接続されており、これから変位信
号が出力された場合に光、音などの第2危険信号を出力
するように構成されており、 作業中止指令信号発生装置(64)は、上記第1危険信
号発生装置(44)及び第2危険信号発生装置(62)
の両方から危険信号が出力された場合にのみ音、光など
の作業中止指令信号が出力されるように構成されている
請求項3記載のスクリュー式射出装置の危険警告装置。 - 【請求項5】 射出装置の外周側に設けられたカバー
(70及び72)と、 カバー(70及び72)の分解に伴う位置変位を検知し
て、所定以上の位置変位が生じた場合に変位信号を出力
する位置センサ(74・76)と、 第3危険信号発生装置(82)と、 作業中止指令信号発生装置(84)と、が設けられてお
り、 第3危険信号発生装置(82)は、位置センサ(74・
76)に接続されており、これから変位信号が出力され
た場合に光、音などの第3危険信号を出力するように構
成されており、 作業中止指令信号発生装置(84)は、上記第1危険信
号発生装置(44)及び第3危険信号発生装置(82)
の両方から危険信号が出力された場合にのみ音、光など
の作業中止指令信号が出力されるように構成されている
請求項3記載のスクリュー式射出装置の危険警告装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15625993A JPH06339959A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | スクリュー式射出装置の危険警告方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15625993A JPH06339959A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | スクリュー式射出装置の危険警告方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06339959A true JPH06339959A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15623893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15625993A Pending JPH06339959A (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | スクリュー式射出装置の危険警告方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06339959A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016196145A (ja) * | 2015-04-06 | 2016-11-24 | ファナック株式会社 | 射出成形機 |
-
1993
- 1993-06-02 JP JP15625993A patent/JPH06339959A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016196145A (ja) * | 2015-04-06 | 2016-11-24 | ファナック株式会社 | 射出成形機 |
US10099415B2 (en) | 2015-04-06 | 2018-10-16 | Fanuc Corporation | Injection molding machine |
DE102016003915B4 (de) * | 2015-04-06 | 2020-06-18 | Fanuc Corporation | Spritzgießmaschine |
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