JPH0633974Y2 - 野球ゲーム盤のゲーム表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、野球ゲーム盤でゲームを行なう際に、出塁し
たランナーがスチールできるかどうかの取り決めを行な
うことができるようにしたゲーム表示装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の野球ゲーム盤では、出塁したランナーをスチール
させるようなゲームができない構成になつていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

したがつて、ランナーにスチールをさせないゲーム展開
では、野球ゲームの面白さが半減する、といつた不具合
を呈していた。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、そのような不具合を解決し、スチールの結果
を表示してゲームを面白く展開できるようにしたもので
あり、そのため、野球ゲームができる盤台の周囲部に設
けた覗窓の下方には、「セーフ」および「アウト」の複
数の文字を外周面に記載したドラムを軸架し、前記覗窓
の近傍に設けたつまみの操作により前記ドラムを回転さ
せるとともに任意に制動して停止させることができるよ
う連動連繋して構成したものである。

〔作用〕

したがつて、ランナーが出塁した際に、つまみを操作す
ると、ドラムが回転するとともに、任意に制動して停止
することになり、そこで、覗窓に「アウト」か「セー
フ」の文字が表示されることになつて、その表示にした
がつて、ゲームを面白く展開させることができることに
なる。

〔実施例〕

次に、図面に示す実施例について説明する。

第２図は野球ゲーム盤の平面図を示し、野球場に模擬し
て盤台（Ａ）上に形成した盤面（１）の上方には透明の
ドーム（図示省略）を着脱自在に被着するが、盤面
（１）のダイヤモンド内には、つまみ（4a）によつてボ
ール（Ｂ）を発射させる投球部（２）を設けるととも
に、つまみ（10）によつて回転させるバット（11）を側
方に装備するキャッチャー部（３）を設け、１、２、３
の各塁上にはつまみ（12a）（12b）（12c）によつて出
退させることができる各ランナー（13a）（13b）（13
c）をそれぞれ配備し、外野側にはボール（Ｂ）を補球
して盤面（１）下に落下させることができる野手部（1
4）を７ケ所に配備し、外野の後方側周囲にはボール
（Ｂ）が入るとヒット、２塁打、３塁打となる各受入口
（15）を形成するとともに、その後方側にはホームラン
用の受入口（16）を形成して構成する。

また、前記つまみ（4a）の側方には、投球がカーブとな
るように調節できるつまみ（17）と、いわゆる消える魔
球となるように調節できるつまみ（18）とを配備し、盤
台（Ａ）の３塁側外方に形成した張出し台部（ａ）に
は、ストライク、ボールおよびアウトカウント表示用の
つまみ（19a）（19b）（19c）を配備し、その側方に
は、つまみ（９）の操作により「アウト」もしくは「セ
ーフ」の表示ができる覗窓（７）を配備して構成する。

前記覗窓（７）の下方となる張出し台部（ａ）の内部に
は両側に突出する支軸（20a）（20b）によりドラム
（８）を回転自在に軸架するが、該ドラム（８）の外周
面には、前記覗窓（７）にそれぞれ対面できる「セー
フ」および「アウト」の文字を交互にして複数、記載
し、ドラム（８）の内周面には、その間にボール（21）
が嵌合できる８個のリブ（22）を等間隔にして形成し、
一方の支軸（20b）の基部側にはピニオン（23）を一体
的に形成して構成する。

また、前記覗窓（７）の側方に配備するつまみ（９）の
下方に延出した軸部（9a）を前記ピニオン（23）の側方
に上下動可能にして架設し、軸部（9a）の下部側には上
方に弾圧する圧縮ばね（24）を介装し、軸部（9a）の上
部には前記ピニオン（23）に噛合できるラック（25）を
一体的に形成して構成する。

したがつて、ランナーが出塁した際に、つまみ（９）を
圧縮ばね（24）に抗張して矢印（イ）で示すように押し
下げてつまみ（９）から指を離すと、一たん押し下げら
れてピニオン（23）に噛合しながら上方へ離れることに
なるラック（25）によりドラム（８）は回転させられる
ことになり、その状態で、リブ（22）に当たつて音をた
てながらドラム（８）の内部で跳ね回るボール（21）に
より制動を受けることになつて、第４図に示すように下
方側のリブ（22）（22）間にボール（21）が嵌合してド
ラム（８）が停止すると、覗窓（７）には「セーフ」か
「アウト」のいずれかの文字が表示されることになり、
その表示にしたがつて、ランナーのスチールを判定しな
がらゲームを面白く展開させることができることにな
る。

〔考案の効果〕

このように本考案は、ランナーが出塁した際に、つまみ
（９）の操作によりドラム（８）を回転させると、任意
に制動されて停止した状態で、覗窓（７）には「セー
フ」か「アウト」の文字が表示されることになつて、ラ
ンナーのスチールをその表示により判定しながらゲーム
を面白く展開させることができることになり、従来形に
ない野球ゲームを楽しむことができることになり、盤台
（Ａ）に附設して好適に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は第２図のＩ−Ｉ線における断面図である要部を
示し、第２図は野球ゲーム盤の平面図、第３図および第
４図は第１図のIII-III線およびIV-IV線における断面図
をそれぞれ示す。 （Ａ）……盤台、（７）……覗窓、 （８）……ドラム、（９）……つまみ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】野球ゲームができる盤台（Ａ）の周囲部に
   設けた覗窓（７）の下方には、「セーフ」および「アウ
   ト」の複数の文字を外周面に記載し且つ円筒状をする内
   周面に複数のリブ（22）を等間隔に設けると共にボール
   （21）を内在させたドラム（８）を、一方には軸と一体
   に形成したピニオン（23）を有する一本の軸杆を以って
   回動自在に軸着し、前記ピニオン（23）に対し噛合する
   様形成したラック（25）を側面に有し下部に圧縮ばね
   （24）を介装したつまみ杆（９）を上下可動に設けてな
   る野球ゲーム盤のゲーム表示装置。