JPH06339504A - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機

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JPH06339504A
JPH06339504A JP15425193A JP15425193A JPH06339504A JP H06339504 A JPH06339504 A JP H06339504A JP 15425193 A JP15425193 A JP 15425193A JP 15425193 A JP15425193 A JP 15425193A JP H06339504 A JPH06339504 A JP H06339504A
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drive motor
neck
unit
width
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Tadanori Munezuka
任功 宗塚
Masanori Kamei
正則 亀井
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 背当たり部に沿う施療ユニットの移動と、こ
の施療ユニットに突設された施療子の動作とによるマッ
サージを、使用者の体型に合わせて効果的に行い得るよ
うにする。 【構成】 背当たり部に沿って移動する施療ユニットに
備えられた一対の施療子を引っ込め、これらを接近動作
させて間隔を最小に保ち、次いで、予め求めてある加療
部位の各部分に対応する所定位置、例えば、首位置に施
療ユニットを移動させる。この位置で施療子を突出させ
て使用者の首に押し当て、このままの状態で両施療子を
離反動作させ、両者の間隔を徐々に拡大しつつ、施療子
に付設した荷重センサによる検出荷重の変化を調べる。
この検出荷重が、頸部への押し当て解除に伴って減少
し、所定の判定値を下回ったときの施療子の間隔が使用
者の首幅であると判定する。同様の動作を加療部位の各
部において行い、各部の幅を含む体型データを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、背当たり部に沿う施療
ユニットの移動と、この施療ユニットに突設された施療
子の動作により、背当たり部に押し当てられた加療部位
の略全域に、揉み、叩き、指圧等の施療を行う構成とし
た椅子式又はベッド式のマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における健康指向の高まりにより、
家庭内での使用に供されるマッサージ機が注目を浴びて
いる。特に、椅子の背当たり部に沿って移動する施療ユ
ニットに前側(背当たり部の正面側)に突出する一対の
施療子を備え、施療ユニットの移動と施療子の動作とに
より、背当たり部に押し当てられた加療部位への各種の
施療(揉み、叩き、指圧等)を行う椅子式のマッサージ
機は、着座姿勢を変えることなく首すじから腰にかけて
の広範囲の施療が可能であり、優れた施療効果が得られ
るマッサージ機として広く用いられている。
【0003】前記施療子は、共通の支軸に中途を支持さ
れた一対の支持アームの先端に夫々取り付けてあり、前
記支軸に沿う支持アームの摺動により相互に接近及び離
反して加療部位を揉みほぐす揉み動作と、前記支軸の回
りに同位相にて生じる支持アームの揺動により加療部位
を押圧する指圧動作と、同じく位相をずらせた揺動によ
り加療部位を叩く叩き動作とを行う構成となっており、
本願出願人は既に、前記各動作に夫々対応する複数の駆
動用モータを備え、これらのモータ及び施療ユニットの
上下動用モータを所定のプログラムに従って各別に駆動
し、前述した各種の施療を適宜に複合した施療を、前記
加療部位の全域に亘って自動的に実行する自動マッサー
ジを可能として、更なる施療効果の向上を図ったマッサ
ージ機を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、マッサージ
機の使用者の体型は多岐に亘り、前述した自動マッサー
ジを一様に実行した場合、前記プログラムに合った標準
的な体型を有する使用者に対しては効果的な施療が行わ
れる反面、一部の使用者に対しては、頸部、肩部及び腰
部等の主要な加療部位への施療が正しく行われず、快適
性が損なわれると共に、所定の施療効果が得られなくな
る難点がある。
【0005】特開昭63−257567号公報には、使用者の肩
位置を検出し、この検出結果に基づいて使用者の体型を
推定して、この推定結果に基づいて自動マッサージを行
うようにしたマッサージ機が提案されている。前記肩位
置の検出は、使用者の頭部側の端部に施療ユニットを移
動させ、一対の施療子の間隔を適宜に保って突出させた
後、施療ユニットを他側に向けて徐々に移動せしめ、こ
のとき、施療子への負荷荷重を検出する荷重センサの出
力が、肩部との当接により変化することを利用して行わ
れている。
【0006】ところがこの構成においては、肩位置の検
出結果から、頸部及び腰部の高さ位置は略正確に推定で
きる反面、頸部及び腰部の幅の推定は不可能であり、標
準的な体型(太り具合)を有する使用者に対しては有効
な施療が行われるが、太った使用者、又は痩せた使用者
にとっては、快適性の阻害、及び施療効果の減退の問題
が残る。更に、太った使用者の頸部の揉み施療に際して
は、標準的な頸部の幅に対応する揉み動作により頸部が
強く圧迫され、思わぬ人身事故を招来する虞さえあっ
た。
【0007】以上の如き難点は、椅子式のマッサージ機
に限らず、ベッドの背当たり部にこれに沿って移動する
施療ユニットを備え、この施療ユニットに突設された施
療子の動作と、背当たり部に沿う施療ユニットの移動と
により、ベッドに仰臥した使用者への施療を行う構成と
したベッド式のマッサージ機においても全く同様に生じ
る。
【0008】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、施療ユニットの移動及び施療子の動作による自
動マッサージを、使用者の体型の如何に拘わらず効果的
に行い得るマッサージ機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマッサージ
機は、背当たり部に沿って移動する施療ユニットに突設
され、前記背当たり部の中央への接近、及び両側への離
反を含む所定の動作を行う一対の施療子を備え、前記背
当たり部の略全域に亘る加療部位への施療を、該加療部
位に押し当てられる前記施療子の動作と、前記施療ユニ
ットの移動とにより行うようにしたマッサージ機におい
て、前記接近及び離反動作に伴って前記施療子に作用す
る反力荷重を検出する荷重センサと、前記施療ユニット
の所定の移動位置にて前記施療子を接近又は離反動作さ
せ、この間の前記荷重センサの出力変化に基づいて前記
移動位置での加療部位の幅を検出する検出手段とを具備
することを特徴とし、更に加えて、前記検出手段の検出
結果を前記施療ユニットの移動位置に対応させて記憶す
る記憶部と、前記加療部位の施療に際しての前記施療子
の動作と前記施療ユニットの移動とを、前記記憶部の記
憶内容に基づいて制御する制御部とを備えること、また
前記荷重センサは、前記施療子の支持部材の前記接近及
び離反動作の方向に略直交する面に取り付けてあること
を夫々特徴とする。
【0010】
【作用】本発明においては、施療ユニットを使用者の頸
部、腰部又は他の部分に相当する移動位置に保ち、施療
子を接近又は離反動作させて、この動作により施療子に
作用する反力荷重を荷重センサにより検出し、この荷重
センサの出力が、施療子の接近に伴う加療部位への押し
付け開始、又は離反に伴う押し付け解除により変化する
ことを利用して、この変化が生じた位置での施療子の間
隔により加療部位各部の幅を検出する。
【0011】また、前記検出手段の検出結果、即ち、加
療部位各部の幅を、施療ユニットの移動位置、即ち、加
療部位各部の位置に対応させて記憶しておき、この記憶
内容に基づき施療子の動作と施療ユニットの移動とを行
わせ、個々の使用者の体格に合わせた自動マッサージを
実現する。更に、記憶部の記憶内容に基づいて制御する
制御部とを備えること、また施療子に作用する反力荷重
を検出する荷重センサは、施療子の支持部材の前記接近
及び離反動作の方向に略直交する面、即ち、接近又は離
反動作時における押し当て荷重の作用方向に対して直交
する面に取り付け、幅検出に際しての施療子の動作時
に、荷重の変化に正確に対応する出力が得られるように
する。
【0012】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1は本発明に係るマッサージ機の外観斜
視図、図2はそのフレーム構造を示す側断面図である。
【0013】図1に示すマッサージ機は、幅方向両側に
肘掛け部1a,1aを有する座部1と、該座部1の後縁から
立ち上がる背当たり部2とを備え、肘掛け椅子の外観を
なす椅子式のマッサージ機である。図2に示す如く座部
1は、脚フレーム10上に装架された座板11上に着座パッ
ド12を被せてなり、また背当たり部2は、その下端を脚
フレーム10に揺動自在に枢支された縦フレーム20を左右
両側(片側のみ図示)に備え、両縦フレーム20の適宜位
置に前方に向けて突設された複数のブラケット21,21…
上に支え板22を固定して、この支え板22に背当てパッド
23を被せた構成となっている。
【0014】左右の縦フレーム20,20間には、これらに
沿って移動(上下動)自在に施療ユニット3が支持さ
れ、これの前側には、幅方向に一対の施療子4,4が突
設されている。施療子4,4は、前記背当てパッド23の
幅方向中央に略全長に亘って形成され、図1に示す如
く、伸縮性に富む覆い布24により覆われた適宜幅の切欠
き部を経て背当たり部2の前側に突出し、後述の如く、
施療ユニット3に内蔵された各別の駆動機構の動作によ
り、揉みのための幅方向の接近及び離反動作と、叩きの
ための上下方向の動作と、指圧のための前後方向の動作
とを夫々行うようになしてある。
【0015】背当たり部2の縦フレーム20は、加療部位
となる背中から首筋の曲がりに沿わせるべく、図2に示
す如き屈曲形状を有しており、該縦フレーム20の後側に
は、下部の駆動スプロケット13と上部の従動スプロケッ
ト14との間に張架された駆動チェーン15が沿わせてあ
る。駆動スプロケット13には、座部1の後下側に設置さ
れた上下駆動モータM4 の駆動力が減速機16を介して伝
達されており、この伝動に応じた駆動スプロケット13の
回転により、前記駆動チェーン15が上下に作動するよう
になしてある。
【0016】施療ユニット3は、縦フレーム20の前面に
転接する上下一対の主ローラ3a,3aと、同じく後面に転
接する副ローラ3bとを備え、これらにより、幅方向両側
にて夫々3点支持されており、また、副ローラ3bの後下
側に固定された連結部材3cを介して前記駆動チェーン15
の中途部に連結してある。而して施療ユニット3は、上
下駆動モータM4 からの伝動による駆動チェーン15の作
動に応じて、縦フレーム20の前後面での主ローラ3a,3a
及び副ローラ3bの転動を伴って上下動する。
【0017】図3は、施療ユニット3の内部構造を示す
横断面図である。施療ユニット3の内部には、これの全
幅に亘って支軸30が横架され、この支軸30と夫々平行を
なして、揉み駆動軸31、叩き駆動軸32、及び指圧駆動軸
33が横架されている。揉み駆動軸31は、施療ユニット3
の幅方向中心の一側に右ねじを、他側に左ねじを夫々形
成してなる送りねじ軸であり、施療ユニット3内部の一
側に固設された揉み駆動モータM1 からの伝動により軸
心回りに回転駆動されるようになしてある。
【0018】また指圧駆動軸33は、施療ユニット3の幅
方向中心の両側に略同寸の長さを有しており、施療ユニ
ット3内部の他側に固設された指圧駆動モータM3 の出
力端にベルト及び減速機からなる伝動機構を介して連結
され、該指圧駆動モータM3からの伝動により、軸心回
りに所定の回転角度範囲内にて回転駆動されるようにな
してある。
【0019】指圧駆動軸33の中央部には、揺動アーム34
の基端部が固定されており、前記叩き駆動軸32は、前記
揺動アーム34の先端部に回動自在に枢支されている。揺
動アーム34は、指圧駆動軸33の両側にも固定され、叩き
駆動軸32は、軸長方向3か所を揺動アーム34により枢支
され、指圧駆動軸33と平行をなして保持されている。叩
き駆動軸32は、図示の如く、中央の揺動アーム34への枢
支位置の両側に、位相をずらせた一対のクランク 32a,3
2bを備えてなるクランク軸であり、揉み駆動モータM1
と同側に固設された叩き駆動モータM2 からの伝動によ
り軸心回りに回転駆動されるようになしてある。
【0020】叩き駆動モータM2 の出力は、指圧駆動軸
33の一側を支持する伝動ボックス35の指圧駆動軸33と同
軸をなす出力端に取り出され、伝動ベルト36を介して叩
き駆動軸32に伝達されている。而して叩き駆動軸32は、
指圧駆動モータM3 からの伝動による指圧駆動軸33の回
転に応じて、揺動アーム34と共に指圧駆動軸33の軸心回
りに位置を変えると共に、叩き駆動モータM2 からの伝
動により軸心回りに回転駆動されることになり、この回
転駆動は、前述した如き伝動系の構成により、揺動アー
ム34の揺動と同時に行わせ得る。
【0021】図3に示す如く、支軸30と揉み駆動軸31と
の間には、移動ブロック40,40が架設してある。この架
設は、移動ブロック40,40の一側を、軸長方向への摺動
自在に支軸30に嵌合せしめ、また他側を、揉み駆動軸31
の左ねじ部及び右ねじ部に夫々螺合せしめてなされ、こ
れにより移動ブロック40,40は、揉み駆動モータM1
らの伝動による揉み駆動軸31の正逆転に応じて支軸30に
沿って摺動し、互いに接近又は離反する動作をなす。
【0022】支軸30への移動ブロック40,40の嵌合部位
には、夫々との対向面に、支軸30と同軸上での回動が可
能にアームホルダ41,41が取り付けてあり、前記施療子
4,4は、アームホルダ41,41の一側に突設された支持
アーム42,42の先端に夫々取り付けてある。図4は、施
療子4,4の支持構造を示す側断面図であり、図示の如
く、支持アーム42,42はアームホルダ41,41の他側にも
突設され、この突設端は、前記叩き駆動軸32の両側のク
ランク 32a,32bに各別の連結リンク43,44を介して連結
されている。
【0023】而して、支持アーム42,42の基端は、指圧
駆動モータM3 からの伝動により指圧駆動軸33が駆動さ
れた場合、揺動アーム34,34の揺動に伴って前述の如く
生じる揉み駆動軸32の移動により、連結リンク43,44を
介して一括して押し上げ又は引き下げられる一方、叩き
駆動モータM2 からの伝動により叩き駆動軸32が回転駆
動された場合、これに伴うクランク 32a,32bの偏心回転
により、夫々の連結リンク43,44を介して各別に押し上
げ又は引き下げられる。
【0024】以上の如き押し上げ又は引き下げにより、
支持アーム42,42は、各別の移動ブロック40,40に対す
るアームホルダ41,41の回動を伴って支軸30の軸心回り
に揺動する。指圧駆動軸33の動作は、所定の角度範囲内
にて生じる低速度での回転であり、この回転に応じた支
持アーム42,42の揺動は同位相にて緩やかに生じ、支持
アーム42,42先端の施療子4,4は、前方への突出動作
又は後方への退避動作を一括して行う。一方、叩き駆動
軸32の動作は、比較的高速度での一方向回転であり、こ
の回転に応じた支持アーム42,42の揺動は、クランク 3
2a,32b相互間の位相のずれを伴って交互に生じ、施療子
4,4は、指圧駆動軸33の回転位置に応じた前後位置に
て短周期の上下動作をなす。
【0025】更に、揉み駆動モータM1 からの伝動によ
り揉み駆動軸31が回転駆動された場合、施療子4,4
は、前述の如く生じる移動ブロック40,40の摺動に応じ
て相互に接近又は離反する動作をなす。叩き駆動軸32の
クランク 32a,32bは、中央の揺動アーム34の両側に適宜
の長さを有し、またこれらへの連結リンク43,44の連結
は、軸心回りの揺動及び軸長方向への摺動が可能になさ
れており、施療子4,4の接近,離反動作は、クランク
32a,32bに沿う連結リンク43,44の摺動により許容され
る。
【0026】以上の如く構成されたマッサージ機は、座
部1に着座した使用者が、加療部位たる背中を背当たり
部2に押し当て、操作部5(図1参照)の操作により所
望の施療パターンを設定して用いられる。施療ユニット
3に内蔵された揉み駆動モータM1 、叩き駆動モータM
2 及び指圧駆動モータM3 、並びに座部1の下側に設置
された上下駆動モータM4 は、操作部5での選択パター
ンに従って駆動され、背当たり部2に押し当てられた加
療部位には、揉み駆動モータM1 の駆動による施療子
4,4の前述した動作により揉み施療が、また叩き駆動
モータM2 の駆動による施療子4,4の上下動により叩
き施療が、更に指圧駆動モータM3 の駆動による施療子
4,4の前後動により指圧施療が夫々行われ、更にこれ
らの各施療は、上下駆動モータM4 の駆動による施療ユ
ニット3の上下動により、背当たり部2に押し当てられ
た加療部位の全域において行われる。
【0027】図5は、本発明に係るマッサージ機の制御
系の構成を示すブロック図である。使用者の操作による
前記操作部5の設定内容は、マイクロプロセッサを用い
てなる制御部7に与えられている。該制御部7の出力側
には、施療ユニット3内部の揉み駆動モータM1 、叩き
駆動モータM2 及び指圧駆動モータM3 、並びに施療ユ
ニット3の上下駆動のための上下駆動モータM4 が、各
別の駆動回路を介して接続されている。
【0028】制御部7は、操作部5に設定された施療パ
ターンに従って、出力側の揉み駆動モータM1 、叩き駆
動モータM2 、指圧駆動モータM3 及び上下駆動モータ
4の夫々に駆動指令を発する動作をなし、この動作に
より施療子4,4は、揉み、叩き及び指圧の各施療動
作、更には、これらを適宜に組み合わせた施療動作を、
施療ユニット3の上下動を伴って行い、背当たり部2に
押し当てられた加療部位の略全域に亘る施療が行われ
る。
【0029】操作部5においては、自動マッサージの設
定も可能であり、この設定がなされた場合、制御部7
は、前記各モータへの駆動指令を所定のプログラムに沿
って発する制御動作をなし、これにより使用者は、背当
たり部2に押し当てた加療部位の全域に亘る一連の施療
を受けることができる。この自動マッサージの実施前に
制御部7は、入力側に接続された荷重センサ6の出力に
基づいて使用者の体型を調べる準備動作をなし、自動マ
ッサージ実行中の制御部7の制御動作は、前記準備動作
により後述の如く得られる使用者の体型データに基づい
て行われる。
【0030】前記荷重センサ6は、加療部位への施療子
4,4の押し当て荷重を、この押し当てに伴って各別の
支持アーム42,42に生じる歪を媒介として検出する歪ゲ
ージであり、図3及び図4に示す如く、前記支持アーム
42,42の側面、即ち、揉み動作のための施療子4,4の
接近又は離反動作の方向と直交する面に取り付けてあ
る。この取り付けは、使用者の体型調べのための後述す
る準備動作において、特に、本発明の特徴たる加療部位
各部の幅検出に際して正確な出力を得るために望ましい
ものである。
【0031】図5に示す如く荷重センサ6は、固定抵抗
1 〜R3 を用いて構成されたブリッジ回路に組み込ま
れており、施療子4,4の押し当て荷重に対応する荷重
センサ6の抵抗値変化は、これと抵抗R3 との間の電圧
1 と、これらと並列接続された2つの抵抗R1 ,R2
間の基準電圧V2 との差として取り出され、差動増幅器
G1による増幅の後、差動増幅器G2に与えられてい
る。
【0032】差動増幅器G2にはまた、初期調整器VR
に設定された調整電圧V4 が与えられており、これと差
動増幅器G1の出力電圧V3 との電圧差に所定の増幅を
加えて得られる差動増幅器G2の出力電圧V5 が制御部
7に入力されるようになしてある。なお、この出力電圧
5 は、電圧制限ダイオードD1により、初期調整器V
Rの電源電圧Vcc以下に制限されている。
【0033】差動増幅器G1の出力電圧V3 は、荷重セ
ンサ6の抵抗値変化に対応するものであるが、これの絶
対値は、荷重センサ6たる歪ゲージの取り付け状態に応
じて異なり、施療子4,4の押し当て荷重に絶対的に対
応するものではない。初期調整器VRは、外部からの操
作により抵抗値を変え、電源電圧Vccを適宜に降圧した
調整電圧V4 を出力する可変抵抗器であり、取り付け状
態の相違により出力電圧V3 に生じる影響は、初期調整
器VRの操作により調整電圧V4 を初期調整することに
より排除され、制御部7への入力となる差動増幅器G2
の出力電圧V5は、施療子4,4の押し当て荷重に絶対
的に対応するものとなる。
【0034】図6は、使用者の体型調べのための準備動
作の手順を示すフローチャートである。前述の如くこの
準備動作は、操作部5の操作による自動マッサージの設
定に応じて開始され、制御部7は、まず、上下駆動モー
タM4 を一方向に連続駆動して、施療ユニット3を最上
部に移動させ(ステップ1)、次いで、揉み駆動モータ
1 の駆動により施療子4,4を離反動作させて、両者
の間隔を最大とすると共に、指圧駆動モータM3 の駆動
により、施療子4,4を前方に突出させる(ステップ
2)。
【0035】その後制御部7は、上下駆動モータM4
他方向への駆動指令を発し、施療ユニット3を除々に下
動させ(ステップ3)、この間、荷重センサ6から与え
られる荷重検出値を所定の判定値と逐次比較し(ステッ
プ4)、荷重検出値が判定値を上回るまで施療ユニット
3の下動を継続する。
【0036】以上の動作は、使用者の肩位置(肩部の高
さ位置)を検出するための動作である。図7は、この間
の施療子4,4(片側のみ図示)の動作の説明図、図8
は、この間の荷重検出値の変化態様の一例を示す図であ
る。
【0037】ステップ2までの実行により、施療子4,
4は、図7中のA位置、即ち、座部1に着座した使用者
の頭部の両側に突出した状態となり、この状態で施療ユ
ニット3を下動せしめた場合、施療子4,4は、図7の
B位置において使用者の肩部に押し当てられ、この押し
当てに伴って支持アーム42,42に歪が生じる。従って荷
重センサ6による検出荷重値は、図8に示す如く、A位
置においては低レベルとなるが、B位置での肩への押し
当てに伴って急増し、その後は背中への連続的な押し当
てにより高レベルを保つ。
【0038】ステップ4での比較に用いる判定値は、図
8に示す如く、高低両レベルの中間的な値に設定してあ
り、前記比較の結果、荷重値が判定値を上回った場合、
制御部7は、施療ユニット3の下動を停止させると共
に、このときの施療ユニット3の上下位置(図7及び図
8におけるB位置)が肩の高さ位置であると判定し、こ
の位置を使用者の肩位置として記憶する(ステップ
5)。
【0039】以上の如き肩位置検出の後、制御部7は、
この検出結果を用いて主要な加療部位の高さ位置、例え
ば、首位置及び腰位置を演算し(ステップ6)、次い
で、首幅検出(ステップ7)、腰幅検出(ステップ8)
の各動作をなした後、体型調べのための準備動作を終了
する。なお、ステップ6における首位置及び腰位置の演
算は、制御部7に予め記憶させてある標準的な体格演算
式に従って行われる。肩部に対する頸部及び腰部の相対
的な高さ位置は、体格差に伴う個人差が小さいことか
ら、ステップ6での演算により、首位置及び腰位置を略
正確に求めることができる。
【0040】これに対し、首幅及び腰幅、即ち、頸部及
び腰部の太さは、体格差に伴う個人差が大きく、肩部の
高さ位置から演算により求めることは困難であり、ステ
ップ7及びステップ8では、より詳細な使用者の体型デ
ータを得るべく、図9及び図10に示す手順に従って首幅
検出及び腰幅検出が夫々行われる。
【0041】首幅検出において制御部7は、まず、指圧
駆動モータM3 の駆動により施療子4,4を引っ込め、
また揉み駆動モータM1 の駆動により施療子4,4を接
近動作させて、両者の間隔を最小とする(ステップ1
0)。次に、上下駆動モータM4を駆動し、施療ユニット
3をステップ6において演算された首位置に移動せしめ
(ステップ11)、その後、指圧駆動モータM3 の駆動に
より施療子4,4を突出させ(ステップ12)、この状態
で揉み駆動モータM1 の駆動により施療子4,4の間隔
を除々に拡大し(ステップ13)、この間の荷重センサ6
による荷重検出値を所定の判定値と逐次比較して(ステ
ップ14)、荷重検出値が判定値を下回った時の施療子
4,4の間隔を使用者の首幅として記憶する(ステップ
15)。
【0042】腰幅検出における制御部7の動作は、ステ
ップ21における施療ユニット3の移動位置が腰位置であ
ること、及び、ステップ25において施療子4,4の間隔
を腰幅として記憶することを除けば、首幅検出における
それと全く同様である。
【0043】図11は、以上の如き首幅及び腰幅検出にお
ける施療子4,4の動作の説明図、図12は、この間の荷
重検出値の変化態様の一例を示す図である。首幅検出に
おけるステップ11までの実行により、施療子4,4は、
図11中のC位置、即ち、使用者の頸椎を挾んでわずかな
間隔を隔てて対向し、この状態で行われるステップ12で
の突出動作により頸部に確実に押し当てられ、続いて行
われるステップ13での拡幅により前記押し当てが解除さ
れる。
【0044】従って荷重センサ6の検出荷重値は、図12
(a)に示す如く、前記C位置においては高レベルとな
るが、図11中のD位置、即ち、施療子4,4が頸部の両
側に外れた位置まで拡幅する間に押し当ての解除に伴っ
て急減し、その後は低レベルを維持する。ステップ15で
の比較に用いる判定値は、図11に示す如く、高低両レベ
ルの中間的な値に設定してあり、前記比較の結果、荷重
センサ6の検出荷重値が前記判定値を下回る位置(図12
(a)のG位置)における施療子4,4の間隔が首幅を
示すことになる。
【0045】腰幅の検出においても全く同様に、施療子
4,4は、最初に図11のE位置、即ち、腰椎を挾んで相
対向した位置にあり、腰部の両側に外れるF位置までの
移動の間に荷重センサ6の検出荷重が判定値を下回った
位置(図12(b)のH位置)における施療子4,4の間
隔が腰幅を示すことになる。
【0046】以上の如き準備動作により、制御部7に
は、主要な加療部位(肩、首及び腰)の高さ位置と共
に、これらの幅(首幅及び腰幅)が記憶させられたこと
になり、制御部7は、使用者の体型を正確に認識でき、
後続する自動マッサージにおいては、認識済の体型に対
応させた施療が行われるから、快適な使用感と、満足す
べき施療効果とが、使用者の体型の如何に拘わらず得ら
れるようになる。
【0047】なお、本実施例においては、首幅及び腰幅
を検出する構成としたが、施療ユニット3の移動位置を
種々に変更し、各移動位置での同様の動作により、肩部
と腰部の間の各部位の幅をより細かく検出するようにし
てもよい。また本実施例においては、加療部位の幅検出
を、施療子4,4を離反動作させつつ荷重センサ6の出
力を調べる手順により行っているが、逆に、施療子4,
4の間隔をまず最大とし、施療子4,4を接近動作させ
るようにしてもよく、この場合、荷重センサ6の検出荷
重が急増する位置が加療部位の幅となる。
【0048】更に、本実施例は椅子式のマッサージ機へ
の適用例について述べたが、本発明の適用は、ベッドの
背当たり部に施療ユニットを組み込んでなるベッド式の
マッサージ機においても可能である。
【0049】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係るマッサー
ジ機においては、使用者の頸部、腰部又は他の部分に相
当する移動位置に施療ユニットを保ち、この状態で施療
子を接近又は離反動作させて、この間に施療子に作用す
る反力荷重の検出結果に基づいて各移動位置での加療部
位の幅を検出するから、使用者の体型に合った施療が可
能となり、良好な使用感と満足すべき施療効果とが常に
得られるようになり、また体型に沿わない施療動作によ
る事故の発生を未然に防止できる。
【0050】また反力荷重の検出のための荷重センサ
が、施療子の接近及び離反動作の方向と直交する面に取
り付けてあるから、加療部位の幅検出に用いる反力荷重
の検出が確実に行われて、信頼に足る幅検出データが得
られる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマッサージ機の外観斜視図であ
る。
【図2】本発明に係るマッサージ機のフレーム構造を示
す側断面図である。
【図3】施療ユニットの内部構造を示す横断面図であ
る。
【図4】施療子の支持構造を示す側断面図である。
【図5】本発明に係るマッサージ機の制御系の構成を示
すブロック図である。
【図6】使用者の体型調べ動作の手順を示すフローチャ
ートである。
【図7】肩位置検出における施療子の動作の説明図であ
【図8】肩位置検出動作中における荷重検出値の変化態
様の一例を示す図である。
【図9】首幅検出動作の手順を示すフローチャートであ
る。
【図10】腰幅検出動作の手順を示すフローチャートで
ある。
【図11】首幅及び腰幅検出における施療子の動作の説
明図である
【図12】首幅検出動作及び腰幅検出動作中における荷
重検出値の変化態様の一例を示す図である。
【符号の説明】
2 背当たり部 3 施療ユニット 4 施療子 6 荷重センサ 7 制御部 M1 揉み駆動モータ M2 叩き駆動モータ M3 指圧駆動モータ M4 上下駆動モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背当たり部に沿って移動する施療ユニッ
    トに突設され、前記背当たり部の中央への接近、及び両
    側への離反を含む所定の動作を行う一対の施療子を備
    え、前記背当たり部の略全域に亘る加療部位への施療
    を、該加療部位に押し当てられる前記施療子の動作と、
    前記施療ユニットの移動とにより行うようにしたマッサ
    ージ機において、前記接近及び離反動作に伴って前記施
    療子に作用する反力荷重を検出する荷重センサと、前記
    施療ユニットの所定の移動位置にて前記施療子を接近又
    は離反動作させ、この間の前記荷重センサの出力変化に
    基づいて前記移動位置での加療部位の幅を検出する検出
    手段とを具備することを特徴とするマッサージ機。
  2. 【請求項2】 前記検出手段の検出結果を前記施療ユニ
    ットの移動位置に対応させて記憶する記憶部と、前記加
    療部位の施療に際しての前記施療子の動作と前記施療ユ
    ニットの移動とを、前記記憶部の記憶内容に基づいて制
    御する制御部とを備える請求項1記載のマッサージ機。
  3. 【請求項3】 前記荷重センサは、前記施療子の支持部
    材の前記接近及び離反動作の方向に略直交する面に取り
    付けてある請求項1又は請求項2記載のマッサージ機。
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