JPH0633824A - 内燃機関の吸入空気流量検出装置 - Google Patents

内燃機関の吸入空気流量検出装置

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JPH0633824A
JPH0633824A JP18971692A JP18971692A JPH0633824A JP H0633824 A JPH0633824 A JP H0633824A JP 18971692 A JP18971692 A JP 18971692A JP 18971692 A JP18971692 A JP 18971692A JP H0633824 A JPH0633824 A JP H0633824A
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JP
Japan
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temperature
intake air
air flow
flow rate
response delay
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Application number
JP18971692A
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English (en)
Inventor
Satoru Watanabe
渡邊  悟
Kenichi Machida
憲一 町田
健悟 ▲高▼山
Kengo Takayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】感温式流量計の始動時の検出誤差を小さくす
る。 【構成】機関始動時の感温式流量計の高周波の応答遅れ
に対して補正された吸入空気流量QSSと、低周波の応答
遅れに対する補正分AFLEとを求め (S8 , S9) 、
始動時の水温に対する補正係数K1, スロットル開度に
対する補正係数K2を求めて補正分AFLEに乗じて修
正した低周波遅れ補正量AFLE’を求める( S10,S
11, S12) 。前記QSSとAFLE’とを加算し、加重平
均した後基本燃料噴射量TP を求め、TP MAX を超えな
いようにして出力する (S13〜S18) 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の吸入空気流量
検出装置に関し、詳しくは、内燃機関の吸気通路中に配
置した感温抵抗に基づいて機関吸入空気流量を検出する
感温式流量計における検出誤差を補償する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の電子制御燃料噴射装置におい
ては、機関の吸入空気流量Qを検出するための空気流量
計(エアフローメータ)を備え、この空気流量計で検出
された吸入空気流量Qと機関回転速度Nとから基本燃料
噴射量Tp=K×Q/N(Kは定数)を演算する構成さ
れたものが知られており、前記空気流量計として、実開
昭59−78926号公報等に開示されるような感温式
流量計が用いられるものがある。
【0003】前記感温式流量計は、いわゆるホットワイ
ヤ型或いはホットフィルム型などの感温抵抗を吸気通路
に配置し、電流を供給して一定温度(抵抗値)に発熱さ
せ、吸入空気による温度低下を電流の増大により補い、
その電流値から吸入空気流量を求めている。即ち、図2
中の感温式流量計1を例にして説明すれば、感温抵抗R
H (ホットワイヤ又はホットフィルム)の他、温度補償
抵抗RK , 基準抵抗Rs , 固定抵抗R1 , 2 を備え、
これらによりブリッジ回路Bが構成されている。
【0004】そして、このブリッジ回路Bの感温抵抗R
H 及び基準抵抗Rs が直列に接続されている側の分圧点
の電位(基準抵抗Rs の端子電圧)と、温度補償抵抗R
K 及び固定抵抗R1 , 2 が直列に接続されている側の
分圧点の電位(固定抵抗R2の端子電圧)とが差動増幅
器OPに入力されるようになっており、この差動増幅器
OPの出力に応じてトランジスタTrを介してブリッジ
回路Bへの供給電流が補正される。
【0005】つまり、ブリッジ回路Bが平衡している状
態において、機関の吸入空気流量が例えば増大すると、
感温抵抗RH がこの空気流によってより冷却されてその
抵抗値が減少し、基準抵抗Rs の端子電圧が増大して、
ブリッジ回路Bが非平衡状態となり、差動増幅器OPの
出力が増大する。これにより、トランジスタTrによっ
て制御されるブリッジ回路Bへの供給電流が増大し、感
温抵抗RH が加熱されてその抵抗値が増大することによ
り、ブリッジ回路Bの平衡条件が回復される。
【0006】ここで、吸入空気の温度が例えば低下する
と、感温抵抗RH が冷却されてその抵抗値が減少する
が、感温抵抗RH と同一雰囲気にある温度補償抵抗RK
も同時に冷却されてその抵抗値が減少するから、ブリッ
ジ回路Bへ供給される電流値が吸入空気の温度変化によ
り変化することが抑制される。従って、機関の吸入空気
流量とブリッジ回路Bへの供給電流とが吸入空気温度に
無関係に対応することになり、基準抵抗Rs の端子電圧
を検出することにより、吸入空気流量を測定することが
できる。
【0007】ところで、吸入空気流量が変化すると熱容
量の大きい感温抵抗が冷却されにくいことによる応答遅
れ (比較的、時定数が小さいので高周波成分遅れと称す
る)と、与えられた熱量が感温抵抗素子のリード線を介
して逃げていくことによる応答遅れ (比較的、時定数が
大きいので高周波成分遅れと称する) を生じる。そこ
で、本願出願人はクランキングにより増大する吸入空気
流量の変化による応答遅れに対して吸入空気流量の検出
値を補正するようにしたものを先に提案した (特願平3
−320297号) 。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記低
周波成分遅れは、機関温度状態によって影響されること
が分かった。即ち、始動時等に機関温度が低い場合に
は、感温抵抗のリード線も冷却されているので、感温抵
抗本体からリード線を介して放熱される割合が増大し、
該放熱分を補おうとして感温式流量計の出力が急増する
ため、見掛け上ではあるが吸入空気流量検出値の低周波
の応答遅れは小さくなる。したがって暖機後を基準とし
て設定された低周波応答遅れに対する補正を行うと過大
な補正となって実際の吸入空気流量より増大側に誤補正
されてしまう結果となる。
【0009】また、始動時にスロットル弁を閉じてクラ
ンキングを行う場合と、スロットル弁を開いてクランキ
ングを行う場合とを比較すると、吸入空気によりリード
線も冷却されるためリード線からの放熱割合が増大し、
やはり吸入空気流量検出値の低周波の応答遅れは小さく
なる。したがって、この場合もスロットル弁全閉時を基
準として設定された低周波応答遅れに対する補正を行う
と過大な補正となって実際の吸入空気流量より増大側に
誤補正されてしまう結果となる。
【0010】このように、機関温度やスロットル弁開度
によって低周波成分遅れが変わってくるため、応答遅れ
による検出誤差に対して過剰な補正が行われていた。本
発明は、このような実状に鑑みなされたもので、吸入空
気流量検出用の感温式流量計の吸入空気流量変化による
応答遅れに対する補正を行うに際し、更に、機関温度や
スロットル弁開度に応じた補正を行うことにより応答遅
れに対して過剰な補正を無くし適正な補正がなされるよ
うにした内燃機関の吸入空気流量検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのため本発明にかかる
内燃機関の吸入空気流量検出装置は、図1に示すように
構成される。第1の吸入空気流量検出装置は図1に実線
で示され、感温式流量計は、内燃機関の吸気通路中に配
置した感温抵抗の吸入空気流量に応じた抵抗値変化に基
づいて機関吸入空気流量に対応する検出信号を出力す
る。
【0012】応答遅れ補正手段は、前記感温式流量計の
出力に対する吸入空気流量の関係を吸入空気流量変化に
よって感温抵抗の熱容量に起因して生じる高周波の応答
遅れと感温抵抗からその接続体を介しての放熱に起因し
て生じる低周波の応答遅れに対して補正する。前記温度
状態検出手段は、機関の温度状態を検出し、温度補正手
段は、前記応答遅れ補正手段における低周波遅れに対す
る補正分を前記検出された機関温度状態に応じて更に補
正する。
【0013】また、第2の吸入空気流量検出装置は、前
記感温式流量計、応答遅れ補正手段を備える一方、図1
に点線で示すスロットル開度検出手段と、スロットル開
度補正手段と、を含んで構成される。スロットル開度検
出手段は、機関の吸気系に介装されるスロットル弁の開
度を検出し、スロットル開度補正手段は、前記応答遅れ
補正手段における低周波遅れに対する補正分を前記検出
されたスロットル開度に応じて更に補正する。
【0014】また、第3の吸入空気流量検出装置は、前
記感温式流量計、応答遅れ補正手段、温度状態検出手
段、温度補正手段スロットル開度検出手段、スロットル
開度補正手段、を含んで構成され、低周波の応答遅れに
対する補正分を機関温度とスロットル開度との双方に応
じて補正する。
【0015】
【作用】かかる構成によると、機関の始動時にアクセル
ペダルを踏み込んで始動を行ったり、始動後即発進した
場合のようにスロットル弁が開かれた状態で吸入空気流
量が増加する場合には、スロットル弁全閉時に比較して
感温式流量計の低周波の応答遅れが見掛け上小さくなる
ので、検出されたスロットル弁開度に応じて、低周波の
応答遅れに対する補正をスロットル弁全閉時に対応して
なされる場合より、小さくするように再補正される。
【0016】その結果、スロットル弁が開かれている場
合でも低周波の応答遅れによる検出誤差の補正が適正な
ものとなる。また、始動時等機関温度が低い場合には、
感温抵抗のリード線も冷却されているため暖機後に比較
して感温式流量計の低周波の応答遅れが見掛け上小さく
なるので、検出された機関温度に応じて、低周波の応答
遅れに対する補正を暖機後に対応してなされる場合よ
り、小さくするように再補正される。
【0017】その結果、低温始動時でも低周波の応答遅
れによる検出誤差の補正が適正なものとなる。また、か
かる機関温度に応じた再補正とスロットル弁開度に応じ
た再補正とを同時に行うことにより、より適正な補正を
行える。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図2は実
施例のハードウェア構成を示し、感温式流量計1には電
源電圧(バッテリ電圧)VB がイグニッションスイッチ
2を介して印加される。そして、この感温式流量計1の
出力電圧Us(検出信号)は、A/D変換器3を介して
マイクロコンピュータ4に入力される。
【0019】この他、機関回転速度Nを検出する回転セ
ンサ5、機関冷却水温度を検出する温度状態検出手段と
しての水温センサ6、吸気系に介装されたスロットル弁
の開度を検出するスロットル開度検出手段としてのスロ
ットル開度センサ7等の機関運転条件を検出するための
各種センサが設けられ、前記感温式流量計1の出力電圧
Usと共に、これら各センサからの検出信号も前記マイ
クロコンピュータ4に入力されるようになっている。
【0020】ここで、マイクロコンピュータ4は、機関
吸入空気流量Qと機関回転速度Nとの検出値に基づいて
基本燃料噴射量Tp=K×Q/N(Kは定数)を演算す
ると共に、この基本燃料噴射量Tpを適宜補正して最終
的な燃料噴射量Tiを演算し、この燃料噴射量Tiに相
当するパルス幅の噴射パルス信号を、機関回転に同期し
た所定タイミングで、電磁式燃料噴射弁8に出力するこ
とによって、機関への燃料供給を電子制御するものであ
る。
【0021】尚、前記感温式流量計1の構成及び作用に
ついては先に説明したので、ここでは感温式流量計1の
詳細な説明は省略する。次に、マイクロコンピュータ4
によって行われる吸入空気流量Q検出の第1実施例を、
図3及び図4のフローチャートに従って説明する。尚、
本実施例において、応答遅れ補正設定手段、温度補正手
段、スロットル開度補正手段としての各機能は、前記図
3のフローチャートに示すようにマイクロコンピュータ
4が備えているものとする。
【0022】図3,4のフローチャートにおいて、ま
ず、ステップ1(図中ではS1としてある。以下同様)
では、イグニッションスイッチ2のオン・オフを判別す
る。イグニッションスイッチ2がオンであるときには、
ステップ2へ進んで初めてイグニッションスイッチ2が
オンされた状態であるか否かを判別し、イグニッション
スイッチ2がオンされた初回であるとき、換言すれば感
温式流量計1への通電開始直後であるときには、ステッ
プ3へ進んで感温式流量計1の出力電圧USを読み込
む。
【0023】次いでステップ4へ進んでタイマーを起動
させ、通電時間Tの計測を開始する。さらにステップ5
以降へ進んで、通電開始後からの経過時間Tに応じた前
記感温抵抗RH への通電加熱による温度変化に基づいた
補正を行う。まず、ステップ5では、ステップ3で読み
込んだ感温式流量計1からの出力電圧Usを、吸入空気
流量Qに変換するための変換テーブルを用い、現状の出
力電圧Usを吸入空気流量QのデータQφに変換する。
【0024】次のステップ6では、通電開始後経過時間
Tに対して感温抵抗RH の温度変化に基づく温度補正係
数KT を後述するテーブルから検索する。ここで、前記
温度補正係数KT は、感温抵抗RH の通電加熱による飽
和温度に達するまでの温度上昇変化に伴って発生する検
出誤差を無くすように設定されている。尚、通電が開始
されてから時間t1 まではブリッジ回路の平衡が極端に
崩れ最大出力電圧を出力するような検出不能期間(最大
検出誤差期間)であって、感温式流量計1の出力電圧U
sは、吸入空気流量Qと全く相関のないレベルに出力さ
れことになってしまうので、強制的に吸入空気流量Qが
零であると検出されるように、前記補正係数KT はゼロ
に設定され、また、通電開始に伴う検出誤差の発生が収
束する時間以降においては、補正の必要が無くなるの
で、補正係数K T は1.0 に設定されて実質的に補正を行
わないようにしてある。
【0025】ステップ7では、ステップ5で検索したデ
ータQφにステップ6で検索された温度補正係数KT
乗じて吸入空気流量Qを補正する。このようにして温度
補正係数KT を前記感温式流量計1の出力から求められ
るQφに乗じることで、通電開始により温度上昇する感
温抵抗RH の温度変化に伴う検出誤差を高精度に補正す
ることができる次に、通電開始後にクランキングが行わ
れて吸入空気流量が増量変化することによる感温式流量
計1の検出応答遅れに対する補正が行われる。
【0026】かかる応答遅れについて概要を説明する
と、クランキングにより吸入空気流量が増大すると、感
温式流量計1の出力値は図5に示すように吸入空気流量
の増大に立ち遅れて初期においては急激に増加し、後期
においては徐々に増大し,吸入空気流量の検出遅れが発
生する。この検出遅れが発生する原因としては、感温抵
抗RH の熱容量が大きく吸入空気が感温抵抗RH から熱
を奪いにくいこと (高周波成分の遅れ) と、感温抵抗R
H を加熱すべき熱量の一部が支持部,リード線を介して
逃げること (低周波成分の遅れ) と、が挙げられる (図
6,図7参照) 。
【0027】そこで、まず、高周波成分遅れの補正を図
7に基づいて説明する。高周波成分が収束する高周波成
分遅れ時間をt1 に設定し、吸入空気流量Qのサンプリ
ング周期をΔtに設定したときに、サンプリング周期Δ
t内での収束率はΔt/t1 になる。そして、前回と今
回のサンプリング時に感温式流量計1の出力に基づいて
求められた吸入空気流量の差分をΔQ (=Q−Q-1)と
し、高周波遅れが無い場合の吸入空気流量QSSと前回の
吸入空気流量の検出値Q-1との差分をΔQSSとすると図
より、近似的に以下の式を満足する。
【0028】 ΔQ=ΔQSS×Δt/t1 ・・・ また、QSS=Q-1+ΔQSS ・・・ になるので、(2)式に(1)式を代入すると、 QSS=Q-1+ΔQ×t1 /Δt =Q-1+ (Q−Q-1) ×t1 /Δt ・・・ となる。
【0029】また、前記高周波成分遅れ時間t1 は、図
8に示すようにイグニッションスイッチ2オン時からス
タータスイッチオン時までの経過時間が長くなるに従っ
て小さくなるようになり、さらに経過時間が長くなると
略一定に保持されるようちてる。したがって、図4のス
テップ8において、前記高周波成分遅れ補正の施された
吸入空気流量QSSを、ステップ7で温度補正係数KT
より温度補正した吸入空気流量Qと、サンプリング周期
Δtとに基づいて求める。
【0030】次に低周波成分による遅れ補正を図9〜図
11に基づいて説明する。低周波成分が収束する低周波成
分遅れ時間をt2 に設定し、吸入空気流量のサンプリン
グ周期をΔtにに設定したときに、サンプリング周期Δ
t内での収束率はΔt/t2 になる。また、低周波成分
による遅れ補正AFLEには、今回サンプリング時に発
生した遅れ分と、前回サンプリング時から持ち越された
遅れ分とに対する補正が含まれており、それらの和が遅
れ補正量AFLEになる。
【0031】そこで、まず今回サンプリング時の低周波
成分の遅れ分を図9に基づいて説明すると、今回発生し
た低周波成分遅れ分AFLE1と今回発生した高周波成
分の遅れ分との比( ΔQSS/ΔAFLE) は、吸入空気
の増大が開始された時点における低周波成分と高周波成
分との割合 (A/B) と、略等しくなるので、 ΔQSS/AFLE1=A/Bとなり、 AFLE1=ΔQSSB/A ・・・ となる。
【0032】ここで、B/Aは感温式流量計1の特性か
ら固定値に設定でき、低周波成分遅れ時間t2 はイグニ
ッションスイッチオン時からスタータスイッチオン時ま
での経過時間に応じて設定できる。次に、遅れ持ち越し
分AFLE2を図10に基づいて説明すると、遅れ持ち越
し分AFLE2は、前回サンプリング時の持ち越し分A
FLE2-1から、サンプリング周期Δt内にて収束した
持ち越し分AFLE2-1×Δt/t2 を差し引いた値と
なり次式により表せる。
【0033】 AFLE2=AFLE2-1−AFLE2-1・Δt/t2 =AFLE2-1 (1−Δt/t2 ) ・・・ そして、前記式と式とを加えることにより、低周波
成分の遅れ補正量AFLEが次式にて求められる。 AFLE=ΔQSS×B/A+AFLE-1 (1−Δt/t2 ) = (QSS−QSS-1) ×B/A+AFLE-1 (1−Δt/t2 ) ・・・ 図4のステップ9では、かかる演算式に基づいて低周波
成分遅れの補正量AFLEをAFLEする。
【0034】更に、ステップ10で、かかる低周波成分の
遅れ補正量AFLEを始動時の機関の温度状態に応じて
補正するための水温補正係数K1を、水温センサ6によ
り検出される機関冷却水温度 (水温) に基づいて予め設
定されたマップから検索する。ここで、水温補正係数K
1は、図示のように水温が所定温度より低いときにAF
LEを小さくするように設定されている。即ち、前述し
たように水温が低く感温抵抗RH の初期温度が低いとき
にはリード線からの放熱割合が増大して図14に示すよう
に低周波遅れが小さくなるためAFLEを減少補正する
のである。
【0035】次に、ステップ11では、低周波成分の遅れ
補正量AFLEをスロットル弁開度に応じて補正するた
めのスロットル開度補正係数K2をスロットル開度セン
サ7に基づいて予め設定されたマップから検索する。こ
こで、スロットル開度補正係数K2は、図示のようにス
ロットル開度が増大するほど小さくなるように設定され
ている。即ち、前述したようにスロットル開度が大きい
ときには吸入空気流量が大きいのでリード線からの放熱
割合が増大して図15に示すように低周波遅れが小さくな
るためAFLEを減少補正するのである。
【0036】ステップ12では、前記のようにして求めら
れた水温補正係数K1とスロットル開度補正係数K2と
をAFLEに乗じることによりAFLEを補正した低周
波成分の遅れ補正量AFLE’を求める。ステップ13で
は、前記のようにして求められた高周波成分遅れ補正Q
SSと低周波成分遅れ補正AFLE’とを加算することに
より、応答遅れに対して補正された吸入空気流量QS
求めることができる。
【0037】 QS =QSS+AFLE’ ・・・ ステップ14では、前記吸入空気流量QS を過去の値と吸
入空気流量QS-1 の加重平均する。ステップ15では、Q
S の加重平均値に基づいて基本燃料噴射量TP が演算さ
れる ステップ16では、演算された基本燃料噴射量TP が始動
時最大基本燃料噴射量TP MAX 未満か否かを判定し、Y
ESの場合にはステップ17へ進んで演算された基本燃料
噴射量TP を選択し、NOの場合にはステップ18へ進ん
で始動時最大基本燃料噴射量TP MAX を選択する。ここ
で、イグニッションスイッチ2オン直後、即ち感温式流
量計1への通電開始には感温抵抗RH に過大電流が流れ
るので (図12参照) 、通電開始から約3秒以内に始動を
開始すると空燃比がリッチ化する特性 (図13) 参照) を
有するため、そのリッチ化を抑制する目的でTP MAX
設けている。したがって、TP MAX が選択されるときは
通電開始時からスタータスイッチがオンされる経過時間
が約3秒以内となる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、機
関の始動時に感温式流量計により検出される吸入空気流
量検出値の低周波の応答遅れに対する補正を、始動時の
機関の温度状態に応じて修正することにより、過剰な補
正を防止することができ、延いては始動性及び始動時の
排気性状を改善できる。
【0039】同じく始動時の吸入空気流量検出値の低周
波の応答遅れに対する補正を、スロットル弁開度に応じ
て修正することにより、過剰な補正を防止することがで
き、延いては始動性及び始動時の排気性状を改善でき
る。また、これら始動時の温度状態及びスロットル開度
による修正を同時に行うことにより、より適正な応答遅
れに対する補正がなされ、始動性及び始動時の排気性状
を可及的に改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例のハードウェア構成を示すシス
テム概略図。
【図3】実施例における流量検出の様子を示すフローチ
ャート。
【図4】同上の続きを示すフローチャート。
【図5】感温式流量計の出力値の吸入空気流量変化に対
する応答遅れを示す図。
【図6】図5の応答遅れを詳細に説明するための図。
【図7】同上の高周波成分遅れを説明するための図。
【図8】同上の特性図。
【図9】同上の低周波成分遅れを説明するための図。
【図10】同上の低周波成分遅れを説明するための図。
【図11】同上の特性図。
【図12】従来の欠点を説明するための図。
【図13】従来の欠点を説明するための他の図。
【図14】機関温度による吸入空気流量の検出誤差を様子
を示す図。
【図15】スロットル開度による吸入空気流量の検出誤差
を様子を示す図。
【符号の説明】
1 感温式流量計 2 イグニッションスイッチ 4 マイクロコンピュータ 5 回転速度センサ 6 水温センサ 7 スロットル開度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 35/00 41/18 B 8011−3G

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の吸気通路中に配置した感温抵抗
    の吸入空気流量に応じた抵抗値変化に基づいて機関吸入
    空気流量に対応する検出信号を出力する感温式流量計
    と、 前記感温式流量計の出力に対する吸入空気流量の関係を
    吸入空気流量変化によって感温抵抗の熱容量に起因して
    生じる高周波の応答遅れと感温抵抗からその接続体を介
    しての放熱に起因して生じる低周波の応答遅れに対して
    補正する応答遅れ補正手段と、 機関の温度状態を検出する温度状態検出手段前記応答遅
    れ補正手段における低周波遅れに対する補正分を前記検
    出された機関温度状態に応じて更に補正する温度補正手
    段と、を含んで構成したことを特徴とする内燃機関の吸
    入空気流量検出装置。
  2. 【請求項2】内燃機関の吸気通路中に配置した感温抵抗
    の吸入空気流量に応じた抵抗値変化に基づいて機関吸入
    空気流量に対応する検出信号を出力する感温式流量計
    と、 前記感温式流量計の出力に対する吸入空気流量の関係を
    吸入空気流量変化によって感温抵抗の熱容量に起因して
    生じる高周波の応答遅れと感温抵抗からその接続体を介
    しての放熱に起因して生じる低周波の応答遅れに対して
    補正する応答遅れ補正手段と、 機関の吸気系に介装されるスロットル弁の開度を検出す
    るスロットル開度検出手段と、 前記応答遅れ補正手段における低周波遅れに対する補正
    分を前記検出されたスロットル開度に応じて更に補正す
    るスロットル開度補正手段と、を含んで構成したことを
    特徴とする内燃機関の吸入空気流量検出装置。
  3. 【請求項3】内燃機関の吸気通路中に配置した感温抵抗
    の吸入空気流量に応じた抵抗値変化に基づいて機関吸入
    空気流量に対応する検出信号を出力する感温式流量計
    と、 前記感温式流量計の出力に対する吸入空気流量の関係を
    吸入空気流量変化によって感温抵抗の熱容量に起因して
    生じる高周波の応答遅れと感温抵抗からその接続体を介
    しての放熱に起因して生じる低周波の応答遅れに対して
    補正する応答遅れ補正手段と、 機関の吸気系に介装されるスロットル弁の開度を検出す
    るスロットル開度検出手段と、 前記応答遅れ補正手段における低周波遅れに対する補正
    分を前記検出されたスロットル開度に応じて更に補正す
    るスロットル開度補正手段と、 機関の温度状態を検出する温度状態検出手段前記応答遅
    れ補正手段における低周波遅れに対する補正分を前記検
    出された機関温度状態に応じて更に補正する始動時温度
    補正手段と、を含んで構成したことを特徴とする内燃機
    関の吸入空気流量検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09158758A (ja) * 1995-12-06 1997-06-17 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP2011199135A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Sharp Corp 光電変換装置

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