JPH06337028A - 板ばね装置 - Google Patents
板ばね装置Info
- Publication number
- JPH06337028A JPH06337028A JP12694993A JP12694993A JPH06337028A JP H06337028 A JPH06337028 A JP H06337028A JP 12694993 A JP12694993 A JP 12694993A JP 12694993 A JP12694993 A JP 12694993A JP H06337028 A JPH06337028 A JP H06337028A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leaf
- spring device
- leaves
- leaf spring
- taper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 普通の重ね板ばねと同程度の板間摩擦力を有
するテーパーリーフ板ばね装置。 【構成】 ２枚以上のテーパーリーフ１および２からな
る重ね板ばね装置において、リーフ中央部の、少なくと
も一箇所の各リーフ間に、厚さ６ｍｍ以上のスペーサー
３を挿入することによって、隙間５が存在するようにし
た重ね板ばね装置。テーパーリーフ２の両端に曲げ加工
部６を設けることによって、各テーパーリーフ間の摩擦
力を一層大きくすることができる。
するテーパーリーフ板ばね装置。 【構成】 ２枚以上のテーパーリーフ１および２からな
る重ね板ばね装置において、リーフ中央部の、少なくと
も一箇所の各リーフ間に、厚さ６ｍｍ以上のスペーサー
３を挿入することによって、隙間５が存在するようにし
た重ね板ばね装置。テーパーリーフ２の両端に曲げ加工
部６を設けることによって、各テーパーリーフ間の摩擦
力を一層大きくすることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はテーパー重ね板ばね装
置、特に、車輌懸架用板ばね装置に関する。
置、特に、車輌懸架用板ばね装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】現在、自動車などの車輌の懸架装置用の
板ばね装置は、軽量化を目的として、各ばね板を、その
厚みが中央部付近から各端部に向かって漸次薄くなるよ
うに、全長に渡ってテーパー加工を施し、重ね枚数をで
きるだけ少なくする方法が採用され始めている。
板ばね装置は、軽量化を目的として、各ばね板を、その
厚みが中央部付近から各端部に向かって漸次薄くなるよ
うに、全長に渡ってテーパー加工を施し、重ね枚数をで
きるだけ少なくする方法が採用され始めている。
【０００３】しかし、この様な板ばね装置、いわゆるテ
ーパーリーフ・スプリングは、前述の様に重ね枚数が少
なくなるために、各リーフ間の摺動で発生する板間の摩
擦力が少なくなり、乗り心地や操安性が悪化するので、
ショック・アブソーバの能力強化等の対策が必要とな
る。しかし、この対策は原価が上昇し、懸架装置のレイ
アウト変更を必要とするために、テーパーリーフ自身が
通常の重ね板ばねと同等の板間摩擦力を発揮する方法が
提案されている。
ーパーリーフ・スプリングは、前述の様に重ね枚数が少
なくなるために、各リーフ間の摺動で発生する板間の摩
擦力が少なくなり、乗り心地や操安性が悪化するので、
ショック・アブソーバの能力強化等の対策が必要とな
る。しかし、この対策は原価が上昇し、懸架装置のレイ
アウト変更を必要とするために、テーパーリーフ自身が
通常の重ね板ばねと同等の板間摩擦力を発揮する方法が
提案されている。
【０００４】従来の方法は各リーフ間の摩擦力を大きく
する手段として、（１）摩擦係数（μ）を大きくするこ
と、すなわち、適当な挿入材を選択すること、（２）リ
ーフ相互の接触圧力を大きくすること、すなわち各リー
フ摺動部にクランプ力を付与すること、（３）上記
（１）と（２）の手段を併用すること、等が提案されて
いた。
する手段として、（１）摩擦係数（μ）を大きくするこ
と、すなわち、適当な挿入材を選択すること、（２）リ
ーフ相互の接触圧力を大きくすること、すなわち各リー
フ摺動部にクランプ力を付与すること、（３）上記
（１）と（２）の手段を併用すること、等が提案されて
いた。
【０００５】これらの方法の問題点としては下記の点が
挙げられる。
挙げられる。
【０００６】（１）所望の摩擦係数を有するように、各
リーフ間に介在させた挿入材が摩耗すること、（２）ク
ランプ力の調整が困難であるばかりでなく、それが長期
間安定しないこと。
リーフ間に介在させた挿入材が摩耗すること、（２）ク
ランプ力の調整が困難であるばかりでなく、それが長期
間安定しないこと。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明では摩擦係数も
接触圧力も変えずに、リーフ間の摺動量を増大させる構
造とし、通常の重ね板ばねと同等の板間摩擦力を発揮さ
せようとするものである。
接触圧力も変えずに、リーフ間の摺動量を増大させる構
造とし、通常の重ね板ばねと同等の板間摩擦力を発揮さ
せようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、特許請求の範囲に記載のとおりの板
ばね装置であり、これは下記の知見に基づくものであ
る。
の本発明の構成は、特許請求の範囲に記載のとおりの板
ばね装置であり、これは下記の知見に基づくものであ
る。
【０００９】まず、リーフ間の摺動量を増加させるため
には、各リーフ間に隙間を形成すればよく、この隙間が
６ｍｍ以上（好ましくは２０ｍｍ以下）の場合に通常の
重ね板ばねと同等の板間摩擦力を発揮することを実験に
より確認した。
には、各リーフ間に隙間を形成すればよく、この隙間が
６ｍｍ以上（好ましくは２０ｍｍ以下）の場合に通常の
重ね板ばねと同等の板間摩擦力を発揮することを実験に
より確認した。
【００１０】さらに、板間摩擦力を増加させるために、
隙間を形成させる構造としては、リーフ中央部のＵボル
ト締結部付近にのみスペーサを介在させるだけで充分で
あり、リーフ先端部にはスペーサを介在させる必要はな
いことも見出した。
隙間を形成させる構造としては、リーフ中央部のＵボル
ト締結部付近にのみスペーサを介在させるだけで充分で
あり、リーフ先端部にはスペーサを介在させる必要はな
いことも見出した。
【００１１】以上の現象を図４，図５および図６を参照
して説明する。これらの図は重ね板ばね装置の正面図の
左半分の概略図である。図４は従来の板ばね装置の例
で、図５および図６は本発明の板ばね装置の例である。
して説明する。これらの図は重ね板ばね装置の正面図の
左半分の概略図である。図４は従来の板ばね装置の例
で、図５および図６は本発明の板ばね装置の例である。
【００１２】図４はリーフ１とリーフ２との間に隙間は
なく、実線の状態から点線の状態に変化すると（すなわ
ち、δだけ撓むと）、リーフ先端はＳ1だけ摺動する。
図５、図６の場合はリーフ１とリーフ２との間にスペー
サーが介在しているので隙間５がある。したがって、図
４の場合と同一の撓みで、それぞれＳ2、Ｓ3の撓みが発
生する。この例では、 Ｓ1＜＜Ｓ3＜Ｓ2 であり、リーフ間に６ｍｍ程度の隙間を形成することに
よって、リーフ間の摺動量が、かなり増加する。
なく、実線の状態から点線の状態に変化すると（すなわ
ち、δだけ撓むと）、リーフ先端はＳ1だけ摺動する。
図５、図６の場合はリーフ１とリーフ２との間にスペー
サーが介在しているので隙間５がある。したがって、図
４の場合と同一の撓みで、それぞれＳ2、Ｓ3の撓みが発
生する。この例では、 Ｓ1＜＜Ｓ3＜Ｓ2 であり、リーフ間に６ｍｍ程度の隙間を形成することに
よって、リーフ間の摺動量が、かなり増加する。
【００１３】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を具体的に説明
する。
する。
【００１４】図１はリーフ１とリーフ２とからなるテー
パーリーフスプリングの具体例である。リーフ１とリー
フ２との間に隙間を形成するために、リーフ中央部のＵ
ボルト締付部付近に、厚さ６ｍｍのスペーサー３がリー
フ２のフレッティング防止のための樹脂製シート４とと
もに介在し、リーフ２の両端部には曲げ加工６が施され
ている。
パーリーフスプリングの具体例である。リーフ１とリー
フ２との間に隙間を形成するために、リーフ中央部のＵ
ボルト締付部付近に、厚さ６ｍｍのスペーサー３がリー
フ２のフレッティング防止のための樹脂製シート４とと
もに介在し、リーフ２の両端部には曲げ加工６が施され
ている。
【００１５】図２はリーフ２の両端部の曲げ加工を省略
した例であり、リーフ間の摩擦力の増加効果は図１にも
のに比較して少し劣るが製造原価は当然安くなる。
した例であり、リーフ間の摩擦力の増加効果は図１にも
のに比較して少し劣るが製造原価は当然安くなる。
【００１６】図３は、従来の例であり、スペーサー３が
なく、樹脂製シート４が介在しているだけである。した
がって、摩擦力も期待できない。
なく、樹脂製シート４が介在しているだけである。した
がって、摩擦力も期待できない。
【００１７】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、ロングテーパスプリングのリーフ中央部に６ｍｍ以
上（好ましくは２０ｍｍ以下）のスペーサを介在させる
だけで、最低のコスト増加で、通常の重ね板ばねと同等
で、かつ長期間にわたって安定した板間摩擦力が確保で
きるようになり、ショックアブソーバの強化やサスペン
ションのレイアウト変更を行うことなく、軽量化効果の
大きいロングテーパースプリングを採用できる。
ば、ロングテーパスプリングのリーフ中央部に６ｍｍ以
上（好ましくは２０ｍｍ以下）のスペーサを介在させる
だけで、最低のコスト増加で、通常の重ね板ばねと同等
で、かつ長期間にわたって安定した板間摩擦力が確保で
きるようになり、ショックアブソーバの強化やサスペン
ションのレイアウト変更を行うことなく、軽量化効果の
大きいロングテーパースプリングを採用できる。
【図１】本発明の板ばね装置の一具体例の説明図、
【図２】同上、
【図３】従来の板ばね装置の一具体例の説明図、
【図４】従来の板ばね装置の一具体例の作用の説明図、
【図５】本発明の板ばね装置の一具体例の作用の説明
図、
図、
【図６】同上。
１ リーフ ２ リーフ ３ スペーサー ４ 樹脂製シート ５ 隙間 ６ 曲げ加工部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成６年３月３０日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図５
【補正方法】変更
【補正内容】
【図５】
【手続補正２】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図６
【補正方法】変更
【補正内容】
【図６】
Claims (1)
- 【請求項１】 ２枚以上のテーパーリーフからなる板ば
ね装置において、リーフ中央部の、少なくとも一箇所の
各リーフ間に、厚さ６ｍｍ以上のスペーサーが介在して
いることを特徴とする板ばね装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12694993A JPH06337028A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 板ばね装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12694993A JPH06337028A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 板ばね装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06337028A true JPH06337028A (ja) | 1994-12-06 |
Family
ID=14947887
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12694993A Pending JPH06337028A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 板ばね装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06337028A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020080982A (ko) * | 2001-04-18 | 2002-10-26 | 기아자동차주식회사 | 차량용 겹판 스프링 |
| JP2013019460A (ja) * | 2011-07-11 | 2013-01-31 | Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd | ばねユニット及びスライド機構 |
| CN106763382A (zh) * | 2017-01-03 | 2017-05-31 | 山东理工大学 | 高强度一级渐变刚度板簧的主副簧间隙的设计方法 |
| CN106763386A (zh) * | 2017-01-12 | 2017-05-31 | 山东理工大学 | 高强度两级渐变刚度板簧悬架系统偏频特性的仿真计算法 |
| CN106801713A (zh) * | 2017-01-12 | 2017-06-06 | 山东理工大学 | 非等偏频型三级渐变刚度板簧各级副簧首片下料长度的设计方法 |
| CN106812849A (zh) * | 2017-01-12 | 2017-06-09 | 山东理工大学 | 非等偏频型三级渐变刚度板簧的接触载荷的验算方法 |
| CN106838086A (zh) * | 2017-01-03 | 2017-06-13 | 山东理工大学 | 非等偏频一级渐变刚度板簧悬架的接触载荷匹配设计方法 |
| CN106870611A (zh) * | 2017-01-12 | 2017-06-20 | 王炳超 | 非等偏频一级渐变刚度板簧的主副簧间隙的设计方法 |
| CN107228146A (zh) * | 2017-01-12 | 2017-10-03 | 山东理工大学 | 高强度三级渐变刚度板簧的各级渐变间隙的设计方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0214852B2 (ja) * | 1984-02-24 | 1990-04-10 | Erba Farmitalia |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP12694993A patent/JPH06337028A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0214852B2 (ja) * | 1984-02-24 | 1990-04-10 | Erba Farmitalia |
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|---|---|---|---|---|
| KR20020080982A (ko) * | 2001-04-18 | 2002-10-26 | 기아자동차주식회사 | 차량용 겹판 스프링 |
| JP2013019460A (ja) * | 2011-07-11 | 2013-01-31 | Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd | ばねユニット及びスライド機構 |
| CN106763382A (zh) * | 2017-01-03 | 2017-05-31 | 山东理工大学 | 高强度一级渐变刚度板簧的主副簧间隙的设计方法 |
| CN106838086A (zh) * | 2017-01-03 | 2017-06-13 | 山东理工大学 | 非等偏频一级渐变刚度板簧悬架的接触载荷匹配设计方法 |
| CN106763386A (zh) * | 2017-01-12 | 2017-05-31 | 山东理工大学 | 高强度两级渐变刚度板簧悬架系统偏频特性的仿真计算法 |
| CN106801713A (zh) * | 2017-01-12 | 2017-06-06 | 山东理工大学 | 非等偏频型三级渐变刚度板簧各级副簧首片下料长度的设计方法 |
| CN106812849A (zh) * | 2017-01-12 | 2017-06-09 | 山东理工大学 | 非等偏频型三级渐变刚度板簧的接触载荷的验算方法 |
| CN106870611A (zh) * | 2017-01-12 | 2017-06-20 | 王炳超 | 非等偏频一级渐变刚度板簧的主副簧间隙的设计方法 |
| CN107228146A (zh) * | 2017-01-12 | 2017-10-03 | 山东理工大学 | 高强度三级渐变刚度板簧的各级渐变间隙的设计方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960109 |