JPH06336321A - やじろべえ式蛇行自動修正装置 - Google Patents

やじろべえ式蛇行自動修正装置

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Publication number
JPH06336321A
JPH06336321A JP14697693A JP14697693A JPH06336321A JP H06336321 A JPH06336321 A JP H06336321A JP 14697693 A JP14697693 A JP 14697693A JP 14697693 A JP14697693 A JP 14697693A JP H06336321 A JPH06336321 A JP H06336321A
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JP
Japan
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arm
belt
guide roller
fulcrum
carrier
Prior art date
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Application number
JP14697693A
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English (en)
Inventor
Eitaro Ishimaru
榮太郎 石丸
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RING KOGYO YUGEN
Original Assignee
RING KOGYO YUGEN
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ベルトコンベヤーのベルトの左右の片寄りを自
動的に修正する。 【構成】本体フレーム1の中心にやじろべえアーム支点
を設け、その支点に設けられるピンに偏心しているやじ
ろうべえアーム2を設け、このやじろべえアームの両端
部にキャリヤーローラ3を設け、該本体フレーム1の側
面にキャリヤーガイドローラアーム支点5を設け、その
支点に設けられるキャリヤーガイドローラアーム6にコ
マ状のキャリヤーガイドーラ8を設け、該ガイドローラ
アーム6とやじろべえアーム2とを連結する連結具7を
そのガイドーラアーム6に設け、ベルト4の片寄りによ
り、そのガイドローラ8が押されると同時にそのガイド
ローラアーム6に連結されているやじろべえアーム2が
連動して押し出され、ベルトの片寄りが修正されるとガ
イドローラ及びやじろべえアームは復帰し、左右の片寄
りを自動的に修正するようにしたベルトコンベヤーの蛇
行自動修正装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明に係るやじろべえ式蛇行自
動修正装置は、ベルトコンベヤーのベルトの左右の片寄
りを自動的に修正する装置に関するものである。
【0002】ベルトコンベヤーの左右片寄りでコンベヤ
ーベルトに蛇行が起きる原因となるものはさまざまであ
る。ベルトが片寄りして蛇行するとどのような不都合が
あるかというと、例えば、荷物の片積みではベルトコン
ベヤーの中心に荷物が無いため重心がベルトコンベヤー
の中心から外れた方向に片寄りするので荷物が落ちる
し、ベルトの耳切れによりベルトの幅が狭くなって荷物
が落ちる原因となっている。荷物が片寄ってコンベヤー
の外に落ちたり、片寄っているベルトの一部分に荷物が
乗ることになって、そのために運搬の能率が低下するの
で駆動モータの電力消費が大きくなる等種々の問題が起
きることになる。本発明は、これらの諸問題を合理的に
解決するものとして提案するものである。
【0003】
【従来の技術】従来の技術は、ベルトが片寄りを起こす
場合に対処する方法として、株式会社JRC製造に係る
ベルトコンベヤー用ローラのカタログに記載の内、自動
調芯キャリヤーローラ及び自動調芯リターンローラをそ
れぞれ設けることにより蛇行を防止するようにしてい
た。図25は、自動調芯キャリヤーローラの正面図、図
26は、側面図をそれぞれ図示しているものである。自
動調芯とは、ベルトが片寄りを起こして、両側のガイド
ローラ47に接触しようとすると、ガイドローラは、ロ
ーラ45の中心線と平面的にみて位置が変えてあるので
中心軸46の回りにキャリヤー全体が旋回運動を起こし
ベルトをコンベヤーの中心に復帰させる作用を持ってい
る。ベルトの損傷を防止するものであると共に確実にベ
ルトの蛇行を防止するため、機長の長いベルトコンベヤ
ーには自動調芯キャリヤーは必要不可欠なものであっ
た。しかしながら、従来の技術は、旋回するローラの台
に固定されているため、両側のガイドローラとガイドロ
ーラとの幅が一定の間隔になっている。このため、ベル
トがガイドローラの一定の高さに強く当たり、その位置
にベルトの端が接触し続けられると、そのベルトが当り
続けていたそのガイドローラの周囲には窪みが出来るほ
どの損傷が起きると共にベルト両端の耳切れが起きるこ
とになる。このような場合には、古くなってちびてしま
ったローラ及びベルトは新しいものと取り替える必要が
あった。
【0004】又、ベルトは、使用時間が長くなって来る
とベルトの材質に変形が起こることになる。古いベルト
は、その両端が上側に反り返る癖がつくので、ベルトが
左右片寄りを起こしている場合にその端がガイドローラ
の上に出るようになり、そのため片寄りを完全に防止す
る作用が出来なくなるという欠点があった。この欠点を
解決するために、新しいベルトに交換することで蛇行を
防止していた。新しいベルトの交換をすれば、それは大
変高価な物品になるので、蛇行修正が出来る限り、その
古いベルトを使える間だけは何時までも使い続けられる
方が経済的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ベルトの片寄りにより起きる蛇行を自動的
に無理なく修正しようとするものである。やじろべえア
ームの機能により、ベルトが接触し続けられているガイ
ドローラが摩耗しないようにすると共にベルトの使用に
より両端が反り上がっていてもガイドローラの機能で蛇
行の自動修正ができるようにしようとするものである。
そのためには、ガイドローラにベルトが接触すると、そ
こに強い摩擦が起きないように軽く接触するようにする
ために、そのガイドローラの位置が外側前方に移動する
ようにしているものであると共に片寄りが起きるとやじ
ろべえアームでその片寄りを修正する方向に向けるよう
にする。そのやじろべえアームは、片寄ったベルトをベ
ルトコンベヤーの中心に押し戻すことになる。ベルトの
寿命を長く使用するために、それが古くなっているもの
であっても、ベルトの反りがガイドローラの下側に接触
して片寄りを修正する作用があり、そのベルトの反りに
影響される事なくガイドローラが使用出来るようにする
必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るやじろべえ
式蛇行自動修正装置は、本体フレームの中心にやじろべ
えアーム支点を設け、その支点に設けられるピンに偏心
しているやじろうべえアームを設け、このやじろべえア
ームの両端部にローラを設ける。該ローラは、キャリヤ
ーローラ又はリターンローラを設けているものである。
該やじろべえアームに設けたキャリヤーローラ又はリタ
ーンローラの重心がやじろべえアーム支点より前方即ち
ベルトの進行方向に偏心していることにより該やじろべ
えアームがベルトの進行方向に自由に向くようにしてい
る。やじろべえアームに設けられた各ローラ(キャリヤ
ーローラ又はリターンローラ)とガイドローラとは各々
自立し個別に作動するようにしている。そのやじろべえ
アームの機能について説明すれば、ベルトの左右の片寄
りにより、該本体フレームに設けられている自立してい
るガイドローラが、ベルトの外側前方に押されると同時
にそのやじろべえアーム支点のピンに設けている偏心し
ているやじろべえアームが、そのベルトが片寄りしてい
る外側前方の方向に押し出されるので、ベルトはベルト
コンベヤーの中心に寄り、ベルトの片寄りが修正される
とやじろべえアームは復帰し、左右それぞれの片寄りを
自動的に修正するようにしたことを特徴とするベルトコ
ンベヤーのやじろべえ式蛇行自動修正装置である。
【0007】ベルトコンベヤーの上側即ちキャリヤー側
では、本体フレームの中心にやじろべえアーム支点を設
け、その支点に設けられるピンに偏心しているやじろう
べえアームを設け、このやじろべえアームの両端部に設
けられるキャリヤーローラを設け、該本体フレームの垂
直部の側面にガイドローラアーム支点を設け、その支点
に設けられるガイドローラアームにコマ状のキャリヤー
ガイドーラを設け、該ガイドローラアームに連結具の基
部を設け、その連結具の鉤状部をやじろべえアームに掛
けて自在に連結するようにした。この連結具によりガイ
ドーラアームの動きがやじろべえアームの動きに連動す
るように設けられるものである。ベルトの片寄りによ
り、そのキャリヤーガイドローラをベルトの外側前方に
押し出すと同時にそのガイドローラアームに連結されて
いるやじろべえアームが外側前方に連動して押し出さ
れ、ベルトの片寄りが修正される。ベルトの片寄りが修
正されるとガイドローラ及びやじろべえアームは復帰
し、左右の片寄りを自動的に修正するようにしたベルト
コンベヤーのキャリヤー側フレームに設けられるやじろ
べえ式蛇行自動修正装置である。
【0008】次にベルトコンベヤーの下側即ちリターン
側では、本体フレームの中心にやじろべえアーム支点を
設け、その支点に設けられるピンに偏心しているやじろ
うべえアームを設け、このやじろべえアームの両端部に
設けられるリターンーローラを設け、該本体フレームに
リターンガイドローラの位置調調整部を設け、その位置
調調整部に設けられるリターンガイドローラアームにコ
マ状のリターンガイドローラを設ける。該リターンガイ
ドローラアームと該やじろべえアームとをそれぞれ自立
して設け、ベルトの片寄りによりそのリターンガイドロ
ーラを押すと同時にやじろべえアームが外側前方に押し
出され、ベルトはコンベヤーの中心に戻り、ベルトの片
寄りが修正されるとやじろべえアームは復帰し、リター
ンするベルトの左右の片寄りを自動的に修正するように
したものである。これは、ベルトコンベヤーのリターン
側フレームに設けられるやじろべえ式蛇行自動修正装置
である。
【0009】
【作用】本体フレームの中心にやじろべえアーム支点を
設け、その支点に設けられる該やじろべえアームに設け
られるキャリヤーローラ又はリターンローラの重心がや
じろべえアーム支点より前方に偏心していることにより
該やじろべえアームの方向がベルトの進行方向に自由に
向くようにしている。手前から向こう側に直進して上昇
しているベルトの片寄りが右又は左に片寄っている場合
において、本発明に於けるやじろべえアームの作用を説
明すれば、上記偏心により支点のピンを中心にして自立
しているやじろべえアームには、常にベルトをその進行
方向に押し戻そうとする作用がある。該本体フレームに
設けられている自立しているガイドローラがベルトの外
側前方に押されると同時にその偏心しているやじろべえ
アームの端が外側前方の方向に押し出され、ベルトはベ
ルトコンベヤーの中心に復帰し、左右それぞれの片寄り
を自動的に速やかに修正することになるものである。そ
れぞれのガイドローラは、キャリヤーローラ及びリター
ンローラを設けているやじろべえアームに固定して設け
られているものではないので、支点に設けられるキャリ
ヤーガイドローラアームにキャリヤーガイドーラを設
け、左右キャリヤーガイドローラの回動により、それぞ
れの間隔をベルトの幅に合わせて調整することが可能に
なっているし、左右リターンガイドローラの間隔につい
ては、位置調整部で調整することになる。
【0010】キャリヤーガイドローラアームの先端部に
設けられているキャリヤガイドローラは、ベルトコンベ
ヤーの左右両側にそれぞれ設けられるものである。左右
両ガイドローラの作用には変わりはないものである。ベ
ルトの進行方向に向かって主に右側の方向に片寄りが起
きている場合には、キャリヤーガイドローラアームに設
けた連結具がやじろべえアームの右側アームを外側前方
に押し出すことによりベルトが中央に戻されることにな
り、左に片寄りが起きている場合には、連結具が同左側
アームを外側前方に押し出すことになる。従って、連結
具を介して両キャリヤーガイドローラの作用がやじろべ
えアームの作用に連動し、相乗的に速やかに自動修正の
効果がある。
【0011】
【実施例】添付図面において図1乃至図24は、本発明
に係るやじろべえ式蛇行自動修正装置の実施例、図25
及び図26は、従来技術の自動調芯キャリヤーローラに
ついてそれぞれ図示するものである。図面(図1乃至図
24)に基づいて、本発明に於けるその技術的思想の創
作について説明する。
【0012】図1は、キャリヤー側のベルトコンベヤー
フレームに設けられるやじろべえ式蛇行自動修正装置の
平面図であり、図1においてはキャリヤー側のベルトの
進行方向は手前から向こう側に向かっており、それを矢
印で図示している。図2は、矢印で図示したキャリヤー
側ベルトの進行方向に向かってやじろべえ式蛇行自動修
正装置の正面図である。図3は、キャリヤー側のベルト
コンベヤーの蛇行を自動修正する作用を図示する平面図
である。図4は、キャリヤー側のガイドローラアームの
平面図である。図5は、本体フレームの側面に設けられ
ているガイドローラアーム支点の図4A−A線断面図で
ある。図6は、矢印で図示している直進するベルトの進
行方向に対するキャリヤー側ガイドローラ軸の角度を図
示する平面図である。図7は、ベルトが右に片寄ってガ
イドローラに接触しながら進行するベルトの進行方向に
対するガイドローラ軸の角度を図示する平面図である。
図8は、矢印で図示する方向に右に片寄って進行するベ
ルトがキャリヤーガイドローラに接触し、連結具を介し
て、その片寄りを修正している場合のやじろべえアーム
の状態を図示する正面図である。図9は、ベルトの片寄
りが修正されて、手前から向こう側に矢印で図示してい
る方向に直進しているベルトが、ガイドローラに沿って
直進している場合のやじろべえアームの状態を図示する
正面図である。図10は、本体フレームの側面に支点を
設けたガイドローラアームに取り付けられているガイド
ローラの側面図である。図11は、ベルトコンベヤーの
キャリヤー側において、ベルトの進行方向に向かって左
のガイドローラの垂直線に対して有する傾きを図示する
正面図である。図12は、垂直線に対して右ガイドロー
ラの傾きを図示する正面図である。図13は、ベルトに
片寄りが起き始めた場合にベルトに対するガイドローラ
の位置を図示する斜面図である。図14は、ベルトの端
が起きて上にまくれた場合のベルトに対するガイドロー
ラの位置を図示する斜面図である。図15は、ベルトに
片寄りが起きてガイドローラに接触している状態を図示
する斜視図である。図16は、更に片寄りがひどくなっ
ているベルトが、ガイドローラの下へもぐりこんでベル
トが押す力が伝わりながら逃げている状態を図示する斜
視図である。図17は、キャリヤー側のガイドローラの
先端の角度を図示する斜視図である。図18は、やじろ
べえアーム支点の構造について図示する図1D−D線断
面図である。図19リターン側のやじろべえ式蛇行自動
修正装置の正面図であり、ベルトの進行方向は、リター
ン側では向こうから手前に進行するものであることを矢
印で図示している。図20は、リターン側平面図であ
る。図21は、キャリヤーガイドローラの平面図であ
る。図22は、キャリヤーガイドローラの図21B−B
線断面図である。図23は、リターンガイドローラの平
面図である。図24は、リターンガイドローラの図23
C−C断面図である。
【0013】図面において図示した諸符号がそれぞれ示
す各部について説明する。1は、キャリヤー側のコンベ
ヤーフレームに設けられる本体フレーム、2は、支点の
ピンに設けられるやじろべえアーム、3は、ベルトを乗
せるキャリヤーローラ、4は、ベルト、5は、キャリヤ
ーガイドローラアームの支点、6は、その支点にアーム
の根元端部が設けられているキャリヤーガイドローラア
ーム、7は、キャリヤーガイドローラアームの動きをや
じろべえアームに伝える連結具、8は、ベルトの片寄り
を受けるキャリヤーガイドローラ、8aは、キャリヤー
ガイドローラの先端部、9は、やじろべえアームが本体
フレームに当たるのを止めるゴム製の調整ストッパー、
10は、やじろべえアームの支点、11は、ピン受け凹
部、12は、やじろべえアームが取り付けられている支
点のピン、13は、外れ防止調整ボルト、14は、やじ
ろべえアーム先端部のフック、15は、キャリヤーガイ
ドローラアームの支点に設けられている受け具、これは
本体フレームに当てて該支点を固定するためにあるもの
である、16は、キャリヤーガイドローラアームの接続
具、17は、連結具の取り付け位置調整ボルト、18
は、ガイドローラの取り付け調整ボルト、19,20.
21は、各々キャリヤーガイドローラアームの支点の取
り付けボルト穴、22は、キャリヤーガイドローラアー
ムの根元端部を取り付けるピン、23は、キャリヤーガ
イドローラアームの支点調整ボルト、24は、支点の取
り付けボルト、25は、リターンローラ、26は、リタ
ーンガイドローラ、27は、リターンガイドローラアー
ム、28は、リターンガイドローラアームの取り付け位
置調整部、29は、リターンガイドローラの取り付け位
置調整ボルト、30は、リターン側の本体フレーム、3
1は、高さ調整L型金具、32は、コンベアフレーム、
33は、ベアリング、34は、キャリヤーガイドーラ
軸、35は、ガイドローラのゴム材を溶着されているケ
ーシング、36は、ケーシングの蓋体、37は、ゴム
材、38は、ベアリングを覆っているシール、39は、
リターンガイドローラ軸をそれぞれ図示するものであ
る。
【0014】実施例1 コンベヤーフレームに設けられる本体フレーム1の中心
にやじろべえアーム支点10を設け、その支点に設けら
れるピン12に偏心しているやじろうべえアーム2を設
け、このやじろべえアーム2の両端部フック14にキャ
リヤーローラ3を設ける。そのピン12は、キャリヤー
側及びリターン側に設けられる本体フレーム1又は30
に開けられている穴の中で自由になるように、ピン受け
凹部11の上に入れられているものであり、外れ防止調
整ボルト13の締め具合により、そのピンの動きの自由
度を調整されるようになっている。そのピンに設けられ
た該やじろべえアーム2に設けたキャリヤーローラの重
心を支点より前方に偏心させることによって、やじろべ
えアームの両端に設けられるキャリヤーローラ3の重心
が支点10の位置より前方に離れているようにする。こ
うすることによって、キャリヤーローラ3の上に乗せて
いるベルト4の進行方向と同じ方向にやじろべえアーム
2の方向が向き易くなるので、ベルト4はベルトコンベ
ヤーの中央を走り易くなる作用がある。やじろべえアー
ムの偏心による作用により、ベルトに荷物を乗せている
場合に特に片寄りが起きにくくなる効果がある。やじろ
べえアーム2に前記偏心を設けずに、キャリヤーローラ
3の重心のある位置の上にやじろべえアームの支点10
があるようにすると、ベルト4はベルトコンベヤーの中
央を走りにくくなるものである。従って、ここにやじろ
べえアームが偏心しているものにした合理的な理由があ
る。
【0015】該本体フレーム1の側面にキャリヤーガイ
ドローラアーム6の根元部をピン22に設けている支点
5を設ける。支点5には、キャリヤーガイドローラアー
ム6の根元部を設けられているピン22が回動自在に入
れられている。そのピンは、その上部に設けられるキャ
リヤーガイドローラアームの支点調整ボルトの締め具合
により、その回動の自由度を調節するようになっている
ものである。該支点において、その支点の中に設けられ
るピン22に設けられているキャリヤーガイドローラア
ーム6に接続具16で更に延長したガイドローラアーム
6aを設けるようにする。ベルトの規格には幅が幾つも
種類があり、砕石生コン用で一番幅が狭いベルトで40
0ミリメートルあり、それから一番幅が広いもので20
00ミリメートルもあり、その間に幾つもの種類があ
る。このベルトの幅の種類により、適宜な延長ガイドロ
ーラアーム6aを接続具16でそこに設ける必要性があ
る。
【0016】そのキャリヤーガイドローラアーム6に
は、連結具7の基部を設けてあり、この連結具の一方が
鉤状になっているためやじろべえアーム2に引っかけて
自在に連結されるものである。更にそのガイドローラア
ームの先端部にはコマ状のキャリヤーガイドーラ8を設
けてあるので、このキャリヤーガイドローラにベルトが
片寄り当たって来るとキャリヤガイドローラーアームが
支点5を中心にして外側に動くようになっている。該キ
ャリヤーガイドローラアーム6とやじろべえアーム2と
を自在に連結する連結具7をガイドーラアーム6に設け
る。連結具7には、取り付け位置調整ボルト17が設け
られているため、そのアーム6に連結具7を取り付けら
れる位置の調整をするようになっている。
【0017】本発明に係るやじろべえ式蛇行自動修正装
置をベルトコンベヤーに設けて、蛇行自動修正作用を説
明する。ベルト4に左右片寄りが起きると、ベルト4の
片寄りにより、そのキャリヤーガイドローラ8がベルト
の外側前方に押されると同時に、キャリヤーガイドロー
ラの動きがキャリヤーガイドローラアーム6に伝わり、
更に、連結具7を介して連結されているやじろべえアー
ム2a,2b,2cに連動して伝わり、それぞれベルト
の片寄りしている外側前方に押し出される。従って、ベ
ルト4は、コンベヤーの中央に速やかに寄りキャリヤー
ローラ3はベルトに直角に修正されることになる。即
ち、ベルト4の片寄りが修正されると共にキャリヤーガ
イドローラ8及びやじろべえアーム2a,2b,2cは
復帰し、左右の片寄りを自動的に修正するようにしたベ
ルトコンベヤーのやじろべえ式蛇行自動修正装置であ
る。
【0018】キャリヤーガイドローラアームの支点5に
は、取り付けボルト24を設けてあり、このボルトを取
り付けボルト穴19,20,21にそのボルトを入れて
ナットで締め付け固定して取り付ける。本体フレーム1
に段階的に穿設されてある取り付けボルト穴19,2
0,21は、下段、中段、上段があり、それぞれ、キャ
リヤーローラ上の水平線に対してなすベルトの通常の反
り角度であるトラフ角の20度、30度、45度のそれ
ぞれに対応するものである。
【0019】本体フレーム1の側面に設ける支点5のピ
ン22に設けたキャリヤーガイドローラアーム6の先端
部に設けられるキャリヤーガイドローラ8は、調整ボル
ト18の調整により、キャリヤーガイドローラの軸の取
り付け位置を調整するようになっているものである。そ
のキャリヤーガイドローラアーム6に設けられる該ロー
ラ軸が垂直線に対して傾斜する角度は、ベルトの進行方
向に向かって左側のキャリヤーガイドローラ(図11)
及び右側のキャリヤーガイドローラ(図12)のいずれ
も、図示しているそれぞれの角度(5乃至10度)にな
ると効果的であると考えられるものである。
【0020】ベルトコンベヤーのベルトが、図13に矢
印で図示しているように仮に右のキャリヤーガイドロー
ラの方に片寄りして来た場合には、ベルトの端がそのキ
ャリヤーガイドローラに接触してゴム製のコマ周囲部に
押さえられるので、ベルトコンベヤーの中央にベルトが
押し戻されて片寄りは自動的に修正されることになる。
このベルト4がもし古くなって上に反り返って来ても、
反り返っているそのベルトの端部がコマ状周囲部の上の
ほうに当たることになるので、完全に該ローラの上側に
外れてしまうことはなくなるものである。更にそのベル
トの片寄りがひどくなって来ると、ベルト4の端はキャ
リヤーガイドローラ8のコマ状部の下方に潜り込むこと
になる。図16にそのようなベルトの潜り込みの様子を
図示しているように、そのベルトがコマ状部の下に入り
込んでしまうことになるものであるが、該ベルト4は、
やじろべえアームとキャリヤガイドローラによりコンベ
ヤーの中央に押し戻されることになる。
【0021】実施例2 本体フレーム30の中心にやじろべえアーム支点10を
設け、その支点に設けられるピン12に偏心しているや
じろうべえアーム2を設け、このやじろべえアームの両
端部にリターンーローラ25を設け、該本体フレーム3
0にガイドローラ26の位置調整部28を設け、その位
置調整部に設けられるリターンガイドローラアーム27
に円錐形になるコマ状のガイドーラ26を設け、該リタ
ーンガイドローラアーム27と該やじろべえアーム2と
をそれぞれ自立して設ける。
【0022】ベルト4の片寄りにより、そのベルトがそ
のリターンガイドローラ26に接触し、同時にそのベル
トの片寄りでやじろべえアーム2が外側手前に(リター
ンのベルトは向こう側から手前に進行する。)に押し出
されることになり、その押し出しで偏心しているやじろ
べえアームが、ベルトの進行方向に向くと共にその反作
用でベルトは中心に押し戻されることになる。ベルトの
片寄りが修正されるとやじろべえアームは復帰し、リタ
ーンするベルトの左右の片寄りを自動的に修正するよう
にしたベルトコンベヤーのやじろべえ式蛇行自動修正装
置である。
【0023】キャリヤーガイドローラ及びリターンガイ
ドローラは共に、ベアリングに設けられたローラ軸の周
囲にゴム材を溶着しているものである。それぞれの構造
及び形状の特徴について説明すると、キャリヤーガイド
ローラは、略こま状の逆円錐形になっているものであっ
て、その中心にケーシング35を設け、これにベアリン
グ33及びキャリヤガイドローラ軸34を設け、ケーシ
ングの上に蓋体36が設けられ、そこに設けたベアリン
グ33にシール38で覆い、周囲にゴム材37を溶着し
ているものである。リターンガイドローラは、上下のベ
アリング33にリターンガイドローラ軸39を設け、そ
の周囲には略円錐形にゴム材37を設けているものであ
る。ゴム製のベルトに接触するゴム製コマ状部は、金属
のローラのように滑らないから摩擦に強く摩耗が少なく
なる。各ガイドローラの形状は、キャリヤーガイドロー
ラではこま状の逆円錐形、リターンガイドローラでは円
錐形にしたものである。そうした理由は、逆円錐形又は
円錐形のコマ状部でベルトが古くなって上に反っている
のを押さえられるようにするものである。そのコマ状部
でそれぞれのガイドローラの押さえ作用を有効にするこ
とにより、ベルトの端がガイドローラの上に逃げること
がなくなるので、片寄りの修正が出来易くなる。キャリ
ヤガイドローラの先端部8aの内角は、70度乃至90
度程度のコマ状先端部になるものであり、リターンガイ
ドローラ26の先端部は、円錐形基部になるものであ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明に係るやじろべえ式蛇行自動修正
装置は、古いベルトの反り返りに関係なく自動修正の機
能がある。本発明の効果は、やじろべえアームの機能が
ベルトの左右片寄りがあっても向きを自由に変えられる
ように作用するので、やじろべえ式にしたことによりベ
ルトコンベヤーの中心にベルトが復帰することが早くな
る。このことは、恰も、偏心している自転車のフォーク
の先端部に前輪の車軸が取り付けられており、自転車が
進行して行く方向に前輪の方向を自由に変えられるので
真っすぐ進むようになっているのと比較される効果であ
るが、その偏心を利用してやじろべえアームに応用して
ベルトの早い自動復帰を可能にしているものである。ガ
イドローラにゴム材を溶着したことにより、ベルトとガ
イドローラとの接触があっても、ガイドローラの摩耗が
少なくなり、ベルトの耳切れがなくなるという経済的効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 やじろべえ式蛇行自動修正装置のキャリヤー
側平面図
【図2】 やじろべえ式蛇行自動修正装置のキャリヤー
側正面図
【図3】 蛇行修正作用を説明するキャリヤー側平面図
【図4】 ガイドローラアームの平面図
【図5】 ガイドローラアーム支点の断面図
【図6】 直進するベルトの進行方向に対するキャリヤ
ーガイドローラ軸の角度を図示する平面図
【図7】 矢印で図示している右に片寄って進行するベ
ルトの進行方向に対するキャリヤーガイドローラ軸の角
度を図示する平面図
【図8】 矢印で図示した方向である右に片寄っている
ベルトがキャリヤーガイドローラに接触し、連結具を介
してその片寄りを修正している場合のやじろべえアーム
の状態を図示する正面図
【図9】 ベルトの片寄りが修正されて、ベルトが矢印
で図示する方向に直進する場合のやじろべえアームの状
態を図示する正面図
【図10】本体フレームの側面に支点を設けたガイドロ
ーラの側面図
【図11】垂直線に対して左ガイドローラの傾きを図示
する正面図
【図12】垂直線に対して右ガイドローラの傾きを図示
する正面図
【図13】ベルトに右片寄りが起きた始めた場合にガイ
ドローラの位置を図示する斜面図
【図14】ベルトが起きて上にまくれた場合のガイドロ
ーラの位置を図示する斜面図
【図15】ベルトに右片寄りが起きてガイドローラに当
っている状態を図示する斜視図
【図16】ベルトの右片寄りがひどくなってベルトがガ
イドローラの下へ潜り込む状態を図示する斜視図
【図17】キャリヤーガイドローラの角度を図示する斜
視図
【図18】やじろべえアーム支点の構造について図示す
るD−D線断面図
【図19】リターン側正面図
【図20】リターン側平面図
【図21】キャリヤーガイドローラの平面図
【図22】キャリヤーガイドローラのB−B線断面図
【図23】リターンガイドローラの平面図
【図24】リターンガイドローラのC−C断面図
【図25】従来の技術に於ける自動調芯キャリヤーロー
ラの正面図
【図26】自動調芯キャリヤーローラの側面図
【符号の説明】
1...キャリヤー本体フレーム 2...やじろべえアーム 3...キャリヤーローラ 4...ベルト 5...キャリヤーガイドローラアームの支点 6...キャリヤーガイドローラアーム 7...連結具 8...キャリヤーガイドローラ 9...ゴム製の調整ストッパー 10...やじろべえアームの支点 11...ピン受け凹部 12...やじろべえアームの取り付けピン 13...外れ防止調整ボルト 14...やじろべえアーム先端部のフック 15...キャリヤーガイドローラアームの支点に設け
られている受け具 16...キャリヤーガイドローラアームの接続具 17...連結具の取り付けボルト 18...キャリヤーガイドローラの取り付け調整ボル
ト 19,20.21...キャリヤーガイドローラアーム
の支点の取り付けボルト穴 22...キャリヤーガイドローラアームの取り付けピ
ン 23...キャリヤーガイドローラアームの支点調整ボ
ルト 24...支点の取り付けボルト 25...リターンローラ 26...リターンガイドローラ 27...リターンガイドローラアーム 28...リターンガイドローラアームの位置調整部 29...リターンガイドローラの取り付け調整ボルト 30...リターン本体フレーム 31...高さ調整L型金具 32...コンベヤーフレーム 33...ベアリング 34...キャリヤーガイドローラ軸 35...ケーシング 36...蓋体 37...ゴム材 38...シール 39...リターンガイドローラ軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】追加
【補正内容】
【図27】
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 やじろべえ式蛇行自動修正装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明に係るやじろべえ式蛇行自
動修正装置は、ベルトコンベヤーのベルトの左右の片寄
りを自動的に修正する装置に関するものである。
【0002】ベルトコンベヤーの左右片寄りでコンベヤ
ーベルトに蛇行が起きる原因となるものはさまざまであ
る。ベルトが片寄りして蛇行するとどのような不都合が
あるかというと、例えば、荷物の片積みではベルトコン
ベヤーの中心に荷物が無いため重心がベルトコンベヤー
の中心から外れた方向に片寄りするので荷物が落ちる
し、ベルトの耳切れによりベルトの幅が狭くなって荷物
が落ちる原因となっている。荷物が片寄ってコンベヤー
の外に落ちたり、片寄っているベルトの一部分に荷物が
乗ることになって、そのために運搬の能率が低下するの
で駆動モータの電力消費が大きくなる等種々の問題が起
きることになる。本発明は、これらの諸問題を合理的に
解決するものとして提案するものである。
【0003】
【従来の技術】従来の技術は、ベルトが片寄りを起こす
場合に対処する方法として、株式会社JRC製造に係る
ベルトコンベヤー用ローラのカタログに記載の内、自動
調芯キャリヤーローラ及び自動調芯リターンローラをそ
れぞれ設けることにより蛇行を防止するようにしてい
た。図25は、自動調芯キャリヤーローラの正面図、図
26は、側面図をそれぞれ図示しているものである。自
動調芯とは、ベルトが片寄りを起こして、両側のガイド
ローラ47に接触しようとすると、ガイドローラは、ロ
ーラ45の中心線と平面的にみて位置が変えてあるので
中心軸46の回りにキャリヤー全体が旋回運動を起こし
ベルトをコンベヤーの中心に復帰させる作用を持ってい
る。ベルトの損傷を防止するものであると共に確実にベ
ルトの蛇行を防止するため、機長の長いベルトコンベヤ
ーには自動調芯キャリヤーは必要不可欠なものであっ
た。しかしながら、従来の技術は、旋回するローラの台
に固定されているため、両側のガイドローラとガイドロ
ーラとの幅が一定の間隔になっている。このため、ベル
トがガイドローラの一定の高さに強く当たり、その位置
にベルトの端が接触し続けられると、そのベルトが当り
続けていたそのガイドローラの周囲には窪みが出来るほ
どの損傷が起きると共にベルト両端の耳切れが起きるこ
とになる。このような場合には、古くなってちびてしま
ったローラ及びベルトは新しいものと取り替える必要が
あった。
【0004】又、ベルトは、使用時間が長くなって来る
とベルトの材質に変形が起こることになる。古いベルト
は、その両端が上側に反り返る癖がつくので、ベルトが
左右片寄りを起こしている場合にその端がガイドローラ
の上に出るようになり、そのため片寄りを完全に防止す
る作用が出来なくなるという欠点があった。この欠点を
解決するために、新しいベルトに交換することで蛇行を
防止していた。新しいベルトの交換をすれば、それは大
変高価な物品になるので、蛇行修正が出来る限り、その
古いベルトを使える間だけは何時までも使い続けられる
方が経済的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ベルトの片寄りにより起きる蛇行を自動的
に無理なく修正しようとするものである。やじろべえア
ームの機能により、ベルトが接触し続けられているガイ
ドローラが摩耗しないようにすると共にベルトの使用に
より両端が反り上がっていてもガイドローラの機能で蛇
行の自動修正ができるようにしようとするものである。
そのためには、ガイドローラにベルトが接触すると、そ
こに強い摩擦が起きないように軽く接触するようにする
ために、そのガイドローラの位置が外側前方に移動する
ようにしているものであると共に片寄りが起きるとやじ
ろべえアームでその片寄りを修正する方向に向けるよう
にする。そのやじろべえアームは、片寄ったベルトをベ
ルトコンベヤーの中心に押し戻すことになる。ベルトの
寿命を長く使用するために、それが古くなっているもの
であっても、ベルトの反りがガイドローラの下側に接触
して片寄りを修正する作用があり、そのベルトの反りに
影響される事なくガイドローラが使用出来るようにする
必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るやじろべえ
式蛇行自動修正装置は、本体フレームの中心にやじろべ
えアーム支点を設け、その支点に設けられるピンに偏心
しているやじろうべえアームを設け、このやじろべえア
ームの両端部にローラを設ける。該ローラは、キャリヤ
ーローラ又はリターンローラを設けているものである。
該やじろべえアームに設けたキャリヤーローラ又はリタ
ーンローラの重心がやじろべえアーム支点より前方即ち
ベルトの進行方向に偏心していることにより該やじろべ
えアームがベルトの進行方向に自由に向くようにしてい
る。やじろべえアームに設けられた各ローラ(キャリヤ
ーローラ又はリターンローラ)とガイドローラとは各々
自立し個別に作動するようにしている。そのやじろべえ
アームの機能について説明すれば、ベルトの左右の片寄
りにより、該本体フレームに設けられている自立してい
るガイドローラが、ベルトの外側前方に押されると同時
にそのやじろべえアーム支点のピンに設けている偏心し
ているやじろべえアームが、そのベルトが片寄りしてい
る外側前方の方向に押し出されるので、ベルトはベルト
コンベヤーの中心に寄り、ベルトの片寄りが修正される
とやじろべえアームは復帰し、左右それぞれの片寄りを
自動的に修正するようにしたことを特徴とするベルトコ
ンベヤーのやじろべえ式蛇行自動修正装置である。
【0007】ベルトコンベヤーの上側即ちキャリヤー側
では、本体フレームの中心にやじろべえアーム支点を設
け、その支点に設けられるピンに偏心しているやじろう
べえアームを設け、このやじろべえアームの両端部に設
けられるキャリヤーローラを設け、該本体フレームの垂
直部の側面にガイドローラアーム支点を設け、その支点
に設けられるガイドローラアームにコマ状のキャリヤー
ガイドーラを設け、該ガイドローラアームに連結具の基
部を設け、その連結具の鉤状部をやじろべえアームに掛
けて自在に連結するようにした。この連結具によりガイ
ドーラアームの動きがやじろべえアームの動きに連動す
るように設けられるものである。ベルトの片寄りによ
り、そのキャリヤーガイドローラをベルトの外側前方に
押し出すと同時にそのガイドローラアームに連結されて
いるやじろべえアームが外側前方に連動して押し出さ
れ、ベルトの片寄りが修正される。ベルトの片寄りが修
正されるとガイドローラ及びやじろべえアームは復帰
し、左右の片寄りを自動的に修正するようにしたベルト
コンベヤーのキャリヤー側フレームに設けられるやじろ
べえ式蛇行自動修正装置である。
【0008】次にベルトコンベヤーの下側即ちリターン
側では、本体フレームの中心にやじろべえアーム支点を
設け、その支点に設けられるピンに偏心しているやじろ
うべえアームを設け、このやじろべえアームの両端部に
設けられるリターンーローラを設ける。更に、該本体フ
レームの高さ調整L型金具に支点の取り付け金具を設
け、該取り付け金具の先端部にリターンガイドローラア
ームの支点を設け、この支点に設けられている取り付け
ピンにリターンガイドローラアームを設け、そのリター
ンガイドローラアームに円錐形で逆さコマ状のリターン
ガイドーラを設け、該リターンガイドローラアームと該
やじろべえアームとを連結する連結具をリターンガイド
ローラアーム27に設ける。該本体フレームに設けられ
る該やじろべえアームと該リターンガイドローラアーム
とをそれぞれ自立して設け、両者を連結具で連結してい
るのでベルトの片寄りによりベルトがそのリターンガイ
ドローラを押すと連結具に押す力が伝わり同時にやじろ
べえアームが外側前方に押し出され、ベルトはコンベヤ
ーの中心に戻り、ベルトの片寄りが修正されるとやじろ
べえアームは復帰し、リターンするベルトの左右の片寄
りを自動的に修正するようにしたものである。これは、
ベルトコンベヤーのリターン側フレームに設けられるや
じろべえ式蛇行自動修正装置である。
【0009】
【作用】本体フレームの中心にやじろべえアーム支点を
設け、その支点に設けられる該やじろべえアームに設け
られるキャリヤーローラ又はリターンローラの重心がや
じろべえアーム支点より前方に偏心していることにより
該やじろべえアームの方向がベルトの進行方向に自由に
向くようになる。手前から向こう側に直進して上昇して
いるベルトの片寄りが右又は左に片寄っている場合にお
いて、本発明に於けるやじろべえアームの作用を説明す
れば、上記偏心により支点のピンを中心にして自立して
いるやじろべえアームには、常にベルトをその進行方向
に押し戻そうとする作用がある。該本体フレームに設け
られている自立しているガイドローラがベルトの外側前
方に押されると同時にその偏心しているやじろべえアー
ムの端が外側前方の方向に押し出され、ベルトはベルト
コンベヤーの中心に復帰し、左右それぞれの片寄りを自
動的に速やかに修正することになるものである。それぞ
れのガイドローラは、キャリヤーローラ及びリターンロ
ーラを設けているやじろべえアームに固定して設けられ
ているものではないので、支点に設けられるキャリヤー
ガイドローラアームにキャリヤーガイドーラを設け、
右キャリヤーガイドローラのそれぞれの間隔をベルトの
幅に合わせて調整することが可能になっている。リター
ンガイドローラアームに設けられる左右リターンガイド
ローラの間隔についても、調整するようにしている。
【0010】キャリヤーガイドローラアームの先端部に
設けられているキャリヤガイドローラは、ベルトコンベ
ヤーの左右両側にそれぞれ設けられるものである。左右
両ガイドローラの作用には変わりはないものである。ベ
ルトの進行方向に向かって主に右側の方向に片寄りが起
きている場合には、キャリヤーガイドローラアームに設
けた連結具がやじろべえアームの右側アームを外側前方
に押し出すことによりベルトが中央に戻されることにな
り、左に片寄りが起きている場合には、連結具が同左側
アームを外側前方に押し出すことになる。従って、連結
具を介して両キャリヤーガイドローラの作用がやじろべ
えアームの作用に連動し、相乗的に速やかに自動修正の
効果がある。
【0011】
【実施例】添付図面において図1乃至図24及び図27
は、本発明に係るやじろべえ式蛇行自動修正装置の実施
例、図25及び図26は、従来技術の自動調芯キャリヤ
ーローラについてそれぞれ図示するものである。図面
(図1乃至図24及び図27)に基づいて、本発明に於
けるその技術的思想の創作について説明する。
【0012】 図1は、キャリヤー側のベルトコンベヤ
ーフレームに設けられるやじろべえ式蛇行自動修正装置
の平面図であり、図1においてはキャリヤー側のベルト
の進行方向は手前から向こう側に向かっており、それを
矢印で図示している。図2は、矢印で図示したキャリヤ
ー側ベルトの進行方向に向かってやじろべえ式蛇行自動
修正装置の正面図である。図3は、キャリヤー側のベル
トコンベヤーの蛇行を自動修正する作用を図示する平面
図である。図4は、キャリヤー側のガイドローラアーム
の平面図である。図5は、本体フレームの側面に設けら
れているガイドローラアーム支点の図4A−A線断面図
である。図6は、矢印で図示している直進するベルトの
進行方向に対するキャリヤー側ガイドローラ軸の角度を
図示する平面図である。図7は、ベルトが右に片寄って
ガイドローラに接触しながら進行するベルトの進行方向
に対するガイドローラ軸の角度を図示する平面図であ
る。図8は、矢印で図示する方向に右に片寄って進行す
るベルトがキャリヤーガイドローラに接触し、連結具を
介して、その片寄りを修正している場合のやじろべえア
ームの状態を図示する正面図である。図9は、ベルトの
片寄りが修正されて、手前から向こう側に矢印で図示し
ている方向に直進しているベルトが、ガイドローラに沿
って直進している場合のやじろべえアームの状態を図示
する正面図である。図10は、本体フレームの側面に支
点を設けたガイドローラアームに取り付けられているガ
イドローラの側面図である。図11は、ベルトコンベヤ
ーのキャリヤー側において、ベルトの進行方向に向かっ
て左のガイドローラの垂直線に対して有する傾きを図示
する正面図である。図12は、垂直線に対して右ガイド
ローラの傾きを図示する正面図である。図13は、ベル
トに片寄りが起き始めた場合にベルトに対するガイドロ
ーラの位置を図示する斜面図である。図14は、ベルト
の端が起きて上にまくれた場合のベルトに対するガイド
ローラの位置を図示する斜面図である。図15は、ベル
トに片寄りが起きてガイドローラに接触している状態を
図示する斜視図である。図16は、更に片寄りがひどく
なっているベルトが、ガイドローラの下へもぐりこんで
ベルトが押す力が伝わりながら逃げている状態を図示す
る斜視図である。図17は、キャリヤー側のガイドロー
ラの先端の角度を図示する斜視図である。図18は、や
じろべえアーム支点の構造について図示する図1D−D
線断面図である。図19は、リターン側のやじろべえ式
蛇行自動修正装置の正面図であり、ベルトの進行方向
は、リターン側では向こうから手前に進行するものであ
ることを矢印で図示している。図20は、リターン側平
面図である。図21は、キャリヤーガイドローラの平面
図である。図22は、キャリヤーガイドローラの図21
B−B線断面図である。図23は、リターンガイドロー
ラの平面図である。図24は、リターンガイドローラの
図23C−C断面図である。図27は、やじろべえ式蛇
行自動修正装置のリターン側の一部平面図である。
【0013】 図面において図示した諸符号がそれぞれ
示す各部について説明する。1は、キャリヤー側のコン
ベヤーフレームに設けられる本体フレーム、2は、支点
のピンに設けられるやじろべえアーム、3は、ベルトを
乗せるキャリヤーローラ、4は、ベルト、5は、キャリ
ヤーガイドローラアームの支点、6は、その支点にアー
ムの根元端部が設けられているキャリヤーガイドローラ
アーム、7は、キャリヤーガイドローラアームの動きを
やじろべえアームに伝える連結具、8は、ベルトの片寄
りを受けるキャリヤーガイドローラ、8aは、キャリヤ
ーガイドローラの先端部、9は、やじろべえアームが本
体フレームに当たるのを止めるゴム製の調整ストッパ
ー、10は、やじろべえアームの支点、11は、ピン受
け凹部、12は、やじろべえアームが取り付けられてい
る支点のピン、13は、外れ防止調整ボルト、14は、
やじろべえアーム先端部のフック、15は、キャリヤー
ガイドローラアームの支点に設けられている受け具、こ
れは本体フレームに当てて該支点を固定するためにある
ものである、16は、キャリヤーガイドローラアームの
接続具、17は、連結具の取り付け位置調整ボルト、1
8は、ガイドローラの取り付け調整ボルト、19,2
0.21は、各々キャリヤーガイドローラアームの支点
の取り付けボルト穴、22は、キャリヤーガイドローラ
アームの根元端部を取り付けるピン、23は、キャリヤ
ーガイドローラアームの支点調整ボルト、24は、支点
の取り付けボルト、25は、リターンローラ、26は、
リターンガイドローラ、27は、リターンガイドローラ
アーム、29は、リターンガイドローラの取り付け位置
調整ボルト、30は、リターン側の本体フレーム、31
は、高さ調整L型金具、32は、コンベアフレーム、3
3は、ベアリング、34は、キャリヤーガイドーラ軸、
35は、ガイドローラの表面素材を溶着されているケー
シング、36は、ケーシングの蓋体、37は、表面素
、38は、ベアリングを覆っているシール、39は、
リターンガイドローラ軸、48は、連結具、49は、支
点の取り付け金具、50は、リターンガイドローラの支
をそれぞれ図示するものである。
【0014】実施例1 コンベヤーフレームに設けられる本体フレーム1の中心
にやじろべえアーム支点10を設け、その支点に設けら
れるピン12に偏心しているやじろうべえアーム2を設
け、このやじろべえアーム2の両端部フック14にキャ
リヤーローラ3を設ける。そのピン12は、キャリヤー
側及びリターン側に設けられる本体フレーム1又は30
に開けられている穴の中で自由になるように、ピン受け
凹部11の上に入れられているものであり、外れ防止調
整ボルト13の締め具合により、そのピンの動きの自由
度を調整されるようになっている。そのピンに設けられ
た該やじろべえアーム2に設けたキャリヤーローラの重
心を支点より前方に偏心させることによって、やじろべ
えアームの両端に設けられるキャリヤーローラ3の重心
が支点10の位置より前方に離れているようにする。こ
うすることによって、キャリヤーローラ3の上に乗せて
いるベルト4の進行方向と同じ方向にやじろべえアーム
2の方向が向き易くなるので、ベルト4はベルトコンベ
ヤーの中央を走り易くなる作用がある。やじろべえアー
ムの偏心による作用により、ベルトに荷物を乗せている
場合に特に片寄りが起きにくくなる効果がある。やじろ
べえアーム2に前記偏心を設けずに、キャリヤーローラ
3の重心のある位置の上にやじろべえアームの支点10
があるようにすると、ベルト4はベルトコンベヤーの中
央を走りにくくなるものである。従って、ここにやじろ
べえアームが偏心しているものにした合理的な理由があ
る。
【0015】該本体フレーム1の側面にキャリヤーガイ
ドローラアーム6の根元部をピン22に設けている支点
5を設ける。支点5には、キャリヤーガイドローラアー
ム6の根元部を設けられているピン22が回動自在に入
れられている。そのピンは、その上部に設けられるキャ
リヤーガイドローラアームの支点調整ボルトの締め具合
により、その回動の自由度を調節するようになっている
ものである。該支点において、その支点の中に設けられ
るピン22に設けられているキャリヤーガイドローラア
ーム6に接続具16で更に延長したガイドローラアーム
6aを設けるようにする。ベルトの規格には幅が幾つも
種類があり、砕石生コン用で一番幅が狭いベルトで40
0ミリメートルあり、それから一番幅が広いもので20
00ミリメートルもあり、その間に幾つもの種類があ
る。このベルトの幅の種類により、適宜な延長ガイドロ
ーラアーム6aを接続具16でそこに設ける必要性があ
る。
【0016】そのキャリヤーガイドローラアーム6に
は、連結具7の基部を設けてあり、この連結具の一方が
鉤状になっているためやじろべえアーム2に引っかけて
自在に連結されるものである。更にそのガイドローラア
ームの先端部にはコマ状のキャリヤーガイドーラ8を設
けてあるので、このキャリヤーガイドローラにベルトが
片寄り当たって来るとキャリヤガイドローラーアームが
支点5を中心にして外側に動くようになっている。該キ
ャリヤーガイドローラアーム6とやじろべえアーム2と
を自在に連結する連結具7をガイドーラアーム6に設け
る。連結具7には、取り付け位置調整ボルト17が設け
られているため、そのアーム6に連結具7を取り付けら
れる位置の調整をするようになっている。
【0017】本発明に係るやじろべえ式蛇行自動修正装
置をベルトコンベヤーに設けて、蛇行自動修正作用を説
明する。ベルト4に左右片寄りが起きると、ベルト4の
片寄りにより、そのキャリヤーガイドローラ8がベルト
の外側前方に押されると同時に、キャリヤーガイドロー
ラの動きがキャリヤーガイドローラアーム6に伝わり、
更に、連結具7を介して連結されているやじろべえアー
ム2a,2b,2cに連動して伝わり、それぞれベルト
の片寄りしている外側前方に押し出される。従って、ベ
ルト4は、コンベヤーの中央に速やかに寄りキャリヤー
ローラ3はベルトに直角に修正されることになる。即
ち、ベルト4の片寄りが修正されると共にキャリヤーガ
イドローラ8及びやじろべえアーム2a,2b,2cは
復帰し、左右の片寄りを自動的に修正するようにしたベ
ルトコンベヤーのやじろべえ式蛇行自動修正装置であ
る。
【0018】キャリヤーガイドローラアームの支点5に
は、取り付けボルト24を設けてあり、このボルトを取
り付けボルト穴19,20,21にそのボルトを入れて
ナットで締め付け固定して取り付ける。本体フレーム1
に段階的に穿設されてある取り付けボルト穴19,2
0,21は、下段、中段、上段があり、それぞれ、キャ
リヤーローラ上の水平線に対してなすベルトの通常の反
り角度であるトラフ角の20度、30度、45度のそれ
ぞれに対応するものである。
【0019】本体フレーム1の側面に設ける支点5のピ
ン22に設けたキャリヤーガイドローラアーム6の先端
部に設けられるキャリヤーガイドローラ8は、調整ボル
ト18の調整により、キャリヤーガイドローラの軸の取
り付け位置を調整するようになっているものである。そ
のキャリヤーガイドローラアーム6に設けられる該ロー
ラ軸が垂直線に対して傾斜する角度は、ベルトの進行方
向に向かって左側のキャリヤーガイドローラ(図11)
及び右側のキャリヤーガイドローラ(図12)のいずれ
も、図示しているそれぞれの軸が垂直線に対してなす角
度が5乃至10度になると効果的であると考えられるも
のである。
【0020】ベルトコンベヤーのベルトが、図13に矢
印で図示しているように仮に右のキャリヤーガイドロー
ラの方に片寄りして来た場合には、ベルトの端がそのキ
ャリヤーガイドローラに接触してコマ状のキャリヤガイ
ドローラ周囲部に当たって押さえられるので、ベルトコ
ンベヤーの中央にベルトが押し戻されて片寄りは自動的
に修正されることになる。このベルト4がもし古くなっ
て上に反り返って来ても、反り返っているそのベルトの
端部がコマ状周囲部の上のほうに当たることになるの
で、完全に該ローラの上側に外れてしまうことはなくな
るものである。更にそのベルトの片寄りがひどくなって
来ると、ベルト4の端はキャリヤーガイドローラ8のコ
マ状部の下方に潜り込むことになる。図16にそのよう
なベルトの潜り込みの様子を図示しているように、その
ベルトがコマ状部の下に入り込んでしまうことになるも
のであるが、該ベルト4は、やじろべえアームとキャリ
ヤガイドローラによりコンベヤーの中央に押し戻される
ことになる。
【0021】実施例2 本体フレーム30の中心にやじろべえアーム支点10を
設け、その支点に設けられるピン12に偏心しているや
じろうべえアーム2を設け、このやじろべえアームの両
端部にリターンーローラ25を設け、更に、該本体フレ
ーム30の高さ調整L型金具31に支点の取り付け金具
49を設け、該取り付け金具の先端部にリターンガイド
ローラアームの支点50を設け、この支点に設けられて
いる取り付けピンに設けられるリターンガイドローラア
ーム27に円錐形になるコマ状のガイドーラ26を設
け、該リターンガイドローラアーム27に鉤状の連結具
48を設けてあり、そのリターンガイドローラアーム2
7と該やじろべえアーム2とをそれぞれ自立して設け
両者は該連結具で連結される。
【0022】ベルト4の片寄りにより、そのベルトがそ
のリターンガイドローラ26に接触し、同時にそのベル
トの片寄りでやじろべえアーム2が外側手前に(リター
ンのベルトは向こう側から手前に進行する。)に押し出
されることになり、その押し出しで偏心しているやじろ
べえアームが、ベルトの進行方向に向くと共にその反作
用でベルトは中心に押し戻されることになる。ベルトの
片寄りが修正されるとやじろべえアームは復帰し、リタ
ーンするベルトの左右の片寄りを自動的に修正するよう
にしたベルトコンベヤーのやじろべえ式蛇行自動修正装
置である。
【0023】キャリヤーガイドローラ及びリターンガイ
ドローラは共に、ベアリングに設けられたローラ軸の周
囲に表面素材(硬質ゴム材、樹脂材など)を溶着してい
るものである。それぞれの構造及び形状の特徴について
説明すると、キャリヤーガイドローラは、略コマ状の逆
円錐形になっているものであって、その中心にケーシン
グ35を設け、これにベアリング33及びキャリヤガイ
ドローラ軸34を設け、ケーシングの上に蓋体36が設
けられ、そこに設けたベアリング33にシール38で覆
い、周囲に表面素材37を溶着しているものである。リ
ターンガイドローラは、上下のベアリング33にリター
ンガイドローラ軸39を設け、その周囲には略円錐形に
表面素材37を設けているものである。各ガイドローラ
の形状は、キャリヤーガイドローラではコマ状の逆円錐
形、リターンガイドローラでは円錐形にしたものであ
る。そうした理由は、逆円錐形又は円錐形のコマ状部で
ベルトが古くなって上に反っているのを押さえられるよ
うにするものである。そのコマ状部でそれぞれのガイド
ローラの押さえ作用を有効にすることにより、ベルトの
端がガイドローラの上に逃げることがなくなるので、片
寄りの修正が出来易くなる。キャリヤガイドローラの先
端部8aの内角は、70度乃至90度程度のコマ状先端
部になるものであり、リターンガイドローラ26の先端
部は、円錐形基部になるものである。
【0024】
【発明の効果】本発明に係るやじろべえ式蛇行自動修正
装置は、古いベルトの反り返りに関係なく自動修正の機
能がある。本発明の効果は、やじろべえアームの機能が
ベルトの左右片寄りがあっても向きを自由に変えられる
ように作用するので、やじろべえ式にしたことによりベ
ルトコンベヤーの中心にベルトが復帰することが早くな
る。このことは、恰も、偏心している自転車のフォーク
の先端部に前輪の車軸が取り付けられており、自転車が
進行して行く方向に前輪の方向を自由に変えられるので
真っすぐ進むようになっているのと比較される効果であ
るが、その偏心を利用してやじろべえアームに応用して
ベルトの早い自動復帰を可能にしているものである。
って、蛇行するベルトの早い自動復帰により、ベルトと
ガイドローラとの接触があっても、ガイドローラの摩耗
が少なくなり、ベルトの耳切れがなくなるという経済的
効果がある。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】 やじろべえ式蛇行自動修正装置のキャリヤー
側平面図
【図2】 やじろべえ式蛇行自動修正装置のキャリヤー
側正面図
【図3】 蛇行修正作用を説明するキャリヤー側平面図
【図4】 ガイドローラアームの平面図
【図5】 ガイドローラアーム支点の断面図
【図6】 直進するベルトの進行方向に対するキャリヤ
ーガイドローラ軸の角度を図示する平面図
【図7】 矢印で図示している右に片寄って進行するベ
ルトの進行方向に対するキャリヤーガイドローラ軸の角
度を図示する平面図
【図8】 矢印で図示した方向である右に片寄っている
ベルトがキャリヤーガイドローラに接触し、連結具を介
してその片寄りを修正している場合のやじろべえアーム
の状態を図示する正面図
【図9】 ベルトの片寄りが修正されて、ベルトが矢印
で図示する方向に直進する場合のやじろべえアームの状
態を図示する正面図
【図10】本体フレームの側面に支点を設けたガイドロ
ーラの側面図
【図11】垂直線に対して左ガイドローラの傾きを図示
する正面図
【図12】垂直線に対して右ガイドローラの傾きを図示
する正面図
【図13】ベルトに右片寄りが起きた始めた場合にガイ
ドローラの位置を図示する斜面図
【図14】ベルトが起きて上にまくれた場合のガイドロ
ーラの位置を図示する斜面図
【図15】ベルトに右片寄りが起きてガイドローラに当
っている状態を図示する斜視図
【図16】ベルトの右片寄りがひどくなってベルトがガ
イドローラの下へ潜り込む状態を図示する斜視図
【図17】キャリヤーガイドローラの角度を図示する斜
視図
【図18】やじろべえアーム支点の構造について図示す
るD−D線断面図
【図19】リターン側正面図
【図20】リターン側平面図
【図21】キャリヤーガイドローラの平面図
【図22】キャリヤーガイドローラのB−B線断面図
【図23】リターンガイドローラの平面図
【図24】リターンガイドローラのC−C断面図
【図25】従来の技術に於ける自動調芯キャリヤーロー
ラの正面図
【図26】自動調芯キャリヤーローラの側面図
【図27】やじろべえ式蛇行自動修正装置のリターン側
の一部平面図
【符号の説明】 1...キャリヤー本体フレーム 2...やじろべえアーム 3...キャリヤーローラ 4...ベルト 5...キャリヤーガイドローラアームの支点 6...キャリヤーガイドローラアーム 7...連結具 8...キャリヤーガイドローラ 9...ゴム製の調整ストッパー 10...やじろべえアームの支点 11...ピン受け凹部 12...やじろべえアームの取り付けピン 13...外れ防止調整ボルト 14...やじろべえアーム先端部のフック 15...キャリヤーガイドローラアームの支点に設け
られている受け具 16...キャリヤーガイドローラアームの接続具 17...連結具の取り付けボルト 18...キャリヤーガイドローラの取り付け調整ボル
ト 19,20.21...キャリヤーガイドローラアーム
の支点の取り付けボルト穴 22...キャリヤーガイドローラアームの取り付けピ
ン 23...キャリヤーガイドローラアームの支点調整ボ
ルト 24...支点の取り付けボルト 25...リターンローラ 26...リターンガイドローラ 27...リターンガイドローラアーム 29...リターンガイドローラの取り付け調整ボルト 30...リターン本体フレーム 31...高さ調整L型金具 32...コンベヤーフレーム 33...ベアリング 34...キャリヤーガイドローラ軸 35...ケーシング 36...蓋体 37...表面素材 38...シール 39...リターンガイドローラ軸45...ローラ 46...中心軸 47...ガイドローラ 48...連結具 49...支点の取り付け金具 50...リターンガイドローラアームの支点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体フレームの中心にやじろべえアーム支
    点を設け、その支点に設けられるピンに偏心しているや
    じろうべえアームを設け、このやじろべえアームの両端
    部に設けられるローラを設け、該やじろべえアームの重
    心がやじろべえアーム支点より前方に偏心していること
    により該やじろべえアームの方向がベルトの進行方向に
    自由に向くようにし、ベルトの左右どちらかの片寄りに
    より該本体フレームに設けられている自立しているガイ
    ドローラがベルトの外側前方に押されると同時にそのや
    じろべえアーム支点のピンに設けた偏心しているやじろ
    べえアームがそのベルトが片寄りしている外側前方の方
    向に押し出され、ベルトの片寄りが修正されるとやじろ
    べえアームは復帰し、左右それぞれの片寄りを自動的に
    修正するようにしたことを特徴とするベルトコンベヤー
    のやじろべえ式蛇行自動修正装置。
  2. 【請求項2】本体フレーム1の中心にやじろべえアーム
    支点を設け、その支点に設けられるピンに偏心している
    やじろうべえアーム2を設け、このやじろべえアームの
    両端部に設けられるキャリヤーローラ3を設け、該本体
    フレーム1の側面にガイドローラアーム支点5を設け、
    その支点に設けられるガイドローラアーム6にコマ状の
    ガイドーラ8を設け、該ガイドローラアーム6とやじろ
    べえアーム2とを連結する連結具7をガイドーラアーム
    6に設け、ベルト4の片寄りによりそのガイドローラ8
    がベルトの外側前方に押されると同時にそのガイドロー
    ラアーム6に連結されているやじろべえアーム2が外側
    前方に連動して押し出され、ベルトの片寄りが修正され
    るとガイドローラ及びやじろべえアームは復帰し、左右
    の片寄りを自動的に修正するようにしたベルトコンベヤ
    ーのキャリヤ側のやじろべえ式蛇行自動修正装置。
  3. 【請求項3】本体フレーム30の中心にやじろべえアー
    ム支点を設け、その支点に設けられるピンに偏心してい
    るやじろうべえアーム2を設け、このやじろべえアーム
    の両端部に設けられるリターンーローラ25を設け、該
    本体フレーム30にガイドローラ26の位置調整部28
    を設け、その位置調整部に設けられるガイドローラアー
    ム27にコマ状のガイドーラ26を設け、該ガイドロー
    ラアーム27と該やじろべえアーム2とをそれぞれ自立
    して設け、ベルト4の片寄りによりそのガイドローラ2
    6がベルトに押されると同時にやじろべえアーム2が外
    側前方に押し出され、ベルトの片寄りが修正されるとや
    じろべえアームは復帰し、リターンするベルトの左右の
    片寄りを自動的に修正するようにしたベルトコンベヤー
    のリターン側のやじろべえ式蛇行自動修正装置。
JP14697693A 1993-05-25 1993-05-25 やじろべえ式蛇行自動修正装置 Pending JPH06336321A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100758456B1 (ko) * 2001-08-03 2007-09-14 주식회사 포스코 양방향 조정이 가능한 컨베이어설비의 사행조정장치
CN107416460A (zh) * 2017-08-22 2017-12-01 平南县科力酿酒机械制造有限公司 传送带自动纠偏装置

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KR100758456B1 (ko) * 2001-08-03 2007-09-14 주식회사 포스코 양방향 조정이 가능한 컨베이어설비의 사행조정장치
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