JPH06335009A - ビデオカメラ - Google Patents

ビデオカメラ

Info

Publication number
JPH06335009A
JPH06335009A JP5122322A JP12232293A JPH06335009A JP H06335009 A JPH06335009 A JP H06335009A JP 5122322 A JP5122322 A JP 5122322A JP 12232293 A JP12232293 A JP 12232293A JP H06335009 A JPH06335009 A JP H06335009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
light
photoelectric conversion
color
video camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5122322A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3404800B2 (ja
Inventor
Hiroshi Doi
博 土肥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP12232293A priority Critical patent/JP3404800B2/ja
Publication of JPH06335009A publication Critical patent/JPH06335009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3404800B2 publication Critical patent/JP3404800B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 3板カメラの緑色を扱うCCDの出力レベル
を低減し、R、G、BそれぞれのCCDの出力レベルの
バランスをとることにより、ホワイトバランス部におけ
るゲインアップを最小限に抑え、輝度信号のS/Nを向
上させる。 【構成】 被写体情報を持つ入射光10をレンズ11で
集光し、絞り12で光量を制限してダイクロイックプリ
ズム13に入射、R、G、Bの3原色の光14、15、
16に分割されCCD17、18、19に入射する。こ
の時NDフィルター110でGの光15の光量を制限す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】民生用ビデオカメラの高画質化、低価格
化が進み、従来業務用にしか用いられなかった3板カメ
ラの民生展開がなされつつある。
【0003】以下に図11〜13を用い、従来の3板カ
メラの一例を述べる。図11は、従来の3板カメラの概
略を示すものである。図11で10は入射光、11はレ
ンズ、12は絞り、13はダイクロイックプリズム、1
4、15、16 はそれぞれダイクロイックプリズム1
3で分割した赤(以下R)、緑(以下G)、青(以下
B)の色光、17、18、19はそれぞれR、G、Bの
入射光を電気信号に変換するCCD撮像素子(以下CC
D)、20はCDS部、21、22はそれぞれB、Rの
信号のホワイトバランス(以下WB)をとるためのホワ
イトバランス部、23はγ処理部、24は輝度信号処理
部、25は色信号処理部、26はビデオ信号形成部、2
7はWBコントロール部、28はビデオ信号出力端、2
9はCCD駆動パルス発生部である。
【0004】被写体情報を持つ入射光10をレンズ11
で集光し、絞り12で光量を制限してダイクロイックプ
リズム13に入射、R、G、Bの3原色の光14、1
5、16に分割してCCD17、18、19に入射す
る。CCD17、18、19ではそれぞれ、被写体情報
を持つR、G、Bの3原色の光14、15、16を電気
信号に変換、CCD駆動パルス発生部29から発生する
CCD駆動パルスに同期して信号を出力し、CDS回路
20でCCD固有のノイズであるリセットノイズを除去
し、WB部21、22に送出する。WB部21、22で
は光源の色温度の変化による無彩色部に色付きを防止す
るため、無彩色である関係式(数1)の関係が成り立つ
ように、後で述べるWBコントロール部27からのコン
トロール信号により無彩色部のG信号レベルに対する
R、G信号のレベルを等しくする制御を行なう。この制
御をWB制御という。
【0005】
【数1】
【0006】WBをとった信号をγ処理回路23にてγ
処理を施し、輝度信号処理部24、色信号処理部25に
送る。輝度信号処理部24ではR、G、B各信号に(数
2)なる処理を施して輝度信号を形成する。色信号処理
部25ではR、G、B各信号に(数3)(数4)なる処
理を施して色差信号を形成する。
【0007】
【数2】
【0008】
【数3】
【0009】
【数4】
【0010】輝度信号処理部24を出力する輝度信号、
色信号処理部25を出力する色差信号をビデオ信号形成
部26に入力し、ビデオ信号にふさわしい形に変換して
出力端28から出力する。一方、色信号処理部25では
無彩色部におけるG信号に対するR、G信号のレベルを
検知し、その情報をWBコントロール部27に送る。W
Bコントロール部27では与えられた情報を基にWB部
21、22にコントロール信号を送り無彩色部における
R、B信号レベルをG信号レベルと等しくする。
【0011】図12は上述のダイクロイックプリズム1
3とCCD17、18、19周辺の構成を拡大したもの
であり、図11と同じ箇所は同一の番号を添付し、説明
も省略する。図12で30、31、32は個々のガラス
部材で、この三つを組み合わせてダイクロイックプリズ
ム13を構成している。33はB信号のみを反射する色
分離フィルター、34はR信号のみを反射する色分離フ
ィルターである。ダイクロイックプリズム13のガラス
部材30に入射した入射光10を色分離フィルター33
でB信号のみ反射させ、CCD19に入射してBの情報
を持つ電気信号に変換する。色分離フィルター33を透
過したR、G信号を色分離フィルター34でB信号のみ
反射させ、CCD17に入射しRの情報を持つ電気信号
に変換される。最後に残ったG信号はCCD18に入射
してGの情報を持つ電気信号に変換する。
【0012】次に図13を用い、光源の色温度と無彩色
部におけるCCD17、18、19の出力信号レベルの
関係について説明する。図13は横軸に光源の色温度、
縦軸にG信号レベルに対するR、B信号の比を示してお
り、40はR/Gの変化、41はB/Gの特性の一例を
表している。図13で一般的に用いられる光源の色温度
の変動の範囲(約2800゜K〜7500゜K程度)におい
てR/G、B/Gが1より小さいことから、CCD1
7、18、19の出力レベルはG信号のレベルがR、B
信号のレベルに比べて大きいことがわかる。従って、W
BをとるためにWB部21、22では、WBコントロー
ル部27からのコントロール信号により無彩色部におけ
るR、Bの信号のレベルをGの信号レベルに等しくなる
ように、R、B信号のゲインアップを行なう。例えば図
13で光源の色温度が4000゜Kの場合、R/G、B/
Gはそれぞれ0.50、0.33であるので、WB部2
1では2倍のゲインアップを、22では3倍のゲインア
ップを行なう。
【0013】一般的に同一レベルの2つの信号を加算す
ると、信号レベルは6dBアップするのに対しノイズレ
ベルは3dBしかアップしないため、相対的にS/Nは
3dB向上することが知られている。3つのCCDから
出力するR、G、Bの信号を加算して輝度信号を形成す
るときも同様に、単一のCCDから出力する信号に比べ
S/Nが向上することが期待される。今、CCD17、
18、19が同じノイズレベルnを持ち、回路系でのノ
イズ発生がないと仮定した場合(一般に回路全体のノイ
ズはCCDのノイズが支配的である)、輝度信号処理部
24で(数2)なる処理を施せば、色温度4000゜Kに
おける輝度信号のノイズレベルNは(数5)のようにな
る。
【0014】
【数5】
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、WB部21でRの信号に対して2倍のゲ
インアップを、22ではBの信号に対して3倍のゲイン
アップを行なうので、トータルのノイズレベルはCCD
単体のノイズレベルとほとんど変わらず、期待にそぐわ
ない。
【0016】また業務用カメラ等では、色温度に対応し
てユーザーが交換する色温度変換フィルターをダイクロ
イックプリズムの前面に配置してR、G、Bの信号レベ
ルのバランスをとることもあるが、色温度に対応してユ
ーザーが色温度変換フィルターを交換しなければならな
い、高価で形状も大きくなる、等の理由で民生用ビデオ
カメラに用いることはできない。
【0017】本発明は上記のような課題を解決するもの
で、出力レベルのバランスがとれたビデオカメラを提供
することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明では、撮像レンズを通過した入射光を赤色、
緑色、青色の3原色に分割する色分割手段と、色分割手
段で分割した赤色光、緑色光、青色光を電気信号に変換
する光電変換手段と、光電変換手段で変換した電気信号
を演算処理してビデオ信号を形成するビデオ信号形成手
段を有するビデオカメラであって、緑色を電気信号に変
換する光電変換手段の前面に光量を制限する光量制限手
段を有する。
【0019】また、光電変換手段はマトリクス状に配列
した単位撮像画素の集合からなり、各単位撮像画素上に
はレンズ状の集光手段が配置してあるビデオカメラであ
って、緑色光を光電変換する光電変換手段のみ単位画素
上の集光手段を配置しないことを特徴とする。
【0020】さらに、緑色光電変換手段に蓄積する信号
電荷の蓄積時間を制限する蓄積時間制限手段を有する。
【0021】さらに、緑色光電変換手段に蓄積する信号
電荷の蓄積時間を色温度判別手段から出力する色温度情
報に合わせて制御する蓄積時間制御手段を有する。
【0022】さらに、緑色を電気信号に変換する光電変
換手段の前面に色温度判別手段から出力する色温度情報
に合わせて透過率を変化せしめる透過率制御手段を有す
ることを特徴とするビデオカメラを提案する。
【0023】
【作用】上述の手段によりGのCCDの感度を小さく
し、Gの信号レベルを低減することができ、R、G、B
それぞれのCCDの出力信号レベルのバランスをとるこ
とができる。
【0024】
【実施例】本発明のビデオカメラの構成について説明す
る前に、本発明を構成するための考え方についての説明
を行う。
【0025】3つのCCDの出力を加算して形成した輝
度信号のS/Nを向上させるためには、R、Bにおける
ゲインアップを抑える必要があり、そのためにはGの信
号レベルに対するR、Bの信号レベルを向上させる必要
がある。その手段として、GのCCDにおける光電変換
さの感度を何等かの方法で低減してGの信号レベルを抑
えてやり、相対的にR、Bの信号レベルを向上させる方
法が考えられる。今、例えばGに入射する信号レベルを
2/3に抑えるとすれば、その時の出力信号レベルと色
温度の関係は図1のようになる。図1で、100はR/
G、101はB/Gの特性の一例を表している。図13
と比較すれば、Gの信号レベルを2/3に抑えているの
で相対的にR/G、B/Gのレベルが3/2倍アップし
ている。従って、色温度が4000゜Kの場合、R/G、
B/Gはそれぞれ0.75、0.50になり、図11の
WB部21では1.33倍のゲインアップを、22では
2倍のゲインアップを行えばよい。従来例と同様に、色
温度4000゜Kにおける輝度信号のノイズレベルNを求
めると(数6)である。
【0026】
【数6】
【0027】即ち、(数7)の計算からもわかるよう
に、Gの信号レベルを抑えない場合に比べ約1.6dB
のS/N改善効果があることがわかる。
【0028】
【数7】
【0029】さて、以下に本発明のビデオカメラの構成
について図2〜図10を用いて、4つの例をあげて説明
を行う。
【0030】(実施例1)第1の実施例として、GのC
CDの前面に入射する光量を制限する媒体を配置し、G
のCCDにおける感度を低減させGの信号レベルを抑え
る方法を提示する。本発明の方式を図2〜3を用いて説
明する。図2は本発明のビデオカメラの構成を示すも
の、図3は本発明のビデオカメラに用いるダイクロイッ
クプリズムとCCD周辺の構成を拡大したものであり、
図11、図12と同じ箇所は同一の番号を添付し説明も
省略する。図2で110はGのCCDに入射する光量を
制限するための光量制限フィルター(以下NDフィルタ
ー)である。図3(a)は図2に示した本発明のビデオ
カメラのダイクロイックプリズムとCCD周辺の構成を
拡大したものである。図3(b)はGのCCDに面する
ガラス部材111そのものにNDフィルターを適応した
場合であり、部品点数を(a)の場合に比べ削減するこ
とができる。
【0031】被写体情報を持つ入射光10をレンズ11
で集光し、絞り12で光量を制限してダイクロイックプ
リズム13に入射、R、G、Bの3原色の光14、1
5、16に分割されCCD17、18、19に入射す
る。この時NDフィルター110でGの光15の光量を
制限する。CCD17、18、19ではそれぞれ被写体
情報を持つR、G、Bの3原色の光14、15、16を
電気信号に変換、CCD駆動パルス発生部29から発生
するCCD駆動パルスに同期して信号を出力し、CDS
回路20でCCD固有のノイズであるリセットノイズを
除去し、WB部21、22に送出する。WB部21、2
2では、WBコントロール部27からのコントロール信
号により無彩色部のG信号レベルに対するR、G信号の
レベルを等しくするようにWB制御を行なう。WBをと
った信号をγ処理回路23にてγ処理を施し、輝度信号
処理部24、色信号処理部25に送り、輝度信号、色差
信号を形成する。輝度信号処理部24を出力する輝度信
号、色信号処理部25を出力する色差信号をビデオ信号
形成部26に入力し、ビデオ信号にふさわしい形に変換
して出力端28から出力する。一方色信号処理部25で
は無彩色部におけるG信号に対するR、G信号のレベル
を検知し、その情報をWBコントロール部27に送る。
WBコントロール部27では与えられた情報を基にWB
部21、22にコントロール信号を送り無彩色部におけ
るR、B信号レベルをG信号レベルと等しくする。
【0032】本実施例のビデオカメラではGのCCDに
入射する光量をNDフィルター110で制限するため相
対的にGのCCDの出力信号レベルを低くすることがで
き、R、G、Bの信号レベルのバランスがとれ、従っ
て、WB部21、22で行なうWB制御のためのR、B
信号に対するゲインアップを抑えることができ、その結
果、輝度信号S/Nを向上することができる。
【0033】(実施例2)第2の実施例として、CCD
の単位画素上に形成される集光レンズ(以下オンチップ
レンズ)をR、BのCCDに採用し、GのCCDには採
用しないことにより、相対的にGの信号レベルを低減す
る方法を提示する。
【0034】本実施例を図4〜5を用いて説明する。図
4は本発明のビデオカメラの構成を示すものであり、図
11と同じ箇所は同一の番号を添付し、説明も省略す
る。図5は本発明のビデオカメラのR、Bの信号系に用
いるCCDの構成を拡大したものである。図4で、12
0、121はそれぞれB、Rの光学情報を電気信号に変
換するCCDであり、CCDの単位画素上にはオンチッ
プレンズが形成されている。122はGの光学情報を電
気信号に変換するCCDであり、CCDの単位画素上に
はオンチップレンズが形成されていない。
【0035】図5はオンチップレンズ付きCCDの単位
画素周辺の断面を表したものである。図5で130はオ
ンチップレンズ、131は遮光膜、132は信号電荷読
み出しゲート、133は信号電荷読み出しパルス入力
端、134はPN接合からなる光電変換部、135は垂
直転送段、136はストッパー層、137はPウェル、
138はN型基板である。
【0036】オンチップレンズ130で集光した被写体
光を、光電変換部134で電気信号に変換し、信号電荷
読み出しパルス入力端133から入力する信号電荷読み
出しパルスにより信号電荷読み出しゲート132に与え
る電圧に同期して垂直転送段135に送り、最終的にC
CD外部に送出してビデオ信号に変換する。オンチップ
レンズの形成されたCCDはその形状にもよるが、形成
されていないものに比べ約3〜6dB程度感度が向上す
るといわれている。このオンチップレンズ付きCCDを
図4のR、BのCCD120、121に採用し、GのC
CD122にはオンチップレンズのついていないCCD
を採用する。相対的にGのCCDにおける感度を低減す
ることができ、Gの信号レベルを抑えることができる。
【0037】被写体情報を持つ入射光10をレンズ11
で集光し、絞り12で光量を制限してダイクロイックプ
リズム13に入射、R、G、Bの3原色の光14、1
5、16に分割してCCD121、122、120に入
射する。この時、R、BのCCD121、120で光電
変換される光14、16は、オンチップレンズ130で
集光能力が高められている。
【0038】CCD121、122、120ではそれぞ
れ被写体情報を持つR、G、Bの3原色の光14、1
5、16を電気信号に変換、CCD駆動パルス発生部2
9から発生するCCD駆動パルスに同期して信号を出力
し、CDS回路20でCCD固有のノイズであるリセッ
トノイズを除去し、WB部21、22に送出する。WB
部21、22では、WBコントロール部27からのコン
トロール信号により無彩色部のG信号レベルに対する
R、G信号のレベルを等しくするようにWB制御を行な
う。WBをとった信号をγ処理回路23にてγ処理を施
して輝度信号処理部24、色信号処理部25に送り、輝
度信号、色差信号を形成する。輝度信号処理部24を出
力する輝度信号、色信号処理部25を出力する色差信号
はビデオ信号形成部26に入力し、ビデオ信号にふさわ
しい形に変換して出力端28から出力する。
【0039】一方、色信号処理部25では無彩色部にお
けるG信号に対するR、G信号のレベルを検知し、その
情報をWBコントロール部27に送る。WBコントロー
ル部27では与えられた情報を基にWB部21、22に
コントロール信号を送り無彩色部におけるR、B信号レ
ベルをG信号レベルと等しくする。
【0040】本実施例では、オンチップレンズ付きCC
Dを図4のR、BのCCD120、121に採用し、G
のCCD122にはオンチップレンズのついていないC
CDを採用するため、相対的にGのCCDにおける感度
を低減しGの信号レベルを抑えることができ、R、G、
Bの信号レベルのバランスがとれ、従って、WB部2
1、22で行なうWB制御のためのR、B信号に対する
ゲインアップを抑えることができ、その結果、輝度信号
S/Nを向上することができる。
【0041】(実施例3)第3の実施例として、GのC
CDで信号電荷を蓄積する時間を電子シャッターを用い
て短くする方法を提示する。本実施例を図6〜8を用い
て説明する。
【0042】図6は本発明のビデオカメラの構成を示す
ものであり、図11と同じ箇所は同一の番号を添付し、
説明も省略する。図6で140は電子シャッター駆動信
号、141は電子シャッター駆動信号を発生する電子シ
ャッター駆動信号発生部、142はシャッター期間制御
信号である。
【0043】図7は、最も一般的な電子シャッター方式
である縦抜き電子シャッター方式を説明するための図で
あり、図7(a)は単位画素の周辺断面図、図7(b)
は図7(a)上の点線ABにおけるポテンシャル図であ
る。図7(a)で151は遮光膜、152は信号電荷読
み出しゲート、153は信号電荷読み出しパルス入力
端、154はPN接合からなる光電変換部、155は垂
直転送段、156はストッパー層、157はPウェル、
158はN型基板、159は基板電圧Vsub、160
は不要電荷掃き出しパルス△Vsubである。図8は映
像同期信号とCCDの駆動パルス、電子シャッターのシ
ャッター時間を制御する電子シャッター駆動信号の関係
を表す図である。図8で170は映像信号の垂直同期信
号、171は映像信号の水平同期信号、172はCCD
の垂直転送部を駆動する垂直転送信号の内の一つであ
り、173はCCDの光電変換部から垂直転送部に信号
電荷を読み出す第1の読み出しパルス、174は第2の
読み出しパルス、175は垂直転送パルスである。17
6は電子シャッター駆動信号であり、177は基板電圧
Vsub、178は不要電荷掃き出しパルス△Vsub
である。
【0044】まず図7、8を用いて電子シャッターの基
本動作について説明を行なう。図7において、シャッタ
ー動作時以外、つまり光信号電荷が蓄積される間は、P
ウェル157とN型基板間158には逆バイアスの基板
電圧Vsub159がブルーミングを抑制するのに十分
なだけ印加されている。電子シャッターモードに入る
と、蓄積時間以外の間は基板電圧Vsub159に掃き
出しパルス△Vsub160を重畳させて、図7(b)
のCの点線のようにPウェル部157のポテンシャルの
山を完全に消滅させるようにして、不要電荷をN型基板
158方向に捨てる。不要電荷掃き出しパルス△Vsu
b160の印加時間を制御することで電子シャッターの
シャッター時間を制御することができる。図8におい
て、電子シャッター動作させないときは、信号電荷の蓄
積期間は第1の読み出しパルス173と第2の読み出し
パルス174の期間、即ち時間T(NTSC信号の場合
1/60秒)である。一方、電子シャッター駆動を行う
場合は、映像信号に影響を及ぼさない水平帰線期間毎に
不要電荷掃き出しパルス178を与えて不要電荷を捨て
る。従って、信号電荷の蓄積期間は不要電荷掃き出しパ
ルス178の最後の発生から第2の読み出しパルス17
4の期間、即ち時間T’になり、シャッター時間は不要
電荷掃き出しパルス178の印加する時間によって制御
できる。以上の電子シャッター駆動信号176が図6の
電子シャッター駆動信号発生部141から出力する電子
シャッター駆動信号140である。以上に述べた電子シ
ャッター方式をGのCCDに適応すると信号電荷を蓄積
する時間が短くなり感度が低下する。これによりGの信
号レベルを低減することができる。
【0045】被写体情報を持つ入射光10をレンズ11
で集光し、絞り12で光量を制限してダイクロイックプ
リズム13に入射、R、G、Bの3原色の光14、1
5、16に分割してCCD17、18、19に入射す
る。CCD17、18、19ではそれぞれ被写体情報を
持つR、G、Bの3原色の光14、15、16を電気信
号に変換、CCD駆動パルス発生部29から発生する駆
動パルスに同期して信号を出力する。この時、GのCC
D18のみ電子シャッター信号発生部141から発生す
る電子シャッター制御信号140により電子シャッター
駆動する。CDS回路20でCCD固有のノイズである
リセットノイズを除去し、WB部21、22に送出す
る。WB部21、22では、WBコントロール部27か
らのコントロール信号により無彩色部のG信号レベルに
対するR、G信号のレベルを等しくするようにWB制御
を行なう。WBをとった信号をγ処理回路23にてγ処
理を施し輝度信号処理部24、色信号処理部25に送
り、輝度信号、色差信号を形成する。輝度信号処理部2
4を出力する輝度信号、色信号処理部25を出力する色
差信号をビデオ信号形成部26に入力し、ビデオ信号に
ふさわしい形に変換して出力端28から出力する。一
方、色信号処理部25では無彩色部におけるG信号に対
するR、G信号のレベルを検知し、その情報をWBコン
トロール部27に送る。WBコントロール部27では与
えられた情報を基にWB部21、22にコントロール信
号を送り無彩色部におけるR、B信号レベルをG信号レ
ベルと等しくする。本実施例では、GのCCD18のみ
電子シャッター駆動信号発生部141から発生する電子
シャッター駆動信号140により電子シャッター駆動し
ているため、GのCCDにおける感度を低減し相対的に
Gの信号レベルを抑えることができ、R、G、Bの信号
レベルのバランスがとれ、従って、WB部21、22で
行なうWB制御のためのR、B信号に対するゲインアッ
プを抑えることができ、その結果、輝度信号S/Nを向
上することができる。
【0046】ところで、WBコントロール部27から出
力する色温度情報に対応して電子シャッター時間を変化
させ、GのCCDの感度を制御してやれば、さらに効率
よくR、G、Bの信号レベルのバランスをとれることが
予想される。例えば、無彩色部におけるGのCCD18
から出力する信号レベルがRのCCD17から出力する
信号レベルと一致するようにGのCCD18に与えるシ
ャッター時間を制御してやれば、基本的にWB部22で
のRの信号のゲインアップは必要なくなる。その時の
R、G、BのCCDの出力信号レベルと色温度の関係は
図9のようになる。図9で、180はR/G、181は
B/Gの特性の一例を表している。図13と比較すれ
ば、GのCCDの出力信号レベルを電子シャッターによ
りRのCCDの出力信号レベルに合わせているのでR/
Gは1となり、かつB/Gのレベルが相対的にアップす
る。色温度が4000゜Kの場合、R/G、B/Gはそれ
ぞれ1.00、0.66になり、図11のWB部21で
はRの信号に対してゲインアップはなし、WB部22で
はBの信号に対して1.5倍のゲインアップを行えばよ
い。従来例と同様に、色温度4000゜Kにおける輝度信
号のノイズレベルNを求めると(数8)となる。即ち、
(数9)の計算からもわかるように、Gの信号レベルを
抑えない場合に比べ約2.4dBのS/N改善効果があ
ることがわかる。本動作を実現するためには、WBコン
トロール部27で判別した色温度情報をもとにして形成
したシャッター期間制御信号142を電子シャッター駆
動信号部141に送り、それに対応して電子シャッター
駆動信号140のシャッター時間を変化させ、GのCC
Dの感度を制御すればよい。
【0047】
【数8】
【0048】
【数9】
【0049】(実施例4)第4の実施例として、GのC
CDの前面に外部から与えられる信号に応答して透過率
が変化する媒体、例えば液晶フィルター等を配置し、光
源の色温度に対応して液晶フィルターの透過率を制御し
てGのCCDにおける感度を変化させ、Gの信号レベル
を各色温度に対する最適なレベルに抑える方法を提示す
る。本実施例の方式も、前述の電子シャッター時間を変
化させてGの信号レベルを最適なレベルに制御するのと
同じ考え方であり、WBコントロール部27から出力す
る色温度情報に対応して液晶フィルターの透過率を変化
させ、GのCCDの出力信号レベルを最適なレベルに制
御するものである。
【0050】本実施例を図10を用いて説明する。図1
0は本発明のビデオカメラの構成を示すものであり、図
11と同じ箇所は同一の番号を添付し、説明も省略す
る。図10で190はGのCCDに入射する光量を制限
するための液晶フィルター、191は液晶フィルター駆
動信号、192は液晶フィルター駆動部、193は液晶
駆動制御信号である。
【0051】被写体情報を持つ入射光10をレンズ11
で集光し、絞り12で光量を制限してダイクロイックプ
リズム13に入射、R、G、Bの3原色の光14、1
5、16に分割してCCD17、18、19に入射す
る。CCD17、18、19ではそれぞれ被写体情報を
持つR、G、Bの3原色の光14、15、16を電気信
号に変換、CCD駆動パルス発生部29から発生する駆
動パルスに同期して信号を出力する。この時、GのCC
D18への入射光は液晶フィルター190にて光量の制
限を受けるのであるが、WBコントロール部27で判別
した色温度情報をもとに形成した液晶駆動制御信号19
3を液晶駆動部192に送り、それに対応して液晶フィ
ルター190に与える電圧を変化させることで液晶フィ
ルター190の透過率を制御している。CDS回路20
でCCD固有のノイズであるリセットノイズを除去し、
WB部21、22に送出する。WB部21、22では、
WBコントロール部27からのコントロール信号により
無彩色部のG信号レベルに対するR、G信号のレベルを
等しくするようにWB制御を行なう。WBをとった信号
をγ処理回路23にてγ処理を施し、輝度信号処理部2
4、色信号処理部25に送り、輝度信号、色差信号を形
成する。輝度信号処理部24を出力する輝度信号、色信
号処理部25を出力する色差信号をビデオ信号形成部2
6に入力し、ビデオ信号にふさわしい形に変換して出力
端28から出力する。一方、色信号処理部25では無彩
色部におけるG信号に対するR、G信号のレベルを検知
し、その情報をWBコントロール部27に送る。WBコ
ントロール部27では与えられた情報を基にWB部2
1、22にコントロール信号を送り無彩色部における
R、B信号レベルをG信号レベルと等しくする。同時に
WBコントロール部27は液晶駆動部192に液晶駆動
制御信号193を送る。
【0052】本実施例のビデオカメラでは、色温度に対
応してGのCCD18への入射光の光量を液晶フィルタ
ー190で制御するため、効率よくR、G、Bの信号レ
ベルのバランスをとることができ、従って、WB部2
1、22で行なうWB制御のためのR、B信号に対する
ゲインアップを抑えることができ、輝度信号S/Nを向
上することができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、R、G、
BそれぞれのCCDから出力する信号レベルのバランス
をとる構成を低コストで実現することができ、その結
果、WB部におけるゲインアップを最小限に抑え、輝度
信号のS/Nを向上したビデオカメラを民生レベルで提
供することができ、その効果はきわめて大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における色温度と出力レベルの関係を示
す特性図
【図2】本発明の第1の実施例のビデオカメラの構成を
示すブロック図
【図3】同実施例のダイクロイックプリズムとCCD周
辺の構成図
【図4】本発明の第2の実施例のビデオカメラの構成を
示すブロック図
【図5】同実施例におけるRとBの信号処理に用いるC
CD周辺の構成図
【図6】本発明の第3の実施例のビデオカメラの構成を
示すブロック図
【図7】同実施例における縦抜き電子シャッターの構成
を示す構成図
【図8】同実施例におけるタイミングチャート
【図9】同実施例における色温度と信号レベルの関係を
示す特性図
【図10】本発明の第4の実施例のビデオカメラの構成
を示すブロック図
【図11】従来のビデオカメラの構成を示すブロック図
【図12】従来のダイクロイックプリズムとCCD周辺
の構成図
【図13】従来の構成における特性図
【符号の説明】
13 ダイクロイックプリズム 17 CCD 18 CCD 19 CCD 110 光量制限フィルター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像レンズを通過した入射光を赤色、緑
    色、青色の3原色に分割する色分割手段と、前記色分割
    手段で分割した赤色光、緑色光、青色光を電気信号に変
    換する光電変換手段と、前記光電変換手段で変換した電
    気信号を演算処理してビデオ信号を形成するビデオ信号
    形成手段からなるビデオカメラであって、前記緑色光を
    電気信号に変換する光電変換手段の前面に光量を制限す
    る光量制限手段を有することを特徴とするビデオカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 撮像レンズを通過した入射光を赤色、緑
    色、青色の3原色に分割する色分割手段と、前記色分割
    手段で分割した赤色光、緑色光、青色光を電気信号に変
    換する光電変換手段と、前記光電変換手段で変換した電
    気信号を演算処理してビデオ信号を形成するビデオ信号
    形成手段からなり、前記光電変換手段はマトリクス状に
    配列した単位撮像画素の集合からなり、前記個々の単位
    撮像画素上にはレンズ状の集光手段が配置してあるビデ
    オカメラであって、前記緑色光を光電変換する光電変換
    手段のみ単位画素上の集光手段を配置しないことを特徴
    とするビデオカメラ。
  3. 【請求項3】 撮像レンズを通過した入射光を赤色、緑
    色、青色の3原色に分割する色分割手段と、前記色分割
    手段で分割した赤色光、緑色光、青色光を電気信号に変
    換する光電変換手段と、前記光電変換手段で変換した電
    気信号を演算処理してビデオ信号を形成するビデオ信号
    形成手段からなるビデオカメラであって、前記緑色光を
    前記光電変換手段に蓄積する信号電荷の蓄積時間を制限
    する蓄積時間制限手段を有することを特徴とするビデオ
    カメラ。
  4. 【請求項4】 撮像レンズを通過した入射光を赤色、緑
    色、青色の3原色に分割する色分割手段と、前記色分割
    手段で分割した赤色光、緑色光、青色光を電気信号に変
    換する光電変換手段と、前記光電変換手段で変換した電
    気信号を演算処理してビデオ信号を形成するビデオ信号
    形成手段と、光源の色温度を判別する色温度判別手段か
    らなるビデオカメラであって、前記緑色光電変換手段に
    蓄積する信号電荷の蓄積時間を前記色温度判別手段から
    出力する色温度情報に合わせて制御する蓄積時間制御手
    段を有することを特徴とするビデオカメラ。
  5. 【請求項5】 撮像レンズを通過した入射光を赤色、緑
    色、青色の3原色に分割する色分割手段と、前記色分割
    手段で分割した赤色光、緑色光、青色光を電気信号に変
    換する光電変換手段と、前記光電変換手段で変換した電
    気信号を演算処理してビデオ信号を形成するビデオ信号
    形成手段と、光源の色温度を判別する色温度判別手段か
    らなるビデオカメラであって、前記緑色を電気信号に変
    換する光電変換手段の前面に前記色温度判別手段から出
    力する色温度情報に合わせて透過率を変化せしめる透過
    率制御手段を有することを特徴とするビデオカメラ。
JP12232293A 1993-05-25 1993-05-25 ビデオカメラ Expired - Fee Related JP3404800B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12232293A JP3404800B2 (ja) 1993-05-25 1993-05-25 ビデオカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12232293A JP3404800B2 (ja) 1993-05-25 1993-05-25 ビデオカメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06335009A true JPH06335009A (ja) 1994-12-02
JP3404800B2 JP3404800B2 (ja) 2003-05-12

Family

ID=14833102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12232293A Expired - Fee Related JP3404800B2 (ja) 1993-05-25 1993-05-25 ビデオカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3404800B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008099329A (ja) * 2007-12-17 2008-04-24 Fujifilm Corp 固体撮像装置とその制御方法
JP2012209674A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Fujifilm Corp カラーテレビジョンカメラ及びそのホワイトバランス調整方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008099329A (ja) * 2007-12-17 2008-04-24 Fujifilm Corp 固体撮像装置とその制御方法
JP2012209674A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Fujifilm Corp カラーテレビジョンカメラ及びそのホワイトバランス調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3404800B2 (ja) 2003-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2833623B1 (en) Image sensor, imaging method, and imaging device
US7154547B2 (en) Solid-state image sensor having control cells for developing signals for image-shooting control under poor illumination
US8976289B2 (en) Imaging device
JP2001275029A (ja) デジタルカメラ、その画像信号処理方法及び記録媒体
JPH10210367A (ja) 電子的撮像装置
US7609306B2 (en) Solid-state image pickup apparatus with high- and low-sensitivity photosensitive cells, and an image shooting method using the same
US7223955B2 (en) Solid-state imaging element and imaging device with dynamically adjustable sensitivities and method thereof
JP2020053771A (ja) 画像処理装置、撮像装置
US20010055064A1 (en) Digital still camera
JPH07288824A (ja) 輝度信号生成装置
JP3404800B2 (ja) ビデオカメラ
JP4279562B2 (ja) 固体撮像装置の制御方法
JP3397397B2 (ja) 撮像装置
JP4245373B2 (ja) 画素信号処理回路
JP3475084B2 (ja) 撮像装置
JP4146186B2 (ja) 固体撮像装置およびその欠陥補正方法
JPH06351037A (ja) オートホワイトバランス装置
JPH0215793A (ja) 白バランス調節装置
JP4247896B2 (ja) 広ダイナミック・レンジ撮像装置および画像データ再生装置ならびにそれらの制御方法
JP4674424B2 (ja) 撮像システム
JPH06141247A (ja) 固体撮像装置
JP2004297449A (ja) 固体撮像装置およびシェーディング補正方法
US8797438B2 (en) Digital camera and pixel adding method of same
JP2003143491A (ja) 撮像装置
JPH06197371A (ja) スチルビデオカメラのホワイトバランス調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080307

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees