JPH06334999A - 画像通信機能付き電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通話相手との間で通話が行われている状態
で、簡単なイメージ情報を通話相手側に送信、表示せし
めること。 【構成】 ブロック１では、外部入力図形に対し生成さ
れる描画コマンドは、ブロック３から電話回線１０上に
ブロック２からの音声信号に多重化された状態で送信さ
れる場合は、通話相手側では、その描画コマンドにもと
づきイメージ情報が速やかに再生表示され得、また、ブ
ロック３で通話相手側からの音声信号から分離抽出され
た描画コマンドは、ブロック１で、同様にイメージ情報
として速やかに再生表示され得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、通話相手との間で音声
による通話が行われている状態で、相互に通話相手側に
簡単なイメージ情報が電話回線を介し描画コマンドとし
て随時、しかも速やかに送信された上、イメージ情報と
して再生表示せしめられるようにした画像通信機能付き
電話機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】これまで、電話回線上で音声と画像の通
信を可能ならしめる技術としては、いわゆるテレビ電話
が知られている。このテレビ電話では、テレビ電話機各
々に内蔵されたＴＶカメラからは静止画像が入力されて
いるが、この静止画像は画素単位の画像情報として電話
回線を介し通話相手側のテレビ電話機に送信された上、
再生表示されることによって、初めてテレビ電話として
のサービスが可能とされたものとなっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、テレビ電話
では、通話相手側との間で授受される静止画像（殆ど場
合、人物像）一般は、通話相手側各々で精細なものとし
て再生表示される必要があることから、通話が中断され
た状態で画像が送信される必要があるばかりか、その画
像の情報量が大なるが故に、その画像送信には多くの時
間が要されているのが実情である。したがって、地図や
図形といった簡単なイメージ情報が静止画像として通話
相手側に送信、表示され得たとしても、この静止画像を
用い音声によるコミニュケーションによって、例えば道
案内を行うべくそのイメージ情報の内容を通話相手に伝
えようとしても、その内容を的確に伝えることは困難と
なっている。

【０００４】本発明の目的は、通話相手との間で音声に
よる通話が行われている状態で、地図や図形といった簡
単なイメージ情報を電話回線を介し随時、しかも速やか
に通話相手側に送信、表示せしめることによって、その
イメージ情報の内容を通話相手に的確に伝え得る画像通
信機能付き電話機を供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的は、電話機とし
ての基本機能が具備された上、通話相手側との間で音声
信号が授受されてなる電話機基本ブロックと、通話相手
側との間で描画コマンドが授受されてなる描画処理ブロ
ックと、該描画処理ブロック、上記電話機基本ブロック
各々を電話回線に収容せしめるための回線処理ブロック
とから構成された上、上記描画処理ブロックにおいて
は、外部から任意に入力された図形に対し生成される、
その図形対応の描画コマンドは一旦記憶された上、イメ
ージ情報として再生表示されると同時に、その描画コマ
ンドはアナログ信号に変換された上、回線処理ブロック
から電話回線上に通話相手側への音声信号に多重化され
た状態で送信される一方、回線処理ブロックにおいて通
話相手側からの音声信号から多重化信号として分離抽出
される、アナログ信号としての描画コマンドはディジタ
ル信号に変換された状態で一旦記憶された上、イメージ
情報として再生表示されるべく構成されることで達成さ
れる。

【０００６】

【作用】電話機基本ブロックは回線処理ブロックを介し
電話回線に収容されるが、その際に、回線処理ブロック
には本願発明に直接係る描画処理ブロックが収容される
べく構成したものである。描画処理ブロックにおいて
は、外部から任意に入力された図形に対し生成される、
その図形対応の描画コマンドは一旦記憶された上、イメ
ージ情報として再生表示されると同時に、その描画コマ
ンドはアナログ信号に変換された上、回線処理ブロック
から電話回線上に通話相手側への音声信号に多重化され
た状態で送信される場合は、通話相手側では、その描画
コマンドにもとづきイメージ情報が速やかに再生表示さ
れ得るものである。一方、回線処理ブロックにおいて通
話相手側からの音声信号からは描画コマンドが多重化信
号として分離抽出されるが、この抽出されたアナログ信
号としての描画コマンドはディジタル信号に変換された
状態で一旦記憶された上、イメージ情報として再生表示
される場合には、通話相手側からのイメージ情報も速や
かに再生表示され得るものである。したがって、描画コ
マンドが複数回に亘って通話相手側に順次送信される場
合には、通話相手側では、イメージ情報が恰も動きが粗
い動画像として再生表示され得るものである。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を図１から図３により説明す
る。先ず本発明による画像通信機能付き電話機について
説明すれば、図１は本発明による画像通信機能付き電話
機の一例での全体ブロック構成を示したものである。図
示のように、その全体は、電話機としての基本機能が具
備された上、通話相手側との間で音声信号が授受されて
なる電話機基本ブロック２と、通話相手側との間で描画
コマンドが授受されてなる画像処理ブロック１と、多重
分離機能が具備されている回線処理ブロック３とから構
成されたものとなっている。画像処理ブロック１、電話
機基本ブロック２各々は回線処理ブロック３を介し電話
回線１０に収容された上、通話相手側での同様構成の画
像通信機能付き電話機との間で音声による通話が行われ
ている状態で、相互にイメージ情報が回線処理ブロック
３を介し授受されるものとなっている。

【０００８】さて、上記構成要件のうち、電話機基本ブ
ロック２での機能はこれまでの電話機一般のそれに同一
であることから、これ以上の説明を要しないものとなっ
ている。したがって、それ以外の画像処理ブロック１、
回線処理ブロック３各々についてより詳細に説明すれ
ば、先ず画像処理ブロック１についてであるが、これ
は、本発明に直接係わる描画コマンドを生成した上、通
話相手側に送信する一方では、通話相手側からの描画コ
マンドにもとづきイメージ情報を再生表示すべく構成さ
れており、図示のように、具体的には、画像入力部４、
画像表示部５、描画コマンド記憶部６、描画コマンド変
換部７およびアナログ信号変換部８から構成されたもの
となっている。また、回線処理ブロック３は回線制御部
９として構成されており、その機能は図２からも判るよ
うに、電話機基本ブロック２からの音声信号に、画像処
理ブロック１からの描画コマンドをアナログ信号として
多重化した上、電話回線１０上に送信する一方では、電
話回線１０を介し受信される、通話相手側からの音声信
号からは、アナログ信号として多重化されている描画コ
マンドが分離抽出された上、画像処理ブロック１に転送
されるべく構成されたものとなっている。

【０００９】ここで、以上のようにしてなる画像通信機
能付き電話機での動作を通話相手側とのそれに関連せし
めて、図３を参照しつつ説明すれば以下のようである。
即ち、通話相手側が画像受信側であるとして、電話機基
本ブロック２により音声による通話が行われている状態
で、地図や図形といった簡単なイメージ情報を通話相手
側に伝える必要が生じた場合を想定すれば、画像処理ブ
ロック１からは所望のイメージ情報を構成している図形
要素各々を表示するための描画コマンドが順次発生され
るものとなっている。画像入力部４では、ライトペン等
により外部より任意の図形が入力されることで、図形対
応に描画コマンドが順次生成された上、描画コマンド記
憶部６に一旦記憶された後は、それら描画コマンドにも
とづく図形表示により画像表示部５にはそのイメージ情
報が清書表示されているとともに、それら描画コマンド
は描画コマンド変換部７でアナログ信号に変換された
後、回線処理ブロック３から、電話機基本ブロック２か
らの音声信号に多重化された状態で電話回線１０を介し
通話相手側に送信されているものである。

【００１０】一方、画像受信側である通話相手側の回線
処理ブロック３では、電話回線１０を介し受信される音
声信号からは、描画コマンドが順次分離抽出された上、
画像処理ブロック１に転送されているものである。画像
処理ブロック１では、回線処理ブロック３からの描画コ
マンドはアナログ信号変換部８で順次ディジタル信号に
変換された上、描画コマンド記憶部６に一旦記憶された
後は、それら描画コマンドにもとづく図形表示により画
像表示部５にはそのイメージ情報が再生表示されている
ものである。因みに、音声信号へは描画コマンドは特定
周波数帯域のものとして多重化される。したがって、画
像受信側では、音声信号に多重化されている描画コマン
ドは特定周波数帯域のものとして分離抽出され得るもの
である。

【００１１】以上からも判るように、電話回線１０上を
送信される描画コマンド自体の情報量は極めて小さく、
したがって、音声とイメージ情報の同時送受信が実質的
に可能となるものである。因みに、図３に示す例では、
画像送信側では道案内のための地図が順次作成されつ
つ、また、画像受信側ではその地図が順次再生表示され
つつある状態で、同時に音声による道案内が画像送信側
から画像受信側に対し行われている場合を示す。本例で
は、イメージ情報は１方向からのみ送信されているが、
双方向に送信することが可能であることは勿論である。

【００１２】

【発明の効果】以上、説明したように、請求項１によれ
ば、通話相手との間で音声による通話が行われている状
態で、地図や図形といった簡単なイメージ情報を電話回
線を介し随時、しかも速やかに通話相手側に送信、表示
せしめることによって、そのイメージ情報の内容を通話
相手に的確に伝え得る画像通信機能付き電話機が得られ
たものとなっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明による画像通信機能付き電話機
の一例での全体ブロック構成を示す図

【図２】図２は、本発明に係る回線処理ブロックでの機
能を説明するための図

【図３】図３は、本発明による画像通信機能付き電話機
の使用方法を説明するための図

【符号の説明】

１…画像処理ブロック、２…電話機基本ブロック、３…
回線処理ブロック、４…画像入力部、５…画像表示部、
６…描画コマンド記憶部、７…描画コマンド変換部、８
…アナログ信号変換部、９…回線制御部、１０…電話回
線

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通話相手との間で音声による通話が行わ
   れている状態で、相互に通話相手側に簡単なイメージ情
   報を電話回線を介し描画コマンドとして送信した上、イ
   メージ情報として再生表示せしめるための画像通信機能
   付き電話機であって、電話機としての基本機能が具備さ
   れた上、通話相手側との間で音声信号が授受されてなる
   電話機基本ブロックと、通話相手側との間で描画コマン
   ドが授受されてなる描画処理ブロックと、該描画処理ブ
   ロック、上記電話機基本ブロック各々を電話回線に収容
   せしめるための回線処理ブロックとから構成され、上記
   描画処理ブロックにおいては、外部から任意に入力され
   た図形に対し生成される、該図形対応の描画コマンドは
   一旦記憶された上、イメージ情報として再生表示される
   と同時に、該描画コマンドはアナログ信号に変換された
   上、回線処理ブロックから電話回線上に通話相手側への
   音声信号に多重化された状態で送信される一方、回線処
   理ブロックにおいて通話相手側からの音声信号から多重
   化信号として分離抽出される、アナログ信号としての描
   画コマンドはディジタル信号に変換された状態で一旦記
   憶された上、イメージ情報として再生表示されるべくな
   した構成の画像通信機能付き電話機。