JPH06333873A - 半導体素子およびその製造方法 - Google Patents

半導体素子およびその製造方法

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JPH06333873A
JPH06333873A JP13895393A JP13895393A JPH06333873A JP H06333873 A JPH06333873 A JP H06333873A JP 13895393 A JP13895393 A JP 13895393A JP 13895393 A JP13895393 A JP 13895393A JP H06333873 A JPH06333873 A JP H06333873A
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semiconductor
electrode
layer
semiconductor device
impurity level
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JP13895393A
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English (en)
Inventor
Kenichi Otsuka
健一 大塚
Masayuki Imaizumi
昌之 今泉
Yasuyuki Endo
康行 遠藤
Muneyoshi Fukita
宗義 吹田
Toshiro Isu
俊郎 井須
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極と半導体層との接触抵抗を小さくするこ
とができ、動作電圧を十分低くすることができる半導体
素子およびその製造方法を提供する。 【構成】 この発明の半導体素子は、基板2上に複数の
半導体層を積層し、該半導体層10上に電極18,14
を形成し、前記半導体層10の価電子帯端から0.2e
Vの範囲内の禁止体中に不純物準位を形成したものであ
る。また製法は、電極を熱処理することにより、該電極
に含まれる不純物準位を形成する元素を前記半導体層1
0内へ拡散させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばZnSe、Z
nS等のII−VI族化合物半導体のようなワイドギャップ
半導体を有する多層構造の半導体素子およびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えばアプライド フィジック
ス レターズ 59巻11号 pp1272−127
4.1991年(Appl.Phys.Lett.59
(11).1272−1274.(1991))に示さ
れた従来の半導体素子を示す断面図であり、図におい
て、1はn型In電極、2はn−GaAs結晶基板(基
板)、3はn−GaAsバッファ層、4は高濃度n−Z
nSe層、5はn−ZnSSe(S組成7%)層、6は
n−ZnSe障壁層、7はZnCdSe(Cd組成20
%)井戸層、8はp−ZnSe障壁層、9はp−ZnS
Se(S組成7%)層、10は高濃度p−ZnSe層、
13は電極ストライプ構造を形成するためのポリイミド
膜、14はp−Au電極である。ここで、n−ZnSe
障壁層6、ZnCdSe井戸層7、p−ZnSe障壁層
8の3層により量子井戸構造11が形成され、この量子
井戸構造11とn−ZnSSe層5とp−ZnSSe層
9とにより導波構造12が形成されている。
【0003】次に動作について説明する。この半導体素
子は、n−GaAs結晶基板2上にn−GaAsバッフ
ァ層3ないし高濃度p−ZnSe層10を順次エピタキ
シャル成長させ、高濃度p−ZnSe層10上の所定位
置にポリイミド膜13を形成し、最後にn−In電極
1、p−Au電極14を形成することで作製される。
【0004】図6は、この半導体素子の高濃度p−Zn
Se層10とp−Au電極14との接合界面近傍のエネ
ルギーバンドを示すダイアグラムである。図において、
15は高濃度p−ZnSe層10の伝導帯端、16はそ
の高濃度p−ZnSe層10の価電子帯端、17はフェ
ルミ準位(εF )である。この半導体素子は、n型In
電極1とp−Au電極14との間に順方向バイアス(p
型電極14側が正)をかけることにより、キャリアであ
る電子と正孔がZnCdSe井戸層7に注入されてこれ
らが輻射再結晶することにより発光デバイスとして動作
する。導波構造12および図5と垂直方向に形成された
共振器における損失よりも利得が大きくなるように、十
分大きな電流を注入することによってレーザ発振が生じ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体素子は以
上のように構成されているので、高濃度p−ZnSe層
10のキャリア濃度は1018/cm3 以下のものしか得る
ことができず、したがって、高濃度p−ZnSe層10
とp−Au電極14との接合界面には図6に示すような
ショットキ障壁が形成される。このショットキ障壁によ
り電流を流すための電圧が大きくなり、p型Au電極1
4と高濃度p−ZnSe層10との接触抵抗を小さくす
ることができない。したがってレーザ発振させるための
動作電圧が20Vと大きいという問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、電極と半導体層との接触抵抗を
小さくすることができ、動作電圧を十分低くすることが
できる半導体素子およびその製造方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る半
導体素子は、基板上に複数の半導体層を積層し、該半導
体層上に電極を形成した半導体素子において、前記電極
と接触する半導体層の価電子帯端から0.2eVの範囲
内にある禁止帯中に不純物によりエネルギー準位を形成
したものである。
【0008】また、請求項2の発明に係る半導体素子
は、前記不純物準位を遷移金属元素により形成したもの
である。
【0009】また、請求項3の発明に係る半導体素子
は、堰不純物準位を希土類元素により形成したものであ
る。
【0010】また、請求項4の発明に係る半導体素子
は、複数層の導波構造を有する半導体レーザまたは発光
ダイオードのいずれかとしたものである。
【0011】また、請求項5の発明に係る半導体素子
は、前記導波構造が1層以上の量子井戸構造を有するも
のである。
【0012】また、請求項6の発明に係る半導体素子の
製造方法は、基板上に複数の半導体層を積層し、該半導
体層上に電極を形成する方法において、前記電極は、該
電極と接触する半導体層の価電子帯端から0.2eVの
範囲内の禁止帯中に不純物準位を形成するような元素を
1つ以上含むものであり、該電極を所定の温度で所定時
間熱処理することにより、前記元素を該電極と接触する
半導体層内へ拡散させるものである。
【0013】また、請求項7の発明に係る半導体素子の
製造方法は、基板上に複数の半導体層を積層し、該半導
体層上に電極を形成する方法において、前記電極と接触
する半導体層を成長させる際に、該成長しつつある半導
体層に、該半導体層の価電子帯から0.2eVの範囲の
禁止帯中に不純物準位を形成する元素を添加するもので
ある。
【0014】また、請求項8の発明に係る半導体素子の
製造方法は、基板上に複数の半導体層を積層し、該半導
体層上に電極を形成する方法において、前記電極は、該
電極と接触する半導体層の価電子帯端から0.2eVの
範囲内の禁止帯中に不純物準位を形成するような元素を
1つ以上含むものであり、該電極から半導体素子内に電
流を注入することにより、前記元素を該電極と接触する
半導体層内へ拡散させるものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明における半導体素子は、前記電
極と接触する半導体層の価電子帯端から0.2eVの範
囲内の禁止帯中に不純物準位を形成したことにより、該
半導体層と前記電極との接触抵抗が小さくなり、動作電
圧が大幅に低下する。
【0016】また、請求項2の発明における半導体素子
は、前記不純物準位を遷移金属元素により形成したこと
により、該遷移金属により不純物準位が形成された半導
体層と前記電極との接触抵抗が小さくなり、動作電圧が
大幅に低下する。
【0017】また、請求項3の発明における半導体素子
は、前記不純物準位を希土類元素により形成したことに
より、該希土類元素により不純物準位が形成された半導
体層と前記電極との接触抵抗が小さくなり、動作電圧が
大幅に低下する。
【0018】また、請求項4の発明における半導体素子
は、複数層の導波構造を有する半導体レーザまたは発光
ダイオードのいずれかとしたことにより、前記半導体レ
ーザまたは発光ダイオードの動作電圧を大幅に低下させ
る。
【0019】また、請求項5の発明における半導体素子
は、前記導波構造が1層以上の量子井戸構造を有するこ
とにより、動作電圧をさらに大幅に低下させる。
【0020】また、請求項6の発明における半導体素子
の製造方法は、電極を熱処理し前記元素を該電極と接触
する半導体層内へ拡散させることにより、該半導体層の
前記電極と接触する側に、価電子帯から0.2eVの範
囲内の不純物準位を良好に形成する。
【0021】また、請求項7の発明における半導体素子
の製造方法は、半導体層を成長させる際に、該半導体層
の価電子帯から0.2eVの範囲内に不純物準位を形成
する元素を添加することにより、該半導体層内に、価電
子帯から0.2eVの範囲の不純物準位を良好に形成す
る。
【0022】また、請求項8の発明における半導体素子
の製造方法は、電極から半導体素子内に電流を注入し、
前記元素を該電極と接触する半導体層内へ拡散させるこ
とにより、該半導体層の前記電極と接触する側に、価電
子帯から0.2eVの範囲内の不純物準位を良好に形成
する。
【0023】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。なお、図1の半導体素子において、図
5に示す従来の半導体素子と同一の構成要素には同一の
符号を付し説明を省略する。図1において、18は真空
蒸着により形成されたTb金属電極(電極)であり、1
9は高濃度p−ZnSe層(半導体層)10のTb金属
電極18側に形成されたTbの添加されたp−ZnSe
層(半導体層)である。
【0024】次に動作について説明する。この半導体素
子は、p−Au電極(電極)14が形成される高濃度p
−ZnSe層10への添加不純物の添加方法として、T
b金属電極18を高濃度p−ZnSe層10表面に形成
した後、熱処理により高濃度p−ZnSe層10内部へ
拡散させる方法を用いたものである。すなわち、n−G
aAs基板(基板)2上にn−GaAsバッファ層3〜
高濃度p−ZnSe層10を順次エピタキシャル成長さ
せ、高濃度p−ZnSe層10上にポリイミド膜13を
形成した後n−In電極1を形成し、次いで、ポリイミ
ド膜13上に真空蒸着によりTb金属電極18を形成
し、さらに電極14を形成する。次いで、この素子を熱
処理することにより、Tb金属電極18中のTbを高濃
度p−ZnSe層10の内部に拡散させ該高濃度p−Z
nSe層10の表面にTbの添加されたp−ZnSe層
19を形成する。
【0025】図2は前記半導体素子のTbの添加された
p−ZnSe層19と電極18,14との接合界面のエ
ネルギーダイアグラムである。15はp−ZnSe層1
9の伝導帯端、16はp−ZnSe層19の価電子帯
端、17はフェルミ準位、20はp−ZnSe層19中
にTbにより形成される不純物準位を示す。ここでTb
などの希土類元素や一部の遷移金属元素は、ZnSなど
の半導体フッ化物などの絶縁体に添加されたときに、そ
の元素の基底状態と励起状態とが禁止帯中に存在して原
子の内殻遷移による発光が観測されることが知られてい
る。したがって適当な添加元素と電極が形成される半導
体材料とを選ぶことによって、添加する元素の基底状態
と半導体の価電子帯端16とを0.2eV以内に近づけ
ることができる。
【0026】前記のように構成された半導体素子は、n
型電極1とp型電極14との間に順方向バイアス(p型
電極14側が正)をかけることにより、キャリアである
電子と正孔がZnCdSe井戸層7に注入されて輻射再
結合し発光デバイスとして動作する。導波構造12や図
と垂直方向に形成された共振器における損失よりも利得
が大きくなるように、十分大きな電流を注入することに
よってレーザ発振が生じる。p−ZnSe層19中にT
bにより形成される不純物準位20があるため、p−Z
nSe層19とTb電極18との間の接合界面がオーミ
ックでなくショットキ障壁となっていても、Tbにより
形成される不純物準位20を介してトンネル電流が流れ
るために、十分低い接触抵抗を有する電極を形成するこ
とができる。したがってレーザ発振させるための動作電
圧を数V以下にすることができる。
【0027】ここで、エネルギー準位の幅を価電子帯端
16から0.2eVの範囲とした理由について説明す
る。上記のように構成された半導体素子の、価電子帯端
16から0.2eVの範囲の禁止帯中にエネルギー準位
を形成する元素は、半導体層と電極金属との間にトンネ
ル電流が流れやすくし、結果として電極金属と半導体層
との接触抵抗を下げるようにはたらく。ここでは、キャ
リアの熱による活性化は、エネルギー準位の価電子帯端
16からのエネルギーをE、ボルツマン定数をk、温度
をT(絶対温度)としてexp(−E/kT)と表わす
ことができる。室温における熱エネルギー25meVを
考慮すると、キャリアの活性化量を浅いエネルギー準位
(たとえば準位の価電子帯端16からのエネルギーが3
meV)と比較したとき、エネルギー準位の価電子帯端
16からのエネルギーが50meVで16パーセント、
100meVで2.4パーセント、200meVで0.
05パーセントの値まで減少する。したがって、電界に
よるトンネリングを考慮してもエネルギー準位が価電子
帯端16から200meV以上ではエネルギー準位と価
電子帯端16とのキャリアのやりとりはほとんど生じな
くなる。そこで、エネルギー準位の価電子帯端16から
の範囲を200meV(0.2eV)以下と限定した。
【0028】実施例2.以下、この発明の他の実施例を
図について説明する。図3において、21は高濃度p−
ZnSe層10の電極14側に形成されたTbの添加さ
れたp−ZnSe層(半導体層)である。
【0029】この半導体素子は、電極14が形成される
高濃度p−ZnSe層10への添加不純物の添加方法と
して、高濃度p−ZnSe層10をエピタキシャル成長
させる際に、Tbの添加されたp−ZnSe層21を高
濃度p−ZnSe層10上にエピタキシャル成長させる
方法を用いたものである。すなわち、n−GaAs基板
2上にn−GaAsバッファ層3〜高濃度p−ZnSe
層10を順次エピタキシャル成長させ、高濃度p−Zn
Se層10上にTbの添加されたp−ZnSe層21を
エピタキシャル成長させ、次いで、Tbの添加されたp
−ZnSe層21上にポリイミド膜13を形成し、電極
1,14を形成する。
【0030】本実施例の半導体素子のTbの添加された
p−ZnSe層21と電極14との接合界面のエネルギ
ーダイアグラムは、図2と同様であり、この図2におい
てTbの添加されたp−ZnSe層19をTbの添加さ
れたp−ZnSe層21とおき換えることにより説明で
きる。
【0031】前記のように構成された半導体素子は、n
型電極1とp型電極14との間に順方向バイアス(p型
電極14側が正)をかけることにより、キャリアである
電子と正孔がZnCdSe井戸層7に注入されて輻射再
結合し発光デバイスとして動作する。導波構造12や図
と垂直方向に形成された共振器における損失よりも利得
が大きくなるように、十分大きな電流を注入することに
よってレーザ発振が生じる。p−ZnSe層21中にT
bにより形成される不純物準位20があるため、p−Z
nSe層21と電極14との接合界面がオーミックでな
くショットキ障壁となっていても、Tbにより形成され
る不純物準位20を介してトンネル電流が流れるため
に、十分低い接触抵抗を有する電極を形成することがで
きる。したがってレーザ発振させるための動作電圧を数
V以下にすることができる。
【0032】実施例3.図4は電極金属としてTbを用
いた他の実施例の半導体素子の断面図である。この半導
体素子は、n−GaAs基板2上にn−GaAsバッフ
ァ層3〜高濃度p−ZnSe層10を順次エピタキシャ
ル成長させ、高濃度p−ZnSe層10上にポリイミド
膜13を形成し、電極1及びTb金属電極18を形成す
る。この場合においても電流を素子に流すことにより、
実施例1と同じく高濃度p−ZnSe層10のTb電極
18側にTbの添加されたp−ZnSe層19が形成さ
れる。したがって本実施例のp−ZnSe層19と電極
14との接合界面のエネルギーダイアグラムは実施例1
における図2と同じであり、15はp−ZnSe層19
の伝導帯端、16はp−ZnSe層19の価電子帯端、
17はフェルミ準位、20はp−ZnSe層19中にT
bにより形成される不純物準位を示す。
【0033】前記のように構成された半導体素子は、n
型電極1とp型電極18との間に順方向バイアス(p型
電極18側が正)をかけることにより、キャリアである
電子と正孔がZnCdSe井戸層7に注入されて輻射再
結合し発光デバイスとして動作する。導波構造12や図
と垂直方向に形成された共振器における損失よりも利得
が大きくなるように、十分大きな電流を注入することに
よってレーザ発振が生じる。p−ZnSe層19中にT
bにより形成される不純物準位20があるため、p−Z
nSe層19とTb電極18との接合界面がオーミック
でなくショットキ障壁となっていても、Tbにより形成
される不純物準位20を介してトンネル電流が流れるた
めに、十分低い接触抵抗を有する電極を形成することが
できる。したがってレーザ発振させるための動作電圧を
数V以下にすることができる。
【0034】なお、上記各実施例では、電極が形成され
る半導体材料の価電子帯端16から0.2eVの範囲の
禁止帯中に準位を作る元素としてTbの場合について述
べたが、他のPr、Nd、Sm、Dy、Ho、Er、T
mなどの希土類元素や遷移金属のように価電子帯端16
から0.2eVの範囲の禁止帯中に準位を作る元素であ
ればよく、これらの元素を用いた場合においても発光半
導体素子の動作電圧の低減が可能である。
【0035】また、上記各実施例では、p−n接合の順
方向に電流が流れる発光素子の場合について述べたが、
p−n接合の逆方向に電流が流れる発光素子や太陽電池
においてもp型電極の接触抵抗の低減によって素子特性
を改善することができ、受光素子では量子効率の上昇や
応答の高速化が、太陽電池では変換効率の上昇が可能と
なる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、前記電極と接触する半導体層の価電子帯端から0.
2eVの範囲内の禁止帯中に不純物準位を形成するよう
に構成したので、該半導体層と前記電極との接触抵抗を
小さくすることができ、動作電圧を大幅に低下させる効
果がある。
【0037】また、請求項2の発明によれば、前記不純
物準位を遷移金属元素により形成するように構成したの
で、該半導体層と前記電極との接触抵抗を小さくするこ
とができ、動作電圧を大幅に低下させる効果がある。
【0038】また、請求項3の発明によれば、前記不純
物準位を希土類元素により形成するように構成したの
で、該半導体層と前記電極との接触抵抗を小さくするこ
とができ、動作電圧を大幅に低下させる効果がある。
【0039】また、請求項4の発明によれば、前記半導
体素子を複数層の導波構造を有する半導体レーザまたは
発光ダイオードのいずれかとするように構成したので、
前記半導体レーザまたは発光ダイオードの動作電圧を大
幅に低下させる効果がある。
【0040】また、請求項5の発明によれば、前記導波
構造を1層以上の量子井戸構造を有するように構成した
ので、動作電圧をさらに大幅に低下させる効果がある。
【0041】また、請求項6の発明によれば、電極を熱
処理することにより前記元素を該電極と接触する半導体
層内へ拡散させるように構成したので、該半導体層の前
記電極と接触する側に、価電子帯から0.2eVの範囲
内の不純物準位を良好に形成できる効果がある。
【0042】また、請求項7の発明によれば、半導体層
を成長させる際に、該半導体層の価電子帯から0.2e
Vの範囲内に不純物準位を形成する元素を添加するよう
に構成したので、該半導体層内に、価電子帯から0.2
eVの範囲の不純物準位を良好に形成できる効果があ
る。
【0043】また、請求項8の発明によれば、電極から
半導体素子内に電流を注入し、前記元素を該電極と接触
する半導体層内へ拡散させるように構成したので、該半
導体層の前記電極と接触する側に価電子帯から0.2e
Vの範囲内の不純物準位を良好に形成できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の半導体素子を示す断面図
である。
【図2】この発明の実施例1の半導体素子のp−ZnS
e層と電極との接合界面のエネルギーダイヤグラムを示
す図である。
【図3】この発明の実施例2の半導体素子を示す断面図
である。
【図4】この発明の実施例3の半導体素子を示す断面図
である。
【図5】従来の半導体素子を示す断面図である。
【図6】従来の半導体素子のp−ZnSe層と電極との
接合界面のエネルギーダイヤグラムを示す図である。
【符号の説明】
2 n−GaAs基板(基板) 10 高濃度p−ZnSe層(半導体層) 11 量子井戸構造 12 導波構造 14 p−Au電極(電極) 18 Tb金属電極(電極) 19,21 p−ZnSe層(半導体層) 20 不純物準位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吹田 宗義 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社材料デバイス研究所内 (72)発明者 井須 俊郎 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に複数の半導体層を積層し、該半
    導体層上に電極を形成した半導体素子において、前記電
    極と接触する半導体層の価電子帯端から0.2eVの範
    囲内の禁止帯中に不純物準位を形成したことを特徴とす
    る半導体素子。
  2. 【請求項2】 前記不純物準位を遷移金属元素により形
    成したことを特徴とする請求項1記載の半導体素子。
  3. 【請求項3】 前記不純物準位を希土類元素により形成
    したことを特徴とする請求項1記載の半導体素子。
  4. 【請求項4】 前記半導体素子は、複数層の導波構造を
    有する半導体レーザまたは発光ダイオードのいずれかで
    あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項
    記載の半導体素子。
  5. 【請求項5】 前記導波構造は、1層以上の量子井戸構
    造を有することを特徴とする請求項4記載の半導体素
    子。
  6. 【請求項6】 基板上に複数の半導体層を積層し、該半
    導体層上に電極を形成する半導体素子の製造方法におい
    て、前記電極は、該電極と接触する半導体層の価電子帯
    から0.2eVの範囲内の禁止帯中に不純物準位を形成
    する元素を含み、該電極を熱処理することにより、前記
    元素を該電極と接触する半導体層内へ拡散させることを
    特徴とする半導体素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 基板上に複数の半導体層を積層し、該半
    導体層上に電極を形成する半導体素子の製造方法におい
    て、前記電極と接触する半導体層を成長させる際に、該
    半導体層に、該半導体層の価電子帯から0.2eVの範
    囲内の禁止帯中に不純物準位を形成する元素を添加する
    ことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 基板上に複数の半導体層を積層し、該半
    導体層上に電極を形成する半導体素子の製造方法におい
    て、前記電極は、該電極と接触する半導体層の価電子帯
    から0.2eVの範囲内の禁止帯中に不純物準位を形成
    する元素を含み、該電極から半導体素子内に電流を注入
    することにより、前記元素を該電極と接触する半導体層
    内へ拡散させることを特徴とする半導体素子の製造方
    法。
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