JPH06333399A - シフトレジスタ - Google Patents

シフトレジスタ

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JPH06333399A
JPH06333399A JP5116859A JP11685993A JPH06333399A JP H06333399 A JPH06333399 A JP H06333399A JP 5116859 A JP5116859 A JP 5116859A JP 11685993 A JP11685993 A JP 11685993A JP H06333399 A JPH06333399 A JP H06333399A
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JP
Japan
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output
clock
signal
level
flop
Prior art date
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Withdrawn
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JP5116859A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Saito
輝彦 斉藤
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シフトレジスタにおいて、クロックの制御を複
雑にすることなく、カスケード接続した場合でも確実な
データ伝送を行う。 【構成】マスタ・フリップフロップ(FF)1はクロック
CLに同期して動作する。スレーブFF2は、セット信号ま
たはリセット信号が印加されないときはクロックCLに同
期してマスタFF1の動作に対しクロックCLの半周期遅れ
で動作し、セット信号またはリセット信号が印加される
とそれに基づいてセットまたはリセットされる。パラレ
ル入力バッファ5は、ラッチイネーブル信号バーLEが活
性化すると、パラレルデータの各ビットBit1…BitN(N
は2以上の整数)に応じたセット信号またはリセット信
号を対応する各スレーブFF2へ出力する。制御回路6
は、ラッチイネーブル信号バーLEが不活性のときには出
力遅延用FF7をマスタFF1に同期して動作させ、ラッチ
イネーブル信号バーLEが活性のときには出力遅延用FF7
をクロックCLと無関係に動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシフトレジスタに係り、
詳しくは、シリアルパラレル入力シリアルパラレル出力
形シフトレジスタによるデータのパラレルシリアル変換
またはシリアルパラレル変換に関するものである。
【0002】近年、電子機器の複雑化に伴って、データ
のパラレルシリアル変換が多用されるようになってき
た。その際に必要なパラレルシリアル変換器としては、
一般に、パラレル入力シリアル出力形シフトレジスタが
用いられている。ところで、パラレルシリアル変換器の
数が増加すると、各パラレルシリアル変換器と次段の回
路(例えば、CPU)とを結ぶための信号ラインの数も
増加することになる。そこで、パラレルシリアル変換器
を複数個カスケード接続することにより、信号ラインの
数を減らしてコストダウンを図ることが求められてい
る。
【0003】
【従来の技術】以下、2ビット・シリアルパラレル入力
シリアル出力形シフトレジスタを例にとり、従来のパラ
レルシリアル変換器のカスケード接続について説明す
る。
【0004】図5は、従来の2ビット・シリアルパラレ
ル入力シリアル出力形シフトレジスタ50の回路図であ
る。シフトレジスタ50は、D(DataまたはD-Type)フ
リップフロップ(以下、DFFとする)51,52とパラ
レル入力バッファ53とから構成されている。
【0005】各DFF51,52はそれぞれ、同期化形式
のRSD(Reset-Set-Data)フリップフロップ(以下、
RSDFFとする)55a,55bと、同期化形式のDFF
であるDラッチ(Data Latch)56a,56bと、イン
バータ57とから構成されている。
【0006】すなわち、DFF51は、Dラッチ56aと
インバータ57とRSDFF55aとインバータ57と
が、この順番で直列に接続されて構成されている。一
方、DFF52は、Dラッチ56bとインバータ57とR
SDFF55bとインバータ57とが、この順番で直列に
接続されて構成されている。
【0007】そして、Dラッチ56aのD(Data)入力
端子はシフトレジスタ50のシリアル入力端子58に接
続され、RSDFF55bの出力端子Qはインバータ57
を介してシフトレジスタ50のシリアル出力端子59に
接続されている。
【0008】また、各Dラッチ56a,56bのL能動
クロック端子CXおよび各RSDFF55a,55bのH能
動クロック端子Cには、クロックCLが印加されている。
一方、各Dラッチ56a,56bのH能動クロック端子
Cおよび各RSDFF55a,55bのL能動クロック端
子CXには、反転クロックバーCLが印加されている。
【0009】尚、クロックCLおよび反転クロックバーCL
は2相の相補クロックであり、反転クロックバーCLのレ
ベルはクロックCLのレベルを反転したものになってい
る。ここで、各Dラッチ56a,56bは、L能動クロ
ック端子CXにLレベルの信号が印加されると同時にH能
動クロック端子CにHレベルの信号が印加されると、D
入力端子に印加された入力信号をラッチして出力端子Q
から出力するようになっている。また、各Dラッチ56
a,56bは、L能動クロック端子CXにHレベルの信号
が印加されると同時にH能動クロック端子CにLレベル
の信号が印加されると、それ以前にラッチしていた信号
を出力端子Qから出力するようになっている。
【0010】すなわち、各Dラッチ56a,56bは、
クロックCLがLレベルで反転クロックバーCLがHレベル
のときにD入力端子に印加された入力信号をラッチして
そのまま出力端子Qから出力する。
【0011】一方、各RSDFF55a,55bは、L能
動クロック端子CXとH能動クロック端子CおよびD入力
端子に加えて、H能動入力端子であるS(Set )入力端
子とL能動入力端子であるRX(Reset )入力端子とを備
えている。そして、各RSDFF55a,55bは、S入
力端子にHレベルの信号が印加されるとセットされ、L
能動クロック端子CXおよびH能動クロック端子Cに印加
されている信号には関係なく、出力端子QからHレベル
の信号を出力するようになっている。また、各RSDFF
55a,55bは、RX入力端子にLレベルの信号が印加
されるとリセットされ、L能動クロック端子CXおよびH
能動クロック端子Cに印加されている信号には関係な
く、出力端子QからLレベルの信号を出力するようにな
っている。そして、各RSDFF55a,55bは、S入
力端子にLレベルの信号が印加されると同時にRX入力端
子にHレベルの信号が印加されると、クロックCLおよび
反転クロックバーCLに従って各Dラッチ56a,56b
と同じ動作をするようになっている。
【0012】つまり、各RSDFF55a,55bは、D
ラッチの機能と非同期式のバーRSフリップフロップの
機能とを兼ね備えたもので、非同期式のバーRSフリッ
プフロップの機能の方が優先しているものであるといえ
る。
【0013】但し、各RSDFF55a,55bのL能動
クロック端子CXおよびH能動クロック端子Cの接続は、
各Dラッチ56a,56bのそれとは逆である。そのた
め、各RSDFF55a,55bのクロックCLおよび反転
クロックバーCLに対する動作は、各Dラッチ56a,5
6bのそれとは逆になる。すなわち、各RSDFF55
a,55bは、クロックCLがHレベルで反転クロックバ
ーCLがLレベルのときにD入力端子に印加された入力信
号をラッチしてそのまま出力端子Qから出力する。
【0014】尚、各RSDFF55a,55bにおいて、
S入力端子にHレベルの信号が印加されると同時にRX入
力端子にLレベルの信号が印加される状態は、組み合わ
せ禁止である。
【0015】2ビットのパラレル入力バッファ53は2
つの入力バッファ53a,53bから構成され、各入力
バッファ53a,53bはそれぞれインバータ60とN
AND回路61とNOR回路62とから構成されてい
る。
【0016】そして、入力バッファ53aはシフトレジ
スタ50の下位ビット入力端子63に接続され、入力バ
ッファ53bはシフトレジスタ50の上位ビット入力端
子64に接続されている。また、各入力バッファ53
a,53bはそれぞれ、シフトレジスタ50のラッチイ
ネーブル信号入力端子65に接続されている。さらに、
入力バッファ53aは、RSDFF55aのS入力端子お
よびRX入力端子に接続されている。一方、入力バッファ
53bは、RSDFF55bのS入力端子およびRX入力端
子に接続されている。
【0017】ここで、ラッチイネーブル信号入力端子6
5に印加されるラッチイネーブル信号バーLEはLアクテ
ィブである。また、入力端子63にはパラレルデータの
下位ビットのデータBit1が入力され、入力端子64には
パラレルデータの上位ビットのデータBit2が入力され
る。そして、各入力バッファ53a,53bはそれぞ
れ、Lレベルのラッチイネーブル信号バーLEが印加され
ると、各データBit1,Bit2のレベルに対応した出力信号
を生成して各RSDFF55a,55bへ出力する。
【0018】つまり、データBit1がLレベルの場合、入
力バッファ53aは、RSDFF55aのS入力端子およ
びRX入力端子へHレベルの出力信号を出力する。そのた
め、RSDFF55aはセットされ、出力端子QからHレ
ベルの信号を出力する。また、データBit1がHレベルの
場合、入力バッファ53aは、RSDFF55aのS入力
端子およびRX入力端子へLレベルの出力信号を出力す
る。そのため、RSDFF55aはリセットされ、出力端
子QからLレベルの信号を出力する。
【0019】一方、データBit2がLレベルの場合、入力
バッファ53bは、RSDFF55bのS入力端子および
RX入力端子へHレベルの出力信号を出力する。そのた
め、RSDFF55bはセットされ、出力端子QからHレ
ベルの信号を出力する。また、データBit2がHレベルの
場合、入力バッファ53bは、RSDFF55bのS入力
端子およびRX入力端子へLレベルの出力信号を出力す
る。そのため、RSDFF55bはリセットされ、出力端
子QからLレベルの信号を出力する。
【0020】このように、Lレベルのラッチイネーブル
信号バーLEが印加されると、各RSDFF55a,55b
の出力端子Qからはそれぞれ、各データBit1,Bit2のレ
ベルを反転した出力信号が出力される。ここで、各RS
DFF55a,55bの出力信号のレベルが各データBit
1,Bit2のレベルに対応したもの(すなわち、必ず反転
したもの)である点に着目すれば、各RSDFF55a,
55bの出力端子Qからは各データBit1,Bit2が出力さ
れると考えることができる。
【0021】また、各入力バッファ53a,53bはそ
れぞれ、ラッチイネーブル信号バーLEがHレベルのとき
には、各データBit1,Bit2のレベルに関係なく、各RS
DFF55a,55bのS入力端子へLレベル、RX入力端
子へHレベルの出力信号を出力する。そのため、各RS
DFF55a,55bは、クロックCLがHレベルで反転ク
ロックバーCLがLレベルのときにD入力端子に印加され
た入力信号をラッチしてそのまま出力端子Qから出力す
る。
【0022】次に、上記のように構成された2ビット・
シリアルパラレル入力シリアル出力形シフトレジスタ5
0のシリアル入力に対するシフト動作(すなわち、シリ
アル入力シリアル出力動作)を、図6に示すタイムチャ
ートに従って説明する。
【0023】外部からのシリアルデータS3〜S1がシ
リアル入力端子58に順次入力される。このとき、ラッ
チイネーブル信号バーLEはHレベルであるとする。する
と、各入力バッファ53a,53bはそれぞれ、各RS
DFF55a,55bのS入力端子へLレベル、RX入力端
子へHレベルの出力信号を出力する。そのため、各RS
DFF55a,55bはDラッチとして機能する。
【0024】そして、クロックCLおよび反転クロックバ
ーCLが印加されると、各Dラッチ56a,56bは、ク
ロックCLがLレベルで反転クロックバーCLがHレベルの
ときにD入力端子に印加されたシリアルデータS3〜S
1をラッチして出力端子Qから出力する。一方、各RS
DFF55a,55bは、クロックCLがHレベルで反転ク
ロックバーCLがLレベルのときにD入力端子に印加され
たシリアルデータS3〜S1をラッチして出力端子Qか
ら出力する。
【0025】そのため、シリアルデータS3〜S1は、
クロックCLおよび反転クロックバーCLのレベルが反転す
る度に、Dラッチ56a→RSDFF55a→Dラッチ5
6b→RSDFF55bへと移動(シフト)していく。そ
して、シリアルデータS3〜S1は、シリアル出力端子
59から順次出力される。
【0026】次に、シフトレジスタ50のパラレルシリ
アル変換動作(すなわち、パラレル入力シリアル出力動
作)を、シリアル入力シリアル出力動作と同様に、図6
に示すタイムチャートに従って説明する。
【0027】クロックCLがLレベル(反転クロックバー
CLがHレベル)の状態において、Lレベルのラッチイネ
ーブル信号バーLEが印加されると、パラレルシリアル変
換動作モードになる。そして、外部からのパラレルデー
タの各ビットのデータBit1,Bit2が各入力端子63,6
4に入力される。
【0028】すると、各入力バッファ53a,53bは
それぞれ、各データBit1,Bit2のレベルに対応した出力
信号を生成して各RSDFF55a,55bへ出力する。
そのため、各RSDFF55a,55bは、クロックCLお
よび反転クロックバーCLには関係なく、各データBit1,
Bit2のレベルに応じてセットまたはリセットされる。そ
して、各RSDFF55a,55bはそれぞれ、各出力端
子Qから各データBit1,Bit2に対応したレベルの信号
(すなわち、各データBit1,Bit2)を出力する。
【0029】すなわち、パラレルシリアル変換動作モー
ドにおいては、クロックCLおよび反転クロックバーCLに
対して非同期にパラレル入力が行われると共に、シリア
ル入力シリアル出力動作に優先してパラレルシリアル変
換動作が行われる。
【0030】RSDFF55bから出力されたデータBit2
は、シリアル出力端子59から出力される。一方、RS
DFF55aから出力されたデータBit1は、Dラッチ56
bに入力される。このとき、クロックCLがLレベル(反
転クロックバーCLがHレベル)であるため、Dラッチ5
6bは入力したデータBit1をラッチして出力端子Qから
出力する。
【0031】続いて、ラッチイネーブル信号バーLEがH
レベルになると、RSDFF55bはDラッチとして機能
する。そして、クロックCLがHレベル(反転クロックバ
ーCLがLレベル)になると、Dラッチ56bから出力さ
れたデータBit1をラッチして出力端子Qから出力する。
すなわち、データBit1はシリアル出力端子59から出力
される。
【0032】このようにして、各データBit1,Bit2は、
シリアル出力端子59から順次出力される。図6に示す
タイムチャートでは、各データBit1,Bit2の入力に加え
てシリアルデータS3〜S1も入力している。そのた
め、シリアル出力端子59からは、データBit1,Bit2に
引き続いてシリアルデータS3〜S1が順次出力され
る。
【0033】このシフトレジスタ50を複数個カスケー
ド接続する場合は、前段のシフトレジスタ50のシリア
ル出力端子59と次段のシフトレジスタ50のシリアル
入力端子58とをそれぞれ接続する。さらに、カスケー
ド接続した各シフトレジスタ50には、同じクロックCL
および反転クロックバーCLを印加する。
【0034】すると、各データBit1,Bit2およびシリア
ルデータS3〜S1は、上記したようにクロックCLおよ
び反転クロックバーCLに従ってカスケード接続された各
シフトレジスタ50間を逐次移動する。そして、各デー
タBit1,Bit2およびシリアルデータS3〜S1は、最終
段のシフトレジスタ50のシリアル出力端子59から順
次出力される。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シフト
レジスタ50には以下の問題がある。 各シフトレジスタ50をカスケード接続した場合にお
ける接続のタイミングマージンが小さい。
【0036】すなわち、RSDFF55bのL能動クロッ
ク端子CXおよびH能動クロック端子Cの接続は、Dラッ
チ56aのそれとは逆である。そのため、RSDFF55
bのクロックCLおよび反転クロックバーCLに対する動作
は、Dラッチ56aのそれとは逆になる。つまり、Dラ
ッチとして機能しているRSDFF55bの動作とDラッ
チ56aの動作とは、クロックCLおよび反転クロックバ
ーCLに対して半周期分だけずれている。従って、理論的
には、各シフトレジスタ50をカスケード接続した場
合、前段のシフトレジスタ50のRSDFF55bから出
力されたシリアル出力を、次段のシフトレジスタ50の
Dラッチ56aが取り込むことはできないはずである。
【0037】しかしながら、RSDFF55bおよびRS
DFF55bの出力端子Qに接続されているインバータ5
7が動作するためには一定の時間がかかる。また、各シ
フトレジスタ50間の信号ラインは一定の容量をもって
いる。そのため、前段のシフトレジスタ50のRSDFF
55bから出力されるシリアル出力には遅延が生じるこ
とになる。その遅延分(図6に示すτ)があるために、
次段のシフトレジスタ50のDラッチ56aは、前段の
シフトレジスタ50のRSDFF55bから出力されるシ
リアル出力を取り込むことができるわけである。
【0038】但し、これは、カスケード接続した前段と
次段の各シフトレジスタ50の接続のタイミングマージ
ンが、前段のシフトレジスタ50からのシリアル出力の
遅延分だけしかとれないということに外ならない。
【0039】ところで、何らかの原因によってクロック
または反転クロックバーCLが鈍った場合には、前段のシ
フトレジスタ50からのシリアル出力の遅延が短くなっ
たり無くなったりする。すると、接続のタイミングマー
ジンが必要な分だけとれなくなるため、次段のシフトレ
ジスタ50は前段のシフトレジスタ50から出力される
シリアル出力を取り込むことができなくなってしまう。
【0040】すなわち、各シフトレジスタ50をカスケ
ード接続した場合における接続のタイミングマージンが
小さいために、各シフトレジスタ50間のデータ伝送の
確実性が阻害されるという問題があった。
【0041】パラレルシリアル変換を行う場合のクロ
ックCLおよび反転クロックバーCLの制御が複雑である。
すなわち、パラレルシリアル変換動作モードに入るため
には、前記したように、クロックCLがLレベル(反転ク
ロックバーCLがHレベル)の状態において、Lレベルの
ラッチイネーブル信号バーLEが印加される必要がある。
これは、Lレベルのラッチイネーブル信号バーLEが印加
されたときにクロックCLがHレベル(反転クロックバー
CLがLレベル)であると、データBit1,Bit2以外のデー
タがRSDFF55bから出力されることがあるためであ
る。
【0042】つまり、Lレベルのラッチイネーブル信号
バーLEが印加されたときにクロックCLがHレベル(図6
に示すA)であると、ラッチイネーブル信号バーLEがH
レベルになったときにクロックCLがHレベルである期間
(図6に示すB)が生じる。この期間Bにおいて、RS
DFF55bはDラッチとして機能し、Dラッチ56bか
らの出力信号をラッチして出力することになる。そのた
め、期間BにおいてRSDFF55bから出力されるの
は、データBit2ではなくDラッチ56bからの出力信号
になってしまう。従って、パラレルシリアル変換動作モ
ードに入る以前にDラッチ56bに何らかのデータがラ
ッチされていた場合、データBit1,Bit2以外のデータが
RSDFF55bから出力されることになる。
【0043】それを防止するためには、クロックCLがL
レベル(反転クロックバーCLがHレベル)の状態におい
て、Lレベルのラッチイネーブル信号バーLEが印加され
なければならないわけである。
【0044】しかしながら、Lレベルのラッチイネーブ
ル信号バーLEが印加されたときにクロックCLをLレベル
(反転クロックバーCLがHレベル)にするとなると、ク
ロックCLおよび反転クロックバーCLの制御が複雑にな
る。その結果、クロックCLおよび反転クロックバーCLを
生成・制御するCPUの負担が大きくなるという問題が
あった。
【0045】ところで、上記の問題点については、ク
ロックCLおよび反転クロックバーCLに対するシリアル出
力のタイミングを、シフトレジスタ50におけるそれよ
りも半周期分だけ遅らせれば解決することができる。す
なわち、シフトレジスタ50において、クロックCLおよ
び反転クロックバーCLに対してシリアル出力が現状より
半周期分だけ遅れて出力されるようにするわけである。
そのようにすれば、カスケード接続した前段と次段の各
シフトレジスタ50の接続のタイミングマージンを、ク
ロックCLおよび反転クロックバーCLの半周期分だけ確実
にとることができる。
【0046】図7は、それを具体化した2ビット・シリ
アルパラレル入力シリアル出力形シフトレジスタ70の
回路図である。尚、シフトレジスタ70において、図5
に示したシフトレジスタ50と同じ部材については符号
を等しくしてある。
【0047】図5および図7に示すように、シフトレジ
スタ70は、シフトレジスタ50のシリアル出力をDラ
ッチ71および2つのインバータ57を介して出力する
ようにしただけである。
【0048】すなわち、Dラッチ71のD入力端子は、
インバータ57を介してRSDFF55bの出力端子Qに
接続されている。また、Dラッチ71の出力端子Qは、
2つのインバータ57を介してシフトレジスタ70のシ
リアル出力端子59に接続されている。さらに、Dラッ
チ71のL能動クロック端子CXにはクロックCLが印加さ
れ、H能動クロック端子Cには反転クロックバーCLが印
加されている。尚、Dラッチ71単体の動作は、各Dラ
ッチ56a,56bと全く同じである。
【0049】そのため、Dラッチとして機能しているR
SDFF55bの動作とDラッチ71の動作とは、クロッ
クCLおよび反転クロックバーCLに対して半周期分だけず
れることになる。従って、シフトレジスタ70のシリア
ル出力はシフトレジスタ50のそれに比べて、クロック
CLおよび反転クロックバーCLに対し、Dラッチ71を設
けた分だけ(すなわち、半周期分だけ)遅れることにな
る。
【0050】図8は、シフトレジスタ70のシリアル入
力シリアル出力動作およびパラレルシリアル変換動作を
示すタイムチャートである。図8と図6とを比べると、
図8においてはデータBit2がシリアル出力されている期
間が、図6に対してクロックCLおよび反転クロックバー
CLの半周期分だけ長くなっている。
【0051】このように、シフトレジスタ70において
は、Dラッチ71を設けることにより、クロックCLおよ
び反転クロックバーCLに対するシリアル出力のタイミン
グを、シフトレジスタ50のそれよりも半周期分だけ遅
らせている。その結果、シフトレジスタ70をカスケー
ド接続した場合における接続のタイミングマージンが大
きくなり、各シフトレジスタ70間のデータ伝送を確実
に行うことができる。
【0052】尚、Dラッチ71の出力端子Qとシフトレ
ジスタ70のシリアル出力端子59との間に2つのイン
バータ57を接続してあるのは、シフトレジスタ70の
シリアル出力の論理値をシフトレジスタ50のそれと同
じにするためである。
【0053】しかしながら、シフトレジスタ70におい
ても上記の問題点を解決することはできない。すなわ
ち、シフトレジスタ70においても、パラレルシリアル
変換動作モードに入るためには、クロックCLがLレベル
(反転クロックバーCLがHレベル)の状態において、L
レベルのラッチイネーブル信号バーLEが印加される必要
がある。そのため、クロックCLおよび反転クロックバー
CLの制御が複雑になり、クロックCLおよび反転クロック
バーCLを生成・制御するCPUの負担が大きくなるとい
う問題があった。
【0054】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、クロックの制御を複雑
にすることなく、カスケード接続した場合でも確実なデ
ータ伝送を行うことが可能なシフトレジスタを提供する
ことにある。
【0055】
【課題を解決するための手段】図1は本発明のシフトレ
ジスタ7の原理説明図である。マスタ・フリップフロッ
プ1は、クロックCLに同期して動作する。スレーブ・フ
リップフロップ2は、マスタ・フリップフロップ1に接
続されている。そして、スレーブ・フリップフロップ2
は、セット信号またはリセット信号が印加されていない
ときにはクロックCLに同期してマスタ・フリップフロッ
プ1の動作に対しクロックCLの半周期遅れで動作し、セ
ット信号またはリセット信号が印加されるとそれに基づ
いてセットまたはリセットされる。フリップフロップ3
は、マスタ・フリップフロップ1とスレーブ・フリップ
フロップ2とを含んで構成され、複数個直列に接続され
ている。そして、先頭のフリップフロップ3に入力され
たデータは、クロックCLに同期して各フリップフロップ
3をシフトしてシリアル出力される。
【0056】パラレル入力バッファ4は、外部からのラ
ッチイネーブル信号バーLEが活性化すると、外部から入
力されたパラレルデータの各ビットBit1…BitN(N は2
以上の整数)に応じたセット信号またはリセット信号を
対応する各スレーブ・フリップフロップ2へ出力する。
【0057】出力遅延用フリップフロップ6は、フリッ
プフロップ3の出力側に接続されている。制御回路5
は、ラッチイネーブル信号バーLEが不活性のときには出
力遅延用フリップフロップ6をマスタ・フリップフロッ
プ1に同期して動作させ、ラッチイネーブル信号バーLE
が活性のときには出力遅延用フリップフロップ6をクロ
ックCLと無関係に動作させる。
【0058】
【作用】従って、ラッチイネーブル信号バーLEが不活性
のとき、パラレル入力バッファ4は、パラレルデータの
各ビットBit1…BitNに応じたセット信号またはリセット
信号を生成しない。そのため、スレーブ・フリップフロ
ップ2にはセット信号またはリセット信号が印加され
ず、スレーブ・フリップフロップ2はクロックCLに同期
して動作する。その結果、各フリップフロップ3は、ク
ロックCLに同期してシリアルデータをシリアル出力す
る。各フリップフロップ3から出力されるシリアルデー
タは、出力遅延制御用フリップフロップ6を介して出力
される。
【0059】このとき、ラッチイネーブル信号バーLEが
不活性なため、制御回路5は、出力遅延用フリップフロ
ップ6をマスタ・フリップフロップ1に同期して動作さ
せる。
【0060】その結果、各フリップフロップ3から出力
されるシリアルデータは、出力遅延制御用フリップフロ
ップ6により、クロックCLの半周期分だけ遅延されるこ
とになる。従って、シフトレジスタ7を複数個カスケー
ド接続し、各シフトレジスタ7を同じクロックCLに従っ
て動作させた場合でも、各シフトレジスタ7の接続のタ
イミングマージンを十分に確保することができる。その
ため、カスケード接続した各シフトレジスタ7間のデー
タ伝送を確実に行うことができる。
【0061】また、ラッチイネーブル信号バーLEが活性
化すると、パラレル入力バッファ4は、クロックCLとは
非同期に、パラレルデータの各ビットBit1…BitNに応じ
たセット信号またはリセット信号を生成する。そのた
め、パラレルデータの各ビットBit1…BitNに対応する各
スレーブ・フリップフロップ2は、当該セット信号また
はリセット信号が印加されるとそれに基づいてセットま
たはリセットされる。そして、上記シリアルデータのシ
リアル出力の場合と同様に、クロックCLに同期してマス
タおよびスレーブ・フリップフロップ1,2が動作し、
シフトレジスタ7はパラレルデータの各ビットBit1…Bi
tNを順次シリアル出力する。
【0062】このとき、ラッチイネーブル信号バーLEが
活性なため、制御回路5は、出力遅延用フリップフロッ
プ6をクロックCLと無関係に動作させる。その結果、シ
フトレジスタ4からシリアル出力されるパラレルデータ
の各ビットBit1…BitNが、出力遅延制御用フリップフロ
ップ6によって遅延されることはない。
【0063】また、ラッチイネーブル信号バーLEが活性
から不活性に切り換わった時点で、スレーブ・フリップ
フロップ2がクロックCLに同期して動作したときには、
出力遅延制御用フリップフロップ6はマスタ・フリップ
フロップ1と同期して動作している。従って、ラッチイ
ネーブル信号バーLEが活性から不活性に切り換わった時
点で、スレーブ・フリップフロップ2から不要なデータ
が出力されたとしても、出力遅延制御用フリップフロッ
プ6からは引き続きパラレルデータの所定の各ビットBi
t1…BitNが出力されることになる。
【0064】すなわち、ラッチイネーブル信号バーLEが
活性化すると、クロックCLの状態には関係なく、パラレ
ルデータのシリアル出力がなされる。つまり、パラレル
データをシリアル出力する際に、クロックCLを複雑に制
御する必要がない。
【0065】そのため、シフトレジスタ7を複数個カス
ケード接続し、各シフトレジスタ7を同じクロックCLに
従って動作させた場合でも、各シフトレジスタ7間のデ
ータ伝送を簡単かつ確実に行うことができる。
【0066】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図2お
よび図3に従って説明する。尚、本実施例において、図
5に示した従来のシフトレジスタ50と同じ構成につい
ては符号を等しくしてその詳細な説明を省略する。
【0067】図2は、本実施例の2ビット・シリアルパ
ラレル入力シリアル出力形シフトレジスタ20の回路図
である。Dラッチ21のD入力端子は、インバータ57
を介してRSDFF55bの出力端子Qに接続されてい
る。また、Dラッチ21の出力端子Qは、2つのインバ
ータ57を介してシフトレジスタ20のシリアル出力端
子59に接続されている。尚、Dラッチ21単体の動作
は、各Dラッチ56a,56bと全く同じであるため説
明を省略する。
【0068】NAND回路22には、ラッチイネーブル
信号バーLEとクロックCLとが入力されている。また、N
AND回路22の出力信号は、Dラッチ21のH能動ク
ロック端子Cに直接印加されると共に、インバータ57
を介してDラッチ21のL能動クロック端子CXに印加さ
れている。
【0069】従って、Dラッチ21は、ラッチイネーブ
ル信号バーLEがHレベルの場合、クロックCLがLレベル
で反転クロックバーCLがHレベルのときにD入力端子に
印加された入力信号をラッチしてそのまま出力端子Qか
ら出力する。また、Dラッチ21は、Lレベルのラッチ
イネーブル信号バーLEが印加されると、クロックCLおよ
び反転クロックバーCLに関係なく、D入力端子に印加さ
れた入力信号をラッチしてそのまま出力端子Qから出力
する。
【0070】次に、シフトレジスタ20のシリアル入力
シリアル出力動作を、図3に示すタイムチャートに従っ
て説明する。外部からのシリアルデータS3〜S1がシ
リアル入力端子58に順次入力される。このとき、ラッ
チイネーブル信号バーLEはHレベルであるとする。
【0071】すると、各入力バッファ53a,53bは
それぞれ、各RSDFF55a,55bのS入力端子へL
レベル、RX入力端子へHレベルの出力信号を出力する。
そのため、各RSDFF55a,55bはDラッチとして
機能する。
【0072】このとき、NAND回路22の出力信号
は、クロックCLのレベルを反転したものになる。そのた
め、Dラッチ21は、各Dラッチ56a,56bと全く
同じ動作を行う。
【0073】従って、クロックCLおよび反転クロックバ
ーCLが印加されると、各Dラッチ56a,56b,21
は、クロックCLがLレベルで反転クロックバーCLがHレ
ベルのときにD入力端子に印加されたシリアルデータS
3〜S1をラッチして出力端子Qから出力する。一方、
各RSDFF55a,55bは、クロックCLがHレベルで
反転クロックバーCLがLレベルのときにD入力端子に印
加されたシリアルデータS3〜S1をラッチして出力端
子Qから出力する。
【0074】そのため、シリアルデータS3〜S1は、
クロックCLおよび反転クロックバーCLのレベルが反転す
る度に、Dラッチ56a→RSDFF55a→Dラッチ5
6b→RSDFF55b→Dラッチ21へと移動(シフ
ト)していく。そして、シリアルデータS3〜S1は、
シリアル出力端子59から順次出力される。
【0075】ここで、Dラッチ21の動作についてみる
と、図7に示した従来のシフトレジスタ70のDラッチ
71の動作と全く同じになっている。すなわち、シフト
レジスタ20のシリアル入力シリアル出力動作は、シフ
トレジスタ70のそれと全く同じである。従って、シフ
トレジスタ20においてもシフトレジスタ70と同様
に、クロックCLおよび反転クロックバーCLに対するシリ
アル出力のタイミングは、シフトレジスタ50のそれよ
りも半周期分だけ遅れることになる。その結果、各シフ
トレジスタ20をカスケード接続した場合における接続
のタイミングマージンが大きくなり、各シフトレジスタ
20間のデータ伝送を確実に行うことができる。
【0076】次に、シフトレジスタ50のパラレルシリ
アル変換動作を、シリアル入力シリアル出力動作と同様
に、図3に示すタイムチャートに従って説明する。Lレ
ベルのラッチイネーブル信号バーLEが印加されると、ク
ロックCLおよび反転クロックバーCLのレベルに関係な
く、パラレルシリアル変換動作モードになる。そして、
外部からの各データBit1,Bit2が各入力端子63,64
に入力される。
【0077】すると、各入力バッファ53a,53bは
それぞれ、各データBit1,Bit2のレベルに対応した出力
信号を生成して各RSDFF55a,55bへ出力する。
そのため、各RSDFF55a,55bは、クロックCLお
よび反転クロックバーCLには関係なく、各データBit1,
Bit2のレベルに応じてセットまたはリセットされる。そ
して、各RSDFF55a,55bはそれぞれ、各出力端
子Qから各データBit1,Bit2に対応したレベルの信号
(すなわち、各データBit1,Bit2)を出力する。
【0078】すなわち、パラレルシリアル変換動作モー
ドにおいては、クロックCLおよび反転クロックバーCLに
対して非同期にパラレル入力が行われると共に、シリア
ル入力シリアル出力動作に優先してパラレルシリアル変
換動作が行われる。
【0079】このとき、NAND回路22の出力信号
は、ラッチイネーブル信号バーLEがLレベルであるた
め、クロックCLのレベルに関係なくHレベルになる。そ
のため、Dラッチ21は、クロックCLに関係なく、D入
力端子に印加された入力信号をラッチしてそのまま出力
端子Qから出力する。
【0080】従って、RSDFF55bから出力されたデ
ータBit2は、Dラッチ21にラッチされると共に、Dラ
ッチ21の出力端子Qから各インバータ57を介してシ
リアル出力端子59から出力される。
【0081】一方、RSDFF55aから出力されたデー
タBit1は、Dラッチ56bに入力される。そして、クロ
ックCLがLレベル(反転クロックバーCLがHレベル)に
なると、Dラッチ56bは入力したデータBit1をラッチ
して出力端子Qから出力する。
【0082】続いて、ラッチイネーブル信号バーLEがH
レベルになると、RSDFF55bはDラッチとして機能
する。そして、クロックCLがHレベル(反転クロックバ
ーCLがLレベル)になると、Dラッチ56bから出力さ
れたデータBit1をラッチして出力端子Qから出力する。
【0083】その後、クロックCLがLレベル(反転クロ
ックバーCLがHレベル)になると、Dラッチ21は入力
したデータBit1をラッチして出力端子Qから出力する。
すなわち、データBit1はシリアル出力端子59から出力
される。
【0084】このようにして、各データBit1,Bit2は、
シリアル出力端子59から順次出力される。図3に示す
タイムチャートでは、各データBit1,Bit2の入力に加え
てシリアルデータS3〜S1も入力している。そのた
め、シリアル出力端子59からは、データBit1,Bit2に
引き続いてシリアルデータS3〜S1が順次出力され
る。
【0085】このように、シフトレジスタ20において
は、RSDFF55bから出力されたデータBit2を一旦、
Dラッチ21にラッチさせている。ところで、ラッチイ
ネーブル信号バーLEがHレベルになったときにクロック
CLがHレベルである期間(図3に示すB)において、R
SDFF55bはDラッチとして機能し、Dラッチ56b
からの出力信号をラッチして出力する。そのため、期間
BにおいてRSDFF55bから出力されるのはデータBi
t2ではなく、Dラッチ56bからの出力信号になる。従
って、パラレルシリアル変換動作モードに入る以前にD
ラッチ56bに何らかのデータがラッチされていた場
合、データBit1,Bit2以外のデータがRSDFF55bか
ら出力されることになる。
【0086】しかしながら、期間BにおいてDラッチ2
1から出力されるのは、そのときにRSDFF55bから
出力されているデータ(すなわち、前記Dラッチ56b
からの出力信号)ではなく、それ以前にラッチしていた
データBit2である。従って、データBit1,Bit2以外のデ
ータがRSDFF55bから出力されたとしても、シリア
ル出力端子59から出力されるのは、正しくデータBit2
になる。尚、ラッチイネーブル信号バーLEがHレベルに
なったときにクロックCLがLレベルであった場合(すな
わち、クロックCLがLレベル〔反転クロックバーCLがH
レベル〕の状態において、Lレベルのラッチイネーブル
信号バーLEが印加された場合)、シフトレジスタ20は
シフトレジスタ70と同様に動作する。
【0087】このように、シフトレジスタ20において
は、Dラッチ21を設けたことにより、Lレベルのラッ
チイネーブル信号バーLEが印加されると、クロックCLお
よび反転クロックバーCLに関係なく、パラレルシリアル
変換動作を行うことができる。従って、シフトレジスタ
20では、シフトレジスタ50,70のようにクロック
CLおよび反転クロックバーCLを複雑に制御する必要がな
い。その結果、クロックCLおよび反転クロックバーCLを
生成・制御するCPUの負担を小さくすることができ
る。
【0088】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、以下のように実施してもよい。 1)シリアルパラレル入力シリアル出力形シフトレジス
タではなく、シリアルパラレル入力シリアルパラレル出
力形シフトレジスタに具体化する。
【0089】図4は、2ビット・シリアルパラレル入力
シリアルパラレル出力形シフトレジスタ30の回路図で
ある。尚、シフトレジスタ30において、シフトレジス
タ20と同じ部材については符号を等しくしてある。
【0090】図2および図3に示すように、シフトレジ
スタ30は、シフトレジスタ20に同じ構成のパラレル
出力バッファ31a,31bを加えた構成になってい
る。パラレル出力バッファ31aはDFF51の出力側に
接続され、パラレル出力バッファ31bはDFF52の出
力側に接続されている。各パラレル出力バッファ31
a,31bは、インバータ57とDラッチ32とNAN
D回路33とNOR回路34とPMOSトランジスタ3
5とNMOSトランジスタ36とパラレル出力端子37
とストローブ信号入力端子38とアウトプットイネーブ
ル信号入力端子39とから構成されている。そして、各
パラレル出力バッファ31a,31bは、ストローブ信
号入力端子38にストローブ信号STが印加されると共
に、アウトプットイネーブル信号入力端子39にアウト
プットイネーブル信号バーOEが印加されると、シリアル
入力またはパラレル入力されたデータをパラレル出力す
るようになっている。尚、各パラレル出力バッファ31
a,31bの構成および動作は公知なものであるため詳
細な説明については省略する。
【0091】2)Dラッチ56a,56b,21および
RSDFF55a,55bを、RSフリップフロップやJ
Kフリップフロップ、Tフリップフロップ等の他の同期
化形式のフリップフロップに置き換える。
【0092】3)2相クロック(CL, バーCL)を1つの
クロックに置き換える。
【0093】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ク
ロックの制御を複雑にすることなく、カスケード接続し
た場合でも確実なデータ伝送を行うことが可能なシフト
レジスタを提供することができるという優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明を具体化した一実施例の2ビット・シリ
アルパラレル入力シリアル出力形シフトレジスタの回路
図である。
【図3】図2に示すシフトレジスタ20の動作を説明す
るためのタイムチャートである。
【図4】本発明を具体化した一実施例の2ビット・シリ
アルパラレル入力シリアルパラレル出力形シフトレジス
タの回路図である。
【図5】従来例の2ビット・シリアルパラレル入力シリ
アル出力形シフトレジスタの回路図である。
【図6】図5に示すシフトレジスタ50の動作を説明す
るためのタイムチャートである。
【図7】別の従来例の2ビット・シリアルパラレル入力
シリアル出力形シフトレジスタの回路図である。
【図8】図7に示すシフトレジスタ70の動作を説明す
るためのタイムチャートである。
【符号の説明】
CL クロック 1 マスタ・フリップフロップ 2 スレーブ・フリップフロップ 3 フリップフロップ Bit1…BitN パラレルデータの各ビットのデータ バーLE ラッチイネーブル信号 4 パラレル入力バッファ 5 制御回路 6 遅延回路 ST ストローブ信号 バーOE アウトプットイネーブル信号 31a,31b パラレル出力バッファ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック(CL)に同期して動作するマス
    タ・フリップフロップ(1)と、マスタ・フリップフロ
    ップ(1)に接続されてセット信号またはリセット信号
    が印加されていないときにはクロック(CL)に同期して
    マスタ・フリップフロップ(1)の動作に対しクロック
    (CL)の半周期遅れで動作し、セット信号またはリセッ
    ト信号が印加されるとそれに基づいてセットまたはリセ
    ットされるスレーブ・フリップフロップ(2)とを含ん
    で構成され、直列に接続された複数のフリップフロップ
    (3)と、 外部からのラッチイネーブル信号(バーLE)が活性化す
    ると、外部から入力されたパラレルデータの各ビット
    (Bit1…BitN〔N は2以上の整数〕)に応じたセット信
    号またはリセット信号を対応する各スレーブ・フリップ
    フロップ(2)へ出力するパラレル入力バッファ(4)
    と、 フリップフロップ(3)の出力側に接続された出力遅延
    用フリップフロップ(6)と、 ラッチイネーブル信号(バーLE)が不活性のときには出
    力遅延用フリップフロップ(6)をマスタ・フリップフ
    ロップ(1)に同期して動作させ、ラッチイネーブル信
    号(バーLE)が活性のときには出力遅延用フリップフロ
    ップ(6)をクロック(CL)と無関係に動作させるため
    の制御回路(5)とを備え、クロック(CL)の同期して
    データをシフトしてシリアル出力することを特徴とする
    シフトレジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシフトレジスタにおい
    て、各フリップフロップ(3)毎に設けられ、外部から
    の制御信号(ST, バーOE)に従って、各フリップフロッ
    プ(3)の出力を保持して出力するパラレル出力バッフ
    ァ(31a,31b)を備えたことを特徴とするシフト
    レジスタ。
JP5116859A 1993-05-19 1993-05-19 シフトレジスタ Withdrawn JPH06333399A (ja)

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