JPH063329U - 掻き具

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(57)【要約】【目的】肌に傷を付けないで刺激を与えるようにす
る。【構成】末端に把持部２を有する棒材１と、この棒材
の先端に固着した無数の針状突起３を有する弾性部材４
とから成り、針状突起により肌に刺激を与える。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、背中などを掻く掻き具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の掻き具は、把持棒材と、この把持棒材の先端から連なる手の形状の掻き部とで構成され、竹細工製である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような構成の掻き具によると、加工が粗雑なため肌さわりが悪く、皮膚を傷つけることがある。

【０００４】また、竹製のため、硬い掻き部で強い刺激を与えると、皮膚に傷がつく。

【０００５】さらに、手加工のため、手数がかかると共に、価格が著しく上昇する。

【０００６】そこで、この考案の課題は、肌を傷付けずに刺激することができる掻き具を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は、末端に把持部を有する棒材と、この棒材の先端に固着すると共に、表面に無数の針状突起を有するゴムなどの弾性部材とから成る掻き具を採用したものである。

【０００８】

【作用】

把持部を把持して、肌の刺激を必要とする部分に弾性部材で軽打しながら針状突起により刺激を与える。

【０００９】また、肌の刺激を必要とする部分に弾性部材を当接し、そして棒材と共に弾性部材を進退させながら、針状突起により刺激を与える。

【００１０】

【実施例】

以下、この考案に係る実施例を添付図面に基づいて説明する。

【００１１】図１及び図２に示すように、１は末端に把持部２を有する棒材で、この棒材１の先端片面には、表面全面に無数の針状突起３を有する弾性部材４が固着されている。

【００１２】上記針状突起４を有する弾性部材４には、柔軟なゴムや軟質合成樹脂が使用され、図示の場合半球状の弾性部材４に一端側を埋没して固定したネジ５を棒材１のネジ孔６にねじ込んで上記棒材１に弾性部材４を取付けたが、接着剤を介し固着することもある。

【００１３】なお、把持部２を有する棒材１を硬質合成樹脂により成型すると、大量生産が可能になり、また、図示のように把持部２を有する棒材１を複数本に分割して、対向端を例えばテーパー孔とテーパー軸とで着脱自在に接続すると、不使用時接続を解除して嵩低く格納（ケースや袋に）でき、携行することもできる。

【００１４】さらに、たわむ棒材１を用いると、良好に軽打できる。

【００１５】上記のように構成した掻き具は、把持部２を把持し、そして弾性部材４で肌を軽打すると、針状突起４によりツボを刺激する。

【００１６】また、肌に弾性部材４を押し当て、そして弾性部材４をスライドすると針状突起３により肌に刺激を与える。

【００１７】

【効果】以上のように、この考案に係る掻き具によれば、弾性部材の表面から突出する無数の針状突起により肌に刺激を与えるので、肌さわりがよく肌を傷付けることがないと共に、軽打によりツボを刺激して血行を良好にし、健康器具としての効果もある。

【００１８】また、弾性部材の表面に無数の針状突起を設けてあるので、肌に対する接触面積が大きくなり、効果的に刺激を与えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例を示す側面図

【図２】同上の要部を示す拡大下面図

【符号の説明】

１棒材２把持部３突起４弾性部材

【実用新案登録請求の範囲】