JPH0633277A - タンク底部裏面の防食方法 - Google Patents
タンク底部裏面の防食方法Info
- Publication number
- JPH0633277A JPH0633277A JP4213193A JP21319392A JPH0633277A JP H0633277 A JPH0633277 A JP H0633277A JP 4213193 A JP4213193 A JP 4213193A JP 21319392 A JP21319392 A JP 21319392A JP H0633277 A JPH0633277 A JP H0633277A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- annular
- coated
- zinc
- welding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 容易に実施できるタンク底部裏面の防食方法
を提供する。 【構成】 亜鉛、アルミニウム等の鉄よりも電位的に卑
なる金属の一種もしくは二種以上を被覆した鋼板を溶接
してタンク底板を構成するにあたり、タンク底板アニュ
ラー部1の底部に、予め鉄よりも電位的に卑なる金属を
被覆した鋼板を用いるタンク底部裏面の防食方法。
を提供する。 【構成】 亜鉛、アルミニウム等の鉄よりも電位的に卑
なる金属の一種もしくは二種以上を被覆した鋼板を溶接
してタンク底板を構成するにあたり、タンク底板アニュ
ラー部1の底部に、予め鉄よりも電位的に卑なる金属を
被覆した鋼板を用いるタンク底部裏面の防食方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基礎土上に構築される
原油、石油等を貯蔵するタンクの底部裏面の防食方法に
関するものである。
原油、石油等を貯蔵するタンクの底部裏面の防食方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】タンク底板は、オイルサンド等の基礎土
上で鋼板を突き合わせ溶接することにより製作されるも
のであるが、特に底板裏面は基礎土に含まれる水分、酸
素等により腐食が生じやすい。金属めっきあるいは金属
溶射を施した鋼板でタンク底板をつくる場合にも、溶接
部裏面が溶接によって損傷し、腐食が生じる問題があっ
た。特にタンク底板のアニュラー部の裏面およびタンク
底板との接続部の裏面が最も腐食が激しい場所である。
このため、従来よりタンク底板の腐食を防止するための
防食法が種々実施されており、そのひとつとして、電気
防食法が古くから実施されてきた。
上で鋼板を突き合わせ溶接することにより製作されるも
のであるが、特に底板裏面は基礎土に含まれる水分、酸
素等により腐食が生じやすい。金属めっきあるいは金属
溶射を施した鋼板でタンク底板をつくる場合にも、溶接
部裏面が溶接によって損傷し、腐食が生じる問題があっ
た。特にタンク底板のアニュラー部の裏面およびタンク
底板との接続部の裏面が最も腐食が激しい場所である。
このため、従来よりタンク底板の腐食を防止するための
防食法が種々実施されており、そのひとつとして、電気
防食法が古くから実施されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電気防食法で
は基礎土の電気伝導度が一定しないので底板全体に均一
に防食電流を流すことが困難であり、局部的に腐食が進
行するなどの欠点があった。また、特開昭59−177
374号公報に記載されているように、底板部材の溶接
部の下面に低電位金属からなる防食材を配置し、この防
食材を溶接熱で溶融する防食法が開発された。しかし、
この方法では、溶接部が低融点金属脆化によって脆化す
る欠点がある。本発明の目的は、上述した問題点を全て
解消したタンク底部裏面の防食方法を提供することにあ
る。
は基礎土の電気伝導度が一定しないので底板全体に均一
に防食電流を流すことが困難であり、局部的に腐食が進
行するなどの欠点があった。また、特開昭59−177
374号公報に記載されているように、底板部材の溶接
部の下面に低電位金属からなる防食材を配置し、この防
食材を溶接熱で溶融する防食法が開発された。しかし、
この方法では、溶接部が低融点金属脆化によって脆化す
る欠点がある。本発明の目的は、上述した問題点を全て
解消したタンク底部裏面の防食方法を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、亜鉛、アルミ
ニウム等の鉄よりも電位的に卑なる金属の一種もしくは
二種以上を被覆した鋼板を溶接してタンク底板を構成す
るにあたり、タンク底板におけるアニュラー部の底部に
予め上記低電位金属を被覆した鋼板を用いることを特徴
とするタンク底部裏面の防食方法にある。
ニウム等の鉄よりも電位的に卑なる金属の一種もしくは
二種以上を被覆した鋼板を溶接してタンク底板を構成す
るにあたり、タンク底板におけるアニュラー部の底部に
予め上記低電位金属を被覆した鋼板を用いることを特徴
とするタンク底部裏面の防食方法にある。
【0005】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例につい
て詳述する。図1には本発明のタンク底部裏面の防食方
法の一実施例が示されている。まずタンクアニュラー部
1のアニュラー底部2に於いて端部を含む裏面全体に予
め亜鉛溶射被膜3を付与しておき、タンクアニュラー部
分をつくる。次いで、タンク裏面側となる面のみに亜鉛
溶射被膜4を被覆したタンク底板5をアニュラー板の上
に設置し、アニュラー底部2とタンク底板5とを上部よ
り重ね溶接により接合する。この様に、本発明によれ
ば、基礎土上で通常の方法でタンクを製作するにあたっ
て、腐食の激しいアニュラー部の下部全面が亜鉛溶射被
膜で覆われることになり、十分に防食される利点があ
る。また、重ね溶接部分の溶接に影響する亜鉛溶射被膜
は僅かであり問題ないが、タンク底板溶射鋼板の溶接部
近傍の亜鉛被膜を除去しておくと、さらに良い結果が得
られる。なお、ここでは亜鉛溶射被覆の場合について例
示したが、アルミニウム溶射あるいはアルミ/亜鉛溶
射、さらには、これらのめっき鋼板を適用した場合で
も、同様の効果が得られることは言うまでもない。
て詳述する。図1には本発明のタンク底部裏面の防食方
法の一実施例が示されている。まずタンクアニュラー部
1のアニュラー底部2に於いて端部を含む裏面全体に予
め亜鉛溶射被膜3を付与しておき、タンクアニュラー部
分をつくる。次いで、タンク裏面側となる面のみに亜鉛
溶射被膜4を被覆したタンク底板5をアニュラー板の上
に設置し、アニュラー底部2とタンク底板5とを上部よ
り重ね溶接により接合する。この様に、本発明によれ
ば、基礎土上で通常の方法でタンクを製作するにあたっ
て、腐食の激しいアニュラー部の下部全面が亜鉛溶射被
膜で覆われることになり、十分に防食される利点があ
る。また、重ね溶接部分の溶接に影響する亜鉛溶射被膜
は僅かであり問題ないが、タンク底板溶射鋼板の溶接部
近傍の亜鉛被膜を除去しておくと、さらに良い結果が得
られる。なお、ここでは亜鉛溶射被覆の場合について例
示したが、アルミニウム溶射あるいはアルミ/亜鉛溶
射、さらには、これらのめっき鋼板を適用した場合で
も、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0006】
【発明の効果】本発明法によれば、アニュラー部1とタ
ンク底板5とは上部からの重ね溶接だけで接合されるこ
とにより、溶接部には溶射被膜が介在しないことから健
全な溶接ビードが得られる利点がある。さらにアニュラ
ー底部2の裏面とタンク底板5の裏面とは全面溶射被膜
により覆われているので、タンク底部の裏面が十分に防
食されるという利点がある。これによりタンクの耐用年
数が大幅に延長でき、タンクの安全確保の点からも極め
て優れた効果を有する。
ンク底板5とは上部からの重ね溶接だけで接合されるこ
とにより、溶接部には溶射被膜が介在しないことから健
全な溶接ビードが得られる利点がある。さらにアニュラ
ー底部2の裏面とタンク底板5の裏面とは全面溶射被膜
により覆われているので、タンク底部の裏面が十分に防
食されるという利点がある。これによりタンクの耐用年
数が大幅に延長でき、タンクの安全確保の点からも極め
て優れた効果を有する。
【図1】この発明のタンク底部裏面の防食方法によって
アニュラー部とタンク底板部を接合配置した状態を示す
部分斜視図である。
アニュラー部とタンク底板部を接合配置した状態を示す
部分斜視図である。
1 タンクアニュラー部 2 アニュラー底部 3 アニュラー底部の溶射被膜 4 タンク底板の溶射被膜 5 タンク底板 6 重ね溶接部 7 溶接ビード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加治木 俊行 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内
Claims (1)
- 【請求項1】 亜鉛、アルミニウム等の鉄よりも電位的
に卑なる金属の一種もしくは二種以上を被覆した鋼板を
溶接してタンク底板を構成するにあたり、タンク底板に
おけるアニュラー部の底部に予め前記低電位金属を被覆
した鋼板を用いることを特徴とするタンク底部裏面の防
食方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4213193A JPH0633277A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | タンク底部裏面の防食方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4213193A JPH0633277A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | タンク底部裏面の防食方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0633277A true JPH0633277A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16635082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4213193A Pending JPH0633277A (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | タンク底部裏面の防食方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633277A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019230348A1 (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | ミネベアミツミ株式会社 | モータ及びモータの製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61266561A (ja) * | 1985-05-20 | 1986-11-26 | Ikawara Sangyo Kk | 耐蝕性タンクの製造方法 |
JPS6230867A (ja) * | 1985-08-02 | 1987-02-09 | Nisshin Steel Co Ltd | 高耐食性表面処理鋼管 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP4213193A patent/JPH0633277A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61266561A (ja) * | 1985-05-20 | 1986-11-26 | Ikawara Sangyo Kk | 耐蝕性タンクの製造方法 |
JPS6230867A (ja) * | 1985-08-02 | 1987-02-09 | Nisshin Steel Co Ltd | 高耐食性表面処理鋼管 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019230348A1 (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | ミネベアミツミ株式会社 | モータ及びモータの製造方法 |
JP2019208345A (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | ミネベアミツミ株式会社 | モータ及びモータの製造方法 |
CN112189297A (zh) * | 2018-05-30 | 2021-01-05 | 美蓓亚三美株式会社 | 电机以及电机的制造方法 |
US11735977B2 (en) | 2018-05-30 | 2023-08-22 | Minebea Mitsumi Inc. | Motor and manufacturing method of motor |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19971007 |