JPH06332642A - 分散印刷システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のプリントサーバーを有するネットワー
クシステムにおいて分散印刷処理の効率を向上させるこ
とができる分散印刷システムを提供する。 【構成】 複数のプリントサーバーが接続されたネット
ワークシステム上の各プリントサーバーのジョブ情報を
キュー構造データとして管理する手段と、各プリントサ
ーバーの性能情報をプロファイルとして管理する手段と
を有する分散印刷システムにおいて、複数のプリントサ
ーバーのジョブ情報からジョブのないプリントサーバー
を検索し、当該プリントサーバーに印刷要求を転送する
手段を備え、印刷待ちを少なくしたことを特徴とする分
散印刷システム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ネットワーク上に複数
のプリントサーバが接続され、印刷処理をその複数のプ
リントサーバによって分散して行う分散印刷システムに
関し、特に、上記分散印刷処理においてスループットの
向上と、最適な印刷出力先選択ができ、印刷の効率を著
しく向上させることができる分散印刷システムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、ネットワーク上に複数のプリン
トサーバを接続し、上記ネットワーク上で生じた印刷処
理を上記複数のプリントサーバによって分散して行う分
散印刷システムが知られている。そして、従来の分散印
刷システムでは、クライアントからユーザが任意のプリ
ントサーバを選択して印刷要求を行っていた。サーバ
は、印刷要求をスプーラーにジョブを蓄積することで、
プリンタの処理速度とクライアントからサーバへの印刷
ジョブの転送速度のギャップを無くすことで処理の向上
を図っており、プリンタの性能に関する情報や設定は、
各プリントサーバが管理を行っていた。従って、従来の
分散印刷システムにおいては、クライアントからサーバ
に対する処理要求は、ユーザが任意のプリントサーバを
選択することで実行されていたが、このようなシステム
においては次のような問題が発生していた。 （１）ユーザは各々のプリントサーバに接続されている
プリンタの性能（トレイに入っている用紙サイズ・解像
度・処理速度など）を意識して処理要求を出さねばなら
ない。 （２）ジョブのないプリントサーバ、あるいはジョブの
少ないプリントサーバを探すには、プリントサーバの導
入されているコンピュータに足を運んで調べるか、また
は端末から各プリントサーバの処理状態を調べるしかな
かっ た。 （３）あるプリントサーバに接続されているプリンタ
が、何等かの原因により使用不能に陥った場合、残りの
ジョブを処理するには、プリンタの復帰を待つか、ジョ
ブを稼動中のプリントサーバに移動する必要があった。 すなわち、上記（１）〜（３）の問題は、いずれも複数
のサーバを効率良く使用する上での障害となるものであ
る。

【０００３】そこで、上記問題に対処するため、従来で
は、プリンタサーバが、複数の受信バッファと複数台動
作可能なプリンタ出力部を有することによって、端末か
らの印刷要求を同時に複数台のプリンタで実行できる様
にした技術が、特開平３−２９０２１号に開示されてい
る。この技術では、１つのプリントサーバに複数の受信
バッファ及び出力部を設けることで、複数のプリンタを
同時に動作させることを特徴としているが、この方法で
は、プリントサーバシステムに、上述したような特別な
ハード機構を必要とする欠点があった。また、特開平３
−６５７２０号には、プリントサーバ同士で通信できる
手段を持つことにより、出力要求を受けたプリントサー
バが、処理中の場合、別のプリントサーバに処理要求を
転送することで、円滑な印刷処理を行う技術が開示され
ている。この技術は、プリントサーバ同士に通信手段を
持つことにより、相手のサーバのジョブの処理状態を判
断して、ジョブの移動を行う様になっている。しかしな
がら、プリントサーバが２台ならよいが、多数のプリン
トサーバを繁げて、多数のプリントサーバジョブの監視
し、ジョブの移動を行うことは、プリントサーバに付加
がかかり、処理を煩雑にする欠点があった。

【０００４】次に、特開平４−１８４５２７号には、ホ
ストから出力指定された印刷装置が印刷不能となった場
合に、中断した印刷情報を他の印刷装置に送信して代替
印刷を行うことで、処理効率を向上させる技術が開示さ
れている。この技術は、プリンタに異常が発生した場
合、ジョブの移動を行い、別のプリンタで印刷処理を行
う点で、本特許と目的を同じにする。しかしながら、こ
の技術は無線送受信できる印刷装置という特別なハード
機構を必要とし、汎用のプリンタを使用できない欠点が
あった。他に、１つの印刷要求を複数台のプリンタで分
散して印刷処理をすることにより、処理時間の短縮、印
刷性能の向上を目的とする技術が特開平４−２０５６６
０号公報に開示されているが、装置が複雑になる欠点が
あった。このように、従来のシステムでは、複数のプリ
ントサーバを使って円滑な印刷処理を行うには、ある程
度人間の介在を必要としたり、専用の特別なハード機構
を備える必要があった。

【０００５】

【発明の目的】本発明は、上述の如き従来の問題点を解
決するためになされたもので、その目的は、拡張性と汎
用性に優れ、印刷処理効率を向上させることができる分
散印刷システムを提供することである。

【０００６】

【発明の構成】上記目的を達成するため、本発明の第１
の特徴は、複数のプリントサーバーが接続されたネット
ワークシステム上の各プリントサーバーのジョブ情報を
キュー構造データとして管理する手段と、各プリントサ
ーバーの性能情報をプロファイルとして管理する手段と
を有する分散印刷システムにおいて、複数のプリントサ
ーバーのジョブ情報からジョブのないプリントサーバー
を検索し、当該プリントサーバーに印刷要求を転送する
手段を備え、印刷待ちを少なくしたことである。上記第
１の構成によれば、ジョブのないプリントサーバーを選
択することにより、システム全体の処理効率を向上させ
ることができる。本発明の第２の特徴は、複数のプリン
トサーバーが接続されたネットワークシステム上の各プ
リントサーバーのジョブ情報をキュー構造データとして
管理する手段と、各プリントサーバーの性能情報をプロ
ファイルとして管理する手段とを有する分散印刷システ
ムにおいて、各プリントサーバーの全ジョブの処理時間
を算出する手段と、算出したジョブの処理時間から、一
番処理時間の短いプリントサーバーに印刷要求を転送す
る手段を備えることにより印刷待ち時間を少なくしたこ
とである。上記第２の構成によれば、プロファイルに書
かれたプリンタの性能情報とジョブ情報から、書くプリ
ントサーバーの残りの処理時間を算出し、どのプリント
サーバーの処理時間が短いかを判別し、この算出結果を
もとに、ジョブを振り分けることで処理の短縮を図るこ
とができる。

【０００７】本発明の第３の特徴は、複数のプリントサ
ーバーが接続されたネットワークシステム上の各プリン
トサーバーのジョブ情報をキュー構造データとして管理
する手段と、各プリントサーバーの性能情報をプロファ
イルとして管理する手段とを有する分散印刷システムに
おいて、印刷要求前に異常のあるプリントサーバーを検
知し、正常なプリントサーバーに印刷要求を出す手段を
備えることにより、印刷が確実に行われるようにしたこ
とである。上記第３の構成によれば、あるプリントサー
バーに対して障害が発生した場合、システムが自動的に
障害のあるプリントサーバーをリジェクトすることによ
りユーザーのシステム管理の労力を軽減することができ
る。本発明の第４の特徴は、複数のプリントサーバーが
接続されたネットワークシステム上の各プリントサーバ
ーのジョブ情報をキュー構造データとして管理する手段
と、各プリントサーバーの性能情報をプロファイルとし
て管理する手段とを有する分散印刷システムにおいて、
プリントサーバーの持つ複数の性能項目の中から、ユー
ザーが指定する任意の性能項目に基づいてプリントサー
バーを選択する手段を備えることにより、最適なプリン
トサーバーを使用できる様にしたことである。上記第４
の構成によれば、性能情報の項目をユーザーに選択して
もらい、システムは、選択された性能情報に合致したプ
リントサーバーに処理要求を送出する。これにより、ユ
ーザーは、プリントサーバーの性能を意識せずに、適切
な印刷処理を可能とする。

【０００８】本発明の第５の特徴は、上記第４の特徴に
おいて、さらに、プロファイルの任意の性能項目に優先
順位を設定する手段と、設定した性能項目の優先順位に
基づいてプリントサーバーを選択する手段を備えること
により最適なプリントサーバーを使用できる様にしたこ
とである。上記第５の構成によれば、上記指定された性
能情報に優先順位を付けることにより、適切なプリント
サーバーを自動的に選択することができる。本発明の第
６の特徴は、上記第１、第２、第３、第４、あるいは第
５の特徴において、前記マネージャーによるプリントサ
ーバーの選択範囲をユーザーが設定する手段を備えるこ
とにより、ユーザーにとって都合の良いプリントサーバ
ーにのみ印刷要求を出す様にしたことである。上記第６
の構成によれば、任意のプリントサーバーを選択する
と、ユーザーの都合を反映させることができる。本発明
の第７の特徴は、複数のプリントサーバーが接続された
ネットワークシステム上の各プリントサーバーのジョブ
情報をキュー構造データとして管理する手段と、各プリ
ントサーバーの性能情報をプロファイルとして管理する
手段とを有する分散印刷システムにおいて、各プリント
サーバーの全ジョブの処理時間を算出する手段と、その
結果を基にすでに振り分けられているジョブを処理の遅
いサーバーから処理の速いサーバーに移動する手段を備
えることにより、印刷待ち時間を短くできる様にしたこ
とである。上記第７の構成によれば、各プリントサーバ
ーのジョブの処理状態に不均衡が生じた場合、ジョブの
移動を行うことで、全プリントサーバーの処理の均一化
を図ることができる。

【０００９】本発明の第８の特徴は、複数のプリントサ
ーバーが接続されたネットワークシステム上の各プリン
トサーバーのジョブ情報をキュー構造データとして管理
する手段と、各プリントサーバーの性能情報をプロファ
イルとして管理する手段とを有する分散印刷システムに
おいて、異常のあるプリントサーバーを検知した場合に
は、そのプリントサーバーのジョブを正常なプリントサ
ーバーへ移動する手段を備えることにより、印刷が確実
に行われるようにしたことである。上記第８の構成によ
れば、あるプリントサーバーに障害が発生した場合、正
常なプリントサーバーにジョブを移動することにより、
ユーザーのシステム管理の軽減とシステム全体の稼動率
を向上することができる。

【００１０】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図１は、本発明を実施した分散印刷システム
の全体構成図である。図１に示す如く、この分散印刷シ
ステムは、ローカルエリアネットワーク１上に、複数台
のクライアントワークステーション３、５と、複数台の
プリントサーバ７、９、１１と、上記ネットワーク１を
管理するドメインコントローラ１３とが接続されて構成
されている。そして、図２の構成説明図に示す様に、上
記クライアントワークステーション３、５の各々には、
クライアント側マネージャー１５が、アプリケーション
とネットワークＯＳ（ＮＯＳ）の間のレイヤー位置に置
かれている。そして、上記ドメインコントローラ１３に
は、マネージャー本体１９が、ＮＯＳの上のレイヤー位
置に置かれ、上記プリントサーバ７、９、１１の各々に
は、サーバ側マネージャー１７が、アプリケーションと
ＮＯＳの間のレイヤー位置に置かれている。

【００１１】ここで、上記クライアント側マネージャー
１５は、アプリケーションからの印刷要求の受取、マネ
ージャー本体１９に送信するパケットの生成、および生
成したパケットのＮＯＳへの引き渡しを行う様に構成さ
れている。また、上記マネージャー本体１９は、クライ
アントＷＳからのパケットの受取、パケット内容に応じ
たプリントサーバーの選択、プリントジョブのキューイ
ング、プリントサーバーのステータスチェック、および
プリントサーバー側マネージャーのジョブ発生通知を行
う様に構成されている。そして、上記サーバー側マネー
ジャー１７は、マネージャー本体からのパケットの受
取、マネージャー本体へのプリントサーバーの状態通
知、およびプリントサーバーアプリケーションへの印刷
要求データの引き渡しを行う様に構成されている。

【００１２】図３は、上記マネージャー１５、１７、１
９の内部構成図である。図３に示す如く、上記マネージ
ャー１５、１７、１９の各々は、ＷＳ側マネージャーへ
送信するパケットを作成し、作成したパケットのＮＯＳ
への引き渡すパケット送信部２１と、ＷＳ側マネージャ
ーからのパケットをＮＯＳから受け取るパケット受信部
２３と、ＷＳ側マネージャーからのパケットを分解する
パケット解析部２５と、マネージャー内の各動作部にデ
ータを転送し、命令を出すマネージャー制御部２７と、
後述する種々の特有な処理を行うための処理部２９と、
キューデータ部３３にあるプリントサーバーのジョブを
キューに接続・切断し、キューの詳細情報を読み取るキ
ュー制御部３１と、プリントサーバーのジョブのキュー
を保持するキューデータ部３３と、プリントサーバーの
プロファイルを読み書きするプロファイル制御部３５
と、プリントサーバーのプロファイルデータを保持する
プロファイルデータ部３７と、ＷＳ間の文書の移動を行
う文書制御部３９とから成っている。

【００１３】そして、この第１実施例では、上記処理部
２９が、図４に示す様に、ジョブのないプリントサーバ
ーを選択するため、キューデータを読み取ってキューに
つながっているジョブの件数を判断するキュー件数判別
部から成っている。なお、上記キューデータ部３３のデ
ータ構造例を示すと図５の様であり、上記プロファイル
データ部３７のデータ構造例を示すと図６の様になる。
次に、図７および図８の動作フローチャート図を参照し
て上述した分散印刷システムの動作について説明する。
まず、アプリケーションからクライアント側マネージャ
ーへの過程として、アプリケーションがプリントサーバ
ーに印刷命令（ジョブ）を出す場合、ステップ１０１に
おいて、クライアント側マネージャーに対して要求が出
される。この実施例では要求は関数呼び出しの形式で行
っている。

【００１４】次に、クライアントからマネージャー本体
への過程として、ステップ１０３において、クライアン
ト側マネージャーがアプリケーションからジョブを受け
取ると、ステップ１０５において、マネージャー本体に
送信するための要求パケットが作成される。ここで、本
発明で使用される要求パケットのフォーマット例を図９
に示す。図９に示すようにこのパケットにはいわゆる
「プリントジョブ」と本発明の各動作で使用する「付帯
情報」とが含まれている。次に、ステップ１０７におい
て、関数呼び出しで指定された機能からマネージャー本
体に送信する付帯情報が判断され、パケットに付帯情報
が作成・付加される。次に、マネージャー本体処理の過
程として、ステップ１０９において、マネージャー本体
のパケット受信部２３によって要求パケットが受け取ら
れ、パケット解析部２５に転送される。そして、ステッ
プ１１１において、パケット解析部２５によって要求パ
ケットがジョブと付帯情報に分解され、マネージャー制
御部２７に送られる。

【００１５】次にステップ１１３において、上記マネー
ジャー制御部２７は、処理部２９を使い後述する特有な
処理を行い、キュー制御部３１を使い上記特有の処理で
選択したサーバーのキューにジョブをつなぐ。ここで、
キュー構造の例を図５に示す。上記キュー制御部３１は
ポインターで情報をリンクした形になっている。次に、
マネージャー本体とプリントサーバー間の過程として、
ステップ１１５において、マネージャー本体によってジ
ョブがキューにつなげられた後、プリントサーバー側マ
ネージャーにジョブの発生が通知される。一方、図８の
ステップ１１７において、プリントサーバー側マネージ
ャーは要求待ちのプロセスによってマネージャー本体か
らの要求を待つ。そして、マネージャー本体からの要求
を受け取ると処理待ち要求のカウンターをインクリメン
トする（ステップ１１９）。

【００１６】次に、ステップ１２１、１２３において、
要求待ちのプロセスと並行してプリントサーバー側マネ
ージャー・メインプロセスがこのカウンターを読み取っ
て調べ、ステップ１２５において、処理のある場合には
マネージャー本体のキューを読み取って、ステップ１２
７において、処理の開始をマネージャー本体に通知す
る。さらに、ステップ１２９において、読み取ったジョ
ブをプリントサーバープログラムに引き渡し、ステップ
１３１において、処理待ち要求カウンタＲをデクリメン
トする。次に、図７のステップ１３３において、クライ
アントからプリントサーバーへの過程として、マネージ
ャー本体はプリントサーバー側マネージャーから処理の
開始の通知を受け取ると、ステップ１３５において、文
書制御部３９によって文書実体がクライアントからサー
バーに移動される。この移動は文書制御部３９がＮＯＳ
にＭＯＶＥコマンドを出すなどして実現される。以上の
処理によりクライアントの印刷要求がプリントサーバー
プログラムに渡される。

【００１７】次に、図７のステップ１１３における本実
施例特有の処理の詳細について、図１０のフローチャー
ト図を参照して説明する。上記特有の処理は、まず、図
１０のステップ１３７において、上記マネージャー制御
部２７は、キュー制御部３１を通して全プリントサーバ
ーのキューを読み取り（図４の矢印Ａを参照）、そのデ
ータをキュー件数判別部２９に送る（図４の矢印Ｂを参
照）。次に、ステップ１３９において、上記キュー件数
判別部２９はプリントサーバーのキューを１件１件読み
取りながらジョブの無いプリントサーバーを判別する
（ステップ１４１）。そして、ジョブの無いプリントサ
ーバーを見つけ次第、ステップ１４３において、そのプ
リントサーバーをマネージャー制御部２７に通知する
（図４の矢印Ｃを参照）。次に、ステップ１４５におい
て、上記マネージャー制御部２７は、キュー制御部３１
によってジョブをジョブの無いサーバーのキューにつな
ぐ（図４の矢印Ｄを参照）。上記第１実施例によれば、
ジョブのないプリントサーバーを選択することにより、
ユーザーがプリントサーバーの状態を意識することな
く、空いているプリントサーバーを効率良く利用するこ
とができる。

【００１８】次に、本発明による分散印刷システムの第
２実施例について説明する。この第２実施例において
は、図３の処理部２９が、図１１に示す様に、キューに
つながっているプリント枚数と、プロファイルの印刷速
度を掛け合せて処理にかかる残り処理時間を計算する残
り処理時間計算部４１と、各プリントサーバーの残り処
理時間を比較して最も短いものを判断する残り処理時間
比較部４３とから成っている。そして、図７のステップ
１１３の特有な処理が、図１２の動作フローチャート図
に示す様な処理となっている。他の構成動作は前述した
第１実施例と同様であるので説明を省略する。

【００１９】上記特有の処理は、まず図１２のステップ
１４７において、上記マネージャー制御部２７が、キュ
ー制御部３１を通して全プリントサーバーのキューを読
み取り、さらに、ステップ１４９において、プロファイ
ル制御部３５を使って全プリントサーバーのプロファイ
ルを読み取る（図１１の矢印Ｅ、Ｆを参照）。そして、
ステップ１５１において、これら読み取ったデータが残
り処理時間計算部４１に渡される（図１１の矢印Ｇを参
照）。次に、ステップ１５３において、残り処理時間計
算部４１は各プリントサーバーがこれから処理すべきジ
ョブの総時間を計算し、その結果を残り処理時間比較部
４３に送る（ステップ１５５、１５７）（図１１の矢印
Ｈを参照）。ここで、ジョブの総時間の計算はキューの
残りプリント数とプリントサーバーの処理速度を掛け合
わせることで得られる。ここで、上記ジョブの総時間の
計算例を図１３に示す。次に、ステップ１５９におい
て、残り処理時間比較部４３で最も残り処理時間の短い
プリントサーバーを判定し、ステップ１６１において、
そのプリントサーバーをマネージャー制御部２７に知ら
せ（図１１の矢印Ｉを参照）、マネージャー制御部２７
は、キュー制御部３１によってジョブを残り処理時間の
最も短いサーバーのキューにつなぐ。上記第２実施例に
よれば、プロファイルに書かれたプリンタの性能情報と
ジョブ情報から、各プリントサーバーの残りの処理を算
出し、どのプリントサーバーの処理時間が短いかを判別
し、この算出結果をもとに、ジョブを振り分けることで
印刷要求を出す時点で接続されているプリントサーバー
全てが印刷処理を行っている場合などに、最も早くプリ
ントしだすプリントサーバーを自動的に使用することが
出来る。

【００２０】次に、本発明による分散印刷システムの第
３実施例について説明する。この第３実施例において
は、図３の処理部２９が、図１４に示す様に、プロファ
イル情報内のステータス情報部分を読み取って正常なも
のを判断するステータス情報判断部から成っている。そ
して、図７のステップ１１３の特有な処理が、図１５の
動作フローチャート図に示す様な処理となっている。他
の構成動作は前述した第１実施例と同様であるので説明
を省略する。上記特有の処理は、まず、図１５のステッ
プ１６３において、マネージャー制御部２７が、プロフ
ァイル制御部３５を使って全プリントサーバーのプロフ
ァイルを読み取り（図１４の矢印Ｊを参照）、ステップ
１６５において、ステータス情報判断部２９に送る（図
１４の矢印Ｋ参照）。

【００２１】次に、ステップ１６７、１６９、１７１に
おいて、ステータス情報判断部２９はプロファイル情報
から正常に処理できるプリントサーバーを判別し、マネ
ージャー処理部２７に知らせ（図１４の矢印Ｌ参照）、
マネージャー制御部２７は、キュー制御部３１によって
ジョブを正常なプリントサーバーのキューにつなぐ。上
記ステータス情報判断部２９の具体的な判断例を図１６
に示す。図１６に示す場合、ステータス情報判断部２９
は、各プリントサーバーのプロファイル情報からステー
タス情報を取得する。その結果プリントサーバー１と３
が処理可能であることが分かる。このうちエントリーが
先であるプリントサーバーを選んでマネージャー制御部
２７に知らせる。上記第３実施例によれば、あるプリン
トサーバーに対して障害が発生した場合、システムが自
動的に障害のあるプリントサーバーをリジェックするこ
とにより異常のあるプリントサーバーをアプリケーショ
ンが意識することなく、自動的に正常なプリントサーバ
ーから出力することが可能である。

【００２２】次に、本発明による分散印刷システムの第
４実施例について説明する。この第４実施例において
は、図３の処理部２９が、図１７に示す様に、付帯情報
で指定されたプリントサーバーの性能とプロファイルの
情報を比較する性能判断部から成っている。そして、図
７のステップ１１３の特有な処理が、図１８の動作フロ
ーチャート図に示す様な処理となっている。他の構成動
作は前述した第１実施例と同様であるので説明を省略す
る。

【００２３】上記特有の処理はまず、図１８のステップ
１７３において、マネージャー制御部２７が、プロファ
イル制御部３５を使って全プリントサーバーのプロファ
イルを読み取り（図１７の矢印Ｍ参照）、ステップ１７
５において、付帯情報として送られてきたプロファイル
項目とともに性能判断部２９に送る（図１７の矢印Ｎを
参照）。次に、ステップ１７７、１７９において、性能
判断部２９は、付帯情報が指定するプロファイル項目と
プリントサーバーの当該プロファイル項目を比較して一
致または近似するものをマネージャー制御部２７に知ら
せ（ステップ１８１、１８３、１８５、図１７の矢印Ｏ
参照）、マネージャー制御部２７は、キュー制御部３１
によってジョブを性能的に適切なプリントサーバーのキ
ューにつなぐ。上記性能判断部２９の具体的な判断例を
図１９に示す。この図１９に示す例では付帯情報が指定
するプロファイル項目は「印字解像度３００ｄｐｉ」で
あり、解像度が３００ｄｐｉのプリントサーバー２が最
適であると判断している。上記第４実施例によれば、性
能情報の項目をユーザに選択してもらい、システムは、
選択された性能情報に合致したプリントサーバーに処理
要求を送出するため、必要とする性能のプリントサーバ
ーをアプリケーションが意識的に管理することなく使用
することができる。

【００２４】次に、本発明による分散印刷システムの第
５実施例について説明する。この第５実施例において
は、図３の処理部２９が、図２０に示す様に、付帯情報
の指定する性能とプロファイル情報を比較して、要求に
対するプリントサーバーの重みを計算する重み計算部４
５と、上記重み計算部４５で計算した値を比較して要求
に適したプリントサーバーを選び出す重み情報比較部４
７とから成っている。そして、図７のステップ１１３の
特有な処理が、図２１の動作フローチャート図に示す様
な処理となっている。他の構成動作は前述した第１実施
例と同様であるので説明を省略する。

【００２５】上記特有の処理は、まず、図２１のステッ
プ１８７において、マネージャー制御部２７が、プロフ
ァイル制御部３５を使って全プリントサーバーのプロフ
ァイルを読み取り（図２０の矢印Ｐを参照）、ステップ
１８９において、付帯情報として送られてきた重み情報
と共に重み計算部４５に送る（図２０の矢印Ｑを参
照）。次に、ステップ１９１、１９３、１９５、１９７
において、重み計算部４５は、全プリントサーバーのプ
ロファイル項目と重み情報を掛け合せて重みを計算し、
ステップ１９８において、重み情報比較部４７に送る
（図２０の矢印Ｒを参照）。次に、ステップ１９９にお
いて、重み情報比較部４７は、最も重みのあるプリント
サーバーを判別してマネージャー制御部２７に知らせ、
マネージャー制御部２７は、キュー制御部３１によって
ジョブを最も重みのあるプリントサーバーのキューにつ
なぐ。

【００２６】上記重み計算部４５の具体的な重み計算方
法の例を図２２に示す。図２２に示す例では、各プリン
トサーバーごとに付帯情報で指定された項目との比較を
行い、一致するものがあれば付帯情報指定の重みを加算
する方法を取っている。全プリントサーバーについて重
みの計算か終ると重み情報比較部４７は各計算値の比較
をして、この場合プリントサーバー３の重みが最も大き
いのでプリントサーバー３をマネージャー制御部２７に
知らせる。上記第５実施例によれば、上記指定された性
能情報に優先順位を付けることにより、適切なプリント
サーバーを自動的に選択し、アプリケーションが必要と
する性能の幾つかを考慮して最も適したプリントサーバ
ーを使用することができる。

【００２７】次に、本発明による分散印刷システムの第
６実施例について説明する。この第６実施例において
は、図２３に示す様に、マネージャー制御部２７とキュ
ー制御部３１およびプロファイル制御部３５との間に、
新しく、付帯情報で指定されたプリントサーバーについ
てのみキューデータやプロファイルデータを制御するプ
リントサーバー限定部４９が配設された構成となってい
る。なお、図２３における処理部２９は、上述した第１
〜第５実施例の処理部２９の内のどの形態でも良い。

【００２８】上記第６実施例の動作について、図２４の
要部構成図および図２５の動作フローチャート図によっ
て説明する。この第６実施例の動作は、まず、ステップ
２０１において、マネージャー制御部が、付帯情報で指
定されたプリントサーバーの情報をプリントサーバー限
定部４９に送る（図２４の矢印Ｔ参照）。その後、ステ
ップ２０３において、前記第１〜第５実施例で必要とす
るキュー読み出しやプロファイル読み出しの命令をプリ
ントサーバー限定部４９にだす（図２４の矢印Ｕ参
照）。次に、ステップ２０５において、プリントサーバ
ー限定部４９が全キューまたは全プロファイルの中から
指定されたサーバーのものだけを読み出すようにキュー
制御部３１またはプロファイル制御部３５に命令する
（図２４の矢印Ｖ参照）。次に、ステップ２０７におい
て、キュー制御部３１またはプロファイル制御部３５が
指定されたプリントサーバーの情報に付いてのみ制御し
て、その情報をマネージャー制御部２７に返す（図２４
の矢印Ｗ参照）。その後、ステップ２０９において、こ
の限定して返された情報が前記第１〜第６実施例の処理
に使用される（図２４の矢印Ｘ参照）。上記第６実施例
によれば、第１〜第５実施例の各動作に対してプリント
サーバーを限定することによってユーザーにとって都合
の良いプリントサーバーから出力させることができる。

【００２９】次に、本発明による分散印刷システムの第
７実施例について説明する。この第７実施例において
は、図３の処理部２９が、図２６に示す様に、キューに
つながっているプリント枚数と、プロファイルの印刷速
度を掛け合せて処理にかかる残り処理時間を計算する残
り処理時間計算部４１と、残り処理時間計算部４１で計
算した値から、各プリントサーバーの処理時間が一定に
なるようにキュー移動情報を作成するキュー移動情報作
成部５１とから成っている。そして、図７のステップ１
１３の特有な処理が、図２７の動作フローチャート図に
示す様な処理となっている。他の構成動作は前述した第
１実施例と同様であるので説明を省略する。

【００３０】上記特有な処理は、まず、図２７のステッ
プ２１１において、マネージャー制御部２７が、キュー
制御部３１を通して全プリントサーバーのキューを読み
取る図２６の矢印参照）。次に、ステップ２１３にお
いて、プロファイル制御部３５を通して、全プリントサ
ーバーのプロファイル情報を読み取る（図２６の矢印
参照）。次に、ステップ２１５、２１７において、これ
らの読み取った情報を、残り処理時間計算部４１に渡し
（図２６の矢印参照）、各プリントサーバーの総処理
時間を計算し、ステップ２１９において、計算結果をキ
ュー移動情報作成部５１に送る（図２６の矢印参
照）。次に、ステップ２２１において、キュー移動情報
作成部５１は、各プリントサーバーの処理時間を基に平
均処理時間を求め、平均処理時間より速いプリントサー
バーの処理時間から、平均処理時間を引き、移動可能処
理時間を求める。次に、ステップ２２３において、この
移動可能処理時間を基に、平均処理時間より遅いサーバ
ーのキューと、移動先のサーバーＩＤを書き込んだキュ
ー移動情報のテーブルを作成し、マネージャー制御部２
７に送る（図２６の矢印参照）。

【００３１】上記キュー移動情報作成部５１の具体的な
作成例を図２８に示す。すなわち、キュー移動情報作成
部５１は、残り処理時間計算部４１から渡された結果か
ら、平均処理時間を求める。図２８のキューの移動前の
状態では、プリントサーバー２の処理時間が平均処理時
間より速いことがわかる。次に、プリントサーバー２の
処理時間から、平均処理時間を引く。これが他のサーバ
ーから受け入れ可能なキューの処理時間である。これを
キュー移動可能時間とする。次に、キュー移動可能時間
に移動できる数だけのキュー移動情報を作成する。キュ
ー移動情報には、移動元キュー情報と、移動先プリント
サーバＩＤを設定する。移動元キュー情報には、最も処
理の遅いサーバーのキューから順番に割り当てる。移動
先サーバーＩＤには、移動元キューに対する移動先のサ
ーバーＩＤを割り当てる。この場合、移動先のサーバー
ＩＤはプリントサーバー２のサーバーＩＤとなる。移動
先プリントサーバーが２つ以上の場合は、移動可能処理
時間の多いサーバーから割り当てる。そして、作成した
キュー移動情報をマネージャー制御部２７に知らせる。
上記第７実施例によれば、印刷ジョブの処理を均衡に保
つことができるので、システム全体の処理効率の向上に
貢献できる。

【００３２】次に、本発明による分散印刷システムの第
８実施例について説明する。この第８実施例において
は、図３の処理部２９が、図２９に示す様に、プロファ
イル情報内のステータス情報を、一定間隔で読み取って
異常のあるプリントサーバーを検知するステータス監視
部から成っている。そして、図７のステップ１１３の特
有な処理が、図３０の動作フローチャート図に示す様な
処理となっている。他の構成動作は前述した第１実施例
と同様であるので説明を省略する。

【００３３】上記特有な処理は、まず、図３０のステッ
プ２２５において、マネージャー制御部２７が、プロフ
ァイル制御部３５を使って全プリントサーバーのプロフ
ァイルを読み取り（図２９の矢印参照）、ステップ２
２７において、ステータス情報監視部２９に送る（図２
９の矢印参照）。次に、ステップ２２９、２３１、２
３３において、ステータス情報監視部２９が、異常なプ
リントサーバーを検知したとき、プロファイル情報か
ら、正常に処理できるプリントサーバーを判別し、マネ
ージャー制御部２７に知らせ（図２９の矢印参照）、
マネージャー制御部２７は、キュー制御部３１によっ
て、ジョブを正常なプリントサーバーに移動する。上記
ステータス情報監視部２９の具体的な処理例を図３１に
示す。すなわち、上記マネージャー制御部２７は、一定
間隔で、ステータス情報監視部を呼び出す。ステータス
監視部２９は、各プリントサーバーのプロファイル情報
からステータス情報を取得し、ステータス情報から異常
なプリントサーバーの存在を判別する。図３１の場合で
は、プリントサーバー２が異常な状態になっている。

【００３４】次に、異常なサーバーのジョブを移動させ
るために、正常なプリントサーバーを探す。その結果プ
リントサーバー１と３が処理可能であることが分かる。
このうちエントリーが先であるプリントサーバーを選ん
でマネージャー制御部２７に知らせる。マネージャー制
御部２７は、選択したプリントサーバーにジョブを移動
するようにキュー制御部３１に通知する。上記第８実施
例によれば、プリントサーバーに障害が発生した場合で
も、ジョブを滞らせることなく、正常なプリントサーバ
ーからの出力させることができる。

【００３５】

【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、複
数のプリントサーバーを有するネットワークシステムに
おいて分散印刷処理の効率を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施した分散印刷システムの全体構成
図である。

【図２】図１に示したクライアントワークステーショ
ン、ドメインコントローラ、およびプリントサーバーの
レイヤー構造の説明図。

【図３】図２に示す各マネージャーの内部構成図。

【図４】図３に示す処理部の構成図。

【図５】図３に示すキューデータ部のデータ構造例を示
す図。

【図６】図３に示すプロファイルデータ部のデータ構造
例を示す図。

【図７】図１に示す分散印刷システムの動作を示すフロ
ーチャート図。

【図８】図１に示す分散印刷システムの動作を示すフロ
ーチャート図。

【図９】要求パケットのフォーマット例を示す図。

【図１０】図７のステップ１１３に示す特有な処理の詳
細を示すフローチャート図。

【図１１】本発明の第２実施例における図３の処理部の
構成図。

【図１２】本発明の第２実施例における図７のステップ
１１３の特有な処理の詳細を示すフローチャート図。

【図１３】図１２におけるジョブの総時間の計算例を示
す図。

【図１４】本発明の第３実施例における図３の処理部の
構成図。

【図１５】本発明の第３実施例における図７のステップ
１１３の特有な処理の詳細を示すフローチャート図。

【図１６】図１４に示すステータス情報判断部の具体的
な判断例を示す図。

【図１７】本発明の第４実施例における図３の処理部の
構成図。

【図１８】本発明の第４実施例における図７のステップ
１１３の特有な処理の詳細を示すフローチャート図。

【図１９】図１７に示す性能判断部の具体的な判断例を
示す図。

【図２０】本発明の第５実施例における図３の処理部の
構成図。

【図２１】本発明の第５実施例における図７のステップ
１１３の特有な処理の詳細を示すフローチャート図。

【図２２】図２０に示す重み計算部の具体的な計算例を
示す図。

【図２３】本発明の第６実施例における各マネージャー
の内部構成図。

【図２４】図２３に示す第６実施例の要部構成図。

【図２５】図２３に示す第６実施例の動作フローチャー
ト図。

【図２６】本発明の第７実施例における図３の処理部の
構成図。

【図２７】本発明の第７実施例における図７のステップ
１１３の特有な処理の詳細を示すフローチャート図。

【図２８】図２６に示すキュー移動情報作成部の具体的
な作成例を示す図。

【図２９】本発明の第８実施例における図３の処理部の
構成図。

【図３０】本発明の第８実施例における図７のステップ
１１３の特有な処理の詳細を示すフローチャート図。

【図３１】図２９に示すステータス情報監視部の具体的
な処理例を示す図。

【符号の説明】 １ ネットワーク、 ３、５ ク
ライアントＷＳ、７、９、１１ プリントサーバ１、
２、３、１３ ドメインコントローラ、１５ クライア
ント側マネージャー、 １７ サーバー側マネージ
ャー、１９ マネージャー本体、 ２１
パケット送信部、２３ パケット受信部、
２５ パケット解析部、２７ マネージャー制
御部、 ２９ 処理部、３１ キュー制御
部、 ３３ キューデータ部、３５
プロファイル制御部、 ３７ プロファ
イルデータ部、３９ 文書制御部、
４１ 残り処理時間計算部、４３ 残り処理時間比
較部、 ４５ 重み計算部、４７ 重み情
報比較部、 ４９ プリントサーバー
限定部、５１ キュー移動情報作成部、 １
０１〜２３３ 各ステップ、

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のプリントサーバーが接続されたネ
   ットワークシステム上の各プリントサーバーのジョブ情
   報をキュー構造データとして管理する手段と、各プリン
   トサーバーの性能情報をプロファイルとして管理する手
   段とを有する分散印刷システムにおいて、複数のプリン
   トサーバーのジョブ情報からジョブのないプリントサー
   バーを検索し、当該プリントサーバーに印刷要求を転送
   する手段を備え、印刷待ちを少なくしたことを特徴とす
   る分散印刷システム。
2. 【請求項２】 複数のプリントサーバーが接続されたネ
   ットワークシステム上の各プリントサーバーのジョブ情
   報をキュー構造データとして管理する手段と、各プリン
   トサーバーの性能情報をプロファイルとして管理する手
   段とを有する分散印刷システムにおいて、各プリントサ
   ーバーの全ジョブの処理時間を算出する手段と、算出し
   たジョブの処理時間から、一番処理時間の短いプリント
   サーバーに印刷要求を転送する手段を備えることにより
   印刷待ち時間を少なくしたことを特徴とする分散印刷シ
   ステム。
3. 【請求項３】 複数のプリントサーバーが接続されたネ
   ットワークシステム上の各プリントサーバーのジョブ情
   報をキュー構造データとして管理する手段と、各プリン
   トサーバーの性能情報をプロファイルとして管理する手
   段とを有する分散印刷システムにおいて、印刷要求前に
   異常のあるプリントサーバーを検知し、正常なプリント
   サーバーに印刷要求を出す手段を備えることにより、印
   刷が確実に行われるようにしたことを特徴とする分散印
   刷システム。
4. 【請求項４】 複数のプリントサーバーが接続されたネ
   ットワークシステム上の各プリントサーバーのジョブ情
   報をキュー構造データとして管理する手段と、各プリン
   トサーバーの性能情報をプロファイルとして管理する手
   段とを有する分散印刷システムにおいて、プリントサー
   バーの持つ複数の性能項目の中から、ユーザーが指定す
   る任意の性能項目に基づいてプリントサーバーを選択す
   る手段を備えることにより、最適なプリントサーバーを
   使用できる様にしたことを特徴とする分散印刷システ
   ム。
5. 【請求項５】 さらに、プロファイルの任意の性能項目
   に優先順位を設定する手段と、設定した性能項目の優先
   順位に基づいてプリントサーバーを選択する手段を備え
   ることにより最適なプリントサーバーを使用できる様に
   したことを特徴とする請求項４記載の分散印刷システ
   ム。
6. 【請求項６】 前記マネージャーによるプリントサーバ
   ーの選択範囲をユーザーが設定する手段を備えることに
   より、ユーザーにとって都合の良いプリントサーバーに
   のみ印刷要求を出す様にしたことを特徴とする請求項
   １、２、３、４、あるいは５記載の分散印刷システム。
7. 【請求項７】 複数のプリントサーバーが接続されたネ
   ットワークシステム上の各プリントサーバーのジョブ情
   報をキュー構造データとして管理する手段と、各プリン
   トサーバーの性能情報をプロファイルとして管理する手
   段とを有する分散印刷システムにおいて、各プリントサ
   ーバーの全ジョブの処理時間を算出する手段と、その結
   果を基にすでに振り分けられているジョブを処理の遅い
   サーバーから処理の速いサーバーに移動する手段を備え
   ることにより、印刷待ち時間を短くする様にしたことを
   特徴とする分散印刷システム。
8. 【請求項８】 複数のプリントサーバーが接続されたネ
   ットワークシステム上の各プリントサーバーのジョブ情
   報をキュー構造データとして管理する手段と、各プリン
   トサーバーの性能情報をプロファイルとして管理する手
   段とを有する分散印刷システムにおいて、異常のあるプ
   リントサーバーを検知した場合には、そのプリントサー
   バーのジョブを正常なプリントサーバーへ移動する手段
   を備えることにより、印刷が確実に行われるようにした
   ことを特徴とする分散印刷システム。