JPH06332553A - 太陽光発電システムの電力制御方法および電力制御装置 - Google Patents
太陽光発電システムの電力制御方法および電力制御装置Info
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- JPH06332553A JPH06332553A JP5121400A JP12140093A JPH06332553A JP H06332553 A JPH06332553 A JP H06332553A JP 5121400 A JP5121400 A JP 5121400A JP 12140093 A JP12140093 A JP 12140093A JP H06332553 A JPH06332553 A JP H06332553A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
- Y02E10/56—Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers
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- Inverter Devices (AREA)
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
- Control Of Electrical Variables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】太陽電池とインバータとから構成される太陽光
発電システムの電力制御方法及び電力制御装置に関し、
発電が無駄になる連系解除を可及的に抑え、一日又は年
間の太陽エネルギーの利用率を高めることを目的とす
る。 【構成】商用電力系統と連系されて使用される太陽光発
電システムの電力制御方法であって、常時は太陽電池の
動作点が最大電力点Pmaxとなるように出力電流を調
整する最大電力点追尾制御を行い、連系点の電圧が規定
の上限電圧に近づいたときには、動作点が最大電力点P
maxと異なるように出力電流を設定して出力電力を最
大電力よりも小さくするように構成される。
発電システムの電力制御方法及び電力制御装置に関し、
発電が無駄になる連系解除を可及的に抑え、一日又は年
間の太陽エネルギーの利用率を高めることを目的とす
る。 【構成】商用電力系統と連系されて使用される太陽光発
電システムの電力制御方法であって、常時は太陽電池の
動作点が最大電力点Pmaxとなるように出力電流を調
整する最大電力点追尾制御を行い、連系点の電圧が規定
の上限電圧に近づいたときには、動作点が最大電力点P
maxと異なるように出力電流を設定して出力電力を最
大電力よりも小さくするように構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池とインバータ
とから構成される太陽光発電システムの電力制御方法及
び電力制御装置に関する。
とから構成される太陽光発電システムの電力制御方法及
び電力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における地球環境保護意識の高まり
によって、環境汚染のないクリーンエネルギー、中でも
太陽電池を利用した太陽光発電が注目されている。太陽
光発電では発電電力が日射量に応じて大きく変動するの
で、電力の安定供給及び余剰発電電力の有効利用を図る
ために、ビルや一般家庭に設置された太陽光発電システ
ム(太陽電池とインバータとからなる)は、商用電力系
統との連系による使用が望ましい。つまり、通常は、太
陽光発電システムと商用電力系統との並列運転により負
荷に対する給電が行われ、自家に必要な電力の一部又は
全部が太陽光発電によって賄われるとともに、太陽電池
の発電電力が余った場合には商用電力系統へのいわゆる
逆潮流が行われる。
によって、環境汚染のないクリーンエネルギー、中でも
太陽電池を利用した太陽光発電が注目されている。太陽
光発電では発電電力が日射量に応じて大きく変動するの
で、電力の安定供給及び余剰発電電力の有効利用を図る
ために、ビルや一般家庭に設置された太陽光発電システ
ム(太陽電池とインバータとからなる)は、商用電力系
統との連系による使用が望ましい。つまり、通常は、太
陽光発電システムと商用電力系統との並列運転により負
荷に対する給電が行われ、自家に必要な電力の一部又は
全部が太陽光発電によって賄われるとともに、太陽電池
の発電電力が余った場合には商用電力系統へのいわゆる
逆潮流が行われる。
【0003】この種の太陽光発電システムは、出力電圧
(連系接続点の電圧)を監視し、これが規定範囲外の値
になった時点、すなわち給電異常が発生した時点で、直
ちに太陽光発電システムによる給電を停止するために継
電器を作動させて連系を解除する連系保護装置を有して
いる。
(連系接続点の電圧)を監視し、これが規定範囲外の値
になった時点、すなわち給電異常が発生した時点で、直
ちに太陽光発電システムによる給電を停止するために継
電器を作動させて連系を解除する連系保護装置を有して
いる。
【0004】さて、商用電力系統においては、供給電圧
(すなわち連系点の電圧)を一定化する運転制御が行わ
れる。しかし、その運転制御の応答性が緩慢であること
から、特に商用電力系統の出力インピーダンスが比較的
に大きい場合には、負荷の増減によって供給電圧が変動
する。
(すなわち連系点の電圧)を一定化する運転制御が行わ
れる。しかし、その運転制御の応答性が緩慢であること
から、特に商用電力系統の出力インピーダンスが比較的
に大きい場合には、負荷の増減によって供給電圧が変動
する。
【0005】一方、一般に太陽光発電システムにおいて
は、太陽電池の動作点が最大電力点(日射量に応じて変
化する)となるように出力電流を調整する最大電力点追
尾制御(MPPT制御)が行われる。つまり、負荷状態
に係わらずその時点の最大電力が出力され、これによっ
て太陽電池の発電能力が最大限に利用される。なお、太
陽光発電システムの出力電力が負荷の消費電力より小さ
いときには、不足の電力(電流)が商用電力系統によっ
て補われ、逆に出力電力が負荷の消費電力より大きいと
きには、上述のように余剰の出力電流が商用電力系統へ
逆潮流することになる。
は、太陽電池の動作点が最大電力点(日射量に応じて変
化する)となるように出力電流を調整する最大電力点追
尾制御(MPPT制御)が行われる。つまり、負荷状態
に係わらずその時点の最大電力が出力され、これによっ
て太陽電池の発電能力が最大限に利用される。なお、太
陽光発電システムの出力電力が負荷の消費電力より小さ
いときには、不足の電力(電流)が商用電力系統によっ
て補われ、逆に出力電力が負荷の消費電力より大きいと
きには、上述のように余剰の出力電流が商用電力系統へ
逆潮流することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特に、日射量が多い時
間帯又は季節であって太陽光発電システムの出力電力が
大きい場合には、負荷が極端に軽くなったときなどに、
連系点の電圧が規定範囲の上限電圧を越える給電異常が
発生し、連系保護装置による連系の解除が頻発する。
間帯又は季節であって太陽光発電システムの出力電力が
大きい場合には、負荷が極端に軽くなったときなどに、
連系点の電圧が規定範囲の上限電圧を越える給電異常が
発生し、連系保護装置による連系の解除が頻発する。
【0007】一旦、連系が解除されると、商用電力系統
の運用規定の上で、例えば3分が経過するまでは連系を
再開することができない。このため、従来では太陽電池
の発電が無駄になる時間が長くなり、太陽エネルギーの
有効利用が損なわれるという問題があった。また、連系
保護装置の継電器のオンオフ回数が多いことから、継電
器の寿命が短くなる。
の運用規定の上で、例えば3分が経過するまでは連系を
再開することができない。このため、従来では太陽電池
の発電が無駄になる時間が長くなり、太陽エネルギーの
有効利用が損なわれるという問題があった。また、連系
保護装置の継電器のオンオフ回数が多いことから、継電
器の寿命が短くなる。
【0008】本発明は、上述の問題に鑑み、太陽電池の
発電が無駄になる連系の解除を可及的に抑え、一日又は
年間の太陽エネルギーの利用率を高めることを目的とし
ている。
発電が無駄になる連系の解除を可及的に抑え、一日又は
年間の太陽エネルギーの利用率を高めることを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
法は、上述の課題を解決するため、商用電力系統と連系
されて使用される太陽光発電システムの電力制御に際し
て、常時は太陽電池の動作点が最大電力点となるように
出力電流を調整する最大電力点追尾制御を行い、連系点
の電圧が規定の上限電圧に近づいたときには、前記動作
点が前記最大電力点と異なるように出力電流を設定して
出力電力を最大電力よりも小さくするものである。
法は、上述の課題を解決するため、商用電力系統と連系
されて使用される太陽光発電システムの電力制御に際し
て、常時は太陽電池の動作点が最大電力点となるように
出力電流を調整する最大電力点追尾制御を行い、連系点
の電圧が規定の上限電圧に近づいたときには、前記動作
点が前記最大電力点と異なるように出力電流を設定して
出力電力を最大電力よりも小さくするものである。
【0010】請求項2の発明に係る装置は、連系点の電
圧を検出する手段と、常時は太陽電池の動作点が最大電
力点となるように出力電流を設定し、前記連系点の電圧
と上限電圧との差が一定値より小さいときに、その差に
応じて前記太陽電池の動作点が最大電力点から離れるよ
うに出力電流を設定する手段とを備えて構成される。
圧を検出する手段と、常時は太陽電池の動作点が最大電
力点となるように出力電流を設定し、前記連系点の電圧
と上限電圧との差が一定値より小さいときに、その差に
応じて前記太陽電池の動作点が最大電力点から離れるよ
うに出力電流を設定する手段とを備えて構成される。
【0011】
【作用】連系点の電圧と規定の上限電圧との差が一定値
より大きいときには、太陽電池の動作点が最大電力点に
維持され、太陽電池の発電電力が最大限に利用される。
より大きいときには、太陽電池の動作点が最大電力点に
維持され、太陽電池の発電電力が最大限に利用される。
【0012】連系点の電圧が上限電圧に近づき、これら
の差が一定値より小さくなれば、連系点の電圧が上限電
圧に達しないようにその上昇を抑えるために、太陽電池
の出力電力が低減される。
の差が一定値より小さくなれば、連系点の電圧が上限電
圧に達しないようにその上昇を抑えるために、太陽電池
の出力電力が低減される。
【0013】
【実施例】図1は本発明の実施に係る太陽光発電システ
ム1を商用電力系統2に接続した状態を示すブロック
図、図2は図1のインバータ20の制御部23の構成を
示すブロック図、図3は連系点Pxの電圧と制御部23
の内部の信号との関係を示すグラフ、図4はインバータ
20による電力制御の内容を示すための太陽電池10の
出力特性のグラフである。なお、図4において、実線は
出力電圧と出力電流との関係を示し、鎖線は動作点と出
力電力との関係を示している。
ム1を商用電力系統2に接続した状態を示すブロック
図、図2は図1のインバータ20の制御部23の構成を
示すブロック図、図3は連系点Pxの電圧と制御部23
の内部の信号との関係を示すグラフ、図4はインバータ
20による電力制御の内容を示すための太陽電池10の
出力特性のグラフである。なお、図4において、実線は
出力電圧と出力電流との関係を示し、鎖線は動作点と出
力電力との関係を示している。
【0014】図1において、太陽光発電システム1は、
例えば最適動作電圧が200V程度の太陽電池10、電
圧形電流制御方式のインバータ20、及び絶縁トランス
30などから構成され、図示しない積算電力計や分電盤
などからなる配電装置35を介して商用電力系統(周波
数は50/60Hz)2と連系されている。配電線3に
は各種の電化製品などの負荷Zが接続されている。
例えば最適動作電圧が200V程度の太陽電池10、電
圧形電流制御方式のインバータ20、及び絶縁トランス
30などから構成され、図示しない積算電力計や分電盤
などからなる配電装置35を介して商用電力系統(周波
数は50/60Hz)2と連系されている。配電線3に
は各種の電化製品などの負荷Zが接続されている。
【0015】インバータ20は、入力側のノイズフィル
タ21、逆流防止用のダイオードD0、平滑コンデンサ
C0、4つのスイッチング素子からなるブリッジ形のス
イッチング回路22、スイッチング回路22のPWM制
御などを行う制御部23、高調波成分の少ない出力を得
るための逆L形の出力フィルタ24、継電器25、出力
側のノイズフィルタ26、遮断器27、出力電流の位相
を検出するための変流器28、及び太陽光発電システム
1と商用電力系統2との連系点Pxの電圧(すなわち配
電線3上の系統電圧)の位相及び波形を検出するための
変圧器29などから構成されている。
タ21、逆流防止用のダイオードD0、平滑コンデンサ
C0、4つのスイッチング素子からなるブリッジ形のス
イッチング回路22、スイッチング回路22のPWM制
御などを行う制御部23、高調波成分の少ない出力を得
るための逆L形の出力フィルタ24、継電器25、出力
側のノイズフィルタ26、遮断器27、出力電流の位相
を検出するための変流器28、及び太陽光発電システム
1と商用電力系統2との連系点Pxの電圧(すなわち配
電線3上の系統電圧)の位相及び波形を検出するための
変圧器29などから構成されている。
【0016】継電器25は、系統電圧が規定範囲(10
1±6ボルト)の上限値107ボルトになったときに制
御部23によって遮断状態とされ、これによって実質的
に連系が解除される。つまり、インバータ20は連系保
護機能を有している。
1±6ボルト)の上限値107ボルトになったときに制
御部23によって遮断状態とされ、これによって実質的
に連系が解除される。つまり、インバータ20は連系保
護機能を有している。
【0017】図2において、制御部23は、加算器23
0、差動増幅器(エラーアンプ)231,233、乗算
器232、PWMパルス生成部234、系統電圧の基準
周波数成分を抽出するためのバンドパスフィルタ23
5、及び電力規制部236を有したフィードバック制御
系であり、インバータ20の出力状態が適正になるよう
にパルス幅を調整した複数組のPWMパルスをスイッチ
ング信号としてスイッチング回路22へ出力する。
0、差動増幅器(エラーアンプ)231,233、乗算
器232、PWMパルス生成部234、系統電圧の基準
周波数成分を抽出するためのバンドパスフィルタ23
5、及び電力規制部236を有したフィードバック制御
系であり、インバータ20の出力状態が適正になるよう
にパルス幅を調整した複数組のPWMパルスをスイッチ
ング信号としてスイッチング回路22へ出力する。
【0018】PWMパルス生成部234は、位相反転回
路241、三角波信号発生回路242、コンパレータ2
43,244、論理回路245、及びドライバ回路24
6からなる。
路241、三角波信号発生回路242、コンパレータ2
43,244、論理回路245、及びドライバ回路24
6からなる。
【0019】また、電力規制部236は、系統電圧の平
均値を検出するための平均値回路251、平均値回路2
51の出力端子にカソードが接続されたツェナーダイオ
ード252、及びツェナーダイオード252のアノード
と接地ラインとの間に接続された抵抗253からなり、
ツェナーダイオード252と抵抗253との接続点の電
位レベルを電力規制信号Sdとして加算器230へ出力
する。
均値を検出するための平均値回路251、平均値回路2
51の出力端子にカソードが接続されたツェナーダイオ
ード252、及びツェナーダイオード252のアノード
と接地ラインとの間に接続された抵抗253からなり、
ツェナーダイオード252と抵抗253との接続点の電
位レベルを電力規制信号Sdとして加算器230へ出力
する。
【0020】制御部22においては、その基本動作とし
て、日射量や温度に応じて変動する直流入力電圧Vin
と電圧指令値Vsとの差を示す入力誤差信号Saが生成
され、この入力誤差信号Saと系統電圧の基本周波数成
分に対応した信号Sbとの乗算によって、制御の目標値
を示す電流指令値信号Siが生成される。つまり、入力
誤差信号Saによってインバータ20の出力電流の大き
さ(振幅)が設定され、系統電圧によって出力電流の位
相が設定される。
て、日射量や温度に応じて変動する直流入力電圧Vin
と電圧指令値Vsとの差を示す入力誤差信号Saが生成
され、この入力誤差信号Saと系統電圧の基本周波数成
分に対応した信号Sbとの乗算によって、制御の目標値
を示す電流指令値信号Siが生成される。つまり、入力
誤差信号Saによってインバータ20の出力電流の大き
さ(振幅)が設定され、系統電圧によって出力電流の位
相が設定される。
【0021】そして、電流指令値信号Siに対して実際
の出力電流の位相を示す信号Scに応じた補正及び適当
な増幅が施され、その後にPWMパルス生成部234内
で、電流指令値信号Si及びその位相反転信号と20k
Hz程度の変調用三角波信号との比較、及び適当な論理
演算によって所定のPWMパルスが生成される。
の出力電流の位相を示す信号Scに応じた補正及び適当
な増幅が施され、その後にPWMパルス生成部234内
で、電流指令値信号Si及びその位相反転信号と20k
Hz程度の変調用三角波信号との比較、及び適当な論理
演算によって所定のPWMパルスが生成される。
【0022】さて、本実施例では、インバータ20の出
力電力の大きさを規定する電圧指令値Vsが、基準電圧
Vrefと電力規制部236の出力である電力規制信号
Sdとの加算により生成される。
力電力の大きさを規定する電圧指令値Vsが、基準電圧
Vrefと電力規制部236の出力である電力規制信号
Sdとの加算により生成される。
【0023】その際、予め基準電圧Vrefとしては、
図4に示すように太陽電池10の出力電力が最大となる
動作点(最大電力点Pmax)に対応した最適動作電圧
Vopの近辺の値が設定される。一方、電力規制信号S
dは、図3(a)に示すように、系統電圧がツェナーダ
イオード252のブレークダウン電圧によって定まる抑
制開始電圧Vzより小さいときは0であり、系統電圧が
抑制開始電圧Vzを越えると系統電圧に応じて値が増大
する。抑制開始電圧Vzとしては、系統電圧の上限電圧
Vov(107ボルト)に近い値、例えば105ボルト
程度の値が選定されている。
図4に示すように太陽電池10の出力電力が最大となる
動作点(最大電力点Pmax)に対応した最適動作電圧
Vopの近辺の値が設定される。一方、電力規制信号S
dは、図3(a)に示すように、系統電圧がツェナーダ
イオード252のブレークダウン電圧によって定まる抑
制開始電圧Vzより小さいときは0であり、系統電圧が
抑制開始電圧Vzを越えると系統電圧に応じて値が増大
する。抑制開始電圧Vzとしては、系統電圧の上限電圧
Vov(107ボルト)に近い値、例えば105ボルト
程度の値が選定されている。
【0024】したがって、インバータ20においては、
図3(b)に示すように、系統電圧が抑制開始電圧Vz
より小さいときには、電圧指令値Vsが基準電圧Vre
fであるので、直流入力電圧Vin(太陽電池10の出
力電圧)を基準電圧Vrefに一致させるように出力電
流を調整する電力制御が行われる。これにより、太陽電
池10の動作点はほぼ最大電力点Pmaxとなり、太陽
電池10の発電電力が最大限に利用される。
図3(b)に示すように、系統電圧が抑制開始電圧Vz
より小さいときには、電圧指令値Vsが基準電圧Vre
fであるので、直流入力電圧Vin(太陽電池10の出
力電圧)を基準電圧Vrefに一致させるように出力電
流を調整する電力制御が行われる。これにより、太陽電
池10の動作点はほぼ最大電力点Pmaxとなり、太陽
電池10の発電電力が最大限に利用される。
【0025】これに対して、負荷Zの軽減などに起因し
て、系統電圧が抑制開始電圧Vzを越えたときには、電
圧指令値Vsが基準電圧Vrefより大きい値となるの
で、直流入力電圧Vinを積極的に最適動作電圧Vop
より高い電圧に一致させるように出力電流を調整する電
力制御が行われる。これにより、図4に示すように太陽
電池10の動作点が最大電力点Pmaxから開放電圧V
oc側(図の右側)へ移動し、太陽電池10の出力電力
が低減されて系統電圧の上昇が抑えられる。なお、動作
点の移動量は系統電圧が上限電圧Vovに近いほど多く
なる。
て、系統電圧が抑制開始電圧Vzを越えたときには、電
圧指令値Vsが基準電圧Vrefより大きい値となるの
で、直流入力電圧Vinを積極的に最適動作電圧Vop
より高い電圧に一致させるように出力電流を調整する電
力制御が行われる。これにより、図4に示すように太陽
電池10の動作点が最大電力点Pmaxから開放電圧V
oc側(図の右側)へ移動し、太陽電池10の出力電力
が低減されて系統電圧の上昇が抑えられる。なお、動作
点の移動量は系統電圧が上限電圧Vovに近いほど多く
なる。
【0026】上述の実施例によれば、系統電圧が規定の
上限電圧Vovに近づいたときには、太陽電池10の動
作点を最大電力点Pmaxから移動させて太陽光発電シ
ステム1の出力電力を積極的に低減し、給電異常を招く
系統電圧の上昇を抑えるので、給電異常に伴う連系解除
を可及的に回避することができ、結果的に一日又は年間
における太陽エネルギーの利用率を高めることができ
る。
上限電圧Vovに近づいたときには、太陽電池10の動
作点を最大電力点Pmaxから移動させて太陽光発電シ
ステム1の出力電力を積極的に低減し、給電異常を招く
系統電圧の上昇を抑えるので、給電異常に伴う連系解除
を可及的に回避することができ、結果的に一日又は年間
における太陽エネルギーの利用率を高めることができ
る。
【0027】上述の実施例においては、太陽電池10の
出力特性が一定であるものとして説明したが、日射量や
温度の変動による太陽電池10の出力特性の変化に応じ
て、基準電圧Vrefをその時々の最適動作電圧Vop
の近辺の値に設定し、太陽電池10の発電能力を最大限
に利用する、いわゆる最大電力点追尾制御を行うことが
できる。
出力特性が一定であるものとして説明したが、日射量や
温度の変動による太陽電池10の出力特性の変化に応じ
て、基準電圧Vrefをその時々の最適動作電圧Vop
の近辺の値に設定し、太陽電池10の発電能力を最大限
に利用する、いわゆる最大電力点追尾制御を行うことが
できる。
【0028】上述の実施例において、抑制開始電圧Vz
を105[Vrms]に限定する必要はなく、太陽光発
電システム1の設置環境に応じて最適化すればよい。ま
た、電流指令値信号Siの生成及びその補正をマイクロ
プロセッサユニットによって行ってもよい。その他、太
陽電池10、インバータ20の回路構成、素子の種類な
どは本発明の主旨に沿って種々変更することができる。
を105[Vrms]に限定する必要はなく、太陽光発
電システム1の設置環境に応じて最適化すればよい。ま
た、電流指令値信号Siの生成及びその補正をマイクロ
プロセッサユニットによって行ってもよい。その他、太
陽電池10、インバータ20の回路構成、素子の種類な
どは本発明の主旨に沿って種々変更することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、太陽電池の発電が無駄
になる連系解除を可及的に抑え、一日又は年間の太陽エ
ネルギーの利用率を高めることができる。
になる連系解除を可及的に抑え、一日又は年間の太陽エ
ネルギーの利用率を高めることができる。
【図1】本発明の実施に係る太陽光発電システムを商用
電力系統に接続した状態を示すブロック図である。
電力系統に接続した状態を示すブロック図である。
【図2】図1のインバータの制御部の構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図3】連系点の電圧と制御部の内部の信号との関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図4】インバータによる電力制御の内容を示すための
太陽電池の出力特性のグラフである。
太陽電池の出力特性のグラフである。
1 太陽光発電システム 2 商用電力系統 10 太陽電池 20 インバータ(電力制御装置) 29 変圧器 236 電力規制部 Pmax 最大電力点 Px 連系点 Vov 上限電圧
Claims (2)
- 【請求項1】商用電力系統と連系されて使用される太陽
光発電システムの電力制御方法であって、 常時は太陽電池の動作点が最大電力点となるように出力
電流を調整する最大電力点追尾制御を行い、連系点の電
圧が規定の上限電圧に近づいたときには、前記動作点が
前記最大電力点と異なるように出力電流を設定して出力
電力を最大電力よりも小さくすることを特徴とする太陽
光発電システムの電力制御方法。 - 【請求項2】商用電力系統と連系されて使用される太陽
光発電システムの電力制御装置であって、 連系点の電圧を検出する手段と、 常時は太陽電池の動作点が最大電力点となるように出力
電流を設定し、前記連系点の電圧と上限電圧との差が一
定値より小さいときに、その差に応じて前記太陽電池の
動作点が最大電力点から離れるように出力電流を設定す
る手段とを備えたことを特徴とする太陽光発電システム
の電力制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12140093A JP3311424B2 (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 太陽光発電システムの電力制御方法および電力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12140093A JP3311424B2 (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 太陽光発電システムの電力制御方法および電力制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06332553A true JPH06332553A (ja) | 1994-12-02 |
JP3311424B2 JP3311424B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=14810249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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