JPH06332073A - 音響透過性有孔スクリーン - Google Patents
音響透過性有孔スクリーンInfo
- Publication number
- JPH06332073A JPH06332073A JP11557493A JP11557493A JPH06332073A JP H06332073 A JPH06332073 A JP H06332073A JP 11557493 A JP11557493 A JP 11557493A JP 11557493 A JP11557493 A JP 11557493A JP H06332073 A JPH06332073 A JP H06332073A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- screen
- perforated screen
- film thickness
- sound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 孔径を約0.6mmφ(従来の約3/5),
孔間隔を約2.0mm(従来の約1/2),孔列を約6
0°交差にし、膜厚を約12mil(約0.30mm,
従来の約2/3)にした。 【効果】 音響透過性及び画質の向上が図られ、スクリ
ーン背後に設置したスピーカからの再生音の透過による
劣化を極めて少なくすることができる。その結果、映像
と音像が良く一致した状態で視聴することができ、臨場
感を高めることが可能となる。
孔間隔を約2.0mm(従来の約1/2),孔列を約6
0°交差にし、膜厚を約12mil(約0.30mm,
従来の約2/3)にした。 【効果】 音響透過性及び画質の向上が図られ、スクリ
ーン背後に設置したスピーカからの再生音の透過による
劣化を極めて少なくすることができる。その結果、映像
と音像が良く一致した状態で視聴することができ、臨場
感を高めることが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーンに最適な開
孔を施すことにより、特に音響透過性を向上させた音響
透過性有孔スクリーンに関する。
孔を施すことにより、特に音響透過性を向上させた音響
透過性有孔スクリーンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている有孔スクリーン
(背後にスピーカを設置し、音声を再生することを目的
としたもの)は、直径1.0〜1.4mm程度の開孔
を、4.0〜6.0mm程度の間隔で孔列が90°で交
差するように施したものであった。そのため、音響透過
性が不十分な上、近傍から目視した場合には孔が知覚で
き、無孔スクリーンと比較して画質の劣化を生じること
があった。
(背後にスピーカを設置し、音声を再生することを目的
としたもの)は、直径1.0〜1.4mm程度の開孔
を、4.0〜6.0mm程度の間隔で孔列が90°で交
差するように施したものであった。そのため、音響透過
性が不十分な上、近傍から目視した場合には孔が知覚で
き、無孔スクリーンと比較して画質の劣化を生じること
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の有
孔スクリーンは音響透過性が不十分な上、孔径が大きい
ために、近傍から見た場合に画質の劣化を生じる場合が
ある、という欠点がみられた。
孔スクリーンは音響透過性が不十分な上、孔径が大きい
ために、近傍から見た場合に画質の劣化を生じる場合が
ある、という欠点がみられた。
【0004】よって本発明の目的は上述の点に鑑み、前
方投射型の有孔スクリーンを構成するにあたり、スクリ
ーンに最適な開孔を施し、かつ、膜厚を薄くすることに
より、高い音響透過性が得られるようにし、もって、ス
クリーン背後に設置したスピーカからの再生音の透過に
よる劣化を極めて少なくした音響透過性有孔スクリーン
を提供することにある。
方投射型の有孔スクリーンを構成するにあたり、スクリ
ーンに最適な開孔を施し、かつ、膜厚を薄くすることに
より、高い音響透過性が得られるようにし、もって、ス
クリーン背後に設置したスピーカからの再生音の透過に
よる劣化を極めて少なくした音響透過性有孔スクリーン
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明に係る有孔スクリーンは、孔径を約0.6
mmφ(従来の約3/5),孔間隔を約2.0mm(従
来の約1/2),孔列を約60°交差にし、膜厚を約1
2mil(約0.30mm,従来の約2/3))にした
ものである。
めに、本発明に係る有孔スクリーンは、孔径を約0.6
mmφ(従来の約3/5),孔間隔を約2.0mm(従
来の約1/2),孔列を約60°交差にし、膜厚を約1
2mil(約0.30mm,従来の約2/3))にした
ものである。
【0006】
【作用】本発明の上記構成によれば、音響透過性及び画
質の向上が図られ、スクリーン背後に設置したスピーカ
からの再生音の透過による劣化を極めて少なくすること
ができる。その結果、映像と音像が良く一致した状態で
視聴することができ、臨場感を高めることが可能とな
る。
質の向上が図られ、スクリーン背後に設置したスピーカ
からの再生音の透過による劣化を極めて少なくすること
ができる。その結果、映像と音像が良く一致した状態で
視聴することができ、臨場感を高めることが可能とな
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0008】図1は、従来のスクリーンと本発明に係る
スクリーンについて、スクリーンの孔径,孔間隔,孔
列,膜厚の比較ならびに音響エネルギーの流れを示した
説明図である。
スクリーンについて、スクリーンの孔径,孔間隔,孔
列,膜厚の比較ならびに音響エネルギーの流れを示した
説明図である。
【0009】この図1から明らかなように、従来の有孔
スクリーンと比較して、孔径および孔間隔を小さく、孔
列を60°交差に改良することにより、仮に同じ開孔率
(単位面積当たりの孔面積の比率)であっても、孔の周
辺効果によって、より多くの音響エネルギーを透過させ
ることができる。また、孔列を60°交差にすることに
より、同じ孔間隔でも約15%開孔率を高くすることが
できる。
スクリーンと比較して、孔径および孔間隔を小さく、孔
列を60°交差に改良することにより、仮に同じ開孔率
(単位面積当たりの孔面積の比率)であっても、孔の周
辺効果によって、より多くの音響エネルギーを透過させ
ることができる。また、孔列を60°交差にすることに
より、同じ孔間隔でも約15%開孔率を高くすることが
できる。
【0010】なお、同じ膜厚のままで孔径を小さくし過
ぎると、その孔中の空気粘性により音響透過性が低下す
ることになるが、孔径および孔間隔を小さくするのと同
時に、膜厚を薄くすることで、かかる不都合を解決する
ことができる。
ぎると、その孔中の空気粘性により音響透過性が低下す
ることになるが、孔径および孔間隔を小さくするのと同
時に、膜厚を薄くすることで、かかる不都合を解決する
ことができる。
【0011】また、膜厚を薄くすることにより、膜自体
を透過するエネルギーの損失を小さくすることができる
ので、全体の音響透過性が向上することになる。
を透過するエネルギーの損失を小さくすることができる
ので、全体の音響透過性が向上することになる。
【0012】図2に、4種類のサンプルによる音響透過
性の測定結果を従来品と比較して示す。本図の縦軸はス
クリーンを設置しない時に対するスクリーン透過音の劣
化度を示している。
性の測定結果を従来品と比較して示す。本図の縦軸はス
クリーンを設置しない時に対するスクリーン透過音の劣
化度を示している。
【0013】この図2から明らかなように,孔径0.6
mm,孔間隔2.0mm,孔列60°交差,膜厚12m
ilのサンプルDでは、透過音の劣化度が非常に小さく
なっている(すなわち、音響透過性が非常に高くなって
いる)。
mm,孔間隔2.0mm,孔列60°交差,膜厚12m
ilのサンプルDでは、透過音の劣化度が非常に小さく
なっている(すなわち、音響透過性が非常に高くなって
いる)。
【0014】従って、開孔加工技術上の限界と、スクリ
ーンとして張り込む際の張力に対応できる薄さの限界か
ら、上記サンプルDの仕様、あるいは、このサンプルD
の仕様にほぼ似かよった仕様が、音響透過性のための最
適値であると考えられる。
ーンとして張り込む際の張力に対応できる薄さの限界か
ら、上記サンプルDの仕様、あるいは、このサンプルD
の仕様にほぼ似かよった仕様が、音響透過性のための最
適値であると考えられる。
【0015】図3は、従来のスクリーンと本発明に係る
スクリーンに関して、スクリーンの孔径,孔間隔と光の
拡散反射効果を比較した説明図である。本図から明らか
なように、開孔端部の拡散効果により光反射特性の指向
特性も改善されることが判る。
スクリーンに関して、スクリーンの孔径,孔間隔と光の
拡散反射効果を比較した説明図である。本図から明らか
なように、開孔端部の拡散効果により光反射特性の指向
特性も改善されることが判る。
【0016】
【発明の効果】本発明に係る有孔スクリーンによれば、
従来品に比べてスクリーンの音響透過性を格段に向上
(例えば10kHzにおいて約6dB改善)させること
ができる。
従来品に比べてスクリーンの音響透過性を格段に向上
(例えば10kHzにおいて約6dB改善)させること
ができる。
【0017】なお、同じ開孔率であれば開孔を施すこと
による光反射特性(スクリーンゲイン)の減少分は同じ
であり、開孔端部の拡散効果により光反射特性の指向特
性も改善される。
による光反射特性(スクリーンゲイン)の減少分は同じ
であり、開孔端部の拡散効果により光反射特性の指向特
性も改善される。
【図1】従来のスクリーンと本発明に係るスクリーンに
ついて、スクリーンの孔径,孔間隔,孔列,膜厚の比較
ならびに音響エネルギーの流れを示した説明図である。
ついて、スクリーンの孔径,孔間隔,孔列,膜厚の比較
ならびに音響エネルギーの流れを示した説明図である。
【図2】本発明に係る有孔スクリーンの音響透過性測定
結果を示す線図である。
結果を示す線図である。
【図3】従来のスクリーンと本発明に係るスクリーンに
関して、スクリーンの孔径,孔間隔と光の拡散反射効果
を比較した説明図である。
関して、スクリーンの孔径,孔間隔と光の拡散反射効果
を比較した説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 前方投射型の有孔スクリーンであっ
て、、孔径を約0.6mmφ,孔間隔を約2.0mm,
孔列を約60°交差,膜厚を約12milに設定したこ
とを特徴とする音響透過性有孔スクリーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11557493A JP3242201B2 (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 音響透過性有孔スクリーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11557493A JP3242201B2 (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 音響透過性有孔スクリーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06332073A true JPH06332073A (ja) | 1994-12-02 |
JP3242201B2 JP3242201B2 (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=14665945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11557493A Expired - Fee Related JP3242201B2 (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 音響透過性有孔スクリーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3242201B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002090887A (ja) * | 2000-09-19 | 2002-03-27 | Jamco Corp | 投影スクリーン |
JP2010210778A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 全音響透過板並びにそれを用いたハードスクリーン及び音響透過量調整板 |
WO2018100880A1 (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-07 | コニカミノルタプラネタリウム株式会社 | ドームスクリーン |
WO2022042515A1 (zh) * | 2020-08-24 | 2022-03-03 | 青岛海信激光显示股份有限公司 | 发声屏幕以及投影电视 |
-
1993
- 1993-05-18 JP JP11557493A patent/JP3242201B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002090887A (ja) * | 2000-09-19 | 2002-03-27 | Jamco Corp | 投影スクリーン |
JP4630436B2 (ja) * | 2000-09-19 | 2011-02-09 | 株式会社ジャムコ | 投影スクリーン |
JP2010210778A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 全音響透過板並びにそれを用いたハードスクリーン及び音響透過量調整板 |
WO2018100880A1 (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-07 | コニカミノルタプラネタリウム株式会社 | ドームスクリーン |
JPWO2018100880A1 (ja) * | 2016-11-29 | 2019-10-17 | コニカミノルタプラネタリウム株式会社 | ドームスクリーン |
WO2022042515A1 (zh) * | 2020-08-24 | 2022-03-03 | 青岛海信激光显示股份有限公司 | 发声屏幕以及投影电视 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3242201B2 (ja) | 2001-12-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091019 Year of fee payment: 8 |
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