JPH06332052A - 傾き角検出装置 - Google Patents

傾き角検出装置

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JPH06332052A
JPH06332052A JP12278993A JP12278993A JPH06332052A JP H06332052 A JPH06332052 A JP H06332052A JP 12278993 A JP12278993 A JP 12278993A JP 12278993 A JP12278993 A JP 12278993A JP H06332052 A JPH06332052 A JP H06332052A
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JP
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shake
camera
around
signal
tilt angle
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Withdrawn
Application number
JP12278993A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Matsumoto
寿之 松本
Azuma Miyazawa
東 宮沢
Yuji Imai
右二 今井
Hideto Kitazawa
英人 北澤
Yoshiaki Matsuzawa
良紀 松澤
Toshiro Kikuchi
寿郎 菊池
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、カメラに搭載され、検出されたX,
Y軸周りのぶれ波形から予測した未来のぶれ波形によ
り、好適するタイミングでシャッタ開始して手ぶれ防止
を可能にする傾き角検出装置を提供することを目的とす
る。 【構成】本発明は、カメラに搭載され、X軸周りぶれ信
号検出部とY軸周りぶれ信号検出部と、各検出部からの
出力をX軸周り、Y軸周りの△t間隔の離散的な時系列
ぶれ信号として記憶するX,Y軸周りぶれ信号記憶部1
13,114と、前記記憶部から読出された各ぶれ信号
に基づき、露光中のぶれ量を予測する露光中のぶれ信号
予測部115,116と、予測されたX軸及びY軸周り
の露光中のぶれ量を合成し、露光中にフィルム面上で像
がぶれるぶれ量を予測する合成ぶれ量演算部117と、
合成された予測ぶれ量が所定の閾値内か否かを判断する
ぶれ量判断部118とで構成される傾き角検出装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラに搭載される手ぶ
れ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラ等に使用されている手
ぶれ検出装置は、種々提案されている。例えば、本出願
人による特願平4−149674号には、カメラの背面
に配置されて、撮影者に向けて投光し、少なくとも2点
からの反射光を受光素子にて受光し、それぞれの点に応
じた光電流信号を出力する投光部と、前記受光素子から
出力された光電流の平方根の逆数の差を演算する演算部
とを有し、前記演算部の出力を手振れ信号とする手振れ
検出装置が開示されている。
【0003】図8を参照して、この特願平4−1496
74号に記載されるカメラの手振れを検出技術につい
て、構成及び作用を説明する。このカメラ1の背面に
は、傾きセンサ2が設けられており、このカメラ1の背
面より所定距離離れて撮影者の顔面3があるものとす
る。撮影開始時を図8(a)とし、顔面3は撮影中ほと
んど動かないものとすると、手振れが生じた場合のカメ
ラ1の位置は図8(b)のように表すことができる。す
なわち、手振れがあった場合はカメラ1の回転中心がx
だけ移動し、カメラ1(傾きセンサ2)がθだけ傾く。
【0004】図9は、傾きセンサ2と、顔面3との位置
関係を示す図である。図9において、投光素子4から投
光された光が顔面3で反射され、センサ5,6に反射光
が受光され電流に変換される。ここで、センサ5、投光
素子4、センサ6は、顔面3の垂直方向に一列に配置さ
れているものとする。
【0005】すなわち、図10に示すようなブロック図
に構成されている。センサ5が生成する光電流Ip1を処
理して、(1)式で表される値に比例する電圧を発生さ
せるための演算回路7と、同様にセンサ6からの光電流
p2を処理して(2)式で表される値に比例する電圧を
発生させる演算回路8が設けられる。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】そして、9は投光素子を駆動するための駆
動回路である。差動増幅器10は、演算回路7、8の出
力電圧を差動増幅するためのものである。ここで差動増
幅器10の出力は、(3)式で表される値に比例した電
圧となり、この電圧はセンサ面に対する顔面の傾きに比
例する。
【0009】
【数3】
【0010】すなわち、前記(3)式の変化量を求める
ことにより、傾き角θの変化量を求めることができる。
図11はカメラの背面に1つの発光素子4の周りに等間
隔に4つのセンサ(11〜14)を配列した一例であ
る。すなわち、センサ11及び12は、図中のY軸回り
の傾き角を検出し、センサ13及び14はX軸回りの傾
き角を検出する。このように配置するとそれぞれ独立し
たX及びY軸回りの傾き角(手ぶれ角)を検出できる。
【0011】また従来より、それぞれ直交した2軸方向
の手ぶれ量を演算し、演算結果に基づいて手ぶれ量の大
きい時はレリーズを禁止したり、あるいは別個に設けた
駆動装置によりテイキングレンズの一部を手ぶれを打消
す方向に駆動して手ぶれ補正する等の種々の技術が知ら
れている。例えば、特開平4−265958号公報には
以下の技術が示されている。水平方向と垂直方向の角速
度をAx 、Ay 、角速度センサで検出する。互いに直交
する2方向の角速度は次式で合成できる。
【0012】
【数4】
【0013】|A|は手ぶれにより像が実際にフィルム
面上を移動する速度に比例する値である。この|A|の
波形には、角速度値Ax 、Ay より高い周波数成分が多
く含まれる。|A|の波形の極小部は、最も手ぶれの小
さいタイミングであり、レリーズを押し込んだ後に、こ
の極小値の発生に合わせたタイミングで露光すれば手ぶ
れの小さい写真を得ることができる。
【0014】また、|A|の波形は、撮影者によって多
少の個人差はあるものの、|A|の極大値から極小値ま
での時間は25ms前後であることを実験的に見い出し
ている。すなわち、撮影時に|A|の極大値を検出し
て、極大値発生のタイミングから25ms後に露光のタ
イミングが得られるように設定して手ぶれの減少を図っ
ている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した特願
平4−149674号においては、ターゲット面となる
顔面が平坦ではなく曲面である。つまりターゲット面が
曲面であれば、センサに真のぶれ信号に加えて偽信号が
重ね合わされて入力される。
【0016】すなわち、図12(a)は、仮に球面をタ
ーゲットにした場合で、図9のカメラを上から見た図に
相当し、図13(a)は横から見た図を示す。ターゲッ
ト面16は固定されており、カメラ15がY軸の周りに
θ1 、X軸の周りにθ2 だけ周期的にぶれているとす
る。図12(b)に示す(1)がY軸周りの傾き角の時
間変化であり、図13(b)の(4)がX軸周りの傾き
角の時間変化であり、それぞれカメラの真のぶれ信号で
ある。
【0017】しかし図示するように、カメラ15が手ぶ
れ等により、θ1 若しくはθ2 だけ傾くことによってタ
ーゲット面16上で発光素子4が照射する位置が変化す
る。照射する位置において、タ−ゲット面16に対して
図示したように直線を引くと、接線の傾き角φ1 、及び
φ2 の時間変化は、それぞれ図12(b)の(2)及び
図13(b)の(5)のようになる。
【0018】前記タ−ゲット面16が平面であればφ1
=0,φ2 =0であるが、曲面であるため、カメラ15
がY軸周りにθ1 、X軸周りにθ2 だけ傾くことによ
り、あたかもタ−ゲット面16もY軸周りにφ1 、X軸
周りにφ2 だけ傾いたように観測される。
【0019】すなわち、φ1 及びφ2 の時間変化が偽信
号となり、特願平4−149674号に記載される傾き
角センサの出力信号は、Y軸周りに図12(b)の
(3)、X軸周りに図13(b)の(6)のようにな
る。
【0020】ここで、直交するXY軸周りのぶれ量を合
成することを考える。合成されたぶれ量は実際に像がフ
ィルム面上でぶれる量である。合成ぶれ量|B|は次式
で示される。
【0021】
【数5】
【0022】次にBx 、By と本発明の傾き角センサの
出力との関係を説明する。図14でテイキングレンズが
実線の位置にある時には被写体Oはフィルム面上のaに
結像しているが、テイキングレンズが点線のように微少
角θだけ傾くと、フィルム面もθだけ傾くのでaの位置
はbの位置に移動する。
【0023】
【数6】
【0024】傾き角センサの出力Vout は(3)式に比
例した値であり、図15のようにθに対してリニアとな
る。 Vout =Cθ…(7) ここで、Cは比例定数であり、センサの仕様が定まれば
決定する値である。よって、X軸周りのぶれ量Bx 、Y
軸周りのぶれ量By はVout に比例して求まる。前述し
たように図12(b)の(1)及び図13(b)の
(4)はカメラの真の傾き角である。同図で時間t〜t
+△t間においてθ1 、θ2 がそれぞれ△θ1、△θ2
だけ変化するとすればBx 、By は(6)(7)式より
次式のように示される。
【0025】
【数7】 ここで△Vout1、△Vout2はそれぞれ時間t〜t+△t
間のY軸周り、X軸周りのVOUT の変分量である。この
ようにして求めたBx 、By を(5)式によって合成す
ると、図13(b)の(7)のようになり、波形の谷間
は最もぶれ量の小さい時間であるので、このタイミング
で露光を行えばぶれの小さい写真が仕上がる。本発明の
傾き角センサは前述したように、偽信号を含んでいるの
で、そのままでは正しい角度検出ができていないように
思われる。しかし、図12(b)の(3)と図13を前
述した方法で合成すると、図13(b)の(8)のよう
になり、図13(b)の(7)と極大や極小の位相は合
っている。
【0026】つまり、偽信号の大小により、図中のオフ
セット量が異なる。図16(b)は実験的に得たカメラ
を人が手持ちした場合の合成波形の一例であり、図16
(a)は、そのときのカメラの実際のぶれの合成波形で
ある。両量とも、縦軸はフィルム上の像面ぶれ量に換算
してある。この両量を比べるとわかるように、偽信号レ
ベルが時間の変化によって変化するので振幅の大小には
ばらつきがあり、また、位相にも、やや異なる点はある
ものの、図16(b)の極小の時間は同図(a)の極小
の時間にほぼ対応している。
【0027】よって、偽信号を含んだ波形でも合成する
とにより偽信号のない真のぶれ信号の合成波形と類似の
波形が得られ、波形の谷間のぶれの小さいタイミングを
検出することにより、真のぶれの小さいタイミングを検
出できる。
【0028】ところで、合成波形の周波数は本出願人の
検討ではある程度ばらつきをもち、極大から極小まで2
5ms一定とするには不都合がある。極大から極小まで
の時間を知るためには現在から過去までの時系列的なぶ
れデータに基づいて未来のぶれデータを予測し、予測さ
れたぶれデータに基づいて合成しなければならない。但
し、カメラ内のCPUで実現できるぶれ波形予測方法と
しては、本出願人による特願平4−011225号があ
る。
【0029】そこで本発明は、検出されたX,Y軸周り
のぶれ波形から予測した未来のぶれ波形により、好適す
るタイミングでシャッタ開始して手ぶれ防止を可能にす
るカメラに搭載される傾き角検出装置を提供することを
目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、対象物に向けて光を投光する投光手段と、
この投光手段を挟んで配置され、前記対象物からの反射
光を受光し、受光量に応じて少なくとも3つの光電流を
発生する第1乃至第3の受光手段と、前記受光手段に発
生する光電流のそれぞれの平方根に逆比例した演算値を
出力する第1乃至第3の演算手段と、この第1乃至第3
の演算手段の出力から前記対象物の互いに直交する2つ
の軸周りの傾きを検出する第1及び第2の傾き演算手段
と、この第1及び第2の傾き演算手段の出力を平方和演
算し、前記対象物の2つの軸周りの傾きを合成する合成
手段とで構成された傾き角検出装置を提供する。
【0031】
【作用】以上のような構成の傾き角検出装置は、投光手
段から投光されて、対象物からの反射光を受光した受光
手段により受光量に応じた3つの光電流が発生され、光
電流のそれぞれの平方根に逆比例した演算値に基づく、
現在から過去のX軸周りのぶれ波形とY軸周りのぶれ波
形を生成して、未来のぶれ波形を予測し、予測されたぶ
れ波形より露光中に起こりうるぶれ量を合成した形で演
算され、求めた合成ぶれ量が所定の閾値以下になるタイ
ミングでカメラの露光が開始される。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1には本発明による傾き角検出装置の概
念を示し説明する。この傾き角検出装置は撮像装置等に
搭載されるものであって、X軸周りぶれ信号検出部とY
軸周りぶれ信号検出部と、各ぶれ信号検出部が検出した
信号からぶれ量を予測する予測処理部とに大別される。
【0033】この傾き角検出装置において、X軸周りぶ
れ信号検出部は、駆動回路100に駆動され、顔面10
2に向かって投光する発光素子101と、前記顔面10
2で反射した光を入射し、それぞれ光電流Ip1、Ip2
発生する受光素子103,104と、前記光電流Ip1
p2から、それぞれ1/Ip1 1/2 、1/Ip2 1/2 に比例
する値を演算する1/Ip1 1/2 演算部105及び1/I
p2 1/2 演算部106と、前記比例値を、差動増幅して、
X軸周りのぶれに比例した値を出力する差動増幅回路1
07とで構成される。同様に構成されたY軸周りぶれ信
号検出部の差動増幅回路112からY軸周りのぶれに比
例した値が出力される。
【0034】さらに前記差動増幅回路107,112か
らの出力を、それぞれX軸周り、Y軸周りの△t間隔の
離散的な時系列ぶれ信号として記憶するX軸周りぶれ信
号記憶部113及びY軸周りぶれ信号記憶部114(こ
の記憶信号は、CPU内で処理するのであれば、A/D
変換されたデジタル値であるものとする)と、前記X,
Y軸周りぶれ信号記憶部113,114から読出された
各ぶれ信号に基づいて、露光中のぶれ量を予測する露光
中のぶれ信号予測部115,116と、予測されたX軸
及びY軸周りの露光中のぶれ量を合成し、露光中にフィ
ルム面上で像がぶれるぶれ量を予測する合成ぶれ量演算
部117と、合成された予測ぶれ量が所定の閾値内か否
かを判断するぶれ量判断部118とで構成されている。
【0035】次に図2には、本発明による第1実施例と
してカメラに搭載された傾き角検出装置の構成を示し説
明する。同図において、第1センサヘッドアンプ30と
第2センサヘッドアンプ43とシーケンス制御のための
マイクロコンピュータ31が接続される。また前記第1
センサヘッドアンプ30には発光素子32とぶれ検出、
すなわち傾き角検出するためのセンサ33及びセンサ3
4が接続され、第2センサヘッドアンプ43にはセンサ
44及びセンサ45が接続される。これら発光素子32
及びセンサ33、34、44、45は、図11に示すよ
うにカメラ背面に配置されており、且つ発光素子32を
はさむように等間隔にセンサ33、34、44、45が
配置されている。第1センサヘッドアンプ30及びセン
サ33、34、によりX軸周りの傾きを検出し、第2セ
ンサヘッドアンプ43及びセンサ44、45によりY軸
周りの傾きを検出する。
【0036】一方、マイクロ・コンピュータ31には、
通常のカメラが搭載する警告表示部35、デート写し込
み部36、37、ミラーアップ駆動回路38、先幕駆動
回路39、後幕駆動回路40、シャッターチャージ駆動
回路41、巻上げ駆動回路42が接続されている。
【0037】この実施例は、一眼レフレックス・カメラ
に適用したものであり、図示しないテイキングレンズ内
に絞りを有する。その絞りは絞り駆動回路37で駆動さ
れる。また図示されないシャッタは、フォーカル・プレ
ーン・シャッターを使用しており、先幕と後幕を有して
いる。それら先幕および後幕は、先幕駆動回路39、後
幕駆動回路40により駆動される。更に図示されない
が、通常はテイキング・レンズからの光をミラーにより
上方のファインダ光学系に導いているが、撮影時には、
ミラーをアップすることにより、テイキング・レンズか
らの光をシャッター方向に切換える。そのミラーアップ
はミラーアップ駆動回路38により駆動される。
【0038】また警告表示部35はファインダ内に設け
られており、手ぶれの状態が大きい時に警告表示を行
い、ファインダをのぞく事により視認できるようになっ
ている。シャッター・チャージ駆動回路41は、フォー
カル・プレーン・シャッター機構の内部のバネをチャー
ジする。この駆動回路を動作させて、シャッター・チャ
ージを行うと同時に、ミラーの初期位置駆動(ミラーダ
ウン)および絞りの初期位置駆動がなされる。
【0039】図3には、図2に示した第1センサー・ヘ
ッド・アンプの詳細な構成を示し説明する。この第1セ
ンサー・ヘッド・アンプにおいて、電流源51は、ダイ
オード52、53、54が直列接続されたダイオード5
2のアノード側とトランジスタ55、56のベースに電
流値Iref を供給する。前記ダイオード52のアノード
側の電位をV1 とすると、
【0040】
【数8】 となる。ここで、K:ボルツマン定数、q:電子の単位
電同量、Is :ダイオード(トランジスタ)の逆方向飽
和電流とする。
【0041】前記トランジスタ55、56のエミッタに
は、センサ33、34が発生した光電流IP1、IP2が、
それぞれ流れ、各トランジスタのエミッタ電位V2 およ
びV3 は、
【0042】
【数9】 になる。またバッファ・アンプ57、58の各出力をV
4 、V5 とすると、V4 =V2 ,V5 =V3となる。更
に、バッファ・アンプ57、58の各出力端は、トラン
ジスタ59、63のベースに接続され、各エミッタはダ
イオード60、64のアノードに接続される。これらの
ダイオード60、64のカソードは接地される。前記ト
ランジスタ59、63のコレクタ電流をそれぞれIc1
c2とすると、(14)(15)式が成立する。
【0043】
【数10】
【0044】一方、Vref 発生回路69はVref を発生
し、このVrpf は、B2 端子を介して外部に出力され、
図2に示したマイクロ・コンピュータ31のC2 端子に
入力される。後述するがマイクロ・コンピュータ31は
2 端子より入力された電圧をA/D変換して、そのA
/D変換器のレファレンス電圧として、Vref を使用す
る。すなわち、0からVref (V)までの電位を指定さ
れたビット数でA/D変換する。
【0045】またVref 発生回路69から出力されたV
ref は、抵抗70、71で分配された後、バッファ・ア
ンプ72の非反転入力端子に入力される。前記抵抗7
0、71は同じ抵抗値として、バッファ・アンプ72の
出力電圧V6 は、
【0046】
【数11】 となる。またPNPトランジスタ61、62により、電
流を折り返すためのカレント・ミラーが構成される。そ
して抵抗値RL の抵抗65には、トランジスタ62の出
力電流から、トランジスタ63のコレクタ電流を差し引
いた電流が流れる。ここで、トランジスタ62のコレク
タ電流はIc1と等しいため、抵抗65の上端の電位V7
は、
【0047】
【数12】 となる。またこの接続ラインは、オペアンプ66の非反
転入力端子に入力されている。このオペアンプ66は、
非反転増幅器であり、その増幅率は、抵抗67、68に
よって決定される。抵抗67、68の抵抗値をR67、R
68とすると、このオペアンプの出力電圧V8 は、
【0048】
【数13】 となる。ここで(23)式の右辺第2項は、
【0049】
【数14】 に比例した電圧になる。ここでデンサーに対する顔面の
傾き角θと、
【0050】
【数15】 の間には(24)式の関係にあることが実験的に確認さ
れている。
【0051】
【数16】
【0052】従って、異なる2つの時刻におけるV8
求め、その差電圧を求めると、その差電圧には、2つの
異なる時刻の間の傾き角の変動分に比例する。ここで、
オペアンプ66の出力は、B1 端子より外部へ出力さ
れ、マイクロ・コンピュータ31のC1 端子より入力さ
れる。このC1 端子より入力された電圧は、マイクロ・
コンピュータ31の内部のA/D変換器でA/D変換さ
れる。
【0053】次に外付けの発光素子32を定電流駆動す
るための駆動回路は、Vref を分圧するための抵抗値R
73、R74の抵抗73、74と、オペアンプ75と、トラ
ンジスタ76、抵抗値R77の抵抗77とで構成される。
ここで、トランジスタ76の直流電流増幅率HFEが充
分高いとすると、トランジスタ76のコレクタ電流、す
なわち発光素子32の駆動電流ILED は、
【0054】
【数17】
【0055】そして第2センサヘッドアンプ43は、第
1センサヘッドアンプ30内部からVref 端子B2 及び
発光素子駆動回路を省略しただけで、第1センサヘッド
アンプ30と同じ構成であり、ここでは説明を省略す
る。
【0056】前記第1センサヘッドアンプ30のB6
子よりV8 に相当する電位を外部へ出力し、マイクロコ
ンピュータ31のC3 端子に入力される。ここで、本発
明を理解し易くするために、本出願人が提案した特願平
4−011225号に記載する手ぶれ信号予測法につい
て簡単に説明する。
【0057】図11に示されるように、カメラに対し
て、x、y、zの3つの軸を設定する。手ぶれは、画面
の横方向と縦方向に発生するが、説明を簡略化するた
め、画面の横方向の手ぶれに対して補正を行う例につい
て説明する。尚、画面の縦方向についても同様に適用す
ることができる。
【0058】まず、露光の禁止若しくは許可を制御する
場合には、露光時間の1/2の時間でぶれが十分に小さ
くなるときに露光中のぶれが小さくなることが予想され
る。このため、予測を行いたい未来までの時間は、露光
開始寸前では、露光時間の1/2の時間になる。更に、
シャッタ動作の機械的な遅れ及び、作動増幅器出力にノ
イズ減のためにローパスフィルタを使用した場合のフィ
ルタの遅れの量が予想を必要とする程度の値を有する場
合には、この遅延量を前記露出時間の1/2の時間に加
算して、予測する未来までの時間を設定すればよい。
【0059】いま、手ぶれ信号をX(i)、予測した結
果の予測手ぶれ信号を(W)とする。ここで、(i)の
値は、少なくとも、0と1の値をとり、予測するデータ
の必要な精度により、2以上のある自然数(N)まで用
いられる。現時点での手ぶれ信号をX(0)、△t時間
過去の手ぶれ信号をX(1)、2△t時間過去の信号を
X(2)、ix△t時間過去で手ぶれ信号であるならX
(i)と表す。
【0060】このX(0)の信号は、図4に示す手ぶれ
信号検出部130から出力される。また、過去の手ぶれ
信号X(i)は、順次手ぶれ信号記憶部131に記憶さ
れていき、古くなって不必要なデータから破棄され新し
い手ぶれ信号に更新される。また、手ぶれ予測係数設定
部132には、予測のために用いられる係数として、前
記X(0)、X(1)、…、X(i)に対応してA
(0)、(1)、…、A(i)が設定されている。
【0061】ここで、時間間隔△tについては、手ぶれ
の信号に対して、その軌跡を十分にトレースするサンプ
ルを可能にする時間であればよい。十分に、手ぶれを表
すためには、手ぶれ信号の高周波の周波数に対して十分
に検出できる値であればよい。従来からの手ぶれについ
ての現象解析により、画像の劣化を招く手ぶれの周波数
は、最大でも10Hz程度と求められているので、この
10Hzを正確に検出できる間隔であればよい。
【0062】これは、サンプルの定理より、8倍以上の
周波数での検出を行えばよい。つまり、予測用のデータ
の時間間隔△tは、12msecより高速であればよい
と考えられる。手ぶれ信号検出部130の出力のサンプ
リングは△t間隔より高速であってもよい。例えば、1
msecに1回サンプリングするとして、△t=10m
secとし、30msec間のデータを手ぶれ信号記憶
部131に記憶するとすれば、31個の手ぶれ信号を記
憶する容量を必要とする。特願平4−011225号に
はサンプリング周波数1KHZ、△t=10msecの
場合の予測のためのアルゴリズムが記載される。
【0063】前述したA(0)、A(1)、…、A
(i)は、シャッタスピードにより露光時間の1/2の
時間が異なるため、シャッタスピード毎に異なる値を持
つ。シャッタスピード設定部133で設定されたシャッ
タスピードに基づき、手ぶれ予測係数設定部132が予
測係数を設定する。前記予測手ぶれ信号演算部134で
は手ぶれ信号記憶部131及び手ぶれ予測係数132の
出力により、次の手順にて露光中のぶれ信号を予測す
る。前述した特願平4−011225号によれば、
【0064】
【数18】
【0065】そして、i=3とすると、 W=A(0)・X(0)+A(1)・X(1) +A(2)・X(2)+A(3)・X(3) …(27) このA(0)、A(1)、…、A(i)の定め方につい
ては、特願平4−011225号に詳細に記されてお
り、ここでは説明を省略する。
【0066】図5(a)は本出願人の実験による差動増
幅回路107の特性例である。同図では(18)式のV
6 =2.5Vとし、V6 を基準にしている。図5(b)
はA(0)=2.900、A(1)=−2.597、A
(2)=0.696、A(3)=0、シャッタスピード
32ms、△t=10msと定めた場合の(26)式に
よる図5(a)の波形の予測例である。
【0067】シャッタースピードの1/2の時間後を予
測しているので、16msだけ、図5(a)の波形に比
べて進んでいる。すなわち、例えば、t=100msに
おいて、t=116ms時の波形を予測している。波形
の忠実度も良く、特願平4−011225号は優れてい
るといえる。ここで、シャッター動作の機械的な遅れの
量や差動増幅器出力にノイズ減のためにローパスフィル
タを使用した場合のフィルタの遅れの量を仮に無視する
とすると、図5(b)の波形はシャッタスピード32m
sの場合の露光中の基準からのぶれ変位量を表してい
る。従って、露光中に、実際にぶれるぶれ量Xθは、
(26)式の結果から現在のぶれ信号X(0)を引いた
ものである。
【0068】
【数19】
【0069】図4に示すX軸周り手ぶれ信号演算部13
4では、(27)式によって露光中のX軸周りのぶれ量
を予測する。同様にして、Y軸周り手ぶれ信号演算部1
37では、露光中のY軸周りのぶれ量Yθを予測する。
予測手ぶれ信号合成部138では合成ぶれ量は次式で演
算する。
【0070】
【数20】 しかし実際には、マイクロコンピュータ31の性能しだ
いで平方根の演算は困難であるので、2乗した形で求め
てもよい。
【0071】
【数21】
【0072】次にぶれ量判定手段118内に設定する閾
値の求め方について説明する。写真がぶれていると感じ
る像面移動量は人によって異なり、一概には言えない
が、仮にこれをBth(mm)とすると、Bthに相当
する傾き角だけカメラが傾いたときのVoutの変分△
Voutは、(6)、(7)式より次のようになる。
【0073】
【数22】 ここで、△Voutが閾値であり、実際には、△Vref
の間でマイクロコンピュータ31でA/D変換したとき
のデジタル値が(28)式の閾値となる。(29)式の
場合には閾値も2乗して、考えておけばよい。
【0074】次に図6,図7のフローチャートを参照し
て、本実施例の動作について説明する。図6は、手ぶれ
軽減モードにおいて撮影を行う場合のフローチャートで
ある。本実施例におけるカメラでは図示されなていない
が、レリーズSWが2段階のストロークになっており、
第1ストロークにおいて、第1レリーズSWがオン状態
になり、第2ストロークにおいて、第2ストロークにお
いて第2レリーズSWがオン状態になる。
【0075】まず、第1レリーズSWのモニターを行
い、第1レリーズSWがオン状態ならば(ステップS
1)、AF(オートフォーカス)の処理を行う(ステッ
プS2)。ここでは、AF処理については公知な動作で
あるので説明を省略する。
【0076】次に、第2レリーズSWのモニターを行う
(ステップS3)。第2レリーズSWがオン状態である
ならば(YES)、測光を行う(ステップS4)。そし
て、ぶれ信号記憶部へのX,Y軸ぶれ信号の記憶をスタ
ートさせる(ステップS5,S6)。次に、絞り駆動に
駆動37に対して信号を出力し、絞り駆動を開始し(ス
テップS7)、次いでミラーアップ駆動回路38に対し
て信号を出力し、ミラーアップをスタートする(ステッ
プS8)。
【0077】さらに絞り駆動およびミラーアップの終了
の検出を行う(ステップS9)。これらの終了検出は、
それぞれ図示されていないエンコーダの状態を検出する
ということによって行う。
【0078】そして、シャッタスピードに対応したぶれ
予測係数を読み出す(ステップS10)。予測係数はR
OM内にテーブルとして格納するか、不揮発性メモリE
EPROM内に記憶しておく。シャッタースピードはプ
ログラム撮影モード及び絞り優先モードではステップS
4での側光値に基づいて計算される。
【0079】次に後述するディレイタイマをスタートさ
せる(ステップS11)。それぞれX軸周り及びY軸周
りのシャッタスピードの1/2時間後のぶれ量を(2
7)式によって予測し(ステップS12,S13)、そ
れらを合成する(ステップS14)。ここで、一般にマ
イクロ・コンピュータ31の性能上、、平方根の演算を
短時間に行うのは困難であるとして(29)式に基づい
て合成する。
【0080】このように合成ぶれ量を検出したならば、
検出されたぶれ量と閾値とを比較する。また(29)式
を用いたならば、ぶれ量の閾値も2乗して判定すればよ
い。この判定で予測合成ぶれ量が閾値より大きいと判定
されたならば(NO)、露出を行うには不適切なタイミ
ングであると判断し、ステップS11でスタートさせた
ディレイ・タイマのカウント値をチェックして(ステッ
プS25)、一定値以下のカウント値になっていれば
(YES)、手ぶれ警告表示を行う(ステップS2
6)。次に、第1レリーズSWのモニタを行い(ステッ
プS27)、第1レリーズSWがオフ状態ならば(YE
S)、ステップS1に戻る。しかし第1レリーズSWが
オン状態ならば(NO)、第1レリーズSWがオフ状態
になるのを待って、ステップS1に戻る。またステップ
S25において、ディレイ・タイマのカウント値が一定
値以下ならば、ステップS12に戻る。
【0081】前記ディレイ・タイマの役割は、ステップ
S12〜S15で構成される露出待ち状態の時間を制限
するためのものである。すなわち、手ぶれの状態がいつ
までたっても小さくならない場合に、ある一定時間以上
経過したところで、ファインダー内にある警告表示部3
5を動作状態にして、レリーズ不可の状態にする。
【0082】前記ステップS15で、予測合成ぶれ量が
閾値より小さいと判定されたならば(YES)、デート
写し込み部36に対して、デート写し込み信号を出力す
る。次に先幕駆動回路39に対して信号を出力し、先幕
をスタートさせる(ステップS17)。次にステップS
4で行った測光の結果に従い、露出移時に対応した露出
タイマをスタートさせる(ステップS18)。そして、
後幕駆動回路40に対して、信号を出力し、後幕をスタ
ートさせ(ステップS19)、デート写し込みタイマー
をスタートさせる(ステップS20)。ここでデート写
し込みタイマーの動作時間TD は、(30)式のように
なる。
【0083】 TD =TDATE−TEXP …(30) ここで、TDATEは写し込みに要する時間である。またT
EXP は露出に要する時間であり、ステップS17、S1
8、S19のシーケンスに要する時間である。
【0084】次にシャッターチャージ駆動回路41に対
して、信号を出力し、シャッターチャージをスタートさ
せる(ステップS21)。次に巻上げ駆動回路42に対
して信号を出力し、1コマ巻上げをスタートさせる(ス
テップS22)。そして、シャッターチャージおよび巻
上げの終了の検知を行い(ステップS23)、両者が終
了している場合には(YES)、第1レリーズSWの状
態を検知し(ステップS24)、第1レリーズSWがオ
フ状態ならば、ステップS1に戻る。
【0085】尚、本実施例はさまざまな変形が可能であ
る。例えば、特願平4−281927号に示されている
ように、X軸周り及びY軸周り両者においてどちらかが
一方の1/Ip 1/2 演算回路の後段に、レベルシフト回
路を設け、そのレベルシフト量を任意にコントロールし
て、傾き角の検出分解能を損なうことなく、傾き角の検
出範囲を広げるようにしても良い。
【0086】また、特願平4−346437号に示され
ているように太陽光等の背景光の影響を除去するため
に、発光素子を一定周波数でバルス発光させ、受光した
光電流を復調する回路を設けても良い。また、特願平4
−246846号に示されているように3ケの受光素子
で2軸周りのぶれを検出するようにしてもよい。
【0087】さらに、必ずしも(26)式に従って予測
しなくとも、短い予測時間△tであれば簡易的に次式で
予測できよう。 B(t)=B(t−△t) …(31) ここで、B(t)は現在のぶれ変位、B(t−△t)は
△t過去のぶれ変位であり、ぶれは周期的に繰り返して
いるので、△tだけ未来のぶれ量B(t+△t)−B
(t)は、近似的に△tだけ過去のぶれ量(31)式で
書けるとした考え方である。
【0088】そして直交する軸周りのぶれ信号を記憶
し、露光中のぶれ量を予測して予測ぶれ量を合成するこ
とにより、ぶれ信号に偽信号が混入しても予測合成ぶれ
量が小さいと判断される場合には、シャッターを開始す
れば、ぶれの小さい写真が得られる。また本発明は、前
述した実施例に限定されるものではなく、他にも発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々の変形や応用が可能である
ことは勿論である。
【0089】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、カ
メラに搭載され、検出されたX,Y軸周りのぶれ波形か
ら予測した未来のぶれ波形により、好適するタイミング
でシャッタ開始して手ぶれ防止を可能にする傾き角検出
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による傾き角検出装置の概念的な構成を
示す図である。
【図2】第1実施例としてカメラに搭載された傾き角検
出装置の構成を示す図である。
【図3】図2に示した第1センサー・ヘッド・アンプの
構成を示す図である。
【図4】予測手ぶれ信号を検出する構成を示す図であ
る。
【図5】図5(a)は差動増幅回路の特性を示す図、同
図(b)は同図5(a)の波形の予測例である。
【図6】本実施例の傾き角検出装置の前半の動作につい
て説明するためのフローチャートである。
【図7】本実施例の傾き角検出装置の後半の動作につい
て説明するためのフローチャートである。
【図8】従来のカメラの傾き角検出装置と撮影者との位
置関係を示す図である。
【図9】従来のカメラの傾き角検出装置の傾きセンサと
ターゲット(顔面)との位置関係を示す図である。
【図10】従来の傾き角検出装置の構成を示す図であ
る。
【図11】カメラに搭載された従来の傾き角検出装置の
センサの配置例である。
【図12】図12(a)は、傾き角検出装置の傾きセン
サで球面をターゲットにした場合の上から見た構図、図
12(b)はY軸周りの傾き角の時間変化を示す図であ
る。
【図13】図13(a)は、傾き角検出装置の傾きセン
サで球面をターゲットにした場合の横から見た構図、図
13(b)は、X軸周りの傾き角の時間変化を示す図で
ある。
【図14】テイキングレンズと被写体との結像位置関係
を示す図である。
【図15】従来の傾き角検出装置の傾き角センサの出力
の特性を示す図である。
【図16】図16(a)は、実験的に得たカメラの実際
のぶれの合成波形を示す図、図16(b)は実験的に得
たカメラを人が手持ちした場合の合成波形の一例を示す
図である。
【符号の説明】
1,15…カメラ、2…傾きセンサ、3,102…顔
面、4…投光素子、5,6,11,12,13,14…
センサ、7,8…演算回路、9…駆動回路、10…差動
増幅器、16…ターゲット面、100…駆動回路、10
1…発光素子、103,104,108,109…受光
素子、105,110…1/Ip1 1/2 演算部、106,
111…1/Ip2 1/2 演算部、107,112…差動増
幅回路、113…X軸周りぶれ信号記憶部、114…Y
軸周りぶれ信号記憶部、115,116…ぶれ信号予測
部、117…合成ぶれ量演算部、118…ぶれ量判断
部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】すなわち、図12(a)は、仮に球面をタ
ーゲットにした場合で、図11のカメラを上から見た図
に相当し、図13(a)は横から見た図を示す。ターゲ
ット面16は固定されており、カメラ15がY軸の周り
にθ1 、X軸の周りにθ2 だけ周期的にぶれているとす
る。図12(b)に示す(1)がY軸周りの傾き角の時
間変化であり、図13(b)の(4)がX軸周りの傾き
角の時間変化であり、それぞれカメラの真のぶれ信号で
ある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、対象物に向けて光を投光する投光手段と、
この投光手段を挟んで配置され、前記対象物からの反射
光を受光し、受光量に応じて少なくとも3つの光電流を
発生する第1乃至第3の受光手段と、前記受光手段に発
生する光電流のそれぞれの平方根に逆比例した演算値を
出力する第1乃至第3の演算手段と、この第1乃至第3
の演算手段の出力から前記対象物の互いに直交する2つ
の軸周りの傾きを検出する第1及び第2の傾き演算手段
と、この第1及び第2の傾き演算手段の出力を演算し、
前記対象物の2つの軸周りの傾きを合成する合成手段と
で構成された傾き角検出装置を提供する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】
【作用】以上のような構成の傾き角検出装置は、投光手
段から投光されて、対象物からの反射光を受光した受光
手段により受光量に応じた少なくとも3つの光電流が発
生され、光電流のそれぞれの平方根に逆比例した演算値
に基づく、現在から過去のX軸周りのぶれ波形とY軸周
りのぶれ波形を生成して、未来のぶれ波形を予測し、予
測されたぶれ波形より露光中に起こりうるぶれ量を合成
した形で演算され、求めた合成ぶれ量が所定の閾値以下
になるタイミングでカメラの露光が開始される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】一方、マイクロ・コンピュータ31には、
通常のカメラが搭載する警告表示部35、デート写し込
み部36、絞り駆動回路37、ミラーアップ駆動回路3
8、先幕駆動回路39、後幕駆動回路40、シャッター
チャージ駆動回路41、巻上げ駆動回路42が接続され
ている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【数8】 となる。ここで、K:ボルツマン定数、T:絶対温度、
q:電子の単位電同量、Is :ダイオード(トランジス
タ)の逆方向飽和電流とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】
【数9】 になる。またバッファ・アンプ57、58の各出力をV
4 、V5 とすると、 V4 =V2 ,V5 =V3 …(13) となる。更に、バッファ・アンプ57、58の各出力端
は、トランジスタ59、63のベースに接続され、各エ
ミッタはダイオード60、64のアノードに接続され
る。これらのダイオード60、64のカソードは接地さ
れる。前記トランジスタ59、63のコレクタ電流をそ
れぞれIc1、Ic2とすると、(14)(15)式が成立
する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】一方、Vref 発生回路69はVref を発生
し、このV ref は、B2 端子を介して外部に出力され、
図2に示したマイクロ・コンピュータ31のC2 端子に
入力される。後述するがマイクロ・コンピュータ31は
2 端子より入力された電圧をA/D変換し、そのA/
D変換器のレファレンス電圧として、Vref を使用す
る。すなわち、0からVref (V)までの電位を指定さ
れたビット数でA/D変換する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】
【数12】 となる。またこの接続ラインは、オペアンプ66の非反
転入力端子に入力されている。このオペアンプ66は、
非反転増幅器であり、その増幅率は、抵抗67、68に
よって決定される。抵抗67、68の抵抗値をR67、R
68とすると、このオペアンプの出力電圧V8 は、
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】
【数13】 となる。ここで(23)式の右辺第2項は、
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】
【数14】 に比例した電圧になる。ここでンサーに対する顔面の
傾き角θと、
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】前記第センサヘッドアンプ43のB6
子よりV8 に相当する電位を外部へ出力し、マイクロコ
ンピュータ31のC3 端子に入力される。ここで、本発
明を理解し易くするために、本出願人が提案した特願平
4−011225号に記載する手ぶれ信号予測法につい
て簡単に説明する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】まず、露光の禁止若しくは許可を制御する
場合には、露光時間の1/2の時間でぶれが十分に小さ
くなるときに露光中のぶれが小さくなることが予想され
る。このため、予測を行いたい未来までの時間は、露光
開始寸前では、露光時間の1/2の時間になる。更に、
シャッタ動作の機械的な遅れ及び、動増幅器出力にノ
イズ減のためにローパスフィルタを使用した場合のフィ
ルタの遅れの量が予想を必要とする程度の値を有する場
合には、この遅延量を前記露出時間の1/2の時間に加
算して、予測する未来までの時間を設定すればよい。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】
【数21】 さらに、簡単にするために|X0 |+|Y0 |の形で求
めてもよい。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】次に、第2レリーズSWのモニターを行う
(ステップS3)。第2レリーズSWがオン状態である
ならば(YES)、測光を行う(ステップS4)。そし
て、ぶれ信号記憶部へのX,Y軸ぶれ信号の記憶をスタ
ートさせる(ステップS5,S6)。次に、絞り駆動
37に対して信号を出力し、絞り駆動を開始し(ステ
ップS7)、次いでミラーアップ駆動回路38に対して
信号を出力し、ミラーアップをスタートする(ステップ
S8)。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】このように合成ぶれ量を検出したならば、
検出されたぶれ量と閾値とを比較する。また(29)式
を用いたならば、ぶれ量の閾値も2乗して判定すればよ
い。この判定で予測合成ぶれ量が閾値より大きいと判定
されたならば(NO)、露出を行うには不適切なタイミ
ングであると判断し、ステップS11でスタートさせた
ディレイ・タイマのカウント値をチェックして(ステッ
プS25)、一定値以下のカウント値になっていれば
(YES)、手ぶれ警告表示を行う(ステップS2
6)。次に、第1レリーズSWのモニタを行い(ステッ
プS27)、第1レリーズSWがオフ状態ならば(YE
S)、ステップS1に戻る。しかし第1レリーズSWが
オン状態ならば(NO)、第1レリーズSWがオフ状態
になるのを待つ。そして手ぶれ警告表示をOFFし(ス
テップS29)、ミラーダウンして(ステップS3
0)、ステップS1に戻る。またステップS25におい
て、ディレイ・タイマのカウント値が一定値以下なら
ば、ステップS12に戻る。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】前記ステップS15で、予測合成ぶれ量が
閾値より小さいと判定されたならば(YES)、デート
写し込み部36に対して、デート写し込み信号を出力す
(ステップS16)。次に先幕駆動回路39に対して
信号を出力し、先幕をスタートさせる(ステップS1
7)。次にステップS4で行った測光の結果に従い、露
出移時に対応した露出タイマをスタートさせる(ステッ
プS18)。そして、後幕駆動回路40に対して、信号
を出力し、後幕をスタートさせ(ステップS19)、デ
ート写し込みタイマーをスタートさせる(ステップS2
0)。ここでデート写し込みタイマーの動作時間T
D は、(30)式のようになる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正内容】
【0087】さらに、必ずしも(26)式に従って予測
しなくとも、短い予測時間△tであれば簡易的に次式で
予測できよう。 B(t)B(t−△t) …(31) ここで、B(t)は現在のぶれ変位、B(t−△t)は
△t過去のぶれ変位であり、ぶれは周期的に繰り返して
いるので、△tだけ未来のぶれ量B(t+△t)−B
(t)は、近似的に△tだけ過去のぶれ量(31)式で
書けるとした考え方である。
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正21】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正22】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正23】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 7/32 G03B 13/36 5/00 Z 7513−2K (72)発明者 北澤 英人 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 松澤 良紀 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 菊池 寿郎 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物に向けて光を投光する投光手段
    と、 この投光手段を挟んで配置され、前記対象物からの反射
    光を受光し、受光量に応じて少なくとも3つの光電流を
    発生する第1乃至第3の受光手段と、 前記受光手段に発生する光電流のそれぞれの平方根に逆
    比例した演算値を出力する第1乃至第3の演算手段と、 この第1乃至第3の演算手段の出力から前記対象物の互
    いに直交する2つの軸周りの傾きを検出する第1及び第
    2の傾き演算手段と、 この第1及び第2の傾き演算手段の出力を平方和演算
    し、前記対象物の2つの軸周りの傾きを合成する合成手
    段と、を具備することを特徴とする傾き角検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6930708B1 (en) 1998-11-30 2005-08-16 Ricoh Company, Ltd. Apparatus and system for correction based upon detecting a camera shaking
CN113670584A (zh) * 2021-09-07 2021-11-19 横店集团东磁有限公司 一种摄像头模组多姿态测试设备及其实现方法
CN114576303A (zh) * 2022-03-02 2022-06-03 西安热工研究院有限公司 一种复合式电磁减震器

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