JPH06331671A - 電力歪み方向の表示方法 - Google Patents
電力歪み方向の表示方法Info
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- JPH06331671A JPH06331671A JP14129293A JP14129293A JPH06331671A JP H06331671 A JPH06331671 A JP H06331671A JP 14129293 A JP14129293 A JP 14129293A JP 14129293 A JP14129293 A JP 14129293A JP H06331671 A JPH06331671 A JP H06331671A
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Abstract
ら電圧と電流を検出し、この電圧と電流から電力歪みの
方向とレベルを計算し、この結果から歪み電力の発生し
ている方向とレベルを高感度でしかも直感的に認識でき
るようにして歪み源の探知を容易にする。 【構成】分圧器を含む電圧検出器と、分流器を含む電流
検出器によって、電力線の電圧と電流を検出し、デジタ
ルの離散データを得る。このデータをもとに、電圧と電
流のFFT演算を行い実数項と虚数項を持った演算結果
を得る。この結果からそれぞれの高調波次数にわたって
実数項の電圧と電流の積を取り、さらに虚数項の電圧と
電流の積を計算して電力を得る。この両者の電力を加算
して極性を含む電力を計算する。この計算で算出した電
力を極性によって上下あるいは左右に振り分けて表示す
るときに、負の電力部分を拡大して表示する。
Description
一目瞭然に表示して歪みの方向と量を直感的に知り、歪
みの原因となっている障害箇所をすみやかに特定する。
どの分析器で高調波を分析しこの分析結果から障害発生
箇所を推定する方法と、電圧と電流をFFTで演算しこ
の演算結果の位相情報から歪み電力の方向を知る方法が
ある。前者は障害方向の特定が難しく後者の方法は位相
情報によって方向を知ることができても直感的に方向を
直視できるものはなく、専門的知識が必要であったり、
感度が低く電力線の損失の少ない場合は利用が不可能で
あった。
感度切り替えなどの操作をせずに歪みの電力を表示し、
専門知識のない作業者でも直感的に電力の歪み方向とレ
ベルを知るように表示を工夫したものである。
電流を検出器によって取り込み、電圧と電流の基本波を
含む高調波成分を実数項と虚数項それぞれに分けて分析
する。この分析結果から、それぞれの高調波次数におい
て電圧の実数項と電流の実数項の積を取る、同様にして
電圧の虚数項と電流の虚数項の積を求め、実数項の積と
虚数項の積を加算するとそれぞれの高調波次数にわたっ
て電力値とその方向を知ることができる。電力が正であ
れば発電所側から電力の来ていることを意味し、電力が
負では測定している箇所よりも負荷側の原因で歪み電力
が発生していることを意味する。しかし、負荷側の原因
による負の電力は負荷の歪み電流と電力線のインピーダ
ンスによる電圧降下によって起きる電力を主に示し、通
常の電力線ではこの電圧降下が低いので、負の電力は発
電側から来る電力と比較すると極めて低い値となる。し
たがって、通常市販されているFFTを利用した汎用型
の電力アナライザでは検出が困難である。かりに、検出
器の感度を上げると発電側から来る電力が大きいのでこ
の電力と同時に表示しようとすると機器がスケールアウ
トしたり、検出器が飽和して正しい結果が表示されない
などの問題があった。本発明はデジタル値に変換する分
解能を少なくとも12ビット以上の分解能として精度を
上げ、FFT演算を行った後で負側の電力を正の値を持
つ電力に比べて10倍以上に拡大表示すると同時に電力
の極性によって中心線に対して左右または上下に表示す
るのでレンジ切り替えなどの煩わらしい操作を必要とせ
ずに感度を高く、しかも直感的に方向を知ることが可能
となる。
と電流を検出器によって取り込みA−Dコンバータによ
ってデジタルの離散データに変換する。このときのサン
プリング周波数はFFT演算をオーバラップなしでレク
タンギュラ・ウインドウで行えるように、PLL(フエ
ーズドロックループ)によって測定する交流周波数に対
して2の累乗に合わせ、時間に対するデータ列を得る。
このPLLによる位相ロックは精度の高いFFT演算を
行うには重要な機能である。さらに演算結果を後に拡大
するため分解能の高いA−Dコンバータを利用する必要
がある。また、アンチ・エリアシングフイルタによる位
相ずれを防ぐため、サンプリング周波数を上げアンチ・
エリアシングフイルタを不要にしたオーバ・サンプリン
グ方式のA−Dコンバータを利用すると良い特性が得ら
れる。このA−Dコンバータで得たデータ列から電圧位
相のスタート部分(零位相部分)を基準として整数倍の
周期の区間にわたって電圧と電流の基本波を含む高調波
成分を実数項と虚数項それぞれに分けてFFT演算し高
調波の次数に対する成分を演算する。この演算結果か
ら、それぞれの高調波次数において電圧の実数項と電流
の実数項の積を得る。同様にして電圧の虚数項と電流の
虚数項の積を求めさらに実数項の積と虚数項の積を加算
して電力値を求め、極性によって電力の流入と流出方向
を示す数値を得る。この演算結果である電力の表示を表
示画面のほぼ中心線となる線を高調波次数軸とし、高調
波次数軸が上下(Y軸)の場合は電力軸を中心線から極
性によって左右(X軸)に分け、しかも電力の値を中心
線からの距離としてグラフ表示する。次数軸である中心
線が左右(X軸)の場合は次数を左右(X軸)にし、電
力軸を上下(Y軸)にして電力値を中心線からの距離と
して表示する。このとき、電力の極性によって中心線に
対して左右または上下に振り分け、電力の極性が負極正
のときだけ正方向の電力値に対し少なくとも10倍以上
に値を拡大して表示する。実用的には100倍から10
00倍し、しかも電力のグラフ表示を3桁以上の対数表
示にすると電圧や電流の検出器以外のレンジ切り替えを
不要にでき、取り扱いをきわめて可略化できる。グラフ
表示は棒グラフが最も見やすくなり、この表示はブラウ
ン管デスプレーや液晶、発光器を使用したバーグラフ表
示やプリンタなども利用できる。
の発生による障害は多発し、その障害箇所を特定し対策
を取る必要性が増加している。さらに、電気事業法の改
正にともなって従来の電力会社以外の電力も同一電力線
に供給され、歪み発生の責任範囲を決定することも重要
であり感度が高くしかも操作性に優れる電力方向指示装
置が望まれていた。
外のレンジ切り替えなどの操作を全くせずにしかも高い
感度で歪み電力の方向と値を直感的に知ることができ、
専門知識の全くない作業者でも容易に歪み発生源を探索
できる。
トでは高価なFFTアナライザでも全く検出できなかっ
た歪みの発生源を素早く探索でき、本発明が極めて有効
であることが証明された。図1はこの場合の実測データ
を表示した例であり、中心線に対して向かって右側が発
電側の方向を示し、左側が負荷側の原因で起こる電力の
方向を示し、電力の方向とレベルが一目瞭然に表示され
る。縦軸は高調波の次数を示し、基本波と3次高調波成
分が発電側から供給され、2次と5,7,9,10,1
3,25,27,33次の歪みが負荷側の原因によって
発生していることを示している。この図1では負方向
(中心線から左側)の電力レベルを100倍して表示し
ている。
Claims (1)
- 【請求項1】 送電線や配電線などの電力線から同時に
電圧と電流を検出器によって取り込みデジタルの離散デ
ータに変換する。このときのA−Dコンバータのサンプ
リング周波数をPLL(フエーズドロックループ)によ
って測定する交流周波数に対して2の累乗に合わせ、時
間に対するデータ列を得る。このデータ列から電圧位相
のスタート部分(零位相部分)から交流周期の整数倍の
区間に渡って電圧と電流の両者に対してFFT演算を行
い電圧と電流の基本波を含む高調波成分の実数項と虚数
項を得る。この演算結果から、それぞれの高調波次数に
おいて電圧の実数項と電流の実数項の積を得る。同様に
して、電圧の虚数項と電流の虚数項の積を求めた後、実
数項の積と虚数項の積を加算して極性によって電力の流
入と流出方向を示す数値を得る。この演算結果である電
力の表示を表示画面のほぼ中心線となる線を高調波次数
軸とし、高調波次数軸が上下(Y軸)の場合は電力軸を
中心線から極性によって左右(X軸)に分け、しかも電
力の値を中心線からの距離としてグラフ表示する。次数
軸である中心線が左右(X軸)の場合は次数を左右(X
軸)にし、電力軸を上下(Y軸)にして電力値を中心線
からの距離として表示する。このように電力の極性によ
って中心線に対して左右または上下に振り分けて表示す
る場合、電力の極性が負極性のときだけ正方向の電力値
に対し少なくとも10倍以上値を拡大してグラフ表示し
た電力の方向とレベルの表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14129293A JP2952368B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 電力歪み方向の表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14129293A JP2952368B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 電力歪み方向の表示方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06331671A true JPH06331671A (ja) | 1994-12-02 |
JP2952368B2 JP2952368B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=15288497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14129293A Expired - Fee Related JP2952368B2 (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 電力歪み方向の表示方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2952368B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017049259A (ja) * | 2012-03-13 | 2017-03-09 | インフォメティス株式会社 | センサ、センサ信号処理装置および電力線信号符号化装置 |
-
1993
- 1993-05-21 JP JP14129293A patent/JP2952368B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017049259A (ja) * | 2012-03-13 | 2017-03-09 | インフォメティス株式会社 | センサ、センサ信号処理装置および電力線信号符号化装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2952368B2 (ja) | 1999-09-27 |
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