JPH06331544A - 水の透視度測定方法及び装置 - Google Patents
水の透視度測定方法及び装置Info
- Publication number
- JPH06331544A JPH06331544A JP14302993A JP14302993A JPH06331544A JP H06331544 A JPH06331544 A JP H06331544A JP 14302993 A JP14302993 A JP 14302993A JP 14302993 A JP14302993 A JP 14302993A JP H06331544 A JPH06331544 A JP H06331544A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低色度の水の透視度を精度よく定量的、客観
的に測定する。 【構成】 空気又は被測定水(サンプル水)を入れるこ
とができ光を透過する光学セル1と、光源2と、光源2
の光のうち波長が360乃至580nmの範囲内の光を
工学セル1内に入れられた空気又はサンプル水に照射す
る分光プリズム3及びスリット4と、照射した光が空気
又は被測定水を通過した後の強度を測定するフォトセン
サ5と、フォトセンサ5で測定したサンプル水の光強度
と空気の基準光強度とを比較する吸光度表示部6と、を
有する。吸光度表示計6は、光強度測定値から比較結果
として吸光度を計算し表示する。 【効果】 低色度の水の透視度を客観的、定量的にモニ
ターすることが可能になる。
的に測定する。 【構成】 空気又は被測定水(サンプル水)を入れるこ
とができ光を透過する光学セル1と、光源2と、光源2
の光のうち波長が360乃至580nmの範囲内の光を
工学セル1内に入れられた空気又はサンプル水に照射す
る分光プリズム3及びスリット4と、照射した光が空気
又は被測定水を通過した後の強度を測定するフォトセン
サ5と、フォトセンサ5で測定したサンプル水の光強度
と空気の基準光強度とを比較する吸光度表示部6と、を
有する。吸光度表示計6は、光強度測定値から比較結果
として吸光度を計算し表示する。 【効果】 低色度の水の透視度を客観的、定量的にモニ
ターすることが可能になる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水の透視度測定方法及
び装置に関し、特に極低色度水の透視度を定量的に表す
技術に関する。
び装置に関し、特に極低色度水の透視度を定量的に表す
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】水の透視度は、通常、人が透視できた水
の深さにより評価される。ところが、例えばプール水の
ように、凝集濾過や活性炭又はオゾン処理等により循環
清浄されているため、通常極めて低色度になっている水
がある。このようなプール水では、透視度の基準とし
て、「底の線が明瞭に見えること」と定められているに
もかかわらず、実際には底が見えないようなプールは殆
どない。その結果、透視度は、一般的に25mの対壁の
線が見えるかどうかにより判断されている。プール水の
水質基準としては、過マンガン酸カリ消費量、アンモニ
ヤ性窒素、硝酸性窒素等の分析項目のほか、色度、濁度
等も用いられているが、透視度は水質の重要な判断指標
の1つである。従って、このような従来の透視度の判断
方法では、判断する人の個人差や室内の明るさ等に左右
され、透視度を定量的、客観的に評価することができな
いという問題があった。なお、プール水を濁度で表示す
れば、通常1以下の値になって差異が明確に現れないの
で、これを透視度の基準とすることはできない。
の深さにより評価される。ところが、例えばプール水の
ように、凝集濾過や活性炭又はオゾン処理等により循環
清浄されているため、通常極めて低色度になっている水
がある。このようなプール水では、透視度の基準とし
て、「底の線が明瞭に見えること」と定められているに
もかかわらず、実際には底が見えないようなプールは殆
どない。その結果、透視度は、一般的に25mの対壁の
線が見えるかどうかにより判断されている。プール水の
水質基準としては、過マンガン酸カリ消費量、アンモニ
ヤ性窒素、硝酸性窒素等の分析項目のほか、色度、濁度
等も用いられているが、透視度は水質の重要な判断指標
の1つである。従って、このような従来の透視度の判断
方法では、判断する人の個人差や室内の明るさ等に左右
され、透視度を定量的、客観的に評価することができな
いという問題があった。なお、プール水を濁度で表示す
れば、通常1以下の値になって差異が明確に現れないの
で、これを透視度の基準とすることはできない。
【0003】一方、吸光度を利用して水の透明性を測定
する方法としては、例えば、水道法に定められた色度標
準液と同色度の鉄コロイド液とが393nm又は395
nmで等吸光度になることを利用し、そのような波長の
光で吸光度を測定し、これを色度とする色度測定方法が
提案されている(特開平4ー16750号公報参照)。
しかしながら、この方法は、水道法の色度標準液のよう
に基準液が定められている場合にのみ利用できるもので
ある。又、この方法では、吸光度を測定するに当たって
純水等を入れた参考セルを用いているので、波長400
nm近辺の光では、基準とする水自体の吸光度にばらつ
きが生じ、試験水の吸光度を精度良く測定できないとい
う問題がある。
する方法としては、例えば、水道法に定められた色度標
準液と同色度の鉄コロイド液とが393nm又は395
nmで等吸光度になることを利用し、そのような波長の
光で吸光度を測定し、これを色度とする色度測定方法が
提案されている(特開平4ー16750号公報参照)。
しかしながら、この方法は、水道法の色度標準液のよう
に基準液が定められている場合にのみ利用できるもので
ある。又、この方法では、吸光度を測定するに当たって
純水等を入れた参考セルを用いているので、波長400
nm近辺の光では、基準とする水自体の吸光度にばらつ
きが生じ、試験水の吸光度を精度良く測定できないとい
う問題がある。
【0004】又、極めて多量の微粒子が浮遊した状態で
存在する半田液の混濁度を光の透過損失により測定する
方法が提案されている(特開平5ー18885号公報参
照)。しかしながら、低色度の水に対しては、このよう
な吸光度の大きい液の評価方法を適用することはできな
い。
存在する半田液の混濁度を光の透過損失により測定する
方法が提案されている(特開平5ー18885号公報参
照)。しかしながら、低色度の水に対しては、このよう
な吸光度の大きい液の評価方法を適用することはできな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、低色度の水の透視度を精度よく
定量的、客観的に測定することができる水の透視度測定
方法及び装置を提供することを課題とする。
ける上記問題を解決し、低色度の水の透視度を精度よく
定量的、客観的に測定することができる水の透視度測定
方法及び装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明の水の透視度測定方法は、
光を透過する容器内に空気を入れるか又は前記容器内を
真空にし、波長が360乃至580nmの範囲内の照射
光を空気を入れるか又は真空にした前記容器に当ててこ
れを通過させ、その通過光の光強度を測定してこれを基
準光強度とし、前記容器内に被測定水を入れ、前記照射
光を被測定水を入れた前記容器に当ててこれを通過さ
せ、その通過光の光強度を測定し、該光強度と前記基準
光強度とを比較することを特徴とし、請求項2の発明の
水の透視度測定装置は、空気又は被測定水を入れること
ができ光を透過する容器と、光源と、該光源の光のうち
波長が360乃至580nmの範囲内の光を空気又は被
測定水を入れた前記容器に照射する照射手段と、照射し
た光が空気を入れた前記容器を通過した後の基準光強度
又は被測定水を入れた前記容器を通過した後の光強度を
測定する光強度測定手段と、該光強度測定手段が測定し
た前記基準光強度と前記光強度とを比較する比較手段
と、を有することを特徴とし、請求項3の発明の水の透
視度測定装置は、請求項2の発明において、前記容器は
真空を維持することができ、前記容器に空気が入れられ
ることに代えて前記容器は真空にされることを特徴とす
る。
するために、請求項1の発明の水の透視度測定方法は、
光を透過する容器内に空気を入れるか又は前記容器内を
真空にし、波長が360乃至580nmの範囲内の照射
光を空気を入れるか又は真空にした前記容器に当ててこ
れを通過させ、その通過光の光強度を測定してこれを基
準光強度とし、前記容器内に被測定水を入れ、前記照射
光を被測定水を入れた前記容器に当ててこれを通過さ
せ、その通過光の光強度を測定し、該光強度と前記基準
光強度とを比較することを特徴とし、請求項2の発明の
水の透視度測定装置は、空気又は被測定水を入れること
ができ光を透過する容器と、光源と、該光源の光のうち
波長が360乃至580nmの範囲内の光を空気又は被
測定水を入れた前記容器に照射する照射手段と、照射し
た光が空気を入れた前記容器を通過した後の基準光強度
又は被測定水を入れた前記容器を通過した後の光強度を
測定する光強度測定手段と、該光強度測定手段が測定し
た前記基準光強度と前記光強度とを比較する比較手段
と、を有することを特徴とし、請求項3の発明の水の透
視度測定装置は、請求項2の発明において、前記容器は
真空を維持することができ、前記容器に空気が入れられ
ることに代えて前記容器は真空にされることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】水に光を当てたときの光の透過損失は、その水
の透視度に対応する量と成り得るものである。しかしな
がら、色度が極めて低く透視度の大きい水においては、
照射する光の波長によって、透視度と、光の透過損失を
表す指標である吸光度とが比例的関係を維持しなくなっ
たり、透視度に差があるにもかかわらず吸光度が極めて
微差になり判断し難くなることが生ずる。発明者等は、
種々の実験により、低色度の水に対して、吸光度が透視
度と比例的関係を維持し、且つ、透視度の差が吸光度の
差として判断し得る程度に現れるための条件として、照
射する光の波長を360nm乃至580nmの範囲内に
するのが良いことを見出した。
の透視度に対応する量と成り得るものである。しかしな
がら、色度が極めて低く透視度の大きい水においては、
照射する光の波長によって、透視度と、光の透過損失を
表す指標である吸光度とが比例的関係を維持しなくなっ
たり、透視度に差があるにもかかわらず吸光度が極めて
微差になり判断し難くなることが生ずる。発明者等は、
種々の実験により、低色度の水に対して、吸光度が透視
度と比例的関係を維持し、且つ、透視度の差が吸光度の
差として判断し得る程度に現れるための条件として、照
射する光の波長を360nm乃至580nmの範囲内に
するのが良いことを見出した。
【0008】一方、吸光度を測定するためには、基準と
なる光強度即ちゼロ点を測定する必要がある。このゼロ
点校正には、通常水道水やこれをイオン交換して製造し
た純水が用いられている。ところが、上記のような波長
の光では、水中の微量な有機的汚れ等によっても光の吸
収が生じる。そして、プール水のように極低色度の水で
は、水道水や純水よりも吸光度が小さい場合があり、こ
れらの水をゼロ点校正に用いると、その吸光度のばらつ
きが測定結果に大きく影響し、精度良くサンプル水の吸
光度を測定することができない。又、ゼロ点校正に用い
る水をその度に一定の吸光度にすることは事実上極めて
困難である。本発明によれば、容器内に空気が入ってい
るとき又は容器内を真空にしたときの光強度を測定する
ので、光の吸収が殆ど無く安定した基準値を得ることが
できる。そして、これを基準として、同じ容器にサンプ
ル水を入れて光強度を測定するので、容器の汚れ等によ
る吸光度のばらつきも防止され、精度良く吸光度が測定
される。
なる光強度即ちゼロ点を測定する必要がある。このゼロ
点校正には、通常水道水やこれをイオン交換して製造し
た純水が用いられている。ところが、上記のような波長
の光では、水中の微量な有機的汚れ等によっても光の吸
収が生じる。そして、プール水のように極低色度の水で
は、水道水や純水よりも吸光度が小さい場合があり、こ
れらの水をゼロ点校正に用いると、その吸光度のばらつ
きが測定結果に大きく影響し、精度良くサンプル水の吸
光度を測定することができない。又、ゼロ点校正に用い
る水をその度に一定の吸光度にすることは事実上極めて
困難である。本発明によれば、容器内に空気が入ってい
るとき又は容器内を真空にしたときの光強度を測定する
ので、光の吸収が殆ど無く安定した基準値を得ることが
できる。そして、これを基準として、同じ容器にサンプ
ル水を入れて光強度を測定するので、容器の汚れ等によ
る吸光度のばらつきも防止され、精度良く吸光度が測定
される。
【0009】そして本発明では、このように波長が36
0乃至580nmの範囲内の光を用い、サンプル水を通
過した光と空気又は真空を通過した光との光強度を比較
するので、この比較を例えば吸光度として表すことによ
り、透視度を定量的、客観的に表示することが可能にな
る。
0乃至580nmの範囲内の光を用い、サンプル水を通
過した光と空気又は真空を通過した光との光強度を比較
するので、この比較を例えば吸光度として表すことによ
り、透視度を定量的、客観的に表示することが可能にな
る。
【0010】
【実施例】図1は実施例の水の透視度測定装置の概略構
成を示す。本装置は、空気又は被測定水(サンプル水)
を入れることができ光を透過する容器としての光学セル
1と、光源2と、光源2の光のうち波長が360乃至5
80nmの範囲内の光を空気又はサンプル水の入れられ
た光学セル1に照射する照射手段としての分光プリズム
3及びスリット4と、照射した光が空気又は被測定水を
入れた光学セル1を通過した後の光強度を測定する光強
度測定手段としてのフォトセンサ5と、フォトセンサ5
で測定したサンプル水を入れたときの光強度と空気を入
れたときの基準光強度とを比較する比較手段としての吸
光度表示部6と、を有する。吸光度表示部6は、光学セ
ル1に空気を入れたときの基準光強度とサンプル水を入
れたときの光強度とを受信し、その比率即ち光透過率T
から吸光度(−logT)を計算してこれを表示する。
この場合、必ずしも、サンプル水の吸光度を測定する度
に基準光強度を測定する必要はなく、最新の測定値を記
憶させこれを使用するようにしてもよい。このようにし
て測定した吸光度の絶対値が透視度に比例的に対応する
ことになる。なお、比較表示手段は、吸光度自体を表示
することなく、透視度と比例的関係を維持する他の適当
な数字を表示するものであってもよい。
成を示す。本装置は、空気又は被測定水(サンプル水)
を入れることができ光を透過する容器としての光学セル
1と、光源2と、光源2の光のうち波長が360乃至5
80nmの範囲内の光を空気又はサンプル水の入れられ
た光学セル1に照射する照射手段としての分光プリズム
3及びスリット4と、照射した光が空気又は被測定水を
入れた光学セル1を通過した後の光強度を測定する光強
度測定手段としてのフォトセンサ5と、フォトセンサ5
で測定したサンプル水を入れたときの光強度と空気を入
れたときの基準光強度とを比較する比較手段としての吸
光度表示部6と、を有する。吸光度表示部6は、光学セ
ル1に空気を入れたときの基準光強度とサンプル水を入
れたときの光強度とを受信し、その比率即ち光透過率T
から吸光度(−logT)を計算してこれを表示する。
この場合、必ずしも、サンプル水の吸光度を測定する度
に基準光強度を測定する必要はなく、最新の測定値を記
憶させこれを使用するようにしてもよい。このようにし
て測定した吸光度の絶対値が透視度に比例的に対応する
ことになる。なお、比較表示手段は、吸光度自体を表示
することなく、透視度と比例的関係を維持する他の適当
な数字を表示するものであってもよい。
【0011】上記において、基準光強度を測定するとき
に用いる空気としては、通常の清浄度を有する室内の空
気を用いることができるが、空気浄化装置等を通った清
浄空気を送るようにすれば更によい。又、光学セル1に
連結されるサンプル水の出入口弁(図示せず)を閉鎖す
る等により、その内部の真空を維持できるようにし、真
空ポンプ等で光学セル1内を真空にし、その状態で基準
光強度を測定するようにしてもよい。そのようにすれ
ば、空気の清浄度の影響を全く受けることがなく、基準
光強度の測定精度が一層向上する。
に用いる空気としては、通常の清浄度を有する室内の空
気を用いることができるが、空気浄化装置等を通った清
浄空気を送るようにすれば更によい。又、光学セル1に
連結されるサンプル水の出入口弁(図示せず)を閉鎖す
る等により、その内部の真空を維持できるようにし、真
空ポンプ等で光学セル1内を真空にし、その状態で基準
光強度を測定するようにしてもよい。そのようにすれ
ば、空気の清浄度の影響を全く受けることがなく、基準
光強度の測定精度が一層向上する。
【0012】このような装置により、次のように透視度
を測定することができる。まず最初に、光学セル1内を
空気の入った状態にするか又は真空にし、光源2を点灯
し、分光プリズム3及びスリット4を介して例えば38
0nmの波長の光を光学セル1に照射し、これを通過し
た光の光強度をフォトセンサ5で測定する。次に、光学
セル1内に透視度を測定しようとするサンプル水を入
れ、その通過光を同様にフォトセンサ5で測定する。こ
の測定結果から吸光度を算出し、その絶対値を透視度と
する。なお、本実施例の場合には、吸光度表示部6が設
けられているので、測定した空気又は真空状態の基準光
強度及びサンプル水の光強度を吸光度表示部6に入力
し、この中で吸光度の計算及び表示をさせる。
を測定することができる。まず最初に、光学セル1内を
空気の入った状態にするか又は真空にし、光源2を点灯
し、分光プリズム3及びスリット4を介して例えば38
0nmの波長の光を光学セル1に照射し、これを通過し
た光の光強度をフォトセンサ5で測定する。次に、光学
セル1内に透視度を測定しようとするサンプル水を入
れ、その通過光を同様にフォトセンサ5で測定する。こ
の測定結果から吸光度を算出し、その絶対値を透視度と
する。なお、本実施例の場合には、吸光度表示部6が設
けられているので、測定した空気又は真空状態の基準光
強度及びサンプル水の光強度を吸光度表示部6に入力
し、この中で吸光度の計算及び表示をさせる。
【0013】図2は、このような装置及び方法により、
各種のサンプル水の吸光度を測定した結果を示す。サン
プル水は、図において上から順に透視度の良い水であ
り、鎖線は通常の水道水を示し、一点鎖線はイオン交換
により製造した純水を示し、実線は凝集剤添加と砂濾過
とオゾン処理とにより循環清浄しているプール水を示
し、太い実線は上記において電解法オゾン発生装置によ
る高濃度オゾン処理をしているものを示す。図示の如
く、波長360乃至580nmの範囲では、それぞれの
サンプル水は略同様な吸光度の傾向を示している。従っ
て、この範囲の波長の光を用いることにより、極低色度
の水の透視度を定量的、客観的に評価することができ
る。波長が360nm以下になると、吸光度が急激に上
昇し、又、吸光度と透視度とが比例的に対応しなくな
る。一方、波長が580nm以上になると、各サンプル
水間の吸光度の差が少なくなる。従って、これらの領域
の波長は不適当である。なお以上においては、被測定水
がプール水である場合について説明したが、本発明は、
浴槽水等、他の低色度の水に対しても適用できることは
勿論である。
各種のサンプル水の吸光度を測定した結果を示す。サン
プル水は、図において上から順に透視度の良い水であ
り、鎖線は通常の水道水を示し、一点鎖線はイオン交換
により製造した純水を示し、実線は凝集剤添加と砂濾過
とオゾン処理とにより循環清浄しているプール水を示
し、太い実線は上記において電解法オゾン発生装置によ
る高濃度オゾン処理をしているものを示す。図示の如
く、波長360乃至580nmの範囲では、それぞれの
サンプル水は略同様な吸光度の傾向を示している。従っ
て、この範囲の波長の光を用いることにより、極低色度
の水の透視度を定量的、客観的に評価することができ
る。波長が360nm以下になると、吸光度が急激に上
昇し、又、吸光度と透視度とが比例的に対応しなくな
る。一方、波長が580nm以上になると、各サンプル
水間の吸光度の差が少なくなる。従って、これらの領域
の波長は不適当である。なお以上においては、被測定水
がプール水である場合について説明したが、本発明は、
浴槽水等、他の低色度の水に対しても適用できることは
勿論である。
【0014】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、低色度の水
の透視度を客観的、定量的にモニターすることが可能に
なる。
の透視度を客観的、定量的にモニターすることが可能に
なる。
【図1】実施例の水の透視度測定装置の概略構成を示す
説明図である。
説明図である。
【図2】上記装置により各種サンプル水を測定した結果
を示す曲線図である。
を示す曲線図である。
1 光学セル(光を透過する容器) 2 光源 3 分光プリズム(照射手段) 4 スリット(照射手段) 5 フォトセンサ(光強度測定手段) 6 吸光度表示部(比較手段)
Claims (3)
- 【請求項1】 光を透過する容器内に空気を入れるか又
は前記容器内を真空にし、波長が360乃至580nm
の範囲内の照射光を空気を入れるか又は真空にした前記
容器に当ててこれを通過させ、その通過光の光強度を測
定してこれを基準光強度とし、前記容器内に被測定水を
入れ、前記照射光を被測定水を入れた前記容器に当てて
これを通過させ、その通過光の光強度を測定し、該光強
度と前記基準光強度とを比較することを特徴とする水の
透視度測定方法。 - 【請求項2】 空気又は被測定水を入れることができ光
を透過する容器と、光源と、該光源の光のうち波長が3
60乃至580nmの範囲内の光を空気又は被測定水を
入れた前記容器に照射する照射手段と、照射した光が空
気を入れた前記容器を通過した後の基準光強度又は被測
定水を入れた前記容器を通過した後の光強度を測定する
光強度測定手段と、該光強度測定手段が測定した前記基
準光強度と前記光強度とを比較する比較手段と、を有す
ることを特徴とする水の透視度測定装置。 - 【請求項3】 前記容器は真空を維持することができ、
前記容器に空気が入れられることに代えて前記容器は真
空にされることを特徴とする請求項2に記載の水の透視
度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14302993A JPH06331544A (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 水の透視度測定方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14302993A JPH06331544A (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 水の透視度測定方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06331544A true JPH06331544A (ja) | 1994-12-02 |
Family
ID=15329257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14302993A Pending JPH06331544A (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 水の透視度測定方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06331544A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999030132A1 (fr) * | 1997-12-09 | 1999-06-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Procede de production d'une electrode destinee a des cellules secondaires electrolytiques non aqueuses |
-
1993
- 1993-05-20 JP JP14302993A patent/JPH06331544A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999030132A1 (fr) * | 1997-12-09 | 1999-06-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Procede de production d'une electrode destinee a des cellules secondaires electrolytiques non aqueuses |
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