JPH06331430A - 信号解析装置 - Google Patents

信号解析装置

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JPH06331430A
JPH06331430A JP12127893A JP12127893A JPH06331430A JP H06331430 A JPH06331430 A JP H06331430A JP 12127893 A JP12127893 A JP 12127893A JP 12127893 A JP12127893 A JP 12127893A JP H06331430 A JPH06331430 A JP H06331430A
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JP
Japan
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waveform
basic period
signal
input signal
pitch
Prior art date
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Pending
Application number
JP12127893A
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English (en)
Inventor
Takahiro Kamai
孝浩 釜井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 周期振動波形の一周期内で発生している様々
な波形の数周期に渡る期間での定常性を解析し、その発
生タイミングごとに算出、表示すること。 【構成】 ピッチ抽出部2、ピッチ波形ベクトル切り出
し部3によって切り出されたN個のピッチ波形ベクトル
から、各要素ごとの分散を要素とする分散ベクトルを算
出する。この分散ベクトルを時系列に並べたものを分散
波形と呼び、必要に応じて平滑化処理を行い出力する。
この波形をもとの振動波形と時間軸上で比較することに
より、一周期内で発生している波形の数周期間での定常
性が発生タイミングごとに明らかになる。また、その定
常性を定量評価することも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動などの信号を解析す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の信号解析技術は、信号の周波数特
性や伝達関数などに着目したいわゆる周波数解析、パワ
ー変化や時間波形の形状などに着目した時間領域での解
析、振幅の分布や所定のしきい値を越えた信号の発生頻
度などに着目した統計的解析等がある。
【0003】それらの代表的な手法にはフーリエ解析、
相関解析などがある。フーリエ解析は周波数解析に属す
る手法で、互いに直交する正弦関数、余弦関数と信号と
の相関を取ることにより、信号に含まれる周波数成分を
分析する手法である。この方法を用いることにより、時
間波形の上では重なっている信号を周波数的に分離し、
異なる音源から発生している振動などを分離することが
できる。しかし、周波数的に似通った信号が二つ重なり
あっている場合などはこの方法で分離することはできな
い。
【0004】相関解析は2つの信号の類似度を計算する
ことによる解析手法で時間領域の解析に属する。この手
法では相関関数を用いる。相関関数は2つの信号を時間
差τだけずらして掛け合わせてできた関数を一定範囲積
分し、その値をτの関数として表したものである。ある
τで相関関数が大きな値を示した場合、2つの信号は類
似性が高いと言える。2つの信号に同じものを用いた場
合の相関関数を自己相関関数と呼ぶ。自己相関関数はτ
が0の時に最大値を示し、τが大きくなるにつれて小さ
くなるが、信号が周期信号である場合はτがその周期に
近付くにつれてふたたび大きくなり、ふたたび最大値を
示す。このことから、自己相関関数は周期信号の基本周
期を求めるために用いることができる。また、その信号
が完全な周期信号でない場合は自己相関関数は最大値よ
り小さい極大値を示す。極大値の大きさは信号の周期性
を示す指標となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上示した手法はそれ
ぞれ周波数領域、時間領域において信号の性質を表すた
めに広く用いられている方法である。これらの方法はい
ずれも信号波形からある一定の時間を切り出して分析す
る手法であり、その切り出し長は周期信号に対しては1
周期から数周期を含むように選ぶことが一般的である。
したがって、信号の性質を数周期に渡って平均したもの
を得ることはできるが、1周期の間に起こる様々な現象
の分析には不向きである。
【0006】図2はある測定対象システムから観測され
た振動波形である。図2で0°から360°までの目盛
りが打ってあるが、この振動波形はこれを1周期とする
周期振動波形である。しかし、実際には周期が繰り返さ
れるごとに波形は変動しているので準周期振動波形と呼
ぶ方が正確である。この振動波形は270°付近からか
ら360°付近にかけて変動が大きく、その他の領域で
は比較的定常である。このことはオシロスコープで観察
することにより目で確認することができる。さて、この
ように変動の大きい区間や変動の大きさが意味を持つ場
合、それを定量化、可視化する事は重要である。しか
し、従来のフーリエ解析、相関解析などの手法では切り
出し区間を短くすれば数周期に渡る変動を見ることがで
きなくなり、逆に切り出し区間を長くすれば1周期内の
現象は平均化され、見ることができなくなる。
【0007】以上説明したように、従来の手法では周期
信号の1周期内で局所的に起こる現象が、数周期に渡っ
て変動する様子を正確にとらえることはできなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】この問題を解決するため
に本発明の信号解析装置は周期振動波形の基本周期を抽
出した後、1周期ごとの波形を重ね合わせ平均した上
で、各点の分散を求める構成である。
【0009】
【作用】本構成を用いることにより、周期信号波形の位
置に対応した変動の大きさが定量化でき、変動量および
変動の起こっている区間を可視化することが可能とな
る。
【0010】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示す。すなわち、
入力部1とピッチ抽出部2、ピッチ波形ベクトル切り出
し部3、分散ベクトル算出部4、平滑化処理部5を有す
る。入力部1の出力にはピッチ抽出部2とピッチ波形ベ
クトル切り出し部3が並列に接続されている。ピッチ抽
出部2の出力はピッチ波形ベクトル切り出し部3に接続
されている。ピッチ波形ベクトル切り出し部3の出力は
分散ベクトル算出部4に接続されている。分散ベクトル
算出部4の出力は平滑化処理部5に接続されている。
【0011】このように構成された信号解析装置につい
て、次にその動作を詳しく説明する。入力部1に入力さ
れた信号はピッチ抽出部2およびピッチ波形ベクトル切
り出し部3に出力される。ピッチ抽出部2では入力信号
のピッチ周期が求められる。ピッチ周期の求め方として
は自己相関法、ケプストラム法等がある。ピッチ波形ベ
クトル切り出し部3はピッチ抽出部2によって求められ
たピッチ周期に従って入力信号を所定のN周期分切り出
し、分散ベクトル算出部4に出力する。分散ベクトル算
出部4ではN周期分の波形に当たるN個のピッチ波形ベ
クトルから、各要素の分散を要素とする分散ベクトルを
算出する。こうして算出された分散ベクトルは平滑化処
理部5に入力され、平滑化処理を受けて出力される。
【0012】次に、このように構成された信号解析装置
の動作について、数式を用いて説明する。ピッチ波形ベ
クトル切り出し部3によって切り出されたピッチ波形ベ
クトルの内、第i番目のものを(数1)のように表す。
【0013】
【数1】
【0014】ここで、nはピッチ周期である。分散ベク
トル算出部4ではN個のピッチ波形ベクトルから(数
2)で表される分散ベクトルを算出する。
【0015】
【数2】
【0016】ここで、var(pj)はいわゆる分散で、(数
3)のように表される。
【0017】
【数3】
【0018】最後に平滑化処理部5ではこの分散ベクト
ルの要素を時系列とみなして(数4)(数5)のように
平滑化する。
【0019】
【数4】
【0020】
【数5】
【0021】なお、ここでは分散を計算した後に平滑化
処理を行ったが、平滑化処理を行ってから分散の計算を
行っても構わない。また、いわゆる分散以外の例えば標
準偏差、平均振幅差関数などのあらゆる尺度を用いるこ
とも可能である。また、ここでは周期振動波形そのもの
を用いて分散ベクトルを算出したが、あらかじめフィル
タ処理を行うことやパワー変化波形などに変換しておく
前処理を行うことも考えられる。
【0022】図2に示した解析対象の周期振動波形を例
にとって、本発明の効果を説明する。図2には周期振動
波形の1周期分が示されている。振動波形には何周期に
も渡って定常な部分と、非定常な部分が存在する。図2
では振動の基本周期でゆっくり変化する振動波形に、記
号Aで表した機械の衝突による鋭いパルス上の振動波
形、および、記号Bで表した区間には気体や液体の流れ
によって起こるランダムな振動波形が重なりあってい
る。ところがこのように波形をグラフで表示したものか
らは、波形の部分ごとの動きの大きさ(すなわち、Bで
は大きく他では小さいなど)、定常性を読みとることは
できない。数周期に渡って波形をグラフ表示すれば読み
取ることは可能であるが、変動の量を定量的に知ること
はできない。
【0023】図3は本実施例の信号解析装置による解析
結果である分散波形を振動波形とともに表示したもので
ある。(A)が振動波形、(B)が分散波形である。波
形の各タイミングごとの定常性がはっきりと表れてい
る。記号Bで表した非定常な区間は分散波形上で大きな
値となって表れている。また、Bの区間でも分散波形は
一定の値を取らず、徐々に減衰している。これはBの区
間内で波形の非定常性が変化している様子が表れてい
る。
【0024】また、分散波形の大きさを振動の一つの特
徴量として定義することによって、定量的な評価も可能
である。
【0025】
【発明の効果】本発明による効果は以上の説明から明ら
かなように、振幅とは無関係な波形の非定常性を、時間
波形に同期して表現することができる極めて有用なもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による信号解析装置の一実施例の構成図
【図2】測定された振動波形の例を示す図
【図3】本発明の信号解析装置による解析結果を示す図
【符号の説明】
1 入力部 2 ピッチ抽出部 3 ピッチ波形ベクトル切り出し部 4 分散ベクトル算出部 5 平滑化処理部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された信号の基本周期を抽出する基本
    周期抽出手段と、前記基本周期抽出手段の出力である基
    本周期情報を用いて基本周期波形を複数個切り出す基本
    周期波形切り出し手段と、前記複数個の基本周期波形の
    対応する時刻の点の間の統計量を出力する基本周期波形
    処理手段とを有する信号解析装置。
  2. 【請求項2】基本周期波形処理手段は、複数個の基本周
    期波形の対応する時刻の点の間の分散を出力する請求項
    1記載の信号解析装置。
  3. 【請求項3】基本周期波形処理手段は、複数個の基本周
    期波形の対応する時刻の点の標準偏差を出力する請求項
    1記載の信号解析装置。
  4. 【請求項4】入力された信号を所定の目的に応じて事前
    に処理する入力信号事前処理手段を有する請求項1記載
    の信号解析装置。
  5. 【請求項5】入力信号事前処理手段は入力信号を所定の
    目的に応じたポイント数で平滑化処理を行う請求項4記
    載の信号解析装置。
  6. 【請求項6】入力信号事前処理手段は入力信号をフィル
    タ処理する請求項4または請求項5記載の信号解析装
    置。
  7. 【請求項7】入力信号事前処理手段は入力信号の短時間
    平均パワーを出力する請求項4、5または請求項6記載
    の信号解析装置。
JP12127893A 1993-05-24 1993-05-24 信号解析装置 Pending JPH06331430A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002068924A1 (fr) * 2001-02-28 2002-09-06 The Furukawa Electric Co., Ltd. Procede permettant de mesurer la force de traction d'une fibre optique

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002068924A1 (fr) * 2001-02-28 2002-09-06 The Furukawa Electric Co., Ltd. Procede permettant de mesurer la force de traction d'une fibre optique
US6816245B2 (en) 2001-02-28 2004-11-09 The Furukawa Electric Co., Ltd. Method of measuring optical fiber drawing tension

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