JPH06331323A - 磁気記録媒体の保護層の膜厚測定方法 - Google Patents

磁気記録媒体の保護層の膜厚測定方法

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JPH06331323A
JPH06331323A JP12223593A JP12223593A JPH06331323A JP H06331323 A JPH06331323 A JP H06331323A JP 12223593 A JP12223593 A JP 12223593A JP 12223593 A JP12223593 A JP 12223593A JP H06331323 A JPH06331323 A JP H06331323A
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JP
Japan
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protective layer
recording medium
magnetic recording
thickness
reflected light
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Pending
Application number
JP12223593A
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English (en)
Inventor
Kazuo Futamura
和男 二村
Yoshiharu Kashiwakura
良晴 柏倉
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強磁性金属薄膜からなる磁性層上に保護膜を
有する磁気記録媒体の保護層の膜厚測定方法に関し、4
00〜700nmの波長域に吸光特性を有する保護層の
膜厚を、精度良く、かつ短時間に測定することができる
磁気記録媒体の保護層の膜厚測定方法を提供する。 【構成】 磁気記録媒体の非磁性基板1上の強磁性金属
膜からなる磁性層4の上に形成され、400〜700n
mの波長域に吸光特性をもつ保護層5に、キセノンラン
プ光を照射し、前記磁気記録媒体からの反射光の400
〜700nmの波長域を分光して、該反射光の強度を測
定し、該反射光の強度から算出されたCIE1976L
* * * 表色系の明度指数L* 及びマクロネス指数b
* のうち少なくともいずれかにより前記保護層5の膜厚
を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強磁性金属薄膜からなる
磁性層上に保護膜を有する磁気記録媒体の保護層の膜厚
測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気記録媒体の保護層の膜厚を測
定する方法としてX線蛍光分析法が一般的である。これ
は、1次X線で保護層を構成する原子を励起し、放射さ
れる2次X線をX線分光計にかけて蛍光X線スペクトル
を測定し、そのピーク強度から膜厚を算出するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の上記X
線蛍光分析法によれば、原子番号が20以上のエネルギ
の低い蛍光を放出する元素の場合、測定精度が落ちるこ
と、測定に時間がかかること等の問題がある。
【0004】本発明はかかる従来例の問題点に鑑み創作
されたものであり、400〜700nmの波長域に吸光
特性を有する保護層の膜厚を、精度良く、かつ短時間に
測定することができる磁気記録媒体の保護層の膜厚測定
方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、磁気記録媒
体の非磁性基板上の強磁性金属膜からなる磁性層の上に
形成され、400〜700nmの波長域に吸光特性をも
つ保護層に、キセノンランプ光を照射し、前記磁気記録
媒体からの反射光の400〜700nmの波長域を分光
して、該反射光の強度を測定し、該反射光の強度から算
出されたCIE1976L* * * 表色系の明度指数
* 及びマクロネス指数b* のうち少なくともいずれか
により前記保護層の膜厚を求めることを特徴とする磁気
記録媒体の保護層の膜厚測定方法によって達成される。
【0006】
【作用】本発明に係る膜厚測定方法によれば、400〜
700nmの波長域に吸光特性を有する炭素保護層にキ
セノンランプ光(CIE標準C光)を照射し、磁気記録
媒体表面からの正反射を含む反射光を、分光センサによ
り、400〜700nmの波長域において、例えば10
nmピッチで分光する。これにより測定された光の強度
から三刺激値を求め、次の式からL* 値,a* 値,b*
値がそれぞれ算出できる。
【0007】 L* =116(Y/Y0 1/3 −16 …(1) a* =500〔(X/X0 1/3 −(Y/Y0 1/3 〕 …(2) b* =200〔(Y/Y0 1/3 −(Z/Z0 1/3 〕 …(3) (X/X0 ,Y/Y0 ,Z/Z0 >0.01) 但し、X0 ,Y0 (=100),Z0 は三刺激値であ
る。
【0008】この3つのパラメータのうち、L* 及びb
* は保護層の膜厚に依存することが本願発明者の実験に
より確かめられた。また、測定の再現性も良いことが確
かめられた。
【0009】これにより、分光センサにより反射光の強
度を測定し、かつL* 及びb* 値のうち少なくともいず
れかを算出することで、400〜700nmの波長域に
吸光特性を有する保護層の膜厚を精度良く、かつ短時間
に求めることができる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は、本発明の実施例に係る炭素
保護層(保護層)の膜厚測定に用いられる磁気記録媒体
の断面図である。
【0011】図1に示すように、表面が微細に荒れたニ
ッケル−リン合金層(Ni−P合金層)2で被覆された
アルミニウム合金基板(非磁性基板)1上にマグネトロ
ンスパッタ装置を用いて、クロム(Cr)下地層3、コ
バルト(Co)合金磁性層4が順次形成され、更にその
上に400〜700nmの波長域に吸光特性をもつ炭素
保護層5が形成されて、磁気記録媒体となる。なお、炭
素保護膜5の膜厚とb* 値又はL* 値との相関を求める
ため、炭素保護膜5の膜厚を110Åから230Åまで
変化させた。膜厚は段差計で測定した。
【0012】次に、上記の磁気記録媒体を用いて炭素保
護層5の膜厚を測定する方法について説明する。
【0013】即ち、キセノンランプ光(CIE標準C
光)を照射し、磁気記録媒体表面からの正反射光を含む
反射光を、色彩色差計(分光センサ)により、400〜
700nmの波長域において10nmピッチで分光す
る。その光の強度から三刺激値を算出し、次の式からL
* 値,a* 値,b* 値(JISZ8729−(198
0)L* * * 表色系)をそれぞれ求めた。
【0014】 L* =116(Y/Y0 1/3 −16 …(1) a* =500〔(X/X0 1/3 −(Y/Y0 1/3 〕 …(2) b* =200〔(Y/Y0 1/3 −(Z/Z0 1/3 〕 …(3) (X/X0 ,Y/Y0 ,Z/Z0 >0.01) 但し、X0 ,Y0 (=100),Z0 は三刺激値であ
る。
【0015】上記結果から炭素保護層5の膜厚とb*
の関係を求め、図2に示した。図2に示すように、炭素
保護層5の膜厚が増加するとb* 値が単調に増加するこ
とから、b* 値は炭素保護層5の膜厚を算出するパラメ
ータになることがわかる。
【0016】同様に炭素保護層5の膜厚とL* 値の関係
を図3に示す。図3に示すように、炭素保護層5の膜厚
が増加するとL* 値が単調に減少することから、L*
は炭素保護層5の膜厚を算出するパラメータになること
がわかる。これにより、L*及びb* 値のうち少なくと
もいずれかを算出することにより、400〜700nm
の波長域に吸光特性をもつ炭素保護層5の膜厚を容易に
求めることができる。
【0017】次に、炭素保護層5の膜厚を一定(225
Å)として測定方法の再現性について調べた。測定には
色彩色差計を用い、上記と同様にして、繰り返し同じ箇
所の光の強度を5回測定した。そして、光の強度から三
刺激値を算出し、上式(1)〜(3)からL* 値,a*
値,b* 値をそれぞれ求めた。その結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1に示すように、各測定間での標準偏差
が小さく、この測定方法の再現性の良いことが確認され
た。
【0020】以上のように、本発明の実施例の磁気記録
媒体の保護層の膜厚測定方法によれば、色彩色差計によ
り反射光の強度を測定し、かつL* 及びb* 値のうち少
なくともいずれかを算出することにより、保護層の膜厚
を精度良く、かつ短時間に求めることができる。
【0021】なお、上記第1及び第2の実施例では、L
* 値及びb* 値のうちいずれかにより炭素保護層5の膜
厚を求めているが、更に、L* 値の差ΔL* ,a* 値の
差Δa* 及びb* 値の差Δb* から次の式により求まる
色差ΔEab * をパラメータにすることもできる。
【0022】 ΔEab * =〔(ΔL* 2 +(Δa* 2 +(Δb* 2 1/2 …(4)
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁気
記録媒体の保護層の膜厚測定方法によれば、400〜7
00nmの波長域に吸光特性をもつ保護層にキセノンラ
ンプ光を照射し、磁気記録媒体からの反射光の400〜
700nmの波長域を分光して、その反射光の強度を測
定し、該光の強度から算出されたCIE1976L*
* * 表色系の明度指数L* 及びマクロネス指数b*
うち少なくともいずれかにより保護層の膜厚を求めてい
る。
【0024】従って、分光センサにより反射光の強度を
測定し、かつL* 及びb* 値のうち少なくともいずれか
を算出することで、400〜700nmの波長域に吸光
特性を有する保護層の膜厚を精度良く、かつ短時間に求
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る磁気記録媒体の保護層の
膜厚測定に用いられた磁気記録媒体の断面図である。
【図2】本発明の実施例に係るマクロネス指数b* と保
護層の膜厚との相関を示す特性図である。
【図3】本発明の実施例に係る明度指数L* と保護層の
膜厚との相関を示す特性図である。
【符号の説明】
1…アルミニウム合金基板(非磁性基板) 2…ニッケル−リン合金層 3…クロム下地層 4…コバルト合金磁性層(磁性層) 5…炭素保護層(保護層)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体の非磁性基板上の強磁性金
    属膜からなる磁性層の上に形成され、400〜700n
    mの波長域に吸光特性をもつ保護層に、キセノンランプ
    光を照射し、前記磁気記録媒体からの反射光の400〜
    700nmの波長域を分光して、該反射光の強度を測定
    し、該反射光の強度から算出されたCIE1976L*
    * * 表色系の明度指数L* 及びマクロネス指数b*
    のうち少なくともいずれかにより前記保護層の膜厚を求
    めることを特徴とする磁気記録媒体の保護層の膜厚測定
    方法。
JP12223593A 1993-05-25 1993-05-25 磁気記録媒体の保護層の膜厚測定方法 Pending JPH06331323A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012132876A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Ihi Corp カーボン薄膜の膜厚評価方法及びカーボン薄膜の膜厚評価装置
JP2017067702A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 日産自動車株式会社 膜厚検査装置および膜厚検査方法
JP2017067703A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 日産自動車株式会社 膜厚検査装置、膜厚検査方法、膜構造体の製造装置、および膜構造体の製造方法

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JP2017067702A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 日産自動車株式会社 膜厚検査装置および膜厚検査方法
JP2017067703A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 日産自動車株式会社 膜厚検査装置、膜厚検査方法、膜構造体の製造装置、および膜構造体の製造方法

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