JPH0632939Y2 - 船上で使用するワイヤ又はケーブルの洗浄装置 - Google Patents

船上で使用するワイヤ又はケーブルの洗浄装置

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JPH0632939Y2
JPH0632939Y2 JP1988171324U JP17132488U JPH0632939Y2 JP H0632939 Y2 JPH0632939 Y2 JP H0632939Y2 JP 1988171324 U JP1988171324 U JP 1988171324U JP 17132488 U JP17132488 U JP 17132488U JP H0632939 Y2 JPH0632939 Y2 JP H0632939Y2
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和彦 遠藤
堅志 伊沢
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Tsurumi Seiki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、船上から海洋へ観測機材を投下するワイヤ又
はケーブルの洗浄装置に関している。
(従来の技術) 海洋における海水の流向、流速、水温、塩分その他のデ
ータを採取するための機器はワイヤ又はケーブルによっ
て水中に降下されており、これらワイヤ又はケーブルは
船体に設置したウインチに巻き取られている。
ワイヤ又はケーブルは海洋中で使用されるにもかかわら
ず、従来は全く洗浄されずにウインチに巻き取るか、仮
りに洗浄するにしてもウインチの直前でウエス等でワイ
ヤ表面の海水を拭き取るだけであった。一方、船庫内へ
搭載する大型ウインチでは、ドラムやワイヤ等の交換が
簡単にできないために、後部甲板へ大型洗浄装置を設け
ているものもあるが、この洗浄装置はワイヤに洗浄水を
かけてワイヤに付着している塩分を除去するものであっ
た。
又、洋上において真水は貴重なので、通常の観測船では
真水を使用するワイヤ洗浄装置は搭載していないのが現
状である。このためワイヤ又はケーブル並びにウインチ
の腐食が早まり夫々のライフタイムを短いものにしてい
る。
(考案が解決しようとする課題) 本考案の目的は、少量の洗浄水と高圧エアを使用してワ
イヤ又はケーブルの洗浄と乾燥を行う洗浄装置を提供し
ようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案の洗浄装置は、筒状体であって内部が水溜室、空
気室を設け、前記各室を区分する壁部にワイヤの出入口
を設けると共に当該壁部に水溜室には洗浄水を空気室に
はエア圧を噴射するためのノズルを設け、さらに水溜室
のノズルには給水管を空気室のノズルには給気管を夫々
接続したものであり、前記筒状体は軸方向に2つ割りに
した筒半体を接合し錠金具で固定したものである。
(作用) ワイヤの洗浄は、ワイヤ2を洗浄筒体1内に挿入し、給
水管33からは洗浄水を噴射し、給気管34からはエア
を供給してノズル35,36から噴射する。水溜室24
に供給された洗浄水はワイヤに付着している塩分を洗い
流し、又、空気室25に供給されたエアはワイヤに付着
している水滴を除去する。空気室25へ供給されたエア
は隣接する水溜室24へ送給されるが、水溜室24では
当該室へ供給されている洗浄水と混合して排出する。エ
アと洗浄水が同時に排出するため、水溜室には洗浄水が
停滞し、これにより水溜室24は洗浄バスとしての作用
があり、この間をワイヤ2が通過するときワイヤの塩抜
きが促進される。
(実施例) 第1図を参照して、1は洗浄装置の洗浄筒体であって、
ワイヤ2への装着を容易にするため2つ割りに形成した
筒半体3を接合したものである。該筒半体3は筒体を軸
方向に2つ割りした形状であって、接合部を錠金具4に
よって固定している。ワイヤ2はダビット滑車5を介し
て図示しないウインチへ巻き取られるものであって、フ
レーム6に滑車7が支軸8により回転自在に設けられて
いる。又、前記フレーム6の頂部に設けた軸受ケース9
には回転自在な縦軸10が設けられ、この縦軸10に取
付環11が設けられている。さらに又、該取付環11は
船尾又は舷側に設けた支持脚12に取り付けられてい
る。なお、前記軸受ケース9にはギヤボックス13が設
けられ、このギヤボックス13内に前記縦軸10のギヤ
と当該ギヤボックス13に設置したエンコーダ14入力
軸のギヤとが噛合状態で収容されている。
前記フレーム6と前記洗浄筒体1とは、2本の連結杆1
5がピン16により連結されている。そして該連結杆1
5はピン16による取付部分が何れも回動自在となって
おり、このため洗浄筒体1はワイヤ2の傾斜に伴って傾
斜するが筒体が捩れたりすることはない。又、洗浄筒体
1は筒半体3を接合した構成であるから、連結杆15は
2本とも何れかの筒半体3に取り付けられることが望ま
しい。
又、前記洗浄筒体1にはX、Y方向の2軸の傾斜角度を
検出する2個の傾斜計17が90°の位相で付設されて
おり、信号ケーブル18によって検出されたデータが操
舵室へ送信されるようになっている。
ワイヤの先端に設けた観測機器が海水中に投下され、
又、観測機器の引き上げのためにワイヤが巻き取られる
とき、ワイヤは不規則な角度に傾斜する。そこで、洗浄
筒体1に設けた傾斜計17によってX,Y方向の2軸の
傾斜角度を検出し、検出されたデータを演算してワイヤ
の傾斜角度を計測する。
一方、ダビット滑車5に設けたエンコーダ14は、これ
を吊垂する縦軸10の回転角度を検出するものであっ
て、ワイヤの傾斜角度をX,Y,Z方向の3軸で監視
し、この場合は洗浄筒体(ワイヤ)の傾斜角度だけでな
く、滑車自体の回転角度も検出することができるので、
より正確なワイヤの傾斜角度が計測可能となる。
第2〜4図を参照して、前記洗浄筒体1には筒半体3を
接合した状態で両端に出入口を有する底壁20並びに上
壁21を設けると共に、内部に2つの仕切壁22,23
が形成されており、筒体内部が底壁20と仕切壁22と
の間を水溜室24に、仕切壁22,23の間を空気室2
5に、上壁21と仕切壁23との間を乾燥室26の3室
に区分されている。又、前記底壁20、上壁21、仕切
壁22,23にはワイヤ2を通すための通孔が設けらえ
ており、底壁20には挿入口27が、仕切壁22,23
には通口28,29が、上壁21には誘導口30が夫々
あけられている。
前記仕切壁22,23には環状溝31,32が設けられ
ており、仕切壁22に形成された環状溝31には洗浄水
を供給する給水管33が接続され、又、仕切壁23に形
成された環状溝32にはエアを供給する給気管34が夫
々接続されている。なお、給水管33及び給気管34は
共に各筒半体3に1本ずつ接続されているが、これは環
状溝31,32が夫々筒半体3に独立した室として形成
されているからであり、給水管33及び給気管34から
は何れも同じ圧力の流体を供給している。
又、仕切壁22,23にはワイヤの巻き込み方向に対し
て後方へなる室、すなわち仕切壁22は水溜室24に向
って、又、仕切壁23は空気室25に向って夫々複数の
ノズル35,36が何れも洗浄筒体の中心部に向かって
開口されている。なお、これらのノズル35,36は、
仕切壁22,23の傾斜面22a,23aは全円周方向
に、かつ、等分に配設されると共に、ノズルの基端部は
前記環状溝31,32と連通している。
この他、前記乾燥室26内には布または化学雑巾などに
よる吸水材37を装填している。
洗浄装置をワイヤに装着するには、まず、洗浄筒体1を
各筒半体3に分離してワイヤ2に装着してから錠金具4
によって筒体を固定する。これによってワイヤは図面で
右方向、すなわち挿入口27から入って誘導口30から
引き出されることになる。そして、給水管33からは洗
浄水を環状溝31へ供給し、給気管34からは高圧のエ
アを環状溝32へ供給する。洗浄水はノズル35から水
溜室24へ供給された後に底壁20の挿入口27から排
出し、又、エアはノズル36から空気室25へ供給され
た後に水溜室24を経て洗浄水を一緒に排出する。
水溜室24に供給された洗浄水はノズル35からワイヤ
2に向って噴射され、ワイヤに付着している塩分を洗い
流す。又、空気室25へ供給されたエアは洗浄水で洗浄
されたワイヤに付着している水滴の除去を行う。エアは
ワイヤに付着している水滴の除去と乾燥を目的としてい
るので、高圧ホットエアであれば洗浄効果が高まる。
空気室25へ供給されたエアは仕切壁22を通って水溜
室24へ送給されるが、水溜室24では当該室へ供給さ
れている洗浄水と混合して挿入口27から排出される。
エアと洗浄水が挿入口27から同時に排出するため、水
溜室24には洗浄水が停滞し、これにより水溜室24は
洗浄バスとして作用し、この間をワイヤ2が通過すると
きワイヤの塩抜きが促進される。
前述したように空気室25では洗浄されたワイヤ2に付
着している水滴を除去しているので、仕切壁23を通過
したワイヤ2にはほとんど水が付着していない状態にな
るが、ワイヤは乾燥室26を通過するときに吸水材37
によって僅かに残っている水滴も完全に除去される。
なお、実施例においては、洗浄筒体に傾斜計が設けられ
ているので、観測中は、ワイヤの傾斜角度を検出して当
該ワイヤが海中で垂直になるように船を移動するなど、
ワイヤが傾斜することによって生じる危険を回避するこ
とができる。
(考案の効果) 本考案は、洗浄筒体の内部に水溜室、空気室、乾燥室を
設け、該洗浄筒体内にワイヤを挿通すると共に、水溜室
に洗浄水を供給すると共に空気室にエアを供給するよう
にしたから、水溜室で塩抜きがされたのち空気室で水滴
除去が行われるので、洗浄に必要な作業を全て洗浄筒体
内で行うことができ、このため、装置も小型化し得るも
のとなっている。
又、本考案は、洗浄筒体が軸方向に2つ割りした筒半体
を接合して錠金具により固定したものであるから、ワイ
ヤに対して着脱が容易なものとなっている。
さらに又、本考案は、洗浄筒体に設けた傾斜計によって
ワイヤの傾斜角度を検出できるので、ワイヤの傾斜を監
視することができ、ワイヤの傾斜による危険を回避し得
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は洗浄装置の取り付け状態を表わす側面図、 第2図は洗浄装置全体の断面図、 第3図は第2図A−A断面図、 第4図は第2図B−B断面図。 1……洗浄筒体、2……ワイヤ、3……筒半体、4……
錠金具、5……ダビット滑車、6……フレーム、7……
滑車、8……支軸、9……軸受ケース、10……縦軸、
11……取付環、12……支持脚、13……ギヤボック
ス、14……エンコーダ、15……連結杆、16……ピ
ン、17……傾斜計、18……信号ケーブル、20……
底壁、21……上壁、22,23……仕切壁、24……
水溜室、25……空気室、26……乾燥室、27……挿
入口、28,29……通口、30……誘導口、31,3
2……環状溝、33……給水管、34……給気管、3
5,36……ノズル、37……吸水材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄筒体が軸方向に2つ割りした筒半体を
    接合し錠金具によって固定されており、該洗浄筒体の内
    部が2つの仕切壁によって水溜室と空気室と乾燥室の3
    室に区分されると共に、当該洗浄筒体の両端壁部と上記
    2つの仕切壁とにワイヤを通すための通孔が設けられ、
    上記水溜室に洗浄水を噴射供給するための複数のノズル
    を、又、上記空気室にエアを噴射供給するための複数の
    ノズルを何れも洗浄筒体の中心部に向けかつ全円周方向
    に列設し、上記水溜室に設けた各ノズルに給水管を接続
    し、上記空気室に設けた各ノズルに給気管を接続し、上
    記乾燥室に布等による吸水材を装填し、前記洗浄筒体内
    にワイヤを挿通し、前記水溜室が下向きとなる傾斜角度
    にして当該ワイヤをウインチに巻き取ることを特徴とす
    る船上で使用するワイヤ又はケーブルの洗浄装置。
  2. 【請求項2】洗浄筒体の胴部に2個の傾斜計を90度の
    位相で取り付けると共に、該洗浄筒体を連結杆によって
    ダビット滑車に連結し、当該洗浄筒体内に挿通したワイ
    ヤを上記ダビット滑車を介してウインチに巻き取ること
    を特徴とする請求項第1項に記載の船上で使用するワイ
    ヤ又はケーブルの洗浄装置。
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JPS5641203Y2 (ja) * 1976-12-27 1981-09-28
JPS55105107U (ja) * 1979-01-19 1980-07-22
JPS6018466Y2 (ja) * 1981-03-14 1985-06-04 サンカイ化成株式会社 漁網用乾燥機付き防汚剤自動含浸装置
JPS61122999U (ja) * 1985-01-22 1986-08-02

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