JPH06328507A - サンドイッチ成形品の射出成形方法 - Google Patents

サンドイッチ成形品の射出成形方法

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JPH06328507A
JPH06328507A JP11722593A JP11722593A JPH06328507A JP H06328507 A JPH06328507 A JP H06328507A JP 11722593 A JP11722593 A JP 11722593A JP 11722593 A JP11722593 A JP 11722593A JP H06328507 A JPH06328507 A JP H06328507A
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JP
Japan
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resin
skin
injection hole
core
core resin
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Pending
Application number
JP11722593A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Kasai
純一 河西
Takashi Hino
隆司 日野
Masayuki Munemura
昌幸 宗村
Hiroshi Suzuki
廣 鈴木
Masahiro Yamauchi
雅弘 山内
Nobuyuki Azagami
信幸 阿座上
Tatsuji Kitamura
達治 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Priority to JP11722593A priority Critical patent/JPH06328507A/ja
Publication of JPH06328507A publication Critical patent/JPH06328507A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1642Making multilayered or multicoloured articles having a "sandwich" structure

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の主な目的は特殊な射出成形機を用い
ることなく、従来の射出成形機をそのまま利用して、良
好なサンドイッチ成形品を得ることができる新規なサン
ドイッチ成形品の射出成形方法を提供するものである。 【構成】 本発明は内層部をコア樹脂3で、表層部をス
キン樹脂6で形成されるサンドイッチ成形品の射出成形
方法において、そのサンドイッチ成形品を成形する金型
2に、上記コア樹脂3をキャビティ4に案内するコア樹
脂注入孔5と、上記スキン樹脂6を案内するスキン樹脂
注入孔7をそれぞれ形成すると共に、上記コア樹脂注入
孔5の途中に、これを囲繞するように合流部8を形成
し、該合流部8に上記スキン樹脂注入孔7を接続した
後、上記コア樹脂注入孔5からコア樹脂3を射出すると
同時に、上記スキン樹脂注入孔7からスキン樹脂6を射
出して、これらコア樹脂3を囲繞するようにスキン樹脂
6を上記合流部8で合流させつつ射出することを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内層部が再生材などの
コア樹脂からなり、表層部がバージン材等のスキン樹脂
で形成された、いわゆるサンドイッチ成形品の射出成形
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形されたプラスチック成形
品のスプルーやランナー、あるいは成形不良品等は再び
粉砕され、必要に応じて再度ペレット化された後、バー
ジン材料に混ぜられて元の製品の射出成形材としてリサ
イクルされている。しかしながら、色換え用のフリーシ
ョット品や塗装等の表面処理不良品については、色合わ
せの問題や外観物性上の問題があるため、上述したよう
に、再び元の製品の射出成形材としてリサイクルするこ
とができず、例えば工業用パレットや土木用の杭等の他
の樹脂成形品に再生材として利用されている。
【0003】また、最近では、これらフリーショット品
や塗装不良品等の品質的にそのまま元の製品に再生利用
できなかったものを、元の製品に再生利用する方法とし
て特殊な射出成形機を利用したサンドイッチ成形法が提
案されている。このサンドイッチ成形法は図7に示すよ
うに、成形品の内層部を上述したようなそのまま利用す
ることができない再生材等からなるコア樹脂で形成し、
人の目に触れる表層部のみを新たなバージン材料等から
なるスキン樹脂で形成する方法である。そして、このよ
うなサンドイッチ成形法で得られた成形品は外観は勿
論、衝撃特性や引張特性もバージン材100%のものと
同等の品質を発揮することができるため、再生材の有効
な再生方法として注目を浴びている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このサンド
イッチ成形法は従来と異なる特殊な射出成形機を利用し
なければならないため、製造コストが高くなり、再生材
を有効利用できるという利点を相殺してしまうものであ
った。すなわち、従来の射出成形機はニードルに射出ユ
ニットを接続したシンプルな構造になっているのに対
し、このサンドイッチ成形用の射出成形機は図6に示す
ように、内層部を形成するコア樹脂を吐出するコア樹脂
用ニードルの周囲に、表層部を形成するスキン樹脂を吐
出するスキン樹脂用ニードルを設け、これらコア樹脂用
ニードル、スキン樹脂用ニードルにそれぞれ射出ユニッ
トA,B及びシャットオフシリンダを一体的に接続した
構成となっているため構造が複雑となり、機械の製造コ
ストが高くなるものであった。また、複雑な形状をした
サンドイッチ成形品の場合では、冷却ムラやコア樹脂と
スキン樹脂との熱収縮率の違いによるいわゆるヒケ(凹
部)が発生し易く、良好なサンドイッチ成形品を得られ
ない場合があった。
【0005】そこで、本発明はこの問題点を有効に解決
するために案出されたものであり、その主な目的は特殊
な射出成形機を用いることなく、従来の射出成形機をそ
のまま利用して、良好なサンドイッチ成形品を得ること
ができる新規なサンドイッチ成形品の射出成形方法を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に第一の発明は、内層部がコア樹脂で、表層部がスキン
樹脂で形成されるサンドイッチ成形品の射出成形方法に
おいて、そのサンドイッチ成形品を成形する金型に、上
記コア樹脂をキャビティに案内するコア樹脂注入孔と、
上記スキン樹脂を案内するスキン樹脂注入孔をそれぞれ
形成すると共に、上記コア樹脂注入孔の途中に、これを
囲繞するように合流部を形成し、該合流部に上記スキン
樹脂注入孔を接続した後、上記コア樹脂注入孔からコア
樹脂を射出すると同時に、上記スキン樹脂注入孔からス
キン樹脂を射出して、上記コア樹脂を囲繞するようにス
キン樹脂を上記合流部で合流させつつ射出するものであ
り、第二の発明は、内層部をコア樹脂で、表層部をスキ
ン樹脂で形成されるサンドイッチ成形品の射出成形方法
において、そのサンドイッチ成形品を成形する金型に、
上記コア樹脂をキャビティに案内するコア樹脂注入孔
と、上記スキン樹脂をキャビティに案内するスキン樹脂
注入孔をそれぞれ別個に形成し、上記スキン樹脂注入孔
からスキン樹脂を上記キャビティ内に所定量射出した
後、上記コア樹脂注入孔からコア樹脂を上記キャビティ
内に射出するものであり、さらに、第三の発明は、上記
コア樹脂中に予め発泡剤を添加しておくものである。
【0007】
【作用】第一の発明ではスキン樹脂の内部にコア樹脂が
食い込んだ状態で同時に射出されることになるため、金
型のキャビティ内においてもコア樹脂が表層部に露出す
ることなく良好なサンドイッチ成形品が得られる。ま
た、第二の発明ではコア樹脂注入孔とスキン樹脂注入孔
をそれぞれ別個に形成し、先にスキン樹脂を射出し、そ
の後コア樹脂を射出するようにしたため、後から射出さ
れたコア樹脂が先に射出されたスキン樹脂の内部に食い
込むようになるため金型のキャビティ内においてコア樹
脂が表層部に露出することなく良好なサンドイッチ成形
品が得られる。また、これら発明では金型の樹脂注入孔
を上記のように形成したため、特殊な射出成形機を使わ
なくとも従来の射出成形機をそのまま利用することがで
きる。また、第三の発明では発泡剤が添加されたコア樹
脂が、成形時においてその周囲を覆っているスキン樹脂
を押し広げるように作用するため、冷却時の冷却ムラに
よるヒケを未然に防止することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
ながら説明する。
【0009】図1は第一の発明の一実施例を示したもの
である。図示するように、本発明では、前述したような
特殊な射出成形機を用いることなく、従来の射出成形機
1a,1bをそのまま利用し、金型2に、サンドイッチ
成形品の内層部を形成するコア樹脂3をキャビティ4に
案内するコア樹脂注入孔5と、サンドイッチ成形品の表
層部を形成するスキン樹脂6を案内するスキン樹脂注入
孔7をそれぞれ形成すると共に、上記コア樹脂注入孔5
の途中に、これを囲繞するように合流部8を形成し、こ
の合流部8にスキン樹脂注入孔7を接続したものであ
る。
【0010】この射出成形機1a,1bは周知のように
先端部にノズル9を備えた加熱円筒体10に押出しスク
リュー11(或いは油圧シリンダ等)を回転自在に収容
したものであり、加熱円筒体10に接続されたホッパー
12に投入されたペレット状のプラスチック原料13を
加熱溶融し、この溶けたプラスチック原料13を押出し
スクリュー11によってノズル9の先から金型2の注入
孔5、7を介して金型2のキャビティ4内に瞬時に流し
こむようにしたものである。
【0011】また、このサンドイッチ成形品の内層部を
形成するコア樹脂3は前述したように、色換え用のフリ
ーショット品や塗装等の表面処理不良品等の色合わせや
外観物性上の問題がある材料であり、これはコア樹脂注
入孔5のゲートに接続される第一射出成形機1bからコ
ア樹脂注入孔5を通ってキャビティ4に射出されるよう
になっている。一方、サンドイッチ成形品の表層部を形
成するスキン樹脂6はバージン材や成形品のスプルーや
ランナー等、あるいは成形不良品等の色合わせや外観物
性上の問題がない材料からなっており、これはスキン樹
脂注入孔7のゲートに接続される第二射出成形機1bか
らスキン樹脂注入孔7を通って合流部8からコア樹脂注
入孔5側に射出されるようになっている。また、この合
流部8はコア樹脂注入孔5を囲繞するように形成された
円錘状の湯道7aの先端部がコア樹脂注入孔5に合流さ
れ、その他端部にスキン樹脂注入孔7が接続された構成
となっており、スキン樹脂注入孔7から流れてきたスキ
ン樹脂6が湯道7aの先端部でコア樹脂注入孔5に合流
するようになっている。
【0012】次に、本発明の射出成形法の一実施例を説
明する。
【0013】図1に示すように、先ず、金型2を所定の
温度に加熱した状態で、金型2に形成されたコア樹脂注
入孔5及びスキン樹脂注入孔7の各ゲートに、第一射出
成形機1a及び第二射出成形機1bを接続した後、第一
射出成形機1aから加熱溶融したスキン樹脂6を射出す
ると、これがスキン樹脂注入孔7を通過し、合流部8か
らさらにコア樹脂注入孔5を通過してキャビティ4に達
する。次に、このキャビティ4内がスキン樹脂6で充填
される前に、第二射出成形機1bからコア樹脂3を射出
すると、図2に示すように、これがコア樹脂注入孔5を
通過する際に、合流部8で先に流れているスキン樹脂6
の内部に食い込むように、スキン樹脂6と共にキャビテ
ィ4側に流れる。そして、さらにスキン樹脂6及びコア
樹脂3を射出し、これらがキャビティ4に充填されたな
らば、射出を停止した後、金型2を冷却して射出された
樹脂を固化することで、内層部が前述したコア樹脂3か
らなり、表層部がスキン樹脂6からなるサンドイッチ成
形品が得られる。
【0014】このように、本発明は金型2にコア樹脂注
入孔5及びスキン樹脂注入孔7と、これらを合流させる
合流部8とを形成することによって、サンドイッチ成形
品用の特殊な射出成形機が不要となり、従来の簡単な構
造をした射出成形機をそのまま使用することが可能とな
る。
【0015】また、本実施例ではコア樹脂3を、色換え
用のフリーショット品や塗装等の表面処理不良品等で、
スキン樹脂6をバージン材やプラスチック成形品のスプ
ルーやランナー等、あるいは成形不良品等で説明した
が、本発明はこれに限られず、例えば、ヒケ防止のため
にコア樹脂3に発泡剤を添加またはマスターバッチブレ
ンドしたり、スキン樹脂6にソフト感をだすための軟質
材料を使用したり、剛性向上のために剛性の高い材料を
使用したり等、従来のサンドイッチ成形用途で射出成形
が可能な材料であれば全ての材料を適用することができ
る。また、この発泡剤としては特に新しいものを必要と
するものではなく、従来から用いられている化学的発泡
剤(アソジカルボンアミド)や物理的発泡剤(ブタン)
等の成形時の熱等でコア樹脂を発泡させるものであれば
良い。しかも、この発泡はコア樹脂3内のみで発生する
ため、成形品の外観を損ねることはない。尚、本実施例
では特に触れていないが、この金型には必要に応じて冷
却手段や加熱手段を設けたり、その内部に離型剤等を塗
布する等といった射出成形の際に用いられる一般的な手
段を施しておくことは勿論である。
【0016】次に、第二の発明について説明する。
【0017】本発明は図3(A)に示すように、サンド
イッチ成形品を成形する金型2に、前記コア樹脂3をキ
ャビティ4に案内するコア樹脂注入孔5と、スキン樹脂
6をキャビティ4に案内するスキン樹脂注入孔7をそれ
ぞれ別個に形成したものである。すなわち、本発明は先
ず、雄金型2aと雌金型2bを完全に合わせると共に、
雄金型2aに形成されたコア樹脂注入孔5及びスキン樹
脂注入孔7の各ゲートに、それぞれコールドランナー1
4を介して第一射出成形機1a及び第二射出成形機1b
を接続した後、図3(B)に示すように、第一射出成形
機1aからスキン樹脂6を射出すると、これがスキン樹
脂注入孔7を通過してキャビティ4に射出される。尚、
この時、射出されたスキン樹脂6がコア樹脂注入孔5側
に逆流しないように、コア樹脂注入孔5とキャビティ4
の接続部には予め湯溜部4aを形成しておいても良い。
次に、このスキン樹脂6が所定量キャビティ4に射出さ
れたならば、図3(C)に示すように第二射出成形機1
bからコア樹脂3を射出すると、これがコア樹脂注入孔
5を通過してキャビティ4に達した後、キャビティ4内
のスキン樹脂6の内部に食い込むように射出され、スキ
ン樹脂6を押し広げるようにしてキャビティ4内に充填
される。そして、図3(D)に示すように、キャビティ
4内がこれらスキン樹脂6及びコア樹脂3で充填された
ならば、射出を停止し、その後、従来のように、この金
型2を冷却して射出された樹脂を固化することで、内層
部が前述したコア樹脂3からなり、表層部がスキン樹脂
6からなるサンドイッチ成形品が得られる。
【0018】このように、本発明では金型2にコア樹脂
注入孔5及びスキン樹脂注入孔7をそれぞれ別個に形成
すると共に、スキン樹脂6とコア樹脂3の射出時間を変
えることによって、第一の発明と同様に、従来の簡単な
構造をした射出成形機のみによって良好なサンドイッチ
成形品を得ることができる。また、本発明はコア樹脂注
入孔5及びスキン樹脂注入孔7をそれぞれ一つずつ設け
た場合で説明したが、成形品が大型化した場合は射出を
容易にするために、これらを必要に応じて複数設けても
良い。そして、この場合も、先にスキン樹脂6を射出し
た後に、コア樹脂3を射出することは勿論である。さら
に、本発明においても上記発明方法と同様にコア樹脂3
に発泡剤を添加したり、様々な樹脂の組み合わせを適用
することができる。また、図5に示すように、キャビテ
ィ4とコア樹脂注入孔5及びスキン樹脂注入孔7との接
続部に、それぞれ逆流防止弁15,15を設ければ、射
出の際に、これらコア樹脂注入孔5及びスキン樹脂注入
孔7へ異なった樹脂が逆流することがなくなって、正確
な射出が達成される。
【0019】次に、本発明の他の実施例として図4に示
すように金型2にコールドランナ−14と共にホットラ
ンナー15を設けた場合について説明する。このホット
ランナー15は周知のように常に溶けた状態の樹脂が流
れるようになっているため、成形を簡単にし、また樹脂
を節約するといった利点を有していることから、成形品
が大型なものであったり、形状が複雑で射出がしにくい
場合等に多く用いられている。
【0020】このコールドランナ−14と共にホットラ
ンナー15を設けた場合の射出方法としては、図4
(A)に示すように、先ず、金型2に形成された湯道2
cのゲート側にコールドランナー14を完全に重ね合わ
せた後、さらに、このコールドランナー14にホットラ
ンナー15を重ね合わせると共に、このホットランナー
15に第一射出成形機1a及び第二射出成形機1bを接
続し、コア樹脂3及びスキン樹脂6を射出する。尚、こ
のコールドランナー14には図示するように、コア樹脂
注入孔5とスキン樹脂注入孔7が形成され、さらに、こ
れらコア樹脂注入孔5とスキン樹脂注入孔7は金型2側
で合流し、金型2に形成された湯道2cのゲートに接続
されるようになっている。一方、このホットランナー1
5はコア樹脂流路5aとスキン樹脂流路7bがそれぞれ
別個に形成されており、その出口はコールドランナー1
4のコア樹脂注入孔5とスキン樹脂注入孔7に接続され
るようになっており、さらにその入口には前述した第一
射出成形機1a及び第二射出成形機1bが接続されるよ
うになっている。また、このコア樹脂流路5aとスキン
樹脂流路7bの出口にはバルブ16a,16bが設けら
れており、コア樹脂3及びスキン樹脂6の流れを制御す
るようになっている。次に、ホットランナー15の各コ
ア樹脂流路5aとスキン樹脂流路7bに各樹脂が充填さ
れたならば、図5(B)に示すように、先ず、スキン樹
脂流路7b側のバルブ16bを開いて、スキン樹脂6を
射出すると、これがコールドランナー14のスキン樹脂
注入孔7、金型2の湯道2cを介してキャビティ4内に
流れる。次に、スキン樹脂6がキャビティ4内に所定量
射出されたならば、このバルブ16bを閉じた後、コア
樹脂流路5a側のバルブ16aを開いてコア樹脂3を射
出すると、これがコールドランナー14のコア樹脂注入
孔5、金型2の湯道2cを介してキャビティ4内に流
れ、先に射出されたスキン樹脂6を押し広げるように射
出される。この時も前記実施例と同様に、コア樹脂3は
先に射出されたスキン樹脂6の内部に食い込むように流
れ、コールドランナー15あるいは金型2のキャビティ
4表面に接触することはない。そして、キャビティ4内
がこれら樹脂で充填されたならば、コア樹脂流路5a側
のバルブ16aを閉じた後、金型2を冷却して射出され
た樹脂を固化することで、図5(C)に示すようなサン
ドイッチ成形品Aを得ることができる。また、この時、
このサンドイッチ成形品Aと共に、コールドランナー1
5側でランナーBも成形されることになるが、これは再
び粉砕して、コア樹脂3として利用することができる。
尚、本実施例においても上記実施例と同様に、コア樹脂
3に発泡剤を添加したり、コア樹脂3とスキン樹脂6と
を様々な組み合わせにすることができることはいうまで
もない。
【0021】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、特殊な射
出成形機を用いずに、従来の射出成形機をそのまま使用
することができるようになったため、設備の大幅な工事
や新規の高額な設備投資をせずに良好なサンドイッチ成
形品を安価に得ることができる等といった優れた効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明の一実施例を示す概略図である。
【図2】第一の発明の合流部付近を示す部分拡大図であ
る。
【図3】第二の発明の射出成形方法を示す説明図であ
る。
【図4】第二の発明の他の実施例を示す説明図である。
【図5】第二の発明の他の実施例を示す概略図である。
【図6】サンドイッチ成形品用の特殊な射出成形機を示
す概略図である。
【図7】サンドイッチ成形品の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 金型 3 コア樹脂 4 キャビティ 5 コア樹脂注入孔 6 スキン樹脂 7 スキン樹脂注入孔 8 合流部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 図1は第一の発明の一実施例を示したも
のである。図示するように、本発明では、前述したよう
な特殊な射出成形機を用いることなく、従来の射出成形
1に新たな射出ユニット1aを追加し、金型2に、サ
ンドイッチ成形品の内層部を形成するコア樹脂3をキャ
ビティ4に案内するコア樹脂注入孔5と、サンドイッチ
成形品の表層部を形成するスキン樹脂6を案内するスキ
ン樹脂注入孔7をそれぞれ形成すると共に、上記コア樹
脂注入孔5の途中に、これを囲繞するように合流部8を
形成し、この合流部8にスキン樹脂注入孔7を接続した
ものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 この射出ユニット1a,1bは周知のよ
うに先端部にノズル9を備えた加熱円筒体10に射出
クリュー11(或いは油圧シリンダ等)を回転自在
つ、前後進可能に収容したものであり、加熱円筒体10
に接続されたホッパー12に投入されたペレット状のプ
ラスチック原料13を加熱溶融し、この溶けたプラスチ
ック原料13を射出スクリュー11によってノズル9の
先から金型2の注入孔5、7を介して金型2のキャビテ
ィ4内に瞬時に流しこむようにしたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 また、このサンドイッチ成形品の内層部
を形成するコア樹脂3は前述したように、色換え用のフ
リーショット品や塗装等の表面処理不良品等の色合わせ
や外観物性上の問題がある材料であり、これはコア樹脂
注入孔5のゲートに接続される第一射出ユニット1a
らコア樹脂注入孔5を通ってキャビティ4に射出される
ようになっている。一方、サンドイッチ成形品の表層部
を形成するスキン樹脂6はバージン材や成形品のスプル
ーやランナー等、あるいは成形不良品等の色合わせや外
観物性上の問題がない材料からなっており、これはスキ
ン樹脂注入孔7のゲートに接続される第二射出ユニット
1bからスキン樹脂注入孔7を通って合流部8からコア
樹脂注入孔5側に射出されるようになっている。また、
この合流部8はコア樹脂注入孔5を囲繞するように形成
された円錘状の湯道7aの先端部がコア樹脂注入孔5に
合流され、その他端部にスキン樹脂注入孔7が接続され
た構成となっており、スキン樹脂注入孔7から流れてき
たスキン樹脂6が湯道7aの先端部でコア樹脂注入孔5
に合流するようになっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 図1に示すように、先ず、金型2を所定
の温度に加熱した状態で、金型2に形成されたコア樹脂
注入孔5及びスキン樹脂注入孔7の各ゲートに、第一射
ユニット1a及び第二射出ユニット1bを接続した
後、第一射出ユニット1aから加熱溶融したスキン樹脂
6を射出すると、これがスキン樹脂注入孔7を通過し、
合流部8からさらにコア樹脂注入孔5を通過してキャビ
ティ4に達する。次に、このキャビティ4内がスキン樹
脂6で充填される前に、第二射出ユニット1bからコア
樹脂3を射出すると、図2に示すように、これがコア樹
脂注入孔5を通過する際に、合流部8で先に流れている
スキン樹脂6の内部に食い込むように、スキン樹脂6と
共にキャビティ4側に流れる。そして、さらにスキン樹
脂6及びコア樹脂3を射出し、これらがキャビティ4に
充填されたならば、射出を停止した後、金型2を冷却し
て射出された樹脂を固化することで、内層部が前述した
コア樹脂3からなり、表層部がスキン樹脂6からなるサ
ンドイッチ成形品が得られる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 廣 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 (72)発明者 山内 雅弘 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 (72)発明者 阿座上 信幸 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 (72)発明者 北村 達治 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層部がコア樹脂で、表層部がスキン樹
    脂で形成されるサンドイッチ成形品の射出成形方法にお
    いて、そのサンドイッチ成形品を成形する金型に、上記
    コア樹脂をキャビティに案内するコア樹脂注入孔と、上
    記スキン樹脂を案内するスキン樹脂注入孔をそれぞれ形
    成すると共に、上記コア樹脂注入孔の途中に、これを囲
    繞するように合流部を形成し、該合流部に上記スキン樹
    脂注入孔を接続した後、上記コア樹脂注入孔からコア樹
    脂を射出すると同時に、上記スキン樹脂注入孔からスキ
    ン樹脂を射出して、上記コア樹脂を囲繞するようにスキ
    ン樹脂を上記合流部で合流させつつ射出することを特徴
    とするサンドイッチ成形品の射出成形方法。
  2. 【請求項2】 内層部をコア樹脂で、表層部をスキン樹
    脂で形成されるサンドイッチ成形品の射出成形方法にお
    いて、そのサンドイッチ成形品を成形する金型に、上記
    コア樹脂をキャビティに案内するコア樹脂注入孔と、上
    記スキン樹脂をキャビティに案内するスキン樹脂注入孔
    をそれぞれ別個に形成し、上記スキン樹脂注入孔からス
    キン樹脂を上記キャビティ内に所定量射出した後、上記
    コア樹脂注入孔からコア樹脂を上記キャビティ内に射出
    することを特徴とするサンドイッチ成形品の射出成形方
    法。
  3. 【請求項3】 上記コア樹脂中に予め発泡剤を添加して
    おくことを特徴とする請求項1又は2記載のサンドイッ
    チ成形品の射出成形方法。
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