JPH0632810Y2 - 薬剤噴霧装置 - Google Patents

薬剤噴霧装置

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JPH0632810Y2
JPH0632810Y2 JP1989057798U JP5779889U JPH0632810Y2 JP H0632810 Y2 JPH0632810 Y2 JP H0632810Y2 JP 1989057798 U JP1989057798 U JP 1989057798U JP 5779889 U JP5779889 U JP 5779889U JP H0632810 Y2 JPH0632810 Y2 JP H0632810Y2
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JP
Japan
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nozzle
rod
spray
nozzle rod
base end
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Application number
JP1989057798U
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JPH02150051U (ja
Inventor
幸之介 津賀
秀夫 深沢
道雄 梶山
紘一 戸崎
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生物系特定産業技術研究推進機構
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、液剤の農薬散布(噴霧)装置に関し、特に、
果樹など散布対象物が噴霧装置から遠く離れた位置にあ
るものに対して効果的に農薬を噴霧することができるよ
うにした薬剤噴霧装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、農薬を噴霧するには、ノズルにより薬液粒子を微
細にして噴射しているが、果樹園などノズルから遠く離
れた位置まで到達させる必要があるところでは、微細な
粒子のみの噴射力では十分に到達しない。このため、果
樹園などにおいては、ノズル噴霧とともに大型の軸流送
風機による強大な圧力風により、微細な粒子を果樹(樹
木)の頂部まで到達できる大型散布装置(スピードスプ
レーヤ=SS)が利用されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上記スピードスプレーヤのような方式の散布装
置においては、微細な粒子を空中に舞い上がらせるた
め、散布目標以外の地域に農薬を広く飛散させることに
なる。また、スピードスプレーヤは送風機の騒音が大き
いため、近隣の住居地域から騒音公害として苦情の対象
となっている。
本考案は、上記の課題を解決することを目的になされた
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本考案は、 .ノズル桿の先端にノズルを装着し、このノズル桿の
長さ方向中間部を、ノズルおよびノズル桿の基端部が相
対的に円回転するように支持し、ノズル桿の基端部に、
ノズル桿の基端部を円回転させてノズルを円回転させる
伝動機構を設けたこと、 .上記ノズル桿を複数個組み合わせて移動散布するよ
うに構成したこと、 をそれぞれ特徴とするものである。
〔作用〕
上記の構成により、スピードスプレーヤのような送風機
を必要とすることなく、薬液の飛散や騒音が少なく、果
樹の頂部のような遠距離まで噴霧粒子を十分に到達さ
せ、付着させることができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本考案の一実施例について説明す
る。
第1図ないし第3図において、符号1は、噴霧ノズル
で、この噴霧ノズル1は先端部にノズル板2をねじ環3に
より着脱可能に取り付けている。ノズル板2には、中央
部に設けられた渦巻室4に螺旋溝を有する中子5が嵌装さ
れており、渦巻室4の前方に拡散ノズル6を開口している
と共に、渦巻室4,拡散ノズル6の外周には複数個(実施
例では5個)の直進ノズル7が同心状に、かつ等間隔に
開口され、噴霧ノズル1の外周には導風筒8が設けられて
いる。この噴霧ノズル1は、第4図に示すようにノズル
桿9の先端に取り付けられている。
上記ノズル桿9は、その長さ方向中間部をリング状の回
動支持部10により、噴霧ノズル1およびノズル桿9の基端
部が相対的に円回転するように支持し、ノズル桿9の基
端部に設けた回動ピン11をクランクアーム12に連係さ
せ、このクランクアーム12を連結したスプロケットホイ
ール13に、モータ14に連結されたスプロケットホイール
15からローラチエン16を介して動力が伝達されて噴霧ノ
ズル1を矢印方向(円方向)に回転させると共に、ノズ
ル桿9の回動支持部10近傍の後端寄り位置に液薬供給ホ
ース17を取り付けている。
このような回転式の噴霧装置は、例えば第5図に示すよ
うに走行車両18に複数組装着されて使用される。即ち、
走行車両18には噴霧用ポンプ19、薬液タンク20などを搭
載し、支点21で支持され傾動調節機構22を有する機枠23
に複数組(図面では4組)の噴霧装置を取り付けてい
る。
このように構成された薬剤噴霧装置においては、例えば
走行車両18は防除作業を行う果樹園内を走行しながら、
噴霧用ポンプ19で薬液タンク20内の薬液を吸い込んで加
圧して薬液供給ホース17を介してノズル桿9に送り、噴
霧ノズル1から勢いよく噴射する。
噴霧ノズル1から噴射される薬剤は、中子5を通って渦巻
室4内で渦巻状となる拡散ノズル6から微細粒子となって
噴出される噴霧粒子を、その周囲の直進ノズル7,7…
から勢いよく噴射される棒状の薬液(粗大粒子)によっ
て包み込むようにして遠距離まで噴射させる。従って、
薬剤は微粒子を飛散することなく高い果樹の頂部まで十
分に到達させることができ、微細粒子および棒状の薬液
による粗粒子を果樹全体に散布し付着させることができ
る。
また、噴霧ノズル1は、ノズル桿9の基部が円回転するこ
とによって、円回転させられるので、薬剤の散布範囲は
広くなり、ムラなく散布して被散布体に対し均一に付着
させることができる。なお、この実施例においては、ノ
ズル桿9の長さ方向中間部を支持する回転支持部10の位
置を、ノズル桿9に沿って移動させることによって、噴
霧ノズル1の回転円の径を変更することができ、噴霧角
度を調節することができる。
本考案による薬剤噴霧装置(FLSS)と従来のスピー
ドプレーヤ(SS)とを対比した試験結果を第6図ない
し第8図に示す。
第6図は果樹園における樹冠内の高さ別付着分布状況を
示し、樹木に付着した農薬の分布(薬液の被覆面積率)
は両者ともほぼ等しいことがわかる。第7図は供試機か
らの距離別付着状況を示し、両者はほとんど等しいこと
がわかる。第8図は裸地における飛散状態を示し、目的
地以遠の農薬の飛散状態は、本考案によるFLSSの方
が明らかに漂流飛散が少ないことがわかる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案の薬剤噴霧装置によれば、以
下の効果を奏することができる。
(イ)ノズル桿の先端にノズルを装着し、このノズル桿の
長さ方向中間部を、ノズルおよびノズル桿の基端部が相
対的に円回転するように支持し、ノズル桿の基端部に、
ノズル桿の基端部を円回転させてノズルを円回転させる
伝動機構を設けたので、薬液の微粒子を拡散することな
く遠距離まで散布することができ、例えば果樹の頂部ま
で到達させて付着させることができる。
(ロ)また、薬剤の散布範囲が広く、均一に散布すること
ができ、従来のスピードスプレーヤのような送風機を使
用しないから、微細な粒子の漂流飛散が少なく、騒音も
少なくなって環境汚染の少ない防除作業を行うことがで
きる。
(ハ)さらに、ノズル桿を複数個組み合わせて 移動散布
するようにしたので、例えば果樹園の樹間を走行散布す
ると、樹木全体に農薬が到達して付着させ、能率および
精度のよい防除作業ができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案による噴霧ノズルの半断面した側面図、
第2図は同側面図、第3図はノズル板の側断面図、第4
図は噴霧ノズルをノズル桿に取り付けた状態の側面図、
第5図はノズル桿を走行車両に装着した状態の背面図、
第6図ないし第8図は試験成績を示すグラフである。 1…噴霧ノズル、2…ノズル板、3…ねじ環、4…渦巻室、
5…中子、6…拡散ノズル、7…直進ノズル、8…導風筒、
9…ノズル桿、10…回動支持部、11…回動ピン、12…ク
ランクアーム、13…スプロケットホイール、14…モー
タ、15…スプロケットホイール、16…ローラチエン、17
…薬液供給ホース、18…走行車両、19…噴霧用ポンプ、
20…薬液タンク、21…支点、22…傾動調節機構、23…機
枠。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズル桿の先端にノズルを装着し、このノ
    ズル桿の長さ方向中間部を、ノズルおよびノズル桿の基
    端部が相対的に円回転するように支持し、ノズル桿の基
    端部に、ノズル桿の基端部を円回転させてノズルを円回
    転させる伝動機構を設けたことを特徴とする薬剤噴霧装
    置。
  2. 【請求項2】上記ノズル桿を複数個組み合わせて移動散
    布するように構成したことを特徴とする請求項(1)記載
    の薬剤噴霧装置。
JP1989057798U 1989-05-19 1989-05-19 薬剤噴霧装置 Expired - Lifetime JPH0632810Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989057798U JPH0632810Y2 (ja) 1989-05-19 1989-05-19 薬剤噴霧装置

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JP1989057798U JPH0632810Y2 (ja) 1989-05-19 1989-05-19 薬剤噴霧装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02150051U JPH02150051U (ja) 1990-12-25
JPH0632810Y2 true JPH0632810Y2 (ja) 1994-08-31

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ID=31582835

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JPH02150051U (ja) 1990-12-25

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