JPH06327986A - 玄米加温加湿方法 - Google Patents
玄米加温加湿方法Info
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- JPH06327986A JPH06327986A JP14267693A JP14267693A JPH06327986A JP H06327986 A JPH06327986 A JP H06327986A JP 14267693 A JP14267693 A JP 14267693A JP 14267693 A JP14267693 A JP 14267693A JP H06327986 A JPH06327986 A JP H06327986A
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- Japan
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- brown rice
- rice
- heating
- humidifying
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 精米効率の向上と精米後の米飯の食味の向上
とを達成できる玄米加温加湿方法を提供する。 【構成】 米温の低下した玄米を玄米加温加湿装置1に
より加温・加湿し、次いで玄米を調湿タンク2に投入し
て15時間以上放置し、その後玄米加温加湿装置3によ
り玄米の表層部のみを再び加温・加湿した後、精米機4
により精米加工を施す。
とを達成できる玄米加温加湿方法を提供する。 【構成】 米温の低下した玄米を玄米加温加湿装置1に
より加温・加湿し、次いで玄米を調湿タンク2に投入し
て15時間以上放置し、その後玄米加温加湿装置3によ
り玄米の表層部のみを再び加温・加湿した後、精米機4
により精米加工を施す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は精米加工前の玄米を加温
・加湿する玄米加温加湿方法に関する。
・加湿する玄米加温加湿方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大型精米工場等において、寒冷期に精米
を行った場合、玄米の米温は0〜5℃に低温化している
ために非常に精米効率が低下する。なぜなら、玄米の表
層部(糠層)の硬度は米温に逆比例する特性があり、寒
冷期の低温玄米は、米温が低下しているために玄米の表
層部(糠層)の硬度が高く、精米時の負荷が増加してし
まうからである。
を行った場合、玄米の米温は0〜5℃に低温化している
ために非常に精米効率が低下する。なぜなら、玄米の表
層部(糠層)の硬度は米温に逆比例する特性があり、寒
冷期の低温玄米は、米温が低下しているために玄米の表
層部(糠層)の硬度が高く、精米時の負荷が増加してし
まうからである。
【0003】また、玄米の水分が低水分(例えば14.
5%以下)であると、玄米粒表面の硬度が高く精米効率
が大幅に低下し、そのために精米作用中に発生する摩擦
熱により米粒が高温となり、米粒中から0.3〜0.8
%も水分が発散し、水分ロスを誘起して精米歩留を低下
するとともに、米飯の食味を低下せさる要因となる。
5%以下)であると、玄米粒表面の硬度が高く精米効率
が大幅に低下し、そのために精米作用中に発生する摩擦
熱により米粒が高温となり、米粒中から0.3〜0.8
%も水分が発散し、水分ロスを誘起して精米歩留を低下
するとともに、米飯の食味を低下せさる要因となる。
【0004】そこで、精米加工の前工程に玄米加温加湿
装置を設けて、玄米を加温・加湿することにより精米効
率を向上させるとともに米飯の食味を向上させる玄米加
温加湿方法が従来から知られている。この加温加湿方法
には、温度・湿度が同一条件下の調湿タンク内で玄米を
長時間放置して自然調湿する方法と、高温蒸気又は高湿
度の空気を玄米に接触させて強制的に加温・加湿する強
制調湿方法とがある。
装置を設けて、玄米を加温・加湿することにより精米効
率を向上させるとともに米飯の食味を向上させる玄米加
温加湿方法が従来から知られている。この加温加湿方法
には、温度・湿度が同一条件下の調湿タンク内で玄米を
長時間放置して自然調湿する方法と、高温蒸気又は高湿
度の空気を玄米に接触させて強制的に加温・加湿する強
制調湿方法とがある。
【0005】前者の調湿タンク内で玄米を長時間放置し
て自然調湿する方法として、例えば特開昭50−818
52号公報における調湿方法は、玄米をタンク中に堆積
収容し、加湿器と送風機とを組み合わせた加湿装置によ
り加湿した一定の相対湿度の空気をタンク内へ送給し、
玄米が平衡含水率に達するまで空気の送給を続けるもの
である。
て自然調湿する方法として、例えば特開昭50−818
52号公報における調湿方法は、玄米をタンク中に堆積
収容し、加湿器と送風機とを組み合わせた加湿装置によ
り加湿した一定の相対湿度の空気をタンク内へ送給し、
玄米が平衡含水率に達するまで空気の送給を続けるもの
である。
【0006】一方、高温高湿度の空気を玄米に接触させ
る強制調湿方法として、例えば特開昭62−38249
号公報における調湿方法は、玄米が調湿タンク間の流穀
板に沿って流下するとき、前記流穀板に設けたヒーター
で玄米を加温するとともに、空気加湿装置により加湿さ
れた加湿空気で玄米を加湿した後、精米機へ送られるも
のである。
る強制調湿方法として、例えば特開昭62−38249
号公報における調湿方法は、玄米が調湿タンク間の流穀
板に沿って流下するとき、前記流穀板に設けたヒーター
で玄米を加温するとともに、空気加湿装置により加湿さ
れた加湿空気で玄米を加湿した後、精米機へ送られるも
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
高温高湿度の空気を玄米に短時間接触せさる強制調湿方
法では、玄米の表層部の水分を玄米の中心部に浸透させ
るまでに時間がかかり、精米加工直前に加温・加湿して
も、精米後の米飯の食味を向上させる効果が低い欠点が
あった。
高温高湿度の空気を玄米に短時間接触せさる強制調湿方
法では、玄米の表層部の水分を玄米の中心部に浸透させ
るまでに時間がかかり、精米加工直前に加温・加湿して
も、精米後の米飯の食味を向上させる効果が低い欠点が
あった。
【0008】一方、前記調湿タンク内で玄米を長時間放
置して自然調湿する方法では長時間を要する欠点があっ
た。
置して自然調湿する方法では長時間を要する欠点があっ
た。
【0009】本発明は、以上のような問題点に鑑み、強
制調湿方法及び自然調湿方法の長所を組み合わせた玄米
加温加湿方法を提供することを目的とする。
制調湿方法及び自然調湿方法の長所を組み合わせた玄米
加温加湿方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、玄米を除糠精白する精米加工の前工程に玄
米加温加湿装置を設けて、玄米を加温・加湿する玄米加
温加湿方法であって、米温の低下した玄米を前記玄米加
温加湿装置により加温・加湿し、次いで玄米を調湿タン
クに投入して15時間以上放置し、その後玄米加温加湿
装置により玄米の表層部だけを再び加温・加湿した後、
精米加工を施すことにより前記課題を解決するための手
段とした。
に本発明は、玄米を除糠精白する精米加工の前工程に玄
米加温加湿装置を設けて、玄米を加温・加湿する玄米加
温加湿方法であって、米温の低下した玄米を前記玄米加
温加湿装置により加温・加湿し、次いで玄米を調湿タン
クに投入して15時間以上放置し、その後玄米加温加湿
装置により玄米の表層部だけを再び加温・加湿した後、
精米加工を施すことにより前記課題を解決するための手
段とした。
【0011】そして、前記玄米加温加湿装置は、一端に
玄米供給路を、他端に玄米排出路を設けた機枠内に、前
記玄米供給路と玄米排出路とに連絡する回転ドラムを回
転可能に横設し、該回転ドラムは内周壁に撹拌翼を周設
するとともに前記回転ドラム内には、多数の噴射口を備
えたスチーム噴射ノズルを挿通し、さらに前記回転ドラ
ム内に予熱乾燥用の風胴を横架し、該風胴を前記機枠に
設けた熱風供給部と接続することにより前記課題を解決
するための手段とした。
玄米供給路を、他端に玄米排出路を設けた機枠内に、前
記玄米供給路と玄米排出路とに連絡する回転ドラムを回
転可能に横設し、該回転ドラムは内周壁に撹拌翼を周設
するとともに前記回転ドラム内には、多数の噴射口を備
えたスチーム噴射ノズルを挿通し、さらに前記回転ドラ
ム内に予熱乾燥用の風胴を横架し、該風胴を前記機枠に
設けた熱風供給部と接続することにより前記課題を解決
するための手段とした。
【0012】
【作用】回転ドラム式の玄米加温加湿装置の玄米供給樋
から低温玄米を投入すると、低温玄米は玄米供給路を経
て回転ドラム内へ供給され、回転ドラムとともに回転す
る撹拌翼により、撹拌されながら玄米排出路へ移送され
る。この時、低温玄米は回転ドラム内に挿通したスチー
ム噴射ノズルによりスチームを添加されて加温・加湿さ
れる。回転ドラム内の玄米は、玄米排出路までの間で玄
米表面の付着水が玄米表層部(糠層)に浸透し、撹拌翼
により玄米表層部がムラなく加温・加湿される。そし
て、玄米表層部が加温・加湿された玄米は、玄米排出路
を経て玄米排出樋から機外へ排出される。
から低温玄米を投入すると、低温玄米は玄米供給路を経
て回転ドラム内へ供給され、回転ドラムとともに回転す
る撹拌翼により、撹拌されながら玄米排出路へ移送され
る。この時、低温玄米は回転ドラム内に挿通したスチー
ム噴射ノズルによりスチームを添加されて加温・加湿さ
れる。回転ドラム内の玄米は、玄米排出路までの間で玄
米表面の付着水が玄米表層部(糠層)に浸透し、撹拌翼
により玄米表層部がムラなく加温・加湿される。そし
て、玄米表層部が加温・加湿された玄米は、玄米排出路
を経て玄米排出樋から機外へ排出される。
【0013】次に、この玄米表層部が加温・加湿された
玄米を調湿タンクに投入し、調湿タンク内で15時間以
上放置する。この工程により、玄米表層部が加温・加湿
された玄米は、水分が玄米中心部に浸透されるとともに
温度ムラ、水分ムラなく均一化される。そして、調湿タ
ンク内で調湿された玄米は、排出バルブを経て排出樋か
ら排出される。
玄米を調湿タンクに投入し、調湿タンク内で15時間以
上放置する。この工程により、玄米表層部が加温・加湿
された玄米は、水分が玄米中心部に浸透されるとともに
温度ムラ、水分ムラなく均一化される。そして、調湿タ
ンク内で調湿された玄米は、排出バルブを経て排出樋か
ら排出される。
【0014】次に、調湿タンク内で調湿された玄米は、
再び玄米加温加湿装置に投入される。玄米加温加湿装置
に投入された玄米は、加温加湿空気により玄米の表層部
のみが再び加温・加湿される。この工程により玄米は、
玄米表層部の硬度が低下されるため、精米機の負荷が減
り、精米効率が向上するようになる。
再び玄米加温加湿装置に投入される。玄米加温加湿装置
に投入された玄米は、加温加湿空気により玄米の表層部
のみが再び加温・加湿される。この工程により玄米は、
玄米表層部の硬度が低下されるため、精米機の負荷が減
り、精米効率が向上するようになる。
【0015】以上の前処理を終えた玄米は、シュートパ
イプにより精米機に送られ、精米加工が施される。
イプにより精米機に送られ、精米加工が施される。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
る。
【0017】図1は本発明実施例の玄米加温加湿装置の
全体を示す図である。図1において1は回転ドラム式玄
米加温加湿装置、2は調湿タンク、3は玄米加温加湿装
置、4は研削式精米機である。そして回転ドラム式玄米
加温加湿装置へ原料玄米を供給するための昇降機5、回
転ドラム式玄米加温加湿装置1と調湿タンク2とを連絡
する昇降機6、及び調湿タンク2と玄米加温加湿装置3
とを連絡する昇降機7を立設して一連の工程を形成す
る。
全体を示す図である。図1において1は回転ドラム式玄
米加温加湿装置、2は調湿タンク、3は玄米加温加湿装
置、4は研削式精米機である。そして回転ドラム式玄米
加温加湿装置へ原料玄米を供給するための昇降機5、回
転ドラム式玄米加温加湿装置1と調湿タンク2とを連絡
する昇降機6、及び調湿タンク2と玄米加温加湿装置3
とを連絡する昇降機7を立設して一連の工程を形成す
る。
【0018】次に回転ドラム式玄米加温加湿装置1、調
湿タンク2、玄米加温加湿装置3及び研削式精米機4に
ついて順に説明する。
湿タンク2、玄米加温加湿装置3及び研削式精米機4に
ついて順に説明する。
【0019】回転ドラム式玄米加温加湿装置1について
図2を参照して説明する。機枠8の一端に玄米供給路9
を設けて玄米供給樋10と連絡するとともに、他端に玄
米排出路11を設けて玄米排出樋12を連絡する。玄米
排出樋12は昇降機5の供給部に連絡する一方、前記玄
米供給樋10はシュートパイプ100により昇降機5の
突出部と連絡される。前記機枠8内には、前記玄米供給
路9と玄米排出路とに連絡する回転ドラム14を回転可
能に横設し、該回転ドラム14内には回転可能な軸15
が挿通されている。そして、回転ドラム15の玄米供給
路9側にはアーム16が設けられており、このアーム1
6と前記軸15とが固着され、回転ドラム14が軸15
に支持されている。前記軸15は、軸15に軸着してい
るプーリー17、ベルト18及びモータプーリ19によ
りモータ20と連絡している。また、前記回転ドラム1
4の玄米排出路11側には、機枠8に支持されてローラ
21が設けられている。このように回転ドラム14は玄
米供給路9側では軸15と支持され、玄米排出路11側
ではローラ21と支承されているため、回転可能となっ
ている。そして、前記回転ドラム14は機枠8の一側底
面に設けられたボルト22により、玄米排出路11側よ
り玄米供給路9がやや高くなるように傾斜して配設され
ている。
図2を参照して説明する。機枠8の一端に玄米供給路9
を設けて玄米供給樋10と連絡するとともに、他端に玄
米排出路11を設けて玄米排出樋12を連絡する。玄米
排出樋12は昇降機5の供給部に連絡する一方、前記玄
米供給樋10はシュートパイプ100により昇降機5の
突出部と連絡される。前記機枠8内には、前記玄米供給
路9と玄米排出路とに連絡する回転ドラム14を回転可
能に横設し、該回転ドラム14内には回転可能な軸15
が挿通されている。そして、回転ドラム15の玄米供給
路9側にはアーム16が設けられており、このアーム1
6と前記軸15とが固着され、回転ドラム14が軸15
に支持されている。前記軸15は、軸15に軸着してい
るプーリー17、ベルト18及びモータプーリ19によ
りモータ20と連絡している。また、前記回転ドラム1
4の玄米排出路11側には、機枠8に支持されてローラ
21が設けられている。このように回転ドラム14は玄
米供給路9側では軸15と支持され、玄米排出路11側
ではローラ21と支承されているため、回転可能となっ
ている。そして、前記回転ドラム14は機枠8の一側底
面に設けられたボルト22により、玄米排出路11側よ
り玄米供給路9がやや高くなるように傾斜して配設され
ている。
【0020】前記回転ドラム14内には多数の噴射口2
3を備えたスチーム噴射ノズル24を玄米排出路11側
から挿通する。さらに、予熱乾燥用の風胴25を支持部
材26を介して機枠8に支持し、前記回転ドラム13内
に固定状に横架されている。風胴25は送風管27と接
続し、機枠8上部に設けられた予熱ファン28及びヒー
タ29と連絡している。さらに、機枠8上部には予熱空
気を排出する排風口30が設けられている。
3を備えたスチーム噴射ノズル24を玄米排出路11側
から挿通する。さらに、予熱乾燥用の風胴25を支持部
材26を介して機枠8に支持し、前記回転ドラム13内
に固定状に横架されている。風胴25は送風管27と接
続し、機枠8上部に設けられた予熱ファン28及びヒー
タ29と連絡している。さらに、機枠8上部には予熱空
気を排出する排風口30が設けられている。
【0021】前記回転ドラム14の内周面は、玄米供給
路9から玄米排出路11にかけて玄米を移送する螺旋翼
31が周設されている。
路9から玄米排出路11にかけて玄米を移送する螺旋翼
31が周設されている。
【0022】次に、調湿タンク2について説明する。調
湿タンク2は、密閉状の玄米タンク101と、玄米タン
ク101の上部に設けた供給バルブ102と、該供給バ
ルブ102に連絡する供給ホッパー103と、玄米タン
ク101の下部に設けた排出バルブ104及び排出樋1
05とからなる。排出樋105は昇降機7の供給部に連
絡される一方、供給ホッパー103と昇降機6の突出部
とはシュートパイプ106によって連結される。
湿タンク2は、密閉状の玄米タンク101と、玄米タン
ク101の上部に設けた供給バルブ102と、該供給バ
ルブ102に連絡する供給ホッパー103と、玄米タン
ク101の下部に設けた排出バルブ104及び排出樋1
05とからなる。排出樋105は昇降機7の供給部に連
絡される一方、供給ホッパー103と昇降機6の突出部
とはシュートパイプ106によって連結される。
【0023】次に、玄米加温加湿装置3について図3を
参照して説明する。玄米加温加湿装置3は調湿槽32の
上部に玄米供給口33を、その下部に玄米排出口34を
設ける。該玄米排出口34はシュートパイプ107を介
して精米機4へ連絡される一方、玄米供給口33はシュ
ートパイプ108により、昇降機7の突出部と連絡され
る。35,36は調湿槽32の内部に設けた流穀板であ
り、共に玄米を加温するためのヒータ37が取り付けら
れている。調湿槽32の上部には送風機38を設け、送
風管39により空気加温装置40と連絡される。空気加
温装置40の下方には、空気加温装置40によって加温
された空気を加湿するための空気加湿装置41を設け
る。空気加湿装置41の下部を給風路42とし、給風路
42は給風口43へ連絡される。調湿槽32の下部に
は、ロータリーバルブ44が設けられ、加温加湿された
玄米が順次排出される構成となっている。
参照して説明する。玄米加温加湿装置3は調湿槽32の
上部に玄米供給口33を、その下部に玄米排出口34を
設ける。該玄米排出口34はシュートパイプ107を介
して精米機4へ連絡される一方、玄米供給口33はシュ
ートパイプ108により、昇降機7の突出部と連絡され
る。35,36は調湿槽32の内部に設けた流穀板であ
り、共に玄米を加温するためのヒータ37が取り付けら
れている。調湿槽32の上部には送風機38を設け、送
風管39により空気加温装置40と連絡される。空気加
温装置40の下方には、空気加温装置40によって加温
された空気を加湿するための空気加湿装置41を設け
る。空気加湿装置41の下部を給風路42とし、給風路
42は給風口43へ連絡される。調湿槽32の下部に
は、ロータリーバルブ44が設けられ、加温加湿された
玄米が順次排出される構成となっている。
【0024】次に、研削式精米機4について図1を参照
して説明する。研削式精米機4は、主軸109に軸着
し、かつ研削ロールを有する精白転子110と、精白転
子110の周囲に設けた多孔壁の除糠精白筒111とか
らなり、精白転子110と除糠精白筒111との間隙を
精白室112となすとともに精白室112の終端部には
排出口(図示せず)を設け、この排出口に向けて押圧す
る抵抗板及び分銅からなる外部抵抗113が付設されて
いる。
して説明する。研削式精米機4は、主軸109に軸着
し、かつ研削ロールを有する精白転子110と、精白転
子110の周囲に設けた多孔壁の除糠精白筒111とか
らなり、精白転子110と除糠精白筒111との間隙を
精白室112となすとともに精白室112の終端部には
排出口(図示せず)を設け、この排出口に向けて押圧す
る抵抗板及び分銅からなる外部抵抗113が付設されて
いる。
【0025】次に、本実施例の作用を説明する。
【0026】昇降機5によって回転ドラム式玄米加温加
湿装置1の玄米供給樋10に投入された原料玄米は、投
入シャッター13を開くことにより玄米供給路9に供給
される。玄米供給路9に供給された玄米は、回転ドラム
14とともに回転する螺旋翼31により、回転ドラム1
4内へ送り込まれる。回転ドラム14内に送り込まれた
玄米は前記螺旋翼31により撹拌されながら玄米排出路
11側に移送される。この時、スチーム噴射ノズル24
に送られた高温蒸気が噴射口23から噴射されることに
より、玄米表層部(糠層)は加温・加湿作用を受ける。
玄米供給路9から玄米排出路11の間はスチーム噴射ノ
ズル24の噴射口23が複数個設けられているため、玄
米は回転ドラム14内を移送される間に、玄米表面の付
着水を玄米表層部(糠層)に浸透させる。また、玄米は
螺旋翼31により掻き上げられながら撹拌されるため、
玄米表層部(糠層)が均一に加温・加湿される。玄米表
層部が加温・加湿された玄米は撹拌翼31により玄米排
出路11へ移送され、玄米排出樋12を経て機外へ排出
される。
湿装置1の玄米供給樋10に投入された原料玄米は、投
入シャッター13を開くことにより玄米供給路9に供給
される。玄米供給路9に供給された玄米は、回転ドラム
14とともに回転する螺旋翼31により、回転ドラム1
4内へ送り込まれる。回転ドラム14内に送り込まれた
玄米は前記螺旋翼31により撹拌されながら玄米排出路
11側に移送される。この時、スチーム噴射ノズル24
に送られた高温蒸気が噴射口23から噴射されることに
より、玄米表層部(糠層)は加温・加湿作用を受ける。
玄米供給路9から玄米排出路11の間はスチーム噴射ノ
ズル24の噴射口23が複数個設けられているため、玄
米は回転ドラム14内を移送される間に、玄米表面の付
着水を玄米表層部(糠層)に浸透させる。また、玄米は
螺旋翼31により掻き上げられながら撹拌されるため、
玄米表層部(糠層)が均一に加温・加湿される。玄米表
層部が加温・加湿された玄米は撹拌翼31により玄米排
出路11へ移送され、玄米排出樋12を経て機外へ排出
される。
【0027】また、予熱ファン28及びヒータ29から
の熱風は、風胴25を介して回転ドラム14内へ送給さ
れ、玄米の加温を促進するとともに、玄米排出後の回転
ドラム13内を乾燥するために用いられる。
の熱風は、風胴25を介して回転ドラム14内へ送給さ
れ、玄米の加温を促進するとともに、玄米排出後の回転
ドラム13内を乾燥するために用いられる。
【0028】回転ドラム式玄米加温加湿装置1により加
温・加湿された玄米は、昇降機6により揚送されて、調
湿タンク2の供給ホッパー103に投入される。供給ホ
ッパー103に投入された玄米は、供給バルブ102を
開くことにより玄米タンク101内に堆積収容される。
そして、堆積収容された玄米は密閉状の玄米タンク10
1内で15時間以上放置される。この工程において、玄
米表層部が加温・加湿された玄米は、玄米表層部(糠
層)の水分が玄米中心部に浸透されるとともに温度ム
ラ、水分ムラなく均一化される。玄米タンク101内で
15時間以上放置された玄米は、排出バルブ104によ
りシュートパイプ105を介して玄米タンク101から
排出される。
温・加湿された玄米は、昇降機6により揚送されて、調
湿タンク2の供給ホッパー103に投入される。供給ホ
ッパー103に投入された玄米は、供給バルブ102を
開くことにより玄米タンク101内に堆積収容される。
そして、堆積収容された玄米は密閉状の玄米タンク10
1内で15時間以上放置される。この工程において、玄
米表層部が加温・加湿された玄米は、玄米表層部(糠
層)の水分が玄米中心部に浸透されるとともに温度ム
ラ、水分ムラなく均一化される。玄米タンク101内で
15時間以上放置された玄米は、排出バルブ104によ
りシュートパイプ105を介して玄米タンク101から
排出される。
【0029】調湿タンク2内で調湿された玄米は、昇降
機7により揚送されて、玄米加温加湿装置3の玄米供給
口33に投入される。玄米供給口33に投入された玄米
は、調湿槽32の内部を流下され、この時、ヒータ37
によって加温された流穀盤35,36の発熱により、玄
米は表層部(糠層)のみが加温される。また、送風機3
8から送られる空気を空気加温装置40及び空気加湿装
置41に通過させて、給風口43から調湿槽32へ送給
することにより、玄米は表層部(糠層)のみが加湿され
る。この工程により玄米は、玄米の表層部(糠層)の硬
度が低下されるため、精米機の負荷が減り、精米効率が
向上するようになる。表層部(糠層)のみが加温加湿さ
れた玄米は、ロータリーバルブ44により玄米加温加湿
装置3から順次排出される。
機7により揚送されて、玄米加温加湿装置3の玄米供給
口33に投入される。玄米供給口33に投入された玄米
は、調湿槽32の内部を流下され、この時、ヒータ37
によって加温された流穀盤35,36の発熱により、玄
米は表層部(糠層)のみが加温される。また、送風機3
8から送られる空気を空気加温装置40及び空気加湿装
置41に通過させて、給風口43から調湿槽32へ送給
することにより、玄米は表層部(糠層)のみが加湿され
る。この工程により玄米は、玄米の表層部(糠層)の硬
度が低下されるため、精米機の負荷が減り、精米効率が
向上するようになる。表層部(糠層)のみが加温加湿さ
れた玄米は、ロータリーバルブ44により玄米加温加湿
装置3から順次排出される。
【0030】以上のような精米加工の前処理を受けた玄
米は、直ちにシュートパイプ107により研削式精米機
4に送られ、精米加工が施される。すなわち、研削式精
米機4の供給ホッパー114に投入される玄米は螺旋転
子(図示せず)によって精白室112へ送られ、精白転
子110によって研削作用を受けるのである。精白室1
12の排出口は外部抵抗113によって押圧されている
ので精白室112は適度の高圧状態となり、米粒どうし
の摩擦作用により玄米表層部(糠層)ははく離されると
ともに胚芽がとり除かれて精米が行われる。
米は、直ちにシュートパイプ107により研削式精米機
4に送られ、精米加工が施される。すなわち、研削式精
米機4の供給ホッパー114に投入される玄米は螺旋転
子(図示せず)によって精白室112へ送られ、精白転
子110によって研削作用を受けるのである。精白室1
12の排出口は外部抵抗113によって押圧されている
ので精白室112は適度の高圧状態となり、米粒どうし
の摩擦作用により玄米表層部(糠層)ははく離されると
ともに胚芽がとり除かれて精米が行われる。
【0031】本実施例の玄米加温加湿方法における精米
効率を、従来例と比較すると、精米機に要した電流値は
約5.7%低下し、精米加工前後の米温上昇は約8.3
%低下することが分かった。この結果、本実施例の玄米
加温加湿方法は、従来例に対し、明らかに精米効率が向
上することが分かった。
効率を、従来例と比較すると、精米機に要した電流値は
約5.7%低下し、精米加工前後の米温上昇は約8.3
%低下することが分かった。この結果、本実施例の玄米
加温加湿方法は、従来例に対し、明らかに精米効率が向
上することが分かった。
【0032】
【発明の効果】本発明は強制調湿方法及び自然調湿方法
を組み合わせて、米温の低下した玄米を玄米加温加湿装
置により加温・加湿し、次いで玄米を調湿タンクに投入
して15時間以上放置し、その後玄米加温加湿装置によ
り玄米の表層部のみを再び加温・加湿した後、精米加工
を施すようにしたので、玄米表層部へ浸透した水分が調
湿タンク内において玄米中心部に浸透されるとともに温
度ムラ、水分ムラなく均一化され、精米後の米飯の食味
を向上させる効果が高くなった。
を組み合わせて、米温の低下した玄米を玄米加温加湿装
置により加温・加湿し、次いで玄米を調湿タンクに投入
して15時間以上放置し、その後玄米加温加湿装置によ
り玄米の表層部のみを再び加温・加湿した後、精米加工
を施すようにしたので、玄米表層部へ浸透した水分が調
湿タンク内において玄米中心部に浸透されるとともに温
度ムラ、水分ムラなく均一化され、精米後の米飯の食味
を向上させる効果が高くなった。
【0033】さらに、精米加工直前に玄米の表層部のみ
を加温・加湿して玄米表層部の硬度を低下させるため、
精米機の負荷が減り、精米効率が向上するようになっ
た。
を加温・加湿して玄米表層部の硬度を低下させるため、
精米機の負荷が減り、精米効率が向上するようになっ
た。
【0034】また、前記玄米加温加湿装置は、一端に玄
米供給路を、他端に玄米排出路を設けた機枠内に、前記
玄米供給路と玄米排出路とに連絡する回転ドラムを回転
可能に横設し、該回転ドラムは内周壁に撹拌翼を周設す
るとともに、前記回転ドラム内には多数の噴射口を備え
たスチーム噴射ノズルを挿通し、さらに前記回転ドラム
内に予熱乾燥用の風胴を横架し、該風胴を前記機枠に設
けた熱風供給部を接続することにより、前記撹拌翼によ
り撹拌されながら加温加湿されるため、米粒全体が均一
に加温加湿されるようになった。
米供給路を、他端に玄米排出路を設けた機枠内に、前記
玄米供給路と玄米排出路とに連絡する回転ドラムを回転
可能に横設し、該回転ドラムは内周壁に撹拌翼を周設す
るとともに、前記回転ドラム内には多数の噴射口を備え
たスチーム噴射ノズルを挿通し、さらに前記回転ドラム
内に予熱乾燥用の風胴を横架し、該風胴を前記機枠に設
けた熱風供給部を接続することにより、前記撹拌翼によ
り撹拌されながら加温加湿されるため、米粒全体が均一
に加温加湿されるようになった。
【図1】本発明を実施した玄米加温加湿装置の全体図で
ある。
ある。
【図2】本発明を実施した回転ドラム式玄米加温加湿装
置の正断面図である。
置の正断面図である。
【図3】本発明を実施した玄米加温加湿装置の正断面図
である。
である。
1 回転ドラム式玄米加温加湿装置 2 調湿タンク 3 玄米加温加湿装置 4 研削式精米機 5 昇降機 6 昇降機 7 昇降機 8 機枠 9 玄米供給路 10 玄米供給樋 11 玄米排出路 12 玄米排出樋 13 投入シャッター 14 回転ドラム 15 軸 16 アーム 17 プーリ 18 ベルト 19 モータプーリ 20 モータ 21 ローラ 22 ボルト 23 噴射口 24 スチーム噴射ノズル 25 風胴 26 支持部材 27 送風管 28 予熱ファン 29 ヒータ 30 排風口 31 螺旋翼 32 調湿槽 33 玄米供給口 34 玄米排出口 35 流穀板 36 流穀板 37 ヒータ 38 送風機 39 送風管 40 空気加温装置 41 空気加湿装置 42 給風路 43 給風口 44 ロータリーバルブ 100 シュートパイプ 101 玄米タンク 102 供給バルブ 103 供給ホッパー 104 排出バルブ 105 排出樋 106 シュートパイプ 107 シュートパイプ 108 シュートパイプ 109 主軸 110 精白転子 111 多孔壁除糠筒 112 精白室 113 外部抵抗 114 供給ホッパー
Claims (2)
- 【請求項1】 玄米を除糠精白する精米加工の前工程に
玄米加温加湿装置を設けて、玄米を加温・加湿する玄米
加温加湿方法であって、米温の低下した玄米を前記玄米
加温加湿装置により加温・加湿し、次いで玄米を調湿タ
ンクに投入して15時間以上放置し、その後玄米加温加
湿装置により玄米の表層部のみを再び加温・加湿した
後、精米加工を施すことを特徴とする玄米加温加湿方
法。 - 【請求項2】 前記玄米加温加湿装置は、一端に玄米供
給路を、他端に玄米排出路を設けた機枠内に、前記玄米
供給路と玄米排出路とに連絡する回転ドラムを回転可能
に横設し、該回転ドラムは内周壁に撹拌翼を周設すると
ともに、前記回転ドラム内には、多数の噴射口を備えた
スチーム噴射ノズルを挿通し、さらに前記回転ドラム内
に予熱乾燥用の風胴を横架し、該風胴を前記機枠に設け
た熱風供給部と接続したことを特徴とする請求項1記載
の玄米加温加湿方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14267693A JPH06327986A (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 玄米加温加湿方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14267693A JPH06327986A (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 玄米加温加湿方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06327986A true JPH06327986A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=15320924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14267693A Pending JPH06327986A (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 玄米加温加湿方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06327986A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030070448A (ko) * | 2002-02-25 | 2003-08-30 | (주) 미건티알아이 | 초음파식 벼 활성화 조절기 및 그 조절방법 |
KR102160110B1 (ko) * | 2020-01-29 | 2020-09-25 | 주식회사 태환자동화산업 | 곡물 증숙장치 |
-
1993
- 1993-05-21 JP JP14267693A patent/JPH06327986A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030070448A (ko) * | 2002-02-25 | 2003-08-30 | (주) 미건티알아이 | 초음파식 벼 활성화 조절기 및 그 조절방법 |
KR102160110B1 (ko) * | 2020-01-29 | 2020-09-25 | 주식회사 태환자동화산업 | 곡물 증숙장치 |
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