JPH06327913A - 濾過体 - Google Patents

濾過体

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JPH06327913A
JPH06327913A JP14701493A JP14701493A JPH06327913A JP H06327913 A JPH06327913 A JP H06327913A JP 14701493 A JP14701493 A JP 14701493A JP 14701493 A JP14701493 A JP 14701493A JP H06327913 A JPH06327913 A JP H06327913A
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JP
Japan
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fluid
flat plate
filter body
plate members
gap
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Pending
Application number
JP14701493A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayoshi Kikuchi
忠義 菊地
Hidetoshi Nishimura
英俊 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Engineering Co
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Engineering Co
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Engineering Co filed Critical Mitsubishi Kasei Engineering Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 目詰まりの発生が少なく、しかも、耐圧性と
耐久性に優れた新規な濾過体を提供することを目的とす
る。 【構成】 複数の開口平板部材(1)の積層体(A)に
て略筒状に構成され、各開口平板部材(1)の間には、
積層体(A)の筒内部と筒外部とに導通する間隙が形成
されており、斯かる間隙に流体を通過させて濾過を行
う。また、流体の通過間隙は、開口平板部材(1)の間
に突起を介在させることにより形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濾過体に関するもので
あり、詳しくは、流体を濾過する際に使用される濾過体
であって、目詰まりの発生が少なく、しかも、耐圧性と
耐久性に優れた濾過体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流体と流体中に含まれるパーティ
クルやダスト等の粒子とを分離する濾過体としては、例
えば、金網積層焼結型、金属繊維焼結型、粉末焼結型等
の各種の濾過体が使用されている。
【0003】上記の各濾過体の中、金網積層焼結型の濾
過体は、図5に示されるように、流体を実質的に濾過す
る基本金網(51)の上下に、保護金網(52)及び補
強金網(53)を積層して焼結したものであり、流体中
の所定粒径以上の粒子は、基本金網(51)及び保護金
網(52)よって捕集される。金属繊維焼結型の濾過体
は、図6に示されるように、金属繊維の緻密な不織体
(61)と粗密な不織体(62)とを積層し、その上下
に保護金網(63)及び支持金網(64)を配置して焼
結したものであり、流体中の粒子は、主に緻密な不織体
(61)の層によって捕集される。また、粉末焼結型の
濾過体は、図7に示されるように、金属またはセラミッ
クの粉末により、緻密な粒子層(71)と粗密な粒子層
(72)とを成型焼結したものであり、流体中の粒子
は、主に緻密な粒子層(71)によって捕集される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のいず
れの濾過体においても、金網層、繊維層、粒子層などの
濾過層の内部に非通過粒子が残存するため、使用中に目
詰まりを生じるという問題がある。しかも、金網積層焼
結型の濾過体にあっては、濾過粒径に準じて金網の線径
が細くなるため、また、金属繊維焼結型、粉末焼結型の
濾過体にあっては、繊維間、粒子間の結合が点結合であ
り、その結合強度が低いため、流体の衝撃力によっては
金網線の破損や繊維等の脱落を惹起するなど、耐圧性や
耐久性に劣るという問題がある。そこで、本発明におい
ては、目詰まりの発生が少なく、しかも、耐圧性と耐久
性に優れた新規な濾過体を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の濾過体においては、複数の開口平板部材の
積層体にて略筒状に構成され、前記各開口平板部材の間
には、前記積層体の筒内部と筒外部とに導通する流体の
通過間隙が形成されていることを特徴とする特徴とす
る。
【0006】
【作用】流体中に含まれる所定粒径以上の粒子は、積層
体の周面部における通過間隙の入口にて捕捉される。
【0007】
【実施例】本発明に係る濾過体の実施例を添付図面に基
づいて説明する。図1は、本発明の濾過体の一実施例を
示す斜視図である。図2は、濾過体の構成要素である開
口平板部材の一実施例を示す斜視図である。図3は、図
2におけるIII −III 断面図である。図4は、本発明の
濾過体における流体の濾過を示す一部断面模写図であ
る。
【0008】本発明の濾過体は、図1に示されるよう
に、複数の開口平板部材(以下、平板部材と略記す
る。)(1)の積層体(A)にて略筒状に構成される。
そして、図4にその一部が示されるように、各平板部材
(1)の間には、積層体(A)の筒内部と筒外部とに導
通する流体の通過間隙(以下、間隙と略記する。)
(4)が形成されている。
【0009】上記の平板部材(1)は、濾過体の構成要
素であり、金属、セラミック、樹脂等の各種の材料にて
製造することが出来る。通常は、図2に示されるよう
に、アルミニウム、銅、ステンレス等の金属材料にて環
状の薄板に形成され、そして、その板厚は、0.1〜
5.0mm程度、好ましくは0.1〜3.0mm程度とされ
る。
【0010】本発明の好ましい態様において、上記の間
隙(4)は、平板部材(1)の間に突起を介在させるこ
とにより形成されている。斯かる突起は、図2中に符号
(10)にて示されるように、通常、各平板部材(1)
の少なくとも一方の盤面(1a)に分散して設けられ、
そして、濾過粒度に基づいて適宜の高さに形成される。
すなわち、濾過体を構成する積層体(A)の各平板部材
(1)の間には、突起(10)に相当する所定間隔の間
隙(4)が形成されている。
【0011】突起(10)は、平面形状が円形の偏平な
微小突起であり、平板部材(1)の盤面(1a)にエッ
チング加工により形成される。突起(10)の直径は、
0.5〜5.0mm程度、通常は1.0〜3.0mm程度で
ある。また、図3に示されるように、盤面(1a)に対
する突起(10)の突出高さ(t)は、例えば、0.5
〜100μm、通常は1.0〜50μm程度である。
【0012】そして、上記の突起(10)は、例えば数
ミリメートルの所定間隔にて盤面(1a)上に略均等に
分散配置され、また、その数は、盤面(1a)に対する
突起(10)の総占有面積が約5〜90%、好ましくは
10〜70%となるような数に設定される。
【0013】また、本発明の好ましい態様において、平
板部材(1)は、図2に示されるように、耐圧強度を向
上させるため、ドーナツ状の円盤に形成されている。斯
かる形状において、平板部材(1)の外径は、濾過容量
に基づき、例えば3〜50cm程度とされ、また、内径す
なわち開口部(1c)の直径は、前記外径に対する比率
が約40〜95%、好ましくは50〜90%となるよう
に設定される。
【0014】本発明の更に具体的な態様として、濾過体
には、平板部材(1)を保持する内筒(2)と、斯かる
内筒(2)の両端部に取り付けられたフランジ(3)、
(3)とが備えられており、内筒(2)の外周側に環装
された多数の平板部材(1)が双方のフランジ(3)に
よって内筒(2)の軸線方向に締め付けられている。そ
して、内筒(2)の壁面には、約1〜10mmの孔(5)
が多数開設されている。平板部材(1)の積層枚数は、
例えば50〜5000枚程度であり、濾過容量等の使用
態様によって適宜に設定され得る。
【0015】本発明の濾過体を使用して流体の濾過を行
う場合、粒子を含む流体は、通常、積層体(A)の外周
側へ供給される。積層体(A)においては、図4に示さ
れるように、各平板部材(1)の盤面(1a)に設けら
れた所定高さの突起(10)によって間隙(4)を形成
している。従って、流体中に含まれる所定粒径以上の粒
子は、積層体(A)の周面部、すなわち、間隙(4)の
入口(1s)にて捕捉され、そして、所定粒径以下の粒
子を含む流体だけが間隙(4)を通過する。また、通過
した流体は、内筒(2)に開設された孔(5)を通じて
内筒(2)の端部から排出される。
【0016】本発明の濾過体は、各平板部材(1)の間
に形成された間隙(4)の入口にて目標粒径以上の粒子
を除去するため、流体中の粒子が積層体(A)の内部に
進入することがなく、目詰まりの発生を低減して濾過機
能の低下を防止することが出来る。
【0017】一方、本発明の濾過体は、複数の平板部材
(1)の積層体(A)にて構成されており、しかも、流
体による衝撃力は、平板部材(1)の径方向に作用する
ため、本発明の各平板部材(1)は高い耐圧性を発揮
し、そして、平板部材(1)の積層構造である濾過体
は、一層優れた耐圧性を奏する。特に、平板部材(1)
をドーナツ状とした場合には、より一層優れた耐圧性を
得ることが出来る。
【0018】また、本発明の濾過体において、流体は、
各平板部材(1)の双方の盤面(1a)に沿って通過す
るため、部材の磨耗が少ない。また、突起(10)を盤
面(1a)上に一体的に形成した場合は、突起(10)
の脱落がない。従って、本発明の濾過体は、優れた耐久
性を発揮し得る。しかも、従来の金属繊維焼結型、粉末
焼結型等の濾過体において、衝撃を与えるような濾過を
行った場合には、繊維や粒子が脱落して濾過した流体に
混入するという問題があるが、本発明の濾過体において
は、濾過した流体を汚染することもない。
【0019】また、平板部材(1)の突起(10)をエ
ッチングにより形成した場合は、製作精度を向上させる
ことが出来、間隙(4)の開口精度を高めることが出来
る。従って、例えば、従来の金網積層焼結型の濾過体が
金網の開口精度に依存しているのに比し、本発明の濾過
体においは、高い濾過精度を得ることが出来、しかも、
濾過粒径を容易に調整することが出来る。
【0020】更に、本発明の濾過体においては、各平板
部材(1)の間に形成された間隙(4)を流体が直線的
に通過するため、従来の濾過体に比し、圧力損失が少な
く、濾過容量に対して濾過体を小型化することが出来
る。また、本発明の濾過体は、積層構造であるため、分
解洗浄を容易に施すことが出来、その結果、長期間に渡
って当初の濾過性能を維持することが可能である。
【0021】本発明の濾過体は、例えば、液体と粉体と
の泥状物の濾過や、空気等の気体を含む粉体からの気体
の除去など、液体または気体である流体と、流体中に混
在する懸濁物、パーティクル、ダスト等の各種の固形物
またはこれらの固形物の中の所定粒径のものとを分離す
る際に好適に使用される。
【0022】なお、上述の実施例中、平板部材は、各種
の平面形状とすることが出来、また、突起についても、
矩形等の各種の平面形状とすることが出来る。そして、
斯かる突起は、平板部材の双方の盤面に設けられていて
もよい。更には、積層体を保持するため、内筒に替えて
外筒を用いることも出来、また、積層体の筒内側から流
体を供給することも出来る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の濾過体に
よれば、流体中の粒子が内部に残存することがなく、目
詰まりの発生を低減することが出来、しかも、優れた耐
圧性と耐久性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濾過体の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】濾過体の構成要素である開口平板部材の一実施
例を示す斜視図である。
【図3】図2におけるIII −III 断面図である。
【図4】本発明の濾過体における流体の濾過を示す一部
断面模写図である。
【図5】従来の金網積層焼結型の濾過体を示す模写図で
ある。
【図6】従来の金属繊維焼結型の濾過体を示す模写図で
ある。
【図7】従来の粉末焼結型の濾過体を示す模写図であ
る。
【符号の説明】
1 :開口平板部材 1a:盤面 10:突起 4 :流体の通過間隙 A :積層体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の開口平板部材の積層体にて略筒状
    に構成され、前記各開口平板部材の間には、前記積層体
    の筒内部と筒外部とに導通する流体の通過間隙が形成さ
    れていることを特徴とする濾過体。
  2. 【請求項2】 前記流体の通過間隙が前記開口平板部材
    の間に突起を介在させることにより形成される請求項1
    に記載の濾過体。
  3. 【請求項3】 前記開口平板部材がドーナツ状の円盤で
    ある請求項1又は2に記載の濾過体。
JP14701493A 1993-05-26 1993-05-26 濾過体 Pending JPH06327913A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14701493A JPH06327913A (ja) 1993-05-26 1993-05-26 濾過体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14701493A JPH06327913A (ja) 1993-05-26 1993-05-26 濾過体

Publications (1)

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JPH06327913A true JPH06327913A (ja) 1994-11-29

Family

ID=15420599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14701493A Pending JPH06327913A (ja) 1993-05-26 1993-05-26 濾過体

Country Status (1)

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JP (1) JPH06327913A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016203102A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 株式会社東芝 処理システム及び処理方法
JP2017029927A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社東芝 処理システム及び処理方法
CN110028182A (zh) * 2019-05-07 2019-07-19 黑龙江兰德超声科技股份有限公司 一种u形循环式垃圾渗滤液耦合处理装置

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JP2017029927A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 株式会社東芝 処理システム及び処理方法
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030207