JPH0632781U - 減衰力可変オイルダンパ - Google Patents
減衰力可変オイルダンパInfo
- Publication number
- JPH0632781U JPH0632781U JP6891292U JP6891292U JPH0632781U JP H0632781 U JPH0632781 U JP H0632781U JP 6891292 U JP6891292 U JP 6891292U JP 6891292 U JP6891292 U JP 6891292U JP H0632781 U JPH0632781 U JP H0632781U
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- oil
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 補助部材を用いないで簡単な構造で減衰力を
可変にする。 【構成】 油温センサ14と荷重センサ15とからの信
号に基づき、冷却手段(サーモ・モジュール13)によ
り油温を所定低温域(例えば−30℃)に制御する制御
手段(制御ユニット10)を設ける。
可変にする。 【構成】 油温センサ14と荷重センサ15とからの信
号に基づき、冷却手段(サーモ・モジュール13)によ
り油温を所定低温域(例えば−30℃)に制御する制御
手段(制御ユニット10)を設ける。
Description
【0001】
本考案は、減衰力可変オイルダンパに関する。
【0002】
重機械や鉄道車内では、空車の状態に対し積車の状態では、ばね上重量が、2 〜3倍になるために減衰力に過不足が生じる。したがって、減衰係数を調整する ため、図7に示す例では、車体30の荷重の変化に応じてコイルばね31のたわ みが変り、そのたわみに応じてオイルダンパ32のピストン位置が変化して減衰 力が変るようになっている。
【0003】 また、図8に示す例では、積車時と空車時とで変る空気ばね33の内圧を、オ イルダンパ32aの切換便34に作用させ、油通路の絞りを変えてばね重量に応 じた減衰力を得るようにしている。
【0004】
従来の減衰力を変化させる方法では、コイルばね31や空気ばね33などの補 助部材を併用しなければならないため、コスト増になり、また、オイルダンパ3 2、32aの構造が複雑になる。
【0005】 本考案は、補助部材を用いないで簡単な構造で減衰力を可変にする構造簡単な 減衰力可変オイルダンパを提供することを目的としている。
【0006】
本考案は、種々研究の結果、使用条件、特に図8に示すように、特に油温にお いては、低温域で減衰力が増加することに着目してなされたものである。図示の 例では、油温が20℃の常態に対し、油温が−20℃では20%、−30℃では 30%程度の減衰力が増加している。
【0007】
本考案によれば、オイルダンパの油温を検出する油温センサ及び負荷を検出す る負荷センサと、油を冷却する冷却手段と、前記温度センサ及び負荷センサから の信号に基づき前記冷却手段により油温を所定低温域に制御する制御手段とを設 けている。
【0008】 上記冷却手段は、サーモ・モジュールで構成するのが好ましい。
【0009】 また、制御手段は、パーソナルコンピュータによる制御回路で構成し、判定部 と電流制御部とを設け、積車時にサーモ・モジュールにより油温を、例えば−3 0℃の所定低温域に制御するようにしている。
【0010】
上記のように構成された減衰力可変オイルダンパにおいて、制御回路は負荷セ ンサからの信号に基づき、積車時と判定すると、油が低温域でない場合は、電流 制御部を介してサーモ・モジュールを作動し、油温を−30℃の低温域に制御し 、減衰力を大きくする。
【0011】
以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【0012】 図1には、本考案を実施した重機用の単筒形ガス封入式ショックアブソーバの 例が示されている。
【0013】 図において、本体1にはフリーピストン2により底部のガス室3が画成され、 そのフリーピストン2とピストン4とにより下部油室5aと上部油室5bとが画 成されている。このピストン4には、両油室5a、5bを連通し減衰力を発生さ せる弁6が設けられている。そのピストン4のピストンロッド7には図2にも示 すように、外周部には複数のサーモ・モジュール(熱電気変換素子)13が設け られ、電線17により制御ユニット10(図3)に接続されている。また、ピス トンロッド7の中心線上には、放熱管8が設けられ、図示しないフィン付循環槽 に接続されている。この放熱管8は2重管で構成され、その外側通路8aは往路 、内側通路8bは復路で、冷却水が循環されるようになっている。そして、前記 サーモ・モジュール13は、通電時に油Aの熱を矢印で示すように、放熱管8を 循環する冷却水に伝達し、油を冷却するようになっている。また、ピストン4の 下面には、油温を検出する油温センサ14が設けられ、また、ショックアブソー バの負荷すなわち積載荷重を検出する荷重センサ15(図3)が設けられている 。
【0014】 図3において、制御手段である制御ユニット10は、マイクロコンピュータで 構成され、判定部11と、その判定部11に接続された電流制御部12とが設け られている。
【0015】 その判定部11には、油温センサ14と荷重センサ15とが接続され、電流制 御部12には、サーモ・モジュール13と電源16とが接続されている。
【0016】 次に、制御の態様を説明する。
【0017】 図4において、判定部11は、油温センサ14及び荷重センサ15からの信号 に基づき、荷重及び油温を検出する(ステップS1)。次いで、荷重が積載荷重 であるか否かを検出する(ステップS2)。NOの場合は、リターンし、YES だつたら、すなわち積車時は油温が所定低温域(例えば−30℃)であるか否か を判定する(ステップS3)。YESだったら、リターンし、NOの場合は、電 流制御部12に制御信号を出力し、サーモ・モジュール13に作動信号を出力さ せてサーモ・モジュール13を作動して油Aを冷却する(ステップS4)。次い で、油Aが低温域になったか否かを判定し(ステップS5)、YESだったら、 サーモ・モジュール13の作動を停止して(ステップS6)、リターンする。
【0018】 上記制御により図6に示すように、減衰力を空車時のB特性(油温20℃)に 対し、積車時には特性B1(油温−30℃)に変化させることができる。
【0019】 図5は、本考案の別の実施例を示し、鉄道車両用のコイルばね台車用オイルダ ンパンに実施しピストン4a、ピストンロッド7aに関し、実質的に図1と同様 に構成した例である。なお、図中の符号20は外シリンダ、21は内シリンダ、 22は底板、23は底蓋、24は外シリンダ蓋、25は内シリンダ蓋、26は弁 、27は防振ゴムである。
【0020】
本考案は、以上説明したように構成されているので、油の温度を変えて減衰力 を変化させ、構造を簡単化することができる。
【図1】本考案の一実施例を示す側断面図。
【図2】ピストンロッドの下部の拡大側断面図。
【図3】制御ブロック図。
【図4】制御フローチャート図。
【図5】本考案の別の実施例を示す側断面図。
【図6】減衰力変化率の油温依存特性線図。
【図7】減衰力の特性線図。
【図8】従来のコイルばね併設オイルダンパを示す正面
図。
図。
【図9】従来の空気ばね併設オイルダンパを示す正面
図。
図。
A・・・油 1・・・本体 2・・・フリーピストン 3・・・ガス室 4、4a・・・ピストン 5a・・・上部油室 5b・・・下部油室 6・・・弁 7、7a・・・ピストンロッド 8・・・放熱管 8a・・・外側通路 8b・・・内側通路 10・・・制御ユニット 11・・・判定部 12・・・電流制御部 13・・・サーモ・モジュール 14・・・油温センサ 15・・・荷重センサ 16・・・電源 17・・・電線 20・・・外シリンダ 21・・・内シリンダ 22・・・底板 23・・・底蓋 24・・・外シリンダ蓋 25・・・内シリンダ蓋 26・・・弁 27・・・防振ゴム 30・・・車体 31・・・コイルばね 32、32a・・・オイルダンパ 33・・・空気ばね 34・・・切換弁
Claims (1)
- 【請求項1】 オイルダンパの油温を検出する油温セン
サ及び負荷を検出する負荷センサと、油を冷却する冷却
手段と、前記温度センサ及び負荷センサからの信号に基
づき前記冷却手段により油温を所定低温域に制御する制
御手段とを設けたことを特徴とする減衰力可変オイルダ
ンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992068912U JP2587068Y2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 減衰力可変オイルダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992068912U JP2587068Y2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 減衰力可変オイルダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632781U true JPH0632781U (ja) | 1994-04-28 |
JP2587068Y2 JP2587068Y2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=13387345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992068912U Expired - Lifetime JP2587068Y2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 減衰力可変オイルダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2587068Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020108993A (ja) * | 2019-01-07 | 2020-07-16 | トヨタ自動車株式会社 | インホイールモータ冷却構造 |
CN116149393A (zh) * | 2023-02-21 | 2023-05-23 | 合众新能源汽车股份有限公司 | 一种车辆减振器的温度控制方法、装置、系统、存储介质 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6033232A (ja) * | 1983-08-04 | 1985-02-20 | Asahi Breweries Ltd | ガラス容器のすり傷コ−テイング装置 |
-
1992
- 1992-10-02 JP JP1992068912U patent/JP2587068Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6033232A (ja) * | 1983-08-04 | 1985-02-20 | Asahi Breweries Ltd | ガラス容器のすり傷コ−テイング装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020108993A (ja) * | 2019-01-07 | 2020-07-16 | トヨタ自動車株式会社 | インホイールモータ冷却構造 |
CN116149393A (zh) * | 2023-02-21 | 2023-05-23 | 合众新能源汽车股份有限公司 | 一种车辆减振器的温度控制方法、装置、系统、存储介质 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2587068Y2 (ja) | 1998-12-14 |
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