JPH06327742A - 簡易蒸風呂 - Google Patents

簡易蒸風呂

Info

Publication number
JPH06327742A
JPH06327742A JP11616693A JP11616693A JPH06327742A JP H06327742 A JPH06327742 A JP H06327742A JP 11616693 A JP11616693 A JP 11616693A JP 11616693 A JP11616693 A JP 11616693A JP H06327742 A JPH06327742 A JP H06327742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
cover
state
main body
bath
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11616693A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Yasue
信博 安江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Emi Seisakusho Kk
Original Assignee
Emi Seisakusho Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Emi Seisakusho Kk filed Critical Emi Seisakusho Kk
Priority to JP11616693A priority Critical patent/JPH06327742A/ja
Publication of JPH06327742A publication Critical patent/JPH06327742A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトで、カバー内部の入浴スペースを
大きく採ることのできるな簡易蒸風呂を提供する。 【構成】 開閉自在としたトランクケース2内に配設し
たスチーム装置6と、同トランクケース2の閉塞状態で
収納され、開放状態において外部に露出して開放部を覆
うカバー23と、同トランクケース2の閉塞状態で収納
され、開放状態において展開して前記カバー23を幕張
り状態に支持するロッド10を備えるようにした。これ
により、カバー23の内部容積を大きく採ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等にて運搬するこ
とができ、わずかなスペースがあれば使用可能となる簡
易蒸風呂に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘルスセンターやフィットネスクラブ等
には美容、健康の増進のためスチームバスやサウナバス
が設置されている。スチームバスは室外に配置されたス
チーム発生装置で発生した蒸気を密閉された室内に引き
込み、蒸気の充満した雰囲気中でこの蒸気を浴びるもの
である。またサウナバスはストーブ等で加温された熱気
を密閉された室内に引き込み、その熱気を浴びるもので
ある。
【0003】このようなスチームバス等は一般的に蒸気
発生装置、大型ストーブ等大掛かりな設備を必要とし、
またスペースも必要である。従って業務用ならばともか
く、一般家庭において個人的にスチームバス等を保有す
ることは困難であった。そこで、本発明者は平成5年5
月13日付けの特願平5−111912号に開示される
ように簡易蒸風呂を発明した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】簡易蒸風呂は本体ケー
スの開放状態で露出される内部を可撓性のカバー等の包
被体で覆い、カバー内を密閉状態として蒸気や熱気を充
満させるものである。ここに、入浴者がカバーに接触す
ることなく、圧迫感ないように入浴するためには、カバ
ーを外側に膨らませて、カバー内の容積をできる限り大
きく採るようにする必要がある。ところが、単にカバー
に余裕を持たせただけではカバーはたるんで内側に落ち
込み、かえって入浴者に接触してしまうこととなる。
【0005】本発明の目的は、コンパクトな簡易蒸風呂
において、包被体内部の入浴スペースを大きく採ること
のできる簡易蒸風呂を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、開閉自在とした本体ケース内
に配設した発熱装置と、同本体ケースの閉塞状態で収納
され、開放状態において外部に露出して開放部を覆う包
被体と、同本体ケースの閉塞状態で収納され、開放状態
において展開して前記包被体を幕張り状態に支持する支
持部材を備えた。請求項2の発明では、前記本体ケース
内に同本体ケースの閉塞状態で折り畳み状に収納され、
開放状態において展開して着座可能となる座部を装着し
た。請求項3の発明では、前記支持部材を前記座部の収
納及び展開動作に伴って従動し、所定位置で停止して前
記包被体の内部より同包被体を幕張り状態に支持するこ
とを要旨とする。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、請求項1の発明では本体
ケースの閉塞状態においては発熱装置及び包被体は本体
ケース内部に収納されて本体ケースごと運搬することが
でき、一方、本体ケースを開放すると開放部は包被体に
覆われる。包被体は支持部材により幕張り状態に支持さ
れるため包被体内に裕度のあるスペースが形成される。
請求項2の発明では座部は本体ケースの閉塞状態で収納
され、簡易蒸風呂の使用時において本体ケースが開放さ
れた状態で着座可能となる。請求項3の発明では本体ケ
ースの閉塞状態においては包被体と共に本体ケース内に
収納される。そして、支持部材は座部の展開につれ、徐
々に動きだし、座部が展開し終わると所定位置で停止
し、その位置で内部より包被体を幕張り状態に支持する
ようになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の簡易蒸風呂の一実施例につい
て図1〜図10に基づいて説明する。
【0009】図1及び図2に示すように、スチーム式簡
易蒸風呂1は本体ケースたるトランクケース2内にスチ
ーム装置6や椅子3等の主要な部材が収納されて構成さ
れている。トランクケース2は図2のように閉じた状態
で直方体形状となる。同状態での寸法は高さ75cm、
横巾50cm、厚さ28cmとされている。トランクケ
ース2は起立部4と倒伏部5とに2分割されており、両
者は基部側の蝶番66を中心に開閉回動するようになっ
ている。また図1に示すように倒伏部5が水平面まで倒
伏して開放完了状態(以下セット状態という。)となっ
た場合における両者の位置関係はほぼ直角とされてい
る。また止め金24により起立部4及び倒伏部5は閉じ
た状態にロックされるようになっている。
【0010】起立部4は一体成形された合成樹脂製の起
立部本体4aと、同起立部本体4aの内面側に装着固定
された背面板7とにより構成されている。起立部4内部
にはスペースが形成されている。背面板7の上半分は入
浴者の背中を支える支持部とされており、下部には後述
するスチーム装置6からの蒸気が放出される蒸気供給口
11及び空気吸い込み口12が形成されている。起立部
4内の基部寄りのスペースには収納部33が形成され、
そこに後述するスチーム装置6が配設されている。起立
部本体4aの上端部にはヘッドレスト18が装着されて
いる。ヘッドレスト18はトランクケース2の閉じた状
態でその内部に収納され、トランクケース2の開放状態
において軸19を中心として上方に回動してセットされ
る。
【0011】倒伏部5は一体成形された合成樹脂製の倒
伏部本体5aと、同倒伏部本体5aの内面側に底面板1
7が装着固定されて構成されている。底面板17は外側
ほど高くなるように段差状に形成されており、基部寄り
の低部68と前方側の高部69、及び両者をつなぐ傾斜
部70とよりなっている。底面板17と倒伏部本体5a
に形成された外周壁15とにより倒伏部5内には凹部2
0が形成され、倒伏部5上に落下する汗、水等の受け皿
とされている。倒伏部本体5aの基部寄り側方には凹部
20に溜まった水等を排出するドレンコック21が形成
されている。
【0012】底面板17と倒伏部本体5aとに包囲され
た内部にはスペースが形成されている。スペース内には
タオル、ガウン等が収納される収納棚16が形成されて
おり、図2に示すように倒伏部5の表面側に取着された
扉22から内部収容物の取り出しが可能となっている。
尚、図2において倒伏部5の上側には把手30が取着さ
れており、トランクケース2を閉じた状態で本スチーム
バス1の携行が可能となっている。
【0013】トランクケース2内には使用時に使用者が
着座するための椅子3が装着されている。椅子3は座部
8と一対の脚部9とにより構成されている。座部8はそ
の基部において前記背面板7に対してピン25にて軸着
され上下方向に回動可能とされている。脚部9の上端は
座部8の前端に対してピン27にて軸着され、下端は底
面板17のリブ17aに対してピン26にて軸着されて
いる。この結果、座部8、脚部9、倒伏部5及び起立部
4とによりリンク機構が形成されて相互に連動して作動
することとなる。
【0014】前記座部8の両側には支持部材たる一対の
ロッド10が座部8と共にピン25により軸着されてい
る。ロッド10の先端には後述するカバー23を支える
カバー支持体28が取着されている。ロッド10の基端
にはピン25を挟んで反対側に突出部31が形成されて
おり、この突出部31にコイルスプリング29の先端が
係着されている。コイルスプリング29の基端は背面板
7の側方に取着されており、その結果ロッド10はピン
25を支点として常時下方向(図4及び図5においては
時計回り方向)に付勢されている。コイルスプリング2
9に隣接して当接ピン32が背面板7の側方に突設され
ている。図8乃至図10に示すようにこの当接ピン32
にはピン25を支点として回動された突出部31が当接
するようになっており、ロッド10の回動を規制するよ
うになっている。
【0015】図1及び図6に示すように発熱装置たるス
チーム装置6は起立部本体4aの側方に形成された開口
部74より前記収納部33内に収納されている。図3に
示すようにスチーム装置6はほぼ直方体形状の装置本体
13により外形が形成されている。装置本体13内の上
部にはタンク37が配設されている。タンク37より受
け皿47上まで連通路46が形成されており、蒸気用の
水が落下するようになっている。タンク37の上部には
水補充用の孔38が形成されており、キャップ39によ
り常時は閉塞されている。尚、キャップ39の上面と装
置本体13の上面とは面一とされている。
【0016】タンク37の直下にはソレノイドバルブ4
1が配設されている。ソレノイドバルブ41には水の連
通路46を開閉する弁体42が配設されており、隣接す
るソレノイド43と連動して動作するようになってい
る。
【0017】ソレノイドバルブ41の下方にはニードル
バルブ44が配設されている。ニードルバルブ44は装
置本体13の操作部50に装着された蒸気量調節つまみ
45と連動しており、ニードルの進出量により落下する
水量を調節する。装置本体13の下部には連通路46よ
り滴下する水を受ける受け皿47が配設されている。受
け皿47はアルミニウム合金製とされ、グラスウール等
の断熱材76を介して支持台48上に載置されている。
受け皿47上には上蓋51が被せられている。上蓋51
には蒸気の吹き出し孔72と蒸気の放出向きを換える複
数の風向偏向板73が形成されている。
【0018】受け皿47の裏面にはヒータ40が配設さ
れており、下方より受け皿47を加熱するようになって
いる。同じく受け皿47の裏面にはヒータ40に隣接し
て温度センサ49が配設され、前記ソレノイド43の駆
動を制御する制御信号を図示しない制御部に出力するよ
うになっている。図7において装置本体13内の右側方
にはスチーム室の雰囲気を装置本体13内に導入し、ま
た発生した蒸気をスチーム室へ放出するためのファン5
2が配設され、モータ53により駆動されるようになっ
ている。装置本体13内の左側方には電源コード54を
収納するコード収納部55が形成されている。装置本体
13の前方であって、前記蒸気供給口11と対応する位
置には発生した蒸気が噴出する噴出口71が形成されて
いる。
【0019】スチーム装置6の側方外面にはスチーム装
置6の操作部50が形成されている。図1及び図2に示
すように操作部50はスチーム装置6が収納部33内に
収納された状態において、起立部4の側方に露出されて
いる。操作部50には前記蒸気量調節つまみ45の他に
電源スイッチ34、タイマーセットスイッチ35、スチ
ーム/温風切替スイッチ36等が配設されている。電源
スイッチ34はヒータ40やモータ53等に電力を供給
するためのメインスイッチである。タイマーセットスイ
ッチ35は電源スイッチ34の入切に所定の時限を設定
するものである。スチーム/温風切替スイッチ36はソ
レノイド43に直結してソレノイド43を入切して、ソ
レノイドバルブ41の開閉を行い、蒸気と温風(ヒータ
40により加温された空気)とを切換えるものである。
【0020】スチーム装置6の上部にはスチーム装置6
を収納部33内の図示しない掛止部と掛止してスチーム
装置6を固定する掛止部材65が装着されている。掛止
部材65は操作部50側方に配設された取り出しレバー
56を操作することで掛止状態が解除される。操作部5
0の側方にはスチーム装置6を収納部33から取り出す
ための指掛け部64が形成されている。
【0021】図3、図4及び図6に示すようにトランク
ケース2の起立部4と倒伏部5との間には包被体たる可
撓性の合成樹脂よりなるカバー23が介在され、トラン
クケース2の開放状態においての開放部の全面を覆うよ
うになっている。カバー23は起立部本体4aと倒伏部
本体5aの内周壁14,15の全周に渡って装着されて
おり、内部は密閉状態となっている。カバー23は入浴
時に入浴者の体が接触しないように外方に膨出するよう
に裕度をもって形成されており、セット状態においては
ロッド10により内部より支持されて幕張り状となる。
カバー23は閉じた状態で折り畳まれてトランクケース
2内に収納されるようになっている。ロッド10の先端
のカバー支持体28には面ファスナー57が装着されて
おり、カバー23の裏面に装着された対応する面ファス
ナー58と接着状態となっており、カバー23のずれが
防止されている。
【0022】図6に示すようにカバー23の内周壁1
4,15と起立部4と倒伏部5の縁部に沿った全周には
第1のジッパー60が装着されおり、カバー23のトラ
ンクケース2からの取り外しが可能となっている。カバ
ー23の前面上方には入浴者の頭部を外部に露出させる
ための第1の孔部59が形成されている。第1の孔部5
9よりカバー23の前面上下方向には入浴者の出入りの
ための第2のジッパー67が装着されている。また、カ
バー23の両側には入浴者が腕を出すための第2の孔部
61が形成されている。両孔部59,61にはスリット
62を有する遮蔽ゴム63が装着されている。尚、上記
供給口11の下方であって、背面板7と底面板17との
間にはシート75が折り畳み可能に配設されており、シ
ート上に落ちる水滴等を凹部20内に導くようになって
いる。
【0023】次にこのように構成された本実施例のスチ
ーム式簡易蒸風呂1についてその作用を説明する。先
ず、図2のようにトランクケース2が閉じた状態におけ
る本スチームバス1においては、椅子3の座部8及び脚
部9は折り畳まれてほぼ重なった状態で収納されてい
る。また、カバー23はロッド10と背面板7の間、ロ
ッド10と座部8との間、及び座部8と底面板17との
間でそれぞれ屈折されて折り畳まれた状態で収納されて
いる。折り畳まれた状態にあって、カバー23の裏面と
ロッド10のカバー支持体28とは面ファスナー57,
58にて接着状態となっている。またヘッドレスト18
は軸19を中心に内側に回動させられてトランクケース
2内に収納されている。
【0024】さて、図4に示すように止め金24を外し
て倒伏部5を開放方向へ倒伏させていく。倒伏部5の動
作に伴い、座部8と脚部9も連鎖して動作する。すなわ
ち、脚部9はピン27を中心として図4において反時計
回り方向に回動されていき、また脚部9はピン25を中
心として時計回り方向に回動されていく。その結果、図
5に示すように丁度セット状態において座部8は脚部9
に支えられてほぼ水平状となり椅子3として着座可能と
なる。
【0025】また、図4において倒伏部5の倒伏に伴
い、ロッド10はコイルスプリング29の付勢力によっ
てピン25を中心として時計回り方向に回動される。そ
して図5示すセット状態で突出部31が当接ピン32に
当接して(図9)に回動は停止する。カバー23は倒伏
部5の倒伏に伴い、折り畳み状態から徐々に開いた状態
となっていく。そして、カバー23はセット状態におい
ては外側へ膨出してロッド10により幕張り状に支持さ
れるようになる。
【0026】次に、スチーム装置6の作用について説明
する。コード収納部55より電源コード54を取り出
し、外部の電源端子(本実施例では100V)に接続す
る。次いで、操作部50の電源スイッチ34を押下して
電源を投入する。するとヒータ40の加熱が開始され、
モータ53が駆動されてファン52が回転し始める。ヒ
ータ40が所定温度に達すると温度センサ49が検知
し、検知信号を図示しない制御装置に出力する。すると
制御装置はソレノイド43を駆動させてソレノイドバル
ブ41の弁体42が開いてタンク37内の水がソレノイ
ドバルブ41下方に供給可能となる。
【0027】ソレノイドバルブ41を通過した水はニー
ドルバルブ44にて滴下量を調節され、下方の受け皿4
7上に落下する。受け皿47はヒータ40により加熱さ
れているため水は直ちに蒸発して蒸気となる。発生した
蒸気は上蓋51の開口部74を通り、更に風向偏向73
により前方に方向転換させられて噴出口53より放出さ
れる。ここに、スチーム装置6を温風ヒータとして使用
する場合には、スチーム/温風切替スイッチ36を入力
し、ソレノイドバルブ41を閉じて蒸気発生を停止させ
るようにする。
【0028】入浴者はカバー23の第2のジッパー67
を開放してカバー23内部に入り、頭部のみは第1の孔
部59より外部に露出するように椅子3の座部8に着座
する。噴出口53より放出された蒸気は蒸気供給口11
より供給され、座部8の裏面と低部68との間を通過
し、傾斜部70に沿って昇り、高部69に至る。すなわ
ち、蒸気は斜め上方向に導かれて入浴者の足元に達する
ようになる。そして、カバー23に突き当たるとその裏
面側を伝わって上昇し、カバー23裏面上方で方向を反
転させ入浴者の胸元に達するようになる。すなわち、図
10に示すように蒸気は常にカバー23内を還流して供
給されることとなる。
【0029】入浴が終了した場合においては、入浴者は
再び第2のジッパー67を開放して外へ出ることができ
る。本スチームバス1を収納する前に凹部20には水等
が溜まっているため、ドレンコック21を抜いて図示し
ないホースを接続して排水をする。また、長期に渡って
使用しないときには第1のジッパー60を開いてカバー
23を取り外し、掃除することも可能である。尚、電源
コード54はコード収納部55に収納する。
【0030】次に、セット状態にある本スチームバス1
の倒伏状態にある倒伏部5を引き起こしていく。する
と、椅子3及びカバー23は前記と逆に作動されて折り
畳まれていく。同時にヘッドレスト18を内側に回動さ
せてトランクケース2内に収納する。
【0031】本実施例のように構成することで、次のよ
うな効果が奏される。 1)カバー23はセット状態においては外側へ膨出して
ロッド10により幕張り状に支持されるため、内部容積
が大きくなり入浴者の圧迫感が少なくなる。また、ロッ
ド10はカバー23内に配設されているため、セット時
に外から見えず見栄えよく外観を損なうことがない。
【0032】2)倒伏部5を倒伏させるだけで、自然に
椅子3が着座可能となり、同時にロッド10も展開して
カバー23が幕張り状にセットされる。従って、わざわ
ざ椅子3を組み立てたりカバー23を取り付けたりしな
くとも非常に簡単に入浴のためのポジションが確保でき
る。
【0033】3)基本的効果として本実施例のスチーム
式簡易蒸風呂1ではトランクケース2に全ての構成部品
が収納されているため、非常にコンパクトとなりどこで
も携行できボイラー等の大袈裟な設備が不要となる。ま
た一般家庭の商用電源さえあればどこでも使用可能とな
り、使用に際しても場所をとらず、また収納についても
場所をとらず押入れや風呂場の隅にでも置くことが可能
であり、場所を取らない。
【0034】4)椅子3が配設されているため、入浴時
にこの椅子3に着座でき大変楽な姿勢で入浴することが
できる。 5)蒸気供給口11より供給された蒸気は底面板17の
傾斜部70により斜め上に導かれるため蒸気がカバー2
3内において還流し易くなる。
【0035】6)ロッド10は突出部31と当接ピン3
2との当接により、支持するのに丁度よい所定位置で停
止することが可能となっている。更に,カバー支持体2
8とカバー23の裏面には面ファスナー57,58が装
着されており、ロッド10に対してカバー23とがずれ
ることがない。
【0036】7)スチーム装置6はユニット化されてお
り、収納部33にセットするだけで簡単に蒸気の供給を
することができ、また、保守・点検も取り出しレバー5
6を操作して収納部33から取り出せば容易に行うこと
ができる。
【0037】8)スチーム装置6は椅子3の後方下部に
配設されているため重心が低くなり、本スチームバス1
の安定性がよい。また、椅子3の後方下部のデッドスペ
ースにスチーム装置6を配置したためスペースの無駄が
なくコンパクト化に貢献する。
【0038】9)スチーム装置6を温風に切り換えれば
本スチームバス1はサウナ風呂としても使用することが
できる。また、同時に本スチームバス1を乾燥機として
活用することも可能である。更に、スチーム装置6を収
納部33より取り出して単体として加湿器、温風器とし
て利用することも自由である。
【0039】10)蒸気は蒸気供給口11より椅子3の
座部8下面を通って還流するためカバー23内のほぼ全
域を流れ、内部を満遍なく蒸気で満たすことができる。 11)倒伏部5の底面板17の前方は蒸気を還流させる
ため傾斜部70と高部69とにより段差ができている
が、この段差部内のスペースを利用して収納棚16が形
成されているためスペースの無駄がない。
【0040】12)カバー23は第1のジッパー60に
より着脱可能となっており、取り外すことで開放部の掃
除が簡単にできる。 本発明の実施例としてスチーム式簡易蒸風呂1について
説明したが、上記構成をサウナ式簡易蒸風呂に応用する
ことも可能である。
【0041】すなわち、スチーム装置6のかわりに蒸気
発生機構(タンク37,ソレノイドバルブ41,ニード
ルバルブ44,蒸気量調節つまみ45、落下通路46,
受け皿47等)を有さないヒータ40のみを有する加温
装置を使用するようにする。トランクケース2等の主要
構成要素としてはスチーム式簡易蒸風呂1と同様である
ため説明は省略する。
【0042】ヒータとしては電気式の他ガス式を用いる
ことができ、更に炭火コンロを使用してもかまわない。
このようなサウナ式簡易蒸風呂においても、トランクケ
ース2に全ての構成部品が収納されているため、非常に
コンパクトとなりどこでも携行でき大型ストーブ等の大
袈裟な設備が不要となる。また一般家庭の商用電源さえ
あればどこでも使用可能となり、使用に際しても場所を
とらずどこでも使用することができる。但し、加温装置
のみを有するためこの実施例ではスチーム式簡易蒸風呂
としての機能はなくサウナ式簡易蒸風呂としてのみの機
能となる。
【0043】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のように
構成することもできる。 1)上記実施例ではカバー23はその内部に配設された
ロッド10により支持されるようなっていたが、これを
図11に示すようにカバー23の外側より一対の吊支ロ
ッド80により吊支するようにしてもよい。吊支ロッド
80は第一のロッド81及び第二のロッド82とより構
成され、ピン83を軸として折り畳み可能となってい
る。ピン83にはカバー23を掛止する掛止フック84
が取着され、カバー23に形成された掛止リング85と
係合関係とされている。
【0044】このような吊り下げ式でカバー23を幕張
り状とする場合でも内部容積が大きく採れ、入浴者の圧
迫感が少なくなることとなる。尚、吊支ロッド80は必
ずしもカバー23を上方から吊支せずとも、側方にあっ
てカバー23を支持するようにしてもよい。 2)上記実施例ではカバー23は可撓性の合成樹脂とさ
れていたが、材質は特に問われない。また、これをシャ
ッター状とすることも自由である。
【0045】3)椅子3は必ずしもなくともよい。カバ
ー23内部に入浴者が入ることができればよいからであ
る。また、椅子3は必ずしも脚部9がなく、座部8だけ
でもよい。着座できれば足るからである。更に座部8の
形状も変更することは自由であり、蒸気の通過を許容す
るために座部8を編み目入りやスリット入りとすること
も自由である。
【0046】4)本スチーム式簡易蒸風呂1は携行可能
であるが、必ずしも携行せず、風呂場等に設置固定して
使用することもかまわない。また、例えばヘッドレスト
18やカバー23の第2の孔部61、面ファスナー5
7,58等の本発明の必須要素でないものは実際の実施
に際しては必ずしも有してなくともよい。逆に本発明の
必須要素ではない付加的要素を加えることも自由であ
る。その他本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で変更
して実施することは自由である。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、本体ケースの開放状態で前記包被体を幕張り状
態に支持する支持部材を備えたため包被体の内部容積を
大きく採ることができる。また、請求項2の発明によれ
ば、請求項1の効果に加え、使用時には座部に着座する
ことができて大変楽な姿勢で入浴することができる。ま
た、請求項3の発明によれば、請求項2の効果に加え、
非常に簡単に入浴のためのポジションが確保できるとい
う各々の優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるスチーム式簡易蒸風呂であり、
カバーを取り外して内部を説明するセット状態における
斜視図である。
【図2】同じ実施例においてトランクケースを閉じた状
態の斜視図である。
【図3】同じ実施例のスチーム装置の斜視図である。
【図4】同じ実施例においてトランクケースを開放する
途中状態を説明する側面図である。
【図5】同じ実施例においてトランクケースの開放が完
了した状態を説明する側面図である。
【図6】同じ実施例においてカバー及びスチーム装置の
構造を示す分解斜視図である。
【図7】同じ実施例におけるスチーム装置の側断面図で
ある。
【図8】同じ実施例においてカバーを支持するロッドの
規制構造を説明する一部拡大側面図である。
【図9】同じ実施例においてカバーを支持するロッドの
規制構造を説明する一部拡大側面図である。
【図10】同じ実施例において蒸気の還流経路を二点鎖
線で説明した側面図である。
【図11】他の実施例を説明した側面図である。
【符号の説明】
1…簡易蒸風呂たるスチーム式簡易蒸風呂、2…本体ケ
ースたるトランクケース、3…座部たる椅子、6…スチ
ーム装置、8…座部、10…支持部材たるロッド、23
…包被体たるカバー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉自在とした本体ケース内に配設した
    発熱装置と、同本体ケースの閉塞状態で収納され、開放
    状態において外部に露出して開放部を覆う包被体と、同
    本体ケースの閉塞状態で収納され、開放状態において展
    開して前記包被体を幕張り状態に支持する支持部材を備
    えたことを特徴とする簡易蒸風呂。
  2. 【請求項2】 前記本体ケース内には同本体ケースの閉
    塞状態で折り畳み状に収納され、開放状態において展開
    して着座可能となる座部が装着されたことを特徴とする
    請求項1に記載の簡易蒸風呂。
  3. 【請求項3】 前記支持部材は前記座部の収納及び展開
    動作に伴って従動し、所定位置で停止して前記包被体の
    内部より同包被体を幕張り状態に支持したことを特徴と
    する請求項2に記載の簡易蒸風呂。
JP11616693A 1993-05-18 1993-05-18 簡易蒸風呂 Pending JPH06327742A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11616693A JPH06327742A (ja) 1993-05-18 1993-05-18 簡易蒸風呂

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11616693A JPH06327742A (ja) 1993-05-18 1993-05-18 簡易蒸風呂

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06327742A true JPH06327742A (ja) 1994-11-29

Family

ID=14680425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11616693A Pending JPH06327742A (ja) 1993-05-18 1993-05-18 簡易蒸風呂

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06327742A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5950254A (en) * 1995-05-11 1999-09-14 Kabushiki Kaisha Keibi Seisakusho Portable sauna

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5950254A (en) * 1995-05-11 1999-09-14 Kabushiki Kaisha Keibi Seisakusho Portable sauna

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6615419B1 (en) Sauna device
US3092843A (en) Portable steam chest
JPH06327742A (ja) 簡易蒸風呂
JPH06319780A (ja) 簡易蒸風呂
US5870780A (en) Collapsible steam cabin for personal body care
US2551552A (en) Collapsible bath cabinet
CN209083052U (zh) 母婴室
US2194668A (en) Cabinet bath attachment for bathtubs
US761443A (en) Combined bed or couch and bath.
JP2002369864A (ja) 組立式浴槽
JP2769107B2 (ja) 簡易式サウナバス
JP2004275783A (ja) 被い機能付き椅子
JPH07475A (ja) スチーム発生装置
JP3222871U (ja) エアクッション
KR20020096370A (ko) 휴대용 사우나기
KR200298376Y1 (ko) 휴대용 사우나기
KR200247973Y1 (ko) 휴대용 사우나기
JP3555497B2 (ja) 食器乾燥機
JPS642754Y2 (ja)
JPH02187Y2 (ja)
JPH07289605A (ja) 温風発生装置及びそれを備えたサウナバス
JP4184163B2 (ja) 電子レンジ
JPS6010573Y2 (ja) 家庭用サウナバス
KR950010417Y1 (ko) 전열식 공기침대
JPH0612797Y2 (ja) 浴室に於けるサウナボックス