JPH0632737A - 徐放性ニフェジピン製剤及びその製造方法 - Google Patents

徐放性ニフェジピン製剤及びその製造方法

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JPH0632737A
JPH0632737A JP18802592A JP18802592A JPH0632737A JP H0632737 A JPH0632737 A JP H0632737A JP 18802592 A JP18802592 A JP 18802592A JP 18802592 A JP18802592 A JP 18802592A JP H0632737 A JPH0632737 A JP H0632737A
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JP
Japan
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nifedipine
preparation
water
soluble polymer
surface area
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Pending
Application number
JP18802592A
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English (en)
Inventor
Kanzan Ogawa
貫山 小川
Toru Ishise
徹 石瀬
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Nihon Iyakuhin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Iyakuhin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 〔構成〕0.40〜0.95m2/gの比表面積を有するニフェジ
ピン結晶及び水溶性高分子物質を含む徐放性ニフェジピ
ン製剤。水溶性高分子物質として例えばヒドロキシプロ
ピルセルロースを含み、乳糖等の賦形剤を含んでもよ
い。ニフェジピン粗結晶を粉砕、篩分して0.40〜0.94m2
/gの比表面積を有するニフェジピン結晶を調製し、該
ニフェジピン結晶に水溶性高分子物質及び必要に応じて
賦形剤を添加することにより製造される。 〔効果〕 投与後速やかに吸収され、長時間にわたって
ニフェジピンの有効血中濃度を維持できるので有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は徐放性ニフェジピン製剤
に関し、さらに具体的には、ニフェジピンの制御放出を
可能にする内服用固形製剤及びその製造方法に関するも
のである。
【従来の技術】徐放性製剤は、薬剤の投与回数の削減、
副作用の低減、有効血中濃度の維持など医療上多くの利
点を有している。しかし、一般に徐放性製剤の製剤化に
は高度な技術を要し、一定のバイオアベイラビリティー
が得られるように製剤の品質を管理することは容易では
ない。ニフェジピンは、冠血管拡張作用及び降圧作用を
有する医薬品として知られているが、水に難溶であるた
め吸収性が悪く、代謝、排泄が速いという欠点を有して
いる。そのため、ニフェジピンが容易に吸収され、しか
もニフェジピンの血中濃度が長時間にわたって有効値に
維持されるような固形製剤の開発が望まれていた。この
ような製剤として、比表面積1〜4m2/gのニフェジピ
ン結晶を適切な製薬学的に許容しうる実質的に不活性な
添加剤と共に水溶性高分子物質を実質的に使用すること
なく成形したものを含有することを特徴とする持続性の
ニフェジピン固形製剤(特公昭59-14446号公報)が知ら
れているが、長時間にわたり一定の血中濃度を維持する
という点からは必ずしも満足できるものではなかった。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、良好
な徐放性とバイオアベイラビリティーを示すニフェジピ
ン製剤を提供することを目的としている。また、製剤化
において特殊な製剤原料や製造装置を必要とせず、容易
に均一な品質を有する徐放性ニフェジピン製剤を得るこ
とができる、徐放性ニフェジピン製剤の製造方法を提供
することを目的としている。
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく鋭意努力した結果、0.40〜0.95m2/gの範
囲の比表面積を有するニフェジピン結晶と水溶性高分子
物質を組み合わせることにより、上記の課題を解決でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち
本発明は、0.40〜0.95m2/gの比表面積を有するニフェ
ジピン結晶及び水溶性高分子物質を含む徐放性ニフェジ
ピン製剤を提供するものである。
【0003】本発明の製剤に含まれる比表面積0.40〜0.
95m2/gのニフェジピン結晶は、ニフェジピン粗結晶
を、必要に応じて通常の粉砕機、例えばハンマーミル等
で粉砕した後、 100メッシュ(150μm)から 200メッシュ
(75 μm)の篩を通過させることによって調製することが
できる。例えば、比表面積が約0.58m2/gのニフェジピ
ン結晶を得るには、 150メッシュ(105μm)程度の篩を通
過させればよい。本発明において使用されるニフェジピ
ン結晶の比表面積は、ガス吸着法(ベット法)によって
測定することができる。ニフェジピン結晶を各サイズに
調製したものについて、粒子径(50%粒子径)と比表面
積を測定した結果を表1に示す。本発明に使用されるニ
フェジピン結晶は、平均比表面積が上記の範囲内にあれ
ばよい。
【0004】
【表1】 調製方法 粒子径(μm) 比表面積(m2/g) ────────────────────────────────── ジェットミル粉砕 3. 74 2.18 ライナーミル粉砕 10.72 0.98 200 メッシュ(75 μm) 篩過 34.96 0.93 150 メッシュ(105μm) 篩過 − 0.58 100 メッシュ(150μm) 篩過 68.86 0.50 100 メッシュパス 200メッシュオン 94.39 0.44 ────────────────────────────────── *粒子径はレーザー回折法によって測定した。 *比表面積はベット1点法(流動法)により窒素−ヘリ
ウム混合ガス(30:70体積比)を使用して測定し
た。
【0005】本発明の徐放性ニフェジピン製剤に含まれ
る水溶性高分子物質は、結合剤として作用する物質であ
り、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコー
ル、ゼラチン、カルボキシビニルポリマー、アラビアゴ
ム、デキストリン等を使用することができる。また、本
発明の製剤は、当業界において一般に使用される賦形剤
である乳糖、デンプン、結晶セルロース、タルク、ステ
アリン酸マグネシウム、及びそれらの混合物を含んでも
よい。本発明の製剤において、水溶性高分子物質の配合
割合は、通常ニフェジピン結晶の重量に対して、0.01〜
5重量部、好ましくは0.05〜1重量部である。また、賦
形剤を配合する場合には、ニフェジピンの重量に対し
て、水溶性高分子物質を0.01〜5重量部、賦形剤を1〜
10重量部の割合で配合すればよい。
【0006】本発明の製剤は、上記の様にニフェジピン
粗結晶を粉砕、篩分して0.4〜0.9m2/gの比表面積を
有するニフェジピン結晶を調製した後、該ニフェジピン
結晶に水溶性高分子物質及び必要に応じて賦形剤を添加
して、常法により製剤化すればよい。本発明の製剤は一
般には内服用の固形製剤として製造されるので、必要に
応じて崩壊剤、滑沢剤、界面活性剤等の適当な添加剤を
配合して、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等の形態に
成形すればよい。これら製剤のうち、錠剤が好ましい。
さらに必要に応じて、得られた錠剤に水溶性高分子など
を用いて常法によりフィルムコーティング等を施しても
よい。以下に本発明を実施例によりさらに具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されることはな
い。
【0007】実施例1 比表面積0.58m2/g(150メッシュ篩通)のニフェ
ジピン結晶150gを乳糖262.5g、結晶セルロース
90g、コーンスターチ75gと均一に混合した後、ヒ
ドロキシプロピルセルロース15gの7%(重量)水溶
液を結合剤として添加して流動層造粒を行った。乾燥
後、タルクとステアリン酸マグネシウムをそれぞれ3.7
5g添加混合し、この混合物を直径6mmの杵を用いて8
0mgの錠剤に成形した。さらにヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース11.25g、マクロゴール6000 3.7
5g、酸化チタン3.225g、酸化鉄0.525g、水2
06.25gを含む懸濁液を用いて該錠剤にフィルムコー
ティングを施し、82.5mgの錠剤を得た。
【0008】実施例2 比表面積0.90mg/m2のニフェジピン結晶50gを乳糖
225g、結晶セルロース60g、コーンスターチ50
gと均一に混合した後、ヒドロキシプロピルセルロース
10gの7%(重量)水溶液を結合剤として添加して流
動層造粒を行った。乾燥後、タルクとステアリン酸マグ
ネシウムをそれぞれ2.5g添加混合し、この混合物を直
径5.5mmの杵を用いて80mgの錠剤に成形した。さらに
ヒドロキシプロピルメチルセルロース7.5g、マクロゴ
ール6000 2.5g、酸化チタン2.2g、酸化鉄0.3
g、水124gを含む懸濁液を用いて該錠剤にフィルム
コーティングを施し、82.5mgの錠剤を得た。
【0009】試験例 実施例1の錠剤を用いて、本発明の徐放性製剤の有用性
を検討した。4人の健常成人ボランティアに錠剤を経口
投与してニフェジピンの血中濃度を調べた。その結果を
表2に示す。
【表2】 表 2 採血時間(hrs) 1 2 3 4 6 8 11 24 ───────────────────────────────── 血中濃度(ng/ml) 32.7 35.2 29.0 34.9 35.7 26.5 16.3 7.3 *上記表における血中濃度は4人のボランティアの平均値である。 本発明の製剤が速やかに吸収されており、長時間にわた
ってニフェジピンの有効血中濃度が維持されていること
が明らかである。
【発明の効果】本発明の徐放性ニフェジピン製剤は投与
後速やかに吸収され、長時間にわたってニフェジピンの
有効血中濃度を維持できるので有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/02 B 7433−4C 47/12 B 7433−4C 47/26 B 7433−4C 47/36 B 7433−4C 47/38 C 7433−4C B 7433−4C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.40〜0.95m2/gの比表面積を有するニ
    フェジピン結晶及び水溶性高分子物質を含む徐放性ニフ
    ェジピン製剤。
  2. 【請求項2】 水溶性高分子物質がヒドロキシプロピル
    セルロースである請求項1記載の製剤。
  3. 【請求項3】 乳糖、デンプン、結晶セルロース、タル
    ク、ステアリン酸マグネシウム、及びそれらの混合物か
    らなる群から選ばれる賦形剤をさらに含む請求項1記載
    の製剤。
  4. 【請求項4】 錠剤の形態である請求項1記載の製剤。
  5. 【請求項5】 フィルムコーティングされた錠剤の形態
    である請求項1記載の製剤。
  6. 【請求項6】 ニフェジピン粗結晶を粉砕、篩分して0.
    40〜0.95m2/gの比表面積を有するニフェジピン結晶を
    調製し、該ニフェジピン結晶に水溶性高分子物質及び必
    要に応じて賦形剤を添加することを特徴とする徐放性ニ
    フェジピン製剤の製造方法。
  7. 【請求項7】 錠剤に成形する工程を含む請求項6記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 得られた錠剤をフィルムコーティングす
    る工程を含む請求項7記載の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996020707A1 (de) * 1994-12-29 1996-07-11 Dr. Rentschler Arzneimittel Gmbh & Co. Pharmazeutische zubereitungen, enthaltend nifedipin und verfahren zu ihrer herstellung
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