JPH06327256A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH06327256A
JPH06327256A JP13419193A JP13419193A JPH06327256A JP H06327256 A JPH06327256 A JP H06327256A JP 13419193 A JP13419193 A JP 13419193A JP 13419193 A JP13419193 A JP 13419193A JP H06327256 A JPH06327256 A JP H06327256A
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JP
Japan
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semiconductor switch
switch element
power supply
reactor
voltage
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JP13419193A
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Masahiro Kimata
政弘 木全
Ikuro Suga
郁朗 菅
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源装置における半導体スイッチ素子のスイ
ッチング損失を低減して高効率化を図ると共にスイッチ
ング周波数を高周波化して装置の小形化を図る。 【構成】 半導体スイッチ素子6と直列に第2のリアク
トル17を接続すると共に第2のリアクトルと直列又は
並列に共振コンデンサ18を接続する。また、半導体ス
イッチ素子6の端子間電圧の零を検出し、この端子間電
圧が零であるときに半導体スイッチ素子6をオンさせ
る。以上により、スイッチング損失が小さくなり、また
高周波化が可能になる。さらに、リアクトルやコンデン
サ等の部品の小形化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、交流電源から出力さ
れる交流電圧を直流電圧に変換する電源装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図34は例えば特公昭63−22148
号公報で記述された従来の電源装置を示す図であり、図
において、1は交流電圧を発生する交流電源、2は4個
のダイオードをブリッジ接続してなる整流回路であり、
交流電圧を直流電圧に変換する。3は直流電圧を安定化
する平滑コンデンサ(平滑回路)、4は負荷であり、平
滑コンデンサ3の両端に接続されている。5は交流電源
1と整流回路2との間に直列に介挿されたリアクトル、
6は半導体スイッチ素子(トランジスタ)であり、交流
電源1からリアクトル5に短絡電流を流すために使用さ
れる。
【0003】7は上記整流回路2を構成する4個のダイ
オードのうちの2個を供用し、4個のダイオードをブリ
ッジ接続してなる整流回路(以下補助の整流回路とい
う)であり、交流電圧を直流電圧に変換して半導体スイ
ッチ素子6に印加する。8は供給される制御信号により
半導体スイッチ素子6をオン/オフ制御する制御回路で
ある。
【0004】次に動作について説明する。この電源装置
の動作において極短い期間を限定すると、その期間では
交流電源電圧も負荷も変化しないものと見做すことがで
きる。したがって、この電源装置は図35に示す等価回
路で置き換えることができる。以下、この等価回路の構
成を説明した後、この等価回路に基づいて動作説明を行
う。
【0005】図35において、9は交流電源1および補
助の整流回路7と等価な入力の直流電源、11は整流回
路2と等価な環流ダイオード、12は平滑コンデンサ3
および負荷4と等価な出力の直流電源である。リアクト
ル5と半導体スイッチ素子6は図34と同様である。
【0006】半導体スイッチ素子6がオンすると、直流
電源9がリアクトル5を介して短絡され、直流電源9か
らの入力電流Iseは図36(a)に太線で示した経路を
流れる。この時、リアクトル5の両端には直流電源9の
電圧が印加されるので入力電流Iseは増加する。
【0007】半導体スイッチ素子6がオフすると、環流
ダイオード11がオンし、入力電流Iseは図36(b)
に太線で示した経路を流れる。この時、リアクトル5の
両端には直流電源9と直流電源12との差の電圧が印加
される。この場合、通常の設計では直流電源12の電圧
の方が直流電源9の電圧よりも高く設定されているの
で、半導体スイッチ素子6のオフ期間では入力電流Ise
は減少する。
【0008】以上のことから、入力電流Iseは半導体ス
イッチ素子6がオンの時には増加し、オフの時には減少
するので、半導体スイッチ素子6のオン時間とオフ時間
の比を制御することにより、このオン時間とオフ時間を
通じての入力電流Iseの平均値を任意の値に制御するこ
とができる。
【0009】ここで、この等価回路における入力電流I
seと、この電源装置における入力電流Is とはIse=|
s |の関係にあるので、電源装置における入力電流I
s も等価回路における入力電流Iseと同様に制御するこ
とができる。
【0010】図37は入力電流Is の制御の様子を交流
電源1の電圧Vs の1周期に亘って示したものであり、
半導体スイッチ素子6のオン/オフ時間幅比を制御する
ことによって交流電源1からの入力電流Is を交流電源
1の電圧Vs と同位相の正弦波になるように制御するこ
とができる。したがって、図34の電源装置によれば、
交流電源1からの入力力率を向上させるとともに、入力
電流に含まれる高調波成分を低減することができる。
【0011】すなわち、入力電流Is の波形をフーリエ
級数に展開することにより、入力電流Is に含まれてい
る各種の周波数成分に分解することができる。そして、
これらの周波数成分のうち、基本波成分以外のものが入
力電流Is に含まれる高調波成分である。この高調波成
分が零の場合は入力電流Is は基本波成分のみとなり、
交流電源1の周波数と同じ周波数で振動する正弦波とな
る。
【0012】これに対し、高調波成分が含まれている場
合は入力電流Is は正弦波ではなく歪んだ波形になる。
そこで、入力電流Is を制御すれば、図37に示すよう
に少なくとも入力電流Is に含まれる高調波成分を低減
することができる。
【0013】一方、入力力率は、上記の高調波成分の大
小と、上記の基本波成分と交流電源1の電圧Vs との位
相差で決まる。図37に示したように入力電流Is を制
御すれば、基本波成分を交流電源1の電圧Vs と同位相
に制御することができ、さらに上述のようにして高調波
成分を低減させることができるので、これらの両者を合
わせることで入力力率を向上させることができる。
【0014】次に、上述した従来の電源装置の半導体ス
イッチ素子6に印加される電圧およびこの半導体スイッ
チ素子6を流れる電流について説明する。図38に上記
の動作における半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧
ceと出力電流Ic の挙動を示す。
【0015】図38から分かるように、半導体スイッチ
素子6がオンすると、直ちに出力電流Ic がその直前に
リアクトル5に流れていた電流まで急激に増加する。こ
れに対し、半導体スイッチ素子6がオフすると、直ちに
出力端子間電圧Vceが平滑コンデンサ3の電圧まで急激
に増加する。実際は、半導体スイッチ素子6は理想的な
スイッチと異なり瞬時には動作することができないの
で、出力端子間電圧Vceや出力電流Ic が急峻に変化す
るオンおよびオフの瞬間に大きなスイッチング損失が生
ずる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の電源装置は以上
のように構成されているので、半導体スイッチ素子6の
オン/オフの瞬間に大きなスイッチング損失を生じ、効
率が良くないという問題点があった。
【0017】また、半導体スイッチ素子6のスイッチン
グ損失によりスイッチング周波数をあまり高くすること
がないことと、この制限から派生してリアクトルやコン
デンサが大形化し、さらに入力電流の制御性が悪いとい
う問題点があった。
【0018】ここで、リアクトルやコンデンサを大きく
しなければならない理由と、入力電流の制御性が悪いと
いう理由について説明する。
【0019】リアクトルのインピーダンスはZL =2π
fLと表すことができ、コンデンサのインピーダンスは
C =1/(2πfC)と表すことができる。これらの
式から分かるように、同じインピーダンスを得ようとす
る場合、周波数fが大きければリアクトルのインダクタ
ンスLやコンデンサの容量Cは小さくて済む。しかしな
がら、スイッチング周波数が制限されると、周波数fを
高くすることができないので、必然的にリアクトルのイ
ンダクタンスLやコンデンサの容量Cを大きくしなけれ
ばならない。
【0020】一方、上述したように半導体スイッチ素子
6のオン/オフ時間比を制御することにより、入力電流
s の1スイッチング周期における平均値を任意の値に
制御することができる。これにより、交流電源1から入
力力率を向上させることができるとともに入力電流に含
まれる高周波成分を低減させることができる。しかしな
がら、入力電流の1スイッチング周期における平均値を
制御するので、1スイッチング周期より早い時間では電
流を制御することができない。このため、スイッチング
周期が長くなり、電流の応答が遅くなる。この結果、電
流の制御性が悪くなる。
【0021】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、スイッチング損失を低減して高
効率化と高周波化を可能にするとともに小形化を図るこ
とができる電源装置を得ることを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る電源装置は、半導体スイッチ素子に対して直列に第2
のリアクトル(共振リアクトル)を接続するとともに、
この第2のリアクトルに対して直列または並列に共振コ
ンデンサを接続し、さらに、半導体スイッチ素子の端子
間電圧を検出して、零電圧のときにこの半導体スイッチ
ング素子をオンさせるようにしたものである。
【0023】請求項2記載の発明に係る電源装置は、第
1のリアクトルの両端を短絡する第2の半導体スイッチ
素子を接続して半導体スイッチ素子の出力電流をクラン
プささせるようにし、さらに、第2の半導体スイッチ素
子を流れる電流を検知して、零電流のときにこの第2の
半導体スイッチ素子をオフするようにしたものである。
【0024】請求項3記載の発明に係る電源装置は、環
流ダイオードと逆並列に第3の半導体スイッチ素子を接
続し、さらに、この第3の半導体スイッチ素子の端子間
電圧を検出して、零電圧のときにこの第3の半導体スイ
ッチング素子をオンさせるようにしたものである。
【0025】
【作用】請求項1記載の発明における電源装置は、半導
体スイッチ素子に対して直列に接続された第2のリアク
トルと、この第2のリアクトルに対して直列または並列
に接続された共振コンデンサとにより、スイッチング損
失の原因となる半導体スイッチを流れる電流および半導
体スイッチ素子の端子間電圧の急峻な変化が抑えられ
る。
【0026】また、第2のリアクトルと共振コンデンサ
との共振により電圧の零期間が作り出される。半導体ス
イッチ素子の端子間電圧を検知し、その端子間電圧が零
のときに半導体スイッチ素子をオンさせることにより、
この半導体スイッチ素子がオンした時に共振コンデンサ
に蓄えられた電荷が急速に放電される。これにより、急
峻な電流が流れなくなる。以上により、半導体スイッチ
素子のスイッチング損失が低減される。
【0027】請求項2記載の発明における電源装置は、
第2の半導体スイッチ素子により第1のリアクトルの両
端を短絡することにより、電流クランプ動作を可能にす
る。これにより、半導体スイッチ素子を流れる電流の最
大値が低減し、スイッチング損失が低減する。また、第
2の半導体スイッチ素子を流れる電流を検知し、この電
流が零の時に第2の半導体スイッチ素子をオフさせるこ
とにより、第2の半導体スイッチ素子でのスイッチング
損失の発生が防止できる。
【0028】請求項3記載の発明における電源装置は、
環流ダイオードと逆並列に接続された第3の半導体スイ
ッチ素子を備えることにより、第2のリアクトルに蓄え
られるエネルギーを自在に制御可能にする。これによ
り、第2のリアクトルと共振コンデンサの共振時に第1
の半導体スイッチ素子(請求項1に記載の半導体スイッ
チに対応する)の端子間電圧を確実に零にすることが可
能になる。したがって、第1の半導体スイッチ素子をオ
ンした時に共振コンデンサに蓄えられた電荷が急速に放
電され、急峻な電流が流れることが防止され、スイッチ
ング損失が低減される。また、第3の半導体スイッチ素
子の端子間電圧を検知して、零電圧の時に第3の半導体
スイッチ素子をオンさせることにより、第3の半導体ス
イッチ素子でのスイッチング損失の発生を防止できる。
【0029】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例1を図に
ついて説明する。図1において、1は交流電圧を発生す
る交流電源、2は4個のダイオードをブリッジ接続して
なる整流回路であり、交流電圧を直流電圧に変換する。
3は直流電圧を安定化する平滑コンデンサ(平滑回
路)、4は負荷、6は半導体スイッチ(第1の半導体ス
イッチ素子)である。これら交流電源1〜負荷4、半導
体スイッチ素子6の各々は図34に示す従来の電源装置
と同様のものである。
【0030】14は第1のリアクトルであり、半導体ス
イッチ素子6のオン時にエネルギーを蓄積し、オフ時に
平滑コンデンサ3を充電する。15は半導体スイッチ素
子6のオフ時に第1のリアクトル14を流れる電流の経
路を確保して平滑コンデンサ3を充電するための環流ダ
イオード、16は半導体スイッチ素子6と極性を逆にし
て半導体スイッチ素子6に並列接続された逆並列ダイオ
ード、17は半導体スイッチ素子6に直列接続された第
2のリアクトルである。18は第2のリアクトル17と
ともに共振回路を構成する共振コンデンサ、19は半導
体スイッチ素子6の端子間電圧が零であることを検知す
る零電圧検知回路である。
【0031】20は零電圧検知回路19の出力により半
導体スイッチ素子6をオンするとともに、半導体スイッ
チ素子6のオン時間幅を可変する制御を行うオン制御回
路、21は第2のリアクトル17と共振コンデンサ18
による共振経路を形成する補助のコンデンサである。な
お、この実施例では第1のリアクトル14と第2のリア
クトル17とを直列接続しているが、一つのリアクトル
でも兼用可能である。
【0032】次に動作について説明する。まず、動作を
明確するために従来の電源装置と同様に等価回路に置き
換えるものとする。図2はその等価回路を示す図であ
る。図2において、入力の直流電源9および出力の直流
電源12は従来の電源装置と同様である。22は第1の
リアクトル14と第2のリアクトル17を一つのリアク
トルで表したものである。
【0033】実施例の電源装置は従来の電源装置とは異
なり、動作モードは5モードある。以下それぞれのモー
ドにおける動作を順次説明する。
【0034】モード1は、半導体スイッチ素子6がオン
している期間である。このモードでは、直流電源9がリ
アクトル22を介して短絡されるため、直流電源9から
の入力電流Iseは図3(a)に太線で示した経路を流れ
る。この時、リアクトル22の両端には直流電源9の電
圧が印加されるため、入力電流Iseは増加する。このモ
ードにおいて半導体スイッチ素子6をオフすると、動作
モードはモード2に移行する。
【0035】モード2は、リアクトル22と共振コンデ
ンサ18の共振期間である。このモードでは、モード1
の期間にリアクトル22に蓄積されたエネルギーによ
り、リアクトル22と共振コンデンサ18との間で共振
が開始されるため、入力電流I seは図3(b)に太線で
示した経路を流れる共振電流となる。
【0036】これにより、共振コンデンサ18の端子間
電圧すなわち半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧V
ceは共振周波数で比較的ゆっくりと増加する。そして、
共振コンデンサ18の端子間電圧が直流電源12の電圧
に達すると、環流ダイオード15がオンし、動作モード
はモード3に移行する。
【0037】モード3は、直流電源12すなわち図1に
おける平滑コンデンサ3と負荷4にエネルギーを伝達す
るモードである。このモードでは環流ダイオード15が
オンしているため、入力電流Iseは図3(c)に太線で
示した経路を流れる。この時、リアクトル22の両端に
は直流電源9と直流電源12との差の電圧が印加され
る。通常の設計では直流電源12の電圧の方が直流電源
9の電圧よりも高く設定されるため、この期間に入力電
流Iseは減少する。そして、入力電流Iseが零になる
と、環流ダイオード15がオフするため、動作モードは
モード4に移行する。
【0038】モード4は、リアクトル22と共振コンデ
ンサ18の共振期間である。このモードでは、モード2
の期間に共振コンデンサ18に蓄積されたエネルギーに
より、リアクトル22と共振コンデンサ18の間で共振
が開始されるため、入力電流Iseは図3(d)に太線で
示した経路を流れる共振電流となる。この結果、共振コ
ンデンサ18の端子間電圧すなわち半導体スイッチ素子
6の出力端子間電圧V ceは共振周波数で比較的ゆっくり
と減少する。そして、共振コンデンサ18の端子間電圧
が零になると、逆並列ダイオード16がオンするため、
動作モードはモード5に移行する。
【0039】モード5は、逆並列ダイオード16のオン
期間である。このモードでは、逆並列ダイオード16が
オンするため、入力電流Iseが図3(e)に太線で示し
た経路を流れる。この期間中、半導体スイッチ素子6の
出力端子間電圧Vceは常に零に保たれているので、半導
体スイッチ素子6をオンしても損失が生じない。モード
5において半導体スイッチ素子6をオンにした後に入力
電流Iseが零になると、動作モードはモード1に戻り、
上記動作が繰り返し行われる。
【0040】上記の動作から明らかなように、スイッチ
ング損失の低減を考えた場合、半導体スイッチ素子6の
オフは任意の時間に行なえるが、オンは図3(e)に示
したモード5の期間に行なうことが望ましい。したがっ
て、この実施例による電源装置を低損失で動作させるた
めには半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧Vceが零
であることを検知する手段が必要である。
【0041】ここで、半導体スイッチ素子6のオンをモ
ード5の期間に行なうことが望ましい理由について説明
する。図38に示した従来の電源装置の動作波形から分
かるように。半導体スイッチ素子6をオンすると、半導
体スイッチ素子6の出力端子間電圧Vceは零になり、出
力電流Ic が流れる。また、半導体スイッチ素子6をオ
フすると、半導体スイッチ素子6の出力電流Ic は零に
なり、出力端子間電圧Vceは上昇する。
【0042】半導体スイッチ素子6のスイッチング損失
は、この半導体スイッチ素子6をオンまたはオフする
時、すなわち、半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧
ceまたは出力電流Ic が急変する時に発生する。
【0043】図3(e)に示したモード5の期間におい
ては、逆並列ダイオード16がオンしているため、半導
体スイッチ素子6の出力端子間電圧Vceが零である。し
たがって、この期間に半導体スイッチ素子6をオンして
も、もともと出力端子間電圧Vceであるため、出力端子
間電圧Vceが変化せず、スイッチング損失が生じない。
【0044】これに対して、他のモードでは半導体スイ
ッチ素子6の出力端子間電圧Vceが零にならない。した
がって、これらの期間に半導体スイッチ素子6をオンす
ると、大きなスイッチング損失が生ずる。このように、
スイッチング損失を考えた場合、半導体スイッチ素子6
のオンは図3(e)に示したモード5の期間に行うのが
望ましい。
【0045】図4〜図6は半導体スイッチ素子6の出力
端子間電圧Vceの零電圧の検出方法の違いを示す回路図
である。まず、図4は半導体スイッチ素子6の出力端子
間電圧Vceを直接検出する方法であり、半導体スイッチ
素子6の出力端間に接続された抵抗24、25による分
圧により出力端子間電圧Vceを検出し、零であることを
検知する。
【0046】図5はCT(curent transformer)等の計
器用変流器を用いる方法であり、逆並列ダイオード16
を流れる電流を変流器26にて検出して、動作モードが
モード5であること、すなわち、半導体スイッチ素子6
の出力端子間電圧Vceが零であることを間接的に検知す
る。
【0047】図6は図5の別形態であり、逆並列ダイオ
ード16を流れる電流を検出する代わりに第2のリアク
トル17を流れる電流を変流器26にて検出して、動作
モードがモード5であること、すなわち半導体スイッチ
素子6の出力端子間電圧Vceが零であることを間接的に
検知する。
【0048】半導体スイッチ素子6を零電圧検知回路1
9の出力によりオンさせる必要があるため、半導体スイ
ッチ素子6のオフ時間幅は回路定数などから決定される
値となる。したがって、自由に制御できる量は半導体ス
イッチ素子6のオン時間幅のみである。このため、零電
圧検知回路19の出力により半導体スイッチ素子6をオ
ンするとともに、半導体スイッチ素子6のオン時間幅を
可変にできるオン制御回路20が必要になる。
【0049】ここで、オン制御回路20を必要とする理
由を更に詳しく述べる。半導体スイッチ素子6の動作状
態はオンまたはオフの2通りしかないので、電源装置の
出力電圧の調整などに使用できる制御量は半導体スイッ
チ素子6のオン時間幅とオフ時間幅の2つしかない。
【0050】上述したように半導体スイッチ素子6のオ
ンは図3(e)に示したモード5の期間に行うことが望
ましい。半導体スイッチ素子6を一旦オフするとモード
2〜4を経なければ再びオンすることができない。した
がって、これらモード2〜4の期間がオフ時間幅にあた
る。そして、これらモード2〜4の期間における動作は
リアクトル22や共振コンデンサ18などの回路定数に
よって決まるため、自由に変化させることができない。
【0051】このため、スイッチング損失を低減させる
ために半導体スイッチ素子6をモード5の期間にオンす
る場合には、オフ時間幅は制御量として使用できないこ
とになる。そこで、半導体スイッチ素子6のオン時間幅
を可変できるオン制御回路20が必要になる。
【0052】図7は零電圧検知回路19とオン制御回路
20の詳細な構成を示す回路図である。また、図8はこ
れらの回路における動作波形図である。図7において、
半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧Vceの検出信号
が零電圧検知回路19の比較器U3の非反転入力端に供
給され、零電圧検知の閾値Vref と比較されて零電圧オ
ンのための同期信号Syncが作られる。この同期信号Sync
によりオン制御回路20の3角波発信器U1がリセット
させる。
【0053】3角波発信器U1の出力Tri がオン制御回
路20の比較器U2でオン時間幅設定信号Pwm と比較さ
れ、オン制御回路20の出力Out が作られる。このオン
制御回路20の出力Out により半導体スイッチ素子6が
駆動される。
【0054】ここで、オン制御回路20の出力Out がH
レベルの時には半導体スイッチ素子6がオンし、出力Ou
t がLレベルの時には半導体スイッチ素子6がオフする
ように設定すれば、半導体スイッチ素子6の出力端子間
電圧Vceが零になった時に半導体スイッチ素子6をオン
することができる。また、オン制御回路20の出力Out
がHレベルとなる時間幅は、オン時間幅設定信号Pwm
より可変させることができる。
【0055】図9および図38の波形図を用いて、この
実施例1の電源装置と従来の電源装置のスイッチング損
失について考える。図9は実施例1の電源装置の半導体
スイッチ素子6の出力端子間電圧Vceと出力電流Ic
挙動を示す波形図である。また、図38は上述したよう
に従来の電源装置の半導体スイッチ素子6の出力端子間
電圧Vceと出力電流Ic の挙動を示す波形図である。
【0056】従来の電源装置では半導体スイッチ素子6
のオン/オフの瞬間に、半導体スイッチ素子6の出力端
子間電圧Vceや出力電流Ic が急峻に変化するため大き
なスイッチング損失が生じていた。これに対し、実施例
1の電源装置の半導体スイッチ素子6は、モード1から
モード2に移行する時にオフする。
【0057】そして、モード5の期間中にオンし、第2
のリアクトル17と共振コンデンサ18との共振により
半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧Vceが共振周波
数で比較的ゆっくりと増加することから、スイッチング
損失は従来の電源装置よりも出力端子間電圧Vceの増加
率が緩和されている分、大幅に減少する。また、オンに
おいては、逆並列ダイオード16がオンし、半導体スイ
ッチ素子6の出力端子間電圧Vceが零に保たれている時
に半導体スイッチ素子6をオンするので、スイッチング
損失は生じない。
【0058】したがって、スイッチング損失全体を比較
しても、従来の電源装置のスイッチング損失より、実施
例1の電源装置のスイッチング損失の方が小さくなるこ
とが分かる。以上のように、共振を利用することで半導
体スイッチ素子6のスイッチング損失を低減することが
できる。
【0059】実施例2.次に、この発明の実施例2を図
について説明する。図10において、1〜4、6、1
5、16〜20の各々は図1の実施例1と同様であるた
め説明を省略する。この実施例2は実施例1の整流回路
2と平滑コンデンサ3との間に設けられていた第1のリ
アクトル14を、交流電源1と整流回路2との間に設け
たものである。
【0060】この実施例の電源装置を図1のように簡単
な等価回路に置き直した場合、図2と同様になる。第1
のリアクトル14を整流回路2と平滑コンデンサ3との
間に設けても、交流電源1と整流回路2との間に設けて
も同じ結果が得られる。
【0061】実施例3.次に、この発明の実施例3を図
について説明する。図11において、1〜4、6、1
5、16〜20の各々は図1の実施例1と同様であるた
め説明を省略する。この実施例3は実施例1の第2のリ
アクトル17と直列に接続されていた共振コンデンサ1
8を、第2のリアクトル17と並列に接続したものであ
る。
【0062】この実施例3の電源装置を図1のように簡
単な等価回路に置き直した場合、図2と同様になる。な
お、図11に示すように、この実施例3では第1のリア
クトル14と第2のリアクトル17を1個のリアクトル
により共用しているが、直列関係にある2個のリアクト
ルを1個のリアクトルに置き換えても同様に動作するこ
とは自明である。
【0063】実施例4.次に、この発明の実施例4を図
について説明する。図12において、1〜4、17〜2
0の各々は図1の実施例1の電源装置と同様であるため
説明を省略する。28は図示せぬトランジスタで構成さ
れた双方向スイッチであり、図1の実施例1の第1のリ
アクトル14に短絡電流を流す半導体スイッチ素子6と
置き換えて、交流電源1と整流回路2との間に設けられ
ている。この双方向スイッチ28を交流電源1と整流回
路2との間に設けることにより、環流ダイオード15を
整流回路2のダイオードと兼用することができる。
【0064】ここで、図13、14に双方向スイッチ2
8の構成例を示す。図13に示すものはトランジスタ2
9と逆並列ダイオード30a〜30dとから構成されて
いる。また、図14に示すものはトランジスタ29a、
29bと逆並列ダイオード30a、30bとから構成さ
れている。いずれも、トランジスタ29、29a、29
bをオンすることにより、端子Ta 、Tb の間の双方向
において導通を図ることができる。
【0065】この実施例4の電源装置を図1のように簡
単な等価回路に置き直した場合、図2と同様になる。な
お、図12に示すようにこの実施例4では第1のリアク
トル14と第2のリアクトル17を1個のリアクトルに
より共用しているが、上述したように直列関係にある2
個のリアクトルを1個のリアクトルに置き換えても同様
に動作することは自明である。
【0066】実施例5.次に、この発明の実施例5を図
について説明する。図15において、1、3、4の各々
は図1の実施例1と同様であるため説明を省略する。こ
の実施例5は図1の実施例1の半導体スイッチ素子6、
環流ダイオード15、逆並列ダイオード16、共振コン
デンサ18をそれぞれ4個用いたものである。
【0067】例えば半導体スイッチ素子6aに着目する
と、半導体スイッチ素子6aの逆並列ダイオードは16
a、共振コンデンサは18a、環流ダイオードは15a
であり、図1の実施例1の電源装置と同様の構成である
ことがわかる。
【0068】また、この実施例の零電圧検知回路19は
共振コンデンサ18a〜18dの各々の端子間電圧を検
知し、オン制御回路20は半導体スイッチ素子6a〜6
dの各々のオン時間幅を可変する制御を行う。
【0069】また、この実施例では、構成上同じ位置に
配置されるダイオードは1個のダイオードで兼用してい
る。例えば前述の半導体スイッチ素子6aの環流ダイオ
ード15aは、半導体スイッチ素子6bの逆並列ダイオ
ード16bと兼用されている。さらに整流回路2のダイ
オードも逆並列ダイオード16a、16b、16c、1
6dと兼用されている。
【0070】この実施例の電源装置の動作は、1個のト
ランジスタに着目すれば図1の実施例1と同様になるの
で、その説明を省略する。なお、この実施例では第1の
リアクトル14と第2のリアクトル17を1個のリアク
トルにより共用しているが、上述のように直列関係にあ
る2個のリアクトルを1個のリアクトルに置き換えても
同様に動作することは自明である。
【0071】実施例6.次に、この発明の実施例6を図
について説明する。図16において、1,3,4,19
の各々は図1の実施例1と同様であるため、その説明を
省略する。この実施例6は図15に示した実施例5の共
振コンデンサ18a,18b,18c,18dを1個の
共振コンデンサ18で置き換えたものである。また、こ
の実施例6のオン制御回路20は半導体スイッチ素子6
a〜6dの各々のオン時間幅を可変する制御を行う。
【0072】この実施例の電源装置の動作は、図15と
同様に1個のトランジスタに着目すれば図1の実施例1
と同様になるため、その説明を省略する。なお、この実
施例では、第1のリアクトル14と第2のリアクトル1
7を1個のリアクトルにより共用しているが、上述のよ
うに直列関係にある2個のリアクトルを1個のリアクト
ルに置き換えても同様に動作することは自明である。
【0073】実施例7.次に、この発明の実施例7を図
について説明する。図17において、1、3、4の各々
は図1の実施例1と同様であるため、その説明を省略す
る。この実施例7は図1の実施例1の半導体スイッチ素
子6、環流ダイオード15、逆並列ダイオード16、共
振コンデンサ18をそれぞれ2個用いたものである。
【0074】例えば、半導体スイッチ素子6aに着目す
ると、半導体スイッチ素子6aの逆並列ダイオードは1
6a、共振コンデンサは18a、環流ダイオードは15
aであり、図1の実施例1の電源装置と同様の構成であ
ることがわかる。
【0075】また、この実施例7では、構成上同じ位置
に配置されるダイオードは1個のダイオードで兼用して
いるため、整流回路2のダイオードが逆並列ダイオード
16a、16b、環流ダイオード15a、15bと兼用
されている。また、この実施例の零電圧検知回路19は
共振コンデンサ18a、18bの各々の端子間電圧を検
知し、オン制御回路20は半導体スイッチ素子6a、6
bの各々のオン時間幅を可変する制御を行う。
【0076】この実施例の電源装置の動作は、1個のト
ランジスタに着目すれば図1の実施例1と同様になるた
め、その説明は省略する。なお、この実施例では第1の
リアクトル14と第2のリアクトル17を1個のリアク
トルにより共用しているが、上述のように直列関係にあ
る2個のリアクトルを1個のリアクトルに置き換えても
同様に動作することは自明である。
【0077】実施例8.次に、この発明の実施例8を図
について説明する。図18において、1、3、4、19
の各々は図1の実施例1と同様であるため説明を省略す
る。この実施例8は図17に示した実施例7の共振コン
デンサ18a、18bを1個のコンデンサ18で置き換
えたものである。また、この実施例のオン制御回路20
は半導体スイッチ素子6a、6bの各々のオン時間幅を
可変する制御を行う。
【0078】この実施例の電源装置の動作は、図17と
同様に1個のトランジスタに着目すれば図1の実施例1
の電源装置と同様の動作になるため、その説明を省略す
る。
【0079】実施例9.次に、この発明の実施例9を図
について説明する。図19において、1、3、4の各々
は図1の実施例1と同様であるため、その説明を省略す
る。この実施例9は図1の実施例1の半導体スイッチ素
子6、環流ダイオード15、逆並列ダイオード16、共
振コンデンサ18をそれぞれ2個用いたものである。例
えば、半導体スイッチ素子6aに着目すると、半導体ス
イッチ素子6aの逆並列ダイオードは16a、共振コン
デンサは18a、環流ダイオードは15aであり、図1
の実施例1と同様の構成であることがわかる。
【0080】また、この実施例では、構成上同じ位置に
配置されるダイオードは1個のダイオードで兼用してい
る。例えば、前述の半導体スイッチ素子6aの環流ダイ
オード15aは、半導体スイッチ素子6bの逆並列ダイ
オード16bと兼用されている。さらに、逆並列ダイオ
ード16a、16bが整流回路のダイオードと兼用され
ており、ダイオード2a、2bとともに整流回路2を構
成している。
【0081】また、この実施例の零電圧検知回路19は
共振コンデンサ18a、18bの各々の端子間電圧を検
知し、オン制御回路20は半導体スイッチ素子6a、6
bの各々のオン時間幅を可変する制御を行う。
【0082】この実施例の電源装置の動作は、1個のト
ランジスタに着目すれば図1の実施例1と同様になるた
め、その説明を省略する。なお、この実施例では、第1
のリアクトル14と第2のリアクトル17を1個のリア
クトルにより共用しているが、上述のように直列関係に
ある2個のリアクトルを1個のリアクトルに置き換えて
も同様に動作することは自明である。
【0083】実施例10.次に、この発明の実施例10
を図について説明する。図20において、1、3、4、
19の各々は図1の実施例1と同様であるため説明を省
略する。この実施例10は図19に示した実施例9の共
振コンデンサ18a、18bを1個のコンデンサ18で
置き換えたものである。また、この実施例の零電圧検知
回路19は共振コンデンサ18の端子間電圧を検知し、
オン制御回路20は半導体スイッチ素子6a、6bの各
々のオン時間幅を可変する制御を行う。
【0084】この実施例の電源装置の動作は、図19と
同様に1個のトランジスタに着目すれば図1の実施例1
と同様の動作になるため、その説明を省略する。なお、
この実施例では、第1のリアクトル14と第2のリアク
トル17を1個のリアクトルにより共用しているが、上
述のように直列関係にある2個のリアクトルを1個のリ
アクトルに置き換えても同様に動作することは自明であ
る。
【0085】実施例11.次に、この発明の実施例11
を図について説明する。図21において、1、4の各々
は図1の実施例1と同様であるため説明を省略する。こ
の実施例11は図1の実施例1の半導体スイッチ素子
6、環流ダイオード15、逆並列ダイオード16、共振
コンデンサ18をそれぞれ2個用いて倍電圧整流回路と
したものである。例えば、半導体スイッチ素子6aに着
目すると、半導体スイッチ素子6aの逆並列ダイオード
は16a、共振コンデンサは18a、環流ダイオードは
15aであり、図1の実施例1における電源装置と同様
の構成であることがわかる。
【0086】また、この実施例では、構成上同じ位置に
配置されるダイオードは1個のダイオードで兼用してい
る。例えば、前述の半導体スイッチ素子6aの環流ダイ
オード15aは、半導体スイッチ素子6bの逆並列ダイ
オード16bと兼用されている。さらに逆並列ダイオー
ド16a、16bが整流回路2のダイオードと兼用され
ている。
【0087】また、この実施例の零電圧検知回路19は
共振コンデンサ18a、18bの各々の端子間電圧を検
知し、オン制御回路20は半導体スイッチ素子6a、6
bの各々のオン時間幅を可変する制御を行う。
【0088】この実施例の電源装置の動作は、1個のト
ランジスタに着目すれば図1の実施例1と同様になるた
め、その説明を省略する。なお、この実施例では、第1
のリアクトル14と第2のリアクトル17を1個のリア
クトルにより共用しているが、直列関係にある2個のリ
アクトルを1個のリアクトルに置き換えても同様に動作
することは自明である。
【0089】実施例12.次に、この発明の実施例12
を図について説明する。図22において、1、4、19
の各々は図1の実施例1と同様であるため説明を省略す
る。この実施例12は図21に示した実施例11の共振
コンデンサ18a、18bを1個のコンデンサ18で置
き換えたものである。図21と同様に1個のトランジス
タに着目すれば図1の実施例1と同様の動作になるた
め、その説明を省略する。
【0090】実施例13.次に、この発明の実施例13
を図について説明する。図23において、1〜4、14
〜20は実施例1と同様であるため、その説明を省略す
る。32は第1のリアクトル14の端子間を短絡する第
2の半導体スイッチ素子であり、図示のようにトランジ
スタ33とダイオード34とから構成される。35は計
器用変流器であり、第2の半導体スイッチ素子32の出
力電流(トランジスタ33のコレクタ電流)を検出す
る。36は第2の半導体スイッチ素子32の出力電流が
零であることを検知する零電流検知回路、37は零電流
検知回路36の出力により第2の半導体スイッチ素子3
2をオフするとともに、第2の半導体スイッチ素子32
のオフ時間幅を可変にするオフ制御回路である。
【0091】この実施例の動作を明確にするために、従
来の電源装置と同様にこの実施例13の電源装置を図2
4に示した簡単な等価回路に置き直して考える。この図
において、直流電源9、12の各々は従来の電源装置と
同様であり、また、他は図23と同様であるため、その
説明を省略する。従来の電源装置と異なり、動作モード
は7モード存在する。以下、図25を参照しながらそれ
ぞれのモードにおける動作を順に説明する。
【0092】モード1は、半導体スイッチ素子6のみが
オンしている期間である。このモードでは、直流電源9
が第1のリアクトル14および第2のリアクトル17を
介して短絡されるため、直流電源9からの入力電流Ise
は図25(a)に太線で示した経路を流れる。この時、
第1のリアクトル14および第2のリアクトル17の両
端には直流電源9の電圧が印加されるため、入力電流I
seは増加する。モード1において半導体スイッチ素子6
をオフすると、動作モードはモード2に移行する。
【0093】モード2は、第1のリアクトル14および
第2のリアクトル17と共振コンデンサ18の共振期間
である。このモードでは、モード1の期間に第1のリア
クトル14および第2のリアクトル17に蓄積されたエ
ネルギーにより、第1のリアクトル14および第2のリ
アクトル17と共振コンデンサ18の間で共振が開始さ
れるため、入力電流Iseは図25(b)に太線で示した
経路で流れる共振電流となる。
【0094】この結果、共振コンデンサ18の端子間電
圧すなわち半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧V
ce1は共振周波数で比較的ゆっくりと増加する。この共
振コンデンサ18の端子間電圧が直流電源12の電圧に
達すると、環流ダイオード15がオンするため、動作モ
ードはモード3に移行する。
【0095】モード3は、直流電源12すなわち図23
における平滑コンデンサ3と負荷4にエネルギーを伝達
するモードである。このモードでは、環流ダイオード1
5がオンしているため、入力電流Iseは図25(c)に
太線で示した経路を流れる。この時、第1のリアクトル
14および第2のリアクトル17の両端には直流電源9
と直流電源12の差の電圧が印加される。通常の設計で
は直流電源12の電圧の方が直流電源9の電圧よりも高
いため、この期間に入力電流Iseは減少する。ここで、
第2の半導体スイッチ素子32をオンすると、動作モー
ドはモード4に移行する。
【0096】モード4は、モード3と同じく直流電源1
2すなわち図23における平滑コンデンサ3と負荷4に
エネルギーを伝達するモードである。このモードでは、
環流ダイオード15と第2の半導体スイッチ素子32が
オンしているため、入力電流Iseは図25(d)に太線
で示した経路を流れる。この時、第1のリアクトル14
は第2の半導体スイッチ素子32により短絡されている
ため、第1のリアクトル14を流れる電流は変化せず一
定となり、第1のリアクトル14を流れる電流と第2の
リアクトル17を流れる電流との差電流が第2の半導体
スイッチ素子32に流れる。
【0097】直流電源9と直流電源12の差の電圧は第
2のリアクトル17の両端にのみ印加されるため、この
期間に入力電流Iseは直流電源9と直流電源12の差の
電圧と第2のリアクトル17のインダクタンスで決まる
傾きで減少する。この入力電流Iseが零になると、環流
ダイオード15がオフするため、動作モードはモード5
に移行する。
【0098】モード5は、第2のリアクトル17と共振
コンデンサ18の共振期間である。このモードでは、モ
ード2の期間に共振コンデンサ18に蓄積されたエネル
ギーにより、第2のリアクトル17と共振コンデンサ1
8の間で共振が開始されるため、入力電流Iseは図25
(e)に太線で示した経路を流れる共振電流となる。
【0099】この結果、共振コンデンサ18の端子間電
圧すなわち半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧V
ce1 は共振周波数で比較的ゆっくりと減少する。この共
振コンデンサ18の端子間電圧が零になると、逆並列ダ
イオード16がオンするため、動作モードはモード6に
移行する。
【0100】モード6は、逆並列ダイオード16のオン
期間である。このモードでは、逆並列ダイオード16が
オンするため、入力電流Iseが図25(f)に太線で示
した経路を流れる。この期間中、半導体スイッチ素子6
の出力端子間電圧Vce1 は常に零に保たれているので、
半導体スイッチ素子6をオンしても損失を生じない。こ
こで、半導体スイッチ素子6をオンにした後に入力電流
seが零になると、動作モードはモード7に移行する。
【0101】モード7は、第2のリアクトル17にエネ
ルギーを蓄えるモードである。このモードでは、半導体
スイッチ素子6と半導体スイッチ回路がオンしているた
め、入力電流Iseは図25(g)に太線で示した経路を
流れる。この時、第1のリアクトル14は第2の半導体
スイッチ素子32により短絡されているため、直流電源
9の電圧は第2のリアクトル17の両端にのみ印加され
る。
【0102】このため、この期間に入力電流Iseはモー
ド1よりも急速に増加する。この入力電流Iseが、第1
のリアクトル14に流れている電流と等しくなると、第
2の半導体スイッチ素子32には電流が流れなくなるた
め、動作モードはモード1に戻り、上記の動作が繰り返
される。このモード1の期間中、第2の半導体スイッチ
素子32を流れる電流Ic2は常に零に保たれているの
で、第2の半導体スイッチ素子32をオフしても損失を
生じない。
【0103】上記の動作から明らかなように、スイッチ
ング損失の低減を考えた場合、半導体スイッチ素子6の
オフは任意の時間に行なえるが、オンは図25(f)に
示したモード6の期間に行なうことが望ましい。したが
って、半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧Vce1
零であることを検知する零電圧検知回路19が必要にな
る。この零電圧検知回路19の出力により半導体スイッ
チ素子6をオンさせる必要があるため、半導体スイッチ
素子6のオフ時間幅は回路定数などから決定される値に
なる。
【0104】したがって、自由に制御できる量はオン時
間幅のみである。このため、零電圧検知回路19の出力
により半導体スイッチ素子6をオンするとともに、半導
体スイッチ素子6のオン時間幅を可変できるオン制御回
路20が必要になる。
【0105】同様に、第2の半導体スイッチ素子32の
オンは任意の時間に行なえるが、オフは図25(a)に
示したモード1の期間に行なうことが望ましい。したが
って、この発明による電源装置を低損失で動作させるた
めには、第2の半導体スイッチ素子32の出力電流Ic2
が零であることを検知する零電流検知回路36が必要と
なる。この零電流検知回路36の出力により第2の半導
体スイッチ素子32をオフさせる必要があるため、第2
の半導体スイッチ素子32のオン時間幅は回路定数など
から決定される値となる。
【0106】したがって、自由に制御できる量はオフ時
間幅のみである。このため、零電流検知回路36の出力
により半導体スイッチ素子32をオフするとともに、第
2の半導体スイッチ素子32のオフ時間幅を可変にでき
るオフ制御回路37が必要になる。
【0107】ここで、図26および図38を用いて、従
来の電源装置と実施例13の電源装置のスイッチング損
失について考える。図26は実施例13の半導体スイッ
チ素子6および第2の半導体スイッチ素子32の出力端
子間電圧Vce1、Vce2と出力電流Ic1、Ic2の挙動を示
す波形図である。図38は上述したように、従来の電源
装置の半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧Vceと出
力電流Ic の挙動を示す波形図である。
【0108】従来の電源装置では、半導体スイッチ素子
6のオン/オフの瞬間に、半導体スイッチ素子6の出力
端子間電圧Vceや出力電流Ic が急峻に変化するため、
大きなスイッチング損失を生じていた。しかし、実施例
13の電源装置の半導体スイッチ素子6は、モード1か
らモード2に移行する時にオフし、モード6の期間中に
オンする。
【0109】したがって、オフにおいては第2のリアク
トル17と共振コンデンサ18の間の共振により、半導
体スイッチ素子6の出力端子間電圧Vce1 は共振周波数
で比較的ゆっくりと増加するため、半導体スイッチ素子
6のオフ時のスイッチング損失は、従来の電源装置のス
イッチング損失よりも出力端子間電圧の増加率が緩和さ
れている分、大幅に減少する。
【0110】また、オンにおいては、逆並列ダイオード
16がオンし、半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧
ce1 が零に保たれている時に半導体スイッチ素子6を
オンするため損失が生じない。また、第2の半導体スイ
ッチ素子32は、モード3からモード4に移行する時に
オンし、モード1の期間中にオフする。
【0111】したがって、オンにおいては第2のリアク
トル17のインダクタンスと印加電圧で決まる傾きで比
較的ゆっくりと増加するため、第2の半導体スイッチ素
子32のオン時のスイッチング損失は、従来の電源装置
のスイッチング損失に比べて出力電流の増加率が緩和さ
れている分、十分に小さい。
【0112】また、オフにおいては、第2の半導体スイ
ッチ素子32の出力電流Ic2が零に保たれている時にこ
の第2の半導体スイッチ素子32をオフするため損失が
生じない。さらに、第2の半導体スイッチ素子32の追
加により、半導体スイッチ素子6の出力電流Ic1がクラ
ンプされ、出力電流のピーク値が低減されるために、半
導体スイッチ素子6のスイッチング損失は、従来の電源
装置のみならず、実施例1から実施例12までの各電源
装置よりも低減させることができる。
【0113】したがって、実施例13の電源装置は第2
の半導体スイッチ素子32の追加により、これのスイッ
チング損失が新たに加わるが、スイッチング損失全体を
比較した場合、従来の電源装置のスイッチング損失より
小さくなる。
【0114】以上のようにこの実施例13によれば、共
振および電流クランプを利用することにより、半導体ス
イッチ素子のスイッチング損失を低減することが可能で
ある。
【0115】実施例14.次に、この発明の実施例14
を図について説明する。図27において、1〜4、6、
14〜20、32〜37の各々は図23に示す実施例1
3の電源装置と同様であるため、その説明を省略する。
この実施例14は図23に示す実施例13の第1のリア
クトル14と第2の半導体スイッチ素子32の位置を変
更したものである。
【0116】図27に示すように第2の半導体スイッチ
素子32を配置することにより、半導体スイッチ素子6
と、この第2の半導体スイッチ素子32が共通の電位か
ら駆動可能になる。この図27の電源装置を簡単な等価
回路に置き直して考えると図24と同様になるので、そ
の説明を省略する。
【0117】実施例15.次に、この発明の実施例15
を図について説明する。図28において、1〜4、6、
14〜20、32〜37の各々は図23に示す実施例1
3の電源装置と同様であるため、その説明を省略する。
この実施例15は図23の実施例13の電源装置の第1
のリアクトル14と第2の半導体スイッチ素子32の位
置を、交流電源1と整流回路2との間に配置したもので
ある。図28の電源装置を簡単な等価回路に置き直して
考えると図24と同様になるので、その説明を省略す
る。
【0118】また、図1の実施例1と図23に示した実
施例13との回路構成の類似性により、実施例2〜12
においても、第1のリアクトル14を短絡する第2の半
導体スイッチ素子32と、この第2の半導体スイッチ素
子32を流れる電流が零であることを検知する零電流検
知手段36と、零電流検知手段36の出力により第2の
半導体スイッチ素子32をオフするとともに、この第2
の半導体スイッチ素子32のオフ時間幅を可変にできる
オフ制御手段37との追加により、実施例13と同様の
効果が得られる。
【0119】実施例16.次に、この発明の実施例16
を図について説明する。図29において、1〜4、6、
14、15、17〜20の各々は図1に示す実施例1の
電源装置と同様であるため、その説明を省略する。39
は環流ダイオード15と逆並列に接続された第3の半導
体スイッチ素子(トランジスタ)、40は第3の半導体
スイッチ素子39の出力端子間電圧が零であることを検
知する第2の零電圧検知回路、41は第2の零電圧検知
回路40の出力により第3の半導体スイッチ素子39を
オンするとともに、この第3の半導体スイッチ素子39
のオン時間幅を可変する第2のオン制御回路である。
【0120】この実施例の動作を明確にするために、従
来の電源装置と同様にこの実施例16の電源装置を図3
0に示した簡単な等価回路に置き直して考える。この図
において、直流電源9、12の各々は従来の電源装置と
同様であり、また、他は図29と同様であるため、その
説明を省略する。
【0121】また、22は第1のリアクトル14と第2
のリアクトル17を一つのリアクトルで表したものであ
る。従来の電源装置と異なり、動作モードは6モード存
在する。以下それぞれのモードにおける動作を順に説明
する。
【0122】モード1は、半導体スイッチ素子6がオン
している期間である。このモードでは、直流電源9がリ
アクトル22を介して短絡されるため、直流電源9から
の入力電流Iseは図31(a)に太線で示した経路を流
れる。この時、リアクトル22の両端には直流電源9の
電圧が印加されるため、入力電流Iseは増加する。モー
ド1において半導体スイッチ素子6をオフすると、動作
モードはモード2に移行する。
【0123】モード2は、リアクトル22と共振コンデ
ンサ18の共振期間である。このモードでは、モード1
の期間にリアクトル22に蓄積されたエネルギーによ
り、リアクトル22と共振コンデンサ18との間で共振
が開始されるため、入力電流I seは図31(b)に太線
で示した経路を流れる共振電流となる。
【0124】この結果、共振コンデンサ18の端子間電
圧すなわち半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧V
ce1 は共振周波数で比較的ゆっくりと増加する。この共
振コンデンサ18の端子間電圧が直流電源12の電圧に
達すると、環流ダイオード15がオンするため、動作モ
ードはモード3に移行する。
【0125】モード3は、直流電源12すなわち図29
における平滑コンデンサ3と負荷4にエネルギーを伝達
するモードである。このモードでは、環流ダイオード1
5がオンしているため入力電流Iseは図31(c)に太
線で示した経路を流れる。この時、リアクトル22の両
端には直流電源9と直流電源12の差の電圧が印加され
る。
【0126】通常の設計では直流電源12の電圧の方が
直流電源9の電圧よりも高く設定されるため、この期間
に入力電流Iseは減少する。この期間中、第3の半導体
スイッチ素子39の出力端子間電圧Vce3 は常に零に保
たれているので、第3の半導体スイッチ素子39をオン
しても損失を生じない。ここで、第3の半導体スイッチ
素子39をオンにした後に入力電流Iseが零になると、
動作モードはモード4に移行する。
【0127】モード4は、リアクトル22に共振に必要
なエネルギーを蓄えるモードである。このモードでは、
第3の半導体スイッチ素子39がオンしているため、入
力電流Iseは図31(d)に太線で示した経路を流れ
る。この時、モード3と同じく、リアクトル22に直流
電源9と直流電源12の差の電圧が印加されるため、こ
の期間に入力電流Iseの極性が反転し、リアクトル22
に共振に必要なエネルギーが蓄えられる。ここで、第3
の半導体スイッチ素子39をオフすると、動作モードは
モード5に移行する。
【0128】モード5は、第2のリアクトル17と共振
コンデンサ18の共振期間である。このモードでは、モ
ード2の期間に共振コンデンサ18に蓄積されたエネル
ギーとモード4の期間にリアクトル22に蓄積されたエ
ネルギーとにより、リアクトル22と共振コンデンサ1
8の間で共振が開始されるため、入力電流Iseは図31
(g)に太線で示した経路を流れる共振電流となる。
【0129】この結果、共振コンデンサ18の端子間電
圧すなわち半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧V
ce1 は共振周波数で比較的ゆっくりと減少する。同様に
第3の半導体スイッチ素子39の出力端子間電圧Vce3
も共振周波数で比較的ゆっくりと減少する。この共振コ
ンデンサ18の端子間電圧が零になると、逆並列ダイオ
ード16がオンするため、動作モードはモード6に移行
する。
【0130】モード6は、逆並列ダイオード16のオン
期間である。このモードでは、逆並列ダイオード16が
オンするため、入力電流Iseが図31(f)に太線で示
した経路を流れる。この期間中、半導体スイッチ素子6
の出力端子間電圧Vce1 は常に零に保たれているので、
半導体スイッチ素子6をオンしても損失を生じない。こ
こで、半導体スイッチ素子6をオンにした後に入力電流
seが零になると、動作モードはモード1に戻り、上記
の動作が繰り返される。
【0131】上記の動作から明らかなように、スイッチ
ング損失の低減を考えた場合、半導体スイッチ素子6の
オフは任意の時間に行なえるが、オンは図31(f)に
示したモード6の期間に行なうことが望ましい。したが
って、半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧Vce1
零であることを検知する零電圧検知回路19が必要にな
る。
【0132】この零電圧検知回路19の出力により半導
体スイッチ素子6をオンさせる必要があるため、半導体
スイッチ素子6のオフ時間幅は回路定数などから決定さ
れる値になる。したがって、自由に制御できる量はオン
時間幅のみである。このため、零電圧検知回路19の出
力により半導体スイッチ素子6をオンするとともに、半
導体スイッチ素子6のオン時間幅を可変にできるオン制
御回路20が必要になる。
【0133】同様に、第3の半導体スイッチ素子39の
オフは任意の時間に行なえるが、オンは図31(c)に
示したモード3の期間に行なうことが望ましい。したが
って、この実施例16の電源装置を低損失で動作させる
ためには、第3の半導体スイッチ素子39の出力端子間
電圧Vce3 が零であることを検知する第2の零電圧検知
回路40が必要になる。
【0134】この第2の零電圧検知回路40の出力によ
り第3の半導体スイッチ素子39をオンさせる必要があ
るため、第3の半導体スイッチ素子39のオフ時間幅は
回路定数などから決定される値になる。したがって、自
由に制御できる量はオン時間幅のみである。このため、
第2の零電圧検知回路40の出力により第3の半導体ス
イッチ素子39をオンするとともに、第3の半導体スイ
ッチ素子39のオン時間を可変にできる第2のオン制御
回路41が必要になる。
【0135】ここで、図32および図38を用いて、従
来の電源装置と実施例16の電源装置のスイッチング損
失について考える。図32は実施例16の電源装置の半
導体スイッチ素子6および第3の半導体スイッチ素子3
9の出力端子間電圧Vce1 、Vce3 と出力電流Ic1、I
c3の挙動である。図38は従来の電源装置の半導体スイ
ッチ素子6の出力端子間電圧Vceと出力電流Ic の挙動
である。
【0136】従来の電源装置では、半導体スイッチ素子
6のオン/オフの瞬間に半導体スイッチ素子6の出力端
子間電圧Vceや出力電流Ic が急峻に変化するため、大
きなスイッチング損失を生じていた。しかし、実施例1
6による電源装置の半導体スイッチ素子6は、モード1
からモード2に移る時にオフし、モード6の期間中にオ
ンする。
【0137】したがって、オフにおいては第1にリアク
トル14および第2のリアクトル17と共振コンデンサ
18との間の共振により、半導体スイッチ素子6の出力
端子間電圧Vce1 は共振周波数で比較的ゆっくりと増加
するため、半導体スイッチ素子6のオフ時のスイッチン
グ損失は、従来の電源装置のスイッチング損失よりも出
力端子間電圧の増加率が緩和されている分、大幅に減少
する。
【0138】また、オンにおいては、逆並列ダイオード
16がオンし、半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧
ce1 が零に保たれている時に半導体スイッチ素子6を
オンするため損失を生じない。また、第3の半導体スイ
ッチ素子39は、モード4からモード5に移る時にオフ
し、モード3の期間中にオンする。
【0139】したがって、オフにおいては第1のリアク
トル14および第2のリアクトル17と共振コンデンサ
18の間の共振により、第3の半導体スイッチ素子39
の出力端子間電圧Vce3 は共振周波数で比較的ゆっくり
と増加するため、第3の半導体スイッチ素子39のオフ
時のスイッチング損失は、従来の電源装置のスイッチン
グ損失に比べて出力電流の増加率が緩和されている分、
十分に小さい。
【0140】また、オンにおいては、第3の半導体スイ
ッチ素子39の出力端子間電圧Vce 3 が零に保たれてい
る時に第3の半導体スイッチ素子39をオンするため損
失を生じない。さらには、第3の半導体スイッチ素子3
9の追加により、モード4の期間に第1のリアクトル1
4および第2のリアクトル17に蓄えるエネルギーを自
在に制御できるため、モード5の期間における第1のリ
アクトル14および第2のリアクトル17と共振コンデ
ンサ18との間の共振により、半導体スイッチ素子6の
出力端子間電圧Vce1 を確実に零にすることが可能とな
る。
【0141】したがって、実施例16の電源装置は第3
の半導体スイッチ素子39の追加により、このスイッチ
ング損失が加わるが、スイッチング損失全体を比較する
と、従来の電源装置のスイッチング損失よりこの実施例
16の電源装置のスイッチング損失の方が小さくなる。
さらに、第3の半導体スイッチ素子39の追加により、
回路や電源、負荷などの変動に対しても常に適正な共振
を行なうことが可能になる。以上の様に、この実施例1
6によれば、共振を利用して半導体スイッチ素子のスイ
ッチング損失を低減することが可能である。
【0142】実施例17.次に、この発明の実施例17
を図について説明する。図33において、1〜4、6、
14〜20、32〜37、39〜41は図23の実施例
13の電源装置または図29の実施例16の電源装置と
同様であるため、その説明を省略する。
【0143】この実施例17は、図23の実施例13の
電源装置に、環流ダイオード15と逆並列に接続された
第3の半導体スイッチ素子39と、第3の半導体スイッ
チ素子39の出力端子間電圧が零であることを検知する
第2の零電圧検知回路40と、第2の零電圧検知回路4
0の出力により第3の半導体スイッチ素子39をオンす
るとともに、第3の半導体スイッチ素子39のオン時間
幅を可変できる第2のオン制御回路41を適用したもの
である。動作は図24および図30から容易に類推でき
るため、その説明を省略する。
【0144】また、図1に示した実施例1と図29に示
した実施例16との回路構成の類似性により、実施例2
〜12においても、環流ダイオード15と逆並列に接続
された第3の半導体スイッチ素子39と、第3の半導体
スイッチ素子39の出力端子間電圧が零であることを検
知する第2の零電圧検知回路40と、第2の零電圧検知
回路40の出力により第3の半導体スイッチ素子39を
オンするとともに、第3の半導体スイッチ素子39のオ
ン時間幅を可変できる第2のオン制御回路41との追加
により、実施例16と同様の効果が得られることは明ら
かである。
【0145】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、半導体スイッチ素子(第1の半導体スイッチ素
子)に対して直列に第2のリアクトルを接続するととも
に、この第2のリアクトルに対して直列または並列に共
振コンデンサを接続し、さらに、半導体スイッチ素子の
端子間電圧を検出して零電圧のときに半導体スイッチン
グ素子をオンさせるように構成したので、半導体スイッ
チ素子で発生するスイッチング損失を低減することがで
きる。また、半導体スイッチ素子のスイッチング損失を
低減できることから、高周波化が可能となり、また、小
形のリアクトルやコンデンサが使用できることから回路
の小形化ができる。
【0146】また、請求項2記載の発明によれば、リア
クトルの両端を短絡する第2の半導体スイッチ素子を接
続して電流クランプ動作させるようにし、さらに、第2
の半導体スイッチ素子を流れる電流を検知して零電流の
ときにこの第2の半導体スイッチ素子をオフするように
構成したので、半導体スイッチ素子(第1の半導体スイ
ッチ素子)を流れる電流の最大値を低減でき、この半導
体スイッチ素子のスイッチング損失を低減することがで
きる。また、第2の半導体スイッチ素子を流れる電流が
零の時にこの第2の半導体スイッチ素子をオフさせるこ
とから、この第2の半導体スイッチ素子のスイッチング
損失の発生も防止できる。
【0147】また、請求項3記載の発明によれば、環流
ダイオードと逆並列に第3の半導体スイッチ素子を接続
し、さらに、第3の半導体スイッチ素子の端子間電圧を
検出して零電圧のときにこの第3の半導体スイッチング
素子をオンさせるように構成したので、第2のリアクト
ルと共振コンデンサとの共振時に半導体スイッチ素子
(第1の半導体スイッチ素子)の端子間電圧を確実に零
にすることができ、半導体スイッチ素子のスイッチング
損失を低減することができる。また、第3の半導体スイ
ッチ素子の端子間電圧が零の時にこの第3の半導体スイ
ッチ素子をオンさせることから、この第3の半導体スイ
ッチ素子でのスイッチング損失の発生も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による電源装置を示すブロ
ック図である。
【図2】この発明の実施例1による電源装置の等価回路
を示す回路図である。
【図3】この発明の実施例1による電源装置の等価回路
による動作説明図である。
【図4】この発明の実施例1による電源装置の零電圧検
知回路を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施例1による電源装置の零電圧検
知回路を示すブロック図である。
【図6】この発明の実施例1による電源装置の零電圧検
知回路を示すブロック図である。
【図7】この発明の実施例1による電源装置の零電圧検
知回路とオン制御回路を示す詳細なブロック図である。
【図8】この発明の実施例1による電源装置の零電圧検
知回路とオン制御回路の動作波形図である。
【図9】この発明の実施例1による電源装置の半導体ス
イッチ素子の動作波形図である。
【図10】この発明の実施例2による電源装置を示すブ
ロック図である。
【図11】この発明の実施例3による電源装置を示すブ
ロック図である。
【図12】この発明の実施例4による電源装置を示すブ
ロック図である。
【図13】この発明の実施例4による電源装置の双方向
スイッチを示す回路図である。
【図14】この発明の実施例4による電源装置の双方向
スイッチを示す回路図である。
【図15】この発明の実施例5による電源装置を示すブ
ロック図である。
【図16】この発明の実施例6による電源装置を示すブ
ロック図である。
【図17】この発明の実施例7による電源装置を示すブ
ロック図である。
【図18】この発明の実施例8による電源装置を示すブ
ロック図である。
【図19】この発明の実施例9による電源装置を示すブ
ロック図である。
【図20】この発明の実施例10による電源装置を示す
ブロック図である。
【図21】この発明の実施例11による電源装置を示す
ブロック図である。
【図22】この発明の実施例12による電源装置を示す
ブロック図である。
【図23】この発明の実施例13による電源装置を示す
ブロック図である。
【図24】この発明の実施例13による電源装置の等価
回路を示す回路図である。
【図25】この発明の実施例13による電源装置の等価
回路による動作説明図である。
【図26】この発明の実施例13による電源装置の半導
体スイッチ素子の動作波形図である。
【図27】この発明の実施例14による電源装置を示す
ブロック図である。
【図28】この発明の実施例15による電源装置を示す
ブロック図である。
【図29】この発明の実施例16による電源装置を示す
ブロック図である。
【図30】この発明の実施例16による電源装置の等価
回路を示す回路図である。
【図31】この発明の実施例16による電源装置の等価
回路による動作説明図である。
【図32】この発明の実施例16による電源装置の半導
体スイッチ素子の動作波形図である。
【図33】この発明の実施例17による電源装置を示す
ブロック図である。
【図34】従来の電源装置を示すブロック図である。
【図35】従来の電源装置の等価回路を示す回路図であ
る。
【図36】従来の電源装置の等価回路による動作説明図
である。
【図37】従来の電源装置の入力波形図である。
【図38】従来の電源装置の半導体スイッチ素子の動作
波形図である。
【符号の説明】
1 交流電源 2 整流回路 3 平滑コンデンサ(平滑回路) 6 半導体スイッチ素子(半導体スイッチ) 14 第1のリアクトル 15 還流ダイオード 17 第2のリアクトル 18 共振コンデンサ 19 零電圧検知回路 20 オン制御回路 32 第2の半導体スイッチ素子 36 零電流検知回路 37 オフ制御回路 39 第3の半導体スイッチ素子 40 第2の零電圧検知回路 41 第2のオン制御回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また、第2のリアクトルと共振コンデンサ
との共振により電圧の零期間が作り出される。半導体ス
イッチ素子の端子間電圧を検知し、その端子間電圧が零
のときに半導体スイッチ素子をオンさせることにより、
この半導体スイッチ素子がオンした時に共振コンデンサ
に蓄えられた電荷が急速に放電されることを防止する
これにより、急峻な電流が流れなくなる。以上により、
半導体スイッチ素子のスイッチング損失が低減される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】請求項3記載の発明における電源装置は、
環流ダイオードと逆並列に接続された第3の半導体スイ
ッチ素子を備えることにより、第2のリアクトルに蓄え
られるエネルギーを自在に制御可能にする。これによ
り、第2のリアクトルと共振コンデンサの共振時に第1
の半導体スイッチ素子(請求項1に記載の半導体スイッ
チに対応する)の端子間電圧を確実に零にすることが可
能になる。したがって、第1の半導体スイッチ素子をオ
ンした時に共振コンデンサに蓄えられた電荷が急速に放
電されることを防止する。これにより、急峻な電流が流
れることが防止され、スイッチング損失が低減される。
また、第3の半導体スイッチ素子の端子間電圧を検知し
て、零電圧の時に第3の半導体スイッチ素子をオンさせ
ることにより、第3の半導体スイッチ素子でのスイッチ
ング損失の発生を防止できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】図3(e)に示したモード5の期間におい
ては、逆並列ダイオード16がオンしているため、半導
体スイッチ素子6の出力端子間電圧Vceが零である。し
たがって、この期間に半導体スイッチ素子6をオンして
も、もともと出力端子間電圧V ceが零であるため、出力
端子間電圧Vceが変化せず、スイッチング損失が生じな
い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】そして、モード5の期間中にオンする。オ
フにおいては、第2のリアクトル17と共振コンデンサ
18との共振により半導体スイッチ素子6の出力端子間
電圧Vceが共振周波数で比較的ゆっくりと増加すること
から、スイッチング損失は従来の電源装置よりも出力端
子間電圧Vceの増加率が緩和されている分、大幅に減少
する。また、オンにおいては、逆並列ダイオード16が
オンし、半導体スイッチ素子6の出力端子間電圧Vce
零に保たれている時に半導体スイッチ素子6をオンする
ので、スイッチング損失は生じない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正内容】
【0101】モード7は、第2のリアクトル17にエネ
ルギーを蓄えるモードである。このモードでは、半導体
スイッチ素子6と半導体スイッチ素子32がオンしてい
るため、入力電流Iseは図25(g)に太線で示した経
路を流れる。この時、第1のリアクトル14は第2の半
導体スイッチ素子32により短絡されているため、直流
電源9の電圧は第2のリアクトル17の両端にのみ印加
される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】変更
【補正内容】
【0128】モード5は、第2のリアクトル17と共振
コンデンサ18の共振期間である。このモードでは、モ
ード2の期間に共振コンデンサ18に蓄積されたエネル
ギーとモード4の期間にリアクトル22に蓄積されたエ
ネルギーとにより、リアクトル22と共振コンデンサ1
8の間で共振が開始されるため、入力電流Ise図31
(e)に太線で示した経路を流れる共振電流となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の出力を直流電圧に変換する整
    流回路と、前記整流回路により変換された直流電圧を平
    滑する平滑回路と、前記交流電源と前記整流回路との間
    もしくは前記整流回路と前記平滑回路との間の少なくと
    もいずれか一方に組み込まれた第1のリアクトルと、前
    記第1のリアクトルに短絡電流を流す半導体スイッチ素
    子と、前記半導体スイッチ素子のオフ時に前記第1のリ
    アクトルに流れる電流の経路を確保する環流ダイオード
    とを有する電源装置において、前記半導体スイッチ素子
    と直列に接続された第2のリアクトルと、前記第2のリ
    アクトルと直列又は並列に接続され、該第2のリアクト
    ルと共に共振回路を構成する共振コンデンサと、前記半
    導体スイッチ素子の端子間電圧が零であることを検知す
    る零電圧検知回路と、前記零電圧検知回路により前記半
    導体スイッチ素子の端子間電圧が零であることを検知さ
    れたときに前記半導体スイッチ素子をオンすると共に該
    半導体スイッチ素子のオン時間幅を可変するオン制御回
    路とを具備したことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のリアクトルの端子間に並列接
    続された第2の半導体スイッチ素子と、前記第2の半導
    体スイッチ素子を流れる電流が零であることを検知する
    零電流検知回路と、前記零電流検知回路により前記第2
    の半導体スイッチ素子を流れる電流が零であることを検
    知されたときに前記第2の半導体スイッチ素子をオフす
    ると共に該第2の半導体スイッチ素子のオフ時間幅を可
    変するオフ制御回路とを具備したことを特徴とする請求
    項1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 前記環流ダイオードと逆並列に接続され
    た第3の半導体スイッチ素子と、前記第3の半導体スイ
    ッチ素子の端子間電圧が零であることを検知する零電圧
    検知回路と、前記零電圧検知回路により前記第3の半導
    体スイッチ素子の端子間電圧が零であることを検知され
    たときに前記第3の半導体スイッチ素子をオンすると共
    に該第3の半導体スイッチ素子のオン時間幅を可変する
    オン制御回路とを具備したことを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の電源装置。
JP13419193A 1993-05-13 1993-05-13 電源装置 Pending JPH06327256A (ja)

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