JPH06326911A - 自動追尾装置 - Google Patents
自動追尾装置Info
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- JPH06326911A JPH06326911A JP5113368A JP11336893A JPH06326911A JP H06326911 A JPH06326911 A JP H06326911A JP 5113368 A JP5113368 A JP 5113368A JP 11336893 A JP11336893 A JP 11336893A JP H06326911 A JPH06326911 A JP H06326911A
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Abstract
むためのラインメモリ等のメモリ容量を増加させること
なく、高精度の追尾制御を実現可能な装置を提供する。 【構成】該撮像素子1から出力のサンプリング処理を行
うCDS回路2と、その出力信号をデジタル変換するA
/D回路3と、A/D出力信号のうち、抽出領域内の1
ライン分の輝度信号を取り込むラインメモリ4と、前フ
ィールドの動体輝度データを記憶するメモリMo7と現
フィールドの動体輝度データを記憶するメモリMn6を
内蔵し、該輝度データに対する相関演算を行った後、該
輝度データを補間して補間相関演算を行って、動体の移
動情報を求め、追尾視野枠を設定するCPU5と、追尾
視野ゲート設定用のゲート設定回路8から構成される。
Description
逐次移動可能に設定された視野内の映像について移動前
後の映像部分の相関情報に基づいて追尾視野枠の設定位
置を更新する方式の自動追尾装置に関する。
メラ等が商品化されるようになった。該追尾装置は、追
尾視野内の異なる時刻であるフィールドごとの2つの映
像情報を取り込み、その相関情報により、即ち、フィー
ルド相関により動体である被写体の移動方向,移動速度
を表す移動情報を求める。その移動量に基づいて追尾視
野枠を設定するものでる。なお、該追尾装置を有するカ
メラでは、設定された追尾視野枠に基づいてAF(オー
トフォーカス)処理、測光処理等が行われる。
明する。図9は、上記追尾装置による被写体となる動体
の追尾を行う場合の映像抽出用の追尾視野を持つ画枠5
9を示したものであるが、該画枠59内の時刻t0 での
初期の映像抽出領域として初期追尾視野枠Waを設定す
る。その視野枠Wa内の位置にある被写体60Aに対す
る映像情報が入力され、その映像情報中の所定の走査ラ
インL上の時刻t0 の撮像フィールドでの輝度信号YA
を後述するラインメモリを介して取り込む。該輝度信号
YA の波形は、図示のように被写体60A対応の部分で
輝度が変化したものとなる。
ィールドの時刻t1 で同走査ラインL上の輝度信号YB
をラインメモリを介して取り込む。このとき、上記被写
体60Aが動体であるとすると位置60Bまで移動して
おり、上記輝度信号YB の波形も図示のように該移動位
置で輝度が変化したものとなる。
信号YA を水平方向にシフトさせたときの波形の相関性
を表す相関関数値を求める。そして、輝度信号YB の波
形と輝度信号YAのシフト波形において最も相関性の度
合いが高くなったときのシフト量Cを求める。そのシフ
ト量を動体である被写体60A,60Bの画面上の移動
量とする。そして、初期の追尾視野枠Waからシフト量
Cだけシフトした位置に追尾視野枠Wbを設定する。カ
メラとしては、この追尾画枠Wbに対してAF処理等を
実行することになる。
尾装置の主要ブロック構成図である。本装置は、被写体
像を電気信号に変換する撮像素子51と、該撮像素子5
1から出力される電気信号のサンプリング処理を行って
撮像信号を出力するCDS回路52と、該撮像信号をデ
ジタル変換するA/D回路53と、A/D出力信号であ
る輝度信号Yの一画面分のデジタル映像信号から1画面
分の中の指定領域である一定の映像信号抽出領域内の1
ライン分の輝度信号Yのデータをサンプリングしてリア
ルタイムで取り込むラインメモリ54と、1フィールド
毎の該輝度信号Yに対する相関演算を行って、動体であ
る被写体の前記移動情報を求め、該被写体の移動位置に
応じて追尾視野枠を設定するCPU55と、該追尾視野
枠の設定に対応するゲート設定用のゲート設定回路58
から構成される。
ため、1フィールド毎の新規の輝度信号Yを取り込むメ
モリMn56と、1フィールド前の旧輝度信号Yを記憶
しておくメモリMo57とを内蔵している。また、上記
1フィールド毎の新規の輝度信号Yの取り込みは、撮像
信号処理における垂直同期信号VDによる割り込み処理
で実行される。
尾処理を図11の追尾処理のフローチャート、図12の
追尾視野枠上の動体の移動状況とメモリデータの波形の
変化を示す図等を用いて具体的に説明する。まず、図1
1の追尾処理ルーチンのステップS51において、追尾
視野枠に対するゲートのイニシアル設定がなされ、例え
ば、画面中央を追尾視野枠に設定する。そして、垂直同
期信号VDによる割り込みが掛かると(ステップS5
2)、ステップS53に進む。そこで、ラインメモリ5
4に格納されているデータのうち、設定されたゲートに
対応する時刻t1 での輝度信号波形YA がメモリMo5
7に取り込まれる。そのときの動体62が、図12に示
すように時刻t1 において追尾視野枠61a中の動体位
置62(A)にあるとする。そして、時刻t2 の1フィ
ールド後、垂直同期信号VDによる割り込みが掛かると
(ステップS54)、ステップS55に進み、図12に
示すように追尾視野枠61a上、移動量aだけずれた動
体位置62(B)での輝度信号波形YBがメモリMn5
6に取り込まれる。この時点では、追尾視野枠62a
は、まだ、シフトしていない。
それと対応するメモリMnの単位ブロックとともに、動
体の追尾視野枠上の移動量検出の際の分解能に対応す
る。そして、本実施例の説明上、上記メモリMo56の
ブロックの大きさは12ブロックとする。また、メモリ
Mn57の大きさとしては、上記メモリMo56の12
ブロックよりもその前後に後述する相関演算のためのシ
フト分だけ余裕を持たせて設定されており、例えば、1
6ブロックとする。従って、追尾視野枠上の移動量を1
6分割して相関演算を行うことになる。
n56,メモリMo57に取り込まれた輝度情報に基づ
いて相関演算処理がなされる。この相関演算の方法は図
13を用いて後で説明する。上記相関演算処理により現
フィールドの輝度信号波形YB に対して、前フィールド
の輝度信号波形YA を移動量aだけシフトさせた状態が
最も相関性が高いことが検出される。
移動量aに対応して、ゲート移動量が演算されるが、こ
のゲート移動量の演算は、後で詳細に説明するように上
記移動量aと前回のゲート移動量とを加算して上記ゲー
ト移動量を求める処理であるが、本ルーチンの初回の処
理では、前回のゲート移動量は値を持たないので、上記
移動量aのみをゲート移動量として充当させることにな
る。更に、ステップS58にて、上記ゲート移動量に基
づいてゲート設定回路58によりラインメモリ54のゲ
ートの設定が行われる。そして、ステップS59におい
て、メモリMn上の規定ブロックのデータ、例えば、メ
モリMnの16ブロックのデータの中央部分の12ブロ
ック分をメモリMoに転送し、ステップS54に戻る。
の順次の後続するフィールドの垂直同期信号VDによる
割り込みに応じて、ステップS55以下に進み、前述し
たようにラインメモリ54に取り込まれた追尾視野枠の
輝度信号をメモリMn56に取り込み、更に、相関演算
とゲートの設定等が実行される。この場合の追尾視野枠
61cは、前記ステップS58で設定されているシフト
量aだけシフトしている。従って、動体62が等速で移
動しているとすれば、追尾視野枠61cに対する相対的
な動体位置62(C)と、時刻t2 における前フィール
ドでの追尾視野枠61bに対する相対的な動体位置62
(B)とが一致する状態になる。
は、現フィールドの輝度信号波形YC に対する前フィー
ルドの輝度信号波形YB に関しての演算が行われ、図示
するように相関度合いの高い検出シフト量は0となる。
なお、この検出シフト量0ということは、メモリMn、
Mo上で相対的なシフト量が変化していないことを示し
ている。
量演算では、前回のゲート移動量aと上記今回の検出シ
フト値0とを加算した値aをゲート移動量に設定する。
この後、前述したようにステップS58等でゲートの設
定等を行う。
算処理について、図13の相関演算式を用いて具体的に
説明する。図13の(A)〜(D)は、ブロック数16
を有するメモリMn56のデータ列Xn (n =0,1,…,1
5)に対して、ブロック数12を有するメモリMo57
のデータ列xn (n =0,1,…,15)をシフト量m=0,
1,2,……,4(単位ブロック数)だけシフトさせた
ときの相関関数D(m)の演算式を示したものである。
但し、シフト量m=3の場合は図示していない。
シフト状態で対応するデータを差の絶対値の総和で求め
られる。そして、該相関関数D(m)の値が最小値MI
N(D(m);m=0〜4)を示すときのシフト量mだ
けシフトさせた状態が、データ列Xn とデータ列xn 間
の最も高い相関性が得られる状態と判断される。なお、
被写体が静止しているとき、あるいは、動体が定速度で
移動しており、追尾視野枠が動体と完全に同期して移動
している場合は、メモリMn56とメモリMo57のブ
ロック数が16,12であることから、前記ゲート移動
量演算上、図13の(C)のシフト量m=2のときの相
関関数D(2)が値0、または、最小値を示すことにな
る。
における検出シフト量の誤差は、上述の相関演算時のシ
フトがブロック単位で行われることから、動体の移動量
の検出分解能に対応するラインメモリの容量の大小、並
びに、そのデータを取り込むメモリMn,Moのブロッ
ク数の大小による。
ールドにおける動体の移動量を示すブロックの値と、検
出ブロック数の関係を示した線図であって、実際の動体
移動ラインEに対して検出ブロック数は、最小単位が1
ブロックであることから階段状ラインFで与えられる。
本図に示すように動体の移動量は、連続して移動するこ
とから、ブロック値上で小数点以下の値を採ることもあ
り、検出ブロック数には図の斜線の範囲の誤差が生じる
ことになる。図15は、上記検出誤差の値を動体の移動
量に対する%値で示した線図である。
を上げるためには、動体移動量のブロック分割数を増や
す必要がある。図16は、上記図14の分割ブロック数
を2倍に増やしたときの検出ブロック数の変化を示した
線図である。この場合の検出誤差は、図中、斜線の範囲
で示される。また、図17は、上記検出誤差を移動量ブ
ロックに対する%値で示した線図である。この線図の斜
線部面積総和が少ない方が全ての移動量に対して検出誤
差上有利であることになるが、前記図15に示した検出
誤差斜線部面積総和に比較して、本図に示す検出誤差斜
線部面積総和は少ない。この線図に示すようにブロック
分割数を増やすことによって追尾精度を上げることがで
きる。
分割数、つまり、移動量検出分解能を増やした場合、当
然、追尾処理用の画像データ取り込み部であるラインメ
モリやメモリMn、Mo等の容量を増やすことになる。
そのことによって、追尾処理のための構成要素のコスト
アップ、更には、追尾処理の高速化の障害となってい
た。
なされたものであり、追尾処理時の演算処理速度の低下
を避けた状態で高精度の処理が可能であって、しかも、
追尾処理用の画像データ取り込み部のコストアップのな
い追尾装置を提供することを目的とする。
は、所定の第1の個数のブロックに等分されてなり、当
該画面内に所定の領域を規定する如くして逐次移動可能
に設定された視野枠内の映像について、この相関検出領
域の当該移動前の位置における映像部分を表すデータと
当該移動後の位置における映像部分を表すデータとの相
関を上記視野枠の逐次の移動に係って検出する相関検出
手段を有し、この相関検出手段による相関検出結果に応
じて、上記視野枠の設定位置を更新するようになされた
自動追尾装置において、上記相関検出手段は、上記第1
の個数のブロック毎に対応する映像部分を表すデータに
基づいて補間相関演算により算出したデータを用いるこ
とにより上記第1の個数より多い第2の個数の映像部分
を表すデータを用いて相関検出を行い得るようになされ
たものであることを特徴とする。
に基づいて補間を行い、より多い第2の個数のデータを
求め、このデータに基づいて相関演算を行うことにより
精度の高い追尾処理を実行する。
る。図1は、本発明の第1実施例を示す自動追尾装置の
主要ブロック構成図である。本追尾装置は、例えば、ビ
デオカメラ等に適用される装置であって、被写体像を電
気信号に変換する撮像素子1と、該撮像素子1から出力
される電気信号のサンプリング処理を行って撮像信号を
出力するCDS回路2と、該撮像信号をデジタル変換す
るA/D回路3と、A/D出力信号である輝度信号Yの
一画面分のデジタル映像信号から1画面分の中の指定領
域である一定の映像信号抽出領域内の1ライン分の輝度
信号Yをサンプリングしてリアルタイムで取り込むライ
ンメモリ4と、更に、1フィールド毎の該輝度信号Yに
対する相関演算を行い、それに引き続いて、ラインメモ
リデータを補間することによって、より高精度の相関演
算を行う補間相関演算を行って、動体である被写体の前
記移動情報を求め、該被写体の移動位置に応じて追尾視
野枠を設定するCPU5と、該追尾視野枠の設定に対応
するゲート設定用のゲート設定回路8から構成される。
び、補間相関演算を行って、移動位置を検出するための
相関検出手段を内蔵しており、また、前記従来例のもの
同様に1フィールド毎の新規の輝度信号Yを取り込むメ
モリMn6と、移動前の1フィールド前の輝度信号Yを
記憶しておくメモリMo7とを内蔵している。そして、
前記ラインメモリ4、および、上記メモリMn6,メモ
リMo7のメモリ容量としては、前述の従来例のカメラ
における各メモリ容量と同等とし、追尾視野枠を第1の
個数のブロックで分割した映像データを記憶可能とす
る。また、上記1フィールド毎の新規の輝度信号Yの取
り込みは、撮像信号処理における垂直同期信号VDによ
る割り込み処理で実行される。
理を図2の追尾処理のフローチャート等を用いて具体的
に説明する。なお、追尾処理ルーチンのステップS1か
らステップS6のゲートイニシャアル設定から相関演算
処理までは、前記図11に示した従来例の追尾装置の処
理と同様なものとする。
Mo7に記憶する第1の個数のブロックに等分された当
該移動前の演算部分を表すデータと、メモリMn6に記
憶する第1の個数のブロックに等分された移動後の演算
部分を表すデータとの差の絶対値の総和である相関関数
D(m)を求める(図13参照)。そして、該相関関数
D(m)の値が最小値MIN(D(m);m=0〜4)
を示すシフト量mを求める。該シフト量mだけ動体が移
動したと状態と判断される。
演算に続いて、ステップS7の補間相関演算処理を行
う。この処理は、ステップS6の相関演算で求められた
相関性が最も高いとされるシフト量mを基準として、上
記メモリMo7,Mn6に記憶する第1の個数のブロッ
クに等分された各データを補間演算して得られる、前記
第1の個数より多い第2の個数の映像部分を表す補間デ
ータに基づき、相関性をチェックする。
算では、ステップS6の相関演算におけるシフト単位ブ
ロックの1/2のブロック単位(=0.5m)でシフト
させて、相関性をチェックすることになる。この補間相
関演算により1/2ブロック単位の分解能で相関性の最
も高いシフト位置を検出する。なお、このように、一
旦、従来の相関演算を実行して、比較的粗い精度で動体
の移動量を検出した後、その検出移動量に基づいて高分
解能の移動位置の検出が可能な補間相関演算を行う。こ
の補間相関演算の詳細は、図3,4により後で説明す
る。
と同様にステップS8,9において、上記検出されたシ
フト量に対応して、前記図11で説明した従来の追尾装
置における処理と同様の処理であるゲート移動量の演算
後、ラインメモリ4のゲート設定がゲート設定回路8を
介して行われる。更に、ステップS10にてメモリMn
上のデータをメモリMoに転送し、ステップS4に戻
る。
て、図3,4を用いて詳細に説明する。図3は、メモリ
Mn,Moに取り込まれたメモリブロック単位毎のデー
タ列Xn ,xn から内挿補間により内挿補間データ列d
n ,dO を記載したものである。なお、メモリMn,M
oに取り込まれるデータのブロック数は、前記従来例で
示したブロック数と同様に16と12として説明する。
また、このデータ列dn,dO の値は、本来の補間デー
タの2倍の値で示しているが、このままの値を相関演算
に用いたとしてもシフト量の演算結果は変わらない。
,dO の差の総和により、補間相関演算による相関関
数値D(m)を示したものである。なお、具体例として
上記ステップS6の相関演算において、相関性が最も高
いと検出されたシフト量mをブロック数1であったとし
て演算する場合を示す。即ち、図4の(A),(B),
(C)に示すように、シフト量m=1、および、シフト
量m=1を基準にして上記ブロック単位の1/2の量で
示される+0.5m,−0.5mだけシフトさせたシフ
ト量m=1−0.5,m=1+0.5に対する相関関数
値D(1),D(0.5)、D(1.5)を求める。そ
して、上記相関関数値D(0.5),D(1)、D
(1.5)を比較し、最も小さい値MIN(D(m);
m=0.5,1,1.5)を示すシフト量mを検出移動
量として採用する。この移動量を用いて、前記ステップ
S8のゲート移動量演算を行う。
動体の移動量ブロック数に対する移動量検出ブロック数
の変化を示した線図であって、検出ブロック数は、移動
量0.5(ブロック単位)毎に階段状に変化している。
また、図6は、上記検出ブロック数の動体移動量ブロッ
ク数に対する%で示した検出誤差を示す線図である。本
図に示すように、この実施例の追尾装置における検出誤
差は、前記従来例の追尾装置においてラインメモリ,メ
モリMn,メモリMoメモリ容量を2倍に増やしたもの
についての前記図17で示した検出誤差と同等の値とな
る。
置では、一旦、従来の相関演算を実行して、比較的粗い
精度で動体の移動量を検出した後、その検出移動量に基
づいて高分解能の移動位置の検出が可能な補間相関演算
を行うことから、高精度の移動位置検出が、より素早く
できる。更に、補間演算することによってデータ数を増
やし、当該メモリ容量、および、それに関連するハード
構成要素等を増やすことなく高精度の追尾制御が実行さ
れる。
形例として、メモリ容量を増やすことなく、検出分解能
を更に上げる補間相関演算処理が提案できる。その補間
相関演算処理は、図3の各データ内挿補間データ列dn
,d0 を更に内挿補間した数のデータ列dn ′,d0
′を求め、該データ列dn ′,d0 ′から相関関数値
を演算する。
間相関演算処理の別の変形例を提案できる。前記実施例
におけるデータ内挿補間データ列dn ,d0 は、図3に
示すようにメモリ内の基データ列Xn ,xn の各データ
間に1つの内挿補間データを求めるものであった。しか
し、本変形例の補間相関演算処理は、各データ間の内挿
補間データの数を2つ以上として、更に追尾精度を上げ
るものである。
、および、xn とデータXn+1 、および、xn+1 につ
いて、補間数Pで補間した場合は、内挿補間データとし
て次のデータが得られる。例えば、データXn とXn+1
間の内挿補間値dnpについては、 dnp=((P+1−Q)/(P+1))Xn +(Q/(P+1))Xn+1 但し、Q=1,2,3,……,P で示されるPケの内挿補間データを補間相関演算に用い
られる。
タXn とXn+1 についての内挿補間データdn1,dn2,
dn3は、次の3つの値となる。即ち、 dn1=(3/4)Xn +(1/4)Xn+1 dn2=(2/4)Xn +(2/4)Xn+1 dn3=(1/4)Xn +(3/4)Xn+1 となり、この変形例によると、更に、分解能精度の高い
追尾制御が可能となる。
追尾装置について説明する。前記従来例の自動追尾装置
においては、フィールド毎の動体の実際の移動量が図1
4の0.5(ブロック単位)以下であった場合、図11
の処理のステップS56において検出される検出移動量
が値0となる。そして、ステップS59においては、検
出移動量が0であるにも関わらず、メモリMn6のデー
タをメモリMo7に転送する。また、次フィールドでの
移動量も上述のように0.5(ブロック単位)以下であ
れば、そのフィールドでも検出される検出移動量は値0
となる。
ずつ移動し、累積した変位が1(ブロック単位)以上に
なったとしても、ゲートの設定位置は、変化せず追尾不
能の状態になってしまう。なお、ビデオカメラにおいて
は、ズーミングによる被写体の大きさや、輝度等が刻刻
と変化することからも上述のようにメモリMo7のデー
タを書き換える必要があった。本例の追尾装置において
は、上述の従来例の不具合を解決し、低速移動の動体に
対しても追尾が可能な追尾装置を提供するものである。
の特徴を示す部分を示したフローチャートである。本図
に示すように、前記実施例の追尾処理を示す図2のステ
ップS5の処理に続き、ステップS21〜ステップS2
3までは、前記実施例と同様の相関演算等の処理を行
う。その後、前記従来例のステップS56(図11参
照)に対応するステップS21の相関演算においては、
第1のデータ保持手段であるメモリMn6に格納された
移動可能の第1の視野枠内の映像部分のデータ列Xn
(図13参照)と、第2のデータ保持手段であるメモリ
Mo7に格納された移動可能の第2の視野枠内の映像部
分のデータ列xn(図13参照)とに基づく相関演算が
実行される。
図11のゲート移動量演算と同一の処理が実行される。
なお、このゲート移動量演算について詳細に説明する
と、上記第1の視野枠の新たな設定位置を視野枠移動更
新手段により設定するが、その処理は、前回ゲート移動
量、即ち、第1の視野枠が当該以前のフィールドの相関
演算周期において設定されていた位置から当該フィール
ドの相関演算周期において設定された位置まで移動した
ときの移動量を表すデータと、更に、当該するフィール
ドにおける相関演算結果、即ち、前記相関関数D(m)
の値が最小値MIN(D(m))を示すときのシフト量
mで示される移動量との和の値を上記第1の視野枠の新
たな設定位置とする処理である。即ち、 今回のゲート移動量=前回のゲート移動量+今回の相関
演算シフト量 となる。
1の視野枠設定位置に基づいてゲートを設定する。更
に、相関演算データ更新手段によって処理されるステッ
プS24に進み、被写体の動きが非常に少なく、あるい
は、視野枠の殆ど中央に位置したままで、前記ステップ
S21における相関演算の結果が0、即ち、高い相関性
を示すシフト量がフィールド間で、1単位ブロック以内
であった場合、メモリMo7の内容を書き換えず、直
接、前記図11のステップS54に戻る。そして、上記
相関演算の結果が0でなかった場合のみ、ステップS2
5に進み、メモリMo7の内容を書き換える。
Mo7の内容の書き換えを行うかどうかを動体の移動状
態によって選択し、動体が微少な移動であったとして
も、その微少な移動量が累積して1ブロック単位以上に
なれば追尾制御が可能となる。なお、相関演算の結果が
0である場合としては、被写体が移動せず相関演算のシ
フト量mが、例えば、m=2であった場合も含まれる。
追尾装置について説明する。本例の追尾処理は、前記実
施例での図2のステップS7における補間相関演算処理
を図2のステップS6の相関演算の結果の絶対値が整数
倍以上の実効的な移動単位、例えば、、図8に示すよう
にステップS31の相関演算における結果の絶対値が1
ブロック単位より小さいとき、即ち、動体の移動量が図
14において0.5(ブロック単位)以下であって、不
感帯手段による判別処理であるステップS32の判別に
より、補間相関演算を行うことなくステップS34にジ
ャンプする。この動体の移動量が0.5(ブロック単
位)以下であることは、該動体が微少な振動をしている
ような状態か、僅かな動きしかしていない状態の場合で
あって、特に追尾処理によって追尾する必要がないよう
な状態である。なお、上記限界値とする1ブロック単位
は、補間相関演算による最小分解能を示すブロック単
位、例えば、0.5ブロック単位を充当することも可能
である。
動きに対しては不感状態とした処理を実行する。そし
て、少なくとも移動量1(ブロック単位)以上の動きに
対してのみ分解能の高い補間相関演算を実行し、僅かな
振動的な動体の位置変化に追従して追尾視野枠を無駄に
振動させて測光,合焦処理の不安定化を避けることがで
きる。なお、その後の処理としては、ステップS34〜
ステップS37まで前記の図7の例に示す追尾処理と同
一である。
映像部分を表す第1の個数のブロックのデータに基づい
て補間を行い、より多い第2の個数のデータを求め、こ
のデータに基づいて相関演算を行うことにより視野枠の
自動追尾を行う。従って、追尾処理時の演算処理速度の
低下がなく、高精度の処理が可能であって、しかも、追
尾処理用の画像データ取り込み部のコストアップがなく
高精度の追尾制御が可能な自動追尾装置が実現できる。
ロック構成図。
ローチャート。
ータを示す図。
相関関数値を示す図。
ブロックと検出ブロック数の関係を示す線図。
ブロックと検出ブロック数の検出誤差の関係を示す線
図。
おける追尾処理のフローチャート。
置における追尾処理のフローチャート。
と、ラインメモリに取り込まれる画像データ波形を示す
図。
のフローチャート。
での追尾視野枠上の動体の移動状況とメモリデータの波
形の変化を示す図。
での各シフト量に対する相関関数の演算式を示す図。
動量ブロックと検出ブロック数の関係を示す線図。
動量ブロックと検出ブロック数の検出誤差の関係を示す
線図。
メモリの容量を増加させた場合の動体の移動量ブロック
と検出ブロック数の関係を示す線図。
メモリの容量を増加させた場合の動体の移動量ブロック
と検出ブロック数の検出誤差の関係を示す線図。
段) ステップS7…………………補間相関演算処理
Claims (1)
- 【請求項1】所定の第1の個数のブロックに等分されて
なり、当該画面内に所定の領域を規定する如くして逐次
移動可能に設定された視野枠内の映像について、この相
関検出領域の当該移動前の位置における映像部分を表す
データと当該移動後の位置における映像部分を表すデー
タとの相関を上記視野枠の逐次の移動に係って検出する
相関検出手段を有し、この相関検出手段による相関検出
結果に応じて、上記視野枠の設定位置を更新するように
なされた自動追尾装置において、 上記相関検出手段は、上記第1の個数のブロック毎に対
応する映像部分を表すデータに基づいて補間相関演算に
より算出したデータを用いることにより上記第1の個数
より多い第2の個数の映像部分を表すデータを用いて相
関検出を行い得るようになされたものであることを特徴
とする自動追尾装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11336893A JP3510286B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 自動追尾装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11336893A JP3510286B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 自動追尾装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12214694A Division JP3344826B2 (ja) | 1994-06-03 | 1994-06-03 | 自動追尾装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06326911A true JPH06326911A (ja) | 1994-11-25 |
JP3510286B2 JP3510286B2 (ja) | 2004-03-22 |
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ID=14610516
Family Applications (1)
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JP11336893A Expired - Fee Related JP3510286B2 (ja) | 1993-05-14 | 1993-05-14 | 自動追尾装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3510286B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5917732A (en) * | 1995-09-12 | 1999-06-29 | Fujitsu Limited | Arithmetic unit, correlation arithmetic unit and dynamic image compression apparatus |
-
1993
- 1993-05-14 JP JP11336893A patent/JP3510286B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5917732A (en) * | 1995-09-12 | 1999-06-29 | Fujitsu Limited | Arithmetic unit, correlation arithmetic unit and dynamic image compression apparatus |
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US6101518A (en) * | 1995-09-12 | 2000-08-08 | Fujitsu Limited | Arithmetic unit, correlation arithmetic unit and dynamic image compression apparatus |
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US6292586B1 (en) | 1995-09-12 | 2001-09-18 | Fujitsu Limited | Arithmetic unit, correlation arithmetic unit and dynamic image compression apparatus |
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