JPH06326541A - 弾性表面波素子の分割方法 - Google Patents

弾性表面波素子の分割方法

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JPH06326541A
JPH06326541A JP10902493A JP10902493A JPH06326541A JP H06326541 A JPH06326541 A JP H06326541A JP 10902493 A JP10902493 A JP 10902493A JP 10902493 A JP10902493 A JP 10902493A JP H06326541 A JPH06326541 A JP H06326541A
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JP
Japan
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acoustic wave
surface acoustic
substrate
wave element
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP10902493A
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English (en)
Inventor
Fumitaka Kitamura
文孝 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型の弾性表面波素子を、破損を生じさせる
ことなく基板より分割する。 【構成】 弾性表面波素子3が形成された基板1に、溝
2をあらかじめダイシング装置などによって形成する。
そして基板1の裏面よりイオンミーリングなどのドライ
エッチングの手法によりエッチングし素子に分割する。
または溝2を形成後フォトリソ技術と組み合わせてウエ
ットエッチングによって溝2をエッチングし、素子に分
割する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動体通信装置、TV、
VTR等に用いられる弾性表面波素子の分割方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、例えば水晶基板上に形
成された弾性表面波素子を分割するような場合では、ダ
イシング装置等によって研削砥石を用いたブレードで研
削切断していた。これは水晶にかきらず半導体分野にお
けるシリコン基板、ガリウム砒素基板などでも用いられ
ている。また弾性表面波素子がある程度大きなものでは
スクライブ装置が用いられている。これはダイヤモンド
等の針によって基板を引っかき傷をつけた後割るもので
ある。
【0003】一方、弾性表面波素子以外の水晶を用いた
水晶振動子等では、弗化水素溶液を用いた化学的なエッ
チング手法によって分割している場合がある。これは水
晶基板が非常に薄い場合に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、例
えばダイシング装置で切断する場合では次のような課題
を有していた。これを図5を用いて説明する。一般にダ
イシング装置によって基板を分割するような場合、研削
砥石を冷却するために水を砥石に吹きかけている。基板
は粘着シート8などに固定されている。弾性表面波素子
は年々小型化されているため弾性表面波素子が小さくな
るにしたがって粘着シート8に固定したまま切断するこ
とが困難になってくる。すなわち、弾性表面波素子の小
型化にともない接着面積が小さくなり固定するための力
が充分弾性表面波素子にかからなくなる。弾性表面波素
子を切断するため毎分数万回転する研削砥石7が基板を
通過すると、弾性表面波素子3が粘着シート8から剥が
れ飛んでしまう。この力は弾性表面波素子を基板から無
理矢理剥そうとするものであるため切断面にかけを生じ
て、弾性表面波素子を破損させてしまっていた。また研
削砥石7を冷却するための冷却水が切断したチップの隙
間に浸入し、やはり粘着力を著しく低下させていた。一
方、基板のある深さまで切断するハーフカットを行い、
後で弾性表面波素子に割る手法がある。しかし、弾性表
面波素子が小型化するにしたがいハーフカット後に割る
ことが困難になるという課題を有している。これはスク
ライブ装置を用いたときも同様である。
【0005】また、水晶振動子のように化学的なエッチ
ングによって基板を溶解し切断する手法は、弾性表面波
素子を形成する基板が比較的厚めであるためエッチング
するのに非常に時間がかかること、基板のほとんどが単
結晶であることから溶解させる場合の異方性エッチング
が無視できなくなってくるという課題を有していた。
【0006】本発明の目的は、弾性表面波素子が非常に
小さくなった場合も、かけなどによる破損を生じさせる
こと無く基板から弾性表面波素子に分割する手法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波素子
の分割方法は、弾性表面波素子が形成された基板のスク
ライブラインにあらかじめ溝を形成し、該基板の裏面を
ドライエッチングにより研削してゆき、弾性表面波素子
に分割することを特徴とする。
【0008】また、弾性表面波素子が形成された基板の
切断部分にあらかじめ溝を形成し、該基板を溶解する溶
液によってエッチングし、弾性表面波素子に分割するこ
とを特徴とする。
【0009】
【実施例】(実施例1)図1は弾性表面波素子3が形成
された基板1に溝2を入れた場合の斜視図である。溝2
を入れる方法としてはダイシング装置、スクライブ装置
などが考えられるがダイシング装置では溝の深さをミク
ロン単位で変えらること、溝の幅も研削砥石で決まるこ
となど、比較的制御しやすいため当実施例の溝を入れる
手法として適している。切断の順序としては基板1上に
弾性表面波素子3を形成した後、必要に応じて保護膜を
基板1上に塗布する。その後ダイシング装置を用いて溝
を形成していく。
【0010】図2は溝2を形成してからドライエッチン
グによって弾性表面波素子に分割するまでのプロセスを
示した断面図である。
【0011】図2の(A)は弾性表面波素子を形成した
基板1を示している。これにダイシング装置などによっ
て溝2を入れる。図1の斜視図がちょうど図2(B)に
相当する。ここでは必要に応じて基板上に保護膜を塗布
してから切断される。これは切断かすなどが基板上に付
着して取れなくなったり、弾性表面波素子のパターンを
傷つけたりしないようにするための措置である。
【0012】基板1はハーフカットであるため基板を固
定するのに必要な粘着シートや治具と充分固定されたま
まである。これが完全切断であると弾性表面波素子が小
さいため固定に必要な接着面積が小さくなり、また研削
時の冷却水が隙間から入り込んで接着効果を損なってし
まう。
【0013】次に図2(C)に示したようにイオンミー
リングなどドライエッチング装置によって基板1の裏面
を研削除去してゆく。ここではドライエッチングとして
イオンミーリングを例に取ったが、活性化ガスを用いた
リアクティブイオンエッチングなどでも良く、プラズマ
4や電子線等のエネルギーを用いても良い。
【0014】図2(C)のように基板の裏面は一様に削
り取られてゆき、丁度破線で示された部分までエッチン
グされると基板1は図2(D)で示されたごとく弾性表
面波素子に分割される。
【0015】ここでドライエッチングによって基板の裏
面を一様にエッチングしたが、フォトレジストなどの保
護膜を使用して溝の部分のみを基板1の裏面からエッチ
ングすることも可能である。
【0016】図2(C)では基板の裏面からドライエッ
チングを行ったが、基板の裏面からのみがよいとは限ら
ない。基板1の表面にフォトレジストなどを塗布して溝
の部分を現像し、ドライエッチングを行っても良い。
【0017】(実施例2)図3は図2と同様にウエット
エッチングを用いる場合のプロセスを示す断面図であ
る。
【0018】図3の(A)は弾性表面波素子を形成した
基板1を示している。これに図2で説明したように溝2
を入れる。ところでウエットエッチングを用いるような
場合ではエッチング液が基板のみでなく弾性表面波素子
の電極まで溶解させるような場合が存在する。そこで、
ここでは一例として図3(B)のように溝2を形成後弾
性表面波素子の電極パターンを保護するように保護膜5
を塗布した。
【0019】基板を溶解するエッチング液に基板1を浸
漬する。すると図3(C)で示される破線部分までエッ
チングし、保護膜を剥離すれば図3(D)のように弾性
表面波素子に分割される。
【0020】(実施例3)図4は図3と同じくウエット
エッチングを用いた場合であるが、基板1の両面にフォ
トレジストを塗布してパターニング後にウエットエッチ
ングし、弾性表面波素子に分割しているのが特徴であ
る。
【0021】図4(A)のように弾性表面波素子を形成
後、図4(B)のように溝2を設け基板の両面にフォト
レジスト6を塗布する。次に図4(C)のように溝2の
上側及び下側のフォトレジストを露光、現像する。そし
て基板を溶解する溶液によって基板1の溝部分を溶解し
て弾性表面波素子に分割する。
【0022】図4のプロセスの特徴は基板1の両面から
溝2の部分をエッチングすることにより素早くエッチン
グができること、異方性エッチングなどの影響が小さく
て済むことが上げられる。
【0023】以上のように図1から図4で述べた溝を形
成する深さであるが、これはドライエッチング、ウエッ
トエッチングを用いる場合のエッチングレート等による
が、できるだけ深く溝を形成した方がよい。
【0024】エッチングに用いられる基板材料であるが
弾性表面波素子が形成される基板材料のほとんどに適用
可能である。例えば水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル
酸リチウム等や、シリコン基板やサファイアガラス等上
の酸化亜鉛膜などに形成された弾性表面波素子でもかま
わない。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、弾性表面波素子が形成
された基板に溝をあらかじめ形成し、基板の裏面よりイ
オンミーリングなどのドライエッチングの手法によりエ
ッチングし素子に分割するか、フォトリソ技術と組み合
わせてウエットエッチングによって溝をエッチングし、
素子に分割することにより弾性表面波素子が小型化して
も素子を傷つけて破損させること無く基板から分割する
ことが可能となる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の溝の入れ方を示す斜視図。
【図2】本発明の一実施例のドライエッチングを用いる
場合の素子分割方法を示す断面図。
【図3】本発明の一実施例のウエットエッチングを用い
る場合の素子分割方法を示す断面図。
【図4】本発明の一実施例のウエットエッチングを用い
る場合の素子分割方法を示す断面図。
【図5】従来の切断方法を示す斜視図。
【符号の説明】
1 基板 2 溝 3 弾性表面波素子 4 プラズマ 5 保護膜 6 フォトレジスト 7 研削砥石 8 粘着シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性表面波素子が形成された基板の切断
    部分にあらかじめ溝を形成し、該基板をドライエッチン
    グし、弾性表面波素子に分割することを特徴とする弾性
    表面波素子の分割方法。
  2. 【請求項2】 弾性表面波素子が形成された基板の切断
    部分にあらかじめ溝を形成し、該基板を溶解する溶液に
    よってエッチングし、弾性表面波素子に分割することを
    特徴とする弾性表面波素子の分割方法。
JP10902493A 1993-05-11 1993-05-11 弾性表面波素子の分割方法 Pending JPH06326541A (ja)

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