JPH0632640Y2 - 放射性廃棄物の最終処分廃棄体 - Google Patents

放射性廃棄物の最終処分廃棄体

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JPH0632640Y2
JPH0632640Y2 JP1337889U JP1337889U JPH0632640Y2 JP H0632640 Y2 JPH0632640 Y2 JP H0632640Y2 JP 1337889 U JP1337889 U JP 1337889U JP 1337889 U JP1337889 U JP 1337889U JP H0632640 Y2 JPH0632640 Y2 JP H0632640Y2
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radioactive waste
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radioactive
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昭光 平木
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、原子力施設から発生する放射性廃棄物を容積
効率良く、しかも高いバリア性能を維持しつつ半永久的
に保管するための放射性廃棄物の最終処分廃棄体に関す
るものである。
(従来の技術) 原子力発電所等の原子力施設から発生する低レベル放射
性廃棄物の最終陸地処分法としては、不燃廃棄物をその
まま、あるいは高圧縮プレス等で圧縮減容したうえでド
ラム缶のような金属製円筒容器に充填し、セメント、プ
ラスチック等により固めて最終処分廃棄体としたうえで
無人地域のコンクリートピットの内部に保管し、放射性
物質が環境へ漏洩することを防止する方法が検討されて
いる。この最終処分廃棄体のバリア性能は廃棄物を収納
している金属製円筒容器に依存する部分が大であるた
め、放射性物質の環境への漏洩を防止するうえで重要な
ことは容器が損傷しないことである。ところがドラム缶
のような金属製円筒容器を利用した最終処分廃棄体はそ
の貯蔵形態によって縦積みあるいは俵積みされて保管さ
れるため、理想的な保管期間とされている200〜300年の
うちには腐食の進行と載荷荷重等により容器が破損する
とともにモルタル等のバリア層が破壊されてしまい、こ
のような長期間にわたり廃棄体の健全性を期待すること
ができない。そこでこのような欠点を解決するために内
部のバリア層を厚くすることやポリマー含浸コンクリー
ト容器等も検討されているが、これらは最終処分廃棄体
の収納容積率が減少するという大きい欠点があった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案はこのような従来の欠点を解決して、強度及びバ
リア性能に優れ200〜300年間にわたって安全に放射性廃
棄物の保管を行うことができ、しかも収納容積率を低下
させることのない放射性廃棄物の最終処分廃棄体を目的
として完成されたものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するためになされた第1の考案は、金
属製円筒容器の内部に高強度セラミックスからなる円筒
状の補強体が設けられており、その内側に放射性廃棄物
と、その隙間部分を埋めるモルタル等の固定材が充填さ
れていることを特徴とするものである。
また第2の考案は、金属製円筒容器の内部に高強度セラ
ミックスからなる円板状の補強体が円筒の軸線と垂直方
向に複数枚挿入されており、各補強体の間に放射性廃棄
物と、その隙間部分を埋めるモルタル等の固定材が充填
されていることを特徴とするものである。
(実施例) 次に本考案を図示の実施例により更に詳細に説明する。
第1図に示す第1の実施例において、(1)はドラム缶の
ような金属製円筒容器、(2)はその蓋、(3)はこの金属製
円筒容器(1)の内部に挿入された円筒状の補強体であ
る。
本考案において用いられる補強体(3)は、圧縮強度が400
0kg/cm2以上の高強度セラミックスからなるもので、例
えば肉厚が10〜20mm程度のアルミナ系、シリカ系、ジル
コニア系等の各種の工業用陶磁器を用いることができ
る。ここで圧縮強度はバリア性能を示す尺度として代表
的なもので、普通コンクリートで180〜210kg/cm2、プ
ラスチックで1050〜1750kg/cm2程度であるが、本考案
においては圧縮強度が4000kg/cm2以上の高強度セラミ
ックスを用いることにより、従来品よりもはるかに優れ
たバリア性能を得ることができる。円筒状の補強体(3)
は金属製円筒容器(1)の内部に予めモルタル、プラスチ
ック等の固定材(4)により固定された内張り容器の状態
で供給しても、あるいは金属製円筒容器(1)内に挿入後
に放射性廃棄物(5)と固定材(4)を充填してもよい。後者
の方法によれば、固定材(4)の充填が一度でよい利点が
ある。いずれもこの補強体(3)の内側に第1図に示す圧
縮された放射性廃棄物(5)が充填され、放射性廃棄物(5)
と補強体(3)との間に形成される隙間部分にはモルタ
ル、プラスチック等の固定材(4)が注入され全体を固定
している。
第2図に示される第2の実施例では、補強体(3)の内側
に不燃性の放射性廃棄物(5)がそのまま充填され、その
周囲を固定材(4)によって固定されているが、その他の
点については第1の実施例と変わるところはない。
第3図と第4図は第2の考案の実施例を示すものであ
る。図示のように第2の考案においては金属製円筒容器
(1)の内部に高強度セラミックスからなる円板状の補強
体(3)が複数枚挿入されている。補強体(3)は円筒の軸線
と垂直方向に所要の間隔を持たせて複数枚挿入されるも
ので、例えば金属製円筒容器(1)の内径が567mmである場
合、補強体(3)は肉厚10〜20mm、外径550mm程度のものと
すればよい。第2の考案においては金属製円筒容器(1)
の底部に予め固定材(4)を注入しておき、その上に補強
体(3)を挿入して更に固定材(4)を注入する。その後に放
射性廃棄物(5)と補強体(3)とを固定材(4)とともに交互
に充填すれば、図示のような各補強体(3)の間に放射性
廃棄物(5)が充填された最終処分廃棄体となる。なお第
3図は放射性廃棄物(5)が圧縮ペレットである場合を示
し、第4図は放射性廃棄物(5)がそのまま充填された場
合を示している。
第5図と第6図は上記した第1と第2の考案を組合わせ
たものであり、金属製円筒容器(1)の底部に固定材(4)を
充填し、円筒状の補強体(3)を挿入して固定材(4)で固定
し、以下は第2の考案におけると同様の手順で放射性廃
棄物(5)と円板状の補強体(3)とを交互に充填する。この
場合、最上部と最下部の円板状の補強体(3)の外径を円
筒状の補強体(3)の外径と一致させておき、両者間を接
着用モルタル、エポキシ樹脂、サルファモルタル等を用
いて接着すればより優れたバリア性能を発揮させること
ができる。
(考案の効果) 本考案は以上に説明したように、金属製円筒容器の内部
に高強度セラミックスからなる円筒状あるいは円板状の
補強体を挿入したものであるから、コンクリートピット
の内部に縦積みあるいは俵積みにして長期間保管した場
合、仮に外側の金属製円筒容器の腐食が進行した場合に
も、載荷荷重はこれらの補強体によって支えられ、モル
タル等の固定材の劣化を防止される。また同時にこれら
の補強体はバリア層としても作用して固定材の劣化を防
止し、200〜300年間にわたり健全性を維持することがで
きるものである。更にまた本考案によればモルタル等の
固定材の厚さを増加させることによって強度増加を図る
必要がないから、収納容積率を向上させることができ
る。
よって本考案は従来の問題点を一掃した放射性廃棄物の
最終処分廃棄体として、その実用的価値は極めて大きい
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の実施例を示す中央縦断面図、第2図は第
2の実施例を示す中央縦断面図、第3図は第3の実施例
を示す中央縦断面図、第4図は第4の実施例を示す中央
縦断面図、第5図は第5の実施例を示す中央縦断面図、
第6図は第6の実施例を示す中央縦断面図である。 (1):金属製円筒容器、(3):補強体、(4):固定材、
(5):放射性廃棄物。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製円筒容器(1)の内部に高強度セラミ
    ックスからなる円筒状の補強体(3)が設けられており、
    その内側に放射性廃棄物(5)と、その隙間部分を埋める
    モルタル等の固定材(4)が充填されていることを特徴と
    する放射性廃棄物の最終処分廃棄体。
  2. 【請求項2】金属製円筒容器(1)の内部に高強度セラミ
    ックスからなる円板状の補強体(3)が円筒の軸線と垂直
    方向に複数枚挿入されており、各補強体(3)、(3)の間に
    放射性廃棄物(5)と、その隙間部分を埋めるモルタル等
    の固定材(4)が充填されていることを特徴とする放射性
    廃棄物の最終処分廃棄体。
JP1337889U 1989-02-07 1989-02-07 放射性廃棄物の最終処分廃棄体 Expired - Fee Related JPH0632640Y2 (ja)

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