JPH06326348A - 光カプラ - Google Patents

光カプラ

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JPH06326348A
JPH06326348A JP11140993A JP11140993A JPH06326348A JP H06326348 A JPH06326348 A JP H06326348A JP 11140993 A JP11140993 A JP 11140993A JP 11140993 A JP11140993 A JP 11140993A JP H06326348 A JPH06326348 A JP H06326348A
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JP
Japan
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substrate
light emitting
junction
polycrystalline semiconductor
polycrystalline
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JP11140993A
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English (en)
Inventor
Hisao Nagata
久雄 永田
Shuhei Tanaka
修平 田中
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単なプロセス、低コストでアライメントが
容易な光カプラを製造する。 【構成】 アモルファスなどのエピタキシャル成長が起
こらない材料からなる基板1上に多結晶半導体素子9、
10対を形成し、その素子9、10間を光導波路8を形
成する材料で結合し、一方の多結晶半導体素子9または
10に順方向バイアスを印加したときに発光した光をそ
の導波路8で他方の多結晶半導体素子10または9に導
き、その素子9、10に設けた電極6、7間に発生する
電圧をモニタする光カプラを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器に利用できる光
カプラに関し、特に同一基板上に発光素子と受光素子お
よび導波路とを設けた光カプラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気回路内において、ある回路を
電気的に独立させたい場合、光カプラが用いられてき
た。これは図10のように半導体発光素子11と受光素
子12を組み合わせたモジュールで、発光素子11と結
線された第1の回路(図示せず)に電流が流れると素子
が発光し、その光を受光素子12が受光してそれと接続
する第2の回路(図示せず)に電気的な信号が発生する
ものである。第1の回路と第2の回路は光で接続してい
るが、電気的には独立となるため、たとえば第1の回路
で発生した電気的ノイズは第2の回路には伝わらない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図10に示す従来の発
光素子11および受光素子12は、いずれも単結晶材料
で作製されており、単結晶上にエピタキシャル成長など
を用いて半導体膜を形成して加工し、チップとして切り
出されたものが用いられてきた。さらに従来の光カプラ
の製造工程には、このような複雑なプロセスを経て作製
された発光素子11および受光素子12を、発光素子1
1からの出射光が受光素子12に結合する位置にアライ
メントするという工程が含まれる。このため、光カプラ
のコストが上昇する。また発光素子と受光素子を組み合
わせたものであるため、データの伝送方向が限定されて
いた。そこで、本発明は簡単なプロセスで発光素子と受
光素子を整合できる安価な光カプラを提供することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成によって達成される。すなわち、エピタキシャル成
長が起こらない材料から成る基板上に形成され、内部に
少なくともpn接合、pin接合あるいはそれに類した
接合を有し、p型およびn型半導体にそれぞれ設けた電
極間に電流注入することにより発光する多結晶半導体発
光素子と、前記基板上に内部に少なくともpn接合もし
くはpin接合あるいはそれに類した接合を有し、光が
入射するとpおよびn型半導体にそれぞれ設けた電極間
に電気信号が発生する多結晶半導体受光素子と、多結晶
半導体発光素子と多結晶半導体受光素子との間を基板よ
りも屈折率が大きく、しかも多結晶半導体発光素子の発
光波長に対して透明な材料で覆った光導波路とからな
り、双方向のデータ転送を可能とした光カプラ、また
は、エピタキシャル成長が起こらない材料から成る基板
上に作製したpn接合もしくはpin接合あるいはそれ
に類した接合を有する多結晶半導体素子を少なくとも二
つに分離し、一方の多結晶半導体素子には順方向バイア
スを印加して発光素子とし、他方の多結晶半導体素子に
は逆方向バイアスを印加して、あるいはゼロバイアスと
して受光素子として作用させ、発光素子と受光素子との
間を基板よりも屈折率が大きく、しかも多結晶半導体発
光素子の発光波長に対して透明な材料で覆った光導波路
を形成して、双方向のデータ転送を可能とした光カプラ
である。また、前記両光カプラを基板上でアレイをなし
た構成とした光カプラも本発明に属する。
【0005】本発明はエピタキシャル成長が起こらない
材料から成る基板に直接作製した2つの多結晶半導体素
子を用い、一方の多結晶半導体素子に順方向バイアスを
印加したときに発せられる光を導波光として導き、他方
の多結晶半導体素子でそれを受光させるものである。す
なわち、例えば多結晶半導体素子を順方向バイアスを印
加したときには発光ダイオードとして、逆方向バイアス
あるいはゼロバイアス時にはフォトダイオードとして作
用させる。そして、2つの多結晶半導体素子は、基板全
面あるいは基板の一部とともに、基板よりも屈折率が大
きく、しかも前記多結晶半導体素子の発光波長に対して
透明な材料で覆い、多結晶半導体発光素子から発せられ
る光に対して該透明材料を光導波路として作用させるこ
とを特徴とするものである。
【0006】本発明ではエピタキシャル成長が起こらな
い材料から成る基板とは具体的には無機材料または金属
材料を用いる。ここで、無機材料または金属材料から成
る基板は単結晶である必要はなく、アモルファス、多結
晶等の物質を使用することができ。したがって、石英ガ
ラス、多成分系ガラス、結晶化ガラス、セラミック、金
属、半導体等の材料が使用可能であるので、非常に広範
囲のデバイス材料を利用することができる。また、前記
種々の基板上にCVD法、スパッタ法あるいは蒸着法な
どにより形成したSiO2をはじめとする種々の酸化
物、SiNなどの窒化物、SiCなどの炭化物、金属、
あるいは半導体からなる膜などのいかなるアモルファス
あるいは多結晶材料を用いても構わない。ただし、半導
体発光素子の発光波長に対して吸収係数が小さい方が好
ましい。
【0007】また、半導体発光素子を形成する材料はA
lGaAsをはじめ、InP、InGaAsP、Zn
S、ZnSe、CdTeなど種々の半導体材料に応用で
き、多結晶膜はMOVPE法、MBE法あるいはVPE
法などで作製できる。多結晶半導体発光素子と基板の全
面あるいは基板の一部を覆う材料としては、アモルファ
ス、セラミック、高分子化合物、多結晶あるいは単結晶
材料など無機材料または金属材料からなるいかなる材料
でも構わない。ただし基板あるいは基板上に形成した膜
よりも屈折率が大きく、基板の全面あるいは基板の一部
を覆った材料が多結晶半導体発光素子の発光波長に対し
て光導波路として作用させる必要がある。またその波長
に対して小さな吸収係数を持った材料の方が、効率よく
光を取り出すという観点からは好ましい。またその成膜
も蒸着法、スパッタ法、CVD法、ゾルゲル法、スピン
法、ディッピング法など、いかなる方法でも良い。ま
た、本発明でpn接合またはpin接合に類した接合と
はショットキ接合のような接合を言う。
【0008】
【作用】本発明を実施するにあたり、最も大きな問題は
アモルファス、セラミック、多結晶等のエピタキシャル
成長が起こらない材料からなる基板にサイズの大きなグ
レインからなる多結晶膜を作製することにある。サイズ
の大きなグレインが形成できれば、半導体発光素子また
は受光素子として機能させることができる。多結晶基板
上に多結晶膜を成膜する際、グレインのサイズは基板の
グレインサイズに影響されるが、例えばアモルファス基
板である石英ガラス基板上にMOCVD法で多結晶膜を
作製する場合、そのグレインの大きさは成長条件に依存
して変化する。例えば、グレイン成長温度、グレイン成
長圧力、成長速度、原料供給速度、キャリアガス流量の
制御等で、グレインのサイズをコントロールできる。例
えば、成長温度が高いほど、また成長圧力が低いほど得
られるグレインのサイズは大きくなる。10Torrの
圧力のもとで850℃でGaAsの成長を試みた予備実
験では、直径が30μm以上のグレインからなる多結晶
膜が得られた。
【0009】以上のように、MOCVD法で条件を最適
化することで上記予備実験で得られたものよりもサイズ
の大きなグレインからなる多結晶膜を製造することが可
能となる。この基板上に、p型とn型のAlGaAs膜
を成長すれば、そのp型およびn型の膜も基板である多
結晶の膜と同程度もしくはそれ以上のサイズからなる多
結晶となる。そのサイズが半導体発光素子または半導体
受光素子として十分に機能するものが得られる。
【0010】アモルファス、セラミックあるいは多結晶
の基板、もしくは基板の結晶構造が作製する半導体材料
とは異なる単結晶基板、あるいは結晶構造が同じであっ
ても格子定数に大きな差がある基板上には、基板全面に
わたる結晶のエピタキシャル成長は起こらない。しかし
ながら成長初期に基板上に生じる微結晶が結晶核として
作用し、核が成長して多結晶の膜となる。前記グレイン
の成長条件を選択することにより、多結晶膜の各グレイ
ンのサイズがデバイスサイズよりも大きければ、その多
結晶膜上に作製したデバイスは単結晶デバイスと同程度
の特性が得られることになる。
【0011】こうして、本発明によれば基板上に形成し
た多結晶体(バルクまたは膜)内に形成された少なくと
もpn接合、pin接合あるいはそれに類した接合を持
つ多結晶半導体発光素子のp型およびn型半導体にそれ
ぞれ設けた電極間に電流を流して、pn接合、pin接
合あるいはそれに類した接合で発光させると、前記同一
の基板上に形成された半導体受光素子の多結晶体内のp
n接合、pin接合あるいはそれに類した接合に光が入
射すると光によって発生したキャリアがドリフト電流と
なってpおよびn型半導体にそれぞれ設けた電極間に電
気信号が発生する。このとき、前記多結晶半導体素子の
すべてあるいはその一部、および基板全面あるいは基板
の一部を覆う、基板よりも屈折率が大きく、しかも前記
多結晶半導体素子の発光波長に対して透明な材料が、多
結晶半導体発光素子から発せられる光に対して光導波路
として作用し、多結晶半導体素子で発生した光が該光導
波路に導かれて受光素子に達する。
【0012】したがって、前記基板上に作製したpn接
合、pin接合あるいはそれに類した接合を有する多結
晶半導体素子を用いて、これを2以上に分割して、この
間に導波路を形成し、その内、一方の多結晶半導体素子
を順方向バイアスを印加したときには発光ダイオードと
して作用させ、他方の多結晶半導体素子を逆方向バイア
スを印加したとき、あるいはゼロバイアス時にはフォト
ダイオードとして作用させると、この間に形成した導波
路により双方向のデータ転送が可能となる。
【0013】
【実施例】本実施例の一実施例を図面とともに説明す
る。 実施例1 本実施例は、MOCVD法により石英ガラス基板上にA
lGaAs発光ダイオードおよびフォトダイオードを作
製し、光導波路によりカップリングさせたものである。
図1は本実施例の工程を示す図である。図1(a)に示
す基板1として石英ガラスを用い、この前処理としてフ
ッ化水素酸によるエッチングを行った。さらにこれを不
純物による結晶核の異常発生を防ぐために、MOCVD
チャンバ内に導入して1000℃で15分間HClにさ
らして表面を清浄化した。これを850℃まで降温し、
圧力10Torrで第1回目の成長を行った。ここで第
3族原料としてトリメチルガリウム、トリメチルアルミ
ニウム、第5族原料としてアルシンを用い、またキャリ
アガスとして水素を用いた。第5族/第3族原料のモル
流量比=40で1時間原料を供給した。
【0014】この結果、石英ガラス1上にはp型AlG
aAs(x=0.4)からなる直径30μm程度の結晶
(グレイン)2が成長した(図1(b))。続いて圧力
を常圧として800℃でグレイン2と同一組成のp型A
lGaAs(=0.4)層3を成長させ(図1
(c))、次いで850℃でn型AlGaAs(x=
0.4)層4をそれぞれ成長させた(図1(d))。こ
の2段階の成長は、第2の成長では良好な特性を有する
p型AlGaAs層3あるいはn型AlGaAs層4を
得るためである。この多結晶AlGaAs層3、4を、
図1(e)に示すように、発光ダイオードおよびフォト
ダイオードとする部分を残してエッチング除去した。
【0015】次いで図2に示すように、p電極を取るた
めに残した膜の一部に、p型AlGaAs層3に達する
ステップ5を形成し、エッチング部にはp電極6を、n
型AlGaAs層4上部にはn電極7をそれぞれ形成し
た。この基板上に、PMMAをスピンコートで3μm成
膜し、図3のように、発光ダイオードおよびフォトダイ
オード用素子9、10間を残してエッチングし、導波光
を横方向にも閉じ込めるリブ型光導波路8を形成した。
【0016】半導体素子9の電極6、7間にバイアスを
印加したところ、素子9は発光し、その光はPMMA光
導波路8を伝搬して半導体素子10に達した。これは素
子10の電極6、7間に電圧が発生したことから確認で
きた。従って、この場合には素子8は発光ダイオードと
して、素子10はフォトダイオードとして作用している
ことになる。また素子9、10間を結ぶPMMA層は光
導波路8として作用していることが確認できた。逆に素
子10にバイアスを印加したところ、素子10が発光ダ
イオード、素子9がフォトダイオードとして作用した。
以上のことにより、本デバイスは双方向の光を用いたカ
プラとして機能すると言える。
【0017】実施例2 本実施例は、石英ガラス基板上にMOCVD法により作
製した多結晶AlGaAs発光ダイオードとプラズマC
VD法を用いて作製した多結晶Siフォトダイオードを
光導波路により結合させた光カプラについて図4を用い
て説明する。図4(a)に示す基板1として石英ガラス
を用い、この前処理としてフッ化水素酸によるエッチン
グを行った。さらにこれを不純物による結晶核の異常発
生を防ぐために、MOCVDチャンバ内に導入した10
00℃で15分間HClにさらして表面を清浄化した。
これを850℃まで降温し、圧力10Torrで第1回
目の成長を行った。
【0018】ここで第3族原料としてトリメチルガリウ
ム、トリメチルアルミニウム、第5族原料としてアルシ
ンを用い、またキャリアガスとして水素を用いた。第5
族/第3族原料のモル流量比=40で1時間原料を供給
した。この結果、石英ガラス1上にはp型AlGaAs
(x=0.4)からなる直径30μm程度の結晶(グレ
イン)2が成長した(図4(b))。続いて圧力を常圧
として800℃でグレイン2と同一組成のp型AlGa
As(x=0.4)層3を成長させ(図4(c))、次
いで、850℃でn型AlGaAs(x=0.4)層4
をそれぞれ成長させた(図4(d))。この2段階の成
長は、第2の成長では良好な特性を有するp型AlGa
As層3あるいはn型のAlGaAs4を得るためであ
る。この多結晶AlGaAs層3、4を、図4(e)に
示すように、発光ダイオード15とする部分を残してエ
ッチング除去した。
【0019】次いで石英ガラス基板1にシランガスを原
料としたプラズマCVD法により、基板温度300℃で
順次p型アモルファスシリコン層12、i型アモルファ
スシリコン層13、n型アモルファスシリコン層14を
成膜した(図5(a))。続いて図5(b)に示すよう
にCF4ガスを用いた反応性イオンエッチングにより、
フォトダイオード16とする部分を残してp型アモルフ
ァスシリコン層12、i型アモルファスシリコン層1
3、n型アモルファスシリコン層14をエッチング除去
した。次いで、図6に示すように、多結晶AlGaAs
発光ダイオード15にp電極を取るためにn型AlGa
As層4の一部をエッチングして、p型AlGaAs層
3に達するステップ5を形成した。このステップ5にp
電極6を、n型AlGaAs層4上部にn電極7をそれ
ぞれ形成した。またフォトダイオード16も同様に、p
型アモルファスシリコンから電極を取り出すために、ス
テップ5aを形成し、ステップ5a上にp電極17、n
型アモルファスシリコン層14上部にn電極18をそれ
ぞれ形成した。
【0020】この基板上に、PMMAをスピンコートで
3μm成膜し、図7のように、発光ダイオード15およ
びフォトダイオード16間を残してエッチングし、導波
光を横方向にも閉じ込めるリブ型光導波路8を形成し
た。発光ダイオード15の電極6、7間にバイアスを印
加したところ、素子15は発光し、その光はPMMA光
導波路8を伝搬してフォトダイオード16に達した。こ
れは発光ダイオード16の電極17、18間に電圧が発
生したことから確認できた。さらに、発光ダイオード1
5とフォトダイオード16間を結ぶPMMA層は光導波
路8として作用している。
【0021】実施例3 本実施例は、MOCVD法により石英ガラス基板上にA
lGaAs発光ダイオードおよびフォトダイオードを作
製し、光導波路によりカップリングさせたものである。
図8は本実施例の工程を示す図である。図8(a)に示
す基板1として石英ガラスを用い、この前処理としてフ
ッ化水素酸によるエッチングを行った。さらにこれを不
純物による結晶核の異常発生を防ぐために、MOCVD
チャンバ内に導入して1000℃で15分間HClにさ
らして表面を清浄化した。これを850℃まで降温し、
圧力10Torrで第1回目の成長を行った。ここで第
3族原料としてトリメチルガリウム、トリメチルアルミ
ニウム、第5族原料としてアルシンを用い、またキャリ
アガスとして水素を用いた。第5族/第3族原料のモル
流量比=40で1時間原料を供給した。この結果、石英
ガラス1上にはp型AlGaAs(x=0.3)からな
る直径30μm程度の結晶(グレイン)2が成長した
(図8(b))。続いて圧力を常圧として800℃でグ
レイン2と同一組成のp型AlGaAs(x=0.3)
層3、ノンドープAlGaAs(x=0.4)層19を
成長させ(図8(c))、次いで、850℃でn型Al
GaAs(x=0.4)層4をそれぞれ成長させた(図
8(d))。この2段階の成長は、第2の成長では良好
な特性を有するp型AlGaAs層3あるいはn型Al
GaAs4層を得るためである。この多結晶AlGaA
s層3、19、4を、図8(e)に示すように、発光ダ
イオードおよびフォトダイオードとする部分を残してエ
ッチング除去した。
【0022】次いで図9に示すように、p電極を取るた
めに残した膜の一部に、p型AlGaAs層3に達する
ステップ21を形成し、エッチング部にはp電極6を、
n型AlGaAs層4上部にはn電極7をそれぞれ形成
した。この基板上に、PMMAをスピンコートで3μm
成膜し、発光ダイオードおよびフォトダイオード用素子
22、23間を残してエッチングし、導波光を横方向に
閉じ込めるリブ型光導波路8を形成した。半導体素子の
電極6、7間にバイアスを印加したところ、素子22は
発光し、その光はPMMA光導波路8を伝搬して半導体
素子23に達した。これは素子23の電極6、7間に電
圧が発生したことから確認できた。従って、この場合に
は素子22は発光ダイオードとして、素子23はフォト
ダイオードとして作用していることになる。また素子2
2、23間を結ぶPMMA層は光導波路8として作用し
ていることが確認できた。逆に素子23にバイアスを印
加したところ、素子23が発光ダイオード、素子22が
フォトダイオードとして作用した。以上のことにより、
本デバイスは双方向の光を用いたカプラとして機能する
と言える。
【0023】
【発明の効果】本発明によると同一基板上の発光素子と
受光素子の間に導波路を形成することで両素子の結合の
ためのアライメント工程を省略でき、従来よりも単純な
プロセスで基板上に光を結合させるためのアライメント
が実現できる。また、基板材料が単結晶に限定されない
ために、低コストで光カプラが製造できる。さらに、本
発明を用いることにより、発光素子と受光素子間の距離
を任意に設定でき、しかもチャネル間のクロストークが
非常に小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の光カプラの製造工程を示
す説明図である。
【図2】 本発明の一実施例の光カプラの製造工程を示
す説明図である。
【図3】 本発明の一実施例の光カプラの製造工程を示
す説明図である。
【図4】 本発明の一実施例の光カプラの製造工程を示
す説明図である。
【図5】 本発明の一実施例の光カプラの製造工程を示
す説明図である。
【図6】 本発明の一実施例の光カプラの製造工程を示
す説明図である。
【図7】 本発明の一実施例の光カプラの製造工程を示
す説明図である。
【図8】 本発明の一実施例の光カプラの製造工程を示
す説明図である。
【図9】 本発明の一実施例の光カプラの製造工程を示
す説明図である。
【図10】 従来の光カプラの模式図である。
【符号の説明】
1…石英ガラス基板、2…p型AlGaAsグレイン、
3…p型多結晶AlGaAs層、4…n型多結晶AlG
aAs層、5、21…ステップ、6…p型電極、7…n
型電極、8…PMMA光導波路、9、10、22、23
…多結晶半導体素子、12…アモルファスシリコン層、
13…i型アモルファスシリコン層、14…n型アモル
ファスシリコン層、15…発光ダイオード、16…フォ
トダイオード、17…p型電極、18…n型電極、19
…ノンドープ多結晶AlGaAs層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エピタキシャル成長が起こらない材料か
    ら成る基板上に形成され、内部に少なくともpn接合、
    pin接合あるいはそれに類した接合を有し、p型およ
    びn型半導体にそれぞれ設けた電極間に電流注入するこ
    とにより発光する多結晶半導体発光素子と、前記基板上
    に内部に少なくともpn接合もしくはpin接合あるい
    はそれに類した接合を有し、光が入射するとpおよびn
    型半導体にそれぞれ設けた電極間に電気信号が発生する
    多結晶半導体受光素子と、多結晶半導体発光素子と多結
    晶半導体受光素子との間を基板よりも屈折率が大きく、
    しかも多結晶半導体発光素子の発光波長に対して透明な
    材料で覆った光導波路とからなり、双方向のデータ転送
    を可能としたことを特徴とする光カプラ。
  2. 【請求項2】 エピタキシャル成長が起こらない材料か
    ら成る基板上に作製したpn接合もしくはpin接合あ
    るいはそれに類した接合を有する多結晶半導体素子を少
    なくとも二つに分離し、一方の多結晶半導体素子には順
    方向バイアスを印加して発光素子とし、他方の多結晶半
    導体素子には逆方向バイアスを印加して、あるいはゼロ
    バイアスとして受光素子として作用させ、発光素子と受
    光素子との間を基板よりも屈折率が大きく、しかも多結
    晶半導体発光素子の発光波長に対して透明な材料で覆っ
    た光導波路を形成して、双方向のデータ転送を可能とし
    たことを特徴とする光カプラ。
  3. 【請求項3】光カプラが基板上でアレイをなしているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の光カプラ。
JP11140993A 1993-05-13 1993-05-13 光カプラ Pending JPH06326348A (ja)

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