JPH0632502Y2 - リニアボールベアリングのボールリテーナ - Google Patents
リニアボールベアリングのボールリテーナInfo
- Publication number
- JPH0632502Y2 JPH0632502Y2 JP1987012812U JP1281287U JPH0632502Y2 JP H0632502 Y2 JPH0632502 Y2 JP H0632502Y2 JP 1987012812 U JP1987012812 U JP 1987012812U JP 1281287 U JP1281287 U JP 1281287U JP H0632502 Y2 JPH0632502 Y2 JP H0632502Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- groove
- return
- reversing
- bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、工作機械、位置決めのテーブル等の直線作
動部の案内に用いられるリニアボールベアリングのボー
ルリテーナとボールリターンガイド片の改良に関する。
動部の案内に用いられるリニアボールベアリングのボー
ルリテーナとボールリターンガイド片の改良に関する。
従来技術及びその問題点 従来、この種のベアリングは基本的に第６図に示すよう
な構成になっている。同図において、１は軌道台、２は
ベアリング本体、３はリターンキャップ、４はグリース
ニップルである。
な構成になっている。同図において、１は軌道台、２は
ベアリング本体、３はリターンキャップ、４はグリース
ニップルである。
第３、４図は従来のリテーナ５′、ボールリターンガイ
ド片６を示し、これらの部材は第２図のリターンキャッ
プ３と第５図のベアリング本体２とで組立てられてい
た。
ド片６を示し、これらの部材は第２図のリターンキャッ
プ３と第５図のベアリング本体２とで組立てられてい
た。
すなわち、第５図に示すように、負荷ボール溝２１と無
負荷ボール穴２２を設けたベアリング本体２に、第３図
に示すように両端部にリターンキャップ３の位置決め用
溝３３と嵌合する位置決め用突起５５を備えたリテーナ
５′を負荷ボール溝２１の部分に当て、反転溝３１，３
１′でのボール反転運動を円滑に案内させるための半円
柱状のボールリターンガイド片６（第４図参照）を嵌合
溝３２に嵌合させたリターンキャップ３によりボールリ
テーナ５′を両端部から固定し、ボール循環路を形成し
ている。
負荷ボール穴２２を設けたベアリング本体２に、第３図
に示すように両端部にリターンキャップ３の位置決め用
溝３３と嵌合する位置決め用突起５５を備えたリテーナ
５′を負荷ボール溝２１の部分に当て、反転溝３１，３
１′でのボール反転運動を円滑に案内させるための半円
柱状のボールリターンガイド片６（第４図参照）を嵌合
溝３２に嵌合させたリターンキャップ３によりボールリ
テーナ５′を両端部から固定し、ボール循環路を形成し
ている。
ところが、前記のようにリテーナ５′、ボールリターン
ガイド片６は各々単独の構成部分であり、組立時に、ボ
ールリターンガイド片６は嵌合溝３２で回転したり、ベ
アリング本体２にリターンキャップ３を取付ける際、嵌
合溝３２から脱落したりして組立が困難であった。
ガイド片６は各々単独の構成部分であり、組立時に、ボ
ールリターンガイド片６は嵌合溝３２で回転したり、ベ
アリング本体２にリターンキャップ３を取付ける際、嵌
合溝３２から脱落したりして組立が困難であった。
また、リターンキャップ３には、グリースニップル４か
ら供給された潤滑剤を左右上側のボール反転溝３１，３
１に導く給油溝３５，３５が形成されているが、下側の
ボール反転溝３１′，３１へはその潤滑剤が供給されに
くく、下側のボール循環路のボールが潤滑不足となり、
リニアボールベアリングの作動不良を生じるという問題
があった。
ら供給された潤滑剤を左右上側のボール反転溝３１，３
１に導く給油溝３５，３５が形成されているが、下側の
ボール反転溝３１′，３１へはその潤滑剤が供給されに
くく、下側のボール循環路のボールが潤滑不足となり、
リニアボールベアリングの作動不良を生じるという問題
があった。
この考案は、従来の前記のような問題点を解決すること
を目的とする。
を目的とする。
問題点を解決するための手段 この考案は、２条の負荷ボール溝と該負荷ボール溝から
幅方向に離間してそれと平行に延びる２条の無負荷ボー
ル穴を具えたベアリング本体と、前記ベアリング本体の
両端部に固定され前記負荷ボール溝と無負荷ボール穴を
つなぐボール反転溝と該ボール反転溝に潤滑油を導く給
油溝とを有するリターンキャップを具えたリニアボール
ベアリングの前記２条の負荷ボール溝の中間に沿って設
けられるボールリテーナであって、両端部において前記
リターンキャップの位置決め用溝に嵌合する位置決め用
突起を一体的に有するとともに、前記位置決め用突起に
前記リターンキャップの嵌合溝に嵌合して前記ボール反
転溝におけるボールの反転運動を案内する半円柱状のボ
ールリターンガイド片が一体的に形成され、前記ボール
リターンガイド片に、前記給油溝に連通するように前記
半円柱の軸方向に延びる潤滑溝と、その軸方向両端に前
記潤滑溝と前記ボール反転溝とを連通させる切欠が形成
されていることを特徴とする、リニアボールベアリング
のボールリテーナにより前記問題点を解決した。
幅方向に離間してそれと平行に延びる２条の無負荷ボー
ル穴を具えたベアリング本体と、前記ベアリング本体の
両端部に固定され前記負荷ボール溝と無負荷ボール穴を
つなぐボール反転溝と該ボール反転溝に潤滑油を導く給
油溝とを有するリターンキャップを具えたリニアボール
ベアリングの前記２条の負荷ボール溝の中間に沿って設
けられるボールリテーナであって、両端部において前記
リターンキャップの位置決め用溝に嵌合する位置決め用
突起を一体的に有するとともに、前記位置決め用突起に
前記リターンキャップの嵌合溝に嵌合して前記ボール反
転溝におけるボールの反転運動を案内する半円柱状のボ
ールリターンガイド片が一体的に形成され、前記ボール
リターンガイド片に、前記給油溝に連通するように前記
半円柱の軸方向に延びる潤滑溝と、その軸方向両端に前
記潤滑溝と前記ボール反転溝とを連通させる切欠が形成
されていることを特徴とする、リニアボールベアリング
のボールリテーナにより前記問題点を解決した。
作用 前記構成のボールリテーナを有するリニアボールベアリ
ングでは、組立時ボールリターンガイド片の回転、脱落
がなく、リテーナの位置決めも容易かつ正確に行なうこ
とができる。
ングでは、組立時ボールリターンガイド片の回転、脱落
がなく、リテーナの位置決めも容易かつ正確に行なうこ
とができる。
そして、ボールリターンガイド片に、リターンキャップ
の給油溝に連通するように半円柱の軸方向に延びる潤滑
溝と、その軸方向両端に前記潤滑溝とボール反転溝とを
連通させる切欠を形成したので、上側のボール反転溝に
も下側のボール反転溝にも同じように潤滑剤を供給する
ことができる。
の給油溝に連通するように半円柱の軸方向に延びる潤滑
溝と、その軸方向両端に前記潤滑溝とボール反転溝とを
連通させる切欠を形成したので、上側のボール反転溝に
も下側のボール反転溝にも同じように潤滑剤を供給する
ことができる。
実施例 第１図は本考案の実施例のボールリテーナ５の斜視図
で、該リテーナ５は両端部にリターンキヤップ３の位置
決め用溝３３に嵌合する位置決め用突起５１と、この突
起５１の先端にリターンキャップ３の嵌合溝３２に嵌合
する半円柱条のボールリターンガイド片５２が一体的に
形成されている。
で、該リテーナ５は両端部にリターンキヤップ３の位置
決め用溝３３に嵌合する位置決め用突起５１と、この突
起５１の先端にリターンキャップ３の嵌合溝３２に嵌合
する半円柱条のボールリターンガイド片５２が一体的に
形成されている。
このボールリターンガイド片５２には、潤滑剤によりリ
ニアボールベアリングの潤滑を促進するための半円柱の
軸方向の潤滑溝５３と、その軸方向両端部に、この潤滑
溝５３とボール反転溝３１とを連通させる切欠５４，５
４′が設けられている。
ニアボールベアリングの潤滑を促進するための半円柱の
軸方向の潤滑溝５３と、その軸方向両端部に、この潤滑
溝５３とボール反転溝３１とを連通させる切欠５４，５
４′が設けられている。
グリースニップル４（第６図参照）から注入されたグリ
ースは、リターンキャップ３の中央の孔３４から左右の
給油溝３５，３５を経て、切欠５４から上側のボール反
転溝３１に至るとともに、潤滑溝５３、切欠５４′から
下側のボール反転溝３１′に至。
ースは、リターンキャップ３の中央の孔３４から左右の
給油溝３５，３５を経て、切欠５４から上側のボール反
転溝３１に至るとともに、潤滑溝５３、切欠５４′から
下側のボール反転溝３１′に至。
次に、本考案のボールリテーナ５を有するリニアボール
ベアリングの組立方法を説明する。ボールリテーナ５を
をアリング本体２の所定の位置に置き、一端においてリ
ターンキャップ３の位置決め用溝３３とリテーナ５の位
置決め用突起５１、リターンキャップ３の嵌合溝３２と
嵌合するボールリターンガイド片５２を合わせ、リター
ンキャップ３をベアリング本体２に固定する。次に、負
荷ボール溝２１とボールリテーナ５の間、及び無負荷ボ
ール穴２２にボール（図示せず）を他端側から入れ、規
定の数のボールが入った後、他端においてリターンキャ
ップ３を前記同様に嵌合させ固定する。
ベアリングの組立方法を説明する。ボールリテーナ５を
をアリング本体２の所定の位置に置き、一端においてリ
ターンキャップ３の位置決め用溝３３とリテーナ５の位
置決め用突起５１、リターンキャップ３の嵌合溝３２と
嵌合するボールリターンガイド片５２を合わせ、リター
ンキャップ３をベアリング本体２に固定する。次に、負
荷ボール溝２１とボールリテーナ５の間、及び無負荷ボ
ール穴２２にボール（図示せず）を他端側から入れ、規
定の数のボールが入った後、他端においてリターンキャ
ップ３を前記同様に嵌合させ固定する。
なお、実施例ではボールリターンガイド片５２が位置決
め用突起５１の先端の位置に設けられた例を示したが、
要はリターンキヤップ３の反転溝３１，３１′でボール
を円滑に反転させる位置になるように、リターンキャッ
プ３の嵌合溝３２に対応する位置にボールリターンガイ
ド片５２を設ければよい。
め用突起５１の先端の位置に設けられた例を示したが、
要はリターンキヤップ３の反転溝３１，３１′でボール
を円滑に反転させる位置になるように、リターンキャッ
プ３の嵌合溝３２に対応する位置にボールリターンガイ
ド片５２を設ければよい。
考案の効果 １．組立時のボールリターンガイド片の脱落がない。
２．組立工数が削減できる。
３．ボールリテーナ及びボールリターンガイド片の位置
決めが容易かつ正確になる。
決めが容易かつ正確になる。
４．ボールリテーナはボールリターンガイド片と一体式
であるため、部品点数が少なくなり、コストダウンが可
能である。
であるため、部品点数が少なくなり、コストダウンが可
能である。
５．部品点数削減のため、管理工数も少なくなる。
６．リターンキャップの上下のボール反転溝に、等しく
潤滑剤を供給することができる。
潤滑剤を供給することができる。
第１図は本考案のボールリテーナの実施例の斜視図、第
２図はリターンキャップの斜視図、第３図は従来のボー
ルリテーナの斜視図、第４図は従来のボールリターンガ
イド片の斜視図、第５図はベアリング本体の斜視図、第
６図は従来のリニアボールベアリング全体の斜視図であ
る。 ３……リターンキヤップ、５……ボールリテーナ ３１……ボール反転溝、３３……位置決め用溝 ３５……給油溝 ５１……位置決め用突起、５２……ボールリターンガイ
ド片 ５３……潤滑溝、５４，５４′……切欠
２図はリターンキャップの斜視図、第３図は従来のボー
ルリテーナの斜視図、第４図は従来のボールリターンガ
イド片の斜視図、第５図はベアリング本体の斜視図、第
６図は従来のリニアボールベアリング全体の斜視図であ
る。 ３……リターンキヤップ、５……ボールリテーナ ３１……ボール反転溝、３３……位置決め用溝 ３５……給油溝 ５１……位置決め用突起、５２……ボールリターンガイ
ド片 ５３……潤滑溝、５４，５４′……切欠
Claims (1)
- 【請求項１】２条の負荷ボール溝と該負荷ボール溝から
幅方向に離間してそれと平行に延びる２条の無負荷ボー
ル穴を具えたベアリング本体と、前記ベアリング本体の
両端部に固定され前記負荷ボール溝と無負荷ボール穴を
つなぐボール反転溝と該ボール反転溝に潤滑油を導く給
油溝とを有するリターンキャップを具えたリニアボール
ベアリングの前記２条の負荷ボール溝の中間に沿って設
けられるボールリテーナであって、 両端部において前記リターンキャップの位置決め用溝に
嵌合する位置決め用突起を一体的に有するとともに、前
記位置決め用突起に前記リターンキャップの嵌合溝に嵌
合して前記ボール反転溝におけるボールの反転運動を案
内する半円柱状のボールリターンガイド片が一体的に形
成され、 前記ボールリターンガイド片に、前記給油溝に連通する
ように前記半円柱の軸方向に延びる潤滑溝と、その軸方
向両端に前記潤滑溝と前記ボール反転溝とを連通させる
切欠が形成されていることを特徴とする、 リニアボールベアリングのボールリテーナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987012812U JPH0632502Y2 (ja) | 1987-02-02 | 1987-02-02 | リニアボールベアリングのボールリテーナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987012812U JPH0632502Y2 (ja) | 1987-02-02 | 1987-02-02 | リニアボールベアリングのボールリテーナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63121816U JPS63121816U (ja) | 1988-08-08 |
| JPH0632502Y2 true JPH0632502Y2 (ja) | 1994-08-24 |
Family
ID=30801290
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987012812U Expired - Lifetime JPH0632502Y2 (ja) | 1987-02-02 | 1987-02-02 | リニアボールベアリングのボールリテーナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0632502Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200468448Y1 (ko) * | 2011-11-17 | 2013-08-13 | 에이엠에이 테크 코포레이션 | 선형 슬라이딩 블록 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100386216B1 (ko) * | 2000-12-15 | 2003-06-02 | 주식회사 에스비씨리니어 | 블록베어링의 베어링 보호용 홀더 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56113225U (ja) * | 1980-01-31 | 1981-09-01 | ||
| JPS59155617A (ja) * | 1983-02-21 | 1984-09-04 | Tsubakimoto Seikou:Kk | ボ−ルスプライン |
-
1987
- 1987-02-02 JP JP1987012812U patent/JPH0632502Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR200468448Y1 (ko) * | 2011-11-17 | 2013-08-13 | 에이엠에이 테크 코포레이션 | 선형 슬라이딩 블록 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63121816U (ja) | 1988-08-08 |
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