JPH063248A - 粘度計測方法及び装置 - Google Patents

粘度計測方法及び装置

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JPH063248A
JPH063248A JP18449492A JP18449492A JPH063248A JP H063248 A JPH063248 A JP H063248A JP 18449492 A JP18449492 A JP 18449492A JP 18449492 A JP18449492 A JP 18449492A JP H063248 A JPH063248 A JP H063248A
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JP
Japan
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piston
communication port
groove
cylinder
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JP18449492A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Miyahara
洋 宮原
Hisamitsu Takagi
尚光 高木
Seiji Uda
清司 宇田
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 残留材料及び負圧による運転の不安定化や無
機材料による損傷などを改善し、在留材料の排出及び計
測装置の保全点検を容易にする。 【構成】 シリンダ10はピストン12を挟んでピスト
ンロッド側室16とピストンヘッド側室18とが形成さ
れており、これらは細管部材28を挟んで連通管36及
び40を介して連通可能であり、連通管48及び54を
介して樹脂処理装置44の出口46及び入口52とそれ
ぞれ連通可能である。各連通管はシリンダ10に設けら
れる各連通口と接続される。回転装置24はピストンロ
ッド14を第1及び第2回転位置間で回転させて、各連
通口とピストン12外径部に形成される上記各室と連通
する各溝との連通を切換え可能である。ピストンロッド
14は制御装置58により駆動力を制御される定引出力
往復駆動装置22により一定力で引き出し可能であり、
引出速度計測装置26により移動速度が計測され、この
値に基づいて制御装置58により粘度を算出可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘度計測方法及び装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の粘度計測装置として、メルトイン
デックス計測装置がある。これは、樹脂材料の溶融状態
におけるメルトインデックス(以下、本明細書中では、
「MI」とする。なお、メルトフローインデックス:M
IF、又はメルトフローレイト:MFRとも称され
る。)、すなわち、規定試験条件における規定時間あた
りの重量流量が、主要物性値として使用されており、固
体樹脂を加熱溶融し、規定温度の溶融樹脂を規定圧力で
オリフィスから押出し、規定時間における押出重量(流
出速度)を求めるものである(JIS K6900及び
K7210による)。しかしながら、稼働中の装置内あ
るいは貯蔵容器内の溶融樹脂のMIを計測する場合、正
規のMI計(MI計測装置)による計測方法では、溶融
樹脂を一度細粒状に固化した後、規定温度に再溶融しな
ければならず、採取してからMIが得られるまでに10
分単位の所要時間が必要である。それゆえ、稼働中の装
置内あるいは貯蔵容器内において物性変化している樹脂
のMIを即時的に得ること、さらには、MIの変化を常
時監視することにより装置の運転条件を制御することは
ほとんど不可能である。
【0003】この対策として、稼働中の装置あるいは貯
蔵容器から常時少量の溶融樹脂を抜き出し、疑似的にM
Iを計測している。すなわち、図8に示されるように、
樹脂処理装置100には、これから溶融樹脂を抜き出す
ギアポンプ102が連結されており、ギアポンプ102
には、これから送られてくる溶融樹脂を大気中に押し出
すオリフィス104が連結されている。計測方法は、ギ
アポンプ102の回転を制御することによりオリフィス
104の前の溶融樹脂圧力を規定値に保持する。オリフ
ィス104から押し出された樹脂の重量を計量し、これ
から流出速度を計測する。この場合、溶融樹脂は、粘着
性があり、ひも状で連続的に押し出されるため、溶融樹
脂の流出速度を直接自動計測することはできない。この
ため、流出速度の自動計測をするために、ギアポンプ1
02の回転数から求められる体積流出速度と溶融樹脂の
単位体積重量とから流出速度を求めている。計測後の溶
融樹脂は図示されていない廃棄物容器などで受け取られ
る。
【0004】また、図9に示されるように、樹脂処理装
置106から抜き出した溶融樹脂を計量圧送可能なギア
ポンプ108を経て流動抵抗計測用の細管110を通過
させて、もう1台のギアポンプ112で昇圧排出して樹
脂処理装置106に圧送するものもある。細管110の
上流部及び下流部には、圧力計114及び116がそれ
ぞれ設けられる。細管110を通過する溶融樹脂の粘度
は、ハーゲンポアズイユの式、すなわち、μ=πr4
(P1−P2)/8Lqが適用される。ここで、μは粘
度、rは細管110の半径、P1は細管110の上流部
における溶融樹脂圧力、P2は細管110の下流部にお
ける溶融樹脂圧力、Lは細管110の長さ、qは溶融樹
脂体積流量である。r及びLは、計測装置により決定し
ており、q及びP1−P2は、ギアポンプ108及び圧
力計114及び116、又は差圧計によって計測される
ことにより求められる。さらに、計測条件とJISの規
定条件とを換算し、qと溶融樹脂の単位体積重量とから
MIが求められる。ギアポンプ108及び112が同一
容量でギアポンプ112の回転数を大きくした場合、あ
るいは同一回転数でギアポンプ112の能力を大きくす
るなどによりギアポンプ112の排出能力を大きくした
場合、細管110の下流側の圧力を降下させて溶融樹脂
の蒸気圧を一定値にすることにより、圧力の計測を容易
にするとともに、細管110中の溶融樹脂の流れを容易
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の粘度計測方法及び装置では、次のような問題があ
る。近年、樹脂材料が多様化してその種類が非常に多く
なってきている。これは有機樹脂材料の種類が多くなっ
ていることに加えて、有機樹脂材料に種々の無機材料を
混入した樹脂材料の生産される場合が増加していること
による。また、樹脂処理装置についても、樹脂材料の種
類を頻繁に変更して運転される場合、すなわち、多種少
量処理に使用される場合が多くなっている。このような
樹脂処理装置において常時MIあるいはμを計測する場
合、計測装置についても混入された無機材料に対する強
度上の対応、樹脂材料変更に対する迅速な対応が要求さ
れている。したがって、図8に示されるような精密な組
立製品であるギアポンプ102を使用した計測装置にお
いては、次のような不具合がある。すなわち、無機材料
を混入した樹脂材料の場合、歯面間にかみ込まれた無機
材料により歯面が損傷する。また、無機材料の塊が歯面
間に食い込むことにより、安定した正常回転ができない
場合がある。また、樹脂材料の変更時に歯底にたまった
変更前の樹脂材料を容易に除去できないなどである。図
9に示されるように、2台のギアポンプ108及び11
2を使用する計測装置の場合、上記ギアポンプ102の
不具合に加えて次のような問題がある。すなわち、同一
仕様のギアポンプといえども排出能力には必ず差があ
り、1本の閉回路に2台のギアポンプ108及び112
が直列に配置されているので、わずかな能力差が連続運
転により累積して大きくなる。これにより、計測装置内
の樹脂材料の流動状態が異常となるとともに、ギアポン
プ自身の運転状態も不安定になり、不安定な、あるいは
信用できない計測結果が得られることになる。また、下
流側のギアポンプ112の排出能力を大きくした場合に
ついても同様である。さらに、2台のギアポンプ108
及び112を使用するので計測装置が複雑となり、ま
た、ギアポンプ102、108及び112は精密機械で
あるため、分解点検などの保全が困難である。本発明
は、上記課題を解決することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、細管部材への
被計測液体の供給をシリンダ及びピストンによって行う
ことにより、上記課題を解決する。すなわち本発明の粘
度計測方法は、シリンダにはめ合わされたピストンをこ
れの第1回転位置で一方向に移動させることにより、シ
リンダとピストンとによって区画された一方の室にシリ
ンダの第3連通口及びピストン外周の第1溝を介して被
計測液体を吸入させるとともに他方の室の被計測液体を
シリンダの第4連通口及びピストン外周の第2溝を介し
て吐出させ、次に、ピストンを第1回転位置から第2回
転位置までシリンダに対して回転させ、ピストンを他方
向に一定力で移動させることにより、上記一方の室から
ピストン外周の第1溝及びシリンダの第1連通口を介し
て被計測液体を細管部を通過させ、シリンダの第2連通
口及びピストン外周の第2溝を介して上記他方の室に移
動させ、このときのピストンの移動速度を基に粘度を算
出するものである。また、シリンダにはめ合わされたピ
ストンをこれの第1回転位置で一方向に移動させること
により、シリンダとピストンとによって区画された一方
の室にシリンダの第3連通口及びピストン外周の第1溝
を介して被計測液体を吸入させるとともに他方の室の被
計測液体をシリンダの第4連通口及びピストン外周の第
2溝を介して吐出させ、次に、ピストンを第1回転位置
から第2回転位置までシリンダに対して回転させ、ピス
トンを他方向に一定速度で移動させることにより、上記
一方の室からピストン外周の第1溝及びシリンダの第1
連通口を介して被計測液体を細管部を通過させ、シリン
ダの第2連通口及びピストン外周の第2溝を介して上記
他方の室に移動させ、このときの細管部の上流部におけ
る被計測液体の圧力を基に粘度を算出するものとするこ
ともできる。
【0007】また、本発明の粘度計測装置は、シリンダ
(10)と、これにはめ合わされたピストン(12)の
ピストンロッド(14)に連結された往復駆動装置(2
2)と、ピストンロッド(14)の移動速度を測定する
速度計測装置(26)と、ピストン(12)を第1回転
位置及び第2回転位置間で回転可能な回転装置(24)
と、被計測液体に流動抵抗を与える細管部材(28)
と、連通管(36、40)と、制御装置(58)と、を
有しており、上記シリンダ(10)は、上記ピストン
(12)によって上記ピストンロッド(14)のあるピ
ストンロッド側室(16)と、上記ピストンロッド(1
4)のないピストンヘッド側室(18)と、に区画され
ており、上記ピストン(12)には、これの外径部に上
記ピストンロッド側室(16)へ連通する第1溝(6
2)と、上記ピストンヘッド側室(18)へ連通する第
2溝(64)と、がそれぞれ軸方向に形成されており、
上記シリンダ(10)には、上記ピストン(12)の第
1回転位置において上記第1溝(62)及び第2溝(6
4)を同時に開口可能な第3連通口(50)及び第4連
通口(56)と、上記ピストン(12)の第2回転位置
において上記第1溝(62)及び第2溝(64)を同時
に開口可能な第1連通口(38)及び第2連通口(4
2)と、が設けられており、上記細管部材(28)は、
これの上流側室(32)が上記第1連通管(36)を介
して上記第1連通口(38)に接続されるとともに、こ
れの下流側室(34)が上記第2連通管(40)を介し
て上記第2連通口(42)に接続されており、上記第3
連通口(50)は被計測液体の吸入元(46)へ連通可
能であり、上記第4連通口(56)は被計測液体の吐出
先(52)へ連通可能であり、上記往復駆動装置(2
2)は、上記ピストンロッド(14)を一定力で軸方向
に駆動可能であり、上記制御装置(58)は、上記往復
駆動装置(22)の駆動力を設定可能であるとともに上
記回転装置(24)及び上記往復駆動装置(22)が所
定の動作順序で動作するように制御可能であり、上記速
度計測装置(26)によって計測された上記ピストンロ
ッド(14)の移動速度値に基づいて被計測液体の粘度
が算出されるものである。また、シリンダ(10)と、
これにはめ合わされたピストン(12)のピストンロッ
ド(14)に連結された定速度往復駆動装置(70)
と、ピストン(12)を第1回転位置及び第2回転位置
間で回転可能な回転装置(24)と、被計測液体に流動
抵抗を与える細管部材(28)と、これの上流側室(3
2)に設けられた圧力計測装置(72)と、連通管(3
6、40)と、制御装置(74)と、を有しており、上
記シリンダ(10)は、上記ピストン(12)によって
上記ピストンロッド(14)のあるピストンロッド側室
(16)と、上記ピストンロッド(14)のないピスト
ンヘッド側室(18)と、に区画されており、上記ピス
トン(12)には、これの外径部に上記ピストンロッド
側室(16)へ連通する第1溝(62)と、上記ピスト
ンヘッド側室(18)へ連通する第2溝(64)と、が
それぞれ軸方向に形成されており、上記シリンダ(1
0)には、上記ピストン(12)の第1回転位置におい
て上記第1溝(62)及び第2溝(64)を同時に開口
可能な第3連通口(50)及び第4連通口(56)と、
上記ピストン(12)の第2回転位置において上記第1
溝(62)及び第2溝(64)を同時に開口可能な第1
連通口(38)及び第2連通口(42)と、が設けられ
ており、上記細管部材(28)は、これの上流側室(3
2)が上記第1連通管(36)を介して上記第1連通口
(38)に接続されるとともに、これの下流側室(3
4)が上記第2連通管(40)を介して上記第2連通口
(42)に接続されており、上記第3連通口(50)は
被計測液体の吸入元(46)へ連通可能であり、上記第
4連通口(56)は被計測液体の吐出先(52)へ連通
可能であり、上記定速度往復駆動装置(70)は、上記
ピストンロッド(14)を一定速度で軸方向に駆動可能
であり、上記制御装置(74)は、上記定速度往復駆動
装置(70)の駆動速度を設定可能であるとともに上記
回転装置(24)及び上記定速度往復駆動装置(70)
が所定の動作順序で動作するように制御可能であり、上
記圧力計測装置(62)によって計測された上記上流側
室(32)の圧力値に基づいて被計測液体の粘度が算出
されるものとすることもできる。また、ピストンロッド
側室(16)に第1連通管(36)を介して細管部材
(28)の上流側室(32)と接続される第5連通口
(80)を設け、ピストン(12)の第1回転位置にお
いて第1溝(62)及び第2溝(64)を同時に開口可
能な第3連通口(50)及び第4連通口(56)と、上
記ピストン(12)の第2回転位置において上記第2溝
(64)を開口可能な第2連通口(42)と、を設けた
ものとすることもできる。また、ピストンヘッド側室
(18)に第2連通管(40)を介して細管部材(2
8)の下流側室(34)と接続される第6連通口(8
8)を設け、ピストン(12)の第1回転位置において
第1溝(62)及び第2溝(64)を同時に開口可能な
第3連通口(50)及び第4連通口(56)と、上記ピ
ストン(12)の第2回転位置において上記第1溝(6
2)を開口可能な第1連通口(38)と、を設けたもの
とすることもできる。また、シリンダ(10、76、8
4)、細管部材(28)及び各連通管(36、40)に
温度制御可能な加熱装置を設けたものとすることもでき
る。なお、かっこ内の符号は実施例の対応する部材を示
す。
【0008】
【作用】シリンダの第3連通口及び第4連通口をそれぞ
れ被計測液体の吸入元及び吐出先へ連通した状態で、ま
ず、ピストンの第1回転位置においてこれをシリンダ内
に押し込むと、ピストンロッド側室ではこれの容積が増
加して内部圧力が負圧に低下し、ピストンヘッド側室で
はこれの容積が減少して内部圧力が上昇する。被計測液
体の吸入元及び吐出先である稼働中の装置あるいは貯蔵
容器は通常高圧状態にあるため、被計測液体の吸入元か
らピストンロッド側室へ被計測液体が吸い込まれる。一
方、ピストンヘッド側室から被計測液体をこれの吐出先
へ吐出するためには、被計測液体の吐出先は前述のよう
に通常高圧状態にあるため、吐出圧力が必要である。し
かし、ピストンヘッド側室にはピストンが押し込まれる
ため、内部圧力が被計測液体の吐出先の圧力よりも大き
くなる。これにより、ピストンヘッド側室から被計測液
体が吐き出されて被計測液体の吐出先へ流出する。ただ
し、最初は空の状態であるため被計測液体の吐出はな
く、2回目の押込から吐き出される。次に、ピストンを
所定角度回転させた第2回転位置において、これを引き
出すと、ピストンロッド側室ではこれの容積が減少して
内部圧力が上昇し、ピストンヘッド側室ではこれの容積
が増加して内部圧力が負圧に低下する。したがって、ピ
ストンロッド側室から細管部を経由してピストンヘッド
側室へ被計測液体が流動する。このように、ピストンを
移動させる場合、ピストンヘッド側室の増加容積はピス
トンロッド側室の減少容積よりも移動したピストンロッ
ドの体積分だけ大きいので、被計測液体がピストンロッ
ド側室からピストンヘッド側室へ流入してもピストンヘ
ッド側室が更に負圧となり、内部圧力が被計測液体の蒸
気圧と等しくなる。以上のように、ピストンの往復動作
を繰り返すことにより、被計測液体は被計測液体の吸入
元からピストンロッド側室、細管部、ピストンヘッド側
室、被計測液体の吐出先へと順次流動していく。
【0009】ピストンの駆動に際し、一定力で駆動させ
ると同時に移動速度を計測することにより、被計測液体
のμを求めることができる。すなわち、駆動力とピスト
ンの作用面積とからP1、被計測液体の蒸気圧からP
2、移動速度とピストンの作用面積とからq、細管部の
形状からr及びLが求められ、ハーゲンポアズイユの式
よりμが求められる。この式において、移動速度だけが
変数であるので、μは移動速度を計測することにより、
一義的に求めることができる。また、ピストンの駆動に
際し、一定の速度で駆動すると同時に細管部材の上流側
室の被計測液体の圧力を計測することにより被計測液体
のμを求めることができる。すなわち、上流側室の被計
測液体圧力からP1、移動速度とピストンの作用面積と
からqが求められ、上記の場合と同様にハーゲンポアズ
イユの式よりμが求められる。この式において、上流側
室の被計測液体圧力P1だけが変数であるので、μは上
流側室の被計測液体圧力P1を計測することにより、一
義的に求めることができる。なお、あらかじめ被計測液
体の単位体積重量が求められていれば、この値及びqか
ら計測条件と規定条件とを換算することによりMIが求
められる。さらには、計測条件を任意の一定値に保持し
た状態で、移動速度あるいは上流側室の被計測液体圧力
P1を継続して計測することにより、計測値の変化から
μあるいはMIの変化が推測される。
【0010】装置の構成においては、シリンダは、ピス
トンをシリンダ内に押し込むときに、ピストンロッド側
室に被計測液体が吸い込まれるとともにピストンヘッド
側室から被計測液体が吐き出され、ピストンをシリンダ
内から引き出すときに、ピストンロッド側室から被計測
液体が吐き出されるとともにピストンヘッド側室に被計
測液体が吸い込まれる。細管部材は、ピストンロッド側
室からピストンヘッド側室へ流動する被計測液体に流動
抵抗を発生させ、その両端部間の被計測液体に明確な圧
力差を発生させる。連通管は、被計測液体の吸入元とピ
ストンロッド側室との間、ピストンロッド側室から細管
部材を経由してピストンヘッド側室へ至る間、及びピス
トンヘッド側室と被計測液体の吐出先との間を、それぞ
れ連通して被計測液体を流動させる流路となる。往復駆
動装置は、ピストンロッドをシリンダの軸方向に駆動す
るとともに、ピストンロッドの駆動をあらかじめ設定さ
れた一定力で駆動する。速度計測装置は、ピストンロッ
ドの駆動に際し、シリンダに対するピストンロッドの相
対速度を計測する。回転装置は、ピストンロッドを回転
させることにより、シリンダに対してピストンを第1回
転位置及び第2回転位置の間で相対回転し、ピストンロ
ッド側室と被計測液体の吸入元との間及びピストンヘッ
ド側室と被計測液体の吐出先との間を連通すると同時に
ピストンロッド側室と細管部材の上流側室との間及びピ
ストンヘッド側室と細管部材の下流側室との間を遮断す
る状態と、この逆の状態と、を切換える。制御装置は、
往復駆動装置の駆動力をあらかじめ設定することによ
り、ピストンロッド駆動時において往復駆動装置の駆動
力を制御するとともに、ピストンの第1回転位置の状態
でピストンロッドを押し込み、第2回転位置の状態でピ
ストンロッドを引き出すように、回転装置によるピスト
ンの第1回転位置及び第2回転位置間の交互の切換え
と、ピストンロッドの押込み及び引出しの交互の動作
と、を関連付けて往復駆動装置及び回転装置を制御し、
ピストンロッドの駆動時における速度計測装置の計測値
を検出し、この計測値や設定値などからあらかじめ設定
されている計算式によりμあるいはMIを算出可能であ
る。
【0011】また、定速度往復駆動装置は、あらかじめ
設定された一定速度でピストンロッドを駆動する。圧力
計測装置は、ピストンロッドの駆動の際に、細管部材の
上流側室における被計測液体の圧力を計測する。定速度
往復駆動装置及び圧力計測装置を構成要素とする制御装
置は、これに駆動速度をあらかじめ設定することにより
定速度往復駆動装置の駆動速度を制御し、回転装置の切
換え動作と定速度往復駆動装置の動作とを関連付けてこ
れらを制御し、圧力計測装置の計測値を検出し、この計
測値や設定値などからあらかじめ設定されている計算式
によりμあるいはMIを算出可能である。また、加熱装
置は、計測装置を任意の設定温度に加熱し、被計測液体
を一定の計測温度状態に保持する。これにより、100
℃を越える高温の被計測液体に対し、周囲の変化に影響
されることなく所定の温度状態が確保され、安定した計
測が行われるため、信頼性の高い計測結果が得られる。
【0012】
【実施例】図1に本発明の第1実施例を示す。溶融樹脂
(被計測液体)を流動可能なシリンダ10には、これに
はめ合わされたピストン12を挟んでピストンロッド1
4のあるピストンロッド側室16(一方の室)とピスト
ンロッド14のないピストンヘッド側室18(他方の
室)とに区画されている。シリンダ10には、連結部材
20によって定引出力往復駆動装置22(往復駆動装
置)が取り付けられている。定引出力往復駆動装置22
はピストンロッド14を軸方向に駆動可能に保持してお
り、溶融樹脂の流動力を発生させるためにピストンロッ
ド14を一定力で駆動可能である。定引出力往復駆動装
置22のピストンロッド14保持部付近には、回転装置
24が取り付けられている。回転装置24は、ピストン
ロッド14を回転可能に支持しており、シリンダ10に
対してピストンロッド14を相対回転可能である。定引
出力往復駆動装置22のピストンロッド14保持部付近
には引出速度計測装置26(速度計測装置)も取り付け
られている。引出速度計測装置26は直線速度を計測す
る装置であり、ピストンロッド14の引出速度を計測可
能である。溶融樹脂の流動抵抗を計測可能な細管部材2
8は、細管部30と、これの両端に設けられる上流側室
32及び下流側室34と、から構成される。上流側室3
2は第1連通管36を介してピストンロッド側室16と
連通可能な後述の第1連通口38に接続されており、下
流側室34は第2連通管40を介してピストンヘッド側
室18と連通可能な後述の第2連通口42に接続されて
いる。樹脂処理装置44は、これの出口46(被計測液
体の吸入元)が第3連通管48によってピストンロッド
側室16と連通可能な後述の第3連通口50(図2参
照)に接続されているとともに、入口52(被計測液体
の吐出先)が第4連通管54を介してピストンヘッド側
室18と連通可能な後述の第4連通口56に接続されて
いる。定引出力往復駆動装置22、回転装置24及び引
出速度計測装置26は、これら全体の動作を制御可能な
制御装置58と接続されている。制御装置58は、図示
していない設定部、検出部、演算部、駆動部及び出力部
を有しており、上記各装置との間の制御信号及びデータ
信号の交信及び、μあるいはMIの演算が可能である。
【0013】図2に図1の2−2断面図を示す。ピスト
ン12の外径部には、ピストンロッド側室16へ連通す
る第1溝62と、ピストンヘッド側室18へ連通する第
2溝64と、がそれぞれ軸方向に形成されている。シリ
ンダ10にはこれの内部と外部とを連通する第1連通口
38、第2連通口42、第3連通口50及び第4連通口
56が設けられている。ピストン12は、これの第1溝
62及び第2溝64がシリンダ10の第3連通口50及
び第4連通口56により同時に開口される。この位置を
第1回転位置とする。ピストン12は第1回転位置から
シリンダに対して回転角度θ反時計方向に相対回転させ
た位置において、第1溝62及び第2溝64が第1連通
口38及び第2連通口42により同時に開口される。こ
の位置を第2回転位置とする。
【0014】次に、本実施例の動作について説明する。
制御装置58において、定引出力往復駆動装置22のピ
ストンロッド14の引出力をあらかじめ所定値に設定し
ておく。これにより、定引出力往復駆動装置22の駆動
力は、所定の大きさに制御可能となる。ピストン12が
シリンダ10内から最も引き出された位置にあるととも
に第2回転位置の状態にあり、ピストンロッド側室16
には溶融樹脂がなく、ピストンヘッド側室18には細管
部材28から流入した計測後の溶融樹脂が充満している
状態のシリンダ10において、まず、回転装置24によ
ってピストンロッド14をシリンダに対して回転角度θ
時計方向に相対回転させて、ピストン12を第1回転位
置の状態にする。これにより、樹脂処理装置44の出口
46が第3連通管48、第3連通口50及び第1溝62
を経由してピストンロッド側室16に連通するととも
に、ピストンヘッド側室18が第2溝64、第4連通口
56及び第4連通管54を経由して樹脂処理装置44の
入口52に連通する。次に、定引出力往復駆動装置22
によってピストンロッド14をシリンダ10内に押し込
む。これにより、樹脂処理装置44内の溶融樹脂は、出
口46を通ってピストンロッド側室16に吸い込まれる
とともに、ピストンヘッド側室18内の溶融樹脂は、こ
こから入口52を通って樹脂処理装置44へ吐き出され
る。定引出力往復駆動装置22はピストンロッド14を
シリンダ内に最も押し込んだ時点で停止する。これによ
り、ピストンロッド側室16にはこれが充満されるまで
樹脂処理装置44から新しい溶融樹脂が吸い込まれ、ピ
ストンヘッド側室18からは樹脂処理装置44へ計測後
の溶融樹脂が吐き出される。次に、回転装置42によっ
てピストンロッド14をシリンダに対して回転角度θ反
時計方向に相対回転させて、ピストン12を第2回転位
置の状態にする。これにより、ピストンロッド側室16
は第1溝62、第1連通口38及び第1連通管36を経
由して上流側室32に連通され、下流側室34は第2連
通管40、第2連通口42及び第2溝64を経由してピ
ストンヘッド側室18に連通される。次に、定引出力往
復駆動装置22によりピストンロッド14を所定の駆動
力で引き出すとともに、引出速度計測装置26を作動さ
せる。これにより、ピストンロッド側室16の溶融樹脂
は、上流側室32へ流入し、細管部30を通過して、下
流側室34からピストンヘッド側室18へ流出する。こ
のとき、溶融樹脂が細管部30を通過する際に、粘度に
比例する流動抵抗を受けるため、ピストンロッド14は
粘度に反比例する速度で引き出される。このピストンロ
ッド14の引出速度は引出速度計測装置26によって計
測され、制御装置58へ送信される。制御装置58で
は、この計測データをもとにμが演算される。すなわ
ち、μは、ハーゲンポアズイユの式、μ=πr4 (P1
−P2)/8Lqによって演算される。ここで、細管半
径r及び細管長Lは細管部30の形状から求められ、上
流側室32の溶融樹脂圧力P1は、定引出力往復駆動装
置22の引出力の設定値とピストン12のピストンロッ
ド側室16側の表面積とから求められ、下流側室34の
溶融樹脂圧力P2は溶融樹脂の蒸気圧であり、非常に低
い値なのでゼロと考えられ、qはピストンロッド14の
引出速度とピストン12のピストンロッド側室16側の
表面積とから求められる。ピストンロッド14を最も引
き出した時点で定引出力往復駆動装置22は停止する。
この状態で、ピストンロッド側室16からは新しい溶融
樹脂が吐き出され、ピストンヘッド側室18には計測後
の溶融樹脂が流入して充満される。この後、回転装置2
4によってピストンロッド14をシリンダに対して回転
角度θ時計方向に相対回転させ、ピストン12を第1回
転位置の状態にする。以後、前述した上記のその後の動
作を順次繰り返す。
【0015】図3に第2実施例を示す。これは、図1に
示される第1実施例の定引出力往復駆動装置22及び引
出速度計測装置26の代わりに定引出速度往復駆動装置
70(定速度往復駆動装置)を設け、上流側室32にこ
の部分の溶融樹脂の圧力を計測する圧力計測装置72を
設け、制御装置58の代わりに、定引出速度往復駆動装
置70、回転装置24及び圧力計測装置72との間で制
御信号及びデータ信号を交信可能な 制御装置74を設
けたものであり、その他の構成要素は第1実施例と同様
である。
【0016】次に、第2実施例の動作について説明す
る。定引出速度往復駆動装置70の引出速度を所定値に
設定すること、及び圧力計測装置72によって上流側室
32に流入した溶融樹脂の圧力を計測して、この計測デ
ータを制御装置74に送信することを除いては、基本的
な動作は第1実施例と同様である。制御装置74では、
圧力計測装置72からの計測データに基づいてμが演算
される。すなわち、μは、ハーゲンポアズイユの式、μ
=πr4 (P1−P2)/8Lqによって演算される。
ここで、細管半径r及び細管長Lは細管部30の形状か
ら求められ、上流側室32の溶融樹脂圧力P1は、圧力
計測装置72の計測データとして求められ、下流側室3
4の溶融樹脂圧力P2は溶融樹脂の蒸気圧であり、非常
に低い値なのでゼロと考えられ、qは定引出速度往復駆
動装置70の引出速度の設定値とピストン12のピスト
ンロッド側室16側の表面積とから求められる。なお、
圧力計測装置72の代わりに、上流側室32と下流側室
34との間に差圧計測装置を設けて、P1−P2を直接
計測してもよい。
【0017】図4及び図5に第3実施例を示す。これは
前述の第1実施例におけるシリンダ10を変形したもの
である。すなわち、本実施例のシリンダ76は、図2に
おいてシリンダ10の第1連通口38が廃止されてお
り、ピストンロッド側室16の端部に第5連通口80が
新たに設けられているものである。第5連通口80は第
1連通管36を介して図1に示される細管部材28の上
流側室32に連通している。その他の構成要素は図1と
同様である。
【0018】図6及び図7に第4実施例を示す。これも
前述の第1実施例におけるシリンダ10を変形したもの
である。すなわち、本実施例のシリンダ84は、図2に
おいてシリンダ10の第2連通口42が廃止されてお
り、ピストンヘッド側室18の端部に第6連通口88が
新たに設けられているものである。第6連通口88は第
2連通管40を介して図1に示される細管部材28の下
流側室34に連通されている。その他の構成要素は図1
と同様である。
【0019】なお、シリンダ10、76及び84、細管
部材28、各連通管36、40、48及び54にそれぞ
れ温度制御可能な加熱装置を設けると、溶融樹脂の温度
を所定の温度に安定して保持することができる。また、
上記実施例においては、計測後の溶融樹脂を樹脂処理装
置44へ返却する場合について述べているが、第4連通
管54から外部へ吐出、すなわち、廃棄してもよい。ま
た、上記実施例では溶融樹脂について述べたが、これに
限るものではなく、その他の液体の粘度計測についても
適用することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、被計測液体を細管部材
に供給して粘度を計測するためにシリンダのピストンを
軸方向に駆動することにより、被計測液体に流動力を付
与する。シリンダは単純な構造であるため、無機材料に
よる損傷や、残留材料による運転の不安定化への影響が
大幅に改善され、材料変更に際しても残留材料の吐出が
容易に且つ迅速に行えるとともに分解組立が容易である
ため、計測装置の保全点検が容易になった。片ロッド形
複動シリンダにすることにより、一動作ごとに加圧室と
減圧室とが同時に発生するとともに、ピストンロッドの
有無によりピストンロッド側室及びピストンヘッド側室
の容積変化に差が生じる。これにより、ピストンロッド
側室を上流側に配置することにより被計測液体が容易に
流動するとともに、流動抵抗計測時に下流側が自動的に
負圧となるため、計測が容易になった。また、ピストン
の作動状態から発生する負圧状態は、1往復動作ごとに
解消されるので、負圧が累計されることはなく、安定し
た動作が行える。また、被計測液体の吸入動作と計測動
作とは、流路が閉止されて完全に分離されるので、従来
のように供給材料の圧力を受けながら計測部を流動させ
る状態と比較して、より正確な計測が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図である。
【図2】図1の2−2断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す図である。
【図5】図4の5−5断面図である。
【図6】本発明の第4実施例を示す図である。
【図7】図6の7−7断面図である。
【図8】従来例を示す図である。
【図9】別の従来例を示す図である。
【符号の説明】
10、76、84 シリンダ 12 ピストン 14 ピストンロッド 16 ピストンロッド側室(一方の室) 18 ピストンヘッド側室(他方の室) 22 定引出力往復駆動装置(往復駆動装置) 24 回転装置 26 引出速度計測装置(速度計測装置) 28 細管部材 32 上流側室 34 下流側室 36 第1連通管 38 第1連通口 40 第2連通管 42 第2連通口 46 出口(被計測液体の吸入元) 50 第3連通口 52 入口(被計測液体の吐出先) 56 第4連通口 58、74 制御装置 62 第1溝 64 第2溝 70 定引出速度往復駆動装置(定速度往復駆動装置) 72 圧力計測装置 80 第5連通口 88 第6連通口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダにはめ合わされたピストンをこ
    れの第1回転位置で一方向に移動させることにより、シ
    リンダとピストンとによって区画された一方の室にシリ
    ンダの第3連通口及びピストン外周の第1溝を介して被
    計測液体を吸入させるとともに他方の室の被計測液体を
    シリンダの第4連通口及びピストン外周の第2溝を介し
    て吐出させ、次に、ピストンを第1回転位置から第2回
    転位置までシリンダに対して回転させ、ピストンを他方
    向に一定力で移動させることにより、上記一方の室から
    ピストン外周の第1溝及びシリンダの第1連通口を介し
    て被計測液体を細管部を通過させ、シリンダの第2連通
    口及びピストン外周の第2溝を介して上記他方の室に移
    動させ、このときのピストンの移動速度を基に粘度を算
    出する粘度計測方法。
  2. 【請求項2】 シリンダにはめ合わされたピストンをこ
    れの第1回転位置で一方向に移動させることにより、シ
    リンダとピストンとによって区画された一方の室にシリ
    ンダの第3連通口及びピストン外周の第1溝を介して被
    計測液体を吸入させるとともに他方の室の被計測液体を
    シリンダの第4連通口及びピストン外周の第2溝を介し
    て吐出させ、次に、ピストンを第1回転位置から第2回
    転位置までシリンダに対して回転させ、ピストンを他方
    向に一定速度で移動させることにより、上記一方の室か
    らピストン外周の第1溝及びシリンダの第1連通口を介
    して被計測液体を細管部を通過させ、シリンダの第2連
    通口及びピストン外周の第2溝を介して上記他方の室に
    移動させ、このときの細管部の上流部における被計測液
    体の圧力を基に粘度を算出する粘度計測方法。
  3. 【請求項3】 シリンダ(10)と、これにはめ合わさ
    れたピストン(12)のピストンロッド(14)に連結
    された往復駆動装置(22)と、ピストンロッド(1
    4)の移動速度を測定する速度計測装置(26)と、ピ
    ストン(12)を第1回転位置及び第2回転位置間で回
    転可能な回転装置(24)と、被計測液体に流動抵抗を
    与える細管部材(28)と、連通管(36、40)と、
    制御装置(58)と、を有しており、 上記シリンダ(10)は、上記ピストン(12)によっ
    て上記ピストンロッド(14)のあるピストンロッド側
    室(16)と、上記ピストンロッド(14)のないピス
    トンヘッド側室(18)と、に区画されており、上記ピ
    ストン(12)には、これの外径部に上記ピストンロッ
    ド側室(16)へ連通する第1溝(62)と、上記ピス
    トンヘッド側室(18)へ連通する第2溝(64)と、
    がそれぞれ軸方向に形成されており、上記シリンダ(1
    0)には、上記ピストン(12)の第1回転位置におい
    て上記第1溝(62)及び第2溝(64)を同時に開口
    可能な第3連通口(50)及び第4連通口(56)と、
    上記ピストン(12)の第2回転位置において上記第1
    溝(62)及び第2溝(64)を同時に開口可能な第1
    連通口(38)及び第2連通口(42)と、が設けられ
    ており、上記細管部材(28)は、これの上流側室(3
    2)が上記第1連通管(36)を介して上記第1連通口
    (38)に接続されるとともに、これの下流側室(3
    4)が上記第2連通管(40)を介して上記第2連通口
    (42)に接続されており、上記第3連通口(50)は
    被計測液体の吸入元(46)へ連通可能であり、上記第
    4連通口(56)は被計測液体の吐出先(52)へ連通
    可能であり、上記往復駆動装置(22)は、上記ピスト
    ンロッド(14)を一定力で軸方向に駆動可能であり、
    上記制御装置(58)は、上記往復駆動装置(22)の
    駆動力を設定可能であるとともに上記回転装置(24)
    及び上記往復駆動装置(22)が所定の動作順序で動作
    するように制御可能であり、上記速度計測装置(26)
    によって計測された上記ピストンロッド(14)の移動
    速度値に基づいて被計測液体の粘度が算出される粘度計
    測装置。
  4. 【請求項4】 シリンダ(10)と、これにはめ合わさ
    れたピストン(12)のピストンロッド(14)に連結
    された定速度往復駆動装置(70)と、ピストン(1
    2)を第1回転位置及び第2回転位置間で回転可能な回
    転装置(24)と、被計測液体に流動抵抗を与える細管
    部材(28)と、これの上流側室(32)に設けられた
    圧力計測装置(72)と、連通管(36、40)と、制
    御装置(74)と、を有しており、 上記シリンダ(10)は、上記ピストン(12)によっ
    て上記ピストンロッド(14)のあるピストンロッド側
    室(16)と、上記ピストンロッド(14)のないピス
    トンヘッド側室(18)と、に区画されており、上記ピ
    ストン(12)には、これの外径部に上記ピストンロッ
    ド側室(16)へ連通する第1溝(62)と、上記ピス
    トンヘッド側室(18)へ連通する第2溝(64)と、
    がそれぞれ軸方向に形成されており、上記シリンダ(1
    0)には、上記ピストン(12)の第1回転位置におい
    て上記第1溝(62)及び第2溝(64)を同時に開口
    可能な第3連通口(50)及び第4連通口(56)と、
    上記ピストン(12)の第2回転位置において上記第1
    溝(62)及び第2溝(64)を同時に開口可能な第1
    連通口(38)及び第2連通口(42)と、が設けられ
    ており、上記細管部材(28)は、これの上流側室(3
    2)が上記第1連通管(36)を介して上記第1連通口
    (38)に接続されるとともに、これの下流側室(3
    4)が上記第2連通管(40)を介して上記第2連通口
    (42)に接続されており、上記第3連通口(50)は
    被計測液体の吸入元(46)へ連通可能であり、上記第
    4連通口(56)は被計測液体の吐出先(52)へ連通
    可能であり、上記定速度往復駆動装置(70)は、上記
    ピストンロッド(14)を一定速度で軸方向に駆動可能
    であり、上記制御装置(74)は、上記定速度往復駆動
    装置(70)の駆動速度を設定可能であるとともに上記
    回転装置(24)及び上記定速度往復駆動装置(70)
    が所定の動作順序で動作するように制御可能であり、上
    記圧力計測装置(62)によって計測された上記上流側
    室(32)の圧力値に基づいて被計測液体の粘度が算出
    される粘度計測装置。
  5. 【請求項5】 ピストンロッド側室(16)に第1連通
    管(36)を介して細管部材(28)の上流側室(3
    2)と接続される第5連通口(80)を設け、ピストン
    (12)の第1回転位置において第1溝(62)及び第
    2溝(64)を同時に開口可能な第3連通口(50)及
    び第4連通口(56)と、上記ピストン(12)の第2
    回転位置において上記第2溝(64)を開口可能な第2
    連通口(42)と、を設けた請求項3又は4記載の粘度
    計測装置。
  6. 【請求項6】 ピストンヘッド側室(18)に第2連通
    管(40)を介して細管部材(28)の下流側室(3
    4)と接続される第6連通口(88)を設け、ピストン
    (12)の第1回転位置において第1溝(62)及び第
    2溝(64)を同時に開口可能な第3連通口(50)及
    び第4連通口(56)と、上記ピストン(12)の第2
    回転位置において上記第1溝(62)を開口可能な第1
    連通口(38)と、を設けた請求項3又は4記載の粘度
    計測装置。
  7. 【請求項7】 シリンダ(10、76、84)、細管部
    材(28)及び各連通管(36、40)に温度制御可能
    な加熱装置を設けた請求項3、4、5又は6記載の粘度
    計測装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8974110B2 (en) 2008-06-05 2015-03-10 Tsukasa Industry Co., Ltd. Kneading device
US9326525B2 (en) 2008-06-05 2016-05-03 Tsukasa Industry Co., Ltd. Kneading device
JP2017142137A (ja) * 2016-02-09 2017-08-17 協同油脂株式会社 流体の粘度測定装置

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