JPH06324498A - スクリーン印刷版及びスクリーン印刷版製造方法 - Google Patents

スクリーン印刷版及びスクリーン印刷版製造方法

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JPH06324498A
JPH06324498A JP5132793A JP13279393A JPH06324498A JP H06324498 A JPH06324498 A JP H06324498A JP 5132793 A JP5132793 A JP 5132793A JP 13279393 A JP13279393 A JP 13279393A JP H06324498 A JPH06324498 A JP H06324498A
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emulsion
light
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JP5132793A
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Akio Sugiura
昭夫 杉浦
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】スクリーン印刷版の製造時間短縮をはかる。 【構成】図1のスクリーン印刷版断面図で、乳剤層3は
スクリーンメッシュ1と一体化しており、乳剤層3上の
露光側に乳剤層2がある。乳剤層2は、乳剤層3よりも
光透過性があり、光が吸収されにくい。乳剤層2の表面
に露光させるパターンのあるマスク4を密着させ、乳剤
層2、3を露光させると、光は乳剤層2でほとんど吸収
されないで乳剤層3まで達し、乳剤層3で吸収され、全
体としてほぼ均一に硬化する。従来乳剤の硬化感度100m
J/cm2 に比べて80mJ/cm2で済み、同一の光エネルギーで
約2割、露光時間を短縮できた。また、スクリーン印刷
版の表裏からレーザー光を照射して露光させる方法で製
造する場合も、1/5 のエネルギー時間投入量で済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスクリーン印刷に用いる
スクリーン印刷版の構造と製法に関し、また、無現像で
スクリーン印刷版を形成するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来スクリーン印刷に用いるスクリーン
印刷版は、厚膜印刷を目的とすることがあるため、50
μm以上の膜厚を持つ乳剤層をスクリーンメッシュに有
している。そして従来のマスクを用いた露光方法に代わ
ってレーザーで直接露光させて現像を必要としない方法
が提案されている(特開昭60-107342 、特開昭62-9024
1、特開平2-183253、特開平3-72364)。これらの方法は
マスク法に比べて線画をたどるスキャン式なので露光時
間がかかり、レーザーの大出力化や乳剤の光感度アップ
で対応している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、膜厚印
刷を目的とする場合のように、乳剤層の厚さが50μm
以上という露光にとっては厚い層でできていると、この
乳剤層を硬化させるためには、レーザー出力を増大する
とメッシュが焼き切れる恐れがあるためできず、光感度
の高い乳剤を用いると表面が先によく感光してしまい、
吸収率の差から層内の硬化状態が不均一になってしまう
ため、光感度の高い乳剤は用いることができない。その
ため今までは露光時間をかけるしか手立てがなかったた
め、従来のマスクを用いた方法も利用されるなど製造上
の効率が悪いという問題があった。従って本発明の目的
はスクリーン印刷版の露光時間短縮にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの第一発明の構成は、スクリーン印刷版において、光
透光性の高い、即ち光感度の劣る第一の乳剤層を該スク
リーン印刷版の露光表面側に有し、順次、前記露光表面
から離れる層になるにつれて、より光透過性の低い、即
ちより光感度の高い第二の、必要に応じて第三以上の乳
剤層を有していることを特徴とする。また第二発明の構
成は、スクリーン印刷版製造方法でスクリーン印刷版に
レーザービームで露光させる工程において、該レーザー
ビームを該スクリーン印刷版の表裏両側から露光させる
ことを特徴とする。
【0005】
【作用】スクリーン印刷版の乳剤層の構成を多段階に、
即ち表面層ほど光を通して硬化しにくく、内部ほど光を
吸収して硬化し易い乳剤層とすることで、同じ時間の光
照射で乳剤層は均一に硬化される。また、乳剤をスクリ
ーン印刷版の表裏に塗布して、両面からレーザー露光す
る方法を採用し、深い領域まで硬化させなくとも全体を
硬化させる方法をとる。
【0006】
【発明の効果】内部を硬化させるための余分な時間や特
別な高感度の乳剤等を必要としなくなり、また同様の目
的のために行っていた照射光の強化も必要がなくなり、
同一出力の光ではスキャン速度を大幅に増加でき、短時
間で版を形成できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。 (第一実施例)代表例のスクリーン印刷版の構成示す断
面図を図1に示す。この例は乳剤層として二つの層を有
する例である。スクリーンメッシュ1は金属細線または
プラスチック細線でできており、これに乳剤層3と乳剤
層2が塗布されている。乳剤層3はスクリーンと一体化
しており、その乳剤層3の上の露光側に乳剤層2があ
る。乳剤層2は、乳剤層3よりも光透過性にすぐれたも
のを用いており、即ちそれだけ光が吸収されにくいもの
を用いる。そして、乳剤層2の表面に露光させるパター
ンのあるマスク4を密着させ、このマスク4を通して光
を照射させて乳剤層2、3を露光させる。
【0008】このスクリーン印刷版の形成は、図2の様
にスクリーン印刷版を垂直にして、スクリーンメッシュ
に一様になるように、乳剤を入れたバケット6をスクリ
ーンメッシュの下側に接触させながらバケット6を傾け
て乳剤を塗布しつつ容器を上に持ち上げていく。一回の
塗布では必要厚さが得られないため、図のような重ね塗
りを施す。実施例として用いる乳剤3は、光透過率0.
07%で、これをスクリーンメッシュ1の露光面の反対
側から厚さ約20μmにし、続いて光透過率47%の乳
剤2を同様に露光面の側から塗布し、全厚さを74μm
にする。
【0009】この実施例のような構成であると、マスク
4を通過する光は乳剤層2でほとんど吸収されないで乳
剤層3まで達し、乳剤層3が光を吸収して硬化してい
く。そのうちに乳剤層2でも少しずつ硬化していくの
で、全体としてほぼ均一に硬化する。上記の各乳剤の乾
燥後、露光面側からマスク4を用いて露光させた所、従
来乳剤の硬化感度100mJ/cm2に比べて80mJ/cm2で済
み、過露光とか露光不足もなく、同一のレーザーエネル
ギー密度では、時間にして約2割、露光時間を短縮でき
た。
【0010】さらに乳剤を三層以上の多層構造にする場
合でも、表層ほど光を吸収しにくく、下層ほど吸収率の
大きい乳剤層にすることで、露光の照射で各層が均一に
硬化される。そして乳剤に照射される光量と乳剤感度と
の積がその乳剤の硬化度を表すので、多層の場合は、上
部からの光量と感度の積が各層でほぼ同一になるように
各層の感度を選定する。こうすることで乳剤層全体を均
一に硬化させることが可能となる。それで一種類の乳剤
層で構成された場合に比べ、硬化が偏ることがない。ま
た感度の低い乳剤で全体が硬化するのに時間がかかる場
合や、高感度の乳剤で表面のみ硬化してなかなか内部が
硬化しなくて時間がかかる場合などに比べて時間的に短
縮して乳剤層全体を硬化させることができる。
【0011】(第二実施例)露光時間を短縮するため
に、スクリーン印刷版の表裏に乳剤を塗布して厚膜用等
に厚く乳剤層を形成したスクリーン印刷版を用いて、そ
の表裏からレーザー光を照射して露光させる。その製版
システムを全体的に示したのが図3で、レーザー発振器
11は、スクリーン印刷パターンに合わせてスイッチ1
2により発光のON/OFF切換えが行われる。レーザ
ー発振器11には、ArやHe- Cdレーザー等が用い
られる。スイッチ12にはAOM(音響光学変調)やE
OM(電気光学変調)などが用いられ、これらはCAD
データを基にコンピュータから直接コントロールされ
る。スイッチ12がONのときは、スクリーン印刷版の
表裏に照射するためレーザービーム14は二つに分離す
るレーザー分配器13で分岐される。分岐されたレーザ
ービーム14’、14’’はミラー17等を通り、光走
査部15’、15’’に送られる。光走査部15’、1
5’’はポリゴンミラーやガルバノミラー等で構成され
るものや、X−Yスライドレールで構成されるもの等、
周知の構造のものである。この光走査部15’、1
5’’からスクリーン印刷版16の表裏に照射される。
あるいは光走査部15’、15’’を固定してスクリー
ン印刷版16を動かしてパターンを描くようにしても同
様である。また、レーザー照射位置は表裏で別々のポイ
ントであってもかまわないし、時間的な差があっても乳
剤の硬化には同等である。
【0012】実際に市販されている乳剤二種類につい
て、片面照射と両面照射との比較を行った所、図4のデ
ータ比較から明らかなように、約2.5倍の硬化性向上
が認められた。図中の両面照射のデータは、片面+片面
の値である。従って片面だけで比較すれば総エネルギー
量で1/5である。このため、照射するレーザーのエネ
ルギー強度と照射時間との積の値がこの図4で示される
比1/5ぐらい小さくなるように照射の省エネまたは時
間短縮が可能となる。
【0013】レーザービームで露光させる工程において
使用される前記スクリーン印刷版が、スクリーン印刷版
の表裏とも、より光透過性の低い、即ち光感度の高い乳
剤層を内部側に有する複数層の乳剤層からなるスクリー
ン印刷版であってもよい。この場合、短縮の効果は相乗
的に働くが、スクリーン印刷版の製造工程が多少複雑に
なるので、本件の目的のためには総合的な判断が必要と
なる。
【0014】上記の第二実施例では一つのレーザー光源
11のみで照射を行ったが、コヒーレントである必要は
ないので、二つ以上のレーザー発振器を用いて、それぞ
れの出力をコントロールして照射してもよい。
【0015】以上のように、乳剤層を多層化して均一な
硬化と時間短縮をはかることができ、また両面からの照
射により硬化させる層の厚さが片面の半分で済むので、
照射時間は約半分で済み、レーザービーム自身のエネル
ギーも小さくて済み、特別な高感度の乳剤を用いなくて
済む。また、スクリーン印刷版の乳剤層を多層化したも
のを両面から照射すれば、なお時間短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の二つの乳剤層のスクリーン印刷版
の断面図。
【図2】スクリーン印刷版の乳剤塗布を示す説明図。
【図3】スクリーン印刷版の製造方法を示す説明図。
【図4】片面照射と両面照射との硬化感度の比較図。
【符号の説明】
1 スクリーンメッシュ 2 光感度の低い乳剤 3 光感度の高い乳剤 4 パターンマスク 5 スクリーンメッシュ 6 バケット 11 レーザー光源(発振器) 12 光スイッチ 13 レーザービーム分配器 14、14’ 分配されたレーザービーム 15、15’ 光走査部 16 露光するスクリーン印刷版

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクリーン印刷版において、 光透光性の高い、即ち光感度の劣る第一の乳剤層を該ス
    クリーン印刷版の露光表面側に有し、 順次、前記露光表面から離れる層になるにつれて、より
    光透過性の低い、即ちより光感度の高い第二の、必要に
    応じて第三以上の乳剤層を有していることを特徴とする
    スクリーン印刷版。
  2. 【請求項2】スクリーン印刷版製造方法でスクリーン印
    刷版にレーザービームで露光させる工程において、 該レーザービームを該スクリーン印刷版の表裏両側から
    露光させることを特徴とするスクリーン印刷版製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010066613A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 It Corporation:Kk スクリーン印刷用製版及びその製造方法
JP2017187601A (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 株式会社ムラカミ スクリーンマスクの製造方法
JP2018144284A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 ミタニマイクロニクス株式会社 スクリーンマスク及びスクリーンマスクの製造方法
JP2019214195A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 株式会社プロセス・ラボ・ミクロン スクリーン印刷版及びその製造方法

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