JPH0632375Y2 - バ−コ−ド等の印刷用印版 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、段ボールやセメント袋等あらい紙にバーコ
ード、トレードマーク、あるいは材質マーク等を印刷す
るさいに使用するゴム製、あるいは合成樹脂製の印刷用
印版に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種印版としては、基板の上面にバーコード等
が刻設されてなる印版を粘着したものが知られている。

〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、従来のバーコード等の印刷用印版は、単
に、基板上面に印版を粘着したものであるから、実際の
印刷時には印版を直接印刷面に当てて印刷しなければな
らないものであり、特に、表面に高低差のある段ボール
やセメント袋等のあらい紙の場合には印刷機上での印圧
を適正に保持することが非常に困難であり、ひいては、
刷ムラ、マージナルゾーン、あるいは画線のゆがみや潰
れ等を生じて適正な印刷が極めてしずらいものであっ
た。

この考案は、従来の問題点を一挙に解決し、印版にかか
る印圧を常に適正に保持することができるバーコード等
の印刷用印版を提供しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

即ち、この考案は、基板１上に弾性体３を介してバーコ
ード等の印刷用印版２が取付けられると共に、該印版２
を囲繞するようにほぼ同高とされた若干弾性を有する枠
体４が取付けられてなるバーコード等の印刷用印版であ
る。

〔作用〕

印刷時における印圧を直接枠体４で支持せしめ、印版２
には弾性体３を介して間接的に作用せしめる。

〔実施例〕

以下に、この考案を図面に示す１実施例について説明す
る。

１は若干弾性を有するゴムや合成樹脂等により形成せら
れた方形状の基板、２は該基板１の上面にスポンジ等よ
りなる板状の弾性体３を介して粘着された印版で、該印
版２の上面には一定方向に所要のバーコードが刻設せら
れている。そして、上記印版２の材質としては若干弾性
を有するゴムや合成樹脂が使用せられている。４は上記
印版２を所定間隔でもって囲繞するように前記基板１の
上面に粘着された方形状の枠体で、該枠体４は印版２と
同高に構成せられている。そして、該枠体４は若干弾性
を有するゴムや合成樹脂等により形成せられている。

上述の如く構成された印版２は、所要の印刷機にセット
して印刷を行う。そして、印刷時における印刷機の印圧
は直接枠体４で支持せしめ、印版２には弾性体３を介し
て間接的に作用せしめることにより、常に印版２にかか
る印圧を適正に保持せしめるものである。

なお、上記実施例において、枠体４は方形状とされてい
るが、これに限定されるものでなく、印版２を囲繞する
形状のものであればよく、また、枠体４自体は連続する
ことなく不連続的に構成してもよいこと勿論である。

さらに、枠体４は印版２の高さと同高とされているが、
枠体４を印版４より若干高くしても本考案の目的を達成
することができるものである。

なお、上記実施例はバーコード印刷用印版を示したが、
トレードマーク、材質マーク等繊細な図柄や文字等の印
版にも適用することができるものであること勿論であ
る。

〔考案の効果〕

この考案によれば以上の次第で、基板１上に弾性体３を
介してバーコード等の印刷用印版２が取付けられると共
に、該印版２を囲繞するようにほぼ同高とされた若干弾
性を有する枠体４が取付けられているから、印刷時にお
ける印刷機の印圧を直接枠体４でもって支持せしめ、印
版２には弾性体３を介して間接的に作用せしめることが
できるものであって、常に印版２にかかる印圧を適正に
保持できる。従って、表面に高低差のある段ボールやセ
メント袋等のあらい紙にバーコード、トレードマーク、
あるいは材質マーク等を印刷する場合においても、刷ム
ラ、マージナルゾーン、あるいは画線のゆがみ等を生じ
ることなく常に適正な印刷を行うことができるものであ
る。

また、構成が極めて簡単であり、製作が容易であるのみ
ならず、安価に提供することができる実用的効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の１実施例を示すものであり、第１図は
斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿う断面図であ
る。 １…基板、２…印版、３…弾性体、４…枠体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基板１上に弾性体３を介してバーコード等
   の印刷用印版２が取付けられると共に、該印版２を囲繞
   するようにほぼ同高とされた若干弾性を有する枠体４が
   取付けられてなるバーコード等の印刷用印版。