JPH0632347B2 - 半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザおよびその製造方法

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JPH0632347B2
JPH0632347B2 JP1153369A JP15336989A JPH0632347B2 JP H0632347 B2 JPH0632347 B2 JP H0632347B2 JP 1153369 A JP1153369 A JP 1153369A JP 15336989 A JP15336989 A JP 15336989A JP H0632347 B2 JPH0632347 B2 JP H0632347B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はAlGaInPなどの材料で構成され、横モー
ドが制御された半導体レーザおよびその製造方法に関す
る。
従来の技術 700nm以下の可視光の波長で発光する半導体レーザ
は光ディスク、レーザプリンタ、バーコードリーダなど
に用いる光源として注目されている。中でもGaAsを
基板とし、これに格子整合するGa0.5In0.5P(以下
の説明ではGaInPと略記する)または(AlGa
1-x0.5In0.5P(以下の説明ではAlGaInPと
略記する)を活性層、AlGaInPをクラッド層とす
るダブルヘテロ接合型半導体レーザはGaAsに格子整
合する7−9族化合物半導体の中で最も短い波長の光を
出すことができるので可視光半導体レーザの材料として
有望である。
第3図に従来の横モード制御型のAlGaInP系半導
体レーザのおのおのの製作工程における断面構造を示
す。まず最初に第3図(a)に示すように、(100)
面を主面とするn型GaAs基板301の表面に、n型
AlGaInPクラッド層302、GaInP活性層3
03、p型AlGaInPクラッド層304、p型Ga
InPバッファ層305をMO−VPE法(有機金属気
相成長法)で順次結晶成長する。次に、<011>方向
にストライプ状に形成したSiO2膜306をマスクと
してp型GaInPバッファ層305を例えばCCl4
ガスを用いたRIE(反応性イオンエッチング)により
エッチングし、さらにp型AlGaInPクラッド層3
04を例えば40℃の熱濃硫酸でエッチングすると第3
図(b)に示すようになる。次にSiO2膜306をマ
スクとしてMO−VPE法によりn型GaAs電流ブロ
ック層307を選択的に結晶成長すると第3図(c)に
示すようになる。選択成長のマスクとして用いたSiO
2膜306を除去したのち全面にp型GaAsコンタク
ト層308をMO−VPE法により結晶成長すると第3
図(d)に示すようにストライプが埋め込まれる。最後
に表面にAu/Zn/Auからなるp型オーミックコン
タクト層309を形成し、裏面を研磨およびエッチング
して基板を薄くしたのちAu−Ge/Ni/Auからな
るn型オーミックコンタクト層310を形成すると第3
図(e)に示すように従来の横モード制御型のAlGa
InP系半導体レーザが完成する。
この従来のレーザにおいて、n型GaAs電流ブロック
層307は電気的には電流の狭窄層の役割を果たし、光
に対してはp型AlGaInPクラッド層304よりも
屈折率が大きくGaInP活性層303で発光した光を
吸収するので吸収型のアンチ導波層の役割を果たしてい
る。そのため、この従来の横モード制御型のAlGaI
nP系半導体レーザは低しきい値でエーザ発振する。
発明が解決しようとする課題 このような従来の横モード制御型のAlGaInP系半
導体レーザにおいては、横モードの制御が行なわれては
いるものの活性層と平行な方向の屈折率による光の閉じ
こめは行なわれてはおらず利得導波性が強く残るため活
性層と平行な方向の導波光の波面が曲がってしまい、そ
の結果として大きな非点隔差ができてしまうという問題
点があった。従って従来の横モード制御型のAlGaI
nP系半導体レーザを光学機器に応用しようとする場
合、通常の凸レンズ一枚ではレーザ光を平行光にしたり
一点に集光したりすることができないため応用範囲が限
定されてしまっていた。
また、n型GaAs電流ブロック層は活性層で発光した
光を吸収するので活性層を導波する光に対しては損失と
なるためこの損失の分だけ発振しきい値が増加するとい
う問題点もあった。
課題を解決するための手段 本発明はこのような従来の横モード制御型のAlGaI
nP系半導体レーザにおける問題点を解決するためにな
されたもので、(1)GaAs基板上に一方導電型Al
GaInPクラッド層、活性層およびストライプ部分で
厚さが厚くなった他方導電型AlGaInPクラッド層
を有し、前記ストライプの両側の前記他方導電型AlG
aInPクラッド層の表面に前記他方導電型AlGaI
nPクラッド層よりも屈折率の低いAlGaInPある
いはAlInP層が一対のストライプ状に形成されてい
て、さらにその外側に一方導電型電流ブロック層が形成
された構成、(2)(100)を主面とするGaAs基
板上に一方導電型AlGaInPクラッド層、活性層お
よび<01>方向に形成されたストライプ部分で厚さ
が厚く断面形状が逆メサ形状をした他方導電型AlGa
InPクラッド層を有し、前記他方導電型AlGaIn
Pクラッド層の逆メサ表面に前記他方導電型AlGaI
nPクラッド層よりも屈折率の低いAlGaInPある
いはAlInP層が形成されていて、さらにその外側に
一方導電型電流ブロック層が形成された構成、(3)G
aAs基板上に一方導電型AlGaInPクラッド層、
活性層およびストライプ部分で厚さが厚くなった他方導
電型AlGaInPクラッド層を有し、レーザ光の出射
端面近傍の領域の前記他方導電型AlGaInPクラッ
ド層の前記ストライプの両側表面に前記他方導電型Al
GaInPクラッド層よりも屈折率の低いAlGaIn
PあるいはAlInP層が一対のストライプ状に形成さ
れていて、さらにその外側および前記屈折率の低いAl
GaInPあるいはAlInP層が形成されていない領
域の前記他方導電型AlGaInPクラッド層の前記ス
トライプの両側表面に一方導電型電流ブロック層が形成
された構成、(4)(100)を主面とするGaAs基
板上に一方導電型AlGaInPクラッド層、活性層お
よび他方導電型AlGaInPクラッド層を形成する工
程、前記他方導電型AlGaInPクラッド層を<01
>方向にストライプ状で逆メサ形状になっており該ス
トライプ部分で厚さが厚くなるようにエッチング加工す
る工程、前記前記逆メサ形状の前記他方導電型AlGa
InP層の逆メサ側面に前記他方導電型AlGaInP
クラッド層よりも屈折率の低いAlGaInPあるいは
AlInP層を選択的に形成する工程、表面に露出した
前記他方導電型AlGaInPクラッド層の表面に一方
導電型電流ブロック層を選択的に形成する工程、および
前記他方導電型AlGaInPクラッド層のストライプ
上、屈折率の低いAlGaInPあるいはAlInP層
の表面および前記一方導電型電流ブロック層の表面に他
方導電型コンタクト層を形成する工程を備えた構成を有
するものである。
作用 上述の本発明の構成により本発明は、以下のような作用
効果を有する。
構成(1)および(2)においてはストライプの両側に
AlGaInPクラッド層よりも屈折率の小さいAlG
aInPあるいはAlInP層が形成されているので活
性層と平行な方向にも光を閉じこめて導波させることが
でき、さらにその外側に一方導電型GaAs電流ブロッ
ク層が形成されているのでAlGaInPあるいはAl
InP層を電流ブロック層として用いる場合に比べ熱放
散が良くなる。また、ストライプの両側のAlGaIn
Pクラッド層よりも屈折率の小さいAlGaInPある
いはAlInP層が他方導電型の場合、活性層と平行な
方向にも光を閉じこめて導波させることができ、さらに
屈折率の小さい他方導電型AlGaInPあるいは他方
導電型AlInP層からも活性層への電流注入が行なわ
れるので電流注入によって活性層の屈折率が低下しても
導波モードへの影響は少ない。従って活性層に平行な方
向および垂直な方向ともに安定に屈折率導波されるので
非点隔差も従来例で示したレーザよりもはるかに小さく
なる。
構成(3)ではレーザの出射端面の近傍ではストライプ
の両側にクラッド層よりも屈折率の小さいAlGaIn
PあるいはAlInP層が設けられているため導波光が
完全にストライプに閉じこめられており、出射する光は
非点隔差が小さくなることであり、しかも屈折率の小さ
いAlGaInPあるいはAlInP層が埋め込まれた
領域以外の領域では従来例と同じ利得導波成分が残るの
でレーザ発振の縦モードはマルチモードになることであ
る。これにより半導体レーザは戻り光などの擾乱に対し
ても影響をあまり受けない安定な動作を行なうことがで
きる。
また構成(4)の製造方法では逆メサ側面に形成された
クラッド層よりも屈折率の小さい他方導電型AlGaI
nPあるいは他方導電型AlInP層の側面も逆メサ形
状であり、幅を狭くすることができる。従って屈折率導
波のストライプ幅を狭くしてなおかつ電流注入のストラ
イプ幅も同時に狭くすることができるので、低しきい値
電流で単一横モード発振を得ることができる。
実施例 以下、本発明を実施例にしたがって説明する。第1図に
本発明の第1の実施例のAlGaInP系半導体レーザ
の各製造工程における模式的断面構造図を示す。まず最
初に第1図(a)に示すように、例えば(100)面を
主面とするn型GaAs基板101の表面に、n型Al
GaInPクラッド層102(例えばx=0.6、キャ
リア密度5×1017cm-3、厚さ1μm)、GaInP
活性層103(例えば厚さ0.2μm)、p型AlGa
InPクラッド層104(例えばx=0.6、キャリア
密度1×1018cm-3、厚さ0.7μm)、p型GaI
nPバッファ層105(例えばキャリア密度3×1018
cm-3、厚さ0.3μm)をMO−VPE法でn型Ga
As基板101に格子整合させて順次結晶成長する。次
に、例えば<01>方向に例えば幅4μmのストライ
プ状に形成したSiO2膜106をマスクとしてp型G
aInPバッファ層105を例えばCCl4ガスを用い
たRIEによりエッチングし、さらにp型AlGaIn
Pクラッド層104を例えば40℃の熱濃硫酸で例えば
4分間エッチングしてp型AlGaInPクラッド層1
04がストライプの外側で厚さが0.2μm残るように
すると、第1図(b)に示すようになる。この実施例で
はストライプを<01>方向に形成しているのでスト
ライプの両側面のp型AlGaInPクラッド層104
は逆メサ形状にエッチングされる。次にSiO2膜10
6を選択成長のマスクとしてp型AlGaInPクラッ
ド層104よりも屈折率の低いp型AlInP層107
(例えばキャリア密度5×1017cm-3、厚さ0.5μ
m)およびp型GaAs層108(例えばキャリア密度
5×1018cm-3、厚さ0.3μm)を結晶成長すると
第1図(c)に示すようになる。次にp型GaAs層1
08の表面に例えば幅8μmのストライプ状にSiO2
膜109を形成し、SiO2膜109をマスクとしてp
型GaAs層108を例えばH2SO4:H22:H2
=1: 1: 10の混合液で30秒間エッチングし、
さらにp型AlInP層107を例えば30℃の熱硫酸
でエッチングすると第1図(d)に示すように逆メサ形
状のp型AlGaInPクラッド層104の側面に逆メ
サ状にp型AlInP層107が形成される。次にSi
2膜109を選択成長のマスクとしてn型GaAs電
流ブロック層110を結晶成長すると第1図(e)に示
すようになる。さらにSiO2膜109を除去した後全
面にp型GaAsコンタクト層111(例えばキャリア
密度5×1018cm-3、厚さ3μm)をMO−VPE法
により結晶成長すると第1図(f)に示すようにストラ
イプが埋め込まれる。最後に表面にCr/Au行からな
るp型オーミックコンタクト電極112を形成し、裏面
を研磨およびエッチングして基板を薄くしたのちAu−
Ge/Ni/Auからなるn型オーミックコンタクト電
極113を形成すると第1図(g)に示すように本発明
の第1の実施例のAlGaInP系半導体レーザが完成
する。
また、上述の本発明の第1の実施例の中でp型AlIn
P層107の代わりにp型AlGaInPクラッド層1
04よりも屈折率の低いp型AlGaInPを用いても
良い。
上述の本発明の第1の実施例の特徴とするところは構造
的にはストライプの両側にp型AlGaInPクラッド
層104よりも屈折率の小さいp型AlGaInPある
いはp型AlInP層107が形成されているので活性
層と平行な方向にも光を閉じこめて導波させることがで
き、さらに屈折率の小さいp型AlGaInPあるいは
p型AlInP層107からも活性層への電流注入が行
なわれるので電流注入によって活性層の屈折率が低下し
てもAlGaInPクラッド層104のストライプの内
側と外側(p型AlInP層107を形成した領域)と
の屈折率の差はほとんど変化しないため導波モードへの
影響は少ない。従って活性層に平行な方向および垂直な
方向ともに安定に屈折率導波されるので非点隔差も従来
例で示したレーザよりもはるかに小さくなることであ
る。またストライプの両側に埋め込まれるp型AlIn
P層の熱伝導率は0.09W/cm・degでありGa
Asの0.54W/cm・degよりも低い値である
が、本発明の第1の実施例ではp型AlInP層が埋め
込まれているのはストライプの両側の溝の部分のみであ
りその外側はn型GaAs電流ブロック層であるので、
p型AlInP層によって活性層の近傍で発生した熱の
放散が悪くなることはない。さらに上述の本発明の第1
の実施例においてp型GaAsコンタクト層111を結
晶成長させた場合、表面が平坦になりp型オーミックコ
ンタクト電極112とのコンタクト面積が広くコンタク
ト抵抗を下げやすいという特徴もある。
また上述の本発明の第1の実施例の製造工程における特
徴は逆メサ側面に形成されたp型GaInPクラッド層
104よりも屈折率の小さいp型AlGaInPあるい
はp型AlInP層107の側面も逆メサ形状であり、
幅を狭くすることができることである。従って屈折率導
波のストライプ幅を狭くしてなおかつ電流注入のストラ
イプ幅も同時に狭くすることができるので、低しきい値
電流で単一横モード発振を得ることができる。
本発明の第2の実施例を第2図に示す。第2図におい
て、201はn型GaAs基板、202はn型AlGa
InPクラッド層、203はGaInP活性層、204
はp型AlGaInPクラッド層、205はp型GaI
nPバッファ層、207はp型AlInP層、210は
n型GaAs電流ブロック層、211はp型GaAsコ
ンタクト層、212はp側オーミックコンタクト電極、
213はn側オーミックコンタクト電極である。第2図
においてはレーザの断面構造が領域Aと領域Bとで異な
り、領域Aでは断面構造は本発明の第1の実施例と同じ
構造であり領域Bでは断面構造は従来例と同じである。
本発明の第2の実施例の特徴は領域Aではストライプの
両側にp型AlGaInPクラッド層204よりも低い
屈折率のp型AlInP層207が設けられているため
導波光が完全にストライプに閉じこめられており、従っ
て領域Aでは活性層に平行な方向および垂直な方向とも
に屈折率導波されているので領域Aから出射する光は非
点隔差が小さくなることであり、しかも領域Bでは従来
例と同じ利得導波成分が残るのでレーザ発振の縦モード
はマルチモードになることである。これにより本発明の
第2の実施例の半導体レーザは戻り光などの擾乱に対し
ても影響をあまり受けない安定な動作を行なうことがで
きる。また本発明の第2の実施例の半導体レーザの製作
は従来例と本発明の第1の実施例とを組み合わせること
によって行なうことができる。
なお、本発明の第1(あるいは第2)の実施例において
逆メサ側面に形成されたp型GaInPクラッド層10
4(あるいは204)よりも屈折率の小さいp型AlG
aInPあるいはp型AlInP層107(あるいは2
07)の代わりに半絶縁性AlGaInPあるいは半絶
縁性AlInP層またはn型AlGaInPあるいはn
型AlInP層を形成してもよい。
この場合、半絶縁性またはn型AlGaInPあるいは
AlInP層は屈折率によるストライプへの光の閉じこ
めとストライプ以外の部分に流れる電流の阻止の役割を
果たす。これだけの役割だけを実現すればよいのであれ
ば第1図においてn型GaAs電流ブロック層の部分も
半絶縁性またはn型AlGaInPあるいはAlInP
層にしてしまえばよいが、AlInP層の熱伝導率は
0.09W/cm・degでありGaAsの0.54W
/cm・degよりも低い値であるから、熱放散が悪く
なってしまう。本発明においてはn型GaAs電流ブロ
ック層110(あるいは210)がストライプの両側の
ほぼ全面にわたって設けられているので熱放散が良くな
る。
また、上述の本発明の第1および第2の実施例において
p型AlGaInPクラッド層の表面にp型GaInP
層を形成した構造について説明したが、これはp型Al
GaInPクラッド層とp型GaInP層との界面ある
いはp型GaInP層とp型GAs層との界面のヘテロ
接合界面に存在する価電子帯のスパイクによる電流のバ
リア効果を低減するために挿入されるものであり、これ
らの各層のキャリア密度を高くすればp型GaInP層
は不要である。また、上述の本発明の第1および第2の
実施例において導電型は逆であっても良いことはいうま
でもない。
また、上述の本発明の第1および第2の実施例において
ストライプの方位は<01>方向にとったがストライ
プの方位を<011>方向にとった場合にはストライプ
が逆メサではなく台形状の順メサになるのが、同様の効
果が得られることはいうまでもない。
発明の効果 以上説明したように本発明は、以下のような効果を有す
る。
本発明の第1の実施例においてはストライプの両側にA
lGaInPクラッド層よりも屈折率の小さいAlGa
InPあるいはAllnP層が形成されているので活性
層と平行な方向にも光を閉じこめて導波させることがで
き、さらにその外側にn型GaAs電流ブロック層が形
成されているのでAlGaInPあるいはAlInP層
を電流ブロック層として用いる場合に比べ熱放散が良く
なる。また、ストライプの両側のAlGaInPクラッ
ド層よりも屈折率の小さいAlGaInPあるいはAl
InP層がp型の場合、活性層と平行な方向にも光を閉
じこめて導波させることができ、さらに屈折率の小さい
p型AlGaInPあるいはp型AlInP層からも活
性層への電流注入が行なわれるので電流注入によって活
性層の屈折率が低下しても導波モードへの影響は少な
い。従って活性層に平行な方向および垂直な方向ともに
安定に屈折率導波されるので非点隔差も従来例で示した
レーザよりもはるかに小さくなる。
また製造方法では逆メサ側面に形成されたクラッド層よ
りも屈折率の小さいp型AlGaInPあるいはp型A
lInP層の側面も逆メサ形状であり、幅を狭くするこ
とができる。従って屈折率導波のストライプ幅を狭くし
てなおかつ電流注入のストライプ幅も同時に狭くするこ
とができるので、低しきい値電流で単一横モード発振を
得ることができる。
本発明の第2の実施例ではレーザの出射端面の近傍では
ストライプの両側にクラッド層よりも屈折率の小さいA
lGaInPあるいはAlInP層が設けられているた
め導波光が完全にストライプに閉じこめられており、出
射する光は非点隔差が小さくなることであり、しかも屈
折率の小さいAlGaInPあるいはAlInP層が埋
め込まれた領域以外の領域では従来例と同じ利得導波成
分が残るのでレーザ発振の縦モードはマルチモードにな
ることである。これにより半導体レーザは戻り光などの
擾乱に対しても影響をあまり受けない安定な動作を行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本発明の第1および第2
の実施例の半導体レーザの各製造工程における構造的断
面模式図、第3図は従来の横モード制御型AlGaIn
P系半導体レーザの各製造工程における構造的断面模式
図である。 101,201,301……n型GaAs基板、10
2,202,302……n型AlGaInPクラッド
層、103,203,303……GaInP活性層、1
04,204,304……p型AlGaInPクラッド
層、107,207……p型AlInP層、110,2
10,307……n型GaAs電流ブロック層、11
1,211,308……p型GaAsコンタクト層。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GaAs基板上に一方導電型AlGaIn
    Pクラッド層、活性層およびストライプ部分で厚さが厚
    くなった他方導電型AlGaInPクラッド層を有し、
    前記ストライプの両側の前記他方導電型AlGaInP
    クラッド層の表面に前記他方導電型AlGaInPクラ
    ッド層よりも屈折率の低いAlGaInPあるいはAl
    InP層が一対のストライプ状に形成されていて、さら
    にその外側に一方導電型電流ブロック層が形成されてい
    ることを特徴とする半導体レーザ。
  2. 【請求項2】(100)を主面とするGaAs基板上に
    一方導電型AlGaInPクラッド層、活性層および<
    01>方向に形成されたストライプ部分で厚さが厚く
    断面形状が逆メサ形状をした他方導電型AlGaInP
    クラッド層を有し、前記他方導電型AlGaInPクラ
    ッド層の逆メサ表面に前記他方導電型AlGaInPク
    ラッド層よりも屈折率の低いAlGaInPあるいはA
    lInP層が形成されていて、さらにその外側に一方導
    電型電流ブロック層が形成されていることを特徴とする
    半導体レーザ。
  3. 【請求項3】GaAs基板上に一方導電型AlGaIn
    Pクラッド層、活性層およびストライプ部分で厚さが厚
    くなった他方導電型AlGaInPクラッド層を有し、
    レーザ光の出射端面近傍の領域の前記他方導電型AlG
    aInPクラッド層の前記ストライプの両側表面に前記
    他方導電型AlGaInPクラッド層よりも屈折率の低
    いAlGaInPあるいはAlInP層が一対のストラ
    イプ状に形成されていて、さらにその外側および前記屈
    折率の低いAlGaInPあるいはAlInP層が形成
    されていない領域の前記他方導電型AlGaInPクラ
    ッド層の前記ストライプの両側表面に一方導電型電流ブ
    ロック層が形成されていることを特徴とする半導体レー
    ザ。
  4. 【請求項4】屈折率の低いAlGaInPあるいはAl
    InP層の導電型が他方導電型であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項ないし第3項記載の半導体レー
    ザ。
  5. 【請求項5】屈折率の低い他方導電型AlGaInPあ
    るいは他方導電型AlInP層の上に他方導電型コンタ
    クト層が形成されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第4項記載の半導体レーザ。
  6. 【請求項6】(100)を主面とするGaAs基板上に
    一方導電型AlGaInPクラッド層、活性層および他
    方導電型AlGaInPクラッド層を形成する工程、前
    記他方導電型AlGaInPクラッド層を<01>方
    向にストライプ状で逆メサ形状になっており該ストライ
    プ部分で厚さが厚くなるようにエッチング加工する工
    程、前記前記逆メサ形状の前記他方導電型AlGaIn
    P層の逆メサ側面に前記他方導電型AlGaInPクラ
    ッド層よりも屈折率の低いAlGaInPあるいはAl
    InP層を選択的に形成する工程、表面に露出した前記
    他方導電型AlGaInPクラッド層の表面に一方導電
    型電流ブロック層を選択的に形成する工程、および前記
    他方導電型AlGaInPクラッド層のストライプ上、
    屈折率の低いAlGaInPあるいはAlInP層の表
    面および前記一方導電型電流ブロック層の表面に他方導
    電型コンタクト層を形成する工程を備えたことを特徴と
    する半導体レーザの製造方法。
JP1153369A 1988-12-08 1989-06-15 半導体レーザおよびその製造方法 Expired - Lifetime JPH0632347B2 (ja)

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