JPH063231A - プレパラートおよびその製造方法 - Google Patents

プレパラートおよびその製造方法

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JPH063231A
JPH063231A JP15938092A JP15938092A JPH063231A JP H063231 A JPH063231 A JP H063231A JP 15938092 A JP15938092 A JP 15938092A JP 15938092 A JP15938092 A JP 15938092A JP H063231 A JPH063231 A JP H063231A
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JP
Japan
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bank
ink layer
glass
preparation
specimen
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Pending
Application number
JP15938092A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Hirayama
正廣 平山
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スライドガラスと、この上に載置固着されたカ
バーガラスとの間隙に、検体を保持可能なプレパラート
を、容易に製造する方法を提供する。 【構成】スライドガラス上に、検体保持領域を区画形成
する土手を熱硬化性インキを用いて形成し、この土手上
に熱硬化性インキ層をシルクスクリーン法により形成
し、この熱硬化性インキ層が硬化する前にこの層上にカ
バーガラスを載置し、その後オープン型オーブンにて8
0〜100℃、20分加熱して、土手および熱硬化性イ
ンキ層を硬化させ、熱硬化性インキ層とカバーガラスを
固着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライドガラスと、こ
の上に載置固着されたカバーガラスとの間隙に、検体を
保持するプレパラートに関し、より詳しくは、例えばモ
ノクローナル抗体と尿との反応による妊娠診断等を行な
う際に利用するもので、検体を保持し、乾燥させること
で検査結果を保存することのできるプレパラートおよび
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のプレパラートとしては、ガ
ラス製のものが主流であった。これは、検体が水性であ
り、検査を用意にするためには検体がプレパラート上で
良く濡れ拡がらなければならないためである。そして、
従来のプレパラートは、検体をより濡れ拡がりやすくす
るため、また、検体の厚みを均一化することで顕微鏡あ
るいは他の光学的検査装置での観察、検査を容易にする
ため、スライドガラス上に所定の間隙をあけてカバーガ
ラスを載置している。そして、従来このようなカバーガ
ラスを所定の間隙をあけてスライドガラス上に配置固定
する手段としては、両面粘着テープを使用していた。
【0003】他方、高価なガラス板を使用しない、使い
捨て式のプレパラートとして、実開昭61−60169
号公報に示される、プラスチック板をベースとし、印刷
インキおよび粘着剤による土手を形成し、粘着剤により
親水性フィルム(カバーガラスに相当する)を固着した
ものが知られている。この使い捨てのプレパラートはプ
ラスチックおよび印刷により形成されているので、製造
が容易で安価であるが、使用後の廃棄を容易としたもの
であり、検体の保存は考慮されていないものであった。
従って、カバーガラス等の保存用保護膜がないため、検
体をそのま保持しておくことはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
プレパラートには検体と試薬を反応させる反応領域を形
成する必要があり、両面粘着テープはこの領域を避けて
設ける必要がある。従って、上述のように両面粘着テー
プを使用する場合には、両面粘着テープを予め所定形状
に打ち抜いて準備し、これを正確に位置合わせをしてス
ライドガラス上に貼り付けなければならなかった。しか
し、両面粘着テープは厚さが薄く取り扱いが容易でな
く、製造は決して容易ではないため、不良の発生が多か
った。またさらに、カバーガラスも所定の位置に正確に
位置合わせする必要があるが、これも同様に困難な作業
である。
【0005】そこで本発明は、上述した問題点を解消し
たプレパラートおよびその製造方法を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、スラ
イドガラスと、この上に載置固着されたカバーガラスと
の間隙に、検体を保持するプレパラートにおいて、スラ
イドガラス上に、検体保持領域を区画形成する、熱硬化
性樹脂からなる土手を形成し、この土手上に、熱硬化性
インキ層を介在させて直接、カバーガラスを固着、配置
したことを特徴とする、プレパラートである。
【0007】また、本発明のプレパラートの製造方法
は、スライドガラス上に、検体保持領域を区画形成する
熱硬化性樹脂からなる土手を形成し、次いでこの土手上
に熱硬化性インキ層を塗布し、この熱硬化性インキ層が
硬化する前にこの層上にカバーガラスを載置し、その後
加熱して熱硬化性インキ層を硬化させて熱硬化性インキ
層とカバーガラスを固着させることを特徴とするもので
ある。
【0008】
【作用】上述した本発明によれば、両面粘着テープを使
用しておらず、位置合わせが重ね刷りの印刷手法で行な
われ、正確な位置決めがなされる。また、土手の上に形
成した熱硬化性インキ層が接着剤として働き、カバーガ
ラスがスライドガラス上に固着される。そして、カバー
ガラスとスライドガラスとの間には、土手および熱硬化
性インキ層の厚さのにより、所定の間隙が形成される。
【0009】
【実施例】次に、図面を参照して本発明を説明する。図
1は本発明によるプレパラートの一実施例を示す平面
図、図2は同実施例の断面図である。
【0010】本発明のプレパラートは、スライドガラス
1と、その上に形成された土手31と、その上に形成さ
れた熱硬化性インキ層32と、この熱硬化性インキ層3
2に直接固着したカバーガラス2とからなる。
【0011】スライドガラス1は、従来使用されている
ものがそのまま使用できる。同様に、カバーガラスも従
来使用されているものがそのまま使用できる。また、大
きさは、後述する検体保持領域4をほぼ覆う大きさであ
る。
【0012】スライドガラス1上には、土手31を形成
する。この土手31は、検体と試薬を混合、反応させる
検査領域を兼ねる保持領域4を区画して形成するもので
ある。従って、土手31は閉じたループ状に形成される
のが通常である。この土手は任意の材料、手段で形成で
きるが、本発明においては、特に印刷により形成するこ
とが好ましく、熱硬化性インキを用い、シルクスクリー
ン法によると、ある程度の厚さを確保でき、好ましい。
また、土手31は、任意の色に着色することが好まし
く、この点からも印刷による方法は好適である。
【0013】本発明は、土手31の上に、熱硬化性イン
キ層32を形成する。この熱硬化性インキ層32は、上
記土手31とともに保持領域4を区画し、スライドガラ
ス1とカバーガラス2との間に必要な間隙3を形成する
ものであり、さらに、カバーガラス2を固着するための
接着剤としての機能を備えたものである。熱硬化性イン
キとしては、東洋インキ製造株式会社製、SS−16
(2液硬化型ウレタン系シルクスクリーンインキ)など
の熱硬化性樹脂を主成分とするインキが使用できる。
【0014】この熱硬化性インキ層32は、熱硬化性イ
ンキをシルクスクリーン法により印刷して形成すること
ができる。熱硬化性インキ層32は土手31同様に任意
の着色を施してもよく、また、土手31が着色されてい
れば透明であっても一向に差し支えない。なお、上記土
手31と熱硬化性インキ層32とにより形成される隙間
3は、50〜100μmの範囲であることが好ましい。
【0015】本発明は、熱硬化性インキを塗布した後、
この層が硬化する前にカバーガラス2を載置し、その後
加熱して熱硬化性インキを硬化させ、熱硬化性インキ層
32を形成するとともにカバーガラス2を一体に固着す
るものである。カバーガラス2の載置位置は、土手31
により区画形成された検体保持領域4のほぼ全面を覆う
位置で、検体および試薬の滴下、混合のための滴下部5
を残すようにする。
【0016】加熱は、オープン型オーブンなどの、従来
公知の装置を用いて行なうことができ、その温度は、熱
硬化性インキの種類により異なるが、一般的には80〜
90℃の雰囲気に30〜60分曝すことで硬化させるこ
とかできる。
【0017】以上のようにして得られたプレパラート
は、例えば適当な包装材料を用いて、個々に、あるいは
複数枚を重ね合わせて、ピロー包装などの形態に包装し
た後、カートンに収納して流通させることができる。
【0018】また、使用にあたっては、プレパラートの
滴下部5に検体および試薬を滴下、混合し、これを検体
保持領域4に流し込み、顕微鏡あるいは他の光学的検査
装置で観察する。また、図示のように検体保持領域4を
複数並べて形成すれば、それぞれの検体保持領域4に別
々の検体を保持させることができるので、自動検査機で
効率的に検査を行なうことができる。
【0019】検査終了後、検体を保存する場合は、必要
に応じて乾燥、保存剤の付与等を行なった後、検体を注
入する滴下部5などの開口部をシリコン等で封止し、保
存する。
【0020】<実施例1>市販のスライドガラス(大き
さ25×70mm、岩城ガラス株式会社製)上に、ウレ
タン樹脂を主成分とし、チタン白を顔料成分とする熱硬
化性インキ(SS−2500(白)、東洋インキ製造株
式会社製)を、ナイロン版(100l/inch)用い
て、厚さ4μmの土手を形成した。この土手の上に、ウ
レタン樹脂を主成分とする熱硬化性インキ(SS−25
00(メジウム)、東洋インキ製造株式会社製)を、ナ
イロン版(100l/inch)用いて、厚さ4μmの
印刷層を形成した。その後、印刷層上に、市販のカバー
ガラス(岩城ガラス株式会社製)を載置し、オープン型
オーブンで80〜100℃、20分間加熱し、土手およ
び熱硬化性インキを硬化させるとともに、カバーガラス
を固着した。
【0021】上記土手および熱硬化性インキ層の形成
は、ともにシルクスクリーン法によるものであるため、
両者の位置合わせはきわめて容易であった。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ス
ライドガラスとカバーガラスの間に、所定の間隙を有す
るプレパラートを、きわめて容易に製造することができ
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプレパラートの一実施例を示す平
面図である。
【図2】同実施例の断面図である。
【符号の説明】
1…スライドガラス 2…カバーガラス 3…間隙 31…土手 32…熱硬化性インキ層 4…検体保持領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G01N 33/53 C 8310−2J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライドガラスと、この上に載置固着され
    たカバーガラスとの間隙に、検体を保持するプレパラー
    トにおいて、 スライドガラス上に、検体保持領域を区画形成する熱硬
    化性樹脂層の土手を設け、この土手上に、熱硬化性イン
    キ層を介在させて直接、カバーガラスを配置したことを
    特徴とする、プレパラート。
  2. 【請求項2】スライドガラスと、この上に載置固着され
    たカバーガラスとの間隙に、検体を保持するプレパラー
    トの製造方法であって、 スライドガラス上に、検体保持領域を区画形成する熱硬
    化性樹脂層の土手を形成し、次いでこの土手上に熱硬化
    性インキ層を印刷して形成し、この熱硬化性インキ層が
    硬化する前にこの層上にカバーガラスを載置し、その後
    加熱して熱硬化性インキ層を硬化させて熱硬化性インキ
    層とカバーガラスを固着させることを特徴とする、プレ
    パラートの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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