JPH06323186A - エンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射制御装置

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JPH06323186A
JPH06323186A JP13957893A JP13957893A JPH06323186A JP H06323186 A JPH06323186 A JP H06323186A JP 13957893 A JP13957893 A JP 13957893A JP 13957893 A JP13957893 A JP 13957893A JP H06323186 A JPH06323186 A JP H06323186A
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JP
Japan
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fuel injection
injection
timing
ignition
fuel
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Pending
Application number
JP13957893A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Tsuchiyama
浄之 土山
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】一部の点火ギャップの作動が休止されるときと
休止されないときとの両方において、より適切な燃焼状
態が得られるように燃料噴射を行なう。 【構成】燃焼室2の周縁部に配設された3つの周辺点火
ギャップ8〜10は常時作動され、燃焼室2の中心に配
設した1つの中心点火ギャップ7は低負荷域で休止され
て高負荷域で作動される。吸気ポ−ト3A、3B内に燃
料噴射する燃料噴射弁16からの燃料噴射時期が、中心
点火ギャップ7が休止されるときは吸気行程中でかつ燃
料噴射噴射終了時期が第1所定時期とされ、中心点火ギ
ャップ7も作動されるときは、吸気行程より前でかつ燃
料噴射の開始時期が第2所定時期とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの燃料噴射制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジン、特に自動車用エンジンにおい
ては、排気ガス浄化対策等の観点から、1つの燃焼室に
対して複数の点火ギャップつまり点火プラグを配設した
ものがある。特開平3−286185号公報には、1つ
の燃焼室に対して、燃焼室周縁部に位置させてかつ互い
に燃焼室周方向に所定間隔あけて3つの周辺点火ギャッ
プを配設すると共に、燃焼室のほぼ中心に1つの中心点
火ギャップを配設したものが提案されている。この公報
記載のものでは、高負荷域では全ての点火ギャップを作
動させた4点点火とされると共に、少なくとも低負荷域
であることを前提とした領域において中心点火ギャップ
の作動を休止させた3点点火を行なうものとなってい
る。そして、燃料噴射弁からの燃料噴射を、吸気ポ−ト
内に向けて行なうようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】1つの燃焼室に対して
複数の点火ギャップを設けて、エンジンの運転状態に応
じて一部の点火ギャップの作動を休止させるのは、つま
るところ、点火状態に応じた最適な燃焼状態を得るため
である。例えば、低負荷域において一部の点火ギャップ
を休止させたときは排気ガス浄化のためとされ、また高
負荷域において全ての点火ギャップを作動させるのは出
力確保のためとされる。
【0004】しかしながら、一部の点火ギャップを休止
させるか、全ての点火ギャップを作動させるかだけで
は、エンジン負荷に応じた適切な燃焼状態を十分に得る
ことがむずかしいものとなる。特に、低負荷域と高負荷
域とでは燃料噴射弁からの燃料噴射量が大きく異なるの
で、この点をも十分に加味したものとするのが好ましい
ものとなる。
【0005】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、一部の点火ギャップが休止されるときと全
ての点火ギャップが作動されるときとの燃料噴射量の相
違を勘案して、より適切に燃料噴射を行なってより適切
な燃焼を得ることができるようにしたエンジンの燃料噴
射制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明にあっては次のような構成としてある。すな
わち、1つの燃焼室に対して複数の点火ギャップが配設
されてエンジンの運転状態に応じて該複数の点火ギャッ
プのうち一部の点火ギャップの作動が休止されるように
設定され、しかも燃料噴射燃料噴射弁からの燃料噴射を
吸気ポ−ト内に行なうようにしたエンジンにおいて、前
記一部の点火ギャップの作動が休止される第1運転領域
が低負荷域として設定されて、全ての点火ギャップが作
動される第2運転領域が高負荷域として設定され、前記
燃料噴射弁の燃料噴射量に対応した噴射パルス幅を、エ
ンジン回転に同期して発生される所定タイミング信号毎
に演算する噴射パルス幅設定手段が設けられ、前記第1
運転領域では燃料噴射時期を吸気行程でかつ燃料噴射終
了時期が第1所定時期となる第1噴射モ−ドとすると共
に、前記第2運転領域では燃料噴射時期を吸気行程前で
かつ燃料噴射の開始時期が第2所定時期となる第2噴射
モ−ドとする噴射時期変更手段を備えている、ような構
成としてある。
【0007】上記構成を前提とした本発明の好ましい態
様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載した
通りである。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、一部の点火ギャップが
休止されるときは、燃料噴射が必ず吸気行程において行
なわれるようにして、燃料噴射弁からの燃料が燃焼室内
おいて極力所望の分布状態となるようにして、一部の点
火ギャップを休止させた低負荷域での燃焼状態を排気ガ
ス対策上好ましいものとすることができる。また、全て
の点火ギャップが作動される高負荷域では、吸気行程前
に燃料噴射を行なうことにより、燃料の気化、霧化を促
進して空気利用率を高めて、出力を十分に確保するのに
好ましい燃焼状態とすることができる。
【0009】請求項2に記載したような構成とすること
により、第1運転領域と第2運転領域との切換時におけ
る燃料噴射時期の急激な変動を防止して、この燃料噴射
時期の切換に起因するトルクショックを防止する上で好
ましいものとなる。
【0010】請求項3に記載したような構成とすること
により、必要とされる燃料噴射量よりも不必要に多く燃
料噴射されてしまう事態を防止することができる。
【0011】請求項4に記載したような構成とすること
により、燃料噴射を実行すべき時期が過ぎてしまってい
るために燃料噴射が実行されないままとなってしまう事
態を防止することができる。
【0012】請求項5に記載したような構成とすること
により、噴射パルス幅の演算開始時期を、実際に燃料噴
射される時期の直前つまり要求燃料噴射量を極力正確に
検出し得る時期で、かつ容易に検出し易い時期とするこ
とができる。
【0013】請求項6に記載したような構成とすること
により、噴射モ−ドの切換えを、噴射パルス幅の演算開
始を示す所定タイミング信号発生時点を基準として行な
って、、当該噴射モ−ドの切換えを燃料制御の態様でも
ってのみ対応することができる。
【0014】請求項7に記載したような構成とすること
により、低負荷域において、周辺点火ギャップから発生
した火炎を先ず燃焼室周方向で合致させて環状の火炎面
を形成し、その後火炎が燃焼室中心に向かうようにし
て、単位時間あたりの発熱量を燃焼全期間に渡ってほぼ
均一としてNOx低減の上で好ましいものとなり、また
燃焼室周辺の環状火炎の形成によってここで生じ易いH
Cをも十分に低減することができる。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。図1において、1は4サイクル往復動型と
されたエンジンのシリンダヘッドで、これに形成された
燃焼室が符号2で示される。燃焼室2には、クランク軸
方向に隔置して2つの吸気ポ−ト3A、3Bが開口さ
れ、同様にクランク軸方向に隔置して2つの排気ポ−ト
4A、4Bが開口されている。吸気ポ−ト3A、3B
は、吸気弁5Aあるいは5Bによって、エンジン回転と
同期して周知のタイミングで開閉される。同様に、排気
ポ−ト4A、4Bは、排気弁6Aあるいは6Bによっ
て、エンジン回転と同期して周知のタイミングで開閉さ
れる。
【0016】燃焼室2には、合計4つの点火ギャップ
(点火プラグ)7〜10が配設されている。点火ギャッ
プ8〜10は、それぞれ燃焼室2の周縁部に配設された
周辺点火ギャップとなるもので、互いに燃焼室周方向に
ほぼ120度間隔に配設されている。この3つの周辺点
火ギャップ8〜10のうち、点火ギャップ8は2つの吸
気ポ−ト3Aと3Bとの間に配設されている。周縁点火
ギャップ9は、吸気ポ−ト3Aと排気ポ−ト4Aとの間
のうち、排気ポ−ト4Aに近い位置に配設されている。
周縁点火ギャップ10は、吸気ポ−ト3Bと排気ポ−ト
4Bとの間のうち、排気ポ−ト4Bに近い位置に配設さ
れている。また、点火ギャップ7は、中心点火ギャップ
となるもので、燃焼室2のほぼ中心に配設されている。
【0017】前記4つの点火ギャップのうち、中心点火
ギャップ7は、エンジンの所定運転領域で休止される休
止点火ギャップとされ、残る3つの周辺点火ギャップ8
〜10はエンジンの全ての運転領域で点火実行される常
時作動点火ギャップとされている。図2には、エンジン
の運転領域が、エンジン回転数とエンジン負荷とをパラ
メ−タとして、X1とX2の2つの領域に区画されてい
る。すなわち、領域X1は低負荷かつ低回転領域であ
り、領域X2は高負荷あるいは高回転領域である。中心
点火ギャップ7は、領域X1でのみ休止されて、他の領
域X2では作動される。つまり、領域X1は周辺点火ギ
ャップ8〜10のみが作動される3点点火状態とされ、
領域X2は全ての点火ギャップ7〜10が作動される4
点点火状態される。
【0018】周辺点火ギャップ8〜10のみが作動され
るとき、各点火ギャップ8〜10で生じた火炎は、先ず
燃焼室周方向において合致して環状の火炎が形成され、
その後、環状の火炎が燃焼室中心へ向かうことになる。
これにより、火炎面積の急激な増大が抑制されて、燃焼
態様は、燃焼期間全体に渡って単位時間当りの発熱量を
極力均一として、NOxが低減される一方、上述の燃焼
初期時における燃焼室周縁部での環状の火炎形成により
燃焼室周縁部で発生し易いHCが低減されることにな
る。
【0019】図1中16は燃料噴射弁であり、吸気ポ−
ト3Aと3Bとが合流する付近に設けられて、当該吸気
ポ−ト内3A、3Bに対して燃料噴射するように設定さ
れている。この燃料噴射弁からの燃料噴射量は、従来同
様、その燃料噴射期間つまり開弁期間に対応したものと
なるように設定され、燃料噴射期間は、燃料噴射弁16
に対する開弁信号としての噴射パルス幅に応じたものと
なる。
【0020】前記点火ギャップ7〜10および燃料噴射
弁16を制御するため、図3に示すように、マイクロコ
ンピュ−タを利用して構成された制御ユニットUが設け
られる、この制御ユニットUには、センサS1からのエ
ンジン回転数信号、センサS2からのエンジン負荷信
号、センサS3からの基準クランク角信号が入力され
る。この基準クランク角信号は、後述する噴射パルス幅
の演算開始のためのトリガ信号となるものである。ま
た、前述した3点点火と4点点火との切換え、つまり図
2の領域X1とX2との判定は、センサS1とS2とか
らの入力信号に基づいて行なわれる。
【0021】次に、制御ユニットUによる制御内容につ
いて説明する。先ず、燃料噴射弁16の燃料噴射時期
は、運転領域X1とX2との間で変更される。領域X1
つまり3点点火時における燃料噴射時期は、第1噴射モ
−ドとなるもので、図4の(3)に示すように、吸気行程
中でかつ噴射終了時期が第1所定時期となるように設定
される。そして、この第1噴射モ−ドにおける噴射パル
ス幅の演算開始時期は、吸気行程開始時期となるTDC
時点とされる。なお、図4は、1つ気筒に着目した場合
の燃料噴射態様を示すものである。
【0022】領域X2つまり4点点火時における燃料噴
射時期は、第2噴射モ−ドとなるもので、図4(2)に示
すように、吸気行程の前となる排気行程中でかつ燃料噴
射開始時期が第2所定時期となるように設定される。そ
して、この第2噴射モ−ドにおける噴射パルス幅の演算
開始時期は、排気行程開始時となるBDC時点とされ
る。
【0023】上述のように、3点点火となる領域X1で
は、吸気弁5A、5Bが開いている時期において燃料噴
射が実行されるため、つまり燃料噴射弁16の燃料噴射
の指向方向設定に極力近い状態で燃焼室2に燃料供給さ
れる。このことは、3点点火時において、極力燃焼室周
辺に多くの燃料が存在するように燃料噴射することが可
能となって、前述したNOxやHCの低減の上で好まし
い燃焼状態が得られることになる。
【0024】一方、4点点火とされる高負荷域では、吸
気行程前に燃料噴射されるため、多くの燃料噴射が一旦
吸気ポ−ト内壁や吸気弁5A、5Bに付着して、気化、
霧化が十分に行なわれると共に新気と十分に混合され、
しかも新気と撹拌されつつ燃焼2へ供給される態様とな
る。これにより、燃焼に際しては十分に空気利用率を高
めて、十分な出力を得る上で好ましいものとなる。
【0025】第1運転領域X1(第1噴射モ−ド)と第
2運転領域X2(第2運転領域)との切換えに際して
は、燃料噴射時期の一挙の切換を行なうことなく、徐々
なる切換えとされる。すなわち、第2噴射モ−ドから第
1噴射モ−ドへの切換に際しては、噴射終了時期が徐々
に第1噴射モ−ドでの噴射終了時期(第1所定時期)に
近ずくように行なわれる。また、第1噴射モ−ドから第
2噴射モ−ドへの切換に際しては、噴射開始時期が徐々
に第2噴射モ−ドの噴射開始時期(第1所定時期)に近
づくように行なわれる。これにより、燃料噴射時期の一
挙なる切換を行なう場合に比して、トルクショックが低
減されることになる。
【0026】上述した第1噴射モ−ドと第2噴射モ−ド
との間での噴射パルス幅演算開始タイミングの切換は、
上述した燃料噴射時期の徐々なる切換えを利用して、3
点点火と4点点火との切換とは独立した条件設定で行な
われる。すなわち、第2噴射モ−ドから第1噴射モ−ド
への切換えは、第2噴射モ−ドにおける燃料噴射時期の
終期が、第1噴射モ−ド第1噴射モ−ドの演算開始のト
リガ信号発生時点(図4T2時点)よりも後となったと
きとされる。また、第1噴射モ−ドから第2噴射モ−ド
への切換えは、燃料噴射時期の始期が、第1噴射モ−ド
の演算開始のトリガ信号発生時点(上述したように図4
のT2時点)よりも前となったときとされる。
【0027】前述した燃料噴射時期の徐々なる切換を行
なった場合、噴射燃料過多や噴射燃料不足という不正噴
射が生じる可能性が考えられる。この点を説明すると、
第2噴射モ−ドから第1噴射モ−ドへと燃料噴射時期を
徐々に移行させていくと、図4の(4)に示すように、噴
射パルス幅がT2時点にまたがることが考えられるが、
このT2時点にまたがる噴射パルス幅の演算開始のトリ
ガ信号は、図4のT1時点のものである。このとき、引
き続くT2時点において、第1噴射モ−ド用の噴射パル
ス幅の演算が開始されて、図4の(5)で示すように、T
2時点で演算開始された第1噴射モ−ド用の噴射パルス
幅に応じた量の燃料がさらに追加的に噴射されてしまう
ことになるが、このような状態は噴射燃料が過多となっ
てしまう不正噴射となる。このような燃料過多となる不
正噴射を防止するため、図4の(5)で示すように設定さ
れた噴射パルス幅が無効となるようにしてある。
【0028】一方、第1噴射モ−ド用の燃料噴射時期か
ら第2噴射モ−ド用の燃料噴射時期へと徐々に燃料噴射
時期を移行させていくと、図4の(4)に示すように、噴
射パルス幅がT2時点にまたがる状態が生じるものとな
る。このとき、第2噴射モ−ドでもって噴射パルス幅が
演算されようとする。つまり本来であれば図4のT2時
点よりも以前のT1時点を演算開始のトリガ信号として
噴射パルス幅を演算すればよいのであるが、図4の(4)
のような状態となった時点ではT1は既に過去のものと
なっていて、今回の燃料噴射のためには間に合わないも
のとなって、噴射燃料が不足する不正噴射となってしま
う。このような燃料不足となる不正噴射を防止するた
め、本実施例では、図4の(4)のとなった時点で、強制
的に燃料噴射を行なうようにしてある(非定時噴射)。
勿論、この強制噴射時の噴射量は、計算により得た不足
分としてもよいが、ある程度見込み的なものであっても
よい。
【0029】前述した制御ユニットUによる制御内容
を、図5、図6に示すフロ−チャ−トを参照しつつ説明
するが、以下の説明でQはステップを示す。先ず、図5
のQ1において、各センサ等からの信号が入力された
後、Q2において、4点点火から3点点火への切換時で
あるか否かが判別される。Q2の判別でNOのときは、
Q3において、3点点火から4点点火への切換時である
か否かが判別される。Q3の判別でNOのときは、Q4
において、フラグが1であるか否かが判別されるが、こ
のフラグは1のときが、4点点火から3点点火への切換
時であることを意味する。Q4の判別でNOのときは、
Q5において、フラグが2であるか否かが判別される
が、このフラグが2であるときは、3点点火から4点点
火への切換時であることを意味する。
【0030】Q5の判別でNOのときは、Q6におい
て、図2に示す領域設定に照合して、3点点火を行なう
べき運転状態であるか否かが判別される。このQ6の判
別でYESのときは、Q7において第1噴射モ−ドに対
応した燃料噴射時期および噴射パルス幅が設定される。
また、Q6の判別でNOのときは、Q8において、第2
噴射モ−ドに対応した燃料噴射時期および噴射パルス幅
が設定される。そして、Q7あるいはQ8の後は、それ
ぞれQ9において、Q7、Q8で設定された条件にした
がって燃料噴射が実行される(基本通り)。
【0031】前記Q2の判別でYESのときは、Q11
においてフラグが1にセットされる。次いで、Q12に
おいて、第2噴射モ−ドを前提とした演算開始条件によ
って噴射パルス幅が設定された後、Q13において、燃
料噴射時期が、前回の燃料噴射時期に対して第1噴射モ
−ド用の燃料噴射時期に所定分近ずくように変更され
る。Q13の後、Q14において、Q13で移動処理さ
れた燃料噴射時期でかつQ12で設定された噴射パルス
幅でもって噴射実行される。
【0032】Q14の後、Q15において、Q13での
燃料噴射時期変更によって噴射パルス幅が、図4のT2
時点にまたがるものであるか否かが判別される。このQ
15の判別でYESのときは、図4の(4)に示す状態の
ときなので、このときは噴射燃料が過多になるのを防止
すべく、Q15の判別でYESとなるの対応して設定さ
れる噴射パルス幅が無効とされる(図4の(5)に示す燃
料噴射の禁止)。この後、Q17において、燃料噴射時
期が第1噴射モ−ドの燃料噴射時期に一致あるいは近接
した完全移行状態であるか否かが判別される。当初はこ
のQ17の判別がNOとなるが、このときは、Q4の判
別がYESとなって、Q12以下の処理が繰返される。
そして、Q17の判別がYESとなった時点で、切換過
渡時の燃料噴射制御が終了ということで、Q18におい
てフラグが0にリセットされる。
【0033】前記Q3の判別でYESのときは、図6の
Q21へ移行して、フラグが2にセットされる。この
後、Q22(Q12に対応)、Q23(Q13対応)を
経た後、Q24において、図4の(4)の状態であるか否
かが判別される(Q15対応)。このQ24の判別がN
Oのときは、Q25において噴射実行される(Q14対
応)。Q24の判別がYESのときは、燃料不足となる
不正噴射を生じるときなので、このときはQ26におい
て、不足燃料を補うべく強制噴射が実行される(非定時
噴射)。Q25あるいはQ26の後は、Q27、Q28
の処理を経るが、これは前述のQ17、Q18に対応し
ている。
【0034】以上実施例について説明したが、複数点火
ギャップの配設状態あるいは休止される一部の点火ギャ
ップの選択というものは、実施例構造に限られないもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数点火ギャップの配設例を示す燃焼室付近の
簡略平面図。
【図2】一部の点火ギャップが休止される領域と全ての
点火ギャップが作動される領域との設定例を示す図。
【図3】制御系統を示す図。
【図4】噴射モ−ドとその切換過渡時の様子を図式的に
示すタイムチャ−ト。
【図5】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図6】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【符号の説明】
2:燃焼室 7:中心点火ギャップ(休止) 8〜10:周辺点火ギャップ(常時作動) 16:燃料噴射弁 X1:3点点火領域 X2:4点点火領域 U:制御ユニット S1:センサ(エンジン回転数) S2:センサ(エンジン負荷) S3:センサ(基準クランク角)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02P 15/08 M C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの燃焼室に対して複数の点火ギャップ
    が配設されてエンジンの運転状態に応じて該複数の点火
    ギャップのうち一部の点火ギャップの作動が休止される
    ように設定され、しかも燃料噴射燃料噴射弁からの燃料
    噴射を吸気ポ−ト内に行なうようにしたエンジンにおい
    て、 前記一部の点火ギャップの作動が休止される第1運転領
    域が低負荷域として設定されて、全ての点火ギャップが
    作動される第2運転領域が高負荷域として設定され、 前記燃料噴射弁の燃料噴射量に対応した噴射パルス幅
    を、エンジン回転に同期して発生される所定タイミング
    信号毎に演算する噴射パルス幅設定手段が設けられ、 前記第1運転領域では燃料噴射時期を吸気行程でかつ燃
    料噴射終了時期が第1所定時期となる第1噴射モ−ドと
    すると共に、前記第2運転領域では燃料噴射時期を吸気
    行程前でかつ燃料噴射の開始時期が第2所定時期となる
    第2噴射モ−ドとする噴射時期変更手段を備えている、
    ことを特徴とするエンジンの燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記第1運転領域と第2運転領域との切換過渡時におい
    ては、燃料噴射時期が、前記第1噴射モ−ド用の燃料噴
    射時期と第2噴射モ−ド用の燃料噴射時期との間で徐々
    に変更されるもの。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記第2運転領域から第1運転領域への切換過渡時にお
    いて、噴射パルス幅が前記所定タイミング信号発生時点
    にまたがるときは、該所定タイミング信号発生時点で演
    算されたあらたな噴射パルス幅に基づく燃料噴射を禁止
    する禁止手段を備えているもの。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3において、 前記第1運転領域から第2運転領域への切換過渡時にお
    いて、噴射パルス幅が前記所定タイミング信号発生時点
    にまたがるときは、所定分の噴射パルス幅でもって強制
    的に燃料噴射が行なわれるもの。
  5. 【請求項5】請求項2において、 前記第1噴射モ−ドにおいては、前記所定タイミング信
    号が、吸気行程開始時期となる上死点位置で発生される
    ように設定され、 前記第2噴射モ−ドにおいては、前記所定タイミング信
    号が、排気行程開始時期となる下死点位置で発生される
    ように設定されているもの。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記第2噴射モ−ドから第1噴射モ−ドへの切換えが、
    燃料噴射時期の終期が、吸気行程となったときときとし
    て設定され、 前記第1噴射モ−ドから第2噴射モ−ドへの切換えが、
    燃料噴射時期の始期が排気行程となったときとして設定
    されているもの。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記複数の点火ギャップが、燃焼室周縁部に位置される
    と共に燃焼室周方向に互いに間隔をあけて配設された複
    数の周辺点火ギャップと、燃焼室のほぼ中心に配設され
    た1つの中心点火ギャップから構成され、 前記中心点火ギャップのみが、前記第1運転領域におい
    て休止されるもの。
JP13957893A 1993-05-18 1993-05-18 エンジンの燃料噴射制御装置 Pending JPH06323186A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104454183A (zh) * 2013-09-18 2015-03-25 福特环球技术公司 用于在排气行程期间喷射气体燃料以减少涡轮迟滞的系统和方法

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CN104454183A (zh) * 2013-09-18 2015-03-25 福特环球技术公司 用于在排气行程期间喷射气体燃料以减少涡轮迟滞的系统和方法

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