JPH0632259B2 - イオン化気体発生装置 - Google Patents

イオン化気体発生装置

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JPH0632259B2
JPH0632259B2 JP19160690A JP19160690A JPH0632259B2 JP H0632259 B2 JPH0632259 B2 JP H0632259B2 JP 19160690 A JP19160690 A JP 19160690A JP 19160690 A JP19160690 A JP 19160690A JP H0632259 B2 JPH0632259 B2 JP H0632259B2
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JP
Japan
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electrode
corona discharge
ionized gas
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pure water
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紘介 平沢
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NIPPON EAATETSUKU KK
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NIPPON EAATETSUKU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、種々の物体の表面に蓄積した電荷を中和する
ために使われるイオン化気体を発生させる装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕
イオン化気体発生装置として従来普通に用いられている
ものは、針状の電極と平板状の対極とを適当な距離を隔
てて対向させ、両電極間に 5,000〜 7,000Vの高電圧を
印加して不均一電界を形成させることにより針状電極先
端付近でコロナ放電を生じさせるものである。
このイオン化気体発生装置においては、コロナ放電の安
定性と発生するイオン化気体の純度の確保が課題であっ
た。即ち、コロナ放電を生じさせる針状電極は放電開始
電圧を低くするため先端を鋭くしてあるが、放電による
損耗が激しく、普通使われるタングステン製或いはステ
ンレス製のものは放電によりその針状先端が少しずつ太
くなるから、周辺の電界強度は徐々に低下する。これを
放置するとコロナ放電は次第に弱まり、発生イオン数が
減少するので、電極はしばしば交換する必要があった。
また、単に性能低下を起こすだけでなく、電極先端の金
属は約 0.1〜 0.01 μmの微粒子となって飛散し、イオ
ン化気体中に入るので、半導体工業などサブミクロンの
塵埃も嫌う分野においてはそのままでは使用することの
できない汚染されたイオン化気体を生じてしまう。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで本発明の目的は、従来のイオン化気体発生装置よ
りも電極寿命が長く、イオン化気体に金属微粒子が混入
する恐れもないイオン化気体発生装置を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、コロナ放電によりイオン化気体を発生させる
装置において、コロナ放電電極を該電極の先端方向が解
放構造の電気絶縁体製容器中に配置し、該電気絶縁体製
容器に純水を満して電極先端が純水中に置かれるように
した。
〔作用〕
本発明のイオン化気体発生装置によりイオン化気体を発
生させる場合は、電気絶縁体製容器に純水を供給してコ
ロナ放電電極先端が純水中に置かれるようにし、その状
態でコロナ放電電極と対極との間に約 3,000V以上の高
電圧を印加する。強い電界が形成されたコロナ放電電極
先端付近では水分子が H+ イオンとOH+ イオンに解離
し、対極と反対極性のイオンが対極に引かれて容器間隙
から空気中に出る。水の分子は酸素や窒素よりもイオン
化しやすいので、電極が空気中にある場合よりも低い電
圧で多量のイオンが発生する。
〔実施例〕
図示した実施例のコロナ放電電極1装着部は、ガラス製
の漏斗状容器2の先端を細くして毛細間隙3とし、反対
側には密閉蓋4を嵌着し、全体を水平に配置したものの
中に、タングステン製の針状コロナ放電電極1を密閉蓋
4側から毛細間隙3方向に針状先端1aを向けて固定
し、またパイプ5を通して純水Wを供給できるようにし
たものである。尚、容器2内の純水Wには該純水が毛細
間隙3から押し出されるほどの水圧は加えられない。パ
イプ5からは放電による消耗量に応じた量の純水が補給
されるだけである。対極6はステンレス製の平板状のも
のである。コロナ放電電極1装着部と対極6は、針状コ
ロナ放電電極1が対極6の中心を向く配置で、断面正方
形のダクト7の対向壁に固定されている。ダクト7の上
部には送風機8および高性能エアフィルタ9があり、上
述の電極設置領域に清浄化空気を送るようになってい
る。これらの外に、図示してない高圧電源装置があり、
コロナ放電電極1と対極6との間にコロナ放電維持に必
要な高電圧を印加することができる。
電極の極性は、必要とするイオン化気体の種類に応じて
変更する。即ち、+イオンを必要とする場合はコロナ放
電電極1側を−とし、+イオンを必要とする場合はコロ
ナ放電電極1側を−にする。+イオンと−イオンの両方
を発生させたい場合は、交流高電圧を印加する。コロナ
放電を維持するのに必要な電圧は約 3,000〜 5,000Vで
あり、従来の、水を用いないイオン化気体発生装置にお
いては 5,000〜 7,000Vを要していたのと比べるとずっ
と低くて済む。
+イオンを発生させる場合についてさらに説明すると、
送風機8を作動させて清浄化空気を電極設置領域に流し
た状態でコロナ放電電極1を+、対極6を−とする高電
圧を印加する。これにより、コロナ放電電極1の先端付
近には強い不均一電界が形成されてコロナ放電が始ま
る。このとき水分子は H+ イオンとOH- イオンに解離
し、OH- イオンはコロナ放電電極1に引かれるが H+
オンは対極6に引かれて毛細間隙3から容器4外に出、
大部分が清浄化空気流に乗って図面下方に送り出され
る。
毛細間隙3の大きさによってはイオン化してない純水W
が霧状になって飛び出すことがあるが、それがイオン化
気体の利用上障害になるときは、電気ヒータで加熱する
などの方法により水滴を気化させればよい。
上記実施例ではコロナ放電電極1は単一の針状電極から
なるものであったが、該電極は必要に応じて複数本を平
行に配置してイオン発生能力を高めることができる。そ
の場合は、スリット状の毛細間隙を設けた絶縁材製容器
内に、該スリット状毛細間隙に先端を向けて針状コロナ
放電電極を並列配置するとよい。
〔発明の効果〕
本発明のイオン化気体発生装置は上述のようにコロナ放
電電極を該電極の先端方向が解放構造の電気絶縁体製容
器中に配置し、該電気絶縁体製容器に純水を満して電極
先端が純水中に置かれるようにしたものであるから、従
来のイオン化気体発生装置に比べると低い電圧で多量の
イオンを発生させることができる。
また、純水中に置かれた電極は微粒子化して飛散するこ
とがないから、電極寿命が長く、長時間安定したイオン
化能力を発揮する。さらに、イオン化気体に電極由来の
金属微粒子が混入しないから、金属微粒子の混在を嫌う
用途にもそのまま使用することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例の要部を示す縦断面略図である。 1……コロナ放電電極,2,……ガラス製容器, 3……毛細間隙,6……対極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コロナ放電によりイオン化気体を発生させ
    る装置において、コロナ放電電極を該電極の先端方向が
    解放構造の電気絶縁体製容器中に配置し、該電気絶縁体
    製容器に純水を満して電極先端が純水中に置かれるよう
    にしたことを特徴とするイオン化気体発生装置。
JP19160690A 1990-07-19 1990-07-19 イオン化気体発生装置 Expired - Lifetime JPH0632259B2 (ja)

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