JPH0632128U - 車両ウインドの閉め忘れ防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】乗員のウインド閉め忘れを防止する。 【構成】窓部に設けられてウインドガラス２２の開閉状
態を検出する第１の検出手段１１〜１４、イグニッショ
ンキーのオン・オフ状態を検出する第２の検出手段１
５、乗員に警告を発する警告手段１７，１８、ウインド
ガラス２２が開状態にあってイグニッションキーがオフ
状態にある場合に各検出手段１１〜１４、１５からの検
出信号に基づいて警告手段１７，１８を動作させる駆動
手段１６を備え、ウインドガラス２２がわずかに開いて
いる場合には警告を行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は車両ウインドの閉め忘れ防止装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

車両ウインドの開閉装置としては、レギュレータハンドルを備えた機械式の開 閉装置と、パワーウインドモータを備えた電動式開閉装置との２種類に大別され る。これらのいずれの開閉装置においても、乗員がウインドの開閉操作を行うも のであるが、ウインドの閉め忘れ防止装置を備えていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このため、乗員のミスによりウインドを閉め忘れしたり、または完全には閉め ずにわずかに開いた状態で降車する場合がある。特に、リアウインド側において はその可能性が高い。このような状態の車両においては雨天時には車室内へ雨水 が侵入し、また盗難のおそれがある。従って、本考案の目的は、ウインドの閉め 忘れを警告する簡単な構成の閉め忘れ防止装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、車両の窓部にスライド可能に組付けられたウインドガラスを備え、 同ウインドガラスをスライドさせて窓の開閉を行う車両ウインドの閉め忘れ防止 装置であり、前記窓部に設けられて前記ウインドガラスの開閉状態を検出する第 １の検出手段と、車両のイグニッションキーのオン・オフ状態を検出する第２の 検出手段と、乗員に警告を発する警告手段と、前記ウインドガラスが開状態にあ って前記イグニッションキーがオフ状態にある場合に前記各検出手段からの検出 信号に基づいて前記警告手段を動作させる駆動手段とを備えていることを特徴と するものである。

【０００５】

【考案の作用・効果】 このように構成した閉め忘れ防止装置においては、ウイインドガラスがわずか でも開いている場合には第１，第２の検出手段からの検出信号に基づき駆動手段 が作動して、警告手段を動作させる。従って、この警告手段の動作により乗員は ウインドガラスの開状態を認識してウインドガラスを完全に閉めることができ、 うっかりミスによる車室内への雨水等の侵入、盗難等を防止できる。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明するに、図１には本考案に係るウ インドの閉め忘れ防止装置が示されている。当該防止装置１０は４ドア車両用の ウインドの閉め忘れ防止装置であって、各ドアに配設された４個のマイクロスイ ッチ１１，１２，１３，１４と、イグニッションキースイッチ１５、入力Ｘ１を 負論理、入力Ｘ２を正論理、出力Ａを正論理とするＡＮＤ回路用論理回路１６と 、タイマー１７と、警告用ブザー１８とにより構成されている。当該防止装置１ ０においては、各マイクロスイッチ１１〜１４が本考案の第１の検出手段、キー スイッチ１５が第２の検出手段、論理回路１６およびタイマー回路１７が駆動手 段、警告用ブザー１８が警告手段にそれぞれ該当する。

【０００７】 各マイクロスイッチ１１〜１４は一例を図２に示すように、ドア２１の窓部に おけるウインドガラス２２のスライド用フレーム２３の上端部に配設されてウイ ンドガラス２２の開閉状態を検出するもので、ウインドガラス２２が下降した場 合に瞬時にオンして、入力Ｘ２をハイレベルにするものである。また、キースイ ッチ１５はイグニッションキーのオン・オフ状態を検出するので、イグニッショ ンキーがオフの場合に入力Ｘ１をローレベルにするものである。なお、ドア２１ のウインド２２の開閉装置はレギュレータハンドルを備えた機械式の手動開閉装 置である。

【０００８】 論理回路１６は入力Ｘ１がローレベルで入力Ｘ２がハイレベルの場合にのみ出 力Ａをハイレベルとするもので、このハイレベルの出力に基づきタイマー回路１ ７が動作して警告用ブザー１８を動作させるものである。本実施例において、タ イマー回路１７は警告用ブザー１８を５秒間動作するように設定されている。

【０００９】 このように構成したウインドの閉め忘れ防止装置１０においては、イグニショ ンキーが差し込まれてキースイッチ１５がオンしている場合には、各ウインドガ ラス２２が如何なる状態にあってもタイマー回路１７および警告用ブザー１８は 動作しない。この状態において、乗員が降車すべくキースイッチ１５を引き抜く とキースイッチ１５がオフ状態になり、フロントウインドおよびリアウインドの 少なくともいずれか１つのウインドガラス２２がわずかに開いていると、マイク ロスイッチ１１〜１４の少なくともいずれか１つが閉成して論理回路１６の出力 Ａがハイレベルとなり、タイマー回路１７が動作して警告用ブザー１８を動作さ せる。これにより、乗員は警告用ブザー１８のブザー鳴りを聞いて各ウインドガ ラス２２の少なくとも１つが開いていることを知ることができる。

【００１０】 従って、この警告用ブザー１８の動作により乗員はウインドガラス２２の開状 態を認識してウインドガラス２２を完全に閉めることができ、うっかりミスによ る車室内への雨水等の侵入、盗難等を防止できる。

【００１１】 なお、本考案においては上記実施例における警告用ブザー１８に換えて警告灯 、その他の適宜の警告手段を採用することができるとともに、タイマー回路１７ を省略することがでる。また、各マイクロスイッチ１１〜１４に換えて適宜の検 出手段を採用することができるとともに、論理回路１６およびタイマー回路１７ に換えて適宜の駆動手段を採用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係るウインドガラスの閉め
忘れ防止装置の回路を示すブロツク図である。

【図２】同防止装置を構成するマイクロスイッチの配設
位置を示す車両ウィンドの概略図（ａ）、および配設位
置の部分拡大図（ｂ）である。

【符号の説明】

１０…ウインドガラスの閉め忘れ防止装置、１１〜１４
…マイクロスイッチ（第１の検出手段）、１５…イグニ
ッションキースイッチ（第２の検出手段）、１６…論理
回路、１７…タイマー回路、１８…警告用ブザー、２１
…ドア、２２…ウインドガラス、２３…スライド用フレ
ーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】車両の窓部にスライド可能に組付けられた
   ウインドガラスを備え、同ウインドガラスをスライドさ
   せて窓の開閉を行う車両ウインドの閉め忘れ防止装置で
   あり、前記窓部に設けられて前記ウインドガラスの開閉
   状態を検出する第１の検出手段と、車両のイグニッショ
   ンキーのオン・オフ状態を検出する第２の検出手段と、
   乗員に警告を発する警告手段と、前記ウインドガラスが
   開状態にあって前記イグニッションキーがオフ状態にあ
   る場合に前記各検出手段からの検出信号に基づいて前記
   警告手段を動作させる駆動手段とを備えていることを特
   徴とする車両ウインドの閉め忘れ防止装置。