JPH06321109A - 誤出発列車自動停止装置 - Google Patents

誤出発列車自動停止装置

Info

Publication number
JPH06321109A
JPH06321109A JP11301093A JP11301093A JPH06321109A JP H06321109 A JPH06321109 A JP H06321109A JP 11301093 A JP11301093 A JP 11301093A JP 11301093 A JP11301093 A JP 11301093A JP H06321109 A JPH06321109 A JP H06321109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
train
speed
deceleration
ats
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11301093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3498975B2 (ja
Inventor
Masatoshi Kawasaki
正敏 川崎
Seiji Imai
誠治 今井
Fumio Shimizu
文雄 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Central Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Japan Railway Co filed Critical Central Japan Railway Co
Priority to JP11301093A priority Critical patent/JP3498975B2/ja
Publication of JPH06321109A publication Critical patent/JPH06321109A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3498975B2 publication Critical patent/JP3498975B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操縦ミスに起因して誤出発した列車と他列車
との接触あるいは衝突事故等を防止する。 【構成】 軌道1の側方には、進路が未開通の際に信号
機3に停止信号を現示させると共に、軌道1を走行する
列車TRに停止信号を送信する地上装置5が配置されて
いる。また軌道1の走行部分には、所定周波数の信号を
送出する2個のATS地上子7a、7bが列車進行方向
へ所定間隔Lで設置されている。一方、列車TR上に
は、ATS車上子11と、ATS車上子11を介してA
TS地上子7a,7bからの信号を受信する受信部13
と、受信間隔時間測定部15と、照査時間記憶部17
と、受信間隔時間tと照査時間Tとを比較して所定の条
件となった際に、自動的に図示しない非常ブレーキを作
動させると共に警報を発信させる制御部19とが設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着発線等から進路が開
通しないまま誤出発した列車による他列車との衝突事故
等を未然に防止するため、その誤出発列車を自動的に停
止させる誤出発列車自動停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】列車の
出発は、時刻表及び進路の開通確認に基づく列車の運転
士の注意力・判断等に委ねられており、この運転士の注
意力・判断は常にヒューマンエラーの要素を含んでい
る。そのため、進路が開通しないまま発車してしまうよ
うな誤出発が生じた際、先行する列車等と接触したり衝
突するといった重大な事故につながる。例えば、待避線
と本線とが合流する部分において、待避線と本線の一方
の列車の出発が優先され、他方はその後に出発する予定
であった場合、後で出発する方の列車が先発の列車を待
たずに誤って出発してしまい、その合流部分で接触ある
いは衝突してしまうといった事故である。そして、誤出
発列車に対して途中でブレーキがかけられても速度を上
がっていた場合には、合流部分までに停止することがで
きない場合も生じてくる。
【0003】そこで、誤出発した列車による他列車との
接触・衝突事故等を防止するため、他列車との車両接触
限界までに停止できない速度で走行することを未然に防
止する誤出発列車自動停止装置を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた本発明の誤出発列車自動停止装置は、進路
が開通しないまま誤出発した列車による衝突・脱線等を
防止するため、該誤出発列車を自動的に停止させる誤出
発列車自動停止装置であって、列車が着発する軌道部分
には、所定周波数の信号を送出する地上子を列車進行方
向へ所定間隔で設置した組み合せを、少なくとも一組設
けると共に、車上には、上記所定間隔で設置された地上
子からの信号をそれぞれ受信し、上記列車による両地上
子間の走行時間に対応する受信間隔時間を測定する受信
間隔時間測定手段と、上記地上子の設けられた地点にお
ける、上記誤出発した場合の他列車との車両接触限界ま
でに停止可能な照査速度に対応する照査時間を予め記憶
しておく照査時間記憶手段と、上記受信間隔時間測定手
段により測定された受信間隔時間を上記照査時間記憶手
段に記憶されている対応した照査時間と比較し、受信間
隔時間が照査時間以下の場合には、ブレーキ機構に対し
てブレーキ指令を出力するブレーキ指令出力手段と、を
備えたことを特徴とする。
【0005】なお、地上子の設けられる位置について
は、例えば上記本線と待避線とが合流する場合には、本
線及び待避線それぞれについて、列車TRが到着・出発
する地点と軌道の合流地点との間の所定位置に設けられ
る。また、車両接触限界とは、これ以上進んでしまう
と、相手列車と接触あるいは衝突する危険がある限界の
位置であり、この場合は、合流地点のすぐ手前に存在す
る。
【0006】
【作用】上記構成を有する本発明の誤出発列車自動停止
装置によれば、列車が着発する軌道部分に列車進行方向
へ所定間隔で設置された地上子が所定周波数の信号を送
出し、列車に設けられた受信間隔時間測定手段が地上子
からの信号をそれぞれ受信し、列車による両地上子間の
走行時間に対応する受信間隔時間を測定する。
【0007】一方照査時間記憶手段は、地上子の設けら
れた地点における、誤出発した場合の他列車との車両接
触限界までに停止可能な列車速度(照査速度)に対応す
る照査時間を予め記憶しており、ブレーキ指令出力手段
が、受信間隔時間測定手段により測定された受信間隔時
間を照査時間記憶手段に記憶されている対応した照査時
間と比較し、受信間隔時間が照査時間以下の場合にはブ
レーキ機構に対してブレーキ指令を出力する。
【0008】従って、受信間隔時間が照査時間以下の場
合、すなわち現在の列車速度のまま走行すると軌道の合
流点等における車両接触限界までに停止できず、正規の
運行をしている先発列車と接触・衝突事故につながる状
態のときにはブレーキ指令を出力して事故を未然に防止
する。
【0009】なお、地上子は誤出発した列車に対して所
定周波数の信号を送出できればよいので、進路が未開通
の時にのみ信号を送出し、開通条件が整っている場合に
は信号を送出しないようにしてもよい。また、地上子か
らは常時信号を送出させ、車上側で、進路未開通に伴う
停止信号を受信した際には地上子からの信号を受信する
ようにしてもよい。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例である誤出発列
車自動停止装置の概略構成図、図2は本装置が適用され
る概略位置を示す説明図である。
【0011】図2に示すように、本線MLと待避線SL
が、駅のホームSHから所定距離先の位置で合流してい
る。そして、本線ML及び待避線SLの側方には、それ
ぞれ合流地点の手前の所定位置に、対応する線用の信号
機3及びその信号機3に停止信号を現示させると共に、
対応する線を走行する列車TRに停止信号を送信する地
上装置5が配置されている。
【0012】また、本線ML及び待避線SLの軌道1に
は、それぞれ所定周波数(本実施例では108.5KH
z)の信号を送出する2個の誤出発列車自動停止用の地
上子(以下ATS地上子という)7a,7bが、列車進
行方向へ所定間隔Lで設置されている。この2個一組の
ATS地上子7a,7bは、必要に応じて2組以上設け
てもよい。図1は本線MLのみに関して示したもので、
本実施例ではATS地上子7a,7bを2組設けてあ
る。
【0013】そして、本実施例では、この誤出発列車自
動停止用に設けられたATS地上子7a,7bは、本線
ML及び待避線SLそれぞれの開通条件が整っていない
場合に信号を送信するように構成されている。例えば待
避線SLを走行する列車TRの方が先発の場合は、その
先発列車TRに対して出発に関する正規の運行が終了す
るまでの間、すなわち本線MLに対しては進路未開通状
態が続いている間中ずっとATS地上子7a,7bが信
号を送信するように構成してある。
【0014】この信号送出にかかる制御は、例えば本線
ML側の地上装置5が本線ML側の信号機3に停止信号
を現示させると共に、本線ML側のATS地上子7a,
7bが信号を送信するよう指令すればよい。一方、列車
TR上には、ATS車上子11と、ATS車上子11を
介してATS地上子7a,7bからの信号を受信する受
信部13と、受信間隔時間測定部15と、照査時間記憶
部17と、受信間隔時間tと照査時間Tとを比較して所
定の条件となった際に、自動的に図示しない非常ブレー
キを作動させると共に警報を発信させる制御部19とが
設けられている。なお、通常の減速・停止等は常用ブレ
ーキ(図示せず)を用いて行う。
【0015】受信間隔時間測定部15は、その受信した
信号に基づき、列車TRが一組の両ATS地上子7a,
7bの間を走行するのに要した時間に対応する受信間隔
時間tを測定する。この受信間隔時間tがあまり短かす
ぎると後述する照査時間Tとの比較が正確にできなくな
るので、受信間隔時間tが比較に適するように、走行す
る列車に関する種々の状況(例えば最高速度やその地点
における通常の走行速度等)に応じてATS地上子7
a、7bの所定間隔Lが適宜設定されている。
【0016】また、照査時間記憶部17には、ATS地
上子7a,7bの設けられた地点における所定の照査速
度Vに対応する照査時間Tが予め記憶されている。AT
S地上子7a,7bの設けられる地点についても考慮す
る点があるが、これについては後述する。照査時間Tは
照査速度Vに対応しているので、まず照査速度Vについ
て説明する。
【0017】図1及び図2に示すように、本線ML及び
待避線SLそれぞれについて、合流地点における相手列
車と接触しない限界である限界位置CPが存在する。こ
の限界位置CPは、これ以上進んでしまうと相手列車と
接触あるいは衝突する危険がある限界の位置である。そ
して、この限界位置CPに応じて列車TRの停止位置S
P1,SP2が設定されている。
【0018】そして、これら限界位置CP及び停止位置
SP1,SP2は、本線ML及び待避線SLなど、それ
ぞれの状況に応じて設定される。例えば、限界位置CP
は単純に合流地点から何m手前というものではなく、そ
の合流する本線MLと待避線SLとの合流角度や車両限
界等によって決まってくる。また停止位置SP1,SP
2は、限界位置CPより所定距離手前側に、列車の編成
の長さ、ホーム位置などに応じて設定されており、停止
位置の誤差を吸収できるようにされている。
【0019】一方、図1に示すように、この停止位置S
P2に対して運転操縦上許容し得る最大減速時の速度曲
線(以下第1減速曲線という)C1が存在する。この第
1減速曲線C1は常用ブレーキを用いて停止する通常運
転操縦状の許容し得る最大の減速度である。そして、非
常ブレーキを用いた場合の、上記限界位置CPに停止可
能な速度曲線(以下第2減速曲線という)C2が存在す
る。また、図1に示すように列車TRが通常考えられる
「最大」の加速度合で走行した場合の速度曲線(以下第
1加速曲線という)D1、運転士の操縦による任意の加
速度合で走行した場合の加速曲線(以下第2加速曲線と
いう)D2が存在する。
【0020】なお、これら第1及び第2減速曲線C1及
びC2、第1及び第2加速曲線D1及びD2は共に、列
車TRの常用ブレーキあるいは非常ブレーキの性能、空
走時間、ATS地上子7a,7bの設置箇所の軌道1の
勾配条件等によって定まる。例えば、同じブレーキ性能
であっても軌道1が上り勾配であれば減速度合が急にな
るし、逆に下り勾配であれば減速度合が緩くなる。また
同様に、同じ加速性能であっても軌道1が上り勾配であ
れば加速度合が緩くなり、逆に下り勾配であれば加速度
度合が急になるすなわち、上り勾配であれば停止するま
での距離が相対的に短くなり、下り勾配であれば逆に長
くなる。このように、種々の条件によって、列車TR毎
に、あるいは同じ列車TRであっても周囲の条件によっ
て上記第1及び第2減速曲線C1及びC2、第1及び第
2加速曲線D1及びD2は変化するものである。
【0021】複数の種類の列車が着発する駅のホームで
は、それぞれの列車編成に対応した複数の停止位置が存
在することがある。この場合は、誤出発した列車TRに
対しては非常ブレーキが作動し、これとは別の機会にホ
ームへ到着すべく進入中の列車TRに対しては非常ブレ
ーキが作動しないようにATS地上子7a、7bの設置
箇所、照査速度Vを定める必要がある。例えばホームの
手前側の停止位置SP1より誤出発した列車TRに、直
ちに非常ブレーキを作動させるようにATS地上子7
a、7bの設置箇所及び照査速度Vを定めると、これと
別の機会にホームの先端の停止位置SP2に停止予定の
進入中の列車TRに対しても非常ブレーキが作動するこ
ととなる。従って、ATS地上子7a、7bの設置箇所
及び照査速度Vは、所定の停止位置SP2に停止予定
(停止可能)の領域S1を越えた領域に設定する必要が
ある。
【0022】なお、図1において、第1減速曲線C1と
第2減速曲線C2との間の領域S2は、速度超過であっ
ても非常ブレーキにより限界位置CPまでに停止可能な
領域である。また、領域S3は速度超過して限界位置C
Pを越えてしまい、相手列車と接触あるいは衝突する危
険のある領域である。
【0023】そして、その誤出発列車自動停止を実行さ
せるための所定の速度が照査速度Vである。この照査速
度Vは、上記第1減速曲線C1、第2減速曲線C2、第
1加速曲線D1、第2加速曲線D2などに基づいて設定
される。照査時間Tは上記照査速度VとATS地上子7
a、7bの間隔Lにより、T=L/Vとして定まり、こ
の照査時間Tが照査時間記憶部17に記憶されている。
なお、本実施例では、この照査時間TはATS地上子7
a,7bの設けられた位置に関係なく一定値となるよう
に設定されている。すなわち、照査速度VはATS地上
子7a,7bの位置によって異なるため、照査速度Vが
高い位置のATS地上子7a,7bの間隔Lは大きく
し、照査速度Vが低い位置のATS地上子7a,7bの
間隔Lは小さくして、照査速度Vが一定となるようにし
てある。図1の場合は2箇所にATS地上子7a、7b
が設けられており、それぞれのATS地上子7a、7b
が設けられている位置に対応する照査時間Tは等しく、
その一定値である照査時間Tが、照査時間記憶部17に
記憶されている。
【0024】ここで、ATS地上子7a,7bを設ける
位置、すなわち上述した第1及び第2照査ポイントを設
定する位置に関し考慮する点について説明する。例えば
図2に示す停止位置SP1で本線MLに停車していた列
車TRが出発した場合、図1に示すように第1及び第2
加速曲線D1及びD2が存在する。
【0025】本実施例では上記第1加速曲線D1と第1
減速曲線C1との交点付近を第1照査ポイントとし、第
1加速曲線D1と上記第2減速曲線C2との交点付近を
第2照査ポイントと設定してある。また、必要により第
3、第4照査ポイントというように停止位置SP2の位
置まで照査ポイントを設置してもよい。
【0026】列車TRが通常考えられる最大の加速度合
で走行した場合には当然第1照査ポイントで照査速度V
をオーバーして対応可能である。また、列車TRが運転
士の操縦による任意の加速度合で走行した場合には、第
1照査ポイントで照査速度Vをオーバーしないため、そ
のまま加速していく可能性がある。その場合でも、第2
照査ポイントまたは必要により設けた第3照査ポイント
などで照査速度Vをオーバーすることとなるため、非常
ブレーキが作動して限界位置CPまでに停止可能であ
る。
【0027】このように設定しておかないと、例えば第
1照査ポイントで照査速度Vを大きく上回って領域S3
に到達しており、その時点で非常ブレーキをかけはじめ
ても既に間に合わないといった状況や、あるいは第1照
査ポイントでは照査速度Vを下回っていたが、第2照査
ポイントで初めて照査速度Vをオーバーし、その場合に
領域S3に到達していては、その時点で非常ブレーキを
かけはじめても既に間に合わないというような「抜け」
が生じ、事故防止を十分実現するとは言えないからであ
る。従って、ATS地上子7a,7bの設置位置につい
ては上記「抜け」が生じないように調整する必要があ
る。
【0028】次に、上記構成を有する本実施例の誤出発
列車自動停止装置の作動について図3のフローチャート
を参照して説明する。なお、図2に示すように、本線M
Lの列車TRに対して誤出発列車自動停止制御がされる
場合について説明する。図3に示す本誤出発列車自動停
止処理は、本線側の地上装置5(以下特に断わらない限
り本線ML側についての装置等を指す。)からの停止命
令を車上の制御部19が受信すると開始される。地上装
置5はこの停止命令の他、信号機3に停止信号を現示さ
せると共に、ATS地上子7a,7bに対して信号送信
の実行命令を出す。それに応じてATS地上子7a,7
bは信号を送信し始める。
【0029】図3に戻り、まずATS車上子11を介し
てATS地上子7a,7bからの信号を受信して(ステ
ップ100。以下ステップをSで示す。)、その受信信
号に基づいて受信間隔時間tを算出する(S110)。
続いて、照査時間記憶部17より照査時間Tを読み出し
(S120)、受信間隔時間tが照査時間T以下である
か否かを判断する(S130)。
【0030】そして、t≦Tの場合(S130:YE
S)、図示しない非常ブレーキを作動させ(S14
0)、さらに警報を発信させて(S150)、本処理を
一旦終了しする。一方、t>Tの場合(S130:N
O)、S140及びS150の処理を行うことなく本処
理を一旦終了し、元に戻る。本実施例ではATS地上子
7a,7bが2組あるので、停止位置SPに到達するま
でには必ず上記一連の処理が2回繰り返される。なお、
例えば運転士がすぐに誤出発に気付きATS地上子7
a,7bの位置までに列車TRを停止させた場合には、
上記処理でS100が実行されないので、当然それ以降
の処理はなされない。
【0031】誤出発列車自動停止に関する制御処理は上
記のように実行されるのであるが、より明確にするため
に、列車TRの走行状況に沿った作動の具体例を図1を
参照して説明する。図1に示すように、誤出発してしま
った列車TRが停止命令を受信したとき列車停止位置S
PまでにATS地上子7a,7bが2組ある場合を考え
る。
【0032】誤出発した列車TRが図1中に点線で示す
ように加速していった場合、すなわち停止命令を受信し
ていても運転士が気付かずに誤出発させていった場合で
も、手前(停止位置SP2から見ると遠い側)のATS
地上子7a,7bにおける第1照査ポイントにおいて
は、列車速度は領域S1内なので、図3のS110の処
理において算出された受信間隔時間tは、S120で読
みだされた照査時間Tよりも長くなる。従って、t>T
となり(S130:NO)、S140の処理を行わない
ので、列車TRはそのままの速度で進行する。
【0033】しかし、次のATS地上子7a,7bにお
ける第2照査ポイントにおいては、列車速度は領域S2
内なので、図3のS120の処理において算出された受
信間隔時間tは、S130で読みだされた照査時間T以
下となる。従って、t≦Tで(S130:YES)、S
140の処理が行われて非常ブレーキが作動し、図1中
に点線で示した曲線の頂点付近から後の部分で示すよう
に減速されていき、限界位置CPの手前で停止する。
【0034】このように、照査ポイントを複数にしてお
くと、誤出発した後の走行状況に多少の幅があっても
(すなわち加速状況に違いがあっても)より多くの判断
機会を持つことができるので、安全性の向上の点では好
ましい。なお、第1照査ポイントでt≦Tの場合は(S
130:YES)、当然、S140の処理が行われて非
常ブレーキが作動し、限界位置CPの手前で停止する。
【0035】また、誤出発してしまっても、運転士が通
常ブレーキを作動させて減速させる等して、実際の列車
TRの減速度曲線が領域S1内である場合には、第1及
び第2照査ポイントにおける2回の判断において両方と
もt>Tの場合は(S130:NO)、非常ブレーキは
作用せず、スムーズに停止することとなる。このよう
に、たとえ誤出発しても停止位置SPまでに十分停止で
きる速度であれば非常ブレーキを作動させないので急ブ
レーキによって乗心地を悪化させることもない。
【0036】上述したように、本実施例の誤出発列車自
動停止装置によれば、停止信号を受信しているのもかか
わらず誤出発してしまった場合には、受信間隔時間tが
照査時間T以下の場合(S130:YES)、すなわち
現在の列車速度のまま走行すると限界位置CPを越えて
しまい、相手列車と接触あるいは衝突する危険がある状
態にのみブレーキ指令を出力し(S140)、一方、受
信間隔時間tが照査時間Tより長い場合(S130:N
O)、すなわち誤出発ではあっても、列車速度が停止位
置SPまでに十分停止できる速度(運転士が気付いて通
常ブレーキを作動指せている場合等)であればブレーキ
指令は出力せず、急ブレーキで乗心地を悪化させたりす
ることを防止する。
【0037】そして、同一線を走行する列車TR毎のブ
レーキ性能や加速性能が異なっていても、その状況に応
じた第1及び第2減速曲線C1及びC2、第1及び第2
加速曲線D1及びD2が決まり、これらに基づいて照査
速度Vが設定され、その照査速度Vを用いて照査時間T
が決まるため、それらの差異に簡単に対応可能である。
なお、本実施例では、上述したように、ATS地上子7
a,7bの設けられた位置における照査速度Vの高低を
ATS地上子7a,7bの間隔Lを調整することによ
り、照査速度Vが一定となるようにしてある。
【0038】従って、照査時間記憶部17は、ATS地
上子7a、7bの位置毎に照査速度Vを記憶しておく必
要がなく、ATS地上子7a、7bが複数箇所に設置さ
れていても、一定値を記憶しておくだけでよい。また、
図3中のS120の処理においても、ATS地上子7
a、7bが設けられている位置に関係なく単に照査時間
Tを読み出してくるだけでよい。
【0039】そしてまた、列車速度の測定において従来
周知である速度発電機、及びその速度発電機から速度を
測定するための複雑かつ多くの構成部品は必要とせず、
簡易な構成でよい。次に、上述した誤出発列車自動停止
装置の設計に関し、特に減速曲線及びそれに基づく照査
速度の設定や地上子の設置箇所等に関して、より具体的
な説明を以下に行う。 [A]…車両の性能別分類 誤出発列車自動停止装置の設計に用いる各設計諸元は、
車両の加速度、減速度が中心となるが、対象車両が多岐
にわたり、これらの数値の格差が大きいことから、対象
車両をグループ毎に分類して各設計諸元を定める。
【0040】(1)分類の前提条件 車両の減速性能は、車両の固有性能の他ブレーキ初速
度、勾配等によって変化するが、本誤出発列車自動停止
装置の設置箇所は不特定であるので、以下の前提条件に
より性能別分類を行う。
【0041】・車両性能 …速度50km/hから停止
するまでの非常ブレーキ実減速度 ・勾配 …レベル(0/1000) ・ブレーキ初速度…50km/h(対象となる速度域が50
km/h以下のため) ・減速終了速度 …0km/h ・空走時間 …電車は1.3秒、気動車は2.3秒 ・分類種別 …形式・乗車率(0,100,200 %)別 (2)分類方法 車両形式毎の最低値である平均減速度(以下、分類用非
常ブレーキ減速度「β00」という。)と、異形式車両の
編成条件等を考慮して、「車両のグループ別分類」を行
う。車両形式毎の分類用非常ブレーキ減速度β00は、形
式・乗車率(0,100,200 %)別の非常ブレーキ実減速度
(速度50km/hから停止するまでの非常ブレーキ実減速
度)β0 を基に、空走を含んだレベル(0/1000)におけ
る分類用非常ブレーキ減速度β00を求め、車両形式毎の
最低値を採用する。
【0042】編成条件は、異常時対応を除き、運用上考
えられる異形式車両の編成組み合せに基づいて、その編
成における、ブレーキ性能の劣る側の「車両のグループ
別分類」に分類する。例えばその分類結果の一例を挙げ
ると、所定の計算式により、 [分類 i] 2.8km/h/s≦β00 [分類 ii] 2.3km/h/s≦β00<2.8km/h/s [分類iii] β00<2.3km/h/s の3つに分類され、その分類に係る車両の一例は以下の
表1のようになる。
【0043】
【表1】
【0044】[B]…設計諸元 (1)車上子及び地上子 ATS車上子及び地上子に関する所定の関係心得や指針
等の定めによる他、車両のグループ別に「タイマ設定
値」を定める。例えば、500msecを基準とし、50ms
ec単位で可変とする等、一定の法則に従って変化させ
る。また、車上子の設置箇所は、先頭車両より7m以内
の位置への設置を原則とする。
【0045】(2)設計用非常ブレーキ平均減速度 形式・乗車率(0,100,200 %)別の非常ブレーキ実減速
度β0 、空走時間、ATS地上子設置箇所の勾配条件、
及びその他の設備条件等に基づき、「車両のグループ別
分類」毎に各速度からの非常ブレーキ平均減速度(設計
用非常ブレーキ平均減速度「β」)を求める。また、
「タイマ設定値」の比率関係から、1グループの設計用
非常ブレーキ平均減速度βを設定すると必然的に他グル
ープの値も決定するため、全てのグループが平均減速度
を満足するよう、グループ相互に設計用非常ブレーキ平
均減速度βを調整する必要がある。 (3)運転士の最大常用ブレーキ減速度 車両のブループ別分類内で最も高いランカーブ上の数値
を基準とし、これに列車停止位置目標の設置位置など地
理的条件を加味したものを「運転士の最大常用ブレーキ
減速度」(正常運転として許容し得る最大のブレーキ減
速度)として採用する。その際、「タイマ設定値」の比
率の関係から、1グループの値を設定すると他グループ
の値も必然的に決定することとなるため、全てのグルー
プにおいて「運転士の最大常用ブレーキ減速度」を満足
するよう各グループ相互に「運転士の最大常用ブレーキ
減速度」を調整する必要がある。また、「運転士の最大
常用ブレーキ減速度」はATS地上子設置箇所毎に設定
することを原則とする。 (4)仮想加速度α 本誤出発列車自動停止装置は、発車した列車を検知して
制御することから、設計に当たっては、その地点におけ
る車両の加速度を考慮する必要がある。設計に用いる加
速度は、車両のグループ別分類中、その線区を運転する
車両の最大値を用いることも考えられるが、ATS地上
子の設置数に無駄が生じるため、車両の加速度減速度の
相関関係(加速性能の優れる車両は比較的減速性能にも
優れる)による「車両のグループ別分類」毎の仮想加速
度αを求め、この数値を設計に用いることとする。な
お、「タイマ設定値」の比率関係から、1グループの値
を設定すると他グループの値も必然的に決定されるが、
加減速比の最も劣るグループの仮想加速度αを基準とし
て設定する。
【0046】仮想加速度αの算出方法を簡単に説明す
る。まず、形式・乗車率(0,100,200%)別の「50km/
h時の非常ブレーキ平均減速度」及び「50km/hまでの
設計用平均加速度」により、加減速比を求め、その中の
最低値である「最低加減速比η」を選出する。そして、
最低加減速比ηにより、その算出に用いた車両の属する
「車両のグループ別分類」が使用する「50km/h時の非
常ブレーキ平均減速度」を除して、仮想加速度αを算出
する。
【0047】ここで、仮想加速度αの採用根拠である、
加速度(α)と減速度(β)の相関関係を示す。加速度
(α)と減速度(β)の相関関係は、図4に示すように
加速距離(L1)と減速距離(L2)の関係に近似する
ことができる。「仮想加速度α」と「50km/h時の非常
ブレーキ平均減速度」は「最低加減速比η」を満足して
いることから、車両の発車点(加速距離L1)を同一と
した場合、車両性能によって到達速度は変化するもの
の、対象車両である以上いかなる性能の車両であっても
停止点(減速距離L2)を越えることはない。
【0048】よって、L1以下の加速距離において、
「最低加減速比η」を満足する減速距離L2を越えて停
止する車両はない。 [C]…誤出発列車自動停止装置の設計方法 (1)前提条件 (ア)いわゆるATS−ST形の速度照査機能を用い
て、所定速度以下の進入列車か誤出発列車かを判定し、
誤出発列車については非常ブレーキを作用させて原則的
に車両接触限界までに停止させる。また、所定停止位置
に停車すべく、所定の進入速度以下で運転している列車
には非常ブレーキは作用させない。
【0049】(イ)本設計の防護範囲は、車両接触限界
に最も近い列車停止位置目標から最も遠い列車停止位置
目標までの連続区間とするが、それによれない場合は、
それぞれの列車停止位置目標付近から誤出発した列車と
する。 (ロ)対象車両の性能が多岐にわたることから、「車両
のグループ別分類」毎に車両を分類して設計を進める。
但し、加速度・減速度が異なるのみでATS地上子設置
箇所は同一である。
【0050】(ハ)標準的な車両の「タイマ設定値」を
500msecとして、「車両のグループ別分類」毎に減速
性能に劣る車両グループは50msec単位で増加させ、減
速性能に優る車両グループは50msec単位で減少させ
る。 (ニ)「設計用非常ブレーキ平均減速度」等、本設計に
用いるデータは上記設計諸元による。なお、上記設計諸
元に基づき、各速度照査点は速度50km/hからの連続し
た減速曲線上とするが、地理的条件などによりATS地
上子の設置が困難な場合は、以下によることができる。
【0051】・駅間到達時間・運転操縦に影響しない範
囲で、新たに速度制限を付す。 ・ATS地上子の設置位置を変更し、個々の照査速度を
オーバーラップさせる。 この際、照査速度は連続とし、速度照査に抜けがないこ
とを原則とする。
【0052】・上記によれない場合は、使用実態に合わ
せて最も効果的な箇所に設置する。 (2)設計方法 「所定速度以下の列車には作用せず、かつ誤出発列車を
車両接触限界までに停止させる」ことから、「設計用非
常ブレーキ平均減速度」及び「運転士の最大常用ブレー
キ減速度」の間に速度照査の壁を設ける。そのATS地
上子の設置間隔は、上述した「仮想加速度α」に基づい
て設計し、原則的に速度照査の漏れがないよう設置す
る。
【0053】なお、ATS地上子の設置間隔は、誤出発
列車の検知網の粗密を左右することから、設置条件が許
す範囲で極力「仮想加速度α」を高めに設定する。ま
た、地理的条件により、列車停止位置目標付近から発車
する列車のみを対象とする場合は、「仮想加速度α」に
併せて制限速度・運転士の操縦方法等、ATS地上子設
置箇所の操縦方法を勘案の上、速度照査地点を決定す
る。
【0054】設計に用いる各諸元は、「タイマ設定値」
の比率関係により、どの「車両のグループ別分類」のデ
ータを用いても同一のATS地上子設置箇所が得られ
る。しかしながら、ここでは、車両性能及び運転士によ
る操縦の許容範囲において最も設計上の制約を受ける、
ブレーキ性能に劣る「車両のグループ別分類」のデータ
を基本として設計を進めることとする。
【0055】図5の作図例を参照しながら以下に設計手
順を示す。 (ア)横軸を「距離」、縦軸を「速度」として、対象と
なる駅構内付近の図を描く。 (イ)車両接触限界から6.75m内方(ATS車上子
の位置が列車の先頭位置より7m以下内方であること
と、地上子応動距離のため)の位置を起点に、列車進行
方向と反対側へ向かって「設計用非常ブレーキ平均減速
度」の曲線(本曲線が図1における曲線C2に該当す
る。)を描く。
【0056】(ウ)上記設計諸元及び設計対象駅におけ
る運転操縦実態などを勘案の上、車両接触限界に最も近
い列車停止位置目標、その他の列車停止位置目標より、
「運転士の最大常用ブレーキ減速度」の曲線(本曲線が
図1における曲線C2に該当する。)を描く。なお、列
車停止位置目標の位置により、複合曲線を使用する。例
えば図5に示すように、2.0km/h/s(実線)及び2.
3km/h/s(破線)の複合曲線等である。
【0057】(エ)車両接触限界に最も近い列車停止位
置目標の内方に絶対停止地上子101(123KHz)
を描き、横軸の垂線と上記「設計用非常ブレーキ平均減
速度」曲線との交点P1を求め、その交点P1から「運
転士の最大常用ブレーキ減速度」曲線へ向けて「仮想加
速度」曲線を描く。この「仮想加速度」曲線と「運転士
の最大常用ブレーキ減速度」曲線の交点が第1速度照査
点SCP1となる。
【0058】(オ)次に、第1速度照査点SCP1より
横軸の垂線と「設計用非常ブレーキ平均減速度」曲線と
の交点P2を求め、その交点P2から「運転士の最大常
用ブレーキ減速度」曲線へ向けて「仮想加速度」曲線を
描く。この「仮想加速度」曲線と「運転士の最大常用ブ
レーキ減速度」曲線の交点が第2速度照査点SCP2と
なる。
【0059】(カ)以下、「仮想加速度」曲線の終点
(誤出発列車の発車地点)が、車両接触限界から最も遠
い列車停止位置目標を越えるまで、上記(オ)の処理を
繰り返す。そして、基本的には第1〜第3速度照査点S
CP1〜SCP3に対応する位置が、2個1組のATS
地上子111〜113(108.5KHz)の配置箇所
となる。
【0060】(キ)上記(ア)〜(カ)により作成した
図面は理論上の設計であることから、さらにATS地上
子の設置箇所など工事上の条件、別に設けた速度制限条
件などを加味して、上述したATS地上子101,11
1〜113の設置箇所を整える。
【0061】(ク)列車停止位置目標付近から発車する
列車のみを対象とする場合は、誤出発列車の加速実態を
勘案の上、最大加速を含めて最大限の加速種別を網羅で
きるATS地上子設置箇所を選定する。 以上本発明はこの様な実施例に何等限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる
態様で実施し得る。例えば、上記実施例では進路が未開
通の時にのみATS地上子7a,7bが信号を送出し、
開通条件が整っている場合には信号を送出しないように
したが、ATS地上子7a,7bからは常時信号を送出
させ、車上側で、進路未開通に伴う停止信号を受信した
際にはATS地上子7a,7bからの信号を受信する構
成としてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の誤出発列
車自動停止装置によれば、停止信号を受信したとき、受
信間隔時間が照査時間以下の場合、すなわち現在の列車
速度のまま走行すると軌道の合流点等における車両接触
限界までに停止できず、正規の運行をしている先発列車
と接触・衝突事故につながる状態にときはブレーキ指令
を出力し、事故を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誤出発列車自動停止装置の一実施例を
示す概略構成図である。
【図2】本実施例の誤出発列車自動停止装置が適用され
る概略位置を示す説明図である。
【図3】本実施例の作動を示すフローチャートである。
【図4】本誤出発列車自動停止装置の設計方法の一例に
かかる加速度(α)と減速度(β)の相関関係を示す図
である。
【図5】本誤出発列車自動停止装置の設計方法の一例に
かかる作図例を示す図である。
【符号の説明】
C1…第1減速曲線、 C2…第2減速曲線、 D
1…第1加速曲線、D2…第2加速曲線、 CP…限
界位置、 ML…本線、SH…ホーム、
SL…待避線、 SP1…第1列車停止位置、
SP2…第2列車停止位置、 TR…列車、
1…軌道、3…信号機、 5…地上装置、
7a,7b…ATS地上子、11…ATS車上子、
13…受信部、 15…受信間隔時間測定部、17…
照査時間記憶部、 19…制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 進路が開通しないまま誤出発した列車に
    よる衝突・脱線等を防止するため、該誤出発列車を自動
    的に停止させる誤出発列車自動停止装置であって、 列車が着発する軌道部分には、所定周波数の信号を送出
    する地上子を列車進行方向へ所定間隔で設置した組み合
    せを、少なくとも一組設けると共に、 車上には、 上記所定間隔で設置された地上子からの信号をそれぞれ
    受信し、上記列車による両地上子間の走行時間に対応す
    る受信間隔時間を測定する受信間隔時間測定手段と、 上記地上子の設けられた地点における、上記誤出発した
    場合の他列車との車両接触限界までに停止可能な照査速
    度に対応する照査時間を予め記憶しておく照査時間記憶
    手段と、 上記受信間隔時間測定手段により測定された受信間隔時
    間を上記照査時間記憶手段に記憶されている対応した照
    査時間と比較し、受信間隔時間が照査時間以下の場合に
    は、ブレーキ機構に対してブレーキ指令を出力するブレ
    ーキ指令出力手段と、 を備えたことを特徴とする誤出発列車自動停止装置。
JP11301093A 1993-05-14 1993-05-14 誤出発列車自動停止装置 Expired - Lifetime JP3498975B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11301093A JP3498975B2 (ja) 1993-05-14 1993-05-14 誤出発列車自動停止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11301093A JP3498975B2 (ja) 1993-05-14 1993-05-14 誤出発列車自動停止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06321109A true JPH06321109A (ja) 1994-11-22
JP3498975B2 JP3498975B2 (ja) 2004-02-23

Family

ID=14601181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11301093A Expired - Lifetime JP3498975B2 (ja) 1993-05-14 1993-05-14 誤出発列車自動停止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3498975B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100930539B1 (ko) * 2008-06-23 2009-12-09 한국철도기술연구원 부정출발열차의 안전 확보 장치 및 방법
US7729856B2 (en) * 2003-05-22 2010-06-01 Robert Bosch Gmbh Method and device for detecting objects in the surroundings of a vehicle
JP2016222210A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 株式会社日立製作所 旅客案内装置及びこれを有する旅客案内システム
JP2020015496A (ja) * 2018-07-25 2020-01-30 ベーウントエル・インダストリアル・オートメイション・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 分岐器を有する長固定子リニアモータを動作させる方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7729856B2 (en) * 2003-05-22 2010-06-01 Robert Bosch Gmbh Method and device for detecting objects in the surroundings of a vehicle
KR100930539B1 (ko) * 2008-06-23 2009-12-09 한국철도기술연구원 부정출발열차의 안전 확보 장치 및 방법
JP2016222210A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 株式会社日立製作所 旅客案内装置及びこれを有する旅客案内システム
JP2020015496A (ja) * 2018-07-25 2020-01-30 ベーウントエル・インダストリアル・オートメイション・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 分岐器を有する長固定子リニアモータを動作させる方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3498975B2 (ja) 2004-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3065036B2 (ja) 車両交通制御装置
US7832691B2 (en) System and method for train operation approaching grade crossings
WO2011086629A1 (ja) 運転支援装置及び自動運転装置
CN112644561B (zh) 一种基于相对速度追踪模型的列车追踪能力确定方法
KR100977727B1 (ko) Ldts의 열차정보를 이용한 열차충돌 경고 시스템 및 그 방법
CN114407985B (zh) 一种基于虚拟编组的列车追踪方法和控制系统
JP3300915B2 (ja) 列車制御システム
CN113650658B (zh) 一种有轨电车在平面交叉口控制系统
JPH06321099A (ja) 行き止まり線過走防止装置
JPH06321109A (ja) 誤出発列車自動停止装置
CN116654054A (zh) 一种基于车车通信的虚拟编组全状态切换控制系统及方法
JP4673498B2 (ja) 自動列車停止装置及び自動列車停止方法
CN111572602B (zh) 智能轨道车合并点的调度方法和智能轨道控制系统
CN109367583B (zh) 一种有轨电车进路防错办系统及方法
JPH06327105A (ja) 自動列車停止装置
JPH1169516A (ja) 力行カット方式を用いた自動列車制御装置
KR100598002B1 (ko) 열차자동정지장치 및 그 운행 자동제어방법
JP3878944B2 (ja) 停車駅誤通過防止システム
JP3270305B2 (ja) 鉄道保安システムにおける信号保安装置
JPS61269601A (ja) 列車制御方式
JP2000013926A (ja) 自動列車停止装置
JPH0678147U (ja) 過走防護装置
KR200208161Y1 (ko) 열차자동정지장치
CN118238875A (zh) 带有隐藏列车识别的轨道车辆系统和运行方法
CN115723817A (zh) 一种火灾处理方法、电子设备及车辆

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term